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木の葉燃朗の読房より愛を込めて

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2005年12月


2005年12月1日(木)
故・高橋良明さんの弟がデビュー曲「天使の反乱」をカバー

 若い人(って20代前半より若いくらいの人)は知らないかもしれないが、俺にとっては、高橋良明さんはすごく記憶に残っている。

 高橋良明さんは1985年、ドラマ「うちの子にかぎって2」、続く1987年のドラマ「オヨビでない奴!」で注目されたアイドル。しかし1989年、自ら運転するバイクで事故を起こし、わずか16歳で亡くなってしまった。

 その高橋さんの弟で、ミュージシャンの高橋知秀さんが、12月4日発売のアルバム『希望の歌』で、良明さんのデビュー曲「天使の反乱」をカバーする。

高橋知秀『希望の歌』
希望の歌
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

・参考記事:スポニチアネックス(gooニュース)
http://news.goo.ne.jp/news/sponichi/
geino/20051201/kfuln20051201006002.html


 俺は、やっぱりドラマ『オヨビでない奴!』が懐かしい。祖父:植木等、父:所ジョージ、子:高橋良明の家族が主人公のコメディー。
 劇中でクレージーキャッツの歌が歌われたり、田中美佐子や小松政夫が先生役だったり、他にも植木等と所ジョージのふたりはやっぱり芸達者で、楽しいドラマだったのを覚えている。

『オヨビでない奴! DVD-BOX』
オヨビでない奴! DVD-BOX

 良明さんが亡くなった時、俺は小学校六年生だったが、すごく驚いたのを覚えている。
 「オヨビでない奴!」の中に、ホラーっぽい話があって、その呪いだったんじゃないかとか、当時の同級生と子どもらしいしょうもない話をしたのも覚えている。

 今も健在だったら、いい感じの大人の俳優さんになっているか、もしくは音楽活動をしているか、あるいは芸能界は引退して、静かに暮らしていたのかもしれないなあと、色々と思いを馳せてしまった。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。

 昨日も書いたけれど、荒俣先生の知識とバイタリティが、とにかく面白い。

 例えば、一般公開された虎ノ門の地下工事現場で狂言が行われた際の話。
 虎ノ門の地名は風水の「白虎」を配置したところから付けられたらしい。また「虎ノ門は、走る虎のたとえに従い、東海道の護りとなった」(p.109)そうだ。なるほどねえ。
---
・泉 麻人『会社観光』(1998.4,朝日文芸文庫)
 1993年10月〜1994年12月、雑誌『週刊朝日』で連載されたコラム。「会社をふらりと、街の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する」(p.237)という内容。

 最初から、丸の内にあった当時の三菱銀行の本店にアポイントなしで入ろうとし、警備員にとがめられてしまう話である。
 泉氏のエッセイとしては、なんだかスリリングな内容が多そうだ。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『Number No.642』(文藝春秋)
 特集は「The 32 Survivors for Germany ドイツW杯出場32ヵ国決定。選ばれし者たち」。サッカーワールドカップ特集。
・文藝春秋 > Number
http://www.bunshun.co.jp/mag/number/

・雑誌『もっと! ドラえもん』(小学館)
 特集は「レギュラーキャラ研究 特集 しずかちゃん」。
 その他、映画『のび太の恐竜2006』情報など。

・小学館 > もっと! ドラえもん
http://www.shogakukan.co.jp/mottodora/
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●気になる本
・全国文学館協議会:編『全国文学館ガイド』(2005.8,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:全国文学館ガイド

「創作の宇宙を彷徨する文学館の旅に出よう! 文豪が身近になり、文学が面白くなる文学館ガイド。主要文学館75館をエリア別に紹介する。作家、研究者のエッセイとマップ付き。全国の文学館一覧、文学者別文学館索引も併録」(オンライン書店bk1の紹介文)

 文学館に行く機会はあまりないのだが、どんな人の文学館がどこにあるのか、ということを知るだけでも面白そう。気になる
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●コラムは毎日更新しています。以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年12月2日(金)
初台で「アート&テクノロジーの過去と未来」展を見る

 今日は休みだったので、初台の東京オペラシティ内にあるインターコミュニケーションセンター(INTERCOMMUNICATION CENTER:ICC)へ行く。

 開催中の「アート&テクノロジーの過去と未来」展を見てきました。
 詳しくはまた書こうと思うのですが、映像や音楽、インスタレーションなど、動きのある展示が多く、また自分が参加できる展示もあり、面白かった。
 個人的には、電気的な技術を使った芸術作品って好きなので、楽しかったなあ。

 12月25日(日)まで開催していますので、興味のある方はどうぞ。また、一度入場した人は、会期中にもう一度だけ半券持参で入場できます(展示の入れ替えがあるためらしい)。

・ICC > 「アート&テクノロジーの過去と未来」展
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/PossibleFutures/index_j.html

・ICCトップページ
http://www.ntticc.or.jp/
トップページのフラッシュも楽しいです。

 その後新宿で買い物をしたのだが、その話はまた。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。
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・泉 麻人『会社観光』(1998.4,朝日文芸文庫)
 1993年10月〜1994年12月、雑誌『週刊朝日』で連載されたコラム。「会社をふらりと、街の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する」(p.237)という内容。

 昨日「泉氏のエッセイとしては、なんだかスリリングな内容が多そうだ」と書いたが、それは受付の管理が厳しい会社に限る話のようで、大きい会社でも出入りに厳しくないところも多いようだ(あくまで当時の話だし、泉氏は顔を知られているということもあるだろうが)。

 吾妻橋にあるアサヒビールの社員食堂を覗いて、テーブルに自社の整腸薬「エビオス錠」を見つけるシーンなどは、面白い。
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●読み終えた本
・雑誌『Number No.642』(文藝春秋)
 特集は「The 32 Survivors for Germany ドイツW杯出場32ヵ国決定。選ばれし者たち」。サッカーワールドカップ特集。
・文藝春秋 > Number
http://www.bunshun.co.jp/mag/number/
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●買った本
【新刊】 ジュンク堂書店 新宿店
・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.5』(2005.11,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.5

 扱いとしては雑誌のようです。こういう本が出ていたとは知らなかった。

 この号の特集は「キャプテンウルトラ」。他に、人形劇ドラマ「Xボンバー」(これは見た記憶がある!)や、「スーパージャイアンツ」(宇津井健の全身タイツ姿の写真もしっかり掲載)など、面白そうな内容です。
 これまでに下記の4冊が出ており、今後も月2回刊行で全11冊になるとのことです。

・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.1』(2005.9,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.1


・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.2』(2005.10,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.2


・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.3』(2005.10,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.3


・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.4』(2005.11,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.4


 今後は「悪魔くん」、「スペクトルマン」、「怪奇大作戦」などの特集が予定されているようだ。おお、血が騒ぐ。

・講談社BOOK倶楽部 > 特撮ヒーローBESTマガジン
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/tokusatsu/
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●気になる本
・別宮 貞徳著『日本語のリズム 四拍子文化論』(2005.11,ちくま学芸文庫 )
オンライン書店ビーケーワン:日本語のリズム


 日本後に特徴的な七五調を、四拍子というリズムから考察した本、らしい。
 
 難しそうだが、面白そうで、気になる
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2005年12月3日(土)
昨日買ったDVDとCD

【DVD】東京オペラシティ ギャラリー5にて
 東京オペラシティ3階にあるギャラリーショップです。

・DVD『DEVO LIVE 1980 日本版』
DEVO LIVE 1980 日本版

 タイトルどおり、1980年に行われたDEVOのライブDVDです。
 一度映像でDEVOが見てみたかったんだよなあ。

【中古CD】ディスクユニオン 新宿本館にて

・SANDII『COME AGAIN』(1991年,TOCT-5996)

 サンディのリミックス盤。「蘇洲夜曲」、「スキヤキ(上を向いて歩こう)」、「花」などのカバーが収録されているのが気になって購入。

・サンディ公式サイト
http://www.sandii.info/
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・上野耕路『レゼヴァワール』(1991年,ALCA-230)

 ゲルニカの上野耕路氏のソロアルバム、。ライナーノーツによると、「一曲を除き、もともとは室内楽もしくは管弦楽のために書かれたもの」とのことだが、シンセサイザーなどを使っている(のであろう)アレンジになっている。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。

 平凡社の故・下中邦彦元社長を追悼する「ありがとうございました」(pp.234-237)を読んで、荒俣氏が一時期平凡社の地下の書庫を仕事場にしていたという話を思い出した。
 この話、詳しく知りたいと思っているんだよなあ。

 あと、2000年の「インパク」(インターネット博覧会)の思い出の話が懐かしかった。あったなあ、インパク。早すぎたよなあ。俺も当時パソコン持っていなかった。今同じような試みをやれば、盛り上がるんじゃないかと思うけれどなあ。
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・泉 麻人『会社観光』(1998.4,朝日文芸文庫)
 1993年10月〜1994年12月、雑誌『週刊朝日』で連載されたコラム。「会社をふらりと、街の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する」(p.237)という内容。
---
・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
 この間古本で買ったものをちょっとずつ読んでいます。

 当時の手帳に関する話が色々と読めて面白い。B5サイズで、写真も多数使われている。

 当時の手帳のカタログとか、下記方々の手帳拝見とか。
 湯村輝彦・大林宣彦・巻上公一・米長邦雄・仲畑貴志、などなど。

 今も手帳の本は色々出ているが、なんだか「ビジネスで成功するには」というような内容が多い印象がある。
 それに比べると、この頃はなんだかのどかに感じる。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・かえるさん・ガビンさん『二桁のかけ算一九一九』(2005.9,ライブドアパブリッシング)
オンライン書店ビーケーワン:二桁のかけ算一九一九

「インドでは常識、韓国でも大ブームの2桁の掛け算の暗記。11×11から19×19までを、簡単な語呂と絵で覚えやすくしました。さらにダメ押しの「一九一九表」もついています」(オンライン書店bk1の紹介文)

 世の中には、基礎となる知識と趣味としての知識があると、俺は思う。例えば、漢字能力検定なら、すべての常用漢字が出題範囲の二級は基礎知識、JIS第二水準までを含む一級は趣味としての知識、などの区分が出来るのではないか(ちなみにこの区分は、あくまで俺の主観に基づいています)。

 そういう基準で見ると、二桁のかけ算って趣味としての知識って気がするなあ。もっと先に覚えるべきことがあると思うのだが。
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2005年12月4日(日)
いよいよ『有頂天 ナゴムコレクション』発売!

 いよいよ、12月7日(水)にナゴムレコードの復刻第二弾が発売されます。今回は有頂天も出ますよ!

CD:有頂天『有頂天 ナゴムコレクション』(DDCH-2508-2509)
有頂天 ナゴムコレクション
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 「ナゴム再生委員会」から、収録曲を引用します。CD2枚組みで全40曲というすごいボリューム。
--- 以下、ナゴム再生委員会(http://nagomu.exblog.jp/)より引用 ---
Disc 1
1.ベジタブル
2.千の病を持つ男
3.TOWER
4.PIPE(Live1986/Bonus Track)
5.カラフルメリィ(Live1987)
6.本当は彼が一番利巧なのかもしれない(Live1987)
7.ビルから飛び降りる為のエッシャー・パラドッグス・その5?四ツ足坂?(Live1987)
8.ソシアル・マネー〜ヒトとアブラ〜(Live1987)
9.MOUNTAIN COLLAGE(Live1986/Bonus Track)
10.忘れじの味
11.四ツ足坂(Bonus Track)
12.レイチョールイ南へ(Live1986/Bonus Track)
13.もっとサティスファイド
14.科学と彼女(Bonus Track)
15.愛のまるやけ(Live1991/Bonus Track)
16.べにくじら(Live1987/Bonus Track)
17.ノンタイトル(Live1987/Bonus Track)
18.ダンス素凡夫(Live1987/Bonus Track)
19.マニラ(「隠れん坊」DEMO/Bonus Track)
20.ドクター(「インサート」DEMO/Bonus Track)
21.ストーブ(「KARADA」DEMO/Bonus Track)

Disk 2
1.おすもうさんの唄
2.脳なしメガネ
3.やくざなビリカメノコ
4.ゲロ
5.赤いゲタの女の子
6.牛乳ゴックン
7.もっとサティスファイド
8.ワッハッハ
9.七色シャックリ
10.ミシシッピ
11.シュルシュルシュール(Live1995)
12.ヘンテコHEAVEN WORDS
13.おすもうさんの唄(Instrumental〜Edit Ver.)
14.心の旅(Live1985/Bonus Track)
15.ピノキヲ(Live1985/Bonus Track)
16.DOG IN BOY(Live1987/Bonus Track)
17.僕のエントランスメント(Live1987/Bonus Track)
18.穴の中で僕たち(Live1987/Bonus Track)
19.おすもうさんの唄(Live1987/Bonus Track)

※1 裏話満載の「KERA+久保隆+三浦俊一による座談会」や「ケラ コメント」、「ケラ 楽曲解説」、「三浦ボーナストラック解説」を含む、32Pブックレットが付属します。

※2 『土俵王子』オリジナルLPのA面に収録されていた4曲は、アーティストの意向(要はケラの意向ですが…)により収録を見送りました。

※3 ボーナストラックは、オフィシャル・ファン・クラブ“シャイコナ”付録ソノシート音源+同付録CD(解散コンサート音源?ライブ盤「SEARCH FOR 1/3 FIN」には未収録!)、ライブ音源(「心の旅」シングル発売寸前の演奏や「ピノキヲ」初演、新宿ロフト6DAYSなど)をメインに収録。「AISSLE」のデモ音源は仮歌詞でのテイクで、あまりのデタラメさに爆笑必至! 演奏はアルバムにかなり近いところまで作り込まれています。

--- 引用終わり ---

 一部ショップでは購入特典もあるようなので、詳細はナゴム再生委員会(http://nagomu.exblog.jp/)でご確認ください。

 また、有頂天とともに復刻されるのが下記3組。俺は実はナゴムレコードをリアルタイムで経験していないので、3組については「名前は知っている」というレベルなのですが、オススメがありましたら教えてください。

『ゲんドうミサイル ナゴムコレクション』


『死ね死ね団 ナゴムコレクション』


『木魚 ナゴムコレクション』
木魚 ナゴムコレクション

(Amazon.co.jpの紹介ページ)
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。
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・泉 麻人『会社観光』(1998.4,朝日文芸文庫)
 1993年10月〜1994年12月、雑誌『週刊朝日』で連載されたコラム。「会社をふらりと、街の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する」(p.237)という内容。

 昼休みに屋上でバレーボールが行われているか見に行く(そして、バレーボールどころか多くの屋上が封鎖されているのを目の当たりにする)「昼休みのバレーボールはすたれてしまったのか?」(pp.85-87)は面白かった。

 それから、ニューヨークのワールドトレードセンター内の住友銀行(当時)に勤める友人に会いに行く「ニューヨーク住友銀行の友人Sに会いに行く」、「自由の女神を見下ろすNY住銀マンのオフィス」、「ニューヨークの住銀マンが携帯する”ポケロイ”ってナンだ?」(pp.141-150)の三編は、今読むとまた違った思いが湧き上がる。

 特に、1993年のワールドトレードセンター爆破事件の際、オフィスで働いていた泉氏の友人の話を読むと、「そうだった。1993年にも」と思う。

 そして、まさかそれから10年経たない2001年に、同じビルに飛行機が追突しようとは。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・加藤 久著『完全敵地』(2005.11,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:完全敵地

「1985年、W杯予選。伝説の試合とされている「完全敵地」平壌での北朝鮮戦を中心に、香港戦、韓国戦などの激闘を描いたノンフィクション」(オンライン書店bk1の紹介文)

 1985年に行われたサッカーのW杯予選(翌年1986年のワールドカップの予選)といえば、当時日本が一番ワールドカップに近づいた(でも出場は叶わなかった)、伝説の予選。木村和司氏が国立競技場で決めたフリーキックの映像は、今もたびたびテレビに登場します。
 その日本代表チームの主将だった加藤久氏の回想。これは面白そうだよ。気になるなあ。
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2005年12月5日(月)
五月蠅い奴らは「蚊」で撃退だ!

