木の葉燃朗のがらくた書斎>>木の葉燃朗の「たほいやと俺」>>2012年9月、「たほいや体験講座」開催

2012年9月2日(日)、木の葉燃朗が講師を担当した「たほいや体験講座」を開催しました

 2012年9月2日(日)、横浜市のなか区民活動センターで、私が講師を務める講座「『広辞苑』で楽しむ言葉のゲーム 『たほいや』体験講座」(主催:日本手帖の会)を開催しました。この講座について、レポートなどをまとめました。
 なお、たほいや講座については、場所と参加者さえ整えば、今後も開催の意思はあります。ご興味ある方はこちらからメッセージをどうぞ。

告知のつぶやきにおける、例題と偽回答案
2012年9月2日(日)「たほいや体験講座」告知の例題と偽回答案 - Togetter

開催レポート(前編)

TahoiyaKouza かねてより告知していました、「『広辞苑』で楽しむ言葉のゲーム 『たほいや』体験講座」(主催:日本手帖の会、講師:木の葉燃朗)、9月2日(日)に横浜市なか区民センターで開催し、無事終了しました。
 不慣れな講師ではありましたが、受講者のみなさん、スタッフとしてお手伝いいただいた日本手帖の会のみなさん、すべての方のご協力もあり、終始笑いが起こるような雰囲気の中で進めることができました。

 当日の模様をレポートします。

 参加者は11名。最初にアンケートを取ったところ、かつてフジテレビで放送された深夜番組をご覧になっていた方と、ネットでたほいやについてご覧になったことのある方が半々くらい。経験者(たほいやを実際に遊んだことがある方)も数名。たほいやを初めて知ったという方はいらっしゃいませんでした。

 講義は、たほいやの簡単な歴史とルール説明を40分程度。スライドをプロジェクタで映しつつ、同じものを受講者のお手元にも配布。
 一応、必要なことはお伝えできたかなという感じ。ただ、反省点も多い。なにぶん初めてで、話すとどのくらい時間がかかるかとか(一時間に収まるように検討してはいたのですが)、受講者の方の反応とか、探り探りだったのでやや急ぎ足になってしまったかもしれません。
 あとは、メリハリがあった方がよかったかなと。私が一方的にお話していたので、やや単調になった気がします。受講者の方と対話したり、ゲームのルールは一部受講者の方に参加して実演してもらっても良かったかな。このあたりは次回以降(またやるつもりでいます)の課題。
 ただ、資料を自分では納得いくくらい作り込んだので、その点の不安がなかったのはよかった。準備不足だと色々悪い影響が出ますからね。「めろんぱん」のくだりもややウケたのでよしとしよう(またウケたかどうかを重視してしまう俺)。


 その後、参加者のみなさんによるたほいや体験を、5人ずつふたつのグループに分かれて実施。経験者の方が各グループで他の参加者の方をフォローしていただいたこともあり、比較的スムーズに進む。これはありがたかった。逆に、経験者の方がいらっしゃらなければ、私が両グループの質問等に答えつつ進行する必要があったので、かなり大変だったことが想像できる。これも次回以降の課題。
 なお私は、今回はゲームに参加せず両グループの様子を見ながら茶々を入れていた。いやあ、この役割楽しいね! 「『たほいや』は参加するよりまわりで見た方が楽しい」という話も聞いていて、「そうかな、参加した方が楽しいんじゃないかな?」と思っていましたが、たしかに外野として好き勝手言うのも楽しいです。
 その両グループのたほいやの様子。出題と偽回答の記録は、日本手帖の会のみなさんにご協力いただきました。ありがとうございました。出題された問題を、私のコメントとともにご紹介します。
 レポートは次のような内容で書いています。

 ・出題された単語を書きます
 ・各自から出された偽回答+正解を書きます
 ・正解と、私が書いた偽回答を分かるようにします(正解は●、私の偽回答は★)
 ・何人の人がその回答案に投票したかも、文章の最後に数字を書きます。


120902tahoiya03 まずはグループA。

●めだい

1.うっとうしい。(2)
2.火事を見張る台の別称。
3.キリスト教で、信仰のよすがとして身につけるメダル。(1) ●
4.キリスト教における儀式用チャーム。ロザリオなどにつける。
5.日本の伝統工芸に使用される鉱石のひとつ。(1)

