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燃朗のがらくた古本日記  2006年10月の購入本
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 10月は、会社の仕事以外で色々とあったことが一旦落ち着いて、比較的あちこちへ出かけてきました。昼間の神保町にも二回行ってきたしね。そんな日々の記録です。どうぞ。

10月9日(月)
 本日は、恵比寿の東京都写真美術館と、神宮前のワタリウム美術館へ行ってきました。
 都写真美術館では「ポスト・デジグラフィ」展を、ワタリウム美術館では「さよならナム・ジュン・パイク」展を、それぞれ見てくる。


東京都写真美術館 http://www.syabi.com/


ワタリウム美術館 http://www.watarium.co.jp/

 「ポスト・デジグラフィ」展では、CGやインタラクティブ・アートのような動き・変化のある展示も多く、面白かった。「さよならナム・ジュン・パイク」展は、ナム・ジュン・パイクらしいビデオアートの作品も多かったし、その他のドローイングとか、ナム・ジュン・パイク自身による日本語の文章なども興味深かった。個人的に印象に残ったのは「?」の文字を組み合わせた表現。例えば「?」と、水平方向に反転した記号を足すと、ハートマークになるという数式。他にも色々な表現があり、こうした作品はあまり知らなかったので意外だった。

 それぞれの美術館のミュージアムショップである「ナディフ バイテン」、「ON SUNDAYS」にも立ち寄り、ワタリウム美術館の帰りにはリブロ青山店にも寄り道するが、本日は本の購入はなし。

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10月11日(水)
【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
 
特集・主な記事は下記のとおり。
■さかなへんに ブルーと書いてサバと申します。
 タイトルそのまんま、魚のサバの特集。
■木更津キャッツアイ遂に完結! 猫と青春の旅立ち
 宮藤官九郎インタビューなど。
 木更津キャッツアイのDVD(Amazon.co.jp)
■みうらじゅん×峯田和伸 勝手に編集会議
 対談。それぞれの本の発売を記念して。
オンライン書店ビーケーワン:みうらじゅんMagazine vol.1・みうら じゅん編集『みうらじゅんMagazine vol.1』(2006.8,白夜書房)
「みうらじゅん責任編集の第1回配本は「ディランがロック」。峯田和伸、井上陽水らとのディラン対談や、みうらじゅんが世界中を回って集めたディランのシングルレコードや珍盤などを収録。ディランかるたやカードの付録付き」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:恋と退屈・峯田 和伸著『恋と退屈』(2006.9,河出書房新社)
「ロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカリスト・峯田和伸、初の単行本。血と汗、涙と笑い、ちょっぴりすけべな日常をさらけだす。ブログ『峯田和伸の★朝焼けニャンニャン』に加筆修正したもの」(オンライン書店bk1の紹介文)

■これでいいのか!最終回
 ドラマ最終回批評。

 そして帰ってきたら、bk1に注文していた本が届いていました。
■オンライン書店bk1 より
オンライン書店ビーケーワン:大人のための東京散歩案内・三浦 展著『大人のための東京散歩案内』(2006.10,洋泉社・COLOR新書y)
「生活のにおいを感じさせる商店街やレトロ感漂う古建築、和みを感じさせる喫茶店などが次々と消えていってしまう東京。それらがなくなってしまう前に、懐かしき東京へと繰り出そう! 大人だからこそ楽しめる東京の街歩き指南」(オンライン書店bk1の紹介文)
オンライン書店ビーケーワン:まだある。 駄菓子編・初見 健一著『まだある。 駄菓子編』(2006.8,大空出版)

 それから、注文していたW-ZERO3のケースも届きました。早速装着。

 二つのケースを、上と下のそれぞれに装着するようになっています。ぐらつきもないし、あまりかさばらないし、結構よさそうです。

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10月12日(木)
【新刊】■オンライン書店bk1 より
オンライン書店ビーケーワン:武士道残飯物語・いしい ひさいち著『武士道残飯物語』(2006.10,双葉文庫)
 双葉文庫で刊行されているいしいひさいち氏の作品集。今回は時代劇ものです。

 それから、ヴィレッジヴァンガードのインターネットショップ(Yahoo!店)に注文していたグッズが届きました。ヴィレッジヴァンガードオリジナルのトートバッグとカラビナです。

 トーとバッグは、内ポケットや、側面のファスナーつきポケットがついていて、便利そうです。このロゴもいいですねえ。インターネット通販の限定商品のようですので、気になる方は下のサイトからチェックしてみてください。
 上の写真の手提げにつけているカラビナは、一般的なカラビナですが、これも色々と使いようがありそうです。
・ヴィレッジヴァンガード Yahoo!店 http://store.yahoo.co.jp/asoberu/

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10月16(月) 青山→表参道→渋谷
 会社を定時でそそくさと出まして、一路地下鉄で外苑前へ。まずライブハウス「月見ル君想フ」で、ライブのチケットを購入。
 それから、青山通り(246)を渋谷に向かってしばらく歩き、表参道へ。
  ここから、原宿駅方面に向かって歩き、NADiffへ。ここでまず本を購入。

【新刊】■表参道 NADiff(ナディッフ) にて
オンライン書店ビーケーワン:音楽・小沼 純一監修『あたらしい教科書 8 音楽』(2006.9,プチグラパブリッシング)
「プッチーニ、ドビュッシー、ピアフ、マイルス、ビートルズ、ケージ、武満、YMO、ビョーク…。身近な音楽を「20世紀」という枠を通して眺めよう。一般教養として学びたい、クラシックからポップスまでを網羅した教科書」(オンライン書店bk1の紹介文)
 ジャンルに関わらず、20世紀の音楽という観点で音楽家たちを紹介する本。こういう本は、これまで読んだことがなかったので、気になって購入。
 私が気になる人物だけ取り上げても、年代順にマーラー・ドビュッシー・ストラヴィンスキーから、デューク・エリントン、ジョン・ケージ、シュトックハウゼン、そしてビートルズ、ブライアン・イーノ、更に武満徹、テレサ・テン、YMO、ビョークと、まさに教科書らしい人選。
 「あたらしい教科書」シリーズは、他にも「本」、「雑貨」、「広告」など、テーマごとに刊行されていますので、気になる方は下記をどうぞ。
・オンライン書店bk1>プチグラパブリッシング「あたらしい教科書」シリーズ

