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燃朗のがらくた古本日記
2010年3月
2010.03.01(月)
仕事帰りに職場近くの書店へ。見ていたら色々と気になる本があり、久々に4冊まとめ買い。
外山滋比古『アイデアのレッスン』(ちくま文庫)
外山滋比古先生、ここ数年ですっかりブームになっています。そのきっかけになった『思考の整理学』は、10年以上前、大学生の頃に読んだなあ。たしかに面白い本だったことは記憶している。人間の考え方をグライダー型と飛行機型に例えた話とか、カクテルのような論文と醸造酒のような論文とか。
この本は、アイデアとはなにかということから、アイデアを生み出す方法までをコンパクトにまとめた本。他の本と重複する部分もあるのかもしれませんが、興味を持ったので買うことにする。
武田花『犬の足あと 猫のひげ』(中公文庫)
武田花さんのエッセイ集。武田花さんは写真家なのだが、武田泰淳・百合子夫妻の娘ということもあり、特に百合子さんの文才を受け継いでいると思うような文章を書く。
イアン・サンソム『蔵書まるごと消失事件 移動図書館貸出記録1』(創元推理文庫)
図書館司書が主人公で、図書館が関係する推理小説、という点に惹かれて買う。
しかし正直に告白しておきますと、文章に(独特のユーモアに)馴染めなくて、途中で読むのを断念しました。
『ポケット版 東京超詳細地図 23区+多摩』(成美堂出版)
携帯電話の地図サービスよりも、コンパクトな地図帳を持って歩いた方が有効ではないかと思い始め、文庫本サイズの地図を買う。
いやあ、ついつい読みふけってしまいますね。
2010.03.03(水)
『こだわり人物伝
2010年2-3月 (NHK知る楽/水)』(日本放送出版協会)
NHKのテレビ番組のテキスト。なぎら健壱さんが高田渡さんについて語っている。しかし、番組の内容(台本)というわけではなく、事前にしゃべった内容をまとめている。
雑誌『TV Bros.(テレビブロス)2010年3月6日号』
もう、面白かった部分以外の感想を書くのは止めよう。相変わらず政治的主張をコラムの半分に書く発明学会の人とか、『時をかける少女』は見るのを止めておこうと思わせてくれる主演女優(ブロス連載陣でもある)のインタビューとか、そういうことはプレゼント応募のアンケートに書こう。
・ゲーム特集では、株式会社ホリへのインタビューだけ面白かった。
・あ、あと、ブロス編集部の方がゲームに出演した話なのだが、文章は女性っぽいのだが、写真は男性っぽい(髪をアップにして撮影されている写真は、タカアンドトシのタカさんにそっくりです)。奥付を見たら女性だった。
・音楽コーナーで、アントニー・アンド・ザ・オーノズ(アントニー・ハガディ&大野慶人)のライブ評が載っていて、気になる。
検索していても試聴できるサイトになかなか行き当たらなかったのだが、アントニー・ハガディのバンドAntony and the JohnsonsのMySpaceが見つかりました。
Antony and the Johnsons - MySpace:
http://www.myspace.com/antonyandthejohnsons
アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ『ザ・クライング・ライト』(P-VINE):Amazon.co.jp
・ウェス・アンダーソン(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『ダージリン急行』など)の長編デビュー作(日本未公開)『アンソニーのハッピー・モーテル』が、廉価版で再DVD化。
[DVD]『アンソニーのハッピー・モーテル』(SPE):Amazon.co.jp
・そしてウェス・アンダーソンといえば、新作はストップモーションアニメ『ファンタスティック・ミスター・フォックス』。町山智浩さんのコラムで知りました。でも、日本公開は未定。
・ゲームコーナーのPSP『勇者のくせになまいきだ:3D』とトイコーナーの『カップニューヨク』、どちらも気になります。
勇者のくせになまいきだ:3D
特典 「飛び出せ! 魔界メガネ」 & Amazon.co.jpオリジナル カスタムテーマ付き
編集部からこんにちは
みんな〜、バグってる〜?(c高橋名人)どうも編集部です。日を追って暖かくなり、春を探しに外へ出かけたくなるこのごろ。ブロス誌面は“TVゲーム”一色でございます(笑)。記録じゃなくて記憶で選ぶ、ブロスゲームアワードが初開催。・・・記憶といえば、皆さんは初の家庭用ゲーム体験は覚えていますか? 私は忘れもしない、スーパーカセットビジョン(エポック社)の「コミックサーカス」をプレイしたのが初ですね(年齢バレるな・・・)。未だに、あの軽快なゲーム音楽を口ずさんだりしますよ。今回の大賞作が、今の子ども達の原体験になったりするんだろうな〜と思うと、凄い時代になったものだとつくづく思いますね。そして、セガがハードを出していた事も忘却の彼方に・・・否、そうはさせぬ! ということで、セガ伝説特集も掲載。おとなも こどもも おねーさんも。皆に読んでいただきたい、今号のブロスをどうぞ宜しくお願いします。最新号
2010年3月6日号(2010年3月6日〜2010年3 月19日)
2010年3月3日 特別定価210円
■記録じゃなくて記憶で選んだこの1本 第一回ブロスゲームアワード
アンケートを元にPS3、Wii、Xbox 360、DS、PSP、各ハード別に大賞を発表! かゆい所に手が届く、部門別大賞もあるよ。
■『龍が如く4 伝説を継ぐもの』発売記念 ゲームといえばセガ伝説
SG1000からはじまる家庭用ゲーム機の歴史や、バーチャファイター・アキラのポリゴン具合を振り返ったり。伝説だらけの会社・セガを特集。『龍が如く4〜』では、ブロスも伝説に!?
