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[ ライブレポート ]

2005年8月24日(水)

明和電機ライブツアー「SWITCHED ON KAPPA 2005」

at 原宿アストロホール(2005.09.01掲載)

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 8月24日、生まれて初めて明和電機のライブに行ってきました。場所は原宿アストロホール。いやあ、楽しかったなあ。

 明和電機を知ったのは、いまからかれこれ10年くらい前。その時々でCDを買ったりはしていたが、ライブは今回が初。

 ライブの内容を少しご紹介します。当日はスタンディングで、400〜500人くらいがぎっしりの会場だったので、メモを取るのをあきらめました。そのため記憶に頼って書いています。

 社長の人形メイワくんが司会役として、ナレーションを行う。色々なバンドが登場するという形式。セッティングの間はメイワくんのナレーションと、映像の上映が行われる。

[ knockers ]
 外見は光るゴーグルに帽子、エプロンと、なんだかニューウェーブっぽい。名前のとおり、100V電源を動力とした機械「knocker(ノッカー)」を使用した「トントンくん」(リズムマシーン)・「ギターラスリム」(ギター)・「ロクトバス」(ベース)を駆使した演奏。社長が「トントンくん」を演奏し、人力でリズムを刻む様子がかっこよかった。
  また、「トントンくん」の一部にトラブル(床に固定した部品がはずれたらしい)発生。しかし、すぐに工員さんが登場し、復旧する。こうしたトラブルも明和電機のライブでは日常茶飯事と聞いていたが、ライブならではの醍醐味という感じだ。

[ SAVAOとめいわ児童合唱団 ]
 16週目の胎児の顔を模した「SAVAO」(の大きなマスクをかぶった社長)が登場。その顔と、マイクで加工された声がインパクト大。ラテン系楽器でできたロボット「ロボ・ブラジル」の演奏も加わり、THE BOOMの「風になりたい」などで盛り上がる。

[ Seamoons(セーモンズ) ]
 「Seamoons」は、コンピュータ制御された人工声帯を持つ歌う機械。はじめ、トラブルで止まってしまうものの、社長のメンテナンスで復旧。
 花の形の木琴「マリンカ」とともに、人が誰もいないステージで演奏が行われる。このステージは、人力による演奏のシーンとはまた違った魅力がある。

[ 明和電機 ]
 いよいよ明和電機として登場。「パチモク」(スイッチで鳴らす木魚)、「コイビート」(手動のリズムマシーン)を使ったパフォーマンスの後、KRAFTWERK(クラフトワーク)の「TRANCE EUROPE EXPRESS(ヨーロッパ特急)」のメロディーが流れる。
 ひょっとしてと思うと、スクリーンにこの日開通した「つくばエキスプレス」の映像が流れ、「トランス・ツクバ・エキスプレス」と替え歌が披露される。また「秋葉原☆キラリ」も歌われる。
 MCで「つくばエキスプレス」についてのトークもありました。

[ ミッシェル信道 ]
 長髪のカツラに白い服、そしてドラム・ベース・ギター・マンドリンの役割を持つ自動演奏のギター「メカフォーク」を持った社長が登場。
 おそらく、ミッシェル・ボルナレフを模したのだと思うが、どちらかと言えばアルフィーの高見沢俊彦のような雰囲気。数曲を歌い、最後に「アンコールありがとう」と「地球のプレゼント」を熱唱。俺はこの曲が大好きで、サビでは振りつきで一緒に歌ってしまいました。

[ プードルズ ]
 衣装は明和電機と同じ作業服だが、サングラスにマフラーのヤンキースタイルで登場。「経理のヲノさん」ことヲノサトル氏も、アフロのカツラで登場。
 ヤンキーホーンをつけたサックス「武田丸」を使いながら「ツクババリバリ伝説」などを熱唱。武田丸の紹介で、名前の由来が「武田真治がサックスを吹いているのを見たこと」だったのを初めて知る。

 ラストは明和電機前社長、信道氏の兄正道氏も登場。登場してからの数々のパフォーマンスに会場爆笑。
 そして、「明和電機社歌」を歌う。これも、曲にあわせて手拍子をし、一緒に歌った。釈迦が生で聴けるなんて、感動したなあ。

 ということで、初めての明和電機ライブは非常に楽しかった。ものすごく時間を使って工夫して(セッティングやリハーサルの大変さは相当なものだと想像できる。そもそも楽器そのものをつくるところから始めているのだから)、でも芸としての面白さも追求するという点に凄さを感じる。
 その両方を追い求める姿勢はかっこいいと思うし、実際にライブを見て、贅沢な時間を過ごせた。


【 参考 】
[ 明和電機公式webサイト http://www.maywadenki.com/
・以前訪ねた「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」のレポート

■「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」レポート 2004.12.10 東京オペラシティ内、NTTインターコミュニケーション・センターにて


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