オンライン書店ビーケーワン:超芸術・平田 実著 / 富井 玲子英訳 / 信長 司郎英訳『超芸術』(2005.3,三五館)
「これが1960年代アート・イン・アクションだ! 1963〜69年における若き前衛美術家たちの活動ぶり、およびそれらを取り巻く背景と周辺状況をカメラの目で捉えた写真集。英文併記」(オンライン書店bk1の紹介文)
 登場するのは、オノ・ヨーコ、赤瀬川原平・篠原有司男・中西夏之・刀根康尚・中村宏・谷川晃一・加藤好弘・高松次郎の諸氏など。それぞれの作品(ほとんどがパフォーマンス・ハプニング作品)が、モノクロ写真とともに紹介されています。秋山祐徳太子氏の「グリコ」パフォーマンスも掲載されています。

 実はNADiffにははじめて行った。これまで、美術関連の本など、面白い本が揃っているというのは聞いたことがあったんですけれどね。
 たしかに、和洋の美術関連の本(写真集や画集から解説書・雑誌まで)、その他サブカルチャーよりの本(個人的には「本に関する本」が気になった)、CD・DVD、雑貨(文具)など、見ていて面白かった。今日は閉店時間の少し前だったので、やや急ぎ足になってしまいましたが、またじっくりと見たいと思う。
・NADiff:http://www.nadiff.com/
 それから表参道ヒルズへ。
 Idea Frames OmotesandoやDELFONICS(デルフォニックス)などの文具・雑貨店をぶらぶらと見て歩く。しかし、これらのお店では今日は購入はなし。
 そのまま原宿駅まで歩いて、ひとまず駅前の九州じゃんがららあめんで夕食。その後JR線に乗るも、線路点検でしばし待つことに。徒歩か明治神宮前駅からの千代田線で表参道まで戻って、銀座線か半蔵門線で渋谷へ、とも考えたし、0.0001秒くらい「タクシーなら渋谷駅までいくらだろう?」とも思ったのだが、結局車内でしばし待って、山手線で渋谷へ。

 まずはブックファーストへ。なんたって「はじめにいきたい本屋さん」(キャッチフレーズ)ですから。平日の夜9:00過ぎとはいえ、店内のお客さんの数は結構多いなあ。
 そんな中、雑誌を一冊。

【新刊】 ■ブックファースト 渋谷店 にて

Pen (ペン) 2006年 11/1号 [雑誌]

阪急コミュニケーションズ
 特集は「住む人のスタイルが形になった!/すべて、理想の家。」。気になったので買ってきました。『Pen』は、定価500円というのが、気になった時に気軽に購入できてうれしい。

 購入は一冊でしたが、ここは気になる本を見ているだけでもすぐ一時間くらい経ってしまう。もう少しとも思ったが、店を出る。
 で、帰るのかといえば、帰らないんですねえ。スペイン坂を抜けて、そのままタワーレコードへ。平日の夜10:00過ぎとはいえ、店内のお客さんの数は結構多いなあ。私も我ながら「こんな時間になにやってんだ」という感じですが。
 色々と試聴をしたのですが、その中で「バイヤーおすすめ」という輸入盤のセールの中で、気になるCDを二枚見つけて購入。

【CD】■タワーレコード 渋谷店 にて
E=MC2
E=MC2
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Giorgio Moroder
Repertoire (2002/11/25)
売り上げランキング: 33,065
 Giorgio Moroder(ジョルジオ・モロダー)の1979年発表のアルバムです。知らない方は、ジャケットを見て「誰ですかこのヒゲのおじさんは?」と思うかもしれませんが、ジョルジオ・モロダーです。
 イタリア出身で、主にドイツで活躍する音楽家。電子音楽、特にディスコ・ミュージックで有名です。YMOのファースト・アルバムにも影響を与えています。映画『フラッシュダンス』、『トップガン』の音楽なども手がけていますね。
 これは、聴いていて気持ちがいいわ。

New Age of Earth
New Age of Earth
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Ashra
Virgin (1990/06/01)
売り上げランキング: 18,594
 Ashra(アシュラ)は、ドイツのマニュエル・ゲッチングのソロ・ユニット。Ash Ra Tempel(アシュ・ラ・テンプル)というバンドから発展したのがAshraのようです。元は1977年に発表されたもの。
 ジャンルとしては、ジャーマン・ロックとかジャーマン・プログレに当てはまるようですが、後の年代のテクノとかアンビエントとかエレクトロニカにも通ずる雰囲気を感じます。ジョルジオ・モロダーとは、雰囲気は違いますが、聴いていて気持ちがいいという点は、私にとって共通する特徴です。1977年にこの音楽をつくっていたというのは、すごいなあ。
 Ashraについては下の、日本のファンサイトが詳しいと思いますので、気になる方はご覧ください。
・Ashrization:http://www.ashrization.com/

 というわけで、本もCDも買ったので、「もう帰るだろう」という予想を裏切って、もう一店舗だけ。TSUTAYAに行きました。正直に言って、普段は立ち寄らないTSUTAYA渋谷店ですが、なぜ行ったのかというと、下のCDを買うためです。

【CD】■TSUTAYA 渋谷店 にて

・Samurai Troops『BEATNIKS』(SMRY-0001・7867-P)
 5MC+1DJのHIPHOPユニット、Samurai Troops(サムライ・トループス)の、TSUTAYA限定発売の1曲入り300円のシングル。10/25に、メジャーデビューアルバムとなる『BEATNIKS』の発売記念(プロモーション)という意味合いがあるようです。
 私は、SUIKAのタカツキさんが結成したユニットということもあり、SUIKAからの流れで以前からCDを聞いていました。HIPHOPは洋・邦ともほとんど聴かないのですが、SUIKA周辺だけは聴きます。この曲も、トラック(ラップの後ろに流れる音楽)もフロウ(ラップの言葉の出方)も、聴いていて気持ちいいなあ。MC5人の言葉の掛け合いも、かっこいいんだよなあ。
 このシングルには、ステッカーやプロフィールも同封されています。
・Samurai Troops:http://www.samurai-troops.com/
・トイズファクトリー>Samurai Troops:http://www.toysfactory.co.jp/samurai/

