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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

いきなり始まったこのコーナー。 タイトルどおり、およそ週刊ペースで 本に関するあれこれの情報を紹介しようと思います。基本的には、自分のブログ(木の葉燃朗の「本とデジタルと俺の日常と」)に 掲載したものの再録ですが、 ブログに載せきれなかった小ネタなども あわせて紹介していきます。
本に張っているリンクは、特に断り書きがなければ、オンライン書店bk1へのリンクです。

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2006年7月

【2006.07.24-2006.07.30号】 2006.08.12掲載

■読書家向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「WEB本の読書部」(ブログ未掲載)
■リベラル社のミニブックシリーズ、気になる
■お茶の水女子大学の教授には、ユーモアの才があるのかねえ
■読書録に載らないかもしれない本の感想:吾妻ひでお『スクラップ学園 天真爛漫編』
■似ている(パロディも含む)レコードジャケットを紹介した本。
■東京タワーの本といえば……


■読書家向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「WEB本の読書部」(ブログ未掲載)

 SNSも、mixiをはじめとして、色々と開設されています。SNSは、単純に言ってしまうと、会員同士限定で日記や掲示板を閲覧できるサービスです。既に参加している人間の招待がないと参加できないサービスが多いです。
 最近は特定の人向けに作られたSNSも多く、本の雑誌も「WEB本の読書部」を開設しています。

・WEB本の読書部 http://review.webdokusho.com/

 本の感想文を公開したり、読書データベースを作成できたりするようです。登録は無料で、招待も不要のようです。
 興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか? 俺自身は、このSNSで色々書くなら自分のサイトやブログで書けばいいかなと思うので、現在は未参加です(多分、参加しないと思う)。

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■リベラル社のミニブックシリーズ、気になる

 この間書店に行ったら、リベラル社という出版社の「ミニブック」というシリーズが何冊か並んでいました。聞き慣れない出版社名なので、ちょっと気になった。
 大きさは、文庫と新書の間くらい。いずれも厚みを抑えてあるようです。

オンライン書店ビーケーワン:中原中也選書・中原 中也:著 / 世界の名詩鑑賞会:編『中原中也選書』(2006.1,リベラル社・ミニブックシリーズ)
「わずか30年の生涯の間に人々に忘れ得ない詩を数多く残した中原中也。まさに早熟の天才と呼ぶにふさわしい存在である中也の詩作品を紹介。「春の日の夕暮」「サーカス」「夏の日の歌」など24篇を収録」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:宮沢賢治選書・宮沢 賢治:著 / 世界の名詩鑑賞会:編『宮沢賢治選書』(2006.1,リベラル社・ミニブックシリーズ)
「童話作家、詩人、教育者、といくつもの顔を持つ宮沢賢治。37年の短い一生で残した膨大な童話や詩の中から、暖かく包み込んでくれる優しさを感じる「くらかけの雪」「春と修羅」「雲の信号」などの詩作品を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:中国の名言集・リベラル社:編『中国の名言集』(2006.4,リベラル社・ミニブックシリーズ)
「3000年の歴史を持つ中国。数え切れない人々が歴史の舞台の上で、時には命をかけ、時には喜びのあまり、そしてある時は深い思索のあとで吐いたセリフ−名言を数多くおさめたミニブック」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:日本の名言集・リベラル社:編『日本の名言集』(2006.4,リベラル社・ミニブックシリーズ)
「日本の歴史に大きな足跡を残した人物、また、それらの人物に陰ながら影響を与えた人物の名言と解説を掲載。人生の意味を深く考えさせられるもの、勇気を与えてくれるものなど、どれも心に深く響くものばかり。」(オンライン書店bk1の紹介文)

 検索してみたら、リベラル社は名古屋の出版社なのね。コンパクトなガイドブック・ハンドブックを結構出版しているようです。
・リベラル社 http://www5.ocn.ne.jp/~riberaru/

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お茶の水女子大学の教授には、ユーモアの才があるのかねえ

 白楽ロックビルという不思議な名前のこの方は、お茶の水女子大学理学部教授(生化学・バイオ政治学)。氏が読売新聞に連載していたコラムは、科学欄に載っていて一応科学的なのに、なんだか面白くて変な(敢えていい意味で使っています)内容だった。でも大学教授の苦労とか、研究者として必要なこととか、興味深かった。
 その連載が本にまとまった。これは気になる。
 ちなみに、白楽ロックビルはペンネームのようです。俺最初、外国の人かと思ってたよ。

オンライン書店ビーケーワン:脱力系女子大教授・白楽ロックビル著『脱力系女子大教授』(2006.7,丸善)
「「不肖・ハクラク」こと白楽ロックビル先生は、伝統ある名門女子大の現役教授。しかしその実態は、おバカ・ふまじめ・ヘソ曲がり!? 『読売新聞』夕刊連載「白楽ロックビルの不肖無精」より抜粋・再構成して単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

 しかし、白楽ロックビル氏といい、土屋賢二氏といい(ユーモアエッセイの新刊が出ました)、お茶の水女子大学の先生にはユーモアの才があるのかねえ。

オンライン書店ビーケーワン:貧相ですが、何か?・土屋 賢二著『貧相ですが、何か?』(2006.7,文芸春秋)
「穴があったらすかさず落ちる、犬にはかならず吠えられる…。相変わらずトラップだらけの人生を送る教授に今日もまた事件が起きる。笑う哲学者が自らの「貧格」を賭けた一冊! 『週刊文春』連載の爆笑エッセイを単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■読書録に載らないかもしれない本の感想:吾妻ひでお『スクラップ学園 天真爛漫編』

スクラップ学園 天真爛漫編
吾妻 ひでお
秋田書店 (2006/05)


 元は1981年1月〜1983年6月、秋田書店『月刊プレイコミック』に連載されていた作品。俺は元の作品は読んだことがないのですが、おそらく傑作選のような感じでいくつかの話を選んでまとめたものでしょう。コンビニエンスストア向けに流通される廉価版のコミックです。でも、一部の書店やAmazon.co.jpでも購入できます。
 不条理なギャグとかわいらしいキャラクターという、吾妻氏らしい雰囲気。話によって、わりとオーソドックスな、ギャグ漫画らしいオチがついている回もあれば、収拾がつかずにそのまま終わっている回もあり(これもまたシュールで面白い)。
 それから、とり・みき氏の初期のギャグ漫画(『るんるんカンパニー』とかね)は、吾妻氏の影響を受けているんだなあと、改めて感じた。なんとなく共通する雰囲気があるね。

・吾妻ひでお公式サイト http://azumahideo.nobody.jp/

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■似ている(パロディも含む)レコードジャケットを紹介した本。

 似ている(パロディも含む)レコードジャケットを紹介した本。こういうのは面白いね。

オンライン書店ビーケーワン:レコジャケジャンキー!・CDジャーナルムック『レコジャケジャンキー!』(2006.3,音楽出版社)
「愛するがゆえに模してしまう、パロジャケの数々を徹底紹介! みうらじゅんや木村豊など著名人のインタビューも交えながら、「レコード・ジャケットとは何か?」を考え、パッケージ不要の時代に警鐘を鳴らす、音楽雑学本」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ちょっと前にも同じテーマで下記の本が出ています。

オンライン書店ビーケーワン:すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。・安田 謙一著 / 市川 誠著『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』(2004.9,太田出版)
「芸術なのか、ただの模倣なのか? CDやレコードのジャケットを飾った模倣の作品ばかりを収録した、パロジャケ考現学。msn毎日インタラクティブ連載に書下ろしを加え単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■東京タワーの本といえば……
 『東京タワー』というと、別のふたりの方が同じタイトルで小説を書いていますが、敢えて言います。そんな本を読んでいる場合ではありません。
 なぜならばノッポンによる『東京タワーのノッポン』が刊行されたからナノデース!