 魚っぽいと思ったのだが、そうした回答案はなく、キリスト教に関するものがふたつ。正解は結構意外に思える3.でした。自分だったら2.に投票したと思う。外来語に聞こえなかったので。

●ゆうしたかぜ

1.夕方、地面を這うようにして吹いてくる風。(1) ●
2.秋口に山の麓で吹く風のこと。(2)
3.夕刻に吹く風を意味する方言。
4.アガサ・クリスティの戯曲。
5.なぎ。(1)

 「ああ、ユウ・シタカゼ。ガンダムのパイロットですよね」と言って、参加者のみなさんが真剣に偽回答を考えているのを邪魔する俺。
 問題としては、風に関する回答が揃うことで、結構難易度が高い。3.が「方言」で終わるのが気になるので除外するとしても、1.、2.、5.は悩む。

●ころんたい

1.へいろたいに同じ。(1)
2.西洋の男性用アクセサリーのひとつ。
3.おしゃべりの意味。口論したい、が省略されたもの。
4.中国殷(いん)以前に使われていた字体。金文体(きんぶんたい)。(3)
5.ソ連の女性政治家。 ●

 これは親の総取りに。たしかに5.は語感からイメージしにくい上に、4.という強力な偽回答の効果もあった模様です。ちなみにコロンタイは「国家保護人民委員、スウェーデン大使など。小説『赤い恋』もある」とのこと。それを聞いて「ああ、コロンタイね。知ってる知ってる。『赤い恋』、学生時代に読んだなあ」と適当なことを言いまくる俺。
 自分だったら1.に投票したかもしれない。4.も気になりますが、ちょっとでき過ぎている印象も受けるので、警戒するかもしれない。で、後で「『へいろたい』ってなんですか?」と聞いて「さあ?」と言われるパターン。

●ばっちがさ

1.放り投げること、の方言。
2.浮世草紙。井原西鶴作。(1)
3.番匠笠(ばんじょうがさ)の訛(なまり)。(2) ●
4.九州北部で遊ばれる児戯。(1)
5.西洋傘の別称。明治時代、和傘と区別するため用いられた。

 これまたいい回答案が並ぶ。4.の「児戯」という表現は、いいなあ。これに投票したんじゃないかと思う。ただ、「九州北部の児戯」や「九州北部に伝わる児戯」でもいいようにも思う。1.の「の方言」という終わり方も、やや気になる。
 あと、文学作品は「○○(作者)の小説」とくるか、「小説。□□(作者)作」とくるか、二つ傾向があるので難しい。

●びらく

1.酒池肉林の異称。
2.インド、パンジャーブ地方の都市。
3.物価などがほんの少し下がること。 ●
4.銅の含水ケイ酸塩からなる青緑色の鉱物。
5.土壁を塗る道具。

 この問題は投票状況の記録なしです。ご了承ください。
 「これはたしか落語家の名前ですね。立川志らく師匠の弟子だったと思います」と言うも、最終問題に臨むみなさんはそれに反応する余裕なし。若干反省する。
 しかし、3.は意外。「微落」なので、たしかにそのとおりなのですが、「それを意味する単語、必要?」と思ってしまう。

 というのがグループA。「ころんたい」で親の総取りを達成した方が、そのリードを守って一位。おめでとうございます。


120902tahoiya01 そしてグループB。

●あそそに

1.童謡。童歌。
2.フランスの作曲家。近代音楽の祖として知られる。
3.薄々(うすうす)に。(2) ●
4.尼僧の別称。(2)
5.ブルガリア中部の半発酵のパン。

 これは結構難しい問題。正解の「うすうすに」というのが、聞いただけではどういう意味か分からないので除外したくなる。しかしそうなったらそうなったで、どれを選ぶか悩む。いわゆる「この中に、本当に正解ありますか?」と言いたくなるパターン。そうなると、4.を選ぶかもしれない。
 参加者の方にとっては、初問で他の方の偽回答の傾向が分からないのも難しいかもしれない。

●かずき

1.魚を突く具。(1) ●
2.植物の名前。
3.御柱に使われる神木。(2)
4.穏やかで高貴なさま。
5.土地の境を示すために植える樹木。(1)

 「こさかいの別称」かと思いましたが、そうではないようで(当たり前だ)。それはさておき、「かづき」ではなく「かずき」だったので、1.は意外。「もり」や「やす」のようなもののようです。