 タイトルはなんのこっちゃ分からんでしょうが。

 イギリスの発明家ハワード・ステイプルトン(Howard Stapleton)氏が、騒音対策装置を発明した。
 この装置は、高周波の超音波を発する。高周波音を聞く能力は年とともに衰えるので、不快な音は30歳以下くらいしか聞こえない。

 五月蠅い若者がいたら、この装置を動かせば、追い出すことが出来ると。その若者を苦々しく見ていた大人たちは、なにも感じないと。

 おいおい本当かよお。ドクター中松みたいな人じゃないだろうなあ。

 ちなみにタイトルは「Can't listen to it over 30」とどっちにするか迷いましたが、「Can't ……」は文法上明らかに間違っていそうなのでやめました。

・参考:gooニュース > ロイター
http://news.goo.ne.jp/news/reuters/geino/
20051201/JAPAN-195691.html?fr=rk


 一応、ニューヨークタイムス(New York Times)でも取り上げられています。

・New York Times 該当記事(英文)
http://www.nytimes.com/2005/11/29/
international/europe/29repellent.html


 そうそう、タイトルの意味は、装置の名前が「蚊(モスキート=mosquito)」とのことなのでつけました。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・赤瀬川 原平著『超私小説の冒険』(1989.3,岩波書店)
 講演を元に再構成した本のようだ。
 タイトルどおり、内容は私小説についての考察。
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・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・泉 麻人『会社観光』(1998.4,朝日文芸文庫)
 1993年10月〜1994年12月、雑誌『週刊朝日』で連載されたコラム。「会社をふらりと、街の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する」(p.237)という内容。

 秋葉原にある株式会社甘栗太郎を訪ねる「秋葉原の電気街に甘栗太郎の会社を見つける」「銀座の三越も、かつて甘栗太郎だった」(pp.191-197)を読んで、「ああっ!」と思った。

 秋葉原の、昭和通り口に近い場所、今ではヨドバシakibaの向かいに、甘栗を販売している店がある。
 今は人通りが多いのでなんとも思わないが、再開発前はそこは他の店もあまりなく、地味な場所だった。それだけに目立った。俺が秋葉原で働き始めた5年前には、もちろんあった。

 いつも前を通るたびに、「ここで甘栗を売っていて商売になるのだろうか?」と思っていた。かつて秋葉原の駅前に盛夏市場があった頃の名残の個人商店だろうくらいに思っていた。

 そしたらなんとそこが甘栗太郎の本社なのである。そうか、あの一階の甘栗屋はいわばショールームなのだな。

 まだまだ意外な場所は見つかるねえ。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・原田 隆史著『カリスマ体育教師の常勝教育』(2003.10,日経BP社)
オンライン書店ビーケーワン:カリスマ体育教師の常勝教育

「教育界からビジネス界まで大注目! 普通の子を陸上日本一に変えた体育教師が、子どもたちへの指導や企業研修などのエピソードを織り交ぜながら、その驚くべき人材育成法を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

「カリスマ」で「体育教師」で「常勝教育」って、すごい単語が並ぶタイトル。どんな内容なのか気になる
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2005年12月6日(火)
「チャールズ&レイ・イームズ〜創造の遺産〜」展行ってきました

目黒区美術館で開催中の「チャールズ&レイ・イームズ〜創造の遺産〜」展に行ってきました。



 俺はイームズというと椅子などのインテリアデザインくらいしかイメージがなかったのだが、そんな俺が見ても興味深かった。
 色々なものを集めて、色々なものをつくっていたことがわかる。

 例えば、35万枚くらいを撮影したというフィルムの一部を見ることができるのだが、工業製品や看板から、ショーの様子、自然の風景、食べ物まで、色々なものを撮影している。
 そして、収集していた各国の人形やおみやげも展示されていた(日本の赤ベコなどもあった)。



 意外だったのは、映像作品も多く、それが面白いこと。

 アスファルトに清掃用の洗浄液が流れる様子に、バッハの曲を乗せた「アスファルト」は、前衛的な感じもするが、見入ってしまう。
 色々なコマが回るのを撮影した「コマ」や、色々なパンを撮影した「パン」(これがまた非常においしそうな映像)なども面白かった。
 ある風景を10の24乗メートルのマクロから、10のマイナス16条(10の16条分の1)のミクロまで拡大・縮小して見せる「パワーズ・オブ・テン(POWERS OF TEN)」なども、想像力とそれを映像にする技術に圧倒された。

 これらの映像のほとんどは、イームズの椅子に座って見ることができます。
 椅子には、美術館内、それからすぐ隣の区民ギャラリーで一部に実際に座れます。



 座り心地は、いいですねえ。見るだけだとちょっと硬そうに見える椅子も、座ってみると非常にしっくりくる。
 なかなかイームズの椅子に座る機会もないので、貴重な経験だった。

 もうすぐ終了ですので、興味のある方はお早めに。

会場:目黒区美術館 http://www.mmat.jp/
期間:12月11日(日)まで ※月曜日休館(祝日等の場合は翌日)
   10:00a.m.-6:00p.m.(入館は5:30p.m.まで)
料金:一般 1000(800)円・大高生・65歳以上700(600)円・小中生無料

   区民ギャラリーでの関連展示は入場無料

【参考】イームズ関連の本・DVD
・Magazine House MOOK『Eames-The universe of design』(2003.8,マガジンハウス)
オンライン書店ビーケーワン:Eames‐the universe of design

「椅子だけじゃありません! 天才デザイナー、イームズのすべて。保存版「イームズ・デザイン展」ガイドブックも掲載。特別付録「プライウッド・エレファント」ペーパークラフト付き」(オンライン書店bk1の紹介文)

・イームズ・デミトリオス:著、泉川真紀:日本語版監修、助川晃自:訳『イームズ入門』(2004.10,日本文教出版)
オンライン書店ビーケーワン:イームズ入門

「チャールズ&レイ・イームズは「20世紀の座り方」を変えた。彼らは変化を生み出し、変化を予見し、ひとつの方向を示した…。彼らの人生と仕事、プロジェクト、テーマ、発想、業績についての入門書」(オンライン書店bk1の紹介文)

DVD『EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界』
EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界
(Amazon.co.jpの紹介ページ)
 「パワーズ・オブ・テン」他収録。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。

・A.A.ミルン:著、相沢次子:訳『ユーラリア国騒動記』(1980.1,ハヤカワ文庫FT)
 早川書房60周年記念で復刊された小説。
 作者はあの「くまのプーさん」のA.A.ミルンです。
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・赤瀬川 原平著『超私小説の冒険』(1989.3,岩波書店)
 講演を元に再構成した本のようだ。
 タイトルどおり、内容は私小説についての考察。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。
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●買った本
【古本】
■目黒 弘南堂書店にて

・雑誌『CREA 1993年2月号』(1993年,文藝春秋)
 なぜ俺が『CREA』を買ったのか? 知的でハイセンスなOLを目指しているからか?
 そうじゃないです。
 特集が「クレアの雑誌ジャック」ということで、当時の色々な雑誌のパロディ記事を掲載している。これが面白そうで購入。

 後は『CREA』読者のような層の女性とお付き合いしたいので研究を。
 ……嘘です。そもそも12年前のバックナンバーを読んでどうする。
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■渋谷 古書センターにて
・いしい ひさいち『ドーナッツブックス いしいひさいち選集29 風の玉三郎』(1994,双葉社)

・『スクリーン アドレス付きスター&監督詳細収録 '84映画・TV WHO'S WHO』(1984年,近代映画社)
 雑誌『スクリーン』の付録。当時の外国の俳優・映画監督の名鑑。
 「ドルー・バリモア」とか「オリビア・ハシー」とか、当時の日本語表記が分かったり、エディー・マーフィー(当時22歳!)が「いま最もナウい黒人スター」(p.71)と紹介されていたり、なんだか当時を感じさせて楽しい。
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【新刊】
■ブックファースト 渋谷店にて

・木村 政雄著『やすし・きよしと過ごした日々』(2005.12,文春文庫)
オンライン書店ビーケーワン:やすし・きよしと過ごした日々

 今月の文春文庫の新刊です。
 序章が「横山やすしは三島由紀夫だった」というタイトル。面白そうなので買ってきました。

 文春文庫で横山やすし氏をテーマにした本といえば、前に読んだ下の本も思い出す。
・小林信彦『天才伝説横山やすし』(2001.1,文春文庫)
オンライン書店ビーケーワン:天才伝説横山やすし

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■タワーレコード 渋谷店にて
・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

「テクノ+歌謡=テクノ歌謡? YMOから伊藤つかさまで、80年代日本が生んだ、ジャンルを超越する奇跡の音楽の全て。200を越えるテクノ歌謡のディスコグラフィーに、細野晴臣らのインタビューを収録」(オンライン書店bk1の紹介文)
 Lio(リオ・↓)のオリジナルアルバムがCDで復刻されていまして、その横に並んでいたのを購入。
 もっと前に買っていてもおかしくなさそうな内容なのだが、なぜ買わなかったのだろう。
リオ『ベスト・オブ・リオ』
ベスト・オブ・リオ
(Amazon.co.jpの紹介ページ。これはベスト盤)
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●気になる本
・『このビジネス書がすごい! 2006年版』(2005.11,宝島社)
オンライン書店ビーケーワン:このビジネス書がすごい! 2006年版

「山田真哉のムダなし読書術、ビジネス書の達人&目利き対談、本屋がすすめるビジネス書大賞、仕事と人生に役立つ本など、2時間で読める成功への187冊を紹介。ビジネスマンのための即戦力ブックガイド。」(オンライン書店bk1の紹介文)

 買って読むのはなんとなく恥ずかしいけれど、とりあえず全部をさらっと立ち読みしてみるのは面白いかもしれないと思った。
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●コラムは毎日更新しています。以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年12月7日(水)
ここ数日買ったCDの話です

2005.12.5(月) 購入もん
【中古CD】

DepecheMode『Singles 81>85』
Singles 81>85
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 デペッシュ・モードの初期ベスト盤です。
 いかにも「テクノポップ」って感じの曲と、なんとなく物悲しいシンセサイザーの音が、いいなあ。
 「Everything Counts」などは、やっぱり最高です。

2005.12.6(火) 購入もん
【CD】
■タワーレコード 渋谷店にて

・有頂天『有頂天 ナゴムコレクション』(DDCH-2508・2509)
有頂天 ナゴムコレクション
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 買ってきました。
 内容としては、『ベジタブル/有頂天1984〜1987』(1992年)という、「裏ベストアルバム」と言われるCDの曲をすべて収録。加えて、『1stソノシート』(1983年)、『土俵王子』(1983年)からの一部の曲を収録。
 更にライブテイク・デモテイクを加えた、2枚組40曲入り。

 ナゴム時代の有頂天の音源を聞くことはなかなかできなかったので(メジャーで活動していた時期のものも手に入りにくいけれど)、これはうれしい。
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■渋谷 フライングブックスにて
・SUIKA『コインサイド』(2005年,FNSR-005)
(Amazon.co.jpの紹介ページ)
 SUIKAはHIPHOPの5人組。とはいえ、キーボード・MC・MC+ウッドベース・ポエトリーリーディング・パーカッションという編成で、いわゆるHIPHOPとは違う雰囲気。
 今年の夏に初めてライブで見て、その独特の存在感に惹かれて、2ndアルバム『RIPE STRIPES』を購入し、ライブも1回行った。

 3rdアルバムが発売になったので、買ってきました。
 上手く表現できないのだが、ジャズっぽい雰囲気の音楽と、3人の声の掛け合いが、やっぱりかっこいい。

 ちなみに、購入した「フライングブックス」は、渋谷古書センターの2階の古本屋。カフェスペースもあり、本棚を移動してライブやイベントもできるようになっている。
 ここはSUIKAの活動拠点であり、正確にはフライングブックスの店主山路氏もSUIKAのメンバーである(ライブなどには登場しないけれど)。

 もともと古書センターに行く時には2階も見ていたのだが、SUIKAのことはまったく別のルートで知った。両者のつながりを知った時は意外だったなあ。

(参考)
・山路 和広著『フライング・ブックス』(2005.6,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:フライング・ブックス

「古本屋+カフェ+イベント・スペースの不思議な空間フライング・ブックス。店の立ち上げ、詩集出版、音楽レーベル立ち上げ、アメリカ西海岸古書買付ツアーなど、古本屋三代目のボーダーレスな日々を綴ったドキュメンタリー」(オンライン書店bk1の紹介文)

・SUIKA公式サイト
http://www.flying-books.com/suika/

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。

・A.A.ミルン:著、相沢次子:訳『ユーラリア国騒動記』(1980.1,ハヤカワ文庫FT)
 早川書房60周年記念で復刊された小説。
 作者はあの「くまのプーさん」のA.A.ミルンです。
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・赤瀬川 原平著『超私小説の冒険』(1989.3,岩波書店)
 講演を元に再構成した本のようだ。
 タイトルどおり、内容は私小説についての考察。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

 『毎日新聞』日曜版に連載されたエッセイを中心に、新聞に掲載された文章をまとめた本。

 「丸ビル見学はおもしろい」(pp.266-269)に面白い話がある。「大阪にある『丸ビル』は名のとおり丸い形なので、関西から来た見物人は、東京の『丸くない』丸ビルをみて、首をかしげるのだという」(p.268)

 たしかに俺も子どもの頃、丸ビルは丸いものだと思い込んでいた。特に、子どもの頃に丸ビルと同じようによく連れて行ってもらった「住友三角ビル」(正式には新宿住友ビル)が三角だったから、丸ビルも丸いと思っていたなあ。

 ちなみに「丸ビル」は「丸の内ビルヂング」の略なんですね。
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 「『栄屋異聞』の異聞」(pp.282-285)で、松本幸四郎氏と荒俣先生が早稲田演劇博物館で対談した時に、過去の名優の遺品を見た「幸四郎さんのお顔が、見る見る蒼ざめていき、『塩を! 浄めの塩を!』と叫ばれた」(p.282)。
 「共演した先輩役者の執念が宿っていて、息が詰まる」(p.282)という。

 松本幸四郎氏と上記のような光景があまり重ならず、ちょっと意外だった。
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●買った本
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
 主な特集は下記のとおり。

●「COBRA(コブラ)」DVD-BOX(↓)発売:寺沢武一×インリン・オブ・ジョイトイ対談。松崎しげるインタビュ(劇場版アニメでコブラ役声優を担当)。
・DVD『スペースアドベンチャーコブラDVD〜ザ・タートル号BOX〜』
スペースアドベンチャーコブラDVD ~ザ・タートル号BOX~
●映画「キング・コング」(ピーター・ジャクソン監督版)
・DVD『キングコング』(1933年版・初代)
キングコング
●東映版「スパイダーマン」(という日本オリジナルの特撮ドラマがあったのである!)
・DVD『スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX』
スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

●キリンジの連載をまとめた本が発売。記念インタビュー。
・キリンジ『あの世で罰を受けるほど』(2005.12,ぴあ)
オンライン書店ビーケーワン:あの世で罰を受けるほど

「時にシャープな目線で、時に笑いのツボを突きながら、稀代のメロディーメーカーのふたりが鮮やかに切り取った日常や心情。『TV Bros.』の連載コラムが一冊に。キリンジのインタビューや対談も完全掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●気になる本
・都築響一:著、アルフレッド・バーンバウム:英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上


・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 下』(2005.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 下


 12月のちくま文庫で、都築響一『賃貸宇宙 UNIVERSE for RENT』が刊行されます。これは、一般の人々の一般の部屋の写真を撮影したもの。
 もとは2001年に出版されたのですが、あまりに重そうなのと(A5版で800ページ強)、それなりの値段なので、買うのを躊躇していました。
 今回は文庫版の上下分冊で、値段も3分の1くらいなので、迷わず買おうと思います。

 ちなみに、『賃貸宇宙』の前編といえる『TOKYO STYLE』も、ちくま文庫で刊行されています。
・都築 響一『TOKYO STYLE』(2003.3,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:Tokyo style

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2005年12月8日(木)
早川書房の「異色作家短篇集」の新装版が刊行されています。

 早川書房の「異色作家短篇集」が、新装版で刊行されています。

 俺も叢書の名前くらいしか知らなかったのですが、早川書房の紹介ページを読むと、元々1960年に、ミステリー・SF・ホラーなどの作品から選ばれ、全18巻で刊行されたそうだ。1974年からは、改訂版として全12巻が再刊されたとのこと。
 そして今回の復刊では、全20巻で刊行される。

・早川書房 > 「異色作家短篇集」紹介ページ
http://www.hayakawa-online.co.jp/newsbody.asp?newsid=000929

 現在までに四冊が刊行されている。
・ロアルド・ダール著 / 開高 健訳『キス・キス』(2005.10,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:キス・キス

「予期せぬ出来事が日常の扉を開き、あなたをさりげなく訪れる…。全篇に漂う黒いユーモア、微妙な残酷さ、構成の巧みさ、豊かな文章力を特徴とするダールの短篇集。「天国への登り道」ほか全11編を収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・フレドリック・ブラウン著 / 星 新一訳『さあ、気ちがいになりなさい』(2005.10,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:さあ、気ちがいになりなさい

「稀代のストーリーテラー、ブラウンの短篇集。表題作のほか、「ぶっそうなやつら」「おそるべき坊や」など、読者の予想を裏切るひねりのテクニックと鋭いオチの切れ味を味わえる、愉快、痛快、奇々怪々の12話を収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・シオドア・スタージョン著 / 小笠原 豊樹訳『一角獣・多角獣』(2005.11,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:一角獣・多角獣
/I>(オンライン書店bk1の紹介文)
「幻獣が微笑み、人外が嗤う。ページを開けば異形博物館の開館時間…。伝説の珍獣をめぐる皮肉な物語「一角獣の泉」や、代表作「めぐりあい」など、一癖もふた癖もある異色中の異色作家、スタージョンの傑作10篇を収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・リチャード・マシスン著 / 吉田 誠一訳『13のショック』(2005.11,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:13のショック