 ここまできたら、私もさすがに満足しし、そもそももう夜の11:00近かったので、これで帰ってきました。いやあ、久々に気合入れて歩きまくって買いまくったので、体は疲れましたが、(仕事のストレスがたまっていた)気分は結構爽快です。

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10月17日(火)

【古本】■神保町 ヴィンテージ にて
オンライン書店ビーケーワン:ホーローの旅・泉 麻人著 / 町田 忍著『ホーローの旅』(2002.8,幻冬舎)
「8年に及ぶ取材旅行の末に完成した、噴き出し笑い連発の謎本。「良いホーロー看板悪いホーロー看板」「戦前に張られたホーロー看板の秘密」「山口百恵と富士ヨット学生服の関係」など、これぞ笑いのワンダーランド」(オンライン書店bk1の紹介文)
 泉麻人氏と町田忍氏によるホーロー看板についての本。おふたりのコラムや、「ホーロー看板品評会」、更には町田氏による大村崑氏へのインタビューなど。面白そう。

オンライン書店ビーケーワン:ザ・ヒーローズ ’85・『ザ・ヒーローズ ’85 宝島ロング・インタビュー集』(1985.1,JICC出版局)
 インタビュー集。登場するのは下記の方々。インタビューされるラインナップもすごいけれど、インタビュアーもすごいよね。
・佐野元春:ニューエイジの街(編集部)
・高橋幸宏:超感覚人間(景山民夫)
・川崎徹:おもしろまじめに(山崎浩一)
・橋本治:メディア大戦争(中部博)
・原由子:ふだんの由子さん(萩原健太)
・ジョン・ライドン:ファイブ・スターズ(五つ星のホテル)(桑原茂一)
・ローリー・アンダーソン:21世紀のヒロイン(野沢真人)
・浅田彰:スキゾキーワーズ(野々村文宏)
・矢野顕子:アッコちゃん等身大(高橋源一郎)
・伊武雅刀:芸人二十面相(北沢杏里)
・大滝詠一:ナイアガラの魔法使い(萩原健太)
・横尾忠則:アート新世紀(北沢杏里)
・桑田佳祐:サザンの道(萩原健太)
 最初、あまりきれいな状態ではないので、どうしようかと思ったのだが、このラインナップを見ていると欲しくなり、購入しました。

 本日は休みだったので、久々に神保町へ。購入した本は上の二冊でしたが、久々に神保町を歩き回ることで、精神的に落ち着く。昨日に続き、やはり私は一人で自分の好きな店で買い物をすると、気分が安定するようです。(逆に、仕事関連の人と酒なんか飲みに行ってもストレスが溜まるだけなのよ)
 見て回った店を順番に紹介すると、まず@ワンダーで、表の均一代と、文庫・新書を中心に見るところからスタート。靖国通り沿いに東に進んでいく(一応、昔作った神保町の簡単な地図がありますので、やや古いですが参考までご覧ください。こちら)。
  北沢書店の一階の、ブックハウス神保町に初めて入ってみる。半分以上(四分の三くらいかもしれない)は絵本などの児童書で、残りがバーゲンブック(定価以下で販売される新刊本)。それから、ヴィンテージで上の二冊を購入し、日本特価書籍へ。いわゆるバーゲンブック(昔からの用語では「ぞっき本」)や、新刊本の割引といえば、私はまずここを思い出す。各社の新書や、ちくま文庫などの新刊も、多少ですが割引価格で購入できます。
 その後は、長島書店・矢口書店・ブンケン・ロックサイドの店頭均一代を覗きつつ、古書センターでは二階の中の書店漫画部を見る。岩波ブックセンターでも新刊を見る。ちなみにここは、岩波書店の本の専門ではなく(もちろん岩波書店の本は豊富ですが)、他の出版社の本も扱っています。
 そこから神保町交差点を渡って、ディスクユニオンの神保町店へ。中古CDを買う。

【中古CD】■ディスクユニオン 神保町店にて

タイド&エコー
タイド&エコー
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湯川潮音
インディペンデントレーベル (2002/03/01)
売り上げランキング: 484

1. It’S A Fine Day
2. Ride,Ride,Ride
3. Because
4. Walking In The Air
5. Gabriel’S Message(A Basque Carol)
6. Psalm 23(Traditional)
7. China Roses
8. Streets Of London
9. China Roses(Airplay Version)
 湯川潮音さんが17歳の時に発表したファーストアルバム。曲はすべてアカペラです。
 「きれいな声だ」というのが、平凡ながらまず感じたこと。
 そういえば、湯川潮音さんを初めて知ったのは、映画『リンダリンダリンダ』だった。私は女優さんだと思っていたので、後半の「ある場面」で、びっくりしたのを覚えている(映画を見た人なら、分かっていただけると思うのですが)。ネタバレになるかもしれないので、薄い色で書くと、映画の後半で、指を怪我したギタリストという役の彼女が、アカペラで歌う場面があるんですよね。あれは意外性があって、印象に残っているなあ。

 ディスクユニオンを出てから、一誠堂書店・田村書店の店頭を見て、小宮山書店は店内の文庫のコーナーも見て、文省堂書店の店外の壁の均一もざっと見て、今度はすずらん通りへ。ここで、久々にキッチン南海でごはんを食べる。クリームコロッケとしょうが焼きの盛り合わせ。ごちそうさまでした。

 それから、すずらん通りを、書肆アクセス、東京堂書店本店とふくろう店と、新刊書店を見て歩く。途中、すずらん通りから一本南に入った通りに、ちょっと気になる建物が。

 

 一階と二階は店舗用の賃貸、三階はワンルームマンションとして貸し出しているようです。周辺の昔ながらの住宅や出版社などからは浮いた感じですが、個人的にはなんとなくいい雰囲気だと思う。ちょっと「住みたい」と思ってしまった。神保町の古書店街の中というのも、個人的にはうれしい。今の勤め先にもそう遠くないし。
 いや、神保町にワンルームを借りるような経済的余裕はないのですが。

