『吉村智樹のひとりVOW!〜街がいさがし〜』レポート
2004.10.16(土)新宿「ロフトプラスワン」にて (2004.10.17掲載)
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はじめに
 10月16日土曜日、俺は日が暮れかけた新宿の街を、歌舞伎町に向かって歩いていた。「日
が短くなったなあ、もう秋なんだなあ」なんて思うとともに「しかし人多いなあ。しかも歌舞伎町に
近づくに連れてなんだかおっかない感じの人の比率が増えているなあ」なんて感じていたら、い
つの間にか「ロフトプラスワン」にたどり着いていた。
 今日はここで、「日刊 耳カキ」編集長の吉村智樹さんのイベント、『吉村智樹のひとりVO
W! 〜街がいさがし〜』が開催される。その模様を紹介しましょう。

 その前に、「ロフトプラスワン」についてちょっと説明。ここは、トークライブを中心とした様々な
イベントが行われるスペース。居酒屋でもあり、飲食も可能なのが珍しい。毎日サブカルチャー
関連のイベントが、内容の硬軟を問わず開催されている。出演者の主義主張もそれぞれ。

 で、今日のイベントは、吉村智樹さんによる「おもしろ街ネタ」の写真の紹介。吉村さんは『VO
Wやねん』『VOWでんがな』などの著作があり、exicite公式ブログでも『街がいさがし』を連載
中。ブログを読めば、吉村さんの見つけた街の面白い看板・貼り紙・風景の写真が見られる。
 今日は、写真を映しながら、生でコメントして楽しもうという企画である。

 では、イベントの様子を紹介しよう。ちなみに今回は会場などの写真はありません。ごめんな
さい。

第一部
 まず、今日はお客さんが非常に多かった。開演前にはほとんどの席が埋まってしまう。俺は
実は、ロフトプラスワンに来るのは今日が初めてだったが、これはかなりの盛況ではないだろ
うか。おそらく100名近く入ったと思う。みんなが開演を期待して待つ。

 そして、いよいよ第一部が開始。第一部は、吉村さんとともに、磯田オサムさん、ハセベノヴ
コさん、フィリップ君が出演(三人とも元モダンチョキチョキズ)。全員がドレスアップして登場。
吉村さんはタキシード、磯田さんは渋いスーツ、ハセベさんはパンダを模した衣装、フィリップ君
はステージ用の赤い衣装(コート)で、それぞれ舞台に上がる。フィリップ君は、登場時にダジャ
レを披露。独特のテンポで次々と披露されるダジャレが、人それぞれの笑いのつぼを突いて、
客席に笑いが巻き起こる。
 このフィリップ君のダジャレコーナーと、出演者のみんなが普段着とは違う衣装をまとってい
ることで、場がイベントの雰囲気に切り替わった。

 そこからは、イベントを見る側としてはひたすら笑う。はじめの誤植のビデオ上映に始まり、
色々なネタが次々と登場した。変な名前の店、キャラクターのニセモノ、町の人や役所が書い
たであろう妙な貼り紙、などなど。この面白さを文章で紹介するのは難しいなあ。
 とにかく、写真自体がまず面白い。そして、その写真への出演者のツッコミが更に面白い。み
んなが絶妙のタイミングで絶妙のコメントを入れる。いやあ、ライブで見る醍醐味が分かった
よ。
 また、写真の隅々まで面白い部分を逃さないのもすごい。写真の目立つ部分のそばの、一
見目立たない部分にも、実は面白いものが写っていることもある。そういう細かいところも逃さ
ず取り上げてくれるのも、イベントならでは。

 そんなこんなで笑っていたら、あっという間に第一部が終了。休憩を挟んで第二部へ。

第二部
 第二部には、第一部の出演者に加え、カメラマンで「日刊 耳カキ」のコラムニストでもある屯
田(名人)がゲストとして登場。「ボンボン、ボボンボ、ボンボボー」という「人類みな兄弟」(小林
亜星作曲・サントリー・オールドのCMソング)に乗って、スーツにサングラス、手には花とブラン
デーグラスを持った屯田(名人)が登場。その印象的な風貌に、会場は笑いと驚きで包まれ
る。しかし、その後の屯田(名人)の物腰の柔らかい話し方とのギャップに、笑いが起こる。

 そして、屯田(名人)による面白動物写真の紹介と、写真に対するみんなのコメントが第一部
に負けず劣らず面白かった。動物の写真の場合は、看板や貼り紙のように文字の面白さでは
なく、見た瞬間の印象と、そこにつけられるコメントの面白さで勝負、ということになるのだが、
これがまた見る側としては爆笑の連続だった。
 特に印象に残ったのが、「車を運転する(ように見える)犬」と、「鳥かごに住む犬」。「運転犬」
は、白地に黒のぶち(おそらくダルメシアン)なのだが、これが非常にいい姿勢といい表情で運
転席に座っている。この写真のポストカードを購入したのだが、何度眺めても面白いなあ。
 「鳥かご犬」は写真もよかったが、吉村さんの「ここ、居心地はいいし日当たりもいいんだけれ
ど、なんか違う気がするよなあ」という犬の気持ちになったコメントもよかった。

 第二部の後半では、再び吉村さん撮影の面白写真を紹介。動物関連の看板から、注意書き
にネタが広がり、やはり見る側はひたすら爆笑であった。
 そして第二部も無事終了。これでおしまい。かと思いきや、さらにおまけも。
 
第三部
 最後に第三部として、きわめて変なたいやき屋が登場。この店のメニュー、とにかく無理矢理
な語呂合わせのオン・バレード。なにしろ「アイウエ ドンドン焼き」が「ハンバーグ、チーズ、
インナー、ッグ」入りという意味なのだから。
 いやあ、最後の最後までこんなすごいネタが用意されているとは思わなかった。

おわりに
 ということで、あっという間の2時間30分でございました。見る側にとっては非常にコストパフォ
ーマンスの高い、お得なイベントだったと思います。これはひいきめなしに。

 最後に、俺からちょっと私信を。
 俺も「日刊 耳カキ」には、コラムニストのはしくれとして参加しているのですが、「耳カキ」関連
の多くの方に初めてお会いできてよかった(中には今回のイベントのため上京された方も)。他
のコラムニストの方々、掲示板で名前を拝見していた方々に、実際お会いして話ができるの
は、貴重な機会であった。これからもよろしくお願いします。
 それから、当日は物販ブースにも参加しました。俺は自作の小冊子を販売したのですが、お
買い上げいただいた方には感謝しております。物販コーナーもなかなかの盛況で、よかったな
と思います。
 今回のロフトプラスワンで物販デビューができましたので、今後はミュージシャンのライブよろ
しく色々な場所での物販でステップアップして行きたいと思います。目指すコースは「日清パワ
ーステーション→渋谷公会堂→日本武道館→東京ドーム」での物販かな(パワステはもうない
し、このネタ前も書いた気がするし)。

 とにかく、出演者のみなさん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。
 今回残念ながら来ることができなかった方は、今後も「日刊 耳カキ」では、プチイベントも含
め、色々なイベントが開催されると思いますので、ぜひサイト(http://www.mimi33.com/index.
php)を覗いてみてください。

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