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2013年を振り返り、2014年を考える:looking back 2013,diving to 2014


※元は2013年12月31日にブログに掲載したものです。

 英語は間違っていると思うのであまり気にしないでください。
 もはや、半年前に読んだ本とか行ったコンサートの記録も書けていない体たらくですが、年末ですし、2013年を振り返っておきます。つれづれなるままに。


●二冊のミニコミ

 今年最も記憶に残る出来事としては、やはり二冊のミニコミをつくれたということかなあ。思いも寄らないところで出来上がったという意外性も含めて。
 一冊は、自分が参加した2012年の日本手帖の会のイベントレポート。自分のブログや、日本手帖の会のfacebookページに掲載したものをまとめて、編集してつくった。
 もう一冊は、ブログに掲載している言葉のゲーム「たほいや」のレポート。
 ありがたいことにどちらも好評で、様々な方のお手元に届けることができた。
 そういう意味で、2013年は「手帳とたほいやの年」だったと言えるのかもしれません。
  冊子「本日のたほいやレポート2012」 - 木の葉燃朗の「たほいやと俺」
  http://konohamoero.web.fc2.com/tahoiya/tahoiyabook2012.html
  冊子「日本手帖の会2012年活動報告」 - 木の葉燃朗の「手帳と俺」
  http://konohamoero.web.fc2.com/techo/techobook2012.html


●本と音楽の日々:音楽編

 では、ブログのタイトルにしている「本と音楽」はどうしたか。今年も、本は読んだし、音楽も聴いています。ただ、ライブハウスに行く機会は減った。ホールにクラシック音楽を聞きにいく頻度は、あまり変わっていないけれどね。それからCDを買わなくなった。配信で買うことが増えました。これはもう物理的な保管スペースの問題。それでも、CDでないと買えない音楽はちゃんと買って、ちゃんと聴いているけれどね。

 コンサートで印象に残ったものは、まず3月の「小澤征爾音楽塾 オーケストラ・プロジェクトII」。もちろん、指揮の垣内悠希氏、ソリスト(ヴァイオリン)の三浦文彰氏、若き小澤征爾音楽塾オーケストラも素晴らしかった。しかしなにより、アンコールで小澤征爾氏が指揮するベートーヴェン「エグモント序曲」を聴けたというのが貴重。しかも私、チケットの席が偶然最前列だった。本当に目の前で四季を見たような感じ。
  貴重な場面に居合わせる:「小澤征爾音楽塾 オーケストラ・プロジェクトII」を聴く(2013_03_28@東京文化会館)
  http://konohamoero-archives.seesaa.net/article/387288332.html


 そして6月にミューザ川崎コンサートホールで聴いた広上淳一氏指揮、東京交響楽団「現代日本音楽の夕べシリーズ第16回 伊福部昭 生誕100年記念プレコンサート」。伊福部昭作品の中でも、なかなか演奏機会がない曲を聴くことができた。2014年は伊福部昭生誕100年なので、演奏の機会が多いことを期待。

 5月のラ・フォル・ジュルネも聴きに行きました。今年は近くのビジネスホテルに泊り込むという、我ながらなかなかな三日間。今年もかなりのコンサートを聴きました。


●本と音楽の日々:本編

 本は、働くことについての本を読んだという印象がある。もちろん色々な本を読んだのだけれど。例えば下記のような。この働くことについては、最後にちょっと書きます。

・福井福太郎・広野彩子『「100歳、ずっと必要とされる人」現役100歳サラリーマンの幸せな生き方』(日経BP社)
・佐藤安太『人生ゲーム 人生は1マス5年で考えよう』(マイナビ)
  【書評】考え方と生き方のつながり:佐藤安太「人生ゲーム 人生は1マス5年で考えよう」
   http://konohamoero-archives.seesaa.net/article/387288358.html

・諸富 祥彦『私たちはなんのために働くのか 「働く意味」と自分らしい働き方を考える』(日本能率協会マネジメントセンター)

 あと、上の話とは変わりますが(いや、関係あるのかな)、桜玉吉さんの新刊が二巻出た、ということについては特筆しておきたい。これは嬉しい驚きだった。小学生の頃から読んでいる漫画家で、もう新刊は出ないのではないかと思っていた方が、ともあれ復活を遂げたわけですから。

 もうひとつ、「本と音楽」ということでは、Sundayカミデさんのアルバム「MY NAME IS!!!」にCDと同梱されている小説「あし」のレビューを寄稿させてもらえたことも、特筆すべき出来事。
  Sundayカミデ「あし」を読んで レビューもらいました(WAIKIKI RECORD)
  http://www.waikikirecord.net/?p=431


●ゲーム編:何年かぶりに、「ゲームにハマった」と言っていい年だったのでは

 年明け早々に、『21世紀の今だからこそ! モノクロゲームボーイの本 改定追補版』を読んで、ゲームボーイ熱が再燃! 結果、今年前半は休みというと中古のゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、ワンダースワンなどのソフトを買いに出かけていました。
 【書評】初めて知ることや、思い出すことや:『21世紀の今だからこそ! モノクロゲームボーイの本 改定追補版』
  http://konohamoero-archives.seesaa.net/article/387288091.html