 気を取り直して(取り直さなくてもいいか)、再び靖国通り沿いに出て、今度はCDショップのジャニス3へ。その後、東京古書会館へ。普段は火曜日は一般向けの古書展(古本市)は開催していないのですが、この日は「第八回 地下室の古書展(アンダーグラウンド・ブック・カフェ)」が開催されていたので、行ってきました。ちなみに、ここでの「アンダーグラウンド」は、あくまで「地下」ということで、アングラ系の本を扱う、という意味ではないですよ。
 一通り会場内を見て、本を見る分にはすごく面白かった。ただこの古書展では、出展している古書店がテーマに沿って厳選した本を展示するので、今回はぴったりくる本を見つけられず、購入はなし。ただ、これは出展側の問題ではなく、本を買う私の問題。過去、アンダーグラウンド・ブック・カフェでは色々と本を購入させていただいています。今回は、面白そうな本もあったものの、たまたま波長が合わなかった、というような感じです。

 まだ回りたい書店はあったのですが、体力が持たず、あとはヴィレッジヴァンガード、ジャニス2、ディスクユニオンお茶の水駅前店を見て歩く。このあたりの店は、普段は夜に回るので、夕方に行くのはなんとも不思議な感じ。閉店時間を気にしなくていいのが、気分が楽ではありつつも、夜は夜である種の緊張感があるのが面白いのだなあと感じる。
 しかし、歩いていて、体力、特にスタミナが低下しているなあと感じる。いかん、体力を維持していかなくては。昔は本を5kg分くらい持って古本屋を回ってもあんまり疲れずに、むしろ気持ちがリフレッシュして、「古本健康法」とかひとりで言って喜んでいたのですが(当時の様子は、2002年〜2003年頃の古本日記を読んでもらえればと思います)、最近は本当に衰えを感じつつある。
 やはり神保町にワンルームを借りて住むしか(まだ言うか俺)。

 最後に買ったCDを紹介しておきましょうかね。

【中古CD】■神保町 ジャニス2 にて

LET IT BOO
LET IT BOO
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高木ブー
ソニーミュージックエンタテインメント (2000/01/21)
売り上げランキング: 93,093

1. OB-LA-DI,OB-LA-DA
2. MICHELLE
3. YELLOW SUBMARINE
4. SHE LOVES YOU
5. YESTERDAY
6. ALL MY LOVING
7. HERE COMES THE SUN
8. LOVE ME DO
9. TICKET TO RIDE
10. GIRL
11. LET IT BE
 ビートルズの曲を、ハワイアン・アレンジして、高木ブーさんが歌う。
 アルバムタイトルがだじゃれだったり、高木ブーさんというところで甘く見てはいけません。これはいいですよ。
 私も知っているくらいの有名な曲がほとんどで、ハワイアンののどかな感じのアレンジが、眠くなるような(ほめ言葉です)心地のよさ。

1st flight(CCCD)
1st flight(CCCD)
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Blue Aeronauts Orchestra 岡野伸二 上田禎 江野口美穂 Simon Hale Ski Oakenfull Bluey 加藤智 Fayyaz Virji
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ (2004/08/04)
売り上げランキング: 41,214

Disc 1(CD)
1. I Was Born To Love You
2. Breakout
3. She
4. Jump
5. Take The A Train
6. Orinoco Flow
7. Moonlight Serenade
8. Not Gonna Get Us
9. I’m Not In Love
10. Dancing Queen
11. Smooth Operator
12. Cabaret
Disc 2(DVD)
1. I Was Born To Love
2. Take The A Train
3. Breakout(Live)
4. She(Live)
 女性のみのビッグ・バンド。東京ブラス・スタイルもそうだけれど、女性のみのジャズバンドというのは、必ずしも珍しくないんだなあと思う。たしかに、個々で活躍しているミュージシャンはたくさんいるわけで、ユニットのような形も含めれば、ビッグ・バンドでの演奏も難しくないですよね。
 このCDだと、「Take The A Train」や「Moonlight Serenade」、「Cabaret」のようなスタンダードなナンバーがあるかと思えば、ヴァン・ヘイレンの「Jump」や、タトゥーの「Not Gonna Get Us」、ABBAの「Dancing Queen」なども収録されていて、バラエティに富んでいます。

【中古CD】■ディスクユニオン お茶の水駅前店にて

Gradation'12
Gradation'12
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北條真規 松浦正樹 ANATAKIKOU
Babestar/ビクターエンタテインメント (2005/07/27)
売り上げランキング: 3,307

1. リリー
2. 五つの夜まで
3. モネラ氏の庭園
4. アーチ、越えて
5. 黄色い道
6. うろこのない魚
7. カリントボンボン
8. 甘い種の不思議
9. またたく合図
10. キューティーフォン
11. 午後五時の追随画
12. それは秘密
 ANATAKIKOU(アナタキコウ)の、メジャーでのセカンドアルバム。
 ANATAKIKOUは実は去年ライブで見ていたのですが、CDを買うのは初めて。メロディーがいいなあ。これは、私個人の分類では、エレクトリックギュインズと同じような分類がされる音楽です。

 というような感じでした。たとえ本を買う数はすくなくとも、神保町という街は歩いていて楽しい。今月末は神保町ブックフェスティバルもありますので、時間の都合をつけて、また是非、と思っています。

(参考)BOOK TOWN じんぼう(神田神保町オフィシャルサイト) http://jimbou.info/

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10月21日(土)
 この日は、下北沢にライブを見に行きました。例によって、ライブの前にCDショップをぷらぷら。ディスクユニオンとか、ハイラインレコーズとか。ヴィレッジヴァンガードにも行きました。ここでCDを購入。

【CD】■ヴィレッジヴァンガード 下北沢店 にて
・V.A.『Famous Jazz Singers : You Go To My Head』

 ジャズの10枚組みCD。Frank Sinatra, Billie Holiday, Nat King Cole, Lena Horne, Perry Como, Andrews Sisters, Bing Crosby, Ella Fitzgerald, Louis Armstrong,Sarah Vaughanがそれぞれ1枚のCDに収録されて、全10枚。それが、ヴィレッジヴァンガードでは1,780円。すごいよね、これは。とりあえず買ってきました。