■仲 里依沙が贈る2010年版 『時をかける少女』
ブロス連載コラム「前略、パリス?ヒルトン様」でお馴染み仲さんが、憧れのセレブとは真逆の純朴な主人公を演じるらしい・・・だ、大丈夫ですか仲さん?と、思わずインタビュー。
2010.03.04(木)
片桐 卓也『クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか ~ラ・フォル・ジュルネの奇跡~』(ぴあ):Amazon.co.jp
1995年、フランスのナントで始まり、世界各地に広まっているクラシックの音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」。日本でも、2005年から東京で、2008年から金沢で、そして2010年には新潟、琵琶湖をあわせた四ヶ所で、ゴールデンウィークに行われている。
この本では、東京での「ラ・フォル・ジュルネ」がいかに始まり、定着したのかを振り返る内容。
2010.03.05(金)
仕事帰りに神保町でCDを探す。
@ディスクユニオン神保町店
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/フランツ・ルップ(ピアノ)『クライスラー・プレイズ・クライスラー(自作と編曲集)』(ナクソス・8.110992)
kreisler:Kreisler Plays Kreisler
クライスラーの自作曲と、クライスラーが編曲したクラシックを収録したCD。演奏もクライスラーによるバイオリン。
思い返すと、クラシック音楽を初めて意識したのって、高校生の頃に聴いたクライスラー&カンパニー(葉加瀬太郎さんらが結成していたバンド)だったので、クライスラーの曲には馴染みがある。まあ、俺がちゃんとクラシックを聴くようになるまでは、それから15年くらいの時が必要なのですが。
@ジャニス2
きたはらいく『・・・・そして、理解を』(UKP・UKRR-6020)
以前買ったコンピレーション『If The Girls Are United』に収録されていた「会いたいだけじゃ、ダメかしら」がすごく良い曲で、CDがj欲しいと思っていたら棚にあったんです。ということで購入。
THE
BALANESCU QUARTET『POSSESSED』(MUTE・9 61421-2)
バラネスク・カルテットは弦楽四重奏。クラフトワーク、デヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)の曲、そしてメンバーであるAlexander Balanescuの楽曲の演奏を収録。
ジャケットのデザインがバウハウスっぽいのにも惹かれて、全然知らなかったが買ってみる。そしたらこれが結構良かった!
赤池晴子『当世ロマン歌集』(テイチク・TECN-30193)
ジャケットは大正時代から昭和戦前のような雰囲気、帯にはサウンド・プロデューサーに白井良明、シンセサイザー・プログラマー松武秀樹の名が。
ゲルニカみたいな音楽なんじゃないかと期待して買う。そしたらこれが結構良かった!