●めでしる

1.心が愚かになるほどに愛でる。溺愛する。(1) ●
2.小さな子供や動物を可愛がること。宮廷でよく使われた。
3.ルーマニアの物理学者。(1)
4.オーストリアの物理学者。(2)
5.煮込んだ汁。

 うまい具合に回答の傾向がふたつに割れた問題。こういうのが結構悩む。時には、どちらの傾向でもない(この場合なら5.)が正解の可能性もあるし。

●ぬため

1.農具。
2.とろみがある山菜の漬物。
3.三陸地方の郷土料理。
4.じっとりとした目つき。見張る様。(3)
5.鹿の角のぬたはだのあるもの。(1) ●

 「ぬためカンタービレ」という声がちらほら上がる。これはでも、「ぬたはだ」という聞き慣れない単語がひっかかって5.を選べるかもしれない。1.も気になるけれど。

●しぜんとじんせい

1.文集。 ●
2.中国で国学などを学ぶ学生のこと。(1)
3.南方熊楠の最後の評論。(1)
4.彫刻家。(1)
5.アルメニア中部の都市。(1)

 グループAの方に、「向こうの最終問題は『しぜんとじんせい』ですって」と言うと、「これはなんらかの作品名でしょう」という声が。たしかにそうだと思う。「文集」とだけ書かれた1.は謎ですが、実はその後に色々と解説が続く。これが正解。親の総取りとなりました。4.も、「彫刻」だったら選んだかもしれない。
 ちなみに3.は、「南方くるぐす」と読めるような書き方だったようで、「なんぽうくるぐすの」と読まれていた。そのため、みなどこかの国の書物だと思っていたようです。これもまたたほいやの面白いところであり、怖いところでもある。それで投票する人もいるわけで。

 以上がグループB。こちらは最終問題の「しぜんとじんせい」で総取りを達成した人の勝ち。


 各グループのたほいや体験をもって、たほいや講座は終了となりました。
 開催してみて分かったのは、テレビ番組を見ていた世代への影響力の大きさです。1993年に、半年間深夜に放送されましたが、当時見ていて、一度遊んでみたいと思っていた方もいらっしゃいました。また、演劇人の方には、大高洋夫さんや三谷幸喜さんらが出演していたことの意味が相当大きいようです。

 たほいや講座は、また機会をつくって開催してみたいと思っています。別の場所や別の形になるかもしれませんが。その際はよろしくお願いします。
 それから、今回の講座の内容と、これまで私が参加したたほいやのレポートをまとめて、ミニコミを作りたいとも思っています。少し時間はかかると思いますが、実現させたいなと。

 さて。

 後編へ続く(えっ!?)

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開催レポート(後編)

TahoiyaKouza 120902tahoiya04

 9月2日(日)、横浜で実施した「『広辞苑』で楽しむ言葉のゲーム 『たほいや』体験講座」(主催:日本手帖の会、講師:木の葉燃朗)の続きです。実は講座の後も更にたほいやを遊んだ、という話(前編はこちら)。

 たほいや講座が終了し、どこかのお店で懇親会を行おうということで、参加希望者がしばし待機。しかし、いかんせんまだ時間が早く、店(居酒屋)が空いていなかったのと、主催の方が取材を受けていたことがあって、時間調整が必要な状況。そこで誰ともなく、「じゃあ、たほいややりますか」となって延長戦を行うことになりました。今回は私も参戦しての5人でのたほいや。

 レポートは次のような内容で書いています。

 ・出題された単語を書きます
 ・各自から出された偽回答+正解を書きます
 ・正解と、私が書いた偽回答を分かるようにします(正解は●、私の偽回答は★)
 ・何人の人がその回答案に投票したかも、文章の最後に数字を書きます。

●くせなきす(木の葉出題)

1.菌類。(1)
2.ナルキッソス。(1)
3.ギリアシア神話の登場人物の一人。(1)
4.ギリシア系フランスの作曲家。 ●
5.九州地方に生息するキスの一種。(1)

 初問は私。回答案はギリシア系が重複し、うまい具合に傾向が分かれる。しかし、正解はあまりに怪しい文章だったためか、逆にノーマークになり、親の総取りを獲得。しかも偽回答に一票ずつ投票されたことで、子は偽回答で得点を稼ぐこともないという、親に有利な結果。

●こあじあご

1.ブラジルの作曲家。
2.アジア北東部の諸言語の総称。(1) ●
3.チリ北部の都市名。
4.ブラジル南部の港湾都市。(1) ★
5.キューバ南東部の都市。(2)

