木の葉燃朗のがらくた書斎>>ラジオと俺>>「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」最終回の感想

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■「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」最終回の感想(20150928-1002)

 「Lady Go!!」、正式には「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」は、2010年10月〜2015年10月の五年間、文化放送のインターネットラジオ「超!A&G+」で放送されたラジオ番組。コンセプトは「次世代の声優界を引っ張っていく若手女性声優5人が、 リスナーのみなさんと一緒に番組と共に成長していこうという」(番組公式ブログより)番組。出演者は、月曜日から順に敬称略で上坂すみれ・小松未可子・大久保瑠美・高森奈津美・三上枝織の五人。
 2015年9月28日(月)から10月2日(金)に、順に最終回を迎えました。それぞれの回を聴いた感想を、twitterで自分が実況した内容を元にまとめます。
・A&G NEXT GENERATION Lady Go!! : http://www.joqr.co.jp/blog/lady/

●9月28日(月):上坂すみれさん

 「Lady Go!!」の最終週。各パーソナリティーが順番に最終回を迎える。この日は「すみぺ」こと上坂すみれさん。
 しかし、初回の放送の映像が流れたけれど、最初からロリータ服だし、ロシアを語っているし、ブレがないよなあ。そして自身のラジオの最終回で、ソ連国歌をかける若手女性声優のラジオ番組が他にあるだろうか!
 さらに、最終回の残り15分を切っても、リスナーに毒づくという、感傷のかけらもないところは、本当に上坂さんらしかった。最後もウォッカを一気に飲んで、「諸君! また戦場で」という、映画の終わりのようなラストシーン。

 しかし、上坂さん、芯は変わらないようでいて、やっぱり成長してきたんだなあ。独自性は変わらずにあるけれど、社会性を身に着けてみんなに溶け込んできたんだと思う。最後の最後に、かなり素直にスタッフ・リスナーへの感謝の気持ちや愛情を話してくれて、これにはやっぱり感動する。我々リスナーはもちろん上坂さんが好きだけれど、彼女も私たちを好きだと思っていてくれたのだと。
 本編後のカーテンコールで、更にウォッカをストレートで二杯くらい飲んだので、いつもは斜に構えた上坂さんが(それもまた良い所なのですが)、普段は見せない、普通の20代前半の女の子としての感情を見せてくれたのかなと思う。でも、そうした姿を見せてくれたことが、番組やリスナーへの信頼感なのかなと思って。「みなさんに、もっと好きになってもらいたいから」、そして「飽きずに、あきらめずに、急に嫌いになったりしないで、ずっと友達でいてください。お願いします」、「同志たちみんな大好き」とあいさつした素直な姿には、見ていて涙がボロボロと流れる。本編での「らしさ」とともに、こうした「意外性」も見ることができた。

 上坂さんには、本当に同志と表現するしかないような連帯感を感じるんだよなあ。世代も性別も違うけれど、なにかを愛する愛し方が似ていると、勝手に思っている。またどこかで、ひとりでしゃべるラジオ番組をして欲しい。

 もうひとつ。三上枝織さんが最終回を迎える上坂さんにtwitter上でエールを送っていて、本当にこの人はリーダーなんだなと思って泣けてくる。ご自身のお仕事もあるだろうに。

A&G NEXT GENERATION Lady Go!!: 上坂すみれ、満月の夜に死す! :
http://www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2015/09/post_1730.html

9月29日(火):小松未可子さん

 この日は「みかこし」こと小松未可子さん。今日も、放送前にみかしーさん(三上枝織さん)がみかこしさんにエールを送っていて、みかこしさんが応えていて、twitter上でそれを読んでいるだけで泣き始めているわたし。

 あまり感傷的にならずに、でも自らの歌で思いを伝えてくれた小松未可子さんの「Lady Go!!」。この日は、トークはいつもどおりというか、いつもよりも更にまったりしていた。お菓子食べながらもてあまし気味にだらだらとしゃべるという場面も。

 しかし、それには秘密があって、この日は曲をすべてみかこしさんが生で歌ってくれた。本来歌を歌うように作られていないスタジオで、あそこまでの歌を聴かせてくれるみかこしさんが、とにかくすごくてすごくて。しかも事前にカラオケで声出しもしたり、あまりはっきりは言っていないけれど、相当思いを込めてくれていたんだと思う。ご自身の「Black Holy」、「未来航路」、そして.lady.の「A Little Magic」をソロで。そして最終回までM4(四曲目)はカット。「Lady Go!!」は通常一時間で四曲をかけるのだけれど、火曜日はメールを読む時間が多くて、四曲目をカットすることがほとんどだった。これはちょっと笑ってしまった。

