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オススメ戦隊レコメンダー

CD、映画、テレビ、食べ物、……などなど、とにかく「これはいい」と思うものを紹介していきます。
本やライブ・展覧会などは読書録やレポートをどうぞ。


2007-05-27(日) 情熱があれば、人はどこへでも行ける」という気がして、
世界最速のインディアン ゴッド・オブ・スピード・エディション 映画『世界最速のインディアン』(2005年,米,ロジャー・ドナルドソン監督) 
Amazon.co.jp『世界最速のインディアン』公式サイト

 簡単なあらすじを書きますと。
 時は1962年。ニュージーランドに暮らす63歳のバート・マンローは、愛車のバイク「1920年型インディアン・スカウト」とともにアメリカへ向かうことを決意する。ユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われるレースに参加するという夢をかなえるために。

 いやあ、アンソニー・ホプキンズ演じるバートがかっこいい。アンソニー・ホプキンズというと、なんとなく風変わりな役を演じることが多い印象があるが、今回演じたバート・マンローには非常にまっすぐ(一途)で、かつ年齢を重ねた人間の深みを感じた。

 映画の前半では、バートはボンヌヴィルへ行くことを夢見ているものの、夢で終わるだろうという諦めも持っている。しかし、狭心症の発作を起こし、自分の人生を意識した時に、夢を現実のものにしたいと強烈に思い、行動を起こす。準備の段階から、アメリカへ渡ってからも、バイクや車以外のことは不器用で危なっかしい感じのバートなのだが、バイクについての技術や知識、そしてボンヌヴィルに行きたいという情熱がものすごく強い。そのため、時々で出会った人が味方になって、助けれくれる。
 特に中盤は、ボンヌヴィルに向かうバートのロードムービーのような感じ。ここで出会う様々な人達、そして彼らとの会話の中に登場するバートの言葉が、印象に残る。一字一句正確ではないと思うけれど、”夢を持っていない人間は野菜と一緒だ”とか、”年寄りは暗い隅っこでおとなしくしていればいいと思われているが、そうはいかない”といった言葉。
 ユーモラスな場面もあるけれど、終盤は見ながらずっと泣いた。「情熱があれば、人はどこへでも行ける」という気がして、バートの強さがかっこよくて、泣けた。ただし、その情熱は半端なものではだめだ、とも思う。誰にも負けないくらい突き抜けないと。
 なんというか、俺ももっと一生懸命生きたいと思った。

 ちなみに、バート・マンローは実在した人物。下記のとおり評伝も刊行されています。

バート・マンロー スピードの神に恋した男
ジョージ・ベッグ 中俣 真知子 池谷 律代 岡山 徹
ランダムハウス講談社 (2007/01/27)
売り上げランキング: 9703

「世界最速のインディアン」オリジナル・サウンドトラック
@tower.jpAmazon.co.jp

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2006.07.15(土) ポップとシリアスの絶妙なバランス

The Singles 81>85・CD:Depeche Mode『The Singles 81>85』(Amazon.co.jpの紹介ページ)

1.Dreaming of Me/2.New Life/3.Just Can't Get Enough/4.See You/5.Meaning of Love/6.Leave in Silence/7.Get the Balance Right!/8.Everything Counts/9.Love in Itself/10.People Are People/11.Master and Servant/12.Blasphemous Rumours/13.Somebody/14.Shake the Disease/15.It's Called a Heart/16.Photographic [Some Bizarre Version]/17.Just Can't Get Enough [Schizo Mix]

 Depeche Mode(デペッシュ・モード)の初期のベストアルバムです。Depeche Modeはイギリスのバンド。1981年にデビューし、現在もメンバーチェンジがありつつ現役で活躍中。
 個人的な好き嫌いで言えば、俺はこのアルバムに収録されている初期の曲が好きだなあ。ファーストアルバム『Speak & Spell』まで在籍したヴィンス・クラーク(Vince Clarke)作曲の曲は、まさにエレ・ポップという感じ。例えばファーストシングルの「1.Dreaming of Me」は、軽快で気持ちいい。
 更にその後も、ポップでありつつ切ない雰囲気を持つ、なんとも言えない魅力を持つ曲が続く。「4.See You」・「5.Meaning of Love」は、わりと重い雰囲気があるのだが、でもメロディーもリズムも美しいのよね。
 そして俺にとってDepeche Modeのベストの1曲といっても過言ではない「8.Everything Counts」や、「10.People Are People」・「11.Master and Servant」など、まさに名曲ぞろい。
 ただ、1980年代中盤以降の曲は、ポップとシリアスのバランスがシリアスに偏ってしまい、重すぎて俺にはちょっと馴染まない。時間を置いて改めて聴いたらよさが分かるのかもしれないけれどね。あと、俺は英語はほとんど分かりませんので、歌詞の内容は理解できていないことはあらかじめご了承ください。Depeche Modeの曲は、シニカルな歌詞も魅力のひとつとは色々な人の本や文章で読んではいるのですが、そこまでちゃんと聴き込めていなくて。