「些細なスピード違反が、引っ越してきた平凡な男が、突如として日常を切り裂き恐怖に染める! 「激突!」「地球最後の男」など、ホラー、SFの名手である著者が、魅力を存分に発揮した13の物語」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ロアルド・ダールにフレドリック・ブラウンなど、ううむ、気になるラインアップだ。
 リチャード・マシスンの「激突!」は、スティーブン・スピルバーグがはじめて監督したテレビ用映画の原作です。

DVD:『スティーブン・スピルバーグ「激突」セット』
スティーブン・スピルバーグ「激突」セット
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 次回は2006年1月にジョルジュ・ランジュラン/稲葉明雄訳『蝿』とシャーリイ・ジャクスン/深町眞理子訳『くじ』が出る予定。
 その後の刊行予定は下記の通り。ジャック・フィニイの『レベル3』は、読んだことがないので読んでみたい。

ジャック・フィニイ/福島正実:訳『レベル3』
レイ・ブラッドベリ/吉田誠一:訳『メランコリイの妙薬』
スタンリイ・エリン/田中融二:訳『特別料理』
ジェイムズ・サーバー/鳴海四郎:訳『虹をつかむ男』
ロバート・ブロック/小笠原豊樹:訳『血は冷たく流れる』
ジョン・コリア/村上啓夫:訳『炎のなかの絵』
ロバート・シェクリイ/宇野利泰:訳『限がいっぱい』
チャールズ・ボーモント/小笠原豊樹:訳『夜の旅その他の旅』
マルセル・エイメ/中村真一郎:訳『壁抜け男』
ダフネ・デュ・モーリア/吉田誠一:訳『破局』
レイ・ラッセル/永井淳:訳『嘲笑う男』
若島正・編『アンソロジイ:アメリカ篇』
若島正・編『アンソロジイ:イギリス篇』
若島正・編『アンソロジイ:世界篇』
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。

・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

 1980年代を中心とした日本のテクノ歌謡のディスクレビュー、コラム、関係者インタビューなど。

 この関係者というのが、細野晴臣・松本隆・松武秀樹・サエキけんぞうという、そうそうたる面子。
 よくインタビューしたし、よく話してくれたなあ。

 細野さんのインタビューは、すごいです。
 スターボーの「ハートブレイク太陽族」の歌唱指導をしたのは細野さんだった(ご本人曰く「いや、どうしたらいいかわかんなくて(笑)」p.50)とか、今テクノ歌謡として騒がれている当時の作品を振り返るとどんな印象かという問いに「うーん……むなしい(笑)」(p.55)とか、面白かった。
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・A.A.ミルン:著、相沢次子:訳『ユーラリア国騒動記』(1980.1,ハヤカワ文庫FT)
 早川書房60周年記念で復刊された小説。
 作者はあの「くまのプーさん」のA.A.ミルンです。

 なんだか変な話で面白い。ユーラリア国が隣国のバローディアと戦をする、というのが物語の発端なのだが、その理由がバローディアの王様が国境を空飛ぶ靴で飛び回り、それをユーラリアが弓で射ようとしたこと。

 そして男たちは戦に行き、国には女性だけが残る。ここで、ベルベイン伯爵夫人が王女のヒヤシンスに対し悪事を働こうとするのだが、それもまた税金から捻出した軍事費を受け取り、街に施しをするなど、いまいち間が抜けているというかのどかというか。

 そして、物語はユーラリア国にアラビイ国のユードー王子が呼ばれる、という部分まで来ました。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
 当時はポストイットが日本に紹介され始め、話題になっていた頃のようだ。「自由自在の空間移動が可能なポスト・イット手帳についてThinking」(pp.28-29)なんていうコラムもある。

 手帳とともにポストイットを持ち歩き、書いたものは後ほど大きなスケジュールボードに貼っていく。終わった用件は保存用のファイルに張り替える。

 今ならシステム手帳で実行できそうだが、考え方はシステム手帳と共通していると思う。
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●読み終えた本
・赤瀬川 原平著『超私小説の冒険』(1989.3,岩波書店)
 講演を元に構成した本。タイトルどおり、内容は私小説についての考察。

1 超レアリスム
2 超〈私小説〉
3 贋金づかい

 ただ、私小説とはなにかというのはなかなか難しい。また、色々な話が登場し、全体的なテーマよりも個々の話の方が面白く感じて、読みながら「あれ、なんでこの話になっていたんだっけか」と思ってしまうこともある。

 ただその中でも分かるのは、私小説と考現学の共通性。それから、私小説は吟醸酒に例えられるということ。ひとことで書いてしまうとなんのことか分からないかもしれませんが、この本を読むと「なるほど」と思える。

 あと、赤瀬川氏の小説をもっと読みたくなる。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・平本一雄:編著/東大都市工都市再生研究会・東京工科大都市メディア研究会:著『東京プロジェクト』(2005.8,日経BP社)
オンライン書店ビーケーワン:東京プロジェクト

「変貌する都市風景、40年間の記録。丸の内、六本木、表参道、秋葉原、晴海…。12大プロジェクトを、西新宿定点撮影の記録や保存・復元の動きと併せて詳細に解説。まちの変化を豊富な写真や図版、データでとらえる」(オンライン書店bk1の紹介文)

 5,000円(税込)というお値段ですが、写真も多いようだし、東京の街の変化には興味があるので気になる本です。
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2005年12月9日(金)
12/10(土)、NHK教育で山田風太郎の未公開日記を題材にしたドキュメンタリー放送

・NHK教育 ETV特集
「山田風太郎が見た日本 〜未公開日記が語る戦後60年〜」
 2005年12月10日(土) 22:00-23:30

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2005/1210.html

 サイトの紹介によると、作家の故・山田風太郎氏の、1950年〜1993nenの未公開の日記が発見されたとのこと。この日記の内容から、氏が戦後日本をどう見ていたか、そして家族への思いを紹介していく、という内容のようである。
 朗読・出演は三国連太郎氏とのこと。

 ううむ、興味深い。録画します。

(参考)山田風太郎氏の戦時中、戦後しばらくの日記は、下記のとおり出版されています。

・山田 風太郎『戦中派不戦日記』(2002.12,講談社文庫)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派不戦日記

「連日のように続く空襲、人類初の原爆体験、無条件降伏、終戦直後の異常な混乱と進駐軍の上陸……日本への憂情と青春の鬱屈をかかえた1人の医学生がかつてないドラマチックな年、昭和20年1年間の体験を克明に記録した日記。歴史の激動の中を懸命に貪欲に生きる庶民の生活史としても貴重な資料である」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派虫けら日記』(1998.6,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派虫けら日記

「あの時代、青空だけは美しかった。20歳の青年は、軍需工場で働いていた。医学校を志しながら、本を読んでいた。どんな将来のためかまるでわからないまま」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派焼け跡日記 昭和21年 』(2002.8,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派焼け跡日記

「戦後最大の物語作家・山田風太郎は、敗戦の翌年、24歳の医学生であった。激動する日本、占領下での生活、戦争、天皇、変節する人々、青春を透徹した目で克明に綴る作家デビュー前夜の初公開日記」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派闇市日記 昭和22年昭和23年』(2003.6,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派闇市日記

「医学生として学ぶかたわら、作家への道を模索する日々と混乱する戦後日本を感性豊かに綴る。昭和21年を記録した2002年刊「戦中派焼け跡日記」に続く、一級の昭和史資料ともいうべき一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派動乱日記 昭和24年昭和25年』(2004.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派動乱日記

「江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光らとの交流を深め、インターン生ながらも本格的に作家活動にのめりこむ日々と、不穏な世情を綴った日記を初公開。この無頼な生活からあの探偵小説は生まれた! 一級の昭和史新資料」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派復興日記 昭和26年昭和27年』(2005.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派復興日記

「昭和26年1月1日より27年12月2日までの未公開日記を収載。江戸川乱歩、横溝正史らとの交友、戦後復興の様子を克明に記した、一級の昭和史新資料。作家・山田風太郎の歴程が初めて明らかにされる」(オンライン書店bk1の紹介文)
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。

・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

 1980年代を中心とした日本のテクノ歌謡のディスクレビュー、コラム、関係者インタビューなど。

 ディスクレビューが、字数は少ないのだが、紹介されているレコードに初めて知るものも多く、面白い。
 田辺一鶴氏が「究極の選択」の音源をブーム以前に吹き込んでいたとか、バグルズ(「ラジオスターの悲劇」のバグルズね)に日本人のメンバージミー中山(中山純一)氏がいたとか(レコードに名前が出ることはなかった)、個人的には貴重な情報だなあ。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
 「手帳の書き方スピードアップの速記術 手帳用マーク集とスピードメモ法」(pp.30-31)が、今読むとなんとも非実用的で面白い。

 速記のための原則は「カタカナ、ひらがなを使う」「カタカナは今まで通り短く読む」「ひらがなは全部、読み方を変える」(p.30)。一例として、「ひらがなの『お列』『う列』は「ウ」をつけて長く読む」(p.31)という方法がある。
 具体的には、「ひこうき」を「ヒこキ」、「そうこ」を「そコ」、「ぐうすう」は「ぐす」などが挙げられている。

 これを覚える時間を取るより、素直にひらがなかカタカナで書いた方がいいんじゃなかろうか。
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●読み終えた本
・A.A.ミルン:著、相沢次子:訳『ユーラリア国騒動記』(1980.1,ハヤカワ文庫FT)
 早川書房60周年記念で復刊された小説。作者はあの「くまのプーさん」のA.A.ミルンです。

 もともとはミルンが軍隊にいた頃に、妻ダフネが軍隊のための催しで披露した劇だったようだ。その後、おとぎ話として書かれた。

 いわゆる悪人は出てこないので(意地悪だったりしょうもなかったりする人物はいるが、それもちょっと間が抜けている)、人によっては刺激がないかもしれないが、俺はこのユーモアは好きだな。
 ユーラリア国にやってきたアラビイ国のユードー王子の間抜けぶりも、それを補って余りあるユードー王子の友人コロネルの知恵も、面白い。

 ユーラリア国とバローディア国の戦争の終結のきっかけも意外(「それかよ」という感じ)だし、その後の、すべての登場人物がそれなりにハッピーな展開も、嫌いじゃない。もっと色々どんでん返しがあってもいいかもしれないとは思うが、あまり長くてもしつこくなりそうで、これはこれでよいのではないでしょうか。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・菊地 敬一著『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』(2005.12,新風舎)
オンライン書店ビーケーワン:ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を

 ヴィレッジ・ヴァンガードの菊地社長による本が文庫化されました。

 俺は二年前に単行本の方を読んだのですが、ヴィレッジ・ヴァンガードの歴史や、経営に対する考え方、菊地氏の日常などが読めて面白かった。

 元の単行本は既に絶版で、一部ヴィレッジ・ヴァンガードで店頭在庫があれば買える、という状態だったようだが、このたび文庫化されました。
 俺も単行本を再読してみようかなあ。
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2005年12月10日(土)
昭和30年代の本が目立つ今日この頃

 おそらく、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の上映にあわせてだと思いますが、書店で昭和30年代に関する本を目にします。

・『ALWAYS三丁目の夕日オフィシャル・フォト・ブック』(2005.11,日本テレビ放送網)
オンライン書店ビーケーワン:ALWAYS三丁目の夕日オフィシャル・フォト・ブック

「日本映画史上類を見ない空前のスケールで昭和30年代の街並みが再現された映画「ALWAYS三丁目の夕日」の舞台裏。各スタッフが制作過程の秘密を明かすオフィシャル・フォト・ブック」(オンライン書店bk1の紹介文)

・西岸 良平『三丁目の夕日映画化特別編』(2005.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:三丁目の夕日映画化特別編


 立ち読みして印象に残った本は、例えば下記のような本。

・吉田正幸『「思い出力」クイズ 昭和30年代編』(2005.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:「思い出力」クイズ 昭和30年代編

「あの遊び、あのテレビ、あの笑い、あのヒーロー! 昭和30年代の思い出を、さまざまな形式の「クイズ」を解くことで、再び思い出し、記憶に定着させる「思い出力」。これで脳を活性化! 書き込み式「自分史年表」付き」(オンライン書店bk1の紹介文)

・奥成達:文・ながたはるみ:絵『なつかしの昭和30年代図鑑』(2005.11,いそっぷ社)
オンライン書店ビーケーワン:なつかしの昭和30年代図鑑

「広辞苑もチキンラーメンもクレージーキャッツもソノシートも少年マガジンも、みんなみんな昭和30年代生まれだった。活気があってエキサイティングだったあの時代を思い出す、学校生活や遊び、流行についてのエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文)

・町田忍『貧しくても元気だった懐かしの昭和30年代』(2002.12,扶桑社)
オンライン書店ビーケーワン:貧しくても元気だった懐かしの昭和30年代

「喫茶店や映画館に人気が集まった。街中に活気が満ちていた。家にテレビがやってきた。お菓子についてたおまけに一喜一憂した。今もあの時代の薫りが色濃く残る建物、場所、モノたち…。あなたの昭和へタイムスリップ!」(オンライン書店bk1の紹介文)

 俺はさすがに生まれる前なので、1980年代などに比べたらそれほど思い入れはない。
 でも、当時の商品(電化製品とかお菓子とか)や、建物には興味がある。多分、これから更に年を取ったら、昭和30年代が面白く感じるんだろうなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。
・木村 政雄『やすし・きよしと過ごした日々』(2005.12,文春文庫)
オンライン書店ビーケーワン:やすし・きよしと過ごした日々

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・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

 1980年代を中心とした日本のテクノ歌謡のディスクレビュー、コラム、関係者インタビューなど。

 ディスクレビューを読んでいると、色々CDが買いたくなる。例えば下のようなCD。

・真鍋ちえみ『不思議・少女+』
不思議・少女+

・つみきみほ『つみきみほベスト』

(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 廃盤になると、プレミアが付きかねないので、今のうちに買っておきましょうかね。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
■オンライン書店bk1より


・加藤久『完全敵地』(2005.11,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:完全敵地

「1985年、W杯予選。伝説の試合とされている「完全敵地」平壌での北朝鮮戦を中心に、香港戦、韓国戦などの激闘を描いたノンフィクション」(オンライン書店bk1の紹介文)

・植草甚一『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東京案内

「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)

 東京についての「1 いまの東京」、「2 むかしの東京」と、交遊録である「3 ぼくの親しい友人たち」からなる本。
 「1 いまの東京」には、当時の東京の手書き地図(イラストレーション=山口マサル氏)もあり、植草氏の文章ともども読むのが楽しみだ。「経堂から新宿への繁華街を歩くとき」とか、「六本木界隈と新宿界隈」とか、タイトルだけでも面白そうだなあ。

■三省堂書店 神田本店

・都築 響一:著、アルフレッド・バーンバウム:英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

・都築 響一:著、アルフレッド・バーンバウム:英訳『賃貸宇宙 下』(2005.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 下

「廃墟を改造した部屋、服に埋もれた部屋、赤一色に染めた部屋、土足でないと危険な部屋。どうにもならない部屋を好きになる、50の秘密。関西と東京で撮影した300物件。英文併記」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●気になる本
・石黒謙吾『チャート式図解でユカイ』(2005.8,ゴマブックス)
オンライン書店ビーケーワン:チャート式図解でユカイ

「「構造オチ」の桃源郷へようこそ。渾身のエネルギーを注ぎ、役立つように見せながらまったく役に立たない方向に仕上げた作品群…。図表を駆使して森羅万象を役に立たない方向にチャート化する「分類王」の伝説の奇書を復刊!」(オンライン書店bk1の紹介文)

 1998年刊行の石黒謙吾『チャート式試験に出ないニッポンのしくみ』(扶桑社)の復刊のようです。紹介文を読むと80年代の本のようだが、90年代も後半の本の復刊なんだねえ。
 しかし、わずか7年前の本も既に買えないというスピードの速さの方が気になるなあ。
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2005年12月11日(日)
鉄人28号「原作完全版」として復刊

 横山光輝氏の『鉄人28号』が、原作完全版として復刊されます。

・横山 光輝『鉄人28号 1』(2005.11,潮出版社)
オンライン書店ビーケーワン:鉄人28号 1


・横山 光輝『鉄人28号 2』(2005.11,潮出版社)
オンライン書店ビーケーワン:鉄人28号 2

(オンライン書店bk1の紹介ページ)

 「原作完全版」について調べてみたら、原画が紛失している部分については、元アシスタントの方が過去の単行本の絵をトレースして復元しているようだ。
 当時各種雑誌に掲載された作品を、鮮明な印刷状態ですべて収録するとのこと。

・参考:東京新聞記事
http://ad.jp.doubleclick.net/jump/tokyo-np.cwp.jp/
tokyo-news/thatu/top.htm;sz=468x60;ord=101894?


