大阪万博関連展覧会レポート
−2005年4月27日 東京大学総合研究博物館・新宿高島屋−

レポート目次へ戻る


●はじめに
 4月27日(水)、都内で行われている展覧会をはしごして見てきました。
 もともと目的としていたのは、本郷の東京大学総合研究博物館で開催の「メディアとしての
建築──ピラネージからEXPO'70まで」展。それから、新宿タカシマヤでの「タイムスリップ
昭和展 〜EXPO’70とその時代〜」
 予定にはなかったのですが、東京大学総合研究博物館の特別展示「『Systema naturae』
〜標本は語る〜」展と、新規収蔵展示「蒙古高原の旅 江上波夫コレクション」展も見まし
た。さらに、新宿ルミネtheよしもとロビーで『よしもと芸人Tシャツ展』も開催しており、これも
見てきました。

 そんな硬軟取り混ぜた展覧会レポート、写真と文章でお送りしましょう。

●「東京大学総合研究博物館」編−燃朗、ついに東大に入る!
 まずは東京大学総合研究博物館編です。
 今回は東京大学まで、JR上野駅から「東大
構内」行の都営バスに乗りました。普段ぷら
ぷら歩いている上野の街を、バスで駆け抜け
るってのも、なかなか新鮮で面白い経験だっ
たな。
 ちなみにこのバスは、通学用ということもあ
るのだろうし、構内の「東大病院」へ通院する
人用という役割もあるのではないかと思う。
 ▲個人的には普段あまり見る機会のない、JR上野駅の正面玄関

 そのバスを、東大の竜岡門で降りて、東大構内へ入る。俺のようなお馬鹿は門でブザーが
鳴って立ち入りを断られるかと思いましたが、そんなこともなく無事に入れました。

 そんなことを考える時点で既にして馬鹿だ。ちなみにこれは、「アメリカ横断ウルトラクイズ」
で、成田からグアムへ向かう飛行機内での筆記試験からの連想です。筆記試験の成績が悪い
と、グアムで飛行機から降りるタラップでブザーが鳴って、そのまま日本へ帰らされるんだよね
え。
 …全然関係ない話だし、分かりに例えだし。

 くだらないことを考えつつも、東大の医学部や理学部の間をぬって歩く。この大学構内の雰
囲気、自分の学生時代を思い出すなあ。俺の通っていた大学も、いわゆる「街の中に校舎が
ある」形式ではなく、「区切られた土地の中が大学構内になっている」形式だったので。
 そんなこんなでしばらく歩くと、東京大学総合研究博物館にたどり着く。

 中に入るときに、俺のようなお馬鹿はブザーが…、その話はもういいですね。

 中に入り、まずは「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展を見る。
展示の内容は、次の通り。

 ・1760年 建築家・版画家、G・B・ピラネー
ジによるローマの銅版画(想像図を含む)
 ・1851年 ロンドン万博。鉄とガラスで造ら
れた『水晶宮』の模型。
 ・1889年 パリ万博。エッフェル塔の模型
 ・1893年 シカゴ万博。写真・模型。
 ・1937年 パリ万博。
 ・1937年 ニュルンベルクに作られた「光の
ドーム」。政治の芸術化。
 ・1958年 ブリュッセル万博。フィルム「電子
詩曲」上映。
 ・1970年 大阪万博。

 特に興味深かったのは、やっぱり大阪万博。当時の写真がスクリーンに流れていて、当時の
盛り上がりを感じた。それから、太陽の塔や、パビリオンなどの建築物の迫力に、純粋に感動
する。

 それから、ブリュッセル万博での、ル・コルビジェの映像とエドガー・ヴァレーズの音楽による
「電子詩曲」も、不気味だけれど見ていてわくわくした。
 「現代音楽」という感じの、今でいうノイズやアンビエントのような音楽が流れ、それにあわせ
て、人の顔や身の回りにある物などの、「具体物なのに抽象的な」モノクロの写真・イラストが
次々と表示される。印象的だった。気味は悪いのに、なんだか見ていて楽しくなってくる。不思
議な経験だった。

 その後、同じ建物で開催されている新規収蔵展示「蒙古高原の旅 江上波夫コレクション」展
と「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展は、初めは見る予定はなかったのだが、面白そう
だったので見学してみる。
 特に「『Systema naturae』〜標本は語る〜」
は、実際に標本を目にすると、興味深かっ
た。
 俺には難しいことは分かりませんが、植物・
動物・鉱物の標本を眺めることがとにかく面
白かった。
 特に動物の骨ですね。クジラやオットセイ、
クビワオオコウモリの全身の骨、カモノハシ
の頭蓋骨など、普段図鑑などでもなかなか見
ることがないものを実際に見ることができて、
貴重な経験だった。
 これだけの展示が無料で見られるので、なかなかお得だと思います。デートにおすすめかど
うかは、相手次第だとは思いますが。
 帰りは赤門から出る。
 ここから新宿までは、色々な行き方がある
のだが、今日は天気もいいし、御茶ノ水まで
ぶらぶらと歩いてJR線に乗ることにする。