オンライン書店ビーケーワン:東京タワーのノッポン・ノッポン著『東京タワーのノッポン』(2006.7,講談社)
「もうひとつの東京タワーがここに! 東京タワー初のオフィシャル・ブック。話題を呼んだ公式HPの掲示板をはじめ、「ゆるキャラ」ノッポンが吐き出す名・珍回答を一挙公開! 東京タワーの最新ガイド付き」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ノッポンというのは、東京タワーのマスコットキャラクターです。東京タワーのサイトで、このノッポン兄弟が質問に答える掲示板があります。それを本にして、更に著名人からの質問に答える書下ろしを加えた本。なんというか、この本は面白そうよ。気になります。
・東京タワー http://www.tokyotower.co.jp/333/

 東京タワーの写真集も出ているので、あわせて紹介しましょう。

オンライン書店ビーケーワン:東京タワーが建ったころ・岩永 辰尾著『東京タワーが建ったころ』(2005.10,第三書館)
「東京タワーが建ったころ、銀座の大通りに靴磨きが並んで座り、佃島の渡しがのどかな世間話を乗せて運び、ぬかるみ道でおんぼろバスが大きく揺れた…。50年前の東京周辺や浦安の風景及び人々の姿を写したモノクロ写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:東京タワー・安原 直樹著『東京タワー』(2005.8,新風舎)
「孤独で官能的なこのタワーこそが東京のランドマークであり、僕らの守護神なのだ。天王洲、レインボーブリッジ、月島、晴海ふ頭、東京都庁…。様々な場所から捉えた東京タワーの写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)

 あと、『東京タワー』という小説はこちら。そういえば、俺、江國香織『東京タワー』は某サイトの企画で無理矢理読まされたんだ。小説の内容があまりに(むにゃむにゃ)だったので、仕方なく自腹で(交通費はおろか原稿料も出ないサイトなので、自腹は承知の上だけれど)東京タワーまで行きました。その時のレポートも、下のとおり掲載していますので、ぜひ読んでください。『東京タワー』は読まなくてもいいから。

・特別企画! 東京タワーで江國香織『東京タワー』を読む(2005.1.29)
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/booksalon/r_0501TokyoTower.html

オンライン書店ビーケーワン:東京タワー・江国 香織著『東京タワー』(2006.3,新潮文庫)
オンライン書店ビーケーワン:東京タワー・リリー・フランキー著『東京タワー』(2005.6,扶桑社)
「それはまるで、独楽の芯のようにきっちりと、ど真ん中に突き刺さっている。東京の中心に。日本の中心に。ボクらの憧れの中心に。この話は、かつて、それを目指すために上京したオトンと、ボクと、オカンのちいさな話です」(オンライン書店bk1の紹介文)

 更に、明らかに江国香織さんの本に便乗したような本もありますのでご紹介。

オンライン書店ビーケーワン:「東京タワー」に恋して…・さらだ たまこ文 / あやせ 理子マンガ『「東京タワー」に恋して…』(2005.12,日本文芸社)
「「東京タワーする」とは、年下の彼氏とラブラブになること。年下男と年上女の、おかしくも物哀しい恋愛模様。幸せな「負け犬」の生活とは…。大人の女性による、大人の女性のための、泣いて笑って癒されるコミックエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文)

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【2006.07.17〜2006.07.23】 2006.08.01掲載
■『LEON』、『NIKITA』編集長岸田一郎氏、編集部より総務部付へ異動
■「雑誌愛読月間」、なんですね
■アルビレックス新潟に関する本
■nikkeibpのサイト内に町田忍氏のインタビュー掲載
■普段見ることの出来ない場所の写真集
■読書録に載らないかもしれない本の感想


■『LEON』、『NIKITA』編集長岸田一郎氏、編集部より総務部付へ異動
 下の記事によれば、7月28日付けで管理本部総務部付へ異動、及び「出勤停止10日の懲戒処分」もあり、「事実上の解任」らしい。元々退職の意向があり、これは主婦と生活社とも同意済みだったらしい。しかし、今回は「就業規則に抵触する行為があった」ということで上記の処分とのこと(引用はすべて下記の記事より)。
・asahi.com記事 http://www.asahi.com/culture/update/0729/001.html

 岸田氏は「『退社にあたり編集部員を連れて行くと誤解されたのかもしれない。そんなつもりはないし、規則に反することもしていない』と話している」(上記記事)とのこと。
 「『ちょいワル』なことはしていませんよ」くらい言ってくれると面白かったのだが、無理か。そりゃ無理だよねえ。

LEON (レオン) 2006年 08月号 [雑誌]

主婦と生活社 (2006/06/24)


NIKITA (ニキータ) 2006年 07月号 [雑誌]

主婦と生活社 (2006/05/27)

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■アルビレックス新潟に関する本

 下の本の「プロサッカーチーム」とは、Jリーグのアルビレックス新潟です。アルビレックス新潟は、とにかくサポーターが熱心で、観客動員数もJリーグで1、2を争う。また、サッカーチーム以外にもバスケットボールなどのクラブチームも持っている。この本も気になるのだが、アルビレックス自体も気になるなあ。
オンライン書店ビーケーワン:神主さんがなぜプロサッカーチームの経営をするのか・池田 弘著『神主さんがなぜプロサッカーチームの経営をするのか』(2006.7,東洋経済新報社)
「愛宕神社の神主がなぜ、日本最大級の学校やサッカークラブ経営に乗り出し、様々な事業を展開しているのか? 神主であり経営者であるという体験をもとに、私流のまちおこし、人とまちを元気にする経営について語る」(オンライン書店bk1の紹介文)

 アルビレックス新潟はやはりテーマとして話題になるようで、取り上げた本がいくつか出ています。
オンライン書店ビーケーワン:ニイガタ現象・『サッカー批評』編集部編『ニイガタ現象』(2004.5,双葉社)
「新潟のサッカームーブメントとは何なのか? J2のチームでありながらJリーグ最高の観客動員を記録したアルビレックス新潟。そのJ1昇格の原動力と今期の戦力を検証する。『サッカー批評』緊急ルポルタージュ」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:アルビレックス新潟の奇跡・飯塚 健司著 / 滝井 寿紀著『アルビレックス新潟の奇跡』(2005.4,小学館)
「アルビレックス新潟が「企業」として成功した秘密は「地域密着」にあった。『ビッグコミックスペリオール』で連載した実録コミック「白鳥スタジアムに舞う」を再録し、社長・監督らのインタビュー等を交え加筆、修正し再構成」(オンライン書店bk1の紹介文)

 下の本はオフィシャルブックです。
オンライン書店ビーケーワン:熱戦の軌跡 2005・新潟日報事業社編集『熱戦の軌跡 2005』(2005.12,アルビレックス新潟)
「J1リーグ2年目のリーグ戦全試合を完全収録。2005年の活動、今期辞任した反町康治監督や選手のインタビュー、新潟市合併記念国際親善マッチなどを収録した、アルビレックス新潟公式イヤーブック」(オンライン書店bk1の紹介文)

・アルビレックス新潟 http://www.albirex.co.jp/

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■nikkeibpのサイト内に町田忍氏のインタビュー掲載

 nikkeibpのサイトに、町田忍さんのインタビューが掲載されていますのでご紹介。町田氏のライフワークともいえる、身近なものの収集がインタビューのテーマ。
 ・その1http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_060703.html
 ・その2http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_060710.html
 俺は、「そのまま放っておくと忘れられてしまいそうなものほど記録して収集したい」という町田氏の考え方には影響を受けている部分があるかもしれません。今回のインタビューでも、下のような話をされています。
「僕が興味を持つのは,身近なモノで,消耗品,そして誰も集めていないモノ。ポイと捨てられてしまうモノの中にこそ,期間限定,地域限定の情報が詰まっていることが多いんです」http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_060703_2.html

 興味がある方は上のリンクからインタビューをご覧ください。
 町田氏の著作もいくつか紹介しておきます。
オンライン書店ビーケーワン:昭和レトロ商店街・町田 忍著『昭和レトロ商店街』(2006.1,早川書房)
「ケロリン、正露丸、グリコキャラメル、赤チン、都こんぶ…。時代を超えて愛されてきた商品たちのおもしろエピソードをめぐるコラム集。月刊誌『パックピア』連載「庶民文化の旗印」を加筆修正し、図版を加えて単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:懐かしの町散歩術・町田 忍著『懐かしの町散歩術』(2004.11,ちくま文庫)

