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2014年7月20日(日)ぷんぷく堂×日本手帖の会コラボオフ会レポート

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(真面目編)

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 7月20日(日)、文房具のオフ会に参加してきました。

◆第六回本八幡文具交流会「日本手帖の会×ぷんぷく堂コラボ企画「手帖と愉快な仲間達」」
◆7月20日(日)10:30〜17:00・空スペース空箱にて
 ぷんぷく堂 http://www.punpukudo.jp/
 日本手帖の会 https://www.facebook.com/TechoSocietyofJapan

 なんだか、ネットではこのオフ会について不真面目な感想を書いている不届きな方がいるようですが、ボクは手帳界の清純派なので、真面目なレポートを書きます。

 今回の参加者は、延べ13名。女性6名、男性7名という内訳。メーカーの方、元販売店勤務の方、学生の方にシステム手帳リフィル自作の大家(「おおや」じゃなくて「たいか」ね)の方まで、幅広い方が集まって、手帳・文房具についての熱く楽しい談義が交わされたのでありました。

●日本手帖の会とは?

 まず最初に、日本手帖の会の事務局の方から、会の紹介が。2010年に発足したこの会は、手帳のオフ会をはじめ、横浜市の市民団体としての市民向け講座を実施したり、100冊の手帳に自由に書き込みができるイベント「手帖100冊!書き比べ総選挙!!」を実施したりしている。
 毎年夏はスマートフォンのオフ会を実施しているが、今回はぷんぷく堂さんとのコラボレーションで「手帖と愉快な仲間達(=文房具)」をテーマとするオフ会を開催することになった。

●ぷんぷく堂について

 普段は夜7時から開店する、千葉県本八幡の文房具店。鉛筆、綴じノートを中心に、他の文房具店にはないこだわりの品揃え。文房具好きが集う「本八幡文具交流会」の開催や、東急ハンズなどの小売店での出張イベントなど、様々な催しも行っている。
 日本手帖の会とは、「本八幡文具交流会」に会員が多く参加したことがきっかけで交流が続いているとのこと。

●ISOTのこと、手帳や文房具の販売のこと

 メーカーの方が複数いらっしゃったので、ユーザーとしては知りえないようなお話をいくつか伺う。

 まず登場したのは、「国際文具・紙製品展」、通称ISOTの話。文房具やオフィス用品の展示・商談を行う催し。文房具ファンの中には注目する方が多いこの会。しかし、メーカーの取扱商品の規模や方向性によって、ISOTに対しても色々な考え方があるようです。このあたりは若干オフレコの話もあるので、あまり詳細は書けないのですが。
■第26回【国際】文具・紙製品展 ISOT2015 : http://www.isot.jp/

 続いて、メーカーとしての手帳の開発の話。最近は新興メーカー、異業種からの参入なども多く、メーカーによっては商品の選択と集中が進んでいるようです。季節商品のため、小売店の仕入れ条件も他の商品と異なっている場合もある模様。そこから、手帳の書店への販売ルート、文房具店への販売ルートなどの話も登場し、これは興味深いのですが、やはり詳細は書けない部分が色々。
 その他にも、手帳における誤植の苦労やエピソードなども紹介されました。

●コンパクトなバイブルサイズのシステム手帳を追求する方

 ここからはユーザーの方による、自分自身の手帳の使い方。

・コンパクトなシステム手帳を探して、現在はフランクリン・プランナーを使用している。他にコンパクトなバインダーというと、エトランジェ・ディ・コスタリカなどで、あまりバリエーションがないので探している。
■人生を変える時間管理ツール、手帳 フランクリン・プランナー|フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社 : http://www.franklinplanner.co.jp/
■etrangerdicostarica.com : http://www.etrangerdicostarica.com/

#他の参加者の方から、「システム手帳のリフィルを製本する」という使い方や、LIHIT Lab.(リヒトラブ)のツイストリング・ノートにバイブルサイズがあるなど、様々な情報が。これが日本手帖の会のオフ会のすごいところ。
■製品情報-AQUA DROPs ツイストリング・ノート(聖書サイズ)|リヒトラブ :
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/N-5020.html