 そして、「ニンテンドーDSがあるからゲームボーイアドバンスのソフトは遊べるが、ゲームボーイカラー専用のソフトが遊べないじゃないか」と思って、ゲームボーイアドバンスのハードウェアを見つけて買ってしまう。
 更に、「どうせならゲームボーイアドバンスSPが欲しいじゃないか」と思って、スピーカーに難ありだが安かったのでネットオークションで落札して買ってしまう。
 更に、「やはりちゃんと音が出るものが欲しいじゃないか」と思って、もう一台ゲームボーイアドバンスSP本体を落札して買ってしまう。
 落札といえば、電子辞書や『たほいや』の本も、今年はネットオークションで落札したなあ。

 話をゲームに戻します。そうした中古品だけでなく、ニンテンドー3DSやPSPでダウンロード配信されているソフトも買いました。これも、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスのソフトが多かったけれどね。

 ゲームというともうひとつ。今年は夏以降、ゲームセンターにも通いました。オンライン対戦のクイズゲームAnswer×Answer(アンサー×アンサー)に遅ればせながらはまる。全国のプレイヤーと、リアルタイムで対戦できるというのは、一昔前のクイズゲームしか知らない私にとっては驚きだった。近所にこのゲームが設置されているゲームセンターがあることもあって、週末中心に定期的に遊んでいる。ちなみに、ようやくC級プロアンサーまで来ました。
  【ゲーム】遅ればせながらAnswer×Answer(アンサーアンサー)始めました
  http://konohamoero-archives.seesaa.net/article/387288400.html

 ということで、一応は「ゲームを遊んでいる」と言ってもいいのかなと。


●仕事編:2014年は自分のmissionを考える。

 年明けにtwitterなどには書きましたが、実は部署を異動する申請を出したんですよね。そうでもしないと現状の打開のしようがないと思って。で、一旦は異動が決まった。あとは後任の人を採用して、引継ぎして、という予定だった。
 しかし、仕事の特殊性の故か給与などの条件が悪いのか、とにかく採用できなかったらしい。そうこうするうちに異動予定の部署がぐでぐでになって、自分の部署の上司がその部署の責任者も兼ねることに。私が異動したかった理由の半分は、その上司の下が嫌だからであって(もう半分はとにかく社内での実力をつけたかった)、こうなると異動する意味は半分はなくなる。そうこうするうちに経営者も代わって、もう私の異動の話はどこかに飛んで行ってしまった。

 その後、色々会社の様子を見ているうちに、私はあることに気付く。「どうやら、この上司のことは無視した方が仕事がまともに進みそうだ」。もちろん普通の会社でそれをやっちゃいけないし、それをやらないでもうまく行くようになっているのがまともな会社。しかし、自分の勤め先、自分の部署に限っては、これしかなかった。上司は数年前に別の部署から異動してきて、部内でのキャリアはもっとも短い。しかも着任当初「俺は実務は一切やらない。人のマネジメントもしない」と言い切った人間。ということで徐々に距離を置いていたが、何年か下で働いて、「あ、この人全然駄目だ」ということが決定的に分かってしまった。「実務をやらない」のではなく「実務ができない」、だから部下の相談に判断もできない。

 ということで、特に今年後半は、部署内で相談しながら、実務担当者で仕事を進めた。もちろん上司にはメールで随時報告して。話した内容は簡単に忘れる人間なのでメールで証拠を残すことにした。そうしたら、大きなトラブルもなかったし、上司が間に挟まることでの時間の無駄もなかったし、なによりストレスがない。そして上司も訳の分からないことを言えなくなった。実務についてのノウハウは担当者の方が圧倒的に身についているし、たぶん担当者が一人でも辞めたら部署が(そして会社が)ぼろぼろになるので、余計なことも言えない。

 そういう状況なので、やっと自分の仕事について考える余裕ができた。そうなると、今の勤め先の仕事に関わらず自分にできることってなんだろうと考えるようになった。これは今年読んだ仕事についての本とも関係してくる。自分の使命(mission)とでもいうか。

 もしもそれが、今の勤め先とは別の場所にあって、かつそれで生活して行けると思えるなら、すぐにでも会社を辞めてもいいと思っている。だが、残念ながらそれはない。こういう話を書くと「手帳が」とか「文房具が」とか「たほいやが」とか言う人がいると思うけれど、そういう人には本当に冷静な意見として、具体的に生活して行けるプランを教えて欲しい。情熱があればなんとかなる、とかじゃなくて

 そうなると、今の仕事の中に使命感を持ってできることを見つけなきゃならないんだよ。それがまったくないのであれば、これまた今の仕事はすぐに辞めた方がいいけれど、そうではない。今でも自分にできることがある。だとしたら、まずはそれを一生懸命やるしかないんじゃないかなと。それが道を開く方法なのだろうと思う。


●その他もろもろ

 やや堅い話になったので、この辺で終わり。最後に、他の人にとってはどうでもいいが、個人的に印象的だったことを。


 こんなところかな。長くなりました。2014年もよろしくお願いします。

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