オンライン書店ビーケーワン:痛快「捨てない!」技術・町田 忍著『痛快「捨てない!」技術』(2001.3,岳陽舎)
「高価なものでもなくお店に行って買えるものでもない、そんな対象に興味を持ち毎日の生活を楽しくしよう。紅茶のティーバック、コーヒーのミルク蓋、ティッシュペーパーの公告、納豆ラベルなど著者が捨てずに集めたモノを紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:貧しくても元気だった懐かしの昭和30年代・町田 忍著『貧しくても元気だった懐かしの昭和30年代』(2002.12,扶桑社)
「喫茶店や映画館に人気が集まった。街中に活気が満ちていた。家にテレビがやってきた。お菓子についてたおまけに一喜一憂した。今もあの時代の薫りが色濃く残る建物、場所、モノたち…。あなたの昭和へタイムスリップ!」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:昭和浪・浚崢 style=・町田 忍著『昭和浪漫図鑑 私が原っぱの少年だったころ (1998.4,WAVE出版)
「鉄腕アトム、コッペパン、オート三輪車、虫下し、チンチン電車、力道山など、懐かしいものが満載。昭和30年代の「山の手」の風景を、著者自らのイラストと貴重な資料で綴ったエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■普段見ることの出来ない場所の写真集

 普段見ることの出来ない場所の写真集を三冊紹介。地下とか、大きな装置の中とか、ちょっと怖いけれど心惹かれるものがある。
オンライン書店ビーケーワン:トーキョー・アンダー・内山 英明写真 / 杉江 松恋文 / 佐藤 直樹著『トーキョー・アンダー』(2006.6,グラフィック社)
「地下を流れる洪水、都心の真下に建設中の高速道路や地下鉄、ライフラインを支える地下トンネル…。あなたの足下にはこんな地下世界が広がっている! 2006年現在の東京の地下事情を紹介した写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:Deep Inside・西沢 丞著『Deep Inside』(2006.6,求竜堂)
「地震に備えるための巨大なたて穴、素粒子ミュオンの実験装置、高速道路を建設中の地下空間、ゴミを集める集積所、原子力発電所の心臓部…。そんな、驚異の先端技術の現場をとらえた写真集。巻末に詳細情報を掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:Underground・畠山 直哉著『Underground Cimmerian darkness and Stygian gloom』(2000.6,メディアファクトリー)
「この真っ暗闇の中のすべての存在のうち、光を必要としているのは、僕一人だけだった。光などなくとも、こうしてこの世界はずっとここにある−。東京・渋谷の地底5メートルをひそかに流れる闇の川をおさめた写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)

 内山英明氏には「Japan underground」という写真集のシリーズもあるようです。
オンライン書店ビーケーワン:Japan underground・内山 英明著『Japan underground』(2000.9,アスペクト)
「地下ではSFの世界が現実のものである。20世紀に作られた日本各地の地下のライフラインや大深度の研究施設、地下壕の要塞から天然の洞窟まで61箇所を、7年の歳月をかけて撮影したフォト・ルポルタージュ」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:Japan underground 2・内山 英明著『Japan underground 2』(2003.4,アスペクト)
「熱狂的な支持を受けた第一弾から3年。北海道から沖縄までの地下施設61施設を撮り下ろした待望の第二作。カムランド、六本木ヒルズ地域冷暖房施設、国会図書館地下書庫、吉見百穴地下工場等、驚くべき日本の地下空間を巡る」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:Japan underground 3・内山 英明著『Japan underground 3』(2005.12,アスペクト)
「ヘソ山地下工場跡、汐留北地区地域冷暖房施設、岡山大学人工肝臓実験室…。今や文明の中核を成し、未来を暗示し予兆する巨大な装置である日本の地下世界を、13年の歳月をかけ撮り下ろした3部作、堂々の完結編」(オンライン書店bk1の紹介文)

 こうした不思議な写真集で俺が好きなのが、人間が写っていない東京の風景を撮影した『Tokyo nobody』です。
オンライン書店ビーケーワン:Tokyo nobody・中野 正貴著『Tokyo nobody』(2000.8,リトル・モア)
「街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。今まで人間が行ってきたことは何だったのか。自然との共存を拒否し、破壊と創造を繰り返した人間が作り出した街の姿を捉えた写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)

 その他共通するテーマの写真集をいくつかご紹介。
オンライン書店ビーケーワン:東京デーモン・内山 英明著『東京デーモン』(2005.4,アスペクト)
「東京の夜は悪夢のように美しい−。地下ブームの嚆矢となった写真集「Japan underground」の内山英明が撮り続けた、魔都TOKYOの夜景写真集」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:東京窓景・中野 正貴著『東京窓景』(2004.11,河出書房新社)
「不可思議でダイナミックな都市・東京をさまざまな部屋の窓を通して捉えた写真集。まだまだ知らない、見たことのない東京がそこにはある」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:スモールプラネット・本城 直季写真『スモールプラネット』(2006.4,リトルモア)
「リアリティに溢れすぎているミニチュアの世界を収めた写真集。白川郷もコンテナーも屋外プールも、どの写真を見ても感動(もしくは驚嘆)にも似た新しい感覚を与えてくれる、脳にとっての初めての体験を得られる一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■読書録に載らないかもしれない本の感想
GAME SIDE (ゲームサイド) 2006年 08月号 [雑誌]

マイクロマガジン社 (2006/07/03)

 特集は「僕らの遊びの始発駅 プレイステーション10年史」。プレイステーション2でも3でもなく、初代プレイステーションの歴史を振り返る。
 その他、新作ソフトを紹介する「ゲーマーが選ぶ ゲーム名作選」、任天堂・セガなどの過去のソフトを紹介するコーナー、などなど。
 元々『ユーゲー』という名前だった雑誌が、タイトルも新たにリニューアル。懐かしいゲームと、地味ながら名作の新作ゲームを紹介する雑誌。
 ゲーム紹介の記事はやっぱり面白い。ただ、PSE法に関する「レポート」の記事が問題。これは『ユーゲー』時代に掲載されたものから感じているのだが、どう読んでも「反PSE法キャンペーン」の記事なのに、中立的レポートを装っているのが質が悪い(あるいは本当に中立的だと信じているのかもしれないが、そうだとするともっと質が悪い)。
 ここで問題にしたいのはPSE法の良し悪しではなく、記事のつくり方の問題ね。
 他の記事と読み比べても、非常に違和感がある。
 編集部に手紙かメールを書こうかとも思うが、なんだか労多くして益少ない結果に終わりそうなので黙っています。読者コーナーで、編集長自ら「偏らず、冷静な視点で調べていきます」(p.148)と書いているから、多分意見を送っても無駄でしょう。
 今後この傾向が強くなるようなら、前の前の誌名(『ユーズド・ゲームズ』)の頃から10年間読み続けた雑誌だけれど、すっぱり読むのをやめようかなとも思う。
━━━
・雑誌『テレビブロス 2006年15号(7/22-8/4)』(東京ニュース通信社)

 主な特集は下記のとおり。

■I LOVE 下北沢
…ワタナベイビー・信藤三雄インタビュー(下北沢を舞台にした映画『男はソレを我慢できない』公開)
今夜はブギーバック
今夜はブギーバック
posted with amazlet on 06.07.20
竹中直人&ワタナベイビー K.OZAWA M.KOSHIMA S.MATSUMOTO Y.MATSUMOTO ワタナベイビー
Aer-born (2006/07/05)
(『男はソレを我慢できない』主題歌)

WATANABABY SESSION
WATANABABY SESSION
posted with amazlet on 06.07.20
ワタナベイビー 渡辺慎 山川ノリオ
ポニーキャニオン (1999/11/17)
売り上げランキング: 51,385