 月一回のペースで、約二年間刊行されるようです。

 『鉄人28号』はきちんと読んだことがないので、この機会に読んでみようかなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。
・加藤 久『完全敵地』(2005.11,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:完全敵地

 まだ最初の部分ですが、俺が知っている「ドーハの悲劇」より前にも、激闘・死闘と呼ばれる戦いがあった。
 その当時日本代表の中心だった加藤氏の回想というのは、読んでいてどきどきする。
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・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

 1980年代を中心とした日本のテクノ歌謡のディスクレビュー、コラム、関係者インタビューなど。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・木村 政雄『やすし・きよしと過ごした日々』(2005.12,文春文庫)
オンライン書店ビーケーワン:やすし・きよしと過ごした日々


 元吉本興業の著者による、横山やすし・西川きよし(やす・きよ)を中心とした回想録。あとがきには「『やす・きよ』という存在を語ることによって、ただ自らの人生を語っているにすぎないのです」(p.225)とある。しかし、個人的な感想としてはそんなことはなく、やはり貴重な時代の証言である。

 特に様々な場面での、これまで語られていたのとは異なる証言は、当時の状況を知る上で参考になる。必ずしもこの本が正しいということではなく、既に当時の詳細は藪の中だ、ということが分かる。
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●買った本
【新刊】
■タワーレコード 新宿店

・雑誌『MARQUEE Vol.52』(マーキー・インコーポレイティド)

(Amazon.co.jpの紹介ページ)
 音楽雑誌。表紙はTommy February6ですが、お目当ては「グルーヴ歌謡のコンテンポラリー感覚」という小特集での倉橋ヨエコさんへのインタビュー。
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■紀伊国屋書店 新宿本店
・雑誌『VS.(バーサス)』(光文社)
 スポーツ雑誌。特集は「『ドーハの悲劇』はドイツに通ず」。サッカーの1994年アメリカW杯予選を戦った日本代表チームについて。
 当時の選手、ハンス・オフト監督へのインタビューなどもある。
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●気になる本
・北村 暁夫『ナポリのマラドーナ』(2005.11,山川出版社)
オンライン書店ビーケーワン:ナポリのマラドーナ

「1990年、ナポリ。地元イタリアとマラドーナ率いるアルゼンチンとのサッカーW杯準決勝。なぜ、この対戦がサッカーを超えて国家分裂の危機として人々の関心を集めたのか。「南部問題」や移民の歴史から、その理由を探る」(オンライン書店bk1の紹介文)

 1990年当時、ディエゴ・マラドーナはイタリアのクラブチーム、ナポリに所属していた。そして、1990年のワールドカップでは、イタリアとアルゼンチンがナポリで対戦した。
 この試合のことは、俺はあくまで試合の内容しか知らなかったが(それも後から知った)、イタリアの南北の対立とか、試合前のマラドーナの発言とか、色々な問題があったらしい。これは気になる
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2005年12月12日(月)
最近買ったCDをぶわぁーっと紹介

 「またCDの話かよ」とお思いでしょうが。ちなみにCDやDVDのリンク先は、Amazon.co.jpの紹介ページです。

2005.12.10(土)
【中古CD】

■ディスクユニオン お茶の水駅前店にて
・ティン・パン・アレー『Tin PAN ALLEY 2』
2
 Tin PAN ALLEY(ティン・パン・アレー) 細野晴臣・鈴木茂・松任谷正隆・林立夫のユニットです。このアルバムは持っていなかったので購入。
 吉田拓郎の「結婚しようよ」のインストカバーなどがあって、雰囲気がちょっと異なっていて面白いなあ。

■ディスクユニオン 神保町店にて
・YUKARI FRESH『CITYRAMA』
CITYRAMA
 YUKARI FRESHを知ったのは、アルバム『yukari's perfect!』偶然ジャケ買いをして、想像をはるかに超えてよかったことだった。
 エレクトリックでポップで、聴いているとうきうきしてくる。
 雰囲気は、最近人気のあるcapsuleなどに近いかもしれない。でも、個人的にはYUKARI FRESHの方が好きかな。

■神保町 ジャニス3にて
・STEVE REICH AND MUSICIANS『スティーヴ・ライヒ:ドラミング』
ライヒ:ドラミング
 最近、現代音楽とか実験音楽がちょっと気になるもので。ミニマルミュージックの代表的存在、スティーヴ・ライヒのCDを買ってみました。

・サンディー&サンセッツ『ONE LOVE』(CT32-5248)
 久保田真琴氏を中心にしたサンディー&サンセッツ(SANDII&SUNSETZ)のアルバム。

・推定少女『16-sixteen-』
16-sixteen-

・推定少女「しょうちのすけ」
しょうちのすけ

・推定少女「席替え」
席替え

・推定少女「鍵が開かない」
鍵が開かない

・推定少女「聖母主義」
聖母主義

・推定少女「情報/ワレモノ(CCCD)」
情報/ワレモノ   (CCCD)

 推定少女のファーストアルバムとシングルのセットがお買い得な値段だったので買ってしまう。

 推定少女は二人組のアイドルユニット。ふたりのかわいらしさも魅力的なのだが、売り出し方なども含めて、ユニットとして上手くできていて、興味がある。
 それは例えば、二人の名前が「りさ」「りの」で語呂がいいとか、アルファベットで「LISSA」「Rino」でLRになっているとか、そういうところ。考え過ぎかもしれないけれど。

 ちなみに彼女達を始めて知ったのは、2003年4月〜10月に深夜枠で放送された「推定学園26時」。この番組でのトークや企画での芸達者ぶりが印象に残っている。

・DVD『推定学園26時 Vol.1』
・DVD『推定学園26時 Vol.2』
・DVD『推定学園26時 Vol.3』
・DVD『推定学園26時 Vol.4』
・DVD『推定学園26時 Vol.5』
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

2005.11.11(日)
【中古CD】
■ディスクユニオン 新宿中古センターにて

・V.A.『夢色空間〜純情編』
夢色空間~純情編

 下記の曲が収録されたコンピレーション。いいわあ、この選曲。

1.木綿のハンカチーフ(太田裕美)
2.想い出がいっぱい(H2O)
3.神田川(かぐや姫)
4.「いちご白書」をもう一度(バンバン)
5.学生街の喫茶店(ガロ)
6.白いブランコ(ビリー・バンバン)
7.翼をください(赤い鳥)
8.もしもピアノが弾けたなら(西田敏行)
9.てんとう虫のサンバ(チェリッシュ)
10.めだかの兄妹(わらべ)
11.初恋(村下孝蔵)
12.卒業写真(ハイ・ファイ・セット)
13.春なのに(柏原芳恵)
14.赤いスイートピー(松田聖子)
15.思秋期(岩崎宏美)
16.秋桜(コスモス)(山口百恵)
17.恋人よ(五輪真弓)
18.酒と泪と男と女(河島英五)

 「木綿のハンカチーフ」は、色々とカバーもされていて、それぞれいいのだが、やっぱり原曲がいいなあ。「もしもピアノが弾けたなら」もいいなあ。

 この「夢色空間」シリーズは、他にも二枚出ています。この選曲もいいなあ。

・V.A.『夢色空間〜旅情編』
夢色空間~旅情編

1.いい日旅立ち(山口百恵)
2.旅人よ(加山雄三)
3.なごり雪(イルカ)
4.贈る言葉(海援隊)
5.襟裳岬(吉田拓郎)
6.知床旅情(加藤登紀子)
7.青葉城恋唄(さとう宗幸)
8.心の旅(チューリップ)
9.この広い野原いっぱい(森山良子)
10.岬めぐり(山本コウタロー&ウィークエンド)
11.夏休み(吉田拓郎)
12.‘79遠くへ行きたい(ジェリー藤尾)
13.琵琶湖周航の歌(加藤登紀子)
14.秋でもないのに(本田路津子)
15.誰もいない海(トワ・エ・モワ)
16.風来坊(ふきのとう)
17.川の流れのように(グラシェラ・スサーナ)
18.この国に生まれてよかった(村下孝蔵)

・V.A.『夢色空間〜青春編』
夢色空間~青春編

1.青春時代(森田公一とトップギャラン)
2.太陽がくれた季節(青い三角定規)
3.ふれあい(中村雅俊)
4.青春の影(チューリップ)
5.青春(松山千春)
6.重いつばさ(岸田智史)
7.君と歩いた青春(太田裕美)
8.Good-bye school days(ハイ・ファイ・セット)
9.やさしさとして想い出として(ふきのとう)
10.帰らざる日のために(いずみたくシンガーズ)
11.さらば涙と言おう(森田健作)
12.青春に賭けよう(西城秀樹)
13.青春に恥じないように(南沙織)
14.夏ひらく青春(山口百恵)
15.制服(松田聖子)
16.微笑がえし(キャンディーズ)
17.学生街の四季(岩崎宏美)
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 三冊平行で読んでいます。
・加藤 久『完全敵地』(2005.11,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:完全敵地

 1986年のメキシコW杯を目指した、サッカー日本代表のノンフィクション。著者はご存知当時の日本代表主将です。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・コイデ ヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

 1980年代を中心とした日本のテクノ歌謡のディスクレビュー、コラム、関係者インタビューなど。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・許 光俊『世界最高の日本文学』(2005.10,光文社新書)
オンライン書店ビーケーワン:世界最高の日本文学

「ほんとうの感動は、最高のものの中だけに存在する。岡本かの子「鮨」、泉鏡花「外科室」、川端康成「眠れる美女」など、珠玉の名編から戦慄の怪作まで、あなたの小説観・人生観を根底から変える12編を紹介するブックガイド」(オンライン書店bk1の紹介文)

 著者は音楽評論家とのことです。その氏が文学のブックガイドを書いたという意外さが気になる

 あと、この本でも取り上げられているという川端康成「眠れる美女」は、俺も読んだことがありますが、結構すごい小説ですよ。とある宿では、薬で眠っている裸の娘に添い寝をすることができる。ただし、それは「そういうこと」の起きる危険性のない老人の男性に限られる。主人公の老人は、友人の紹介でその宿にやって来て……、という話。

・川端 康成著『眠れる美女』(1991,新潮文庫)
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 しかし今日は、我ながら「どこが『読書コラム』じゃ!」という感じですね。



2005年12月13日(火)
手帳の本、ずいぶん出ているなあ

 来年の手帳をどうしようかと、11月半ばくらいから思案していました。結局、今年使っているバイブルサイズのシステム手帳を継続して使うことにして、先日買ってきました。

 その参考にと思い、手帳に関する本をちょっと立ち読みしてみました。昨年くらいから、手帳の使い方とか、手帳術の本がずいぶんと出版されています。
 去年出たこの二冊あたりが、そのスタートではないかと思う。

・日本能率協会マネジメントセンター編『手帳200%活用ブック』(2004.11,日本能率協会マネジメントセンター)
オンライン書店ビーケーワン:手帳200%活用ブック

「手帳は時間管理だけでなく、夢をかなえ目標を達成するビジネスの武器、人生の宝物でもある。未来を鮮明にし、現在をもっと大切にする手帳術を、記入例を交え紹介。斎藤孝ら7人の手帳活用法、糸井重里と和田裕美の対談も収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・熊谷 正寿監修 / ベクトル・ネットワーク編著『図解一冊の手帳で夢は必ずかなう』(2004.11,かんき出版)
オンライン書店ビーケーワン:図解一冊の手帳で夢は必ずかなう

「自分の夢を手帳に書いて常に持ち歩く、夢を写真や絵でビジュアル化し、手帳に貼りつける…。手帳で夢をかなえる毎日の習慣を紹介。2004年3月刊「一冊の手帳で夢は必ずかなう」が図解でさらに詳しくなった」(オンライン書店bk1の紹介文)

 今年は更にすごくて、書店で目立つ本をピックアップしただけでもかなりの数になります。

・手帳愛好家委員会編『みんなの手帳』(2005.11,大和書房)
オンライン書店ビーケーワン:みんなの手帳

「ミリオネーゼや作家等、気になるあの人の手帳拝見とインタビュー、開発者に訊く最新手帳の使い方、とっておきの手帳術、オシゴト別手帳図鑑など、手帳に関するすべてが詰まった一冊。巻末に「nendoの手帳」のオマケ付き」(オンライン書店bk1の紹介文)

・季刊Think!編集部編『夢をかなえるプロフェッショナル手帳術 達人30人に学ぶ黄金の時間管理』(2005.12,東洋経済新報社)
オンライン書店ビーケーワン:夢をかなえるプロフェッショナル手帳術

「30人の達人たちの手帳術を一挙公開。ビジネスに効くタイムマネジメント、話題の手帳・ノート紹介、三日坊主にしない手帳術、このテクニックを盗め、発想を高めるノート・メモ術などを収録した、役立つ情報満載の一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

・日本能率協会マネジメントセンター編『時間200%活用術』(2005.12,日本能率協会マネジメントセンター)
オンライン書店ビーケーワン:時間200%活用術

「養老孟司、野口悠紀雄、弘兼憲史、中谷彰宏ら各界の著名人39人が、手帳術、仕事術、時間管理術など「私のやり方」を大公開。時間活用の秘策をやさしい語り口で余すところなく披露する」(オンライン書店bk1の紹介文)

・アーク・コミュニケーションズ編『手帳、ステーショナリー、デジタル機器「超」活用ノート』(2005.12,PHP研究所)
オンライン書店ビーケーワン:手帳、ステーショナリー、デジタル機器「超」活用ノート

「パソコン、PDA、手帳、携帯電話…。どれだけの人がこうしたビジネスツールを確実に使いこなしているだろうか? 現在、各界で活躍する著名人たちの仕事観やワーク・スタイルを通して、ツールの上手な使い方を紹介する」(オンライン書店bk1の紹介文)

・熊谷 正寿著『情報整理術クマガイ式』(2005.7,かんき出版)
オンライン書店ビーケーワン:情報整理術クマガイ式

「10年間で3社を上場させ、グループ22社、従業員2000人を率い、年商300億円を誇るITベンチャー企業家の雄が明かす、夢を「より早く」「より確実に」かなえるノウハウ。「一冊の手帳で夢は必ずかなう」続編」(オンライン書店bk1の紹介文)

・ほぼ日刊イトイ新聞編著 / 山田 浩子編著『ほぼ日手帳の秘密』(2005.11,幻冬舎)
オンライン書店ビーケーワン:ほぼ日手帳の秘密

「ありそうでなかった「なんでもない日を大切にする」というコンセプトで誕生した、サイト『ほぼ日刊イトイ新聞』発の手帳「ほぼ日手帳」のオフィシャルガイドブック。使う楽しみが広がる一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

・渡邉 美樹著『渡邉美樹の夢に日付を!』(2005.10,あさ出版)
オンライン書店ビーケーワン:渡邉美樹の夢に日付を!