 その後ライブを見て(その様子はフリートークコーナーで日記を書きました。こちらでどうぞ)、会場の物販でCDを購入。

【CD】■下北沢 CLUB Que にて

PARTTIME WAR.ep
PARTTIME WAR.ep
posted with amazlet on 06.10.22
MOTOCOMPO 薄井ノブヤ
ウェーブマスター (2004/09/15)
売り上げランキング: 6,526

1. PART-TIME WAR
2. ANOTHER CENTURY
3. LOVE SURRENDER
4. L・A・S・T・T・R・A・I・N
5. CHAT WITH ME

DREAM FLOWS ep
DREAM FLOWS ep
posted with amazlet on 06.10.22
motocompo
ウェーブマスター (2004/11/25)
売り上げランキング: 45,520

1. DREAM FLOWS
2. BOYS,BOYS,BOYS...
3. CHILDHOOD JUNK
4. PLAY TO PLAY
5. SPACE JAM

 MOTOCOMPO(モトコンポ)のCDを二枚。初期のアルバムしか持っていなかったもので、ここで購入。それから、アンケートを書いて、レーベルのコンピレーションも頂く。

・V.A.『Lots of Plots』
1. Motocompo (Japan) / Another Century
2. Andreas Tilliander (Sweden) / Back To The USA
3. DMX Krew (U.K.) / Deep Sea Pressure
4. Namosh (Germany) / Cold Cream
5. Pluxus (Sweden) / Agent Tangent

 また、この日は有頂天のリリースもあって、それも物販で買おうと思ったのだが、物販ブース(というか、ライブハウスの階段の踊り場なんですけれどね)の人が多かったので、帰りに新宿のタワーレコードで買うことにする。

 小田急線で下北沢から新宿に行くが、普段そのまま地下の改札でJRに乗り換えてしまうので、どうやったら最もJRの南口近くに出られるのか分からなくなる。
 少し歩いて、「この辺だろっ!」と思って地上に出たら、思いっきり西口(小田急百貨店の前のあたり、つまり西口でかつ結構北側)で、がっくり来る。こんなことなら、入場券買ってJRの駅を通り抜けた方がよかったと思うくらい。

 しかし、無事タワーレコードに到着。試聴したり、気になるCDを見たりして、一時間近くうろうろする。店の閉店時間(23:00)が近づいてきたので、購入して帰ることにする。

【DVD】■タワーレコード 新宿店 にて

有頂天を殺せ!1986~1988
有頂天を殺せ!1986~1988
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ビデオメーカー (2006/10/21)

1. 心の旅
2. WHY
3. フューチュラ
4. ベジタブル
5. コレクション
6. テントの外のふたつの革命
7. TVのボリュームを下げてくれ
8. ミーニング・オブ・ラブ
9. 君はGANなのだ
10. B.C. (『ボスッ VOL.9』より)

 1988年に宝島社が運営していたインディーズレーベル「キャプテンレコード」から発売されたビデオのDVD化。映像そのものは以前見る機会があったのですが、やはりDVD化とあれば欲しくて購入。今日のライブで、ケラさんを初めとする元有頂天のメンバーを見た後なので、感慨深い。

【CD】■タワーレコード 新宿店 にて

BECAUSE
BECAUSE
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有頂天
インディペンデントレーベル (2006/10/21)

1. WHY
2. ホワイト・ソング
3. PIPE
4. ピノキヲ
5. EAST
6. ヘンテコ・ヘブン・ワーズ
7. 一週間
8. BECAUSE
9. 心の旅

 これもキャプテンレコードから発売されたカセットブック(音楽入りのカセットテープと冊子のセット)の復刻版。
 実はカセットブックは中古品を持っているのですが、やはりCDが欲しいので購入。「心の旅」も収録されているし。よくよく考えると、私は有頂天の「心の旅」はライブ盤に収録されたバージョンしか聴いたことがないのだった。

呼吸
呼吸
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稲田光穂
インディペンデントレーベル (2005/11/04)

1.呼吸
2.キャッチボール
3.負け犬
4.アネモネ
5.耳打ち
6.揺れるよ
7.花

 稲田光穂さんは、元々junior sizeというソロユニットで活躍されていた方。このCDが稲田光穂名義での初のアルバム。
 このCDを買うに至った理由というのは、私個人にとってはなかなかドラマチックな偶然がありまして。実は、私の持っているコンピレーションCDの中に、junior sizeの曲が入っていたんですね(下に紹介している二枚です)。ただ、実はどちらも倉橋ヨエコさんの収録曲が目当てだったので、その他の曲はあまり熱心には聴いていませんでした。それでも、「流れ星をつかめ!」はいい曲だなあと思っていたんです。
 それで先日「音の穴(5)」を全部聴き直したら、またまたjunior sizeの「夏の日☆キラキラ」が収録されていて、これもやっぱりいい曲。
 ここに来て、「junior size」ってどんなユニットなのだろうと思ってネットで調べてみました。そして、稲田光穂さんのソロユニットであること、2005年に稲田光穂へと名義を変更したこと、2005年の末頃から、病気療養のため音楽活動を休止していること。でも、ご本人が近況をブログ(下記)で紹介し続けていること、などが分かりました。
・いなだのその日暮らし:http://blog.goo.ne.jp/omihoshiru

 で、このCDの購入に至る、と。こういう風にして、新しい音楽(でも本でも映画でもですが)と出会うとき、インターネットの可能性を感じますね。

EVER POP/NEXT BREAK~ALL SEASON LADY’S VOCAL COLLECTION~
オムニバス
インディペンデントレーベル (2002/11/21)
売り上げランキング: 25,444

junior size「流れ星をつかめ!」収録。

音の穴(5)
音の穴(5)
posted with amazlet on 06.10.22
松原隆行 稲田光穂 のマド 倉本美津留 nanogram Andriew オムニバス monomania junior size Takeshi Kitagawa
ホリプロ (2002/02/20)
売り上げランキング: 158,403

junior size「夏の日☆キラキラ」収録。

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10月23日(月)