 まず、1.は作曲家の名前として聞き覚えがないので除外。2.は「○○語」なのに言語の総称というのが気になって除外(しかし、これが正解だった)。都市名のうち4.は自分なので、二択で5.に投票するも外れる。

●よぜん

1.積み重ねられた小さな善行。(1) ★
2.予兆と同義。(1)
3.お膳が人数に対し余ること。
4.切腹の前に食するものの意。(2)
5.死にかかっていてなお息があること。 ●

 途中まで牧歌的な回答案だったのに、4.と5.でいきなり不穏な雰囲気に。でも、この不穏なところが怪しいと思って、二択で4.に投票。しかし、もうひとつの5.であった。
 しかしながら、ここでも自分の偽回答に投票があり得点し、正解はできずとも点数を減らさずに現状維持を続ける。

●ぷっち

1.キク科の植物。
2.ロマノフ王朝の第四代宰相。(1) ★
3.オランダの思想家。(2)
4.イタリアの劇作家。
5.暴動。一揆。(1) ●

 「ぷっちょ、ぷっちょ、AKB」とみんなが言う中、ひとり「いや、プッチモニの略でしょう」と時代を逆行する俺。
 とりあえず、1.は「の植物」というのが気になって除外。残りは3.4.5.の三択だが、ここは敢えて人名ではない5.に投票し、当てる。ちなみに「Putsch」で、ドイツ語です。勉強になりますわね。更にちなみに、ドイツではゲームの「いっき」は「プッチ」の名称で知られています(知られていません)。

●れそ

1.ロシア共同開発組合。
2.東南アジアの打楽器。
3.「それ」の倒語で隠語。(2) ●
4.学生言葉で10のこと。(1) ★
5.臭化化合物の一種。(1)

 自分の偽回答で失敗したのは、「10」が「銃」と思われたこと。これが、読まれた音だけを聞くたほいやの難しいところ。本当は、ドレミファソラシドの二番目の「レ」と五番目の「ソ」で「25のこと」にしたかったのです。ドレミをCDEFGABで「ツェー、デー、イー、……」と読んで、「デー万が2万」みたいな感じで。でも25って隠語に必要ないよなと思って、2×5=10としてみた。そうした思考が、あまり意味をなさなかったですね。
 それはさておき、自分でもそういう意味を考えたので、符丁や隠語ではないかと思っていて、そこに3.の回答案があったので、これを選ぶ。1.も気になったのですが、「なにを開発するのか?」が気になって除外した。
 これを当てて、かつ自分の偽回答でも得点して、一位でゲームを終えました。なんとか講師の面目を保った感じでしょうか。


 

そして懇親会へ。ここでは日本手帖の会の方と、全ファミ協会に参加している方が数名ずついらっしゃったので、お酒を飲みながら「ゲームの会って?」、「手帖の会って?」という話など、あれこれと。
 しかし、なぜか気が付くとここでもたほいやをする流れに。ただし点数計算はせず、出題して偽回答を書いて答え合わせしてという、若干変則的なルール。7人で遊ぶ。

●かまおやじ

1.鎌を砥ぐ仕事を生業とする者の別称。
2.かまどの神。(2)
3.根性の曲がった親父。(2) ●
4.夕暮れの時間帯。(1)
5.過保護に育てられた子供のこと。(2)
6.サルスベリ科サルスベリ目の常緑高木樹。 ★
7.借金で首が回らない様。

 この問題は、今回記録係だった方が「もし出題できれば出題したい」と思っていた単語とのこと。そして、偽回答はコースターの裏に書き、回答案のメモは箸袋に書くというよく分からない状況に。普通、コースターの裏ってホステスさんが電場番号とか書くもんじゃないのか(例えが古い上に、そんなの本当にあるのか?)。
 2.に投票してみるが、外れる。なんとなくこれがしっくり来たんですけれどね。正解はまさかの3.。どうやら、鎌のように曲がっていることから付けられているらしい。ということまで予想して当てた方もいらっしゃいました。すげえなあ。
 ちなみに私の偽回答は、「サルスベリ科は高木樹じゃないはず」と指摘を受けて得票を得られず。