「夢に日付を入れて、夢と現実の差を明確にしてその差を日数で割り、日々やるべき事をやり抜く。この方法で夢を実現してきた自らのノウハウを、手帳というツールを使い実践的に伝授する」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ちょっと読んでみると面白そうな本もありますが、あまり色々読みすぎると混乱しそうなので買うのは控えました。
 これは俺個人の考えですが、手帳の使い方などの情報技術や知的生産(そんなおおげさなもんじゃないかもしれないが)って、人それぞれで、誰かを100%真似してもうまくいかないと思う。また大げさな表現を使うが、その人の人生とも関わってくるのではないかと思う。だから、色々な本をざっと読んで、参考になりそうなところを拾って、自分の方法をつくるしかないんだろうなあ。

 それから、あまり凝りすぎると本来の目的がおろそかになりそうなのも恐い。例えば手帳はすごくきれいに書くけれど、約束や納期を忘れてしまう、とかね。これは本末転倒だが、手帳ってうまくつくると達成感があって、そこで満足してしまう危険性がある。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)

 最初に、ローレル&ハーディの名前が出てくる。昔のアメリカのコメディ好きにとってはうれしいなあ。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・加藤 久『完全敵地』(2005.11,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:完全敵地

 1986年のメキシコW杯を目指した、サッカー日本代表のノンフィクション。著者はご存知当時の日本代表主将です。

 北朝鮮の平壌でのW杯一次予選・北朝鮮戦は、読んでいて緊張感が伝わってくる。芝は人工芝、八万人近い北朝鮮サポーター、日本と互角か、それ以上の実力をもった北朝鮮代表。日本はその中で猛攻を耐え、0-0で引き分け、二次予選進出を決定的にする。

 この試合の様子もすごいし、その後著者のホテルの部屋をとある人物が訪ねてくるシーンは、これが「Good loser」かと思わされ、泣けてくる。

 さらに、最終予選の韓国との二試合。伝説の試合として知ってはいたが、これを当事者(日本代表の主将)の回想として読むと、臨場感が他のノンフィクションとはまた違う。

 そして、この試合のリアルタイムでの記憶がない自分が恨めしい。当時8歳だが、まだサッカーはマンガ『キャプテン翼』で見るだけで、実際の試合はテレビでも見た経験がなかった。

 国立競技場でのホームゲームでの、NHKの山本浩アナウンサーの「東京・千駄ヶ谷の国立競技場の曇り空の向こうに、メキシコの青い空が近づいているような気がします」(p.167)という名言や、木村和司選手が相手ゴール30メートル前から決めたフリーキック、見たかった、聞きたかった。

 そう思わせるくらい、当時の様子を鮮明に描いている。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・沖野 修也『DJ選曲術』(2005.11,リットーミュージック)
オンライン書店ビーケーワン:DJ選曲術

「DJからiPodユーザーまで、プロ・アマ問わず「選曲」に関心を持つ音楽ファンに贈る選曲ガイド。DJの曲の選び方を論理的に記す「選曲論」や、スターDJの選曲分析、架空のミックスCDの作成等、「選曲」の知識が満載」(オンライン書店bk1の紹介文)

 DJに限らず、広い意味で選曲をする人に向けた本のようだ。
 自分が家で聴く曲を選ぶのだって、DJと共通する部分があるんだよなあ。特にパソコンやiPodで膨大な曲データから選ぶ時、どんなポイントがあるかなど、気になる
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2005年12月14日(水)
『惑星大怪獣ネガドン』のDVDが気になる

 フルCGで作られた”CG特撮怪獣自主映画”、『惑星大怪獣ネガドン』のDVDが、12月15日に発売予定です。

DVD『惑星大怪獣ネガドン』
惑星大怪獣ネガドン
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 実写を一切使わず、すべてCGで25分の映画を製作している。

 監督の粟津順氏は、映像プロダクションで『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃(2001年)』『ゴジラ×メカゴジラ(2002年)』『仮面ライダー555(2003年)』『爆竜戦隊アバレンジャー(2003年)』などのCG・VFXの制作を手がけた後、独立。

 昭和の怪獣映画のファンというだけあり、映画はかつての怪獣映画を髣髴とさせる懐かしい雰囲気を持っている(下記の公式サイトで予告編を見ました)。本編も見てみたいなあ。

・スタジオマガラ>『惑星大怪獣ネガドン』
http://www.h2.dion.ne.jp/~magara/project.html

 監督は1974年生まれかあ。1970年代生まれの人が、色々な作品を作り始めているんだなあ。俺も頑張ろう。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・植草 甚一著『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東京案内


「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)

「ぼくは何か売っていないとおりは歩く気がしない。手ぶらで帰ってくるときほど、つまらないことはないからだ」(p.13)というのは、まさしくそのとおりだよなあ。
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)

 「プロローグ」は、ヴォネガットのエッセイのような文章。この『スラップスティック』自体について「わたしがこれほど自伝に近いものを書くことは、もう後にも先にもないだろう」(p.9)と書いている。

 このプロローグで面白かったのは次の部分。ヴォネガットが、版権代理人のマックス・ウィルキンスンに「なんと不愉快な職業を選んだものか」(p.27)と愚痴を言ったのに対して書いてきた手紙の文面。
「親愛なるカート。自分の鉄床に首ったけの鍛冶屋というのも、あまり聞いたことがないね」(p.27)。

 そうだよなあ。
 ハイホー(小説の中でたびたび登場するフレーズ)。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・ちはる『男友達』(2005.4,アスコム)
オンライン書店ビーケーワン:男友達

「「暮らす人間や、置いてあるものたちのストーリーを感じることができる「男友達の家」。ミュージシャン、ヘアメイクアーティスト、ガーデンスタイリストなどスタイルある男性15名のインテリア&ライフスタイルを公開」(オンライン書店bk1の紹介文)

 登場するのは、ボーズ(スチャダラパー)・川本成(あさりど)・渡辺俊美(TOKYO No.1 SOULSET・ちはるさんの夫)などの諸氏。
 こういう、人の部屋の様子が分かる本は、気になる
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2005年12月15日(木)
CD買ってきました

■タワーレコード 新宿店にて

・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
1.楯
2.ここにいる
3.線を書く
4.シーソー
5.卵とじ
6.裏返し
7.シナリオ
8.石鹸ガール
9.昼の月
10.ピエロ
11.春の歌
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 待ちに待った倉橋ヨエコさんのニューアルバム。ただいまヘビーローテーション中です。

・倉橋ヨエコ公式サイト
http://www.kurahashiyoeko.com/
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・MeganeWrench『犬』(FATW-0006)

 その倉橋ヨエコさんのライブをサポートする古城康行(ベース)・一ノ瀬久(ドラム)の二人によるバンド「MeganeWrench(メガネレンチ)」。彼らのデビューアルバム。
 ヨエコさんもキーボード、コーラスで参加しています。

・MeganeWrench公式サイト
http://sound.jp/meganeweb/
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・植草 甚一著『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東<br>京案内

「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)

 「1.いまの東京」の中に、当時(1970年代頃だろう)の東京の町のイラスト地図(山口マサル氏による)が掲載されている。

 これが、当時の東京を知らないものにとって、植草氏の文章とともに当時の様子を知ることができて楽しい。

 渋谷のジャンジャンの場所とか、新宿のジャズ喫茶の場所とか、分かって面白い。
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
■ジュンク堂書店 新宿店にて
・いしいひさいち『にんにん物語 忍者無芸帳』(2005年,双葉文庫)

 双葉文庫のいしいひさいち傑作選。今回は忍者マンガです。
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・初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ −文具・学校編−』(2005年,おおぞらポケット文庫)

子どもの頃に学校などで使った文具の中で、今でも買える商品を紹介し本。
見開き2ページで、カラー写真と商品の情報、そして紹介文が掲載されている。

今パラパラと読んでみましたが、「ロケットペンシル」とか「マジックインキ」とか「ポスターカラー」とか「チェックセット(マーカーで塗ってシートを置くと文字が見えなくなるというあれです)」とか、懐かしいぞ、これは。

あ、「紅白帽」や「上履き」も紹介されている。

おー、「ジャポニカ学習帳」も、「クーピーペンシル」も!

(以下際限ないので省略)

【参考】
この本の第一弾は「食品編」。これも面白かったです。

・初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ〜食品編〜 大空ポケット文庫 』(2005.7.1,おおぞらポケット文庫)
(オンライン書店bk1の紹介文)

第三弾は「生活雑貨編」。来年春発売予定とのこと。
くわしくは下の「まだある。」の公式サイトでどうぞ。

・大空出版>まだあるなび
http://www.ozorabunko.jp/arunavi/
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●気になる本
・蛭児神 建(元)著『出家日記』(2005.11,角川書店)
オンライン書店ビーケーワン:出家日記

「昔、ロリコン。今、坊主。知る人ぞ知るロリコン雑誌ブームの立役者にして伝説のカリスマ編集者が語る、衝撃の半生。『comic新現実』連載「魂の彷徨」に加筆・訂正して単行本化。」(オンライン書店bk1の紹介文)

 「昔、ロリコン。今、坊主。」って、キャッチフレーズとして相当インパクトがあると思う。実は著者のことは知らなかったのだが、吾妻ひでお氏の『失踪日記』に、ともに同人誌をつくったという記述があったのを読み返して改めて知った。
 ところで、多くの人がお気づきとは思いますが、タイトルや表紙のデザイン、『失踪日記』と似ています。それがいい悪いということではなく、内容の面でも共通するものがあるのではないかと思う。

・吾妻 ひでお著『失踪日記』(2005.3,イースト・プレス)
オンライン書店ビーケーワン:失踪日記

「突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション! 」(オンライン書店bk1の紹介文)
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2005年12月16日(金)
カズのエッセイ『おはぎ』。

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●気になる本
・三浦 知良『おはぎ』(2005.12,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:おはぎ


 あのカズのエッセイです。2001年から2005年までの出来事をつづっている。

 そしてこの不思議な書名は、カズの大好物の「おはぎ」に由来する。実際におはぎ職人に会いに行った様子もこの本の中に掲載されている。

 この表紙の写真、いいなあ。早く実物が見てみたい。
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●読んでいる本
 四冊をちょこちょこと平行して読んでいます。

・初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ −文具・学校編−』(2005年,おおぞらポケット文庫)

 子どもの頃に学校などで使った文具の中で、今でも買える商品を紹介し本。見開き2ページで、カラー写真と商品の情報、そして紹介文が掲載されている。

 今の値段が分かることがなかなか面白い。学用品が意外に高かったり安かったりする。

 「トモエそろばん」が3150円というのは、ちょっとびっくり。電卓の方が安くなっている。

 一方で「地球ゴマ」が安いものなら735円だったり、「肥後ナイフ」(「肥後守」という登録商標もある)が263円〜525円と、結構手ごろ。欲しくなる。

 こういう学用品だけを小売する店はあるのだろうか? 「THE STUDY ROOM(ザ・スタディールーム)」などはちょっと近いけれど、もっと本当に「学用品専門店」って感じのお店。
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・植草 甚一著『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東<br>京案内

「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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2005年12月17日(土)
「ドラゴンボール」の体感ゲーム

 テレビにつないで、「ドラゴンボール」の世界が体感できるゲームが出ています。

『ドラゴンボールZ バトル体感格闘かめはめ波〜おめぇとフュージョン〜』
ドラゴンボールZ バトル体感格闘かめはめ波~おめぇとフュージョン~
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 仕組みとしては、テレビに機械をつなぎ、自分自身はセンサーを手に装着する。機械からの赤外線をセンサーで反射して、キャラクターの位置や攻撃の成功・失敗を感知する。

 テレビの前で手を動かして、敵と戦ったり、「かめはめ波」を出したりできるそうです。

 下の記事によると、大人が遊んでも面白いようです。

・impress PC Watch > 気になるe-Toy遊んでレポート
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051215/toy203.htm
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 四冊をちょこちょこと平行して読んでいます。

・植草 甚一著『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東<br>京案内

「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)

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・初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ −文具・学校編−』(2005年,おおぞらポケット文庫)
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・菅野 聡美『〈変態〉の時代』(2005.11,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:〈変態〉の時代

「南方熊楠、宮武外骨、中村古峡、江戸川乱歩、梅原北明。かつて、検閲、発禁と闘って、「変態」研究に熱中した男たちがいた…。「変態」をキーワードに、大正から現代までの日本の知的状況を明らかにする、反骨精神に富む論評」(オンライン書店bk1の紹介文)

 どうやら、俺が、そしてあなたが(「あなた」って誰だよ)想像したのとは違う内容のようだが、でもむしろ面白そう。気になる
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2005年12月18日(日)
フィギュア「STiKFAS」を購入

■上野 ヤマシロヤにて
スティクファス アルファ ニンジャ (ブルー)
スティクファス アルファ ニンジャ (ブルー)
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 これは組み立て式のアクションフィギュアです。シンガポールのBan.Y.Jを中心とした4人組のアーティストがデザインしたものとのこと。
 色々な種類が出ていて、各商品に互換性があるため、オリジナルフィギュアをつくることもできる。



 他にも次のような種類があります。
 外箱のデザインなども含めてなかなかかっこいいので、また買おうかと思います。

スティックファス ステゴザウルスダイナソー


スティクファス オメガスーパーヴィラン
スティクファス オメガスーパーヴィラン

スティックファス オメガナイト/ホース(NEWカラー)


スティクファス アルファサムライウォリアー
スティクファス アルファサムライウォリアー

スティクファス アルファ ベースボール (グレー)
スティクファス アルファ ベースボール (グレー)

スティックファス ベータフィーメル(パステルブルー)
スティックファス ベータフィーメル(パステルブルー)

スティックファス デルタボーイ/バイシクル
スティックファス デルタボーイ/バイシクル

【参考】
・TOMY > STiKFAS
http://www.tomy.co.jp/stikfas/index.asp
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)

 「手帳を使いこなすためのBOOKS」(pp.48-49)というコラムがある。手帳を使った情報整理や知的生産の本は、昔からずっとあるんだなあ。
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●読み終えた本
・植草 甚一著『ぼくの東京案内』(2005.1,晶文社)
オンライン書店ビーケーワン:ぼくの東<br>京案内

「生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版」(オンライン書店bk1の紹介文)

「3 ぼくの親しい友人たち」の中の「池波正太郎の二冊の本」(pp.191-204)を読むと、池波正太郎の小説が読みたくなる。
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・初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ −文具・学校編−』(2005年,おおぞらポケット文庫)

・体育の授業で被った紅白帽に、つばのないものがあるとは思わなかった(pp.56-57)。

・「ダイモ」というプラスチックテープ印字機ははじめて見た(pp102-103)。でも、このテープは見た記憶があった。そうか、こんな機械で印字していたのか。

・横断歩道用の横断旗は、ひとつ300〜400円らしい(pp.146-147)。個人への小売はしていないそうだが、欲しいなあ。なにに使うか自分でも分からんけれど。
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●買った本
・コロナ・ブックス編集部:編『植草甚一スタイル』(2005.5,平凡社)
オンライン書店ビーケーワン:植草甚一スタイル

「40歳で東宝を退社し、71歳で亡くなるまで、散歩とジャズと読書に明け暮れ、軽妙なエッセイを執筆。70年代の若者に圧倒的支持を得た植草甚一のコレクション、ファッション、スクラップ・ブック等を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

 植草氏自身の写真や、コレクションの写真が多く掲載されていて面白そうなので購入。植草氏といえばやせているイメージがあるが、実は昔は結構太めだったことも分かる。
 川本三郎、田中小実昌、片岡義男などの諸氏による、植草氏についての文章も掲載されている。
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●気になる本
・宮本 茂『ヒョーシキ! ジョーシキ!』(2005.10,新風舎)
オンライン書店ビーケーワン:ヒョーシキ!

「ヒョーシキストが蒐集した稀代の標識、珍味の標識を紹介。ヒョーシキのジョーシキ・ヒジョーシキをめぐる42話+コラム5本、あわせて235ヒョーシキを収録。これであなたもヒョーシキスト」(オンライン書店bk1の紹介文)

 なんとなく面白そうで気になる
 ちなみに著者の宮本茂氏は、ゲームクリエイター(「スーパーマリオ」の生みの親)の宮本茂氏とは別人です。
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2005年12月19日(月)
植草甚一さんはどうして「JJ」なのか解答編

 前に「植草甚一さんのニックネームはどうして『JJ』なのか」という話を書きましたが、昨日買った下の本をちょっと読んだら、答えが分かりました。

・コロナ・ブックス編集部:編『植草甚一スタイル』(2005.5,平凡社)
オンライン書店ビーケーワン:植草甚一スタイル

「40歳で東宝を退社し、71歳で亡くなるまで、散歩とジャズと読書に明け暮れ、軽妙なエッセイを執筆。70年代の若者に圧倒的支持を得た植草甚一のコレクション、ファッション、スクラップ・ブック等を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)

 引用しましょう。

「もともとは一九四〇年代末、映画中毒者を意味する『シネマディクト』と甚一の『J』を組み合わせ、自らの分身『シネマディクトJ』が登場する三人称スタイルの評論を『映画芸術』に発表した。単行本収録の際、語呂がいいとしてJ・Jと改められ、次第に本人を指す呼び方としてJ・Jが使われるようになった」(p.12)

 なるほどねえ、「シネマディクトJ」が由来だったのかあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)

 物語の舞台は、やけに寂れたアメリカ合衆国(だった場所)。主人公は、アメリカ合衆国最後の大統領ウィルバー・ダフォディル-11・スウェイン医師。

 彼による、奇形で天才の幼い頃からの、双子の姉のイライザとの回想が、短い文章の連なりで描かれる。

 なぜか読みながら、『アルジャーノンに花束を』を思い出した。小説としての雰囲気は全然違うのだが。

・ダニエル・キイス:著 / 小尾芙佐:訳『アルジャーノンに花束を』(1999.10,早川書房ダニエル・キイス文庫)
オンライン書店ビーケーワン:アルジャーノンに花束を

「32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは超天才へと変貌していくが……。人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。著者書き下ろし序文を収録。(目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン著 / イルゼ・ゾマヴィラ編 / 鬼界 彰夫訳『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記』(2005.11,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記

「死後42年たって新発見された、哲学者ウィトゲンシュタインの幻の日記。「論考」から「探求」へ、大哲学者が書き残した自らの思考の大転換、宗教的体験、そして苛烈な内面の劇とは? 真の信仰を希求する魂の記録」(オンライン書店bk1の紹介文)

 色々な日記が出版されていますが、これは難しそう。でも、ちょっと読んでみたい気もする。というか、読んでいるところを誰かに見せたい気がする。
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2005年12月20日(火)
商品としては旬ぎりぎりという感じ「黒ひゲイ危機一発レイザーラモンHG」

 レーザーラモンHGを起用した「黒ひげ危機一発」が発売されます。12月30日発売予定。

・黒ひゲイ危機一発レイザーラモンHG
黒ひゲイ危機一発レイザーラモンHG
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 人形が飛び出すときに「フォー」というらしいです。