 えー、古本どころか本ですらないのですが、購入したので紹介しておきます。
 ラジコンのおもちゃです。上の写真だけでは分かりにくいですが、車は「チョロQ」と同じサイズです。これを赤外線のリモコンで動かすことが出来ます。
 非常に軽快に動いて、よく出来ています。小さいので、物が多い私の部屋でも走らせることが出来ます。値段も手ごろだし、面白いと思います。

・タカラトミー>Qステア:http://www.takaratomy.co.jp/products/qsteer/
・Amazon.co.jpでQステアの関連商品を探す

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10月24日(火)

【CD】■渋谷クラブクアトロにて
・Quinka, with a Yawn『micro』(2006年,SFTL-1023)
 
Quinka, with a Yawn(キンカ,ウィズ・ア・ヨオン。HARCOさんのバンドメンバーでもあり、奥様)のニューアルバム11月22日の一般発売に先立ち先行発売されたので、購入。

・Quinka, with a Yawn公式サイト:http://www.quinka.org/
Quinka, with a Yawn『火曜日のボート』(Amazon.co.jpの紹介ページ)
Quinka, with a Yawn『QY7』(Amazon.co.jpの紹介ページ)

 この日は渋谷へ、HARCOさんのワンマンライブを見に行く。会場の渋谷クラブクアトロに行く前に、ブックファースト渋谷店に寄り道。30分くらいぶらぶらと本を眺め、面白そうな本もいくつか見つけるが、購入はありませんでした。

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10月25日(水)

【新刊】■オンライン書店bk1より
オンライン書店ビーケーワン:実録!少年マガジン名作漫画編集奮闘記・宮原 照夫著『実録!少年マガジン名作漫画編集奮闘記』(2005.12,講談社)
「「巨人の星」「あしたのジョー」「愛と誠」…。企画立ち上げから海外売り込み行脚まで、漫画編集者の悪戦苦闘一代記。元『週刊少年マガジン』編集長がまとめた、経験と考察から築き上げた独自の漫画論と編集者魂」(オンライン書店bk1の紹介文)
 10月22日に、宮原氏がお話された講義を受講して、非常に面白かったので、講義の中で紹介された上の本を購入しました。読みでがありそうで、面白そうです。

(参考)私がブログに書いた受講メモです:061022-05 受講者によるメモ:2006.10.22(日)平成18年森下文化センター講座「編集者が語る マンガの世界」第五回:宮原照夫氏「少年誌の時代(少年マガジン)」 http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/4395271.html

オンライン書店ビーケーワン:東京の空の下、今日も町歩き・川本 三郎著 / 鈴木 知之写真『東京の空の下、今日も町歩き』(2006.10,ちくま文庫)
「東京には情趣溢れる懐かしい風景が残っていた。散歩の途中に遭遇する建物の由来、土地土地にまつわる文学・映画のエピソード、赤提灯に定食屋…。味わい深い散歩エッセイ。『東京人』連載の「東京泊まり歩き」をまとめる」(オンライン書店bk1の単行本時の紹介文)
 東京についての本は、非常にたくさん出ています。私もこのジャンルは好きで、色々と読んでいます。その中でも、川本氏の東京歩きの本は、いいんですよねえ。とにかく、川本氏が歩いた場所へ行って、歩いてみたくなる。
 今回文庫化されたこの本も、購入しました。

オンライン書店ビーケーワン:アンチ・オイディプス 上・ジル・ドゥルーズ著 / フェリックス・ガタリ著 / 宇野 邦一訳『アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症 上』(2006.10,河出文庫)
 気になっていながら、「私に読めるのかいな?」と思ってしばし考えていたこの本。とりあえず、上巻だけ買いました。目次を読むだけでも、結構気力を使います。でも、面白そうだとも感じてきた。さあ、読み通せるのか、俺?

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10月26日(木)

【新刊】・雑誌『TV Bros.』(東京ニュース通信社)
  発売日だったのを忘れていて、一日遅れで購入。特集は下記のとおり。
■大学生による大学生のための学園祭特集2006
■演歌なアイツは夜ごと不条理(パンク)な夢を見る 松尾スズキ×大塚恭司
 1992年の深夜に、日本テレビで全五回で放送されたドラマとのこと。演出が大塚恭司(『女王の教室』)、脚本が松尾スズキと宮藤官九郎、主演が竹中直人。大人計画が協力し、大人計画参加当時の阿部サダヲも出演しているとのこと。
 それで今DVD化されるわけですね。

 好きな方は気になるのでは。 私は残念ながらまったく引っかかってこないのですが。
■ここがヘンだよ!第一回
 ドラマ第一回批評

 個人的に気になったのは下記の記事。
・タワーレコード伏谷博之社長インタビュー。タワーレコードがナップスター(音楽配信サービス)を開始したことによるもの。まだちゃんと読んでいないのですが、興味深そう。
・映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』紹介。この映画、以前予告編を見た時から気になっていた映画。メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」をテーマにした、コメディのような人情もののような映画のようです。主演は制作も担当するジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』など)。

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10月27日(金)

【古本】
オンライン書店ビーケーワン:独立書評愚連隊 地の巻・大月 隆寛著『独立書評愚連隊 地の巻』(2001.6,国書刊行会)
「歴史・民俗からサブカルチュアまで。本を語り、人を語り、歴史を語る、書評渡世の本格派。取り上げる「物件」は、「うる星やつら」「磯野家の謎」「美空ひばりの芸術」など、怪力無双に盛りだくさん!」(オンライン書店bk1の紹介文)
 大月隆寛氏の書評(一部劇評やCD評も)を集めた本。『天の巻』との二冊で刊行されているようです。ただ、見つかったのが『地の巻』のみだったので、とりあえずこちらだけ購入。ちょっと読んでみましたが、わりと挑発的な書評が多くて、面白そう。私は好きです。