■細川徹&五月女ケイコPresents 男子はだまってなさいよ! 宇宙テスト
男子はだまってなさいよ! バカワールドカップ
コロムビアミュージックエンタテインメント (2005/11/02)
売り上げランキング: 18,973

■毛皮族ジュンリー&マリー&末井の 脳みそぐちゃぐちゃカラオケ対談…「末井」は末井昭氏です。下記DVD発売記念。
スーパーヒッツ・ダンスコレクション~カラオケ汗燦々~
コロムビアミュージックエンタテインメント (2006/07/19)
オンライン書店ビーケーワン:絶対毎日スエイ日記・末井 昭著 / 神蔵 美子写真『絶対毎日スエイ日記』(2004.4,アートン)
「名物編集長・末井昭が書き続けた極私的日記と写真家・神蔵美子のプライベートポートレートで綴る3年間のもたもたした愛の記録。「ONLINEパチンコ必勝ガイド」の人気web連載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:スエイ式人生相談・末井 昭著『スエイ式人生相談』(2004.5,太田出版)
「「タトゥーを入れるか迷っています」「風邪をひきやすくて困っています」「国際結婚を反対されています」「リストラに合い困っています」など、あらゆる悩みに末井昭が答える! 『バリヤバ』連載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

■ここがヘンだよ! 第一回…新ドラマ批評


 『テレビブロス』、一部連載コラム以外は読み応えのない雑誌になってしまったなあ。
━━━
オンライン書店ビーケーワン:残業しない技術・梅森 浩一著『残業しない技術』(2004.7,扶桑社)
「残業しない技術=「サクっ!」と仕事術。21種類の「技術」をマスターすると、今日からあなたも定時に帰れます。人事のプロがこっそり教える秘伝の技」(オンライン書店bk1の紹介文)
 わりと恵まれた勤め人向けの本。「残業しない技術」以前のひどい職場に勤める人とか、個人事業主の人なんかには、役に立たない。
 書いてあることの中には興味深いこともあるが、これで1,050円というのは、読者にとってはえらくコストパフォーマンスが悪い。著者も書店も出版社もコストパフォーマンスがいいのだが、その分のコストを読者が負担する感じ(著者はお手軽に書いてそれなりの印税が得られ、出版社もある程度の収入が見込め、書店は薄い割りに値段が高いので在庫コストと販売数のバランスがいい)。
 それから、ビジネス系のメルマガとかサイト・ブログを探せば、同じような内容がタダで読めそうにも思える。
 ということで、古本屋で、100円(以下)で売られているのを探すか、図書館で借りるか、目次だけ立ち読みするのがいいかもしれない(なんだったら俺が読んだこの本差し上げますよ)。

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【2006.07.10〜2006.07.16】 2006.07.24掲載

■闘病記を検索可能なサイト「闘病記ライブラリー 」 ブログ未掲載
■久々に荻窪・西荻へ
■装丁に関する気になる本
■川原泉『笑う大天使』の実写映画、公開中ですね。
■最近いしいひさいち氏の新刊が一気に出ています。
■「スーツ男子」の本が出ましたが、「スーツ女子」の本はなく、「メガネ女子」の本第二弾が!


■闘病記を検索可能なサイト「闘病記ライブラリー 」

 「闘病記ライブラリーは、『闘病記』を専門に収蔵したインターネット上の図書館」(http://toubyoki.info/about/index.html)とのこと。病気の分野別に本の背表紙を見ることができ、そこから本の表紙・奥付(一部は目次も)を見ることができます。
 今度リンクにも追加する予定ですが、ここでもご紹介。

・闘病記ライブラリー

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■久々に荻窪・西荻へ

 7月16日(日)。久々に外出する。JR中央線で荻窪へ行くつもりが、快速に乗っていて、一気に三鷹まで行ってしまう。中央線の仕組みがいつまで経っても把握できない俺。
 三鷹から荻窪に戻って、ささま書店と岩森書店の古書店二店に寄る。それから更に隣の西荻窪へ。あまり時間がないので、古書音羽館の店頭均一を覗く。

 それから、古本関連のイベント(トークライブ)を見る。「西荻ブックマーク 第三回イベント:古書誌 石神井書林/内堀 弘『西荻で古本とか古本屋のことを』〜誰にも作れない古本屋は、なぜ誰にでも作れるのか〜」。
 その世界での流行とは別に、マイブームをつくり、追いかける面白さとか、お金も在庫もなく、就職という形での仕事がうまく行かない人が成功する可能性の高さとか、面白い話が聴けました。
 その後打ち上げにも参加し、北尾トロさんを初め色々な方のお話を伺う。

・西荻ブックマーク http://members.jcom.home.ne.jp/43zoo/nbm/nbm.htm

オンライン書店ビーケーワン:石神井書林日録・内堀 弘著『石神井書林日録』(2001.10,晶文社)
「東京の石神井に近代詩専門の古本屋を構え、二十年。店売りではなく、古書目録を全国に発信し店を営んでいる。表舞台から消えた無名の詩人たちの言葉を発掘する、ユニークな古本屋の日々を描いたノンフィクション」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:新世紀書店・北尾 トロ編著 / 高野 麻結子編著『新世紀書店』(2006.4,ポット出版)
「2004年秋、パルコ渋谷店地下に2週間だけオープンした「新世紀書店」のドキュメントと、古本の町として世界的に有名なウェールズのヘイ・オン・ワイ&ベルギー王国のルデュを訪れた旅の記録」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ぼくはオンライン古本屋のおやじさん・北尾 トロ著『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(2005.2,筑摩書房)
「パソコンオンチがはじめたオンライン古本屋「杉並北尾堂」。オンライン古本屋の立ち上げ方、サイトの運営方法、お客さんとの付き合い方、仕入れなどの問題点、オンライン古本屋の現状などをまとめる」(オンライン書店bk1・単行本時の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ヘンな本あります・北尾 トロ著『ヘンな本あります』(2003.5,風塵社)
「これがブラブラ系古本屋の日常だ! 1999年にオープンしたオンライン古本屋「杉並北尾堂」の店主が、変化の渦に巻き込まれ、前進したかと思えば後退…の日々を綴る。オンライン書店の過渡期をリアルに描く」(オンライン書店bk1の紹介文)

 そしてこの日の購入本。

2006.07.16(日) 購入本
【古本】
■荻窪 ささま書店 にて

オンライン書店ビーケーワン:テクノドン・後藤 繁雄編・著『テクノドン』(1993.7,小学館)
「坂本龍一「『テクノドン』ってテクノのドン(親分)でもある。」 細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の生の発言により、テクノポップグループYMOの再生の秘密が明かされる」(オンライン書店bk1の紹介文)
 1993年、YMO再生(再結成)時の、メンバー3人のインタビュー、対談をまとめた本。

■西荻窪 古書音羽館 にて

オンライン書店ビーケーワン:残業しない技術・梅森 浩一著『残業しない技術』(2004.7,扶桑社)
「残業しない技術=「サクっ!」と仕事術。21種類の「技術」をマスターすると、今日からあなたも定時に帰れます。人事のプロがこっそり教える秘伝の技」(オンライン書店bk1の紹介文)
 古本屋の均一台見つけたので気になって買ってきました(多分そうじゃなければ読みはしても買いはしなかったと思う)。

・雑誌『H(ROCKIN'ON JAPAN 5月増刊号)』(1996年)
 特集が「H特製! 96年モデルズ&ガールズ・マニュアル」。登場しているのはミッシェル・リー、ソフィア・コッポラ、緒川たまき、渡辺満里奈、小日向しえ、篠原ともえ、嶺川貴子、日暮愛葉(ex.SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER)、などなど。
 永瀬正敏・田中フミヤ・ヒックスビルなども登場しています。
 今見ても結構豪華なメンバー。これが均一台で見つかったので、即購入。