 しかし、五年間毎週携わっていたものが終わるって、相当な出来事だよなあ。みかこしさんにとって番組は「Lady Go!!学園」という学校みたいだったという。そして、今泣いていないのは、「残してきた思いがないからだと思う」というみかこしさん。

 「Lady Go!!学園」という言葉があったけれど、パーソナリティもスタッフもリスナーも、「Lady Go!!」を卒業するんだよね。そう思うと、「君と僕との1ページ」は見送るリスナーの視点の曲。そして「A Little Magic」は旅立つ彼女たちの視点の曲。「A Little Magic」は何度となく聴いたけれど、今聴くとまた違って聴こえてくる。
 ただ、卒業って今生の別れじゃないからさ。「じゃない」というか、「今生の別れにしてたまるか」というかさ(言葉は乱暴だけれど)。これからもパーソナリティのみんながそれぞれ活躍していくのに、伴走できる喜びを噛み締めながら、まずは一区切りなんだと思うな。これからも駆け抜けてもらって、ひとりのファンとして一緒に走って付いていきたい。

A&G NEXT GENERATION Lady Go!!: さよならはまだ言わないで
http://www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2015/09/post_1733.html

9月30日(水) :大久保瑠美さん

 この日は「るみるみ」こと大久保瑠美さん。月末営業日って、忙しいのだけれど、なんとか番組開始までに家にたどり着く。思わずtwitterで「家よ、俺は帰ってきた!」と意味不明なつぶやきをしてしまう。そして、番組が始まる前の時点で、もう、ちょっと泣いてる。「はええよ、はええよ俺(笑)」と思いながら。

 水曜の大久保瑠美さんが、どんな最終回になるか一番想像がつかなくて。先週のお誕生回で感極まった大久保さんを見たり、ここまでの声優人生に「Lady Go!!」があったことを思えば、どこで号泣してもおかしくないし、どこで号泣してもいちリスナーとしては暖かく見守るつもり。でも、るみるみさんは役者だから、最後までエンターティナーとして楽しませてくれるかもしれないと思っている。リスナーさんにもそういう機微が分かるエンターティナーが多いし、いつもどおり、いい意味でしょうもないやりとりで楽しく終わるのかもしれない。
 大穴としては、るみるみさん最終回に「伊達瑠美男のLady Go!!」があってもおかしくないとは思っている(さすがにないと思うけれど)。でもほら、サングラスしていれば涙も隠せるし、冒頭に瑠美男さんが登場する出オチはあっても不思議じゃないし、期待している自分もいる。

 そんなことを考えながら見たのですが、すごく、最終回らしい最終回だった。初回の自分の映像を見て、「ちょっとヤンキーっぽい普通の子だな」と思ったるみるみさん。でも、最初は台本を読むのが精一杯だった彼女だけれど、本当に五年でここまで成長できるんだよな、人って。そして当時の自分に言いたいことは、「五年後、こんなにお花がもらえるくらいリスナーさんに愛されてるよ」。本当にそうだよね。
 その後も、瑠美男さんを初め、番組のコーナーを飾ったキャラクターも登場したし、初代の放送作家さんからのメールもあったり、盛りだくさん。

 そして、最後はるみるみさんが自らの言葉であいさつ。やっぱり、根底にあるのは本当に謙虚で真面目な性格なんだな。そんなるみるみさんが、ひたすら面白い番組を届けてくれたって、それがすごいと思うんだよな。やっぱり、エンターティナーなんだな。だからリスナーもその思いに応えて、一緒に面白い番組を作ろうとした、その成果が水曜日の「Lady Go!!」だったのだろう。

 本編後のニコ生カーテンコールでは、スタッフさんと意見をぶつけ合ったり、他の番組のスタッフさんには言えないことも言っていたりして、信頼関係を築いてきたことも話していた。それがあったから、ここまでの番組になったのだろう。そして、かつて色々な人に育ててもらったるみるみさんが、スタッフさんの交代があっても、新しいスタッフさんと「Lady Go!!」を作り上げてきた。今は人を育てることもできるようになってきたのかもしれない。それがるみるみさん自身の成長なんだろう。