 この本を買ったのは、駅の構内で臨時に営業されている古本屋です。どの地域にもあるかは分かりませんが、私の利用している私鉄では、駅の改札内のスペースに、仮設の棚を出し、期間を限定して色々な物販をしていることがあります。もちろん全部の駅ではなくて、そういうスペースのある駅に限られますが。
  CDだったり、食べ物だったり、衣料だったり、内容はその時々で、おそらく業者ごと入れ替わっていると思うのですが、ここ一週間くらいは古本屋が出店しています。
 ただ、あまり期待はしていなかった。並んでいる本の面白さは、店を構えている古本屋に比べてしまうと、やはり見劣りがしてしまうので。その中で、この本は面白そうだったので、即購入を決める。多分ぞっき本だと思います。同じ本が数冊並んでいたし、スリップ(本についている短冊。通常書店で販売時にはずす)もついたままでした。

 そして、家に帰ると新潮社からの郵便物が。

【非売品小冊子】
■長嶋有『「夕子ちゃんの近道」小冊子』
 長嶋有氏の小説『夕子ちゃんの近道』の初版の帯についていた応募券を送ると、抽選でもらえる小冊子。当たりましたよ。やったー。長嶋氏の直筆サイン入りです。
 内容は、『夕子ちゃんの近道』の登場人物が登場する短いお話が三つと、長嶋氏がラジオの公開放送で受けたインタビューを活字にしたもの。読むのが楽しみ。
オンライン書店ビーケーワン:夕子ちゃんの近道長嶋 有『夕子ちゃんの近道』(2006.4,新潮社)
「アンティーク店の2階で居候暮らしをはじめた「僕」。のんきでしたたかな店長、大家の八木さん、その2人の孫娘、初代居候の瑞枝さん、相撲好きのフランソワーズ…。人生の春休みのような日々を描く、初の連作短篇集」(オンライン書店bk1の紹介文)

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10月28日(土)

【新刊】
オンライン書店ビーケーワン:光ってみえるもの、あれは・川上 弘美著『光ってみえるもの、あれは』(2006.10,中公文庫)
「友がいて、恋人がいて、「普通」からちょっぴりはみ出した家族がいて…。生きることへの小さな違和感を抱えた江戸翠、16歳の夏。みずみずしい家族小説。『読売新聞』夕刊掲載に大幅に加筆、訂正し単行本化」(オンライン書店bk1の単行本時の紹介文)
  川上氏の長編小説が文庫化されたので、買ってきました。川上さんの著者紹介の写真がまたおきれいで(ほ、本の内容と関係ない)。

オンライン書店ビーケーワン:ぼくらの60-70年代宝箱・黒沢 哲哉著『ぼくらの60-70年代宝箱』(2006.9,いそっぷ社)
「60〜70年代はどんな時代だったんだろう? アトムシール、鉄人ワッペン、ウルトラマン人形、ソノシート、アイドルのブロマイド…。元祖テレビ世代を熱狂させた人気グッズ2000点を収録。鉄人28号メンコ付き」(オンライン書店bk1の紹介文)
 1960年代から70年代なので、私は生まれる前(1977年生まれです)なのですが、この本で紹介されているものたちは面白い。グッズや雑誌・本、テレビ番組などが、カラー写真とともに紹介されています。著者が私と同じく東京都葛飾区出身というのも、なんとなく親しみを感じたので(見つけたのも葛飾区内の書店だったし)、ちょっと衝動買い。

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10月29日(日)
 本日は神保町へ。第47回東京名物神田古本まつりと、第16回神保町ブックフェスティバルが行われているので、これは行かないとという感じで出かけました。あわせて、東京古書会館での池谷伊佐夫氏の『本の街イラストめぐり』展を見て、同じ会場で行われた「古本漫談in神保町 池谷伊佐夫×岡崎武志」というトークイベントも聴いてきました。池谷氏の古書店のスケッチの話や、最近お二人が購入した本など、面白い話が色々と聴けました。

 この日は、靖国通り沿いの歩道に特別にワゴンが出ていて、通常よりたくさんの本を見ることができた(この古本まつりは11月1日(水)まで開催)。また、すずらん通り・さくら通りは、車道を通行止めにして、そこに出版社や商店街の各店舗が出店しました(この神保町ブックフェスティバルは29日(日)で終了)。
 かなりの人出で、なかなかゆっくり本を見ることが出来なかったのですが、なんというか、あれだけの人出と盛り上がりを見るだけで、なんだか楽しい。毎年、この時期に神保町に来ると、神保町が改めて好きになる。

・神田神保町オフィシャルサイト「BOOK TOWN じんぼう」:http://jimbou.info/

 本も買ってきましたよ。

【新刊】■東京堂書店 ふくろう店にて

オンライン書店ビーケーワン:ニッポンのマンガ・アエラムック『ニッポンのマンガ AERA COMIC』(2006.11,朝日新聞社)
「普段何気なく読んでいる日本のマンガの、その題材の幅の広さ、比類なき表現の厚みを、日本の誇れる現代文化として紹介。手塚治虫文化賞大賞を受賞した作家による書き下ろし短編、インタビュー、受賞作メイキングなどを収録」(オンライン書店bk1の紹介文)
 気になっていたムックを買ってきました。ページをパラパラめくって「おっ」と思ったのは、高野文子氏の顔写真が掲載されていること。これが、まさに高野氏のマンガに出てきそうな雰囲気の方でした。
 目次は出版社のサイトで紹介されています。
・朝日新聞社> ・アエラムック『ニッポンのマンガ』 :http://opendoors.asahi.com/data/detail/7678.shtml

【古本】■東京古書会館「特選古書即売展」にて

オンライン書店ビーケーワン:アカデミー賞・川本 三郎著『アカデミー賞 オスカーをめぐる26のエピソード 』(1990.3,中公新書)
 特選古書即売展は、東京古書会館で行われた古書展(古本市)。ここではほぼ毎週、一般の人も入れる古書展を行っているのですが、毎年神田古本まつりにあわせて、いつもより更に珍しい本が力を入れて出品される。
 ということで、年季の入った古書ファン・古書マニアの方には注目されている催しなのですが、私のような青二才はびびってしまう。でも、棚を眺めるだけでも面白い。洋書の美術書など、表紙を眺めるだけでも面白かったなあ。
 購入したのは、川本三郎氏の映画本。