 むー、クリスマス商戦に発売日が間に合わなかったのは売り上げの上では厳しい気がするなあ。
 あとは、レーザーラモンHGの人気がどこまで続くかということだと思う。

 ……一年後くらいに、すっごい安売りされちゃったりするのかなあ。

(参考) TOMY > 黒ヒゲ危機一発
http://www.tomy.co.jp/kurohige/
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 ちなみに、芸人と「黒ひげ危機一発」のコラボレーションは、トミーの関連会社にて今年の春に既に実現されていました。下の商品です。

・青木さやか 危機一発 DICAST TYPE ブラウン
青木さやか 危機一発 DICAST TYPE ブラウン
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 むー。
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 最後に、四字熟語としての「ききいっぱつ」は、正しくは「危機一髪」
 「危機一発」という表記が広がったのは、映画『007 ロシアより愛をこめて』の最初の邦題『007 危機一発』がきっかけといわれている。またこの邦題をつけたのは水野晴郎氏といわれている。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)

 読み進めるうちに、どんどん面白くなって行く。

 過去の回想と、それを書き綴る現在という二つの舞台が平行して進む。その中で、両方の場面のずれの理由が少しずつ明らかになっていくのが面白い。

 例えば主人公はかつて「ウィルバー・ロックフェラー・スウェイン」という名前だったのに、今はなぜ「ウィルバー・ダフォディル-11・スウェイン」なのか、とか、そもそも名前についている番号はなんなのか、とか。
 さらに、どうして舞台のアメリカ(だった国)は今そんなに寂れているのか、とか。

 あと、主人公が一見鈍そうだが実は頭が切れて、そして心優しいというのは、この間読んだヴォネガットの下の本とも共通している(下の本では著者名に「ジュニア」がつきますが、同一人物です)。

・カート・ヴォネガット・ジュニア著 / 浅倉 久志訳『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(1982.2,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

「聞きたまえ! 億万長者にして浮浪者、財団総裁にしてユートピア夢想家、慈善事業家にしてアル中である、エリオット・ローズウォーター氏の愚かしくも美しい魂の声を。隣人愛に憑かれた一人の大富豪があなたに贈る、暖かくもほろ苦い愛のメッセージ……現代最高の寓話作家が描く、黒い笑いに満ちた感動の名作!(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
 有名人の手帳の中身を紹介するコーナーがあるのだが、やっぱりこれは面白いね。

 湯村輝彦氏や大林宣彦氏(厳密には監督は手帳を持たず、奥様が管理している)の手帳などは、興味深い。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
 明日雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)を買ってきます。
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●気になる本
・スティーブ・バーロウ、スティーブ・スキッドモア:作、大谷真弓:訳『アウターネット.第1巻』(2005.11,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:アウターネット. 第1巻

「誕生日プレゼントの中古ノートパソコンで遊ぶうちに、とんでもない冒険にまきこまれたジャック。彼は銀河系をめぐるアウターネットを守ることができるのか? 本とパソコン両方で楽しめるニュータイプファンタジー、第1巻」(オンライン書店bk1の紹介文)

 児童書ですが、なんとなくサイバーパンクを思わせる(パンクじゃないだろうけれど)設定のファンタジーというのは、面白そうで気になる。下のwebサイトとも連動しているようです。
http://www.go2outer.net/jp/
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2005年12月21日(水)
『○○る技術』

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●気になる本
・斎藤 広達『パクる技術』(2005.11,ゴマブックス)
オンライン書店ビーケーワン:パクる技術

「とにかく、謙虚に、すぐパクれ! パクることは、りっぱな戦略だ! 誰でも、すぐに結果を出せる「パクる技術」12の実践法を解説。ビジネス成功への最短コース、正しいパクり方を教える」(オンライン書店bk1の紹介文)

 まあ、完全にオリジナルなものというのは、今の世の中ではまず生まれる可能性はないでしょう。以前にあったなんらかのものの影響を受けるのは当然だと思う。
 でも、それを「パクる」と表現すると、別の意味になってくると思う。後から真似した方が得をするような印象があり、あまり好きな言葉ではない。

 ちなみに、この本のタイトルと表紙のデザインは、下の本を「パクって」いるわけですね。

・小林昌平・山本周嗣・水野敬也『ウケる技術』(2003.7,オーエス出版)
オンライン書店ビーケーワン:ウケる技術

「ビジネス・恋愛の最終兵器、それは「笑い」。16のケーススタディ形式で、相手の心を開かせ打ちとけるための6つの戦略と38のウケる技術を紹介。戦略とウケる技術の2本立てで、コミュニケーション・スキルの向上をねらう」(オンライン書店bk1の紹介文)

 更に言えば、「ウケる技術」は、おそらく下の本のタイトルから思いついたのだろう。

・デイビッド・コープランド、ロン・ルイス:著・大沢章子:訳『モテる技術』(2002.4,小学館プロダクション)
オンライン書店ビーケーワン:モテる技術

「「なぜ、あんなヤローがモテるんだ」と思ったら、コレ読んでがんばれ! 「カリスマ」・デーティング・コーチが贈る、究極のハウツー・ラブ&サクセス。必要なのはちょっとした行動力と技術なのだ!」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ここまできたら、いっそいろいろな人が「○○る技術」(○○はカタカナ2文字)というタイトルで似たような装丁の本を出したら面白いと思う。俺はきっと買わないけれど。
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●読んでいる本
・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
 有名人の手帳の中身を紹介するコーナーがあるのだが、やっぱりこれは面白いね。

 湯村輝彦氏や大林宣彦氏(厳密には監督は手帳を持たず、奥様が管理している)の手帳などは、興味深い。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
・雑誌『ROCKIN'ON JAPAN 2005年1月号』(ロッキング・オン)(リンク先はAmazon.co.jpの紹介ページ)

 目当ては倉橋ヨエコさんのインタビュー。
 いやあ、生まれて初めて『ROCKIN'ON JAPAN』買ったよ。中学生の頃は『PATi-PATi ROCK'N ROLL』(パチ・パチ ロックンロール)派で、その後はしばらく音楽雑誌と縁のない生活をしていたからなあ。
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・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)

 年末年始の合併号なので、特集は2005年の振り返りと各連載のスペシャル(増ページ)がほとんど。
 まだ全部読んでいませんが、ちょっと流し読みして気になった記事。

・ピエール瀧プロデュースのゲーム『バイトヘル2000』(バイトに関するインタビューあり)
PSP用ソフト『バイトヘル2000』
バイトヘル2000

・読書コーナーでのサエキけんぞうさんの本の紹介。投稿してきた読者の「サエキけんぞうさんって何者ですか?」にびっくり。
 知らねえのかよ! 「パール兄弟」だよ! 「ハルメンズ」だよ!
 でも、今20歳くらいの人は知らないのかもしれない。
・サエキけんぞう『スパムメール大賞』(2005.12,辰巳出版)
オンライン書店ビーケーワン:スパムメール大賞

「スパムメールの由来から日本における最新の傾向まで、その荒唐無稽な世界をサエキけんぞうがご案内。おもしろおかしいスパムメールを一挙紹介する。人気サイト『ほぼ日刊イトイ新聞・総武線猿紀行』から誕生した本」(オンライン書店bk1の紹介文)

・『無意味良品』DVD発売&阿川佐和子さんミニインタビュー
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2005年12月22日(木)
各出版社の文庫サイズの手帳

 最近各出版社の文庫から日記が発売されている。文庫をつくっていない出版社も、文庫サイズの手帳を販売している。

 元祖といえるのは、ちくま文庫の『文庫手帳』で、ブームに火を点けたのは新潮文庫の『マイブック』だったと記憶しています。『マイブック』が出た時は、あくまでも「本」として販売したのを面白いなあと思ったのを覚えている。

・『文庫手帳 2006』(2005.10,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:文庫手帳 2006


・『マイブック』(2005.11,新潮文庫)
オンライン書店ビーケーワン:マイブック


 今は、様々な出版社から相当数出ています(下記ご参照ください)。ただ見てみると、「万人向け」というよりは特定の層に絞った内容になっています。売り上げの住み分けはうまくできているのかもしれないね。
 そういえば、『ほぼ日手帳』も手帳本体は文庫本サイズですね。

・『memo2006 マイメモリー文庫』(2005.9,角川文庫)
オンライン書店ビーケーワン:Memo 2006


・『ハリー・ポッター魔法の手帳 ハーマイオニー篇』(2001.11,角川文庫)
オンライン書店ビーケーワン:ハリー・ポッター魔法の手帳 ハーマイオニー篇


・『ハリー・ポッター魔法の手帳 ハリー篇』(2001.11,角川文庫)
オンライン書店ビーケーワン:ハリー・ポッター魔法の手帳 ハリー篇


・日野原 重明『生きかた上手手帳 2006』(2005.10,ユーリーグ)
オンライン書店ビーケーワン:生きかた上手手帳 2006


・読書日記制作委員会:編『私の読書日記』(2005.12,総合法令出版)
オンライン書店ビーケーワン:私の読書日記

「1日1ページのフリースペースと、1冊の書籍を紹介。日記として、読書メモとして使える。神田昌典氏、七田真氏の読書日記も収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・『受験生手帳』(2001.6,アルス工房)
オンライン書店ビーケーワン:受験生手帳

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
 1980年代に関するコラムを集めた本。

 最初に、西新宿の都庁新庁舎についてのコラムがある(「<東京教>の大伽藍」pp.11-15)。

 ここで、人が高層ビルにうっとりするのは「巨大な人工物に対して卑屈な感動を覚えたというだけ」(p.11)とか、新宿とともにパリの新副都心を挙げて、「それにしても新都心の誇大妄想的聖像(イコン)にツィン・タワーが多いのは偶然か」(p.15)とか、結構面白い話が出てくる。
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・松原久子:ドイツ語原著・田中敏:訳『驕れる白人と闘うための日本近代史』(2005.8,文芸春秋)
オンライン書店ビーケーワン:驕れる白人と闘うための日本近代史

「西欧文明の恩恵に浴することで、地球上の民族は後進性から救われるという、欧米人の「優越意識」に決然と闘いを挑んだ書。著者がドイツ語で執筆し、1989年にドイツで刊行され、大きな物議をかもした書の邦訳」(オンライン書店bk1の紹介文)

 俺は外国に旅行したこともなければ、欧米人の知り合いもなく、欧米で日本がどう見られているかを意識することはあまりない。ヨーロッパが中心で優れているという考え方があることは、想像できるけれど。

 時々はこういう本を読んで勉強してみようかなあ。
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2005年12月23日(金)
パソコンが『ジョジョの奇妙な冒険』みたいになるフリーウェア「デスクトップドドド」

 下の記事で興味を持ったフリーウェア「デスクトップドドド」、早速ダウンロードしてみました。

・impress 窓の杜
http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/12/20/dtddd.html

 このソフト、デスクトップにマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』のような「ド」の文字を表示できるというもの。
 それだけといえばそれだけなのですが、なんだか楽しい。

 ソフトを起動して、「ド」を表示させると次のようになります。



 ちなみに、他のアプリケーションを起動しても、常に最前面に起動されます。例えばwebブラウザを起動した場合。



 じゃ、じゃまだ……。でもなんだか楽しい。
 ダウンロードしてみたい方は作者のサイトからどうぞ。下記URLです。

猫と重金属 - Cat And HeavyMetal
http://massacre.s59.xrea.com/index.htm

動作に必要な環境が「Microsoft Windows(日本語版)、200KB以上のHD空き容量、ジョジョ愛」というのもいいなあ。

 今後他の文字も表示可能なバージョンが出るかもしれないとのこと。「オラオラオラオラ」とか「無駄無駄無駄無駄ァ」とか「レロレロレロレロ」とか表示されたら面白いよなあ。

(参考)
・荒木 飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険Part1ファントムブラッド Part2戦闘潮流〈漫画文庫・化粧箱セット〉 7巻セット』(2003,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:ジョジョの奇妙な冒険Part1ファントムブラッド Part2戦闘潮流〈漫画文庫・化粧箱セット〉 7巻セット


・荒木 飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース〈漫画文庫・化粧箱セット〉 10巻セット』(集英社)
オンライン書店ビーケーワン:ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース〈漫画文庫・化粧箱セット〉 10巻セット

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
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・カート・ヴォネガット著 / 浅倉 久志訳『スラップスティック』(1983.9,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:スラップスティック

「ある日突然どういうわけか地球の重力が強くなり、そこへまた緑死病なる奇病まで現われ出でて世界は無秩序、大混乱! ジャングルと化したマンハッタンの廃墟では、史上最後の大統領が手記を書きつづっている−−愚かしくもけなげな人間たちのドタバタ喜劇、スラップスティックの顛末を……。涙と笑いの傑作長篇。(早川書房目録より)」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本
・色々あるので明日紹介します。
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●気になる本
・武村 政春著『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待 』(2005.12,新潮新書)
オンライン書店ビーケーワン:ろくろ首の首はなぜ伸びるのか

「ドラキュラはなぜ日光で灰になるのか。人と魚が合体して人魚になる過程とは…。古今東西の「架空生物」の謎を、最新生物学で解き明かす。仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」がここに誕生!」(オンライン書店bk1の紹介文)

 トンデモ本」かもしれないが、これはなんとなく面白そう。気になる
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2005年12月24日(土)
12月23日に買った本の話

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●買った本

2005.12.23(金) 購入本
【古本】
■ブックオフ 原宿店にて

・ぼくらはカルチャー探偵団 編『知的新人類のための現代用語集』(1985年, 角川文庫)
 テーマごとに担当者を決めて書かれた用語集。執筆者及びジャンルは 下記の通り。
 「まえがき」浅田彰。「風俗」田中康夫。「音楽」渋谷陽一・北中正和。「アート」伊藤俊治。「映画」畑中佳樹。「思想」中沢新一。「文学」高橋源一郎。「スポーツ」草野進。「ニューサイエンス」吉成真由美。「芸能界」中森明夫。「ノン・ジャンル」泉麻人。「あとがき」安原顕。

 実は「持っていたかもしれない」と思いながら、記憶があやふやだったので買ってきました。
 やっぱり持っていた。既に読んでいました。ううむ、いかん。でも、もう一度読み返しても面白そうな内容。
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■高円寺「古書十五時の犬」にて
・串間努・ 町田忍『ザ・ジュース大図鑑』(1997.2,扶桑社)
オンライン書店ビーケーワン:ザ・ジュース大図鑑

「ジュース研究の第一人者が徹底調査。コーラ、炭酸飲料、果実飲料にわけ、明治から現代までに発売された飲料を紹介。当時のヒット商品や業界の状況など、歴史のなかでわかる新事実」(オンライン書店bk1の紹介文)

 色々な飲み物の写真もたくさん掲載されている。著者もこういう懐かしものに関しては大家のお二人なので、購入。
・NHK「爆笑オンエアバトル」番組制作グループ編『爆笑オンエアバトル』(2000.5,双葉社)
オンライン書店ビーケーワン:爆笑オンエアバトル

「若手お笑いタレントがオンエアをかけて「ネタ」の審査得点=キロバトルを競い合う、話題のNHK番組のスペシャルガイドブック。1999年3月〜2000年3月放映分のダイジェスト、芸人対談など内容満載」(オンライン書店bk1の紹介文)
 現在も続くNHKの「爆笑オンエアバトル」の、最初の一年間を総括したもの。
 ここ1〜2年のお笑いブームの礎がこの時期にあるということを感じる。今ブームの中心にいる芸人達が多数出演していたことが分かる。写真も多いです。
 巻頭の対談が「ますだおかだ×ラーメンズ」というのがまずすごい。

■高円寺 古本酒場コクテイルにて
・星田 直彦著『単位171の新知識』(2005.6,講談社ブルーバックス)
オンライン書店ビーケーワン:単位171の新知識

「「単位のしくみ」をすっきり解きほぐす本。全171項目を取り上げ、なりたちにまつわるエピソードをからめて、その単位の意味をわかりやすく解説。広文社2003年刊「はやわかり単位のしくみ」を大幅に加筆し、再編集」(オンライン書店bk1)
 メートル、キログラムなどの基本的な単位から、パーセク、ダイン、ポアズ、ケルビンなど、初めて聞く単位までが登場している。
 こういう本はちょっとずつ読むと面白いんですよねえ。

・陳建民『さすらいの麻婆豆腐』(1988年,平凡社)
 著者は料理の鉄人、陳建一氏の父。麻婆豆腐を初めとする四川料理を日本に広めたのは氏だと言われている。その陳建民氏による半生記。
 なんと署名入り。

・光文社文庫:編『「少年」傑作集 第2巻 鉄人28号ほか』(1989年,光文社文庫)
 岡崎武志さんのトークイベントでの古本オークション(セリ)で購入。
 光文社が発行していた雑誌『少年』の一部を復刻し掲載した本。全体の半分程度が横山光輝「鉄人28号」で、他に赤塚不二夫「まかせて長太」、永島慎二「地下鉄サム物語」などのマンガが掲載されている。
 小松崎茂・山川惣治の両氏の絵物語も収録されているし、『少年』の表紙の一部もカラーで収録されている。長島(現:長嶋)茂雄氏の特集や、昭和27年プロ野球選手名鑑もある。