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■装丁に関する気になる本
 装丁に関して、装丁者自らが語る本は色々出ています。南伸坊さんも出していたんだねえ。これは知らなかった。気になる。表紙の職人風の伸坊さんの写真も気になる。

オンライン書店ビーケーワン:装丁 南伸坊・南 伸坊著『装丁 南伸坊』(2001.3,フレーベル館)
「装丁の職人・南伸坊が実作を通して、その手口を、その工夫を、そのウラ話を、その冗談とホラ話で語る。全119冊のカラー図版を収録。『月刊現代』連載をもとに編集」(オンライン書店bk1の紹介文)

 特定の装丁家に注目した本というと、例えば下記のような本が思い浮かびます。

オンライン書店ビーケーワン:柳原良平の装丁・柳原 良平著『柳原良平の装丁』(2003.11,DANぼ)
「アンクル・トリスの生みの親、柳原良平が装丁した本約300冊。うち200冊以上を収録した著者初の装丁作品集。山口瞳、開高健、遠藤周作、八切止夫らの数々の名装丁を網羅。柳原良平インタビュー、装丁本データも収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:文字の力・平野 甲賀著『文字の力』(1994.10,晶文社)
「文字を描く。文字にひそむ力をさぐり、かたちを与える。描き文字装丁のうちから選りすぐった54点に、未発表「架空装丁」12点を加えた珠玉の作品集。甲賀流「踊る描き文字」の極意を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

 装丁全般を紹介する本とすると、例えば下記のような本もあります。

オンライン書店ビーケーワン:装丁の仕事187人・日本図書設計家協会編『装丁の仕事187人』(2005.11,玄光社)
「現在活躍中のブックデザイナー、イラストレーター187人の作品を、ひとり1ページの構成で8〜10点ずつ、総計約1800点紹介したブックデザインの「現在」が詰まったカタログ」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:装丁の仕事160人・日本図書設計家協会編『装丁の仕事160人』(2003.11,玄光社)
「現在活躍中のブックデザイナー、イラストレーター160人の作品を、ひとり1ページの構成で8〜10点ずつ、総計1500点以上を紹介したブックデザインカタログ」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:デザイナーと装丁・小泉 弘著『デザイナーと装丁』(2005.11,印刷学会出版部)
「「デザイナーが造った本」という言葉をキーワードに、装丁、ブックデザインに立ち向かった日本のグラフィックデザイナー31人のブックデザインを、約60点のカラー図版とともに紹介する」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:グラフィック・デザイナーの仕事・祖父江 慎 / 角田 純一 / グルーヴィジョンズ / クラフト・エヴィング商會 著『グラフィック・デザイナーの仕事』(2003.7,平凡社)
「デザインの最前線で活躍する人気クリエイターたちが、発想の原点からビジュアルの扱い方、紙や印刷の魅力を楽しく伝授。デザイナー・編集者志望、グラフィック好き必携の一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:日本の名随筆 別巻87・『日本の名随筆 別巻87 装丁』(1998.5,作品社)

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■川原泉『笑う大天使』の実写映画、公開中ですね。

 川原泉氏の漫画『笑う大天使(ミカエル)』が実写映画化されています。監督は小田一生氏。出演は、上野樹里・関めぐみ・平愛梨・伊勢谷友介、ほか。ナレーションが広川太一郎氏で、これもまた気になる。
  ファンの間では賛否両論あって話題のようですが、俺はとりあえず見たいな。

・映画『笑う大天使』公式サイト

映画『笑う大天使』

 原作はこちら。
・川原 泉著『笑う大天使(ミカエル) 第1巻』(1996.9,白泉社文庫)
・川原 泉著『笑う大天使(ミカエル) 第2巻』(1996.9,白泉社文庫)

オンライン書店ビーケーワン:笑う大天使(ミカエル)・川原 泉原作 / 吉村 元希脚本 / 小田 一生脚本 / 下山 由起子著 / オダ イッセイ著『笑う大天使(ミカエル)』(2006.7,竹書房)
 竹書房文庫。川原氏のマンガを原作にした今回の映画の小説化(ああ、ややこしい)。


 映画『笑う大天使』のサントラは、METALCHICKSによるもの。METALCHICKSって、「BUFFALO DAUGHTER」のシュガー吉永と、元「DMBQ」・「OOIOO」の吉村由加のユニット。映画の雰囲気からするとちょっと意外。どんな感じなんだろうか。

St.Wonder
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メタルチックス
インディペンデントレーベル (2006/07/21)


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■最近いしいひさいち氏の新刊が一気に出ています。
  最近いしいひさいち氏の新刊が一気に出ています。気になる方はチェックしてみてください。
 俺は、とりあえず『コミカル・ミステリー・ツアー 4』は買いました。他二冊は、マンガだけではなく、別の方による文章も一緒になっている(と思うので)、現物を立ち読みしてみて、と思っています。

オンライン書店ビーケーワン:コミカル・ミステリー・ツアー 4・いしい ひさいち著『コミカル・ミステリー・ツアー 4 長〜いお別れ』(2006.7,東京創元社)
 「コミカル・ミステリー・ツアー」シリーズは、創元推理文庫で出ているミステリーのパロディ。四コマもあれば、4〜8ページくらいのマンガもあります。学生時代、ミステリー好きだったので、このシリーズもその頃から好きだなあ。
オンライン書店ビーケーワン:コミカル・ミステリー・ツアー・いしい ひさいち著『コミカル・ミステリー・ツアー 赤禿連盟 』(1992.11,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:コミカル・ミステリー・ツアー 2・いしい ひさいち著『コミカル・ミステリー・ツアー 2 バチアタリ家の犬』(1995.3,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:コミカル・ミステリー・ツアー 3・いしい ひさいち著『コミカル・ミステリー・ツアー 3 サイコの挨拶』(1998.6,東京創元社)

オンライン書店ビーケーワン:現代思想の遭難者たち・いしい ひさいち著『現代思想の遭難者たち 増補版』(2006.6,講談社)
「いしいワールドに分け入ったハイデガーやマルクス、ニーチェ、カフカら現代思想の冒険者たちは、鬼才漫画家の頭脳内部で氾濫、溶解し、そして遭難! 変わり果てた遭難者たちの姿がここにある」(オンライン書店bk1の紹介文)
 これは、増補版ではない元の版を持っていて、読んだのだが、いかんせん現代思想というテーマが俺には難しい。ただ、いしい氏のマンガは面白い。このテーマでもパロディができるって、すごいよな。
オンライン書店ビーケーワン:現代思想の遭難者たち・いしい ひさいち著『現代思想の遭難者たち』(2002.6,講談社)
「「現代思想の冒険者たち」に登場の思想家34人を、いしいひさいちが4コマ漫画で傑作パロディ化。96〜99年刊「現代思想の冒険者たち」の月報に掲載されたものに、書き下ろしを多数加えて単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’06・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’06』(2006.5,東京創元社)
 創元ライブラリ(文庫版)。これは、その時々の時事ネタを扱った四コマ集。ほぼ毎年刊行されています。表紙には(良くも悪くも)その年を象徴する懐かしい顔ぶれが。
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’95・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’95』(1997.12,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’96・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’96』(1998.8,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’97・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’97』(1998.11,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’98・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’98』(1998.4,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’99・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’99』(1999.8,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 2000・いしい ひさいち 漫画 / 峯 正澄 文『大問題 2000』(2000.11,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:帰ってきた『大問題』 ’01-’03・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『帰ってきた『大問題』 ’01-’03』(2004.2,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’04・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’04』(2004.6,東京創元社)
オンライン書店ビーケーワン:大問題 ’05・いしい ひさいち漫画 / 峯 正澄文『大問題 ’05』(2005.6,東京創元社)

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■「スーツ男子」の本が出ましたが、「スーツ女子」の本はなく、「メガネ女子」の本第二弾が

 『スーツ男子』という本が出ました。
オンライン書店ビーケーワン:スーツ男子・タイムマシンラボ編『スーツ男子』(2006.6,アスペクト)
「映画・ドラマ・音楽・お笑い・マンガ・スポーツの世界にあふれるスーツ男子総勢126名を掲載! 要潤、保阪尚希、藤村俊二など、ナイススーツ男子インタビューも収録。「メガネ男子」に続くシリーズ第2弾」(オンライン書店bk1の紹介文)