●公式アカウントの方の手帳

 日本手帖の会のtwitterの公式アカウントを担当する方の最近の手帳や文房具について。

・最近は、B6サイズのリングノートを解体して(リングを外してバラバラにする)、LIHIT Lab.のB6サイズのツイストリング・ノート(ページが差し替えできるリングノート)に綴じて、オリジナルのノートを作っている。
・手帳としては「ジブン手帳」を愛用。その緻密な書き込みに、「え、あれは字なの? 模様じゃなくて?」という驚嘆の声も上がる。「ジブン手帳」については、気になる来年版の話題や、それについてのユーザーの思いなども紹介される。
■ジブン手帳2015│コクヨS&T : http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/feature/jibun_techo/
・文房具としては、100円ショップのセリアで販売されているマスキングテープケースが、収納量があり、テープカッターとしても使えておすすめとのこと。

●カクリエとオレッタを併用する方がおふたり

・プラスのCa.Crea(カ.クリエ)はA4ヨコの用紙を幅1/3にしたノート。キングジムのオレッタはA4サイズの用紙を三つ折に畳んで持ち運べるホルダー。ということで、この二つを一緒に持ち歩いている方がおふたり。

■プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/ノート Ca.Crea(カ.クリエ)- : http://bungu.plus.co.jp/sta/product/note/cacrea/
■書類は小さく持ち歩く「オレッタ」 | ブランドで探す | ファイルとテプラのキングジム : http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/oletta/

●ジャバラの伝道師によるアイデア

・プロダクトデザイナーであり、様々な紙もの、手帳ではジャバラタイプのオリジナルリフィルを作成し公開している方。今回は、マークス製のスクラップブックを紹介。そのブックを開くと、中には自作のジャバラリフィルを貼り付けている。
・この方は先日東急ハンズでペーパークラフトのワークショップも開催。その時のお話なども。
■MARK'S ||| SCRAPAHOLIC スクラップホリック : http://www.marks.jp/product/scrapaholic.html

●「ほぼ日手帳 カズン」の存在感

・通常はトラベラーズノートのダイヤリーを使用している方。実は「ほぼ日手帳 カズン」も持っているとのことでお持ちいただく。A5サイズで一日一ページの手帳は、やはり存在感がある。使い方としては、スクラップブックのように色々なものを貼っていくという。

■トラベラーズノート オフィシャルサイト : http://www.midori-japan.co.jp/tr/
■ほぼ日手帳全ページガイド - ほぼ日手帳2014 : http://www.1101.com/store/techo/2014/all_about/cousin/

●複数の手帳を使い分ける方

・大学生の方。メインの手帳は「ほぼ日手帳weeks」。他にも、贈り物でもらった「ほぼ日手帳 カズン」にイラストを描いたり、高橋書店の週間のバーチカルの手帳に空き時間を記入したり、複数の手帳を使い分けている。ここに就活手帳が加わる予定とのこと。
・他にも、手帳用のシールをほぼ日手帳のノートに台紙ごと貼り付けて持ち歩いていたり、情報カードの使い方について考えていたりと、様々な話題が。
・周囲には手帳好きの友人が一人いて、親戚にも文房具が好きな人がいるが、あまりたくさんはいないので今日は楽しみだったとのこと。
■ほぼ日手帳全ページガイド - ほぼ日手帳2014 : http://www.1101.com/store/techo/2014/all_about/weeks/index.html

#他の参加者の方から「ほぼ日手帳weeksは男性のビジネス向けに作られているようだが、女性が使っていることも多い」という話。この方によると、「オリジナルは使っていたが、weeksは軽いし書ける」とのこと。

●システム手帳のリフィル自作のレジェンド

・自分に関わる様々な物事をデータベース化するためのシステム手帳。
・最近、25年ぶりにプラモデルに興味がわき、再び買い始めた。そうなると、管理するためのリフィルが必要になり、リフィルを自作。
・これだけですごいのですが、更に「ドラマや映画に登場する手帳やノートをキャプチャーしたスクラップブック」なども登場し、その度に歓声が上がる。
■Wellcome to Refill Maniax : http://members.jcom.home.ne.jp/0121229901/