・中井 英夫著『中井英夫全集9 月蝕領崩壊』(2003.10,創元ライブラリ)
オンライン書店ビーケーワン:中井英夫全集 9

 『月蝕領宣言』・『LA BATTEE』・『流薔園変幻』・『月蝕領崩壊』の四冊の本を一冊にまとめて文庫化したもの。
 『月蝕領宣言』は「小説とエッセイを綯交ぜにし、全体でどこから読んでもよく、どこで終ってもいい形式の、ひとつの別な小説にならないものか」(p.78)ということで作られた本。
 『LA BATTEE』は、『週刊読書人』に1980年1月〜1981年3月まで連載された。当時の様子を綴ったエッセイのようだ。
 『流薔園変幻』・『月蝕領崩壊』は1973年から1982年までの日記。
 かなりのボリュームですが、ちょっとずつ読もうと思います。

・『マイブック 2001年の記録』(2000.11,新潮文庫)
 岡崎武志さんのトークイベントでの古本オークション(セリ)で購入。
 マイブックといえば、日付だけが入っていて、後は自由に書き込める文庫本です。

・『マイブック 2006年の記録』(2005.11,新潮文庫)
オンライン書店ビーケーワン:マイブック

(オンライン書店bk1の紹介ページ)

 この本には、書き込みがしてあります。要するに、他人の日記帳と同じです。最初の三ヶ月くらいに、飛び飛びに、ですが。
 うひゃー。
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●読んでいる本
・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●気になる本
・平田昭吾・根本圭助・会津漫画研究会:共著『手塚治虫と6人』(2005.12,ブティック社)
オンライン書店ビーケーワン:手塚治虫と6人

「海野十三、小松崎茂、山川惣治、永松健夫、杉浦茂、横井福次郎、そして手塚治虫。特に手塚治虫に焦点を当てて、戦後の焼け野原の日本に夢と希望の花を咲かせた「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」の軌跡を辿る」(オンライン書店bk1の紹介文)

 上の六人の話となると、気になるなあ。
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2005年12月25日(日)
オンライン書店bk1で雑誌『エピステーメー』(朝日出版社)の古書販売

 オンライン書店bk1で、特別に雑誌『エピステーメー』(1975年〜1979年,朝日出版社)の古書が販売されています。
すべてのバックナンバーかは定かではありませんが、ナンバリング(「○月号」)を見る限りでは、創刊準備号から最終号まで、増刊号も含め購入できるようです。

・オンライン書店bk1 > 古書フェア:知の総合誌『エピステーメー』
http://www.bk1.co.jp/contents/booklist/0512_kosho01.asp

 特に気になったのは下記の号。多分、読みこなせないのではないかとは思うが、ちょっと読んでみたい。

・『【古書】エピステーメー(1978年11月号)「音の生理音楽の現在」 vol.4−10』(1978,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:【古書】エピステーメー(1978年11月号)「音の生理音楽の現在」 vol.4−10

J・ケージ、C・レヴィ・ストロース、D・シャルル、宮川淳、荒川修作、瀧口修造他

・『【古書】エピステーメー(1978年1月号)「反=哲学フーコー・ドゥルーズ・デリダ」 vol.4−1』(1978,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:【古書】エピステーメー(1978年1月号)「反=哲学フーコー・ドゥルーズ・デリダ」 vol.4−1

M・フーコー、G・ドゥルーズ、J・デリダ、J・F・リオタール他

・『【古書】エピステーメー(1977年11月号)「マルセル・デュシャン」 vol.3−10』(1977,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:【古書】エピステーメー(1977年11月号)「マルセル・デュシャン」 vol.3−10

M・デュシャン、瀧口修造、J・F・リオタール他

・『【古書】エピステーメー(1977年10月増刊号)「リゾーム」 vol.3−9』(1977,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:【古書】エピステーメー(1977年10月増刊号)「リゾーム」 vol.3−9

G・ドゥルーズ、F・ガタリ他

・『【古書】エピステーメー(1976年8+9月号)「音・音楽」 vol.2−8』(1976,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:【古書】エピステーメー(1976年8+9月号)「音・音楽」 vol.2−8

R・バルト、J・ケージ、M・ビュトール、J・F・リオタール他
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
 各章の見出しは下記のとおり。
1 都市
2 刺激/退屈
3 子供
4 消費
5 TV
6 政治
7 知性

 「出口のない巨大迷路」(pp.23-32)で紹介されているイギリス製ドラマ「プリズナーNo.6」、面白そう。1969年に日本でもNHKで放送されていたそうです。
 「ひとりの外務省情報部員が、辞職した直後何者かに拉致され、気がつくと地図にない村に幽閉されている」(p.24)というのが物語の発端。この村は楽園のような場所なのだが、決して外に出ることはできない。
 山崎氏の話は、現代社会がこの村のような場所になっているのではないかという方向に進む。

DVD-BOX『プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉』
プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉

 それはそれとして、このドラマは面白そう。映画『トゥルーマン・ショウ』の世界が、もっと不気味で悪夢的になった感じがする。

・DVD『トゥルーマン・ショー』
トゥルーマン・ショー
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

 色々な人のかっこつけていない部屋の様子を映した写真集。
 少しずつ読んでいて、なかなか面白いのですが、中に「ライター兼放送作家」(p.71)の方の「仕事場兼住居」(p.71)の写真があります。

 最初、「あれ、どこかで見た記憶が。デジャブかな」と思ったのですが、よくよく見たら非常によく知っている方のおうちでした。ああ、びっくり。

 本の中ではご本人の名前が出て来ませんので、差し障りのないように名前は伏せさせていただきますが。
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・朝日新聞be編集部編『サザエさんをさがして』(2005.12,朝日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:サザエさんをさがして

「ちゃぶ台、御用聞き、学園紛争、美空ひばり…。忘れかけていた昭和が「サザエさん」から見えてくる。『朝日新聞』土曜版「be」連載分を、漫画「サザエさん」とともに収録。作品を通して昭和の風景を甦らせ、今を見つめ直す」(オンライン書店bk1の紹介文)

 『サザエさん』の様々な場面をきっかけに、昭和の人・物・ことを紹介する本。
 「サザエさん」と「昭和の思い出」の組み合わせというのは、うまくマッチしていると思う。既に出ていてもおかしくなさそうなくらい、ありそうな本。気になる
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2005年12月26日(月)
謎のロボットソフビ『コレジャナイロボ』

 『コレジャナイロボ』というソフトビニール製のおもちゃが発売されています。
 昔あった、ヒーローものロポットのパチモン(ニセモノ)ロボット風デザイン。もちろん、わざとです。
 商品そのものは下の画像のような感じです。

・『コレジャナイロボ』
コレジャナイロボ

・『コレジャナイロボ(青)』
コレジャナイロボ ( 青 )

・『コレジャナイロボ(黄色)』
コレジャナイロボ ( 黄色 )

・『コレジャナイロボ(敵)』
コレジャナイロボ ( 敵 )
(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 外箱も、いかにもニセモノといった感じの雰囲気でした。

 制作しているのは「太郎商店」というユニット。

・太郎商店
http://www.zariganiworks.co.jp/taroshooten/
・太郎商店 > 『コレジャナイロボ』商品情報
http://www.zariganiworks.co.jp/news/index.html#n051222_1

 面白いけれど、希望小売価格2,500円というのが、冗談グッズというかある意味での「アート」というか、そんな雰囲気を感じさせてしまう。

 むしろ、昔実際に販売されていたちゃちなプラモデルを、そのままひとつ500円くらいで復刻したら、意外に売れるのではなかろうか。少なくとも俺は買います。
 で、「ああ、やっぱりやめときゃよかった」と思いたい。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 あれこれの本に手を出しています。

・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
 各章の見出しは下記のとおり。
1 都市
2 刺激/退屈
3 子供
4 消費
5 TV
6 政治
7 知性

 「7 知性」の中の「パラノイア読書家の愉悦 マニアが選ぶブックチャート」(pp.255-277)が面白い。「ハードボイルド(酔いどれヒーロー小説)」の選者に「坂東齢人」氏が登場している。

 坂東齢人氏って、下記の方が書評家だった頃の名義です。

・馳 星周『不夜城』(1998.4,角川文庫)
オンライン書店ビーケーワン:不夜城

「おれは誰も信じない。女も、親も、同胞も。自分さえも…。アジアの大歓楽街・新宿歌舞伎町で、迎合と裏切りを繰り返す男と女。見えない派閥と差別の中で、アンダーグラウンドでしか生きられない人間たちの生き様を克明に描く」(オンライン書店bk1の紹介文)

 坂東名義の本も、下記のとおり出ています。

・坂東 齢人『バンドーに訊け!』(1997.8,本の雑誌社)
オンライン書店ビーケーワン:バンドーに訊け!

「坂東齢人の名で『本の雑誌』に書評を書きはじめたのが26歳の時。その文章を読み返してみると、作家・馳星周として「不夜城」を書くに至った道筋が見えてくる。作家の原点となった500冊」(オンライン書店bk1の紹介文)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・種村 季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)---
・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
 12月25日に買った古本があるので、明日紹介します。
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●気になる本
・吉川弘文館編集部編『日本史〈50年周期〉逆引き年表』(2006.1,吉川弘文館)
オンライン書店ビーケーワン:日本史〈50年周期〉逆引き年表

「興味あるその年の動静をたどりながら、50年単位で2000年前まで遡ることができるユニークな年表。時代、西暦、和暦、閏月、干支、天皇、将軍等を記載。近現代では、歌や映画、テレビドラマも掲載。イベント企画に必携」(オンライン書店bk1の紹介文)

 つまり、ある年のページを開くと、その50年前、100年前、150年前、……、2000年前にどんなことがあったかが分かる年表。
 俺は歴史は世界史も日本史もすこぶる苦手ですが、こういう本は面白いと思うなあ。気になる
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2005年12月27日(火)
「松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール」にて買った本

 12月24日(土)、銀座松坂屋で開催中の「松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール」へ行ってきました。

・「松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール」
 12/22(木)〜28(水)
 銀座松坂屋7階催事場にて


 デパートの催事場で行われる古本市は、久々だ。会場の広さも、広すぎず、狭すぎず、並んでいる本も自分の好みに合っているものが多く、面白かった。
 下記7冊を購入しました。

・雑誌『三井ファミリィ 4 特集:ベスト・セラー』
 昭和37年9月1日発行。定価の表示がなく、裏に「三井銀行」のロゴが入っているところから、無料で配布された小冊子かと思う。
 表紙のデザインもなかなかおしゃれ。


・『ORIENTAL CINEMA』
 ビニールパックされていて、中身が謎だったのだが、安かったので思い切って買いました。特撮のアニメやドラマ・映画の写真女優さんの写真のコラージュがインパクト大。
 
 中はすべて英語です。どうやら、アジアの特撮ドラマ・映画や、それらのドラマ・映画に出ていた女優さんの情報を掲載している雑誌というか冊子というかパンフレットのようなものらしい。
 日本の女優さんでも、水野久美とか江波杏子とか浜美枝とか志穂美悦子とかの名前や写真を見ることができます。

 でも、なんとなく日本でいうミニコミとか同人誌っぽい雰囲気を感じる。写真も許可を取っているのかいないのか分からないような感じです。

・『サライ』編集部・湯川豊彦:編『超ロング・セラー絶滅寸前商品』(1996.12,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:超ロング・セラー絶滅寸前商品

「鰹節削り器、日本剃刀、湯たんぽ、足踏みミシン、マッチ、柳行李、リヤカーなど、かつての日本人の生活に欠かせなかった道具たちも今や絶滅寸前。こだわりを持って作り続ける職人と愛しい道具の数々を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)
 写真も多くて面白そうなので買ってきました。

・雑誌『WAVE 5 特集:メタフィクション』(1986.1,WAVE:発行・ペヨトル工房:発売)
 目次には、下記のような諸氏の名前が並ぶ。
 W.バロウズ、坂本龍一、T.ピンチョン、しりあがり寿、柳瀬尚紀、S.キューブリック、大原まり子、浅田彰、中沢新一、他。
 これはちょっと面白そうだし、本のつくりもかっこいいし(『WAVE』のデザインは今でもかっこいいと思う)、値段も標準的な価格だったので、買ってきました。

・美術出版社編集部:編『東京アートガイド』(1989.3,美術出版社)
 当時の美術館、ギャラリーの地図や情報と、アートスポットに関するコラムなどを掲載した本。
 実用性は低いだろうが、写真も多くて、見ているだけでも面白そう。

・ジョルジュ・バタイユ:著/生田耕作:訳『マダム・エドワルダ』(1979,角川文庫)
 バタイユって、大学の卒論の参考になればと思って『エロティシズム』とか『呪われた部分』とかを読みかじって、全然歯が立たなかった思い出がある。
 とりあえずバタイユの小説を改めて読んでみよう。

・坂口安吾『私の探偵小説』(1978.5,角川文庫)
 探偵小説論他、文学論を収録した本。
 坂口安吾も実はちゃんと読んだことがないんだこれが。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 あれこれの本に手を出して、四冊をちょっとずつ読んでいます。

・山崎 浩一著『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・種村季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)
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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・あり
 あるんだけど、紹介は明日にさせてください。
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●気になる本
・Andy Hertzfeld:著・柴田文彦:訳『レボリューション・イン・ザ・バレー』(2005.9,オライリー・ジャパン)
オンライン書店ビーケーワン:レボリューション・イン・ザ・バレー

「小規模の研究活動だったプロジェクトの始まり、スティーブ・ジョブズによるプロジェクトの乗っ取り、開発中の試行錯誤など、Macintoshの開発現場のありのままの姿を中心的な開発スタッフが振り返るドキュメント」(オンライン書店bk1の紹介文)

  こういった新製品が世に出るまでの当事者によるドキュメンタリーは、気になる
 俺が読んで理解できるか不安ですが。
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2005年12月28日(水)
買い物版『TOKYO STYLE』があれば面白いかもしれない

 実際にそういうジャンルがあるかは不明だが、「買い物本」とでも呼べそうな本がある。早い話が、ある人が色々な買い物をする様子を書いたエッセイ集という、そのまんまのネーミングなのですが。
 例えば最近出たこんな本。

・松任谷 正隆『僕の散財日記』(2005.12,世界文化社)
オンライン書店ビーケーワン:僕の散財日記

「買い物に女も男も関係ない。勢いが大事なのだ…。お洒落で、お馬鹿な中年になるための正しい買い物術。『Men’s Ex』人気連載を単行本化。さらに連載中に散財したあのアイテムの後日談を書き下ろし」(オンライン書店bk1の紹介文)

 他にも、下のような本もあります。そういえば、借金をして高価なものをばかすか買っているらしい女流作家先生の本もあった気もしますが、記憶があいまいなので(また興味もないので)割愛します。

・堀江 敏幸『もののはずみ』(2005.7,角川書店)
オンライン書店ビーケーワン:もののはずみ

「作家の心を刺激してやまない、打ち棄てられたガラクタたち。パリや東京の黴臭い古道具屋で出会ったスライド映写機、パタパタ時計、鉛の玩具…。国境も時間も超えた「もの」の本質を、愛情いっぱいに綴ったエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文)

・岡本 仁・岡本 敬子『今日の買い物。』(2005.6,プチグラパブリッシング)
オンライン書店ビーケーワン:今日の買い物。

「今日も明日も、夫婦そろってお買い物。銀座たちばなのかりんとうからイサム・ノグチの記念切手、エルメスのスカーフ、P&Gのジョイまで、買っても買っても止まらない買い物DAYS! 編集者とその妻のブログを書籍化」(オンライン書店bk1の紹介文)

・中西 哲生『不安定な人生を選ぶこと 買い物ワールドカップ2000〜2002』(2003.4,幻冬舎)
オンライン書店ビーケーワン:不安定な人生を選ぶこと

「僕は毎月、給料を使い切っている。つまり貯金がまったくない。もし貯金があれば頼ってしまう。それでは日々の人間的成長はない…。人気スポーツジャーナリストによる過激な自己投資のすすめ。Webマガジン連載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

・鹿島 茂『衝動買い日記』(2000.4,中央公論新社)
オンライン書店ビーケーワン:衝動買い日記


 こうした本を見ていて思うのは、みんなかっこよくて、我が身のみじめさが際立つ、ということ。
 そしてもうひとつ、「一般人は(そして著名人でも)、もっとこう『どうってことない買い物』をしているのではないか」とも思う。