 ちなみに後期のベスト盤に下記のCDがありますので、あわせてご紹介します。

The Singles 86>98・Depeche Mode『The Singles 86>98』(Amazon.co.jpの紹介ページ)

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2006.05.11(木) これまでで最も繰り返し見ているDVD。かっこよさに泣ける。
・DVD:明和電機『メカトロニカ』(MHBL-13)
収録曲 : パチモク&コイビートのテーマ / Samba De Uma Nota So / Baby Elephant Walk / パンチくんダンス / サバオの歌 / ママは試験管(Sweet Dreams) / お陽さま見えたらふとん干して / 飛び出せロマンス / Pocket Calculator / 君に胸キュン / スカイハイ / 淋しい熱帯魚 / 地球のプレゼント / 一番素敵な体でいこう / Mayim Mayim / ツクババリバリ伝説 / 明和電機社歌 / (映像特典)メイキング映像

 2003年11月6日〜8日、パリ日本文化会館で行われたライブを収録したDVD。
 明和電機は、土佐正道・信道の両氏によるアートユニットとして1993年に結成されたが、2001年より信道氏のソロユニットとなる。この「メカトロニカ」公演も、信道氏によるもの。

 このDVDを買ったのは2004年の12月。当時開催された「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」を見て、猛烈に欲しくなって買ったのである。それから約1年半、4回から5回は見ています。同じDVDを見直すことのない俺としては異例ともいえるリピートぶり。
 そして、見るたびにそのかっこよさに泣ける。「かっこよくて泣ける」って、これまた自分としては珍しい体験です。
 そのかっこよさの元は、まず独特な演奏スタイル。明和電機がライブで使用する楽器は、機械で制御して、生の音を出すようになっています。やや分かりにくいと思うのですが、例えばベースやギターの弦、ドラムを機械がはじいて音を出したり、人間がスイッチを操作することで機械が動き、リズムを奏でたりするのである。演奏というよりは、機械を操作するかっこよさ。音楽で言えば、シンセサイザーを駆使した演奏にも同じようなかっこよさを感じるのだが、もっと「機械」という感じで、職人さんみたいな雰囲気がある。
  これは、CDで音源を聴くよりも、DVDで映像を、そしてできればライブを見たいという気になる。演奏の様子を見て初めて、すごさやかっこよさのすべてが理解できる。

 それから、オリジナル曲、カバー曲ともに、曲のよさも印象的。元々ミュージシャンではない土佐社長と工員さん(作品作りをサポートするアーティスト。ステージでのパフォーマンスにも参加)なのだが、そのいい意味での「ステージへのなじまなさ」がほほえましい。また、オルガンを担当する「経理のヲノさん」ことヲノサトル氏も、音楽面で協力にバックアップしている。

 このDVDでは、特に、「Pocket Calculator→君に胸キュン→スカイハイ→淋しい熱帯魚」と、カバー曲のテクノポップ風アレンジの後(この一連の流れも最高)、オリジナル曲の「地球のプレゼント」がかっこいい。ステージ上の機械がイントロのリズムを刻み始める中、ティンパニーのチューニングを行う土佐社長。そして、一瞬すべての音が消え、曲が始まる。この静と動のメリハリが、なんともいえない。
 また、この曲の後、いったんステージから人が消えた後がまた素晴らしい。
 それまでの余韻を感じていると、ステージ上に置かれた機械だけで「夢見るシャンソン人形」が演奏されて、再びメンバーがステージに登場する。あの「機械だけがステージで音楽を奏でる」というSFっぽいシーンが、たまらないんだよなあ。しかも「夢見るシャンソン人形」にあわせて土佐社長と工員さんたちが踊るのは、ザ・ドリフターズの「8時だよ! 全員集合」でおなじみのダンス。これは、笑うところなのだが、笑いつつも泣ける。