 前に『メガネ男子』という本が出た際に、「メガネ女子」の本が出たように、今度も「『スーツ女性』の写真集が出るのかなあ」と思ったのですが、出たのは「メガネ女性」の写真集パート2でした。
 これはこれで、大変よろしい(誰だ俺は)

オンライン書店ビーケーワン:ビジョメガネ 2・『ビジョメガネ 2』(2006.6,ソニー・マガジンズ)
 登場しているのは下記のみなさんです。

小野真弓/夏帆/香里奈/工藤里紗/小向美奈子/浜田翔子/堀北真希/森下千里/安めぐみ/吉岡美穂/若槻千夏

 おお! 堀北真希! 森下千里! 吉岡美穂! 小向美奈子! みな、メガネ!
 ちなみに第一弾は下記の本です。

・『ビジョメガネ』(2005.11,ソニー・マガジンズ)
オンライン書店ビーケーワン:ビジョメガネ

「雑誌『デジモノステーション』創刊号から連載されているグラビア企画をまとめたオムニバス写真集。旬なタレントの貴重な写真が満載」(オンライン書店bk1の紹介文)
 登場している女優・アイドルのみなさんは下記のとおり。

ほしのあき/加藤ローサ/小倉優子/片瀬那奈/小西真奈美/若槻千夏/綾瀬はるか/上野樹里/杏さゆり/蒼井優/浅見れいな/麻生久美子
/新垣結衣/石田未来/和希沙也/小林恵美


 また、街のメガネ女子を撮影したのは下記の本。
オンライン書店ビーケーワン:ガールズメガネ・西村 智晴撮影『ガールズメガネ』(2006.3,太田出版)
「街のおしゃれなメガネ女子のスナップを、個々のプロフィールなどと併せて収録。作家・桜坂洋氏による、書き下ろしメガネ女子小説も特別寄稿。メガネ女子を総ざらいする一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)
・ハイブライト:編『メガネ男子』(2005.9,アスペクト)オンライン書店ビーケーワン:メガネ男子
「『メガネがあれば男前3割増』『メガネがなきゃダメなの』 そんな全国のメガネ男子好き女性に贈るビジュアル満載、初のメガネ男子本。総勢120名掲載のメガネ男子名鑑、ナイスメガネ男子インタビューなどを収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

【2006.07.03〜2006.07.09】 2006.07.14掲載
■「文豪Tシャツ」第二弾は、坂口安吾です(ブログ未掲載)
■気になる文房具本
■第135回芥川賞・直木賞の候補作発表(&受賞作も発表)
■BNNのデザイン本
■杉浦日向子さんの本がまとめて文庫化


■「文豪Tシャツ」第二弾は、坂口安吾です
 世田谷文学館が、オリジナルグッズとして「文豪Tシャツ」を制作しています。昨年は第一弾として「植草甚一Tシャツ」を販売したのですが、今回は第二弾として「坂口安吾Tシャツ」が作られました。表には安吾の全身写真を上下逆さにモノクロで、裏は安吾の筆による「あちらこちら命がけ」の書がプリントされています。色は黒と白、サイズはXS・S・ M・Lとのこと。
 気になる方は下記のサイトでチェックをどうぞ。おそらく、一部の書店では店頭販売もされるのではないかと思います。植草甚一Tシャツなどは、青山ブックセンターなど、アート・デザイン系に強い書店で見かけた記憶があります。

・世田谷文学館 http://www.setabun.or.jp/
・Page-ya NET http://page-ya.com/(開発元。ネット通販可能)

オンライン書店ビーケーワン:堕落論・坂口 安吾著『堕落論』(2000.6,新潮文庫)(オンライン書店bk1)
オンライン書店ビーケーワン:不連続殺人事件・坂口 安吾著『不連続殺人事件』(1981,角川文庫)(オンライン書店bk1)
オンライン書店ビーケーワン:白痴 二流の人・坂口 安吾著『白痴 二流の人』(1981,角川文庫)(オンライン書店bk1)

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■気になる文房具本
 先日、下記の雑誌を買いました。
・雑誌『Pen 7/15号』(阪急コミュニケーションズ)
(Fujisan.co.jp)

 特集は「使うほどに楽しくなる! スタイルのある文房具を選べ。」と「日常を心地よく過ごすために、男のヒーリング・アロマ」。俺のお目当ては文房具の特集。
 他にも文房具関係の本が多数並んでいて、気になったのですが、とりあえず『Pen』を購入。雑誌はその場で買わないと、後からはなかなか手に入りにくいからね。
(参考)阪急コミュニケーションズ>『Pen』公式サイト  http://pen.hankyu-com.co.jp/

 その他の最近気になった文房具本、紹介しておきましょう。
オンライン書店ビーケーワン:文房具と旅をしよう・寺村 栄次著、デザイン / 浅井 良子著、デザイン『文房具と旅をしよう』(2001.10,ブルース・インターアクションズ)
「文房具好きの2人が、まだ見たことのない文房具を探しに北欧・ヨーロッパを旅した時に書きとめた日記のような、旅行ガイドのような1冊。エルコの紙製品、ダイモ、スーパーマーケットのビニール袋などを写真で紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:頑張る日本の文房具・「シリーズ知・静・遊・具」編集部編『頑張る日本の文房具』(2006.6,ロコモーションパブリッシング)
「ニッポンの文具は、やっぱりすごかった。そこにはハイテクと職人技と情熱があった。TOMBOWのデザインコレクション、MAXのホッチキスなど、全23メーカーを総力取材し、実力派ステーショナリーのすべてを紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:店員さんがすすめる良品ステーショナリー・「シリーズ知・静・遊・具」編集部編『店員さんがすすめる良品ステーショナリー』(2005.8,ロコモーションパブリッシング)
「ステーショナリーを扱う老舗やセレクトショップのスタッフが、文具ファンのために素敵な宝物を選ぶ。書く、綴る、整理する、使う、癒されるの5つのパートに分けて、オールカラーで紹介する」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:Stationery wonderland・『Stationery wonderland』(2004.10,プチグラパブリッシング)
「創業100周年を迎える銀座の文具店「伊東屋」のオフィシャルブック。伊東屋に並ぶ逸品をヴィジュアルに紹介し、その魅力に迫る。社長の貴重なインタビューも掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:究極の文房具カタログ マストアイテム編・高畑 正幸著『究極の文房具カタログ マストアイテム編』(2006.2,ロコモーションパブリッシング)
「「優れた文房具」とは何か。文房具が「優れている」とはどういうことなのか−。テレビ東京系列「TVチャンピオン」で「全国文房具通選手権」3連覇中の文具王が、道具の本質を鋭く抉ったエキサイティングな文具読本」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■第135回芥川賞・直木賞の候補作発表(&受賞作も発表)

 第135回(平成18年度上半期)芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。賞の決定は7月13日(木)です。

・文藝春秋>第135回(平成18年度上半期)芥川賞候補作
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/

・伊藤たかみ『八月の路上に捨てる』(文學界六月号)
・鹿島田真希『ナンバーワン・コンストラクション』(新潮一月号)
・島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ。』(新潮一月号)
・中原昌也『点滅……』(新潮二月号)
・本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮六月号)

・文藝春秋>第135回(平成18年度上半期)直木賞候補作
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/

・伊坂幸太郎『砂漠』(実業之日本社)
・宇月原晴明『安徳天皇漂海記』(中央公論新社)
・古処誠二『遮断』(新潮社)
・貫井徳郎『愚行録』(東京創元社)
・三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋)
・森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文藝春秋)

 相変わらず俺はほとんど読んだことがなくて、以前に貫井徳郎氏の『鬼流殺生祭』を読んだくらいですね。名前はみなさん存じていますが。
 さて、受賞作どうなるのでしょうか。