 るみるみさんはこれからも活躍して欲しいし、活躍してくれるはずだし、私はそれに伴走できることが嬉しい。謙虚で真面目なるみるみさんが、ひたすら面白い番組を届けてくれたって、それがすごいと思うんだよな。やっぱり、エンターティナーなんだな。そして、かつていろんな人に育ててもらったるみるみさんが、今はいろんな人を育てられるようになってきたのかもしれない。それがるみるみ自身の成長なんだろうね。

 番組が終わるのは、そりゃあ寂しいし、最終回を見ながら相当泣いた私ですが、でも、5人が「NEXT GENERATION」という立場から更に飛躍する、その同時代に立ち会えるわけで、それは幸せなことなのだと思う。同じ時代を生きることが出来るのは、本当に貴重な体験。
 「同時代だからこそ立ち会える瞬間の貴重さ」という話は、私もそれなりに年を取ってきて、ささやかだけれどいくつかの経験をしてきたからこそわかることなのかもしれないなあと思う。しかも、自分が応援する立場であっても、関わることができる。かもしれない。いや、きっと関わることができる。そう考えると、これからも応援するし、イベントがあるならできるだけ行くし、ラジオがあるなら聴くし、メール書くし、ということはしていきたい。

 パーソナリティ5人のユニット、.lady.の最後の新曲「君と僕との1ページ」には、「次に会った時も あの時のように もう一度笑わせてあげる」っていう歌詞がある。これは、リスナーとしての意思表明のような歌詞なんだよな。この言葉を胸に、これからもラジオにメール書きたいと思います。

A&G NEXT GENERATION Lady Go!!: 大久保瑠美です!
http://www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2015/09/post_1731.html

10月1日(木):高森奈津美さん

 この日は「なつ姉」こと高森奈津美さん。番組では初回放送もちょっと流れたのですが、高森さんは良い意味でテンションが変わらない。そして、個人的にはショートカットの時期の高森さんも好きです。
 思い返すと、高森さんの「Lady Go!!」ではコーナーでは何度か採用してもらった。「なちゅみに教えておにいたん」で二回採用してもらったのは、良い思い出。嬉し恥ずかしという感じだけれど。
 最終回を聴きながら思ったのは、高森さんは5人の中でもバランサーなんだろうな、ということ。5人とも調和型で社あると思うけれど。サッカーならボランチ、野球ならキャッチャー。その存在感・安定感が、みんなから頼られるのかなと思った。

 本編は良い意味でいつもの高森さんらしくて楽しかった。最終回でかつてのコーナー「高森奈津森」を一回限りで復活させたりも。でも、カーテンコールで少しお酒を飲みながら番組や他のメンバーについてぽつりぽつりと語るのを聴いて、しみじみとしてしまうし、ぐっと来てしまう。番組の持つ絆を感じて泣けてくる。
 番組のブログとか、twitterの写真を見ながら、ニコ生のタイムシフトで聴き返していたら、涙が止まらなくなってしまった。高森さんは、最後までいつもどおりの番組を届けてくれたけれど、でもやっぱり番組のことを好きだったんだなあ。だからいつもどおりの番組をしてくれたのかなと思う。リスナーである私たちがパーソナリティーに思い切り「好きだ!」と言えて、パーソナリティーの皆さんにも「好きだよ」と言ってもらえるって、本当に素敵だよなあ。私は今年初めからのリスナーだけれど、その輪の外周辺りには加われたのが嬉しい。

A&G NEXT GENERATION Lady Go!!: 言いたいことはいっぱいあるけれど
http://www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2015/10/post_1736.html

10月2日(金):三上枝織さん

 今日の「みかしー」こと三上枝織さんが、「Lady Go!!」のオーラス。リーダーの放送が(途中から)週の最後の金曜日になったのは、偶然なのか、週を締めくくるのはリーダーという事なのか。いずれにしても、金曜日が三上さんで良かったと思うことは多かった。最終回も、なのかも。

 この日は、万難を排して番組をリアルタイムで聴くべく、休暇を取る。
 家で色々作業しながら、1時間以上前から待機(はやいよ)。番組のブログを読みながら、早くもちょっと泣く(はやすぎるよ)。三上さんと他のメンバーがtwtitterでやりとりしているのを見て、更にぐっとくる。気持ちが落ち着かないので、ふだんほとんど飲まないアルコールを飲んだりもする。