 なんというか、これからも機会を見つけて何度も見直すんだろうなあと思うDVD。そしてそのたびに元気をもらうのだろうなあ。

(参考)
明和電機公式サイト
明和電機ナンセンス=マシーンズ展

木の葉燃朗による「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」レポート

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2006.04.25(火) DEVOの、いい意味での「変さ」が分かる
DEVO LIVE 1980 日本版 DVD:DEVO『DEVO LIVE 1980 日本版』(Amazon.co.jpの紹介ページ)
 アメリカのテクノポップ・ニューウェーブバンド、DEVOのライブDVD。1980年8月17日、フェニックスシアターでの模様を収録したもの。特典映像として、DEVOの変名バンドDOVEが、1980年にM-80フェスティバルで行ったライブからも二曲収録。また、同ライブ(だと思う)を収録したCDもついてきます。

収録曲:Whip It / Snowball / It's Not Right / Girl U Want / Planet Earth, S.I.B. (Swelling Itching Brain) / Secret Agent Man / Pink Pussycat / Blockhead / (I Cant Get No) Satisfaction / Uncontrollable Urge  / Mongoloid  / Be Stiff / Gates of Steel / Freedom of Choice / Jocko Homo / Smart Patrol/Mr.DNA, Gut Feeling/Slap Your Mammy  / Come Back Jonee / Tunnel of Life / Devo Corporate Anthem
特典映像:Praying Hands / Shrivel Up

 俺は動くDEVOをちゃんと見たのは初めてだったのだが、彼らの「変だけれど、どこかかっこいい」という雰囲気がよく分かる。DEVOといえばまずイメージされる段々になっている帽子(正式には「エナジー・ドーム」という名称があります)とツナギはもちろん、黒のTシャツと短パン、さらにそれにビブス(なんていえばいいのか)をつけた姿など、色々な衣装で演奏をしている。
 動きも、なんだか変。演奏しながらジャンプするのだが、ロックのノリじゃなくて、ぴょんぴょん跳ねる感じ。機械が暴走しているような動きなんだよ。ロボットみたいなカクカクした動きもあるし。
 音は、シンセサイザーばりばりではなく、結構ギターが前面に出るんだよね。でも、ヴィジュアルなども含めて、「テクノポップ」としか言いようのない音楽なんだよなあ。

 ただ、好き嫌いは分かれると思う。おそらく、DEVOを「訳が分からない」、「気持ち悪い」という人がいるであろうことも、分かる。DVDに収録された「TUNNEL OF LOVE」は、前半でスクリーンに映像が映り、最後にちょっとだけステージが映るのだが、そこで登場する土色のマスクをかぶった人物(「ブギー・ボーイ」というらしいです)の不気味さと言ったら! でも俺はたまらなく好き!

 それから、このDVDで、下のDVDの予告編を見ることができます。2003年に来日したライブの映像と、インタビューなどをまとめたもの。で、そのライブ映像が、1980年と同じことやってんのね。あれは笑ったなあ。こっちのDVDも買おうかしら。
Live in Land of Rising Sun: Japan 2003 DVD:DEVO『DEVO-Live in the land of the rising sun:JAPAN 2004(日本版)』(Amazon.co.jpの紹介ページ)

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2006.04.20(木):DYMO Omega(ダイモ オメガ、DM15447)


(画像のリンク先は楽天市場)

 DYMO、懐かしいのと、デザインのよさに惹かれて買ってきました。 昔から、DYMOで打ち出したテープは見たことがあったものの、あれがどんな風に作られているのかは、ずっと知らないままだった。「DYMO」という機械の存在を知って、それと子どもの頃に見たテープがつながったんだねえ。

「DYMO」はベルギーのメーカーで、日本にはいくつかの会社が輸入しているようです。今回購入したものはオリエント・エンタプライズが輸入しているもの。他にも、ダイモ販売など、多くの会社が日本に輸入しているようです。

オリエント・エンタプライズ
ダイモ販売

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