(参考)候補作一覧です。
オンライン書店ビーケーワン:砂漠・伊坂 幸太郎著『砂漠』(2005.12,実業之日本社)
「入学、1人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン。学生生活を楽しむ5人の大学生が、社会という「砂漠」に囲まれた「オアシス」で超能力に遭遇するが…。パワーみなぎる青春小説」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:安徳天皇漂海記・宇月原 晴明著『安徳天皇漂海記』(2006.2,中央公論新社)
「江ノ島に隠された琥珀の球。その中に浮かぶのは非業の死を遂げた筈の安徳天皇だった。悲劇の壇ノ浦から陰謀渦巻く鎌倉、世界帝国・元、滅びゆく南宋の地へ−。日本と中国2人の帝の数奇な運命を描く歴史小説」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:遮断・古処 誠二著『遮断』(2005.12,新潮社)
「昭和20年5月、沖縄。防衛隊から逃亡した真市は、戦友の妻で、幼なじみのチヨと再会する。行方不明だというチヨの子どもを探しに部落へ戻る2人に拳銃を向けてきたのは、友軍の少尉だった。『小説新潮』連載の単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:愚行録・貫井 徳郎著『愚行録』(2006.3,東京創元社)
「一家を惨殺した「怪物」はどこに潜んでいたのか? さまざまな証言から浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。人間という生き物は、こんなにも愚かで、哀しい−。痛烈にして哀切、「慟哭」「プリズム」に続く、第3の衝撃」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:まほろ駅前多田便利軒・三浦 しをん著『まほろ駅前多田便利軒』(2006.3,文芸春秋)
「お困りの節はお電話ください。多田・行天コンビが迅速に解決いたします−。東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか…」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:風に舞いあがるビニールシート・森 絵都著『風に舞いあがるビニールシート』(2006.5,文芸春秋)
「国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き−。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語」(オンライン書店bk1の紹介文)

 芥川賞候補作はまだ単行本になっていませんので、それぞれの作者の近作を紹介します。

オンライン書店ビーケーワン:ぎぶそん・伊藤 たかみ〔著〕『ぎぶそん』(2005.5,ポプラ社)
「中2のガク、かける、マロ、リリィは、バカやったり喧嘩したり恋をしたり。そんな4人が、ガクの熱意に押されてバンド練習を始めて…。14歳、それぞれの音がはじけて響く! 胸が痛くなるほど鮮やかでフレッシュな物語」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:雪の華・伊藤 たかみ〔著〕『雪の華』(2004.10,角川春樹事務所)
「大学3年生の川上優は、ある日街のなかで懐かしい「形」に出逢う。それは今もうこの世にいない、かつて密かに思いを寄せていた京子の形と全く同じものだった…。不思議な運命と出会いを描いた、切なくて哀しいラブストーリー」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:二匹・鹿島田 真希著『二匹』(2005.12,河出文庫)
オンライン書店ビーケーワン:六〇〇〇度の愛・鹿島田 真希著『六〇〇〇度の愛』(2005.6,新潮社)
「絶望に浸ろうとする女と、再生へ向かおうとする男。二人はかつて六〇〇〇度の雲に覆われた土地、長崎で出会う−。母、兄の思い出、行きずりの青年との逢瀬、長崎の町、被爆したマリア…。愛の物語。『新潮』掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:リトル・バイ・リトル・島本 理生〔著〕『リトル・バイ・リトル』(2006.1,講談社文庫)
オンライン書店ビーケーワン:一千一秒の日々・島本 理生著『一千一秒の日々』(2005.6,マガジンハウス)
「小さな明かりの灯った夜の中で、私たちは長い会話とキスを交わしながら、何度夜を明かしただろう。ふたりだけの愛おしい日々が溶けていく−。生真面目で不器用な恋人たちを清新なイメージで描いた7色の連作短篇集」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:KKKベストセラー・中原 昌也著『KKKベストセラー』(2006.5,朝日新聞社)
「ぜ小説を書いてまで、自分の恥を晒さなければならないのか。もう「作家」なんてやってられるか! 小説家であることの含羞と苦痛を訴える著者の魂の叫び。『小説トリッパー』掲載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:名もなき孤児たちの墓・中原 昌也著『名もなき孤児たちの墓』(2006.2,新潮社)
「誰の欲望も満たすことのない小説を、僕は書きたい。ふざけてるのか、天才か。「彼女たちの事情など知ったことか」「典子は、昔」ほか、ムチャクチャな本音で、空洞化した現代に孤高の叫びをあげる鬼才の作品集」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:腑抜けども、悲しみの愛を見せろ・本谷 有希子著『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2005.6,講談社)
「「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。「劇団、本谷有希子」の第1回公演の演目を大幅に改稿した小説。第18回三島由紀夫賞最終候補作」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:ぜつぼう・本谷 有希子著『ぜつぼう』(2006.4,講談社)
「売れなくなった芸人の絶望の人生。希望よりも絶望することの方が生きる力に溢れているという人間の性を描く。2000年代カルチャーを縦横無尽に疾走する若手女流作家の長編小説。『群像』掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)

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 そして、7月13日に第135回(平成18年度上半期)芥川賞・直木賞が決定しました。
 芥川賞は伊藤たかみ『八月の路上に捨てる』(文學界六月号)。文藝春秋の文芸誌『文學界』に掲載された作品が、新潮社の文芸誌『新潮』に掲載された他の四作品を抑えて受賞
 直木賞は森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文藝春秋)と三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋)の、候補作の中で文藝春秋から刊行されている二作のダブル受賞

オンライン書店ビーケーワン:まほろ駅前多田便利軒・三浦 しをん著『まほろ駅前多田便利軒』(2006.3,文芸春秋)
「お困りの節はお電話ください。多田・行天コンビが迅速に解決いたします−。東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか…」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:風に舞いあがるビニールシート・森 絵都著『風に舞いあがるビニールシート』(2006.5,文芸春秋)
「国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き−。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語」(オンライン書店bk1の紹介文)

 で、誰が受賞したかよりも、一番驚いたのが下記の記事。

・読売新聞記事 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060713i214.htm
「伊藤さんは、昨年2月に第132回直木賞を受賞した作家・角田光代さん(39)の夫」「これまで角田さんの意向もあり、結婚の事実は親しい出版関係者をのぞいては伏せられてきた」(いずれも上記URLより引用)とのこと。

 俺、そもそも伊藤たかみさんって女性だと思っていた。いかに俺が現代日本文学を読んでいないかが丸分かりですが。
 しかし、角田光代さんが結婚されていたとは。びっくりだ。
 事実は小説より奇なりだ。小説なんて読んでる場合じゃ(むにゃむにゃ)。 ちなみに角田光代さんの直木賞受賞作はこちら。お、これも文藝春秋刊だ。

オンライン書店ビーケーワン:対岸の彼女・角田 光代著『対岸の彼女』(2004.11,文芸春秋)
「【第132回直木賞受賞】30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。立場が違うということは、時に女同士を決裂させる。女の人を区別するのは、女の人だ。性格も生活環境も全く違う2人の女性の友情は成立するのか…? 」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■BNNのデザイン本

 俺はこう見えてもデザインには興味があって、時々展覧会を見に行ったり、書店で気になる本を眺めたりしているのですが、いかんせんこの分野をちゃんと勉強したことがない。学生時代もアート・デザイン関連の講義はほとんど受けたことがないしなあ。
 だから、下のような本は気になります。「バウハウス」、「ロシア構成主義」、「ポップアート」、「ポストモダニズム」なんて言葉を見るだけでわくわくする。しかも図版や写真も多数のようです。
 うむ、気になる。