■神保町「古書モール」にて

オンライン書店ビーケーワン:内田百間集成 24・内田 百闥『内田百闖W成 24 百鬼園写真帖』(2004.9,ちくま文庫)
 タイトルどおり、内田百閧フ写真やメモなどの写真と、百闔ゥ身の文章の抜粋をまとめたもの。芥川龍之介が描いた百閧フ似顔絵なども収録されています。

オンライン書店ビーケーワン:ぼくのコドモ時間・南 伸坊著『ぼくのコドモ時間』(1997.5,ちくま文庫)
 南伸坊氏の子どもの頃の思い出をつづった本。我ながら、持っていてもおかしくなさそうな内容だったのだが、未所有だったので購入。

・雑誌『MOGA(月刊モガ) 1986年10月号(第6号)』(東京三世社)
 どんな雑誌が全然知らなかったのですが、ちょっと立ち読みしたら面白そうだったので買ってきました。多分、10代くらいの女性向けサブカルチャー誌だったのでしょう。サイズはA5版です。
 シーナ&ロケッツ、ウイラード(THE WILLARD)、ローザルクセンブルク(後のボ・ガンボス)、有頂天のケラさん(有頂天メジャーデビュー直前!)などへのインタビューがあります。
  岡崎京子氏のマンガも連載されていたようです。お、磯野貴理子さんがいたチャイルズも出ている。あとは、タワーレコードの渋谷店についてちょっと書かれたコラムがあるのだが、載っている地図を見るとまだ宇田川町(東急ハンズのそば)にあった頃だよ(とはいえ、この頃は行ったことがない)。
 なんだか、色々と時代を感じさせて面白い。もう20年前の話だからねえ。

 それから、CDも買ってきましたよ。

【CD】■「神保町ブックフェスティバル」にて

古本屋のワルツ
古本屋のワルツ
posted with amazlet on 06.10.28
黒船レディと銀星楽団
インディペンデントレーベル (2006/10/18)
1.古本屋のワルツ
2. moon&mars
3. いちばんほしいもの
4. 海はもうすぐ
5. Pattissier
6.すずの兵隊
7. 鳥になりたい
8. 上海
9. 桃の花
 気になっていたCD、買ってきました。
・黒船レディと銀星楽団 公式サイト:http://kurofunelady.net/

【中古CD】■「ディスクユニオン お茶の水駅前店」にて

・LONG VACATION『Slapsticks』(PR-003)
 元有頂天、現ケラ&シンセサイザーズのケラさんが結成していたバンドLONG VACATIONのアルバム。
 ケラさんの主催していた劇団健康と、主催しているNYLON 100℃の公演のサウンドトラックです。「スマナイ。〜PARTY MIX〜」、「予定外」、「SLAPSTICKS」の三本分。

JAPANESE SPOON
JAPANESE SPOON
posted with amazlet on 06.10.29
ベベチオ
インディペンデントレーベル (2005/11/16)

1. ちよこれいと
2. スペランカー
3. 異心電信
4. レインマン
5. 黄緑先生
6. 魚が手をふる日
7. ガーター

■「ジャニス3」にて

左右対称のダンス
左右対称のダンス
posted with amazlet on 06.10.29
ベベチオ
インディペンデントレーベル (2003/06/25)
売り上げランキング: 89,688

1. ハイキング
2. 泪橋
3. モモンガ
4. ポンポコだぬき
5. かくれんぼ
6. 子供みたいに
7. セミの声

 ベベチオは、10月24日のHARCOさんのワンマンライブにゲスト出演したのを見て気になっていまして、一枚目と三枚目のアルバムを買ってきました。

■「ジャニス2」にて

12×2
12×2
posted with amazlet on 06.10.29
les 5-4-3-2-1
コロムビアミュージックエンタテインメント (1996/02/21)
売り上げランキング: 415,229

1. フォー・ユア・ラヴ
2. ダスト・マイ・ブルース
3. ゲット・ダウン
4. スピード・スピード・スピード~真夜中を突っ走れ
5. OUI! ラヴ・ユー(ウィ・ラヴ・ユー・ミックス)
6. ラヴ・イズ・ブルー~心の扉
7. FEMME FATALE~宿命の女
8. ノー・リプライ
9. チュー-チュー・ラヴ
10. ミス・ユー~夢の中で
11. ハート・フル・オブ・ソウル~ハートせつなく
12. 私と風船

 les 5-4-3-2-1(レ・ファイヴ・フォー・スリー・トゥ・ワン)は、元ザ・ファントムギフトのサリー久保田氏が結成していたユニット。このアルバムでは、二代目ボーカリストとして元ribbonの松野有里巳さん(この時は「松野アリミ」名義)が参加しています。

10月31日(火)

 久々に秋葉原のヨドバシカメラ(ヨドバシAkiba)の中にある有隣堂とタワーレコードへ行く。しかし、私はこの二店とはどうも相性が悪い。探していたCDがタワレコで見つからなかったので、早々に帰ってくる。
  有隣堂ではフリーペーパー「LOVE書店!」をもらってくる。本屋大賞が発行するフリーペーパーのようです。長嶋有氏の「ウットリ堂書店」という連載コラムが読みたくてもらってきました。長嶋氏のコラムは面白い。でも、その他の記事はあまりぐっとこなかったなあ。
 ・本屋大賞>フリーペーパー「LOVE書店!」 :http://www.hontai.jp/love.html

 秋葉原の書店というと、以前はよく書泉ブックタワー(昭和通口にある書店)に行ったのですが、最近はごぶさたしています。正直なところ、書店という点では、秋葉原は魅力に欠けます。まあ、隣町がお茶の水、神保町なので、欲しい本はそこまで買いに行けばいいのだし、そういうこともあって書店は出店しないのでしょうが。ただ、会社帰りに自分にとって魅力的な書店がないのは、寂しい。やはり、秋葉原なんかで働いている場合じゃない。

 なぜか最後は本を買わずに愚痴っぽい話になって、10月の古本日記は終了です。


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