2003.12.26 高円寺で開催された「北尾堂ナイト」に行ってきた
〜年忘れおもしろトークを堪能!(2004.2.1掲載)
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 12/26(金)午後6:30、俺はJR中央線の高円寺駅にいた。今日は高円寺南口にある「円盤」
いう店で行われる「北尾堂ナイト」に遊びに来たのだ。
 円盤は、イベントペース・喫茶店であり、 CDや古本も販売している店。そして北尾堂ナイトと
は、ライターであり、オンライン古本屋「杉並北尾堂」店主の北尾トロ氏主催のイベントである。
今回はゲストを招いての古本に関するトーク、ミュージシャンのエミ・エレオノーラさんのライブ
などが予定されている。
 
●なかなか会場に辿りつけなかったりする。でも、迷ったわけじゃないよ。
 開場は午後7:00だが、少し早めに会場に着いているのも良かろうと思い、円盤に向かって歩
き出す。
 しかし、途中で駅前の古本屋、球陽書房本店に立ち寄ってしまう。時間がないのでさっと店内
を見て、 南伸坊『笑う街角』(1993年,ちくま文庫)を購入。
 球陽書房を出て、再び円盤に向けて歩く。しかし、途中で中古CD屋「RARE」に寄ってしまう。
ここでも棚をざっと見て、CDを購入。細野晴臣『泰安洋行』(1995年,日本クラウン・CRCP
-137)。1995年に再版されたもの。予想よりも安かったし、これは我ながらいい買い物だ。

 ……ああ、いかん。これではいつまでたっても北尾堂ナイトにたどりつけん。そう思って誘惑
を断ち切り、ようやく円盤へ。

●円盤でも懲りずに本やCDを買ってしまう俺
 円盤に到着すると、時間は午後7:00。まだイベントも始まる前で、お客さんも店の中でCDや
古本を見ていた。俺も、まずは北尾さんに挨拶し、その後CDや古本を物色。レコードなども、プ
レイヤーがないので買えないのだが、気になって物色(我ながら好きだなあ)。CD1枚と本1冊
を購入。 
・CD「サウンドトラック 1980」(2003年,円盤・ENBN-002):映画「1980」のサントラ。映画
を見に行った際に買いそびれていたのだが、ここで購入。大きめのCDショップでもなかなか見
つからなかったので、買えてよかった。
・夏目房之介・呉智英『夏目&呉の復活!大人まんが』(2002年,実業之日本社) :マン
ガ評論家の両氏が、大人マンガを紹介する本。ちなみに、大人マンガといってもエッチなマン
ガじゃないですよ。東海林さだお・加藤芳郎・谷岡ヤスジなどのマンガを紹介している。

●イベントはこんな内容でした
 そうこうするうち、イベントが始まる。お客さんは20人くらい。この円盤の広さでは、ちょうどい
いくらいの数。会場にもリラックスした雰囲気がただよう。イベントは次のような内容。

・北尾トロ・岡崎武志の両氏によるトーク
 書評や古本に関するエッセイで知られる岡崎武志氏が、大阪から東京に来て編集プロダク
ションに勤め、フリーのライターになり、現在に至るまでの話。

・北尾・岡崎・下関マグロの3氏のトーク
 雑本トークの公開録音。本の収納についての話、岡崎氏が最近買った面白い古本の話、こ
れから古本として面白くなりそうなジャンルはダイエット本とタレント本だ、という話など。それか
らマグロ氏による文学の朗読CDの魅力の紹介。実際にCDをかけながら話していく。
 ライターは平日の昼間にいつも表をぶらぶらしているので、事件があると怪しまれることもあ
る、なんていう話で盛り上がったりもした。

・エミ・エレオノーラさんのライブ
 独特な音楽、独自の歌詞による曲を3曲。間近で聞く歌・アコーディオン・ピアノは、非常に迫
力があった。「円盤」というテーマで即興で歌うなど、ライブならではの面白さもあった。 

・北尾・下関の両氏のトーク 
 ふたりの2003年のニュース。それぞれが出版した本の話、など。はじめは雑本トークの公開
録音だったが、途中で「この話は、聞いても面白くないよ」というふたりの意見により、ボツに。
その場にいた人しか聞けない貴重なトークとなった。

・北尾・下関・エミ・エレオノーラの3氏のトーク
 雑本トーク公録。エミさんの読書の話。安部公房の話題など。

・北尾・下関・横山キースの3氏によるトーク
 バンド「デミセミクエーバー」のリーダー、横山キース氏を迎えての雑本トーク公録。やはり読
書の話を中心に。エミさんも、キースさんも、ものすごく読書家だと思った。
 その一方で、キース横山氏はなぜ「キース」なのか、という話も飛び出して、なかなかバラエテ
ィに富んだ内容であった。

・北尾・小暮秀夫・田口史人の3氏のトーク
 音楽ライター小暮秀夫氏、円盤の店長田口史人氏を迎えて、本日のまとめとなるトーク。高
円寺の音楽関連の店の話や、「円盤」のコンセプトについての話など。

 ということで、はじめに北尾さんが「最後はお客さんに止められるくらいだらだらとしゃべりま
すよ」と言ったように、19:00から24:00まで5時間の長丁場、しかもほとんどの時間がトークであ
り、まさにしゃべり倒しという内容だった。
 しかし、非常に楽しかった。最後は座り過ぎでちょっとおしりが痛くなったが、それでも本の話
をたくさん聴けたことが、個人的には面白かった。ちなみに、「雑本トークの公開録音」と書いた
トークは、順次「雑本トーク」のサイトで聴ける予定です。興味がある人はチェックしてみてくださ
い。 
 こういう、本の話を聴きまくるというイベント、これからも機会を見つけて行ってみたいなあ。

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