オンライン書店ビーケーワン:WHAT IS MODERN DESIGN?・Lakshmi Bhaskaran著 / 山田 聡子訳 / バベル訳『WHAT IS MODERN DESIGN?』(2006.4,ビー・エヌ・エヌ新社)
「アーツ・アンド・クラフツ運動、バウハウス、ロシア構成主義、ポップアート、アンチデザイン、ポストモダニズムなど20世紀の代表的ムーブメントを紹介。新しい視点でデザイン史を学ぶ一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)
 出版社のサイトからも紹介文と目次を引用しますね。
=== http://www.bnn.co.jp/books/archives/2006/04/what_is_modern.htmlより引用 ===
本書では、アーツ・アンド・クラフツ運動を初めとする、20世紀を代表する40もの歴史的なムーブメントやスタイルが、その頃、どのように発展していったかというデザイン史の解説と共に、それらが現代のデザインにどのように生かされているのかという点についても、写真や図版を挙げグラフィカルに説明しています。デザイン史を学ぶ上での資料としての価値はもちろんのこと、21世紀のデザインを理解するためのガイドとしても役立つ1冊です

目次:
はじめに
年表
 ムーブメントとスタイル
 デザイン
 デザイナー
 出来事
ムーブメントとスタイル
 アーツ・アンド・クラフツ運動
 審美主義
 ジャポニズム
 アール・ヌーヴォー
 モダニズム
 ボザール
 ユーゲントシュティール
 ミッション・スタイル
 分離派
 ウィーン工房
 ドイツ工作連盟
 未来派
 アール・デコ
 チェコ・キュビズム
 ヴォーティシズム
 ダダイズム
 デ・スティル
 バウハウス
 モダン
 構成主義
 シュールレアリスム
 機能主義
 流線形
 オーガニック・デザイン
 インターナショナル・スタイル
 ビオモーフィズム
 スカンジナビアン・モダン
 コンテンポラリー・スタイル
 スイス派
 ポップ・アート
 スペース・エイジ
 オプ・アート
 アンチデザイン
 ミニマリズム
 ハイテク
 ポストインダストリアリズム
 ポストモダニズム
 カリフォルニア・ニューウェイヴ
 メンフィス
 脱構築主義
付録
 作品所蔵
 参考文献
 図版一覧

=== 引用終わり ===
 また、シリーズとして下記の2冊も出ているとのこと。こちらも気になる。
オンライン書店ビーケーワン:What is graphic design?・Quentin Newark著 / 郷司 陽子訳 / 栗原 明則訳 / 高田 素子訳『What is graphic design?』(2003.10,ビー・エヌ・エヌ新社)
「グラフィックデザイナーとは何か? 政治的思想としてのスタイルとは? デザインは広告と同じか? ヴィジュアルに託された世界の俊英達のメッセージを収録した、ベストセラーデザイン論考」(オンライン書店bk1の紹介文)」(オンライン書店bk1の紹介文)
「グラフィックデザインを考える。 ヴィジュアルに託された、世界の俊英たちのメッセージを読み解きます。本書は世界7ヶ国語で出版されたベストセラーデザイン論考書となります。グラフィックデザインとは何か? を著名デザイナーの言葉や作品から紐解きます。マーシャル・マクルーハンからグルーヴィジョンズまで、その思想や仕事から考えてゆきます」(出版社紹介ページhttp://www.bnn.co.jp/books/archives/2004/01/what_is_graphic_1.htmlの紹介分)

オンライン書店ビーケーワン:What is packaging design?・Giles Calver著 / 井上 広美訳 / バベル訳『What is packaging design?』(2004.3,ビー・エヌ・エヌ新社)
「そのパッケージには理由がある。先進諸国の厳しい市場競争に勝ち残った200点強のプロダクツを実例に、差別化要因の分析から陳列・環境への配慮まで製品パッケージを深く考察。ブランド開発〜デザインワークの本格解説書」(オンライン書店bk1の紹介文)
「本書は、現在も好評を博している前作“WHAT IS GRAPHIC DESIGN?”のシリーズ2作目となります。前作同様に全頁フルカラー仕様で、パッケージデザインについて構造デザインや陳列法、マーケティングミックス、環境配慮など多方面 からアプローチを行い検証していきます。なぜ、あの商品はそのパッケージであるのか?を実例約200点をあげながら解説します」(出版社紹介ページhttp://www.bnn.co.jp/books/archives/2004/03/what_is_packagi_1.htmlの紹介文)

・BNN(出版社公式サイト)


■杉浦日向子さんの本がまとめて文庫化

 杉浦日向子さんの本が、三冊まとめて新潮文庫に入りましたよ。
 NHKで放送されていた「コメディーお江戸でござる」の解説コーナーを本にした『お江戸でござる』と、短編小説集の『ごくらくちんみ』・『4時のオヤツ』の全三冊。

オンライン書店ビーケーワン:お江戸でござる・杉浦 日向子監修『お江戸でござる』(2006.7,新潮社)
「日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。著者イラスト入り」(新潮社サイトの紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ごくらくちんみ・杉浦 日向子著『ごくらくちんみ』(2006.7,新潮社)
「未婚の母を決意したタマヨが食べたいという「たたみいわし」。幼なじみの墓参の帰りに居酒屋で味わう「かつおへそ」。元放蕩息子のロクさんが慈しみつつ食す「ひょうたん」。ほかにも、「青ムロくさや」「からすみ」「ドライトマト」など68種。江戸の達人が現代人に贈る、ちんみと酒を入り口にした女と男の物語。自筆イラスト付き。粋でしみじみ味わい深い、著者最後の傑作掌編小説集」(新潮社サイトの紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:4時のオヤツ・杉浦 日向子著『4時のオヤツ』(2006.7,新潮社)
「都庁の前でばったりあった父娘とクリームパン、深夜にボーイフレンドのグチを訴えつつかぶりつく稲荷寿司、人生への不安に目覚める女子高生とソフトクリーム。4時という不確かな時間で切り取られた、昭和の東京。父娘、母娘、女同士、女と男の何気ない日常の、絶妙な会話の応酬。実兄・鈴木雅也のオヤツ写真を添えた、杉浦日向子の小説世界の結実33編。荒木経惟の恋写真を添えて」(新潮社サイトの紹介文)

 俺は杉浦さんの本は、『入浴の女王』という、銭湯を巡るエッセイ集しか読んだことがなく、正直なところあまりいい読者ではないのだが、それでも路上観察学会関連の文章は好きだったし、初期の(伊東四郎さんが出ていた頃の)「コメディーお江戸でござる」は結構頻繁に見ていました。
 だから、今回の文庫化は気になります。

オンライン書店ビーケーワン:入浴の女王・杉浦 日向子著『入浴の女王』(1995.9,講談社)

オンライン書店ビーケーワン:路上観察学入門・赤瀬川 原平〔ほか〕編『路上観察学入門』(1986.5,筑摩書房)

 ちなみに、杉浦さんのマンガ作品は、ちくま文庫を中心に、今でも数多く読めますので、気になる方はこちらもチェックをどうぞ。

オンライン書店ビーケーワン:合葬・杉浦 日向子著『合葬』(1987.12,筑摩書房)

オンライン書店ビーケーワン:東のエデン・杉浦 日向子著『東のエデン』(1993.7,筑摩書房)

オンライン書店ビーケーワン:とんでもねえ野郎・杉浦 日向子著『とんでもねえ野郎』(1995.7,筑摩書房)

オンライン書店ビーケーワン:百日紅 上・杉浦 日向子著『百日紅 上』(1996.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:百日紅 下・杉浦 日向子著『百日紅 下』(1996.12,筑摩書房)

オンライン書店ビーケーワン:二つ枕・杉浦 日向子著『二つ枕』(1997.12,筑摩書房)

オンライン書店ビーケーワン:YASUJI東京・杉浦 日向子著『YASUJI東京』(2000.3,筑摩書房)
 以上はちくま文庫。

オンライン書店ビーケーワン:風流江戸雀・杉浦 日向子著『風流江戸雀』(1991.6,新潮社)

オンライン書店ビーケーワン:百物語・杉浦 日向子著『百物語』(1995.11,新潮社)
 以上二冊は新潮文庫です。

オンライン書店ビーケーワン:ゑひもせす・杉浦 日向子『ゑひもせす』(2005.12,双葉社)

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