※このページでは、今回のレポートの内容にあわせて、ページの色を
サッカー日本代表のユニフォームと同じような色にしています。
7月17日(土)。東京はかなりの暑さであった。
そんな中、俺は「日本サッカーミュージアム」へ行ってきました。ここは、日本代表チー
ム(オリンピック代表・女子代表ももちろん含む)や、2002年に日韓で開催されたワール ドカップに関する展示を行っている博物館。
場所は東京都文京区本郷。電車では、JR「御茶ノ水駅」、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ
水駅」、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目駅」から、それぞれ徒歩 10分くらいです。
JRの御茶ノ水を出て北に向かい、東京医科歯科大学や順天堂病院の脇を通ると、日
本サッカー協会の建物(JFAハウス)が見えてくる。この中に日本サッカーミュージアムが ある。
更に入口まで近づく。まだ新しくて、なかなかかっこいい建物だ。
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早速入ってみる。展示フロアは、全部で三つ。1FとB1Fは無料展示、B2Fは有料での
展示となる。とはいえ、一般500円・小中学生300円と手軽な金額だし、無料展示だけで も結構見ごたえがある。
それでは、俺が見た順に展示の内容を紹介しよう。
●1F
1F入口を入るとすぐに見えるのは、「世界の壁」というパネル。中に、選手の名前、日
付と丸が書かれている。はじめ、なんだか分からなかったのだが、パネルがゴールで、 丸はゴールが決まった場所、そして決めた日付と選手名が書かれているのであった。
日本代表が決めた主要なゴールが書かれているので、「ああ、このシュートはここに決
まったのか」ということ分かって面白い。個人的には、「1985年、国立競技場でのメキシ コワールドカップ最終予選、対韓国戦で、木村和司選手がゴール25m前から直接決めた フリーキックは、こんなにぎりぎりの位置だったのか!」ということに感動したよ、俺は。 本当にゴールの左上隅に決まっていたことが分かる。
それから、日本サッカーについてのDVDの視聴や、インターネットでの情報閲覧、ミュ
ージアムの所蔵品を見ることが出来るコーナーがある。かつて、まだ日本代表が南米や ヨーロッパのクラブチームと強化試合をしていた頃のパンフレットや入場券の半券が展 示されていて、なかなか興味深かった。
それから、「ヴァーチャルスタジアム」も面白かった。ここでは、「A Shining Moment
on the Earth 〜世界が一つになった31日間〜」という、2002年のワールドカップ全試合 のダイジェストと、「Blue Fever 〜2002年、日本代表の挑戦〜」という、日本代表チーム の試合の様子が放映される。このスクリーンがすごく大きくて迫力がある。特に横幅は3 つのモニタを並べているので、試合中のピッチが丸ごと映される。スタジアムで見ている のと近い感覚で見える。
また、試合のダイジェストの実況を金子勝彦・山本浩の両氏が行っているのもよかっ
た。金子勝彦氏の実況で見るブラジル対ドイツの決勝戦は、ダイジェストだけどすごくよ かったなあ。
ちなみに「ヴァーチャルスタジアム」は、B2Fの有料展示を見て、2002年のワールドカッ
プの様子を思い出してから見ると、気持ちがより盛り上がるかもしれません。
●B1F
B1Fには、2002年のワールドカップのデータ、年表が展示されている。
それから、アテネオリンピックの代表チームの選手が、実際に試合で着用したユニフォ
ームも展示されている。
あとは、グッズショップもある。
●B2F
ここが有料の展示。B1Fでチケットを買って入る。チケットが、ワールドカップの入場券
を模したものになっている(▼)。細かい点だけれど、気が利いているなあ。
B2Fは全部で10コーナーの常設展と、企画展からなる。
Zone1:ヒストリー・ウォール
日本サッカーの歴史を年表形式で見ることが出来る。当時の映像を流していたり、トロ
フィー・ユニフォーム・入場券なども展示されている。
自分が生まれる前の頃の、ユニフォームやパンフレットなどは、興味深いなあ。本で読
んだりテレビで見たりした話ももちろんあるが、それにまつわる現物を見ると、「おお、こ れが」という興奮がある。
Zone2:サッカーとの出会い
国内外の有名選手の、サッカーを始めた頃についてのコメントと、当時の写真が展示
されている。
Zone3:トレーニングサイト
日本代表の試合の戦術を、中継映像と「JFA. MAX」というソフトで分析した映像で見ら
れるコーナーは面白かった。試合のあるシーンで、どんな戦術が使われているかとか、 選手がどう考えて動いているかなどが、改めて解説を見るとよく分かる。
日本のサッカー選手の身長や腿の太さなどの平均を表したパネルもあるので、自分と
比べてみるのも面白い。
Zone4:ロッカールーム
2002年のワールドカップ時に日本選手が着用していたユニフォームやスパイクなどが
展示されている。その他、ロッカールームに置かれる用具や、当時のトルシエ監督がフ ォーメーションを書いたホワイトボードのレプリカも展示されている。
Zone5:フェアプレー
Zone6:11+
試合前の円陣の様子を再現している。ユニフォームを着たマネキンが円陣を組んでい
て、一人分だけ空いている。そこに立って一緒に円陣を組むことも出来る。スタジアムの 声援が大音響で流れてきて、なかなか臨場感がある。
Zone7:2002年FIFAワールドカップTMゾーン
Zone8:決勝 夢の翼
ワールドカップの出場チーム・試合結果の展示、映像の放映がされている。展示を見
ながら、2002年の開催当時のことを思い出していた。もう2年前です。あの頃は、個人的 にはサッカー一色だったなあ。毎日中継やスポーツニュースを見ていた。
それから、当時の無名の人たち(サポーターや、スタジアムのボランティア)の言葉が
パネルに書かれていたり、映像で流れたりするのだが、これはちょっと泣けた。
イングランドのサポーターが、普段はフーリガンと言われるけれど、日本では歓迎され
たから、毎回日本でワールドカップを開けばいいのにと思うとか、カメルーンがキャンプ を行った大分県中津江村の人が試合を見て、サッカーはよく分からないが興奮したと か、そんな感じなのだが、感動したなあ。
Zone9:未来へのキックオフ
Zone10:トロフィルーム
ワールドカップのトロフィのレプリカが展示されています。触っても構わないようです。俺
はそれを後で知ったので、見ただけでしたが、持ち上げてくればよかったなあ。
企画展:「激闘の記録」オリンピックサッカー日本代表 1936〜2004
1936年のベルリンオリンピックで、強豪スウェーデンに逆転勝ちを納めた「ベルリンの
奇跡」から、1964年東京オリンピックでのベスト8進出、1968年メキシコオリンピックでの 銅メダルなどの様子が、データ、写真、ユニフォーム、本・雑誌などの展示で紹介されて いる。
最近の1996年アトランタ、2000年シドニーのオリンピックの様子もあるし、なかなか出
場できなかった1970年代〜80年代のアジア予選の記録も、もちろん展示されている。
見ていると、アテネオリンピックに向けて気分が高揚してくる。
ということで、なんだかんだで3時間近く見てきました。サッカーが好きな人なら、初心者
から通まで、それぞれの楽しみ方が出来ると思う。
夜に国立競技場でサッカーの試合がある日に、寄り道して行くのも一つの計画としてよ
ろしいんじゃないでしょうか。JR総武線なら、お茶の水から千駄ヶ谷まで20分くらいだか らね。 レポート目次へ戻る |