●トラベラーズノートを中心とした手帳ライフ

・トラベラーズノートに、自作したリフィルなどを収納して使用。革は脱色して独自の風合いに。
 「どうやって脱色しているんですか?」
 「えっ、カビキラー」
 「えー(笑)」
・トラベラーズノートはパスポートサイズも使用。郵便用の手帳や、4:00-21:00の朝活手帳なども使用。
・トラベラーズノートファンの方は、成田空港内のトラベラーズファクトリーが気になるようです。
■NARITA AIRPORT - TRAVELER'S FACTORY | トラベラーズノートを中心としたステーショナリー・カスタマイズパーツ・オリジナルグッズ・雑貨の販売店 : http://www.travelers-factory.com/narita-airport/

●ぷんぷく堂店主さんの手帳

・無印良品の手帳+ノートカバー+コレクトの手帳にはさめるカードケース
・だいたひかるさんデザインのペンケース

●まとめと、今後の予定

 という感じで、それぞれの方にそれぞれの手帳の使い方があり、文房具の使い方がある。ある人には普通のことでも、別の人にとっては驚くような発見だったりして、その違いや発見に出会えるから、オフ会って面白いんですよね。

 そして、主催したそれぞれの告知を。

・ぷんぷく堂さんは、8月に神戸でイベントとオリジナル文具の販売をされるとのこと
【神戸でワークショップ開催決定!】
https://www.facebook.com/punpukudo/photos/a.315214588544875.77082.315209185212082/740700669329596/

1月に東急ハンズ新宿店さんで開催した「大人の落書き帳を作ろう」ワークショップ。
8月、関西でも開催することになりました。
8月16(土)17(日)日
場所はナガサワ文具センター煉瓦倉庫店さん。
ワークショップの他にぷんぷく堂オリジナル文具も販売します。

・日本手帖の会は、今年も「手帖100冊!書き比べ総選挙!!」を開催。今年は東京、大阪、台湾での開催です。大事なことなのでもう一度書きます。今年は「東京」、「大阪」、「台湾」で開催します。

日本手帖の会 - 【今年も開催します、手帳総選挙!!】https://www.facebook.com/TechoSocietyofJapan/posts/747705651938146

今年はなんと東京、大阪、台湾(!)にて開催いたします。
まだ日程はお伝えできないのですが、基本的には昨年と変わらぬコンセプトで、まいります。

 最後に文房具交換会を行う(▼この豪華なラインナップ)。

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 そして全員の手帳の記念撮影を行う(▼この、明らかに参加人数よりも手帳の冊数が多いという謎の現象)。

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不真面目編(主にしょうもない俺の発言)

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 7月20日(日)、文房具のオフ会に参加してきました。

◆第六回本八幡文具交流会「日本手帖の会×ぷんぷく堂コラボ企画「手帖と愉快な仲間達」」
◆7月20日(日)10:30〜17:00・
空スペース空箱にて

 かたや、こだわりの文具をそろえて19時から開店する、「千葉県文房具界の月光王」(キャッチフレーズは今決めた)ことぷんぷく堂。こなた、横浜に止まらず日本を、世界を手帳で埋め尽くさんとする「ユーザーによる手帳革命の旗手」(キャッチフレーズは今決めた)日本手帖の会この両雄が、再び火花を散らす……!

 まあそんなことはなくて、和気藹々とオフ会を行ったわけです。

 通常なら、当日書いたメモを元に真面目なレポートを書くのですが、そしてそれは後日ちゃんと書くのですが、先に真面目じゃないレポートを書いておきます。いや、なんとなくいつものレポートからこぼれ落ちるような話も書いておきたいと思ってさ。主に俺がしゃべったしょうもない話なんだけれどもさ。

業界関係者の方による、誤植の怖さの話が。誤植は本でも雑誌でも怖いですけれど、手帳は更に怖いらしい。それだけに相当なチェックをするのですが、それでも結構すごい誤植が出るそうです。

 そこで俺。

「思いつきました」
「なんですか」
「誤植があることを前提として、ユーザーにそれを問題として当ててもらうわけです」
「はあ」
『手帳謎解きゲーム』ですよ! どこが違うかを応募してもらうクイズです。ある程度投稿が集まったら、それを元に正誤表をつくり、参加賞として配布。最も多く見つけた人には賞品です」
「そ、それは(笑)」
「手帖の会の事務局さんがテレビCMに出てくださいよ。『謎が解けなければ、キミは一年間間違いのある手帳を使い続けるのだ!』って言って」
「それはひどい(笑)」

