9月28日、初台のNTTインターコミュニケーション・センター(東京オペラシティタワー内)で行われていた「ローリー・アンダーソン『時間の記録』展」を見てきました。 展覧会のチラシを元に少し紹介しておきますと、ローリー・アンダーソンは「80年代初頭にニューヨークのアートシーンで独自のエレクトロニック・パフォーマンスによって一躍脚光を浴び、現在まで第一線で世界的に活躍するアーティスト」です。「シンセサイザーやヴィデオ、コンピュータ・グラフィックス、自作のエレクトロニック・ガジェットの数々を使用し、音楽、映像、言語、アクションといったさまざまな要素、および表現領域をテクノロジーによってミックス」したパフォーマンスを行っています。 「愛・地球博」でも、「日本庭園でのインスタレーションや映像作品やパフォーマンスを発表」したそうで、これは知らなかった。 (右の画像はクリックすると拡大します) ただ、俺自身は事前にはこうした情報はほとんど知らず、なんとなく面白そうに思って行ってみたのでした。感想としては、期待通りの面白さでした。1980年代のニュー・ウェーブの音楽とか、現在の明和電機などに通じる面白さがあって、個人的には非常に楽しかった。 いくつか印象に残った展示を紹介しましょう。
映像作品。シンセドラムのインターフェース(音を鳴らすコントローラー)をくっつけたつなぎの服を着てダンスをする。動きにあわせてドラムが鳴る。 これを見た時に、明和電機との共通点を感じた。 ●風の本(1974年) 上部がガラスになった箱の中に、一冊の本が入っている。箱の左右から風が吹き、ページが自動的にめくれていく。 ●トーキング・ピロー(1977年,1985年) 見た目は普通の枕。耳を近づけると、内蔵されたスピーカーから声が聞こえてくる。不気味といえば不気味だが、ユーモラスといえばユーモラス。
●カセット・イン・マウス(1978年,2002年)
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