東京国際ブックフェア2002 レポート!
レポート目次へ戻る


2002年4月20日(土) 燃朗は東京ビックサイトへ向かった!

「行ってきましたよ。『東京国際ブックフェア2002』」
「ふーん。で、これはどういうイベントなの?」
「出版社を中心に、印刷会社や編集プロダクションなどが一同に会した展示会だと思ってもら えればイメージしやすいと思う。『国際』と銘打ってあるとおり、海外の出版社も一部参加して ます」
「モーターショーとかおもちゃショーの本版、って感じですか」
「まあ、そんなところです。一般読者・書店・取次など、さまざまな人を対象としたイベントで す。で、東京ビックサイトに行ってきました」
「間違えて幕張メッセに行ったりして※1
「そんなの今じゃコントでも使わないネタだぞ!」
 ※1「東京ビックサイト(東京都江東区)」と「幕張メッセ(千葉県幕張市)」はたしかに混同しやすい。同じイベント が、ある年にはビックサイトで、ある年にはメッセで行われる、ということもある。しかし、使う交通機関も全然違う し、さすがに間違えていく奴はいねえだろ。と思うでしょうが、本当に間違えた人を私は1人知っている。

「で、どうだったのよ?」
「いや、これが面白くてさー」
「おいおい」
「なんだよ? せっかく話し始めようと盛り上がっているのに」
「ふつう、こういうレポートって写真をふんだんに使って雰囲気を盛り上げたりするもんじゃな いの」
「ああ、それなら心配するな。撮ってきた」

      

「えー、これだけですか? なんかアリバイづくりのために撮影したような感じですが
「しょうがねえだろ! 中は撮影禁止なんだよ。中の様子は俺の絶妙なトークでご紹介するか ら」
「絶妙というより、妙なトークだろうが」
「(無視して)出版社ブースでの魅力は、やはり本のバーゲンです。本は、通常割引して販売 されることはないので、これは貴重ですね。それから、比較的中小の出版社の本を見ること ができたのも良かったですね。意外な本に出会えます。あとは図書目録。その出版社が出し ている本の一覧ですが、私はこれを眺めるのが大好きです」
「貧乏くさいですね」
「余計なお世話だ! 図書目録には簡単な解説がついていることも多くて、これを読むのは 新しい本へ出会うきっかけになるのです。というわけでこれだけもらってきちゃいました」

      これだけ頂いてきました。

「しかし、すごいね」
「ええ、帰ってきてカバンの重さを量ったら6.5kgありましたよ。しかし、本の販売や販促物 の配布だけではありません。様々な展示もあり、トークショーや講演も行われていました」
「そういうのは、いかにもイベントっぽくていいですね」
「俺が見た限りでは、数学者秋山仁の講演、落語家五明楼玉の輔のトークショー、池田香代 子(『世界がもし100人の村だったら』著者)の朗読会があった。その他にも、サイン会なんか は多くのブースでやってました。展示も、出版物紹介や会社の歴史の紹介、パソコンを使って のプレゼンテーションなど、にぎやかでしたよ」
「本好きにはたまらないイベントだね」
「ああ。出展している人たちの意気込みが伝わってきたよ。俺が印象的だったのはさ、父親 が本を選んでいるそばで待っていた2、3歳の子どもに、出版社のおじさんが言った素朴な言 葉だった。『ぼうや、本を好きになってね。本は楽しいよ』ってな」
「なんだよいい話だなーおい。どうやってオチをつけたらいいかわかんなくなっちゃったよ」
「オチはいらないんだよ! レポートなんだから」
「というわけで、少しでもブックフェアの雰囲気が伝わりましたでしょうか? まあ、つたない説 明で申し訳ありませんが…」
「それは俺のセリフです。ともあれ、来年も行こうという思いを強くしたのでした」




レポート目次へ戻る


inserted by FC2 system