 いや、これはうまく行けば面白いと思うんですよ。下手すると大ひんしゅくですけれどね。というかまず間違いなく大ひんしゅくですけれどね。

プラスの「カ.クリエ (Ca.Crea)」の話。A4横サイズで、高さはそのまま、幅が1/3のメモ帳。これに日付を手書きして手帳として使っていたという方がいらっしゃったので、「それは、カクリエに手で書くリエということですね」(今思うとあまりキレのある発言じゃないね、我ながら)。

「手帳の催しで台湾に行くかも(※1)しれない」と発言し、とある事情で台湾旅行が中止になった台湾好き同僚女子から「私が行けなかったのになんであなたが行くの!?」と罵倒されるという、職場での心温まるエピソード。ちなみにこれは若干架空嫁(※2)っぽいエピソードですね。
 よく考えたら、「なんであなたが」って言われても、知らんよー。俺が悪いわけじゃないよー。

※1:日本手帖の会では、2014年は東京・大阪とともに海を越えて台湾で「手帖100冊!書き比べ総選挙!!」を行います。これは本当の話。
※2:架空嫁とは…木の葉燃朗の日々の愚行と、それを実在しない奥さんに怒られる様子を描いた、twitterでごく限られた一部の超ハイセンスな方に好評のハートウォーミングなエピソードのシリーズ。下記にまとめているので、キミも今すぐ読んでハイセンスの仲間入りをしよう。
★木の葉燃朗の「架空嫁シリーズ」「恋も手帳もシリーズ」 - Togetterまとめ :
 
http://togetter.com/li/571378

 この同僚女子のエピソードは結構鉄板ネタで。準備不足のこの日の俺を随分助けれくれました。

「その同僚の人ってのが、ぜんぜん文房具に興味がなくてですね。どんな文房具の話をしても『なんですかそれは?』というリアクションなんですよ。『文房具興味ない女子日本代表』ですよ」
「に、日本代表(笑)」
「つまり、サッカー日本女子代表がなでしこジャパンなら、文房具興味ない女子日本代表は『なんですかジャパン』ですよ」

 これが意外とウケたので、もう今日の手帳オフでの役目は終わった感じ。お疲れ! マスター、ビールちょうだい!(飲めないけれど)

 ……まあこんなもんですわ。手帳オフでの木の葉燃朗こんなもんですわ。いや、普段はもうちょっとまともな面もある。事前に資料をつくって、「しゃべることはしょうもないですが、資料はちゃんとしているのであとは資料を読んでください」とか。ただ、今回は資料を作る時間もなく、テーマの「手帳と愉快な仲間たち」ってのは、手帳の相棒のような文房具のことだったのですが、「手帳を使う我らが、我らこそが愉快な仲間たち!」だと勘違いして、文房具のこともほとんどネタを仕入れていなかった。

 だからもう、飛び道具をばんばか投げるようなトーク。ただの「しょうもないことをしゃべる人」になる。だっていきなり、

「ボクの手帳ライフに欠かせない物といえば、『デコラッシュ』です!」
一同「ひーっ(笑)」
 とかさ。そんなのですわ。

 しかし、デコラッシュで盛り上がったところで時間を稼ごうと思っていたら、「おでこに『デコラッシュ』」というのを先に大先輩に言われてしまう。「パトラッシュのデコラッシュ」も別の参加者の方に言われてしまったしなあ。実は内心焦りながら、次の展開を考えていた。まあ、色々あったけれど乗り切れたからいいや。お疲れ! マスター、ビール!(飲めないけれど)

 ただ最後に(たぶん誰も言ってくれないので自分で)、手帳オフと、そして俺自身をフォローしておくと、下の写真ぐらいノートに記録できることが多いくらい充実した手帳・文具のオフ会だったのよ(実際は見開きもう2ページ分、ぎっしりメモを取っている)。

※事情により解像度を低くしておきます。
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 そしてその、参加者の手帳や文房具の使い方、珍しい文房具の紹介など、有益な話が満載の「手帳オフレポート(真面目編)」は後日を待たれよ! 期待されると応えるタイプなので、「レポート書いてください」の要望や、今回のレポートへの感想が寄せられると、次のレポートが目に見えて早く書けます。

→そしてその真面目編が、このページの上ですね。


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