 番組開始10分前のカーテンコールで、すでにニコ生は3,000人くらいが見ていた。この日の三上さんの衣装が、卒業式の先生みたいで、それだけで見ていてぶわっと涙が。そして、抑えているようなトーンのしゃべりが、緊張なのか感情が高ぶるのを抑えているのか、ちょっと雰囲気が違う。本放送前の時点で涙してしまい、一旦カメラからフレームアウトしてしまう一幕も。でも、色々なことがあった5年間の集大成の最終回なのだし、見ている側としては 「泣きたいときには泣いてもいいよ」という気持ちになる。

 それでも、本放送は笑顔でスタート。やっぱりプロなのだな。と思った矢先、開始二分くらいで号泣。その後は、飾ってある他のメンバーの写真を拝むとか(ご先祖様じゃないんだから)、初回放送を見るとか、笑いを誘う時間が。五年前の三上さんは、しゃべり方とか声の感じとか、意外と変わっていない。 そして初回は当然メールがないので、自分でメールを書いていた三上さん。この真面目なんだけれど面白いのが、五年経っても変わらないらしさだと思った。収 録時に手元にアクセント辞典を用意していたというのも、真面目さを表していると思う。そんな五年前の自分を見て、応援したくなったとしゃべっていたけれ ど、それって大切なことだし、素晴らしいことだと思う。

 その後は、なにをしゃべっても、どんなメールを読んでも、泣いてしまうという放送に。でも、それでもいいと思った。それだけ積み重なったものがあるのだから。それでも、涙を流しても、ちゃんと気持ちを戻して番組を進行する三上さんは、本当にプロだと思うし、やっぱり「Lady Go!!」のリーダーだと思う。それも、たぶんみんなから愛されて、それで周囲がまとまるタイプのリーダーなんだと思う。

 最終回だけに、三上さんの思い出話やリスナーさんのメールから、色々なエピソードが。最初の頃はプロデューサーが怖かったけれど、今では自らの意見や本音を言えるようになったという(それが五年という歳月なのでしょう)。
  他にも、Lady Go!!最初のイベントは、文化放送ちかQ(ショップ)でのお渡し会&握手会で、それでも数十人くらいのチケットが全部はけなかったなんていう話も。そこ から2,000人規模でのイベントが満員になるというのは、その頃から応援してくれた人も、続けてくれた五人もスタッフもすごい。
 またリスナーさんからのメールで、「Lady Go!!」最初の生放送は、当時月曜日だった三上さんで、最後の生放送も、現在金曜日の三上さんということも判明する。

 「Lady Go!!」は終わってしまうけれど、パーソナリティーの5人がこれからNEXT STAGEへ飛躍していくための卒業なのだし、これからも5人を追いかけていけることに喜びを感じて、ひとまずはありがとうという気持ちになった。
 みんなはそれぞれの道に進むけれど、この番組を通じてみんなつながっているんだと思う。パーソナリティ5人も、スタッフも、リスナーも。その絆があれば、またみんなでなにかできるのではないかな。「Lady Go!!」のことは忘れないし、忘れられないと思う。

 もうひとつ。三上さんの「Lady Go!!」にはたくさんの魅力があったけれど、メールを読んでくれる時に「○○さん(ラジオネーム)、ありがとうございます」って言ってくれるのが、人柄 が出ていて好きだったなあ。金曜日はふつおた以外のコーナーで採用してもらっていたのだけれど、最後にふつおた呼んでもらって、「このはもさんありがとう ございます」って言ってもらえて、私は泣きました。そして、最終回で涙することが多かったみかしーさんに、ちょこっとだけれどくすっとしてもらえるメール が送れてよかった。
 最終回終了後も、三上さんがtwitterで、Lady Go!!最終回についてつぶやいていていた関係者の方にあいさつ回りのように返信していて、ああ、この人は誠実なんだなと思うことしきりだった。

A&G NEXT GENERATION Lady Go!!: 最終回。
http://www.joqr.co.jp/blog/lady/archives/2015/10/post_1739.html

 来週からは、20時に家に帰れるように必死に仕事を片付けて会社を飛び出す生活もなくなるのか、と思うと、ちょっとその 事実が重くのしかかる。


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