 そこで「こんな本が読みたい」という希望。
 「普通の人たち」の「普通の一日」に買った「どうってことないもの」の写真集。
 日本中(あるいは東京限定)のいわゆる繁華街で「今日買ったもの」の写真を取らせてもらう。短いコメントをつけて、その写真をひたすら並べる。
 似たような本に下の本があるが、もっと写真を中心にする。いわば、「都築響一『Tokyo style』の買ったもの版」といった本。

・WEBアクロス編集室・パルコ:編『トーキョー・リアルライフ 42人の消費生活』(2003.4,実業之日本社)
オンライン書店ビーケーワン:トーキョー・リアルライフ

「東京に住む若者は、毎日何を買い、1カ月にいくら使っているのか? 42人の消費日記から、セキララなトーキョーの暮らしとそれぞれの日常が見えてくる」(オンライン書店bk1の紹介文)

・都築 響一『Tokyo style』(2003.3,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:Tokyo style

「僕らが実際に住み、生活する本当のトウキョウ・スタイルがこれだ。乱雑な中にも、けっこう快適な空間がそこにはある。普通の東京の住空間を活写した写真集。93年刊の文庫版」(オンライン書店bk1、旧版の紹介文)

 というようなアイデアをちゃんと企画書にしたら、誰か話を聞いてくれるかしら?
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・種村季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)
 今主に読んでいるのは上の本です。

 下の三冊は、時間を見て少しずつ。『退屈なパラダイス』は最後の十数ページを残して止まっています。いかんいかん。
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・山崎 浩一『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
2005.12.27(火)購入 【古本】 下北沢DORAMAにて
・山根 一真著『デジタル情報の仕事術』(1996.3,日本経済新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:デジタル情報の仕事術

「遅れてしまった非デジタル世代でも、十分、先を行く人に追いつける。マニュアル本では絶対わからない、人類史最前線のスーパー仕事術を公開。気軽に楽しみながら、21世紀のデジタル大海へ乗り出してほしい」(オンライン書店bk1の紹介文)

・井狩 春男著『本屋さんまで50歩』(1993.10,ブロンズ新社)
「新刊・既刊・珍本・絶版本とりまぜた100冊あまりの本を50音順のエッセイに織りまぜて紹介。本との出会い、本をめぐる人々、ユニークな読書法などの「より道」をしながら本の世界の愉しさを語る。本誌連載をまとめたもの」(オンライン書店bk1の紹介文)

・佐藤 雅彦・竹中 平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日本経済新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議

「エコノミクス(経済学)の語源は、ギリシャ語の「オイコノミコス」で、その意味は「共同体のあり方」だという。どのように生きたらみんなで幸せになれるかという、言葉本来の意味に戻って、現行の経済を考える対談集」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●気になる本
・マダム路子著『品川家のしあわせ』(2005.12,KKロングセラーズ)
オンライン書店ビーケーワン:品川家のしあわせ

「離婚後4人の子供たちを育て、母として、美容家・魅力学研究家としてガムシャラに生きてきた…。お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐の母が、「大泣き大笑いドラマ」の人生と愛情溢れるファミリーについて語る」(オンライン書店bk1の紹介文)

 品川庄司の品川さんのお母さんが、このような有名人だとは知らなかった。という点だけが気になったといえば気になった本。
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2005年12月29日(木)
購入CD:東京ブラス・スタイル『アニジャズ 1st note』。これはいいCDです。

2005.12.27(火)購入もん
【CD】
ヴィレッジ・ヴァンガード 下北沢店にて


東京ブラス・スタイル『アニジャズ 1st note』
アニジャズ 1st note

 女性ミュージシャン12人によるユニット「東京ブラス・スタイル」による、アニメソングのジャズカバーCD。
 これはかっこいいです。ビックバンドスタイルで下の曲をカバー。

1.〜BRASS STYLE INTRO〜
2.鉄腕アトム
3.キューティーハニー
4.銀河鉄道999
5.檄! 帝国華撃団
6.ラムのラブソング
7.ひょっこりひょうたん島
8.ひみつのアッコちゃん
9.エイトマン
10.タッチ
11.ルパン三世のテーマ '78


 最初の明るいマーチ風アレンジの「鉄腕アトム」がいきなりいい。スカアレンジの「キューティーハニー」もいいし、あえて原曲の雰囲気とは異なるアレンジにしている「檄! 帝国華撃団」や「タッチ」もいい。全部いい。
 曲中に各パートのオリジナルフレーズも入っていて、本格的なジャズ奏者としての実力を感じさせる。

 下の公式サイトを読みますと、それぞれジャズミュージシャンとして活躍していた面々が今年(2005年)9月に結成したとのこと。印象としては、女性版スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)って感じがする。

・東京ブラス・スタイル 公式サイト
http://www.brasta.jp/

 オリジナル曲とかジャズスタンダードのカバーなどもCDが出たらいいなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・種村季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・山崎 浩一『退屈なパラダイス』(1988.11,筑摩書房)
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●買った本
【新刊】
■三省堂書店 下北沢店にて


・雑誌『Number 644』(文藝春秋)
 特集は「W杯に見る夢。日本代表『対戦国を語る』」。サッカー特集です。

・雑誌『散歩の達人 2005年1月号』(交通新聞社)
 特集は「本屋さんを遊ぶ」。新刊書店・古本屋を取り混ぜた東京の書店の紹介。

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●気になる本
・竹信 悦夫著『ワンコイン悦楽堂』(2005.12,情報センター出版局)
オンライン書店ビーケーワン:ワンコイン悦楽堂

「「都市伝説的知性」の持ち主だった元朝日新聞記者・竹信悦夫は、新古書店を巡り買い集めた百円(ワンコイン)本を、いかに読み解いたか。博引旁証、ユーモアに満ちた書評集。長年の友人、内田樹×高橋源一郎の対談も収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

 著者は高橋源一郎氏と高校時代、内田樹氏と大学時代の友人だったという。昨年9月、旅行先のマレーシアで遊泳中に亡くなったそうだ。
 その著者が朝日新聞のサイトに掲載していた書評をまとめたのがこの本。
 著者自身も、本の内容も、興味深い。気になる
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2005年12月30日(金)
2005年読んだ本の振り返り

 一応「読書コラム」と銘打っていますので、やはり今年読んだ本を振り返っておきましょう。
 まずは今年の新刊のうち、読んで印象に残った本を。順不同です。

【新刊】
・OAK MOOK『お笑い解体新書 Vol.1 ブームの謎を完全に紐解くお笑いMANUAL MOOK』(2005.10,オークラ出版)
オンライン書店ビーケーワン:お笑い解体新書 Vol.1

 この本に自分の書いた原稿を載せてもらえたというのは、個人的なニュースの一位です。

・初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ〜食品編〜 』(2005.7.1,大空出版・大空ポケット文庫)
・初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ〜文具・学校編〜 』(2005.12.10,大空出版大空ポケット文庫)
 この二冊を、いち早く見つけて読めたことは嬉しかった。
 1960年代〜70年代に発売されたものを中心に、今でも購入できるお菓子やインスタント食品(食品編)、文房具や学用品(文具・学校編)を紹介した本。カラー写真、発売年・メーカーなどのデータと、商品についてのコラムからなる。非常に面白い本です。

・天野ミチヒロ『放送禁止映像大全』(2005.7,三才ブックス)
オンライン書店ビーケーワン:放送禁止映像大全

「「ウルトラセブン」第12話はなぜ封印されたのか? 存在が知られながらも決して見ることができない263の映像作品を紹介し、不適切とされている表現を時代背景とともに解説する」(オンライン書店bk1の紹介文)
 個人による著作としては非常に手間がかかっており、また著者の思い入れを感じた本。

・山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 』(2005.2,光文社新書)
オンライン書店ビーケーワン:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

「数字大嫌い、暗記も苦手。でも会計は知っておきたい。大ざっぱに会計の本質をつかめる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
 あまりに話題なので、改めて紹介するのもちょっと恥ずかしいのですが、でも入門書としては非常に面白かった。

 他に、下記のような作家によるエッセイ集も面白かった。

・川上弘美『卵一個ぶんのお祝い。 東京日記』(2005.9,平凡社)
オンライン書店ビーケーワン:卵一個ぶんのお祝い。

「ふつうに生活していても、けっこう妙なことが起こるもの…。おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。からだ半分、ずれている。カワカミさんの、5分の4はホントの、日々のアレコレ。『東京人』連載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

・長嶋有『いろんな気持ちが本当の気持ち』(2005.7,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:いろんな気持ちが本当の気持ち

「僕は大きく二文字「増刷」と書いた。書いてみると思った以上に間抜けで、小さく「したい」と書き添えたら、もっと間抜けになった−。セカイとジブンが愛おしくなるエッセイ集」(オンライン書店bk1の紹介文)

・恩田陸『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

「本屋さんに愛される作家は、いかにして誕生したか? デビュー以来14年にわたる「小説以外」の活動を一冊に集約。読書遍歴、デビュー前夜、創作の舞台裏…。恩田陸のすべてが分かる、決定版・恩田陸大事典」(オンライン書店bk1の紹介文)

【文庫化・復刊】

 文庫化されたり、復刊された本の中では、次の二冊が印象に残っている。

・佐野正幸『1988年10・19の真実 「近鉄−ロッテ」川崎球場が燃えた日 』(2004.10,光文社知恵の森文庫)
オンライン書店ビーケーワン:1988年10・19の真実

 1988年のパ・リーグ優勝チームを決定する試合となった、10月19日川崎球場での近鉄vsロッテのダブルヘッダー。その一日を、筋金入りの近鉄ファンで、スタジアムで観戦した著者がつづった記録。
 個人的には、日本プロ野球が魅力的であった時代を思い出させてくれた。

・細野晴臣:著・北中正和:編『細野晴臣インタビュー THE ENDLESS TALKING』(2005.9,平凡社ライブラリー)
オンライン書店ビーケーワン:細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING

「はっぴいえんど、キャラメル・ママ、ティン・パン・アレー、YMO、FOE。一貫して日本のロックの最先端に立ち続けてきた細野晴臣。めまぐるしく変貌する細野サウンドの「謎」を徹底インタビューで解き明かす」(オンライン書店bk1の紹介文)
 まさかこの本が復刊されるとは思わなかった。手に入れた時は嬉しかったなあ。すぐに読みました。

【漫画】

 漫画は非常にオーソドックスですが下記の三作品で。『のだめカンタービレ』はまだ完結していませんし、『のだめ』も『ラブロマ』も連載スタートや最初の単行本は今年ではありませんが、今年新刊が出て、それも含めて読んだというくくりで選びました。

・吾妻ひでお『失踪日記』(2005.3,イースト・プレス)
オンライン書店ビーケーワン:失踪日記

「突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!」(オンライン書店bk1の紹介文)
 吾妻氏がすごいということを、改めて知った本。

・二ノ宮知子『のだめカンタービレ(講談社コミックスキス・既刊13巻)』(講談社)
オンライン書店ビーケーワン:のだめカンタービレ(講談社コミックスキス) 全13巻

 色々なところで面白いという評判は聞いていて、とりあえず一巻を読んだら、やっぱり面白くて夢中になってしまい、それから一週間くらいで既刊13巻を一気読みしてしまった。

・とよ田みのる『ラブロマ(アフタヌーンKC・全5巻)』(講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ラブロマ(アフタヌーンKC) 全5巻

 学園もののラブコメです。登場人物が、変だけれどいい奴ばかりで、過剰なドラマがないのも面白い。
 12月に5巻が出まして、完結しました。5巻は未読なので、早速買ってこようと思います。

【古本】

 刊行年や買った時期によらず、今年読んで印象に残った本を。

・『コンパクトYMO』(1998.4,徳間書店)
オンライン書店ビーケーワン:コンパクトYMO

「1978年に誕生し、84年に封印されたモンスター、YMO。現在に至ってもなお時代に深く刻まれているその足跡を俯瞰し、もう一度見つめ直す。豊富なデータとメンバーの肉声によるYMOのすべて」(オンライン書店bk1の紹介文)
 今年はこの本を読んでYMO熱、テクノポップ熱が再燃しました。ずいぶん色々なCDを買ったよなあ。
 その影響で、下記の本も読んでいます。

・佐久間英夫:編著『テクノのススメ』(1999.9,ブルース・インターアクションズ)
「YMOから始まったテクノ・ポップと現在のテクノを同一線上に結び付け、これまでのテクノの流れを統括し、分かりやすく解説する」(オンライン書店bk1の紹介文)

・美馬亜貴子:監修『テクノ・ポップ』(2004.3,シンコー・ミュージック)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ・ポップ

「70年代後半〜80年代の音楽シーンを席巻したテクノ・ポップ。英・米・欧の重要アーティストはもちろん、YMOを始めとする日本のシーンもたっぷり紹介。定番から埋もれた名盤まで、強力執筆陣が徹底的にフォロー」(オンライン書店bk1の紹介文)

・コイデヒロカズ:編『テクノ歌謡マニアクス』(2000.4,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:テクノ歌謡マニアクス

「テクノ+歌謡=テクノ歌謡? YMOから伊藤つかさまで、80年代日本が生んだ、ジャンルを超越する奇跡の音楽の全て。200を越えるテクノ歌謡のディスコグラフィーに、細野晴臣らのインタビューを収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

 それともう一冊は下記の本。この本の中の一節に、俺は感銘を受けました。これは今年一番印象に残った言葉のひとつです。
・山口瞳『江分利満氏の酒食生活』(2002.3,角川春樹事務所ランティエ叢書)
オンライン書店ビーケーワン:江分利満氏の酒食生活

「葱鮪鍋か、鴨なんばんか、湯豆腐か。一期一会の出会いを求めて、今夜も一杯、美味しい肴で…。酒の話、食の話、行きつけの店、礼儀作法。「一生懸命の店」を愛した山口瞳のエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文)

 印象に残ったのは下記の部分。

「ジャーナリストとは、他人のファイン・プレイを探して世の中に紹介する職業だと私は思っている。このごろでは他人の私事をあばくのを本分とするジャーナリストがふえてきたが、こんなのはほんとのジャーナリストではない。新人の作家(各分野での)を発見し、発見することを喜び、当人の気のつかない立派な仕事をジャーナリスティックな目でとりあげて育てるのが新聞記者や雑誌編集者の仕事だと思う」(p.41)

 俺はジャーナリストではないけれど、他人のファインプレイを紹介していきたい。せめて、会社の仕事以外での部分では、心がけて行きたい。

 さあ、来年もどんどん本を読むぞ。そしてできれば書評や本の話で名を知られるようになりたいなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・種村季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
■定期購読

・雑誌『ユーゲー 2006年2月号』(マイクロマガジン)
 定期購読しているゲーム雑誌。
 今号の特集は「Xbox」(Xbox360ではなく初代のほうです)、「コントローラ・スピリッツ」、「『ファミコン必勝本』同窓会インタビュー」

 『ファミコン必勝本』って、小学生の頃読んでいた雑誌なので(JICC出版=現宝島社が発行していた)、気になるなあ。
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●気になる本
・高田万由子『東大ママ・高田万由子の家族がもっと幸せになる24のヒント』(2005.12,祥伝社)
オンライン書店ビーケーワン:東大ママ・高田万由子の家族がもっと幸せになる24のヒント

「母として、妻として、女として。日々心がけ実践している、絆を強くする子育てと幸せのヒント集」(オンライン書店bk1の紹介文)
 「東大ママ」ってすごい言葉だよね。
 ちなみに高田万由子さんは葉加瀬太郎さんの奥さんなので、本名は葉加瀬万由子さんです。
 「東大ママ 葉加瀬万由子」。
 ますますすごい。
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2005年12月31日(土)
今年もどうにか皆勤賞

 2005年も、どうにかこのコラムを皆勤で終えることができました。
 まあ、内容については出来不出来もあったと思いますが、とりあえず毎日更新できたことはよかったかなと。

 2006年もがんばります。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・種村季弘:編『東京百話 地の巻』(1987.1,ちくま文庫)
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・都築 響一著 / アルフレッド・バーンバウム英訳『賃貸宇宙 上』(2005.12,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上

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・『別冊太陽 手帳の本』(1982年,平凡社)
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
■ヴィレッジヴァンガード お茶の水店

・岩岡 ヒサエ『しろいくも』(2005.1,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:しろいくも

 マンガの短編集です。一作品をサンプルとして読めたのだが、それが印象に残って、他も読みたいと思ったので買ってくる。

■明正堂書店 アトレ上野店
・とよ田 みのる『ラブロマ 5』(2005.12,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ラブロマ 5

 マンガです。ちょっと変わった、でもいい奴ぞろいの学園ラブコメ。この巻で完結です。
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●気になる本
・小林基行:撮影『スクールガール』(2005.8,新風舎)
オンライン書店ビーケーワン:スクールガール


・小林基行:著『青春トーキョースクールガール』(2004.9,ブックマン社)
オンライン書店ビーケーワン:青春トーキョースクールガール


 雑誌のモデルの高校生を、実際の制服姿で撮影した写真集のようです。
 なんとなく雰囲気がおしゃれすぎる感じがしますが、でもなんとなく気になる
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