 この一問で終わるかと思いきや、「他に問題ない、問題?」という、市場のセリのような(あるいはダフ屋のような)声が上がり、更に数問を遊ぶことに。

●どぜん

1.土で作られた埋葬物。
2.ウドのやや伸びて地面上に出たもの。 ●
3.岩手県に伝わる伝統芸能。どぜん踊り。
4.武田信玄が発案したつつみ。
5.小児に生後初めて魚肉など動物性食品を食べさせる儀式。
6.江戸時代、花街ではない場所で女郎をしていた女性のこと。
7.盛り土で墓の代用とすること。 ★

 お酒を飲みながらなので、それぞれの回答案に誰が投票したか記録するのを忘れていました。ちなみに、もうコースターにも箸袋にも書けないので(たほいや用にコースター下さいとはお店の人に言えない)、講座でも使ったメモ帳とノートを再び引っ張り出す。
 で、4.に投票してみる。ただ、「つつみ」が「堤」なのか「包み」なのか、意見が割れる。それでいて、結局これは正解ではないという。正解は2.という意外性。しかしこれ、「この意味を表現する単語が必要なのか」と思うような単語だな。

●あしきしゅうきゅう(木の葉出題)

1.随筆。(3)
2.古代オリエントで使われていた武器。
3.沖縄の民間の呪術師。
4.わずかにゆがんでいる様。(1)
5.サッカーのこと。(1) ●
6.没収になったサッカーの試合のこと。
7.週休二日制に反対する昭和の経営陣の総称。(1)

 せっかくなので私も出題。かつて出題し、知っている方がいて、無効になったことのある問題を再出題。1.は「しぜんとじんせい」からの連想だろうきっと。そしてここに票が集まる。一方、「もし正解じゃなくてもこれを書いた人に点を上げたい」と7.に投票した方も。いずれにしても、「単語としては長いので、なんだか難しい」という意見が。
 そして正解は5.。アジア式蹴球と予想した方もいるようですが、協会(アソシエーション)式蹴球(フットボール)でサッカーのことなのです。大学のサッカー部に、「ア式蹴球部」と名づけているところ、結構あります。
 ちなみに「べいしきしゅうきゅう」や「らしきしゅうきゅう」もあるよ。「ちょうしゅうきゅう」というのもあるよ。意味はそれぞれ調べてみよう。

●むがむが

1.もぐもぐに同じ。(3) ●
2.自画自賛。
3.ミクロネシア民謡。(1)
4.エチオピアの都市。(1) ★
5.遊びにふけり、容姿を飾ること。
6.悟りを開いた者。もしくはその境地。(1)
7.ブードゥー教の術語。

 これはもう、「竹脇むがむが」しかない(しかない、ってなんだ)。地井武男さんの「ちいちい」みたいに。
 でもこれは、回答案の中から1.が浮き上がる感じがした。3.7.は説明文の文章がややしっくり来なかったし、2.と5.の意味も出題語の語感とやや合わないかなと。6.が気になりましたが、「無我の境地」からの連想かと思って除外。

 というのが、再度の延長戦。ここで懇親会もお開きとなりましたが、横浜在住組の皆さんは、その後もお店に残って深夜までたほいやを遊んだそうです。

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告知:たほいやセミナー開催決定!(9/2@横浜)

 前に「実施するかもしれない」と書いた「たほいやセミナー」ですが、実施決定しました。詳細は下記のとおり。「たほいや」という、『広辞苑』(国語辞典)を使った言葉のゲームの体験講座。ゲームの説明と、実際にゲームを遊ぶので二時間を予定しています。
 「かつて放送されていたテレビの深夜番組を見ていた」という方から、「初めて聞いた」という方まで、どなたでも歓迎します。興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

【これまでいただいたQ&A】

Q.『広辞苑』を持っていなくても参加できますか?
A.できます。『広辞苑』を含め、必要な道具は主催者で準備します。

Q.横浜市民の方向けの講座なのですか?
A.どなたでも参加可能です。

Q.参加費はどのように支払いますか?
A.当日受付でいただきます。

Q.申し込みの際はどのようなことを伝えればいいですか。
A.お名前(ハンドルネームなどでも可。当日受付でお伝えいただく名前です)と、電話番号、メールアドレスをお伺いします。

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『広辞苑』で楽しむ言葉のゲーム 「たほいや」体験講座
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『広辞苑』を使った、ゲーム?
『広辞苑』って、国語辞典でしょ
そもそも「たほいや」って、どういう意味?
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「たほいや」は「辞書に載っている珍しい単語の意味を当てる」言葉のゲームです。

