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　5月2日、墨田区横網（両国国技館の隣）にある江戸東京博物館へ行ってきました。

　

　ちなみに、地名は「横網（よこあみ）」です。「横綱（よこづな）」ではなく。国技館のある知名なので、勘違いをされる方も多いようですが。

　今回は、常設展示内の企画展「昭和モダニズムとバウハウス〜建築家土浦亀城を中心に〜展」を見たかったので行ってきました。あわせて久々に常設展も見てきた。多分3〜4年ぶりだなあ。

　なかなか面白かったです。常設展は、いわゆる歴史の授業に出てくるものよりも、一般的な暮らしに関する部分の方が面白かった。また、江戸ゾーンよりも東京ゾーンの方が興味深かったかな。写真を結構撮ってきたので、紹介します。

　

　↑　江戸時代の芝居小屋、中村座の原寸大復元模型です。

　←　これは、松の廊下のミニチュア模型。

江戸時代の街並みの模型は他にも沢山ありまして、眺めているだけでも面白いです（↓）。

　

　

↑　船の模型は、長さ2メートルくらいで、結構大きいものです。

　

　↓　これは原寸大の模型です。右の写真で「さうし問屋」と書いてあるのが見えると思いますが、「草紙問屋」、つまり江戸時代の本屋さんです。

　

続いて「東京ゾーン」の、明治・大正・昭和に関する展示です。

↑　これは浅草にあった凌雲閣の、通称浅草十二階のミニチュアです。大正12年の関東大震災で倒壊してしまうのだが、それまでは浅草はもちろん、東京を代表する、いわばランドマークタワーだったわけです。江戸川乱歩の「押絵と旅する男」とか、荒俣宏『帝都物語』なんかにも、登場したんだよなあ。

　

↑　大正から昭和の始め頃の、「円タク」です。円タクって、当時の市内の乗車賃が一円均一だったタクシーのこと。当時の物価の資料が見つからないのですが、下のサイトを読むと、「企業物価（企業間で取引される際の商品価格）」が、平成10年の一万円が大正10年では530万円、昭和2年では626万円に相当するようです（※1）。
　また大正6年の「大卒初任給が100円前後」だったそうです（※2）。
　単純に計算すれば500、600円〜2000円くらいかなあ。でも、もっと価値があったのだろうと思う。
※1　スペース82（長野県の金融資料館）＞「昔のお金、今いくら？」
http://www.ncp.or.jp/dir6/d6_5_2_4.html
※2　読売新聞サイト内＞「元祖バブル」を思わせる大正の成金ブーム
http://www.yomiuri.co.jp/yomidas/meiji/topics/topi25.htm

　　

↑　その他の当時の乗り物に、人力車や輪タクがあります。

　

↑　これは「和洋折衷住宅」。畳敷きの部屋と洋間が混在する家は、明治の始め頃からあったそうです。

　

↑　これはスバル360。昭和30年代に富士重工業が発売した自動車です。NHKの「プロジェクトX」で紹介されたこともあるし、今でもファンの方がたくさんいらっしゃるので、ご存知の方も多いでしょう。軽量・高性能・低価格で、日本に「マイカー」が広まるきっかけになった車です。
　俺、車のことは全然知らないし、あまり興味もないのだが、このデザインはいいわ。修学旅行で来ていたらしい女子高校生が見て「かわいー！」と言っていたのが印象的でした。それだけ普遍的な魅力があるデザインなのだと思います。

　企画展は撮影禁止だったので写真はありませんが、イスだとか、建物の模型の展示があって、最近バウハウスのデザインが気になっている俺としては面白かった。

　

　まだまだ紹介しきれない展示がたくさんあります。江戸時代の纏（まとい）を、実際に持ち上げられる展示とか、大正・昭和初期のラジオの音声を聞けるコーナーとか。東京好き・歴史好きの人は、一度は行ってみてもいいのでは。

　ただ、当日は運悪く社会科見学らしき小学生、修学旅行らしき中学生・高校生の団体がいる時間とぶつかってしまったのは大失敗だった。学校も、ゴールデンウィークの合間に授業なんてやってる場合じゃなくて、社会科見学でも修学旅行でもでしているのかもしれないが、迷惑だったなあ。訪ねるタイミングは大事かもしれない。

・江戸東京博物館　http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
・江戸東京博物館＞「昭和モダニズムとバウハウス〜建築家土浦亀城を中心に〜展」
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2006/0314/0314.html