 赤門前の洋食屋で昼食(ダブルハンバーグ
のランチ)を食べ、本郷にある古本屋を覗き
ながら、御茶ノ水駅を目指す。
 御茶ノ水駅から中央線で、一路新宿へ。

●新宿編−「タイムスリップ昭和展」と「よしもと芸人Tシャツ展」
 新宿に到着し、工事中のプラットフォーム脇の線路にトラックが止まっているのを眺めたりし
ながら、南口から出て新宿タカシマヤへ。

 ここで行われている「タイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜」を見る。

 会場の入口で商店街の福引のような抽選をした後(はずれでした)、いよいよ中へ。
 まずは「EXPO’70ゾーン」ということで、タイ
ムカプセルのレプリカや、岡本太郎・三波春
夫の両氏に関する展示がある。

 その他、大阪万博関連グッズや、当時のパ
ビリオンの記録なども展示されている。
 万博のガイドブック、関連商品が並んでい
たり(嘉門達夫氏所有のパビリオンのピンバ
ッジもありました)、パビリオンのコンパニオン
の制服が展示されていたり、当時の雰囲気
が感じられた。

 パビリオンの記録では、サンヨー館での、
かっこいいのだが今から思うと非効率的な未
来生活の映像が面白かった。
 例えば、システムキッチンのような装置があり、冷蔵庫や電子レンジ、食器洗い機などが搭
載されている。しかしこれらが、すべて直径2mくらいの円卓についていて、装置を使うには、機
械を操作して円卓を回し、更にそれぞれの装置を操作する。
 かっこいいけれど、時間かかりそうだなあ。でも、ああいう機械って、俺は大好きです。「懐か
しい未来」という雰囲気があって。

 また、会場内にミニシアターもあり、万博の記録映像、岡本太郎氏のドキュメンタリー、昭和
のニュース映像を見ることができる。万博の最終日の映像は、感動したなあ。パビリオンの
人々がみんなで、会場で歌って踊って打ち上げをするんだが、これは祭りの終わりの充実感と
寂しさが一緒になった雰囲気を感じた。
 ああいう大きなイベントに関わることができるのって、うらやましい。
 ただ、それぞれの映像の合間に、今年公開の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の紹介が流れ
るのはやや興醒め。毎回同じ内容で、五分近くあると、さすがに一回見たら充分という気持ち
になってしまった。

 展示は、万博関連だけではありません。その先には、「昭和レトロゾーン」として、昭和の暮ら
しの風景の展示。一般家庭の茶の間、子供部屋の再現、商店の店先を模したダイハツのミゼ
ットの展示、「ウルトラマン」のジオラマ、などが並ぶ。
 さらに「昭和ミュージアムゾーン」ではグループサウンズや歌謡曲のレコードジャケット、グリコ
のオマケ、雑誌の万博特集号、などを見ることもできる。
 このあたりは、興味深くはあるのだが、ちょっとまとまりがなくて中途半端な印象を受けた。

 最後に「愛・地球博」の紹介コーナーがあって、展示は終了。

 物販コーナーでは、「昭和のフードゾーン」として、昔懐かしの食べ物が食べれらるコーナーも
ありました。クジラの竜田揚げとか、ハムカツ、ソフト麺など。
 あとは、今回の展示に関する本・CD・DVDと、懐かしい感じのオモチャや、食玩が並ぶ。しか
し、今回の展覧会の図録がなかったのが残念。

 展示全体の印象としては、面白かったけれど、「EXPO’70ゾーン」以外の部分はお手軽に準
備されたな印象を受けないでもなかった(実際は、色々な準備があっのは間違いないと思いま
すが)。

 その後、新宿の街を書店などを見ながらぶらぶら歩いて、帰りにルミネ2に寄る。ここで偶
然、ルミネtheよしもとのロビーで『よしもと芸人Tシャツ展』を開催しているのを知る。面白そう
なので、これも見てきました。

 タイトルどおり、吉本興業の芸人さんがデザインしたオリジナルTシャツの展示。詳しくメモす
るのは忘れてしまいましたが、笑えるもの、笑えないもの、色々とございました。

 以上で、全部で5件の展示会のはしごは終了。なかなか充実した休日でした。

●まとめ
 特にまとめるべき内容もないのですが、ともかく、色々な展示会に行って、色々と見てくるの
は刺激になるなあと。
 これからも興味のある展示会にはどんどん行こうと思ったのでした。


レポート目次へ戻る



inserted by FC2 system