本講座は、はじめにゲームついて、遊び方をご説明し、
その後実際に「たほいや」を遊んでいただく、という内容です。

様々な魅力のある「たほいや」の世界を、ぜひ体験いただきたいと思います。
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【日時】
 平成24年9月2日(日) 13:00〜15:00

【会場】
 なか区民活動センター 第一研修室 (横浜市中区日本大通34)
 電話 045-224-8138

【定員】
 15名 (事前申込制・先着順)

【参加費】
 1名 100円 (資料代 他)

【申込先】
 電話またはEメールでお申し込み下さい。
  電話 070-5545-1922
  Mail nippon.techo gmail.com
   日本手帖の会・事務局 マナベ宛

講師 木の葉燃朗(ライター。日本手帖の会)
主催 日本手帖の会
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 ちなみに「日本手帖の会」というのは、私も参加している手帳や文房具の愛好家の集まり。横浜市に団体登録していることもあって、今回の横浜市でのセミナー開催となりました。
 なぜ手帖の会がたほいやセミナーを、と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、手帳や文房具に限定せず、広い意味での知的生産活動を行おうという考えがあって、またそれだけ色々なノウハウや経験を持っている方もいらっしゃるので、好奇心旺盛にあれこれ活動しています。

【参考】主催者ブログ
「たほいや」の体験講座を開きます! CKM-blog(日本手帖の会)/ウェブリブログ
 http://tonemariko.at.webry.info/201208/article_1.html

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終了報告:たほいや講座、無事終了しました

  120902tahoiya01

 9月2日(日)に横浜で実施した「『広辞苑』で楽しむ言葉のゲーム 「たほいや」体験講座」(主催:日本手帖の会、講師:木の葉燃朗)、無事終了しました。不慣れな講師ではありましたが、受講者の皆さん、スタッフのみなさんのご協力もあり、終始笑いが起こるような雰囲気の中で進めることができました。

 詳しくはまたレポートを書きますが、ざっと概要をご報告。
 当日の参加者は11名。かつてのテレビ番組をご覧になっていた方と、ネットでご覧になったことのある方が半々くらい。経験者(たほいやを実際に遊んだことがある方)も数名。

 講義の部分は、もう少しメリハリがあったり、受講者の方と対話したりする感じでも良かったかな、というのは反省点。なにぶん初めてで、どのくらい時間がかかるかとか、受講者の方の反応とか、探り探りだったのでやや急ぎ足になってしまったかもしれません。これは次回以降(またやるつもりでいます)の課題。ただ。「めろんぱん」のくだりがややウケたのでよしとしよう(またウケたかどうかを重視してしまう俺)。

 その後のたほいや体験では、経験者の方が各グループで他の参加者の方をフォローしていただいたこともあり、比較的スムーズに進む。私は参加せず、両グループの様子を見ながら茶々を入れていたのですが、いやあ、それって楽しいね! 「『たほいや』は参加するよりまわりで見た方が楽しい」という話も聞いていて、「いやあ、参加した方が楽しいんじゃないか?」と思っていましたが、たしかに外野として好き勝手言うのも楽しい。

 会の終了後、懇親会を予定していたのですが、時間が早くて店(居酒屋)が空いていなかったのと、主催の方が取材を受けていたことがあって、やや時間が余る。そこで、懇親会待ちの中で誰ともなく「じゃあ、『たほいや』やりますか」ということで延長戦。ここには私も参加し、親の総取りをしつつ、終了時の最多勝ち点をいただき、講師の面目を保つ。これを大人気ないともいう。

 懇親会では飲みながら「ゲームの会って?」、「手帖の会って?」という話をしているが、気が付くとここでもたほいや。点数計算はせず、出題して偽回答を書いて答え合わせしてというエキシビジョンのような感じですが、みなさん好きだなあ。

 ということでたほいや講座、機会を見つけてまた別の場所で、別の形で、開催してみたいと思っています。その際はよろしくお願いします。
 それから、今回の講座の内容と、これまで私が参加したたほいやのレポートをまとめて、ミニコミを作りたいとも思っています。少し時間はかかると思いますが、実現させたいなと。

 ただとりあえず今は、9月15日(土)に予定されているゲームサークル「全ファミ協会」の「第3回たほいやトーナメント」に向けて更に精進したいと思います。

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木の葉燃朗のがらくた書斎>>木の葉燃朗の「たほいやと俺」>>2012年9月、「たほいや体験講座」開催

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