『ベスト・オブ・ブルース・ブラザーズ』(east
west japan・AMCY-3)
告白すると、映画は見ていない。でも、ブルース・ブラザーズの音楽は好き。CDは持っていなかったので、偶然見つけて買う。
2010.03.07(日)
池袋の東京芸術劇場でコンサートを聴いた帰りに、ちょっと買い物。東武百貨店の中の旭屋書店や伊東屋にも行くが、買い物はなし。その次に行ったタワーレコードでCDを三枚。
@タワーレコード池袋店
Electric
light Orchestra『Out of the Blue』(JET・ZGK-35530)
洋楽CDのセールの中に、ELOのアルバムがあったので購入。
Carole
King『Music』(EPIC/ODE・EK-34949)
洋楽CDのセールから、キャロル・キングのアルバムを買う。キャロル・キング、ちゃんと聴いたことがなかったんだよなあ。でも、私が好きな日本のシンガーソングライターに、キャロル・キングの影響を受けている人も多いようなので、ルーツとして聴いてみたいと思って。
小島麻由美『BLUE
RONDO』(AWDR/LR2・DDCB-12017)
小島麻由美さんの新しいアルバム。小島さんのCDは聴いたり聴かなかったりなのだけれど、昔から気になるシンガーソングライターのひとり。
2010.03.12(金)
雑誌『ユリイカ2010年3月号
特集=森村泰昌 鎮魂という批評芸術』(青土社)
『ユリイカ』が森村泰昌氏の特集だったので、買ってみる。
遠山曜・傘下逆『2K庭付き幽霊憑き』(エンターブレイン)
第13回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品になっていたのを見て、興味が沸いたマンガ。現在もwebサイトで連載が続いている。
一人暮らしを始めた女子大生と、その家に住んで(憑いて?)いる幽霊の日常を描く四コママンガ。面白いのは、女子大生が主人公のパートと、幽霊が主人公のパートを別の作者が同時進行で描いている合作ということ。同じ時間が別の視点から描かれている。カラーとモノクロという色分けもある。
2k:http://2k-niwa.main.jp/index.html
2010.03.13(土)
@iTunes Store
mi-on『mi-on』
1. a.s.a.p
2. sakura Graphic
3. Gift
4. Flitter Glitch
5. deep water
6. Raindrop
7. Is it Modern?
8. ColdFlow
9. AutummRed
10. Day dream
11. Island Love
12. Spring!Spring!
twitterの発言で気になってMySpaceを覗き、試聴した曲が良くてiTunes Storeからダウンロードで音源を買うという、色々と今日的な出会い方をした音楽。「和風エレクトロニカ」という雰囲気の音色。
mi-on - MySpace : http://www.myspace.com/mionkaorin5200
2010.03.17(水)
雑誌『TV Bros. 2010年3月20日号』
・気になるCD
ジョアンナ・ニューサム『ハヴ・ワン・オン・ミー』(Pヴァイン・レコード)
フロッギング・モリー『Live At The Greek Theatre』(Bullion)
ザ・ソウルジャズ・オーケストラ『RISING SUN』(STRUT)
ちなみにサカナクションの新しいアルバムは購入済。
サカナクション『kikUUiki』(ビクターエンタテインメント)
・i am robot and proudが来日。ニューアルバムも。
http://www.robotandproud.com/
Amazon.co.jp:Uphill
City Remixes & Collaborations
・映画『ダレン・シャン』、面白いのではないかという気がする。
http://darren-shan.com/
・映画『月に囚われた男』も気になる。ダンカン・ジョーンズ監督はデヴィット・ボウイの息子。
http://www.moon-otoko.jp/
・映画『やさしい嘘と贈り物』も見たい。
http://avex-pix.co.jp/okurimono/index.html
・知人の坪川拓史監督が参加されているオムニバス映画『掌の小説』も上映開始。
掌の小説:http://www.tenohira-kawabata.com/
・ボタンに合わせて音が鳴る「妄想コントローラ」シリーズは興味があるが、「ストリートファイターII」で「ファミコンのコントローラー」というのは解せない。
『妄想コントローラ
ストリートファイターII リュウ ブランカ サガット』
・山田広野監督のコラムから。神保町シアターで特集「春よ!乙女よ!映画よ! 春らんまん 噂の乙女映画たち」が上映中。
2010.03.18(木)
@bk1
注文していたサカナクションの新しいアルバムが届く。サカナクションは、去年くらいから一気に売れたバンドだと思う。彼らが最初にCDをリリースしていたビクターのBabestarレーベルのCDをよく聴いていて、その流れで聴くようになったのだけれど(現在はビクターエンタテインメントからリリースしている)、わりと凝った感じのデジタル・ロックが好みにあって、以来聴いている。こういうバンドの曲が広く聴かれるなら、J-POPにもまだ希望はあるんじゃないかと思う。
サカナクション『kikUUiki【初回限定盤】』(VICL63556)
1 intro = 汽空域
2 潮
3 YES NO
4 アルクアラウンド
5 Klee
6 21.1
7 アンダー
8 シーラカンスと僕
9 明日から
10 表参道26時
11 壁
12 目が明く藍色
13 Paradise of Sunny (Extra Track)
2010.03.20(土)
恵比寿の東京都写真美術館で行われている「森村泰昌・なにものかへのレクイエム」展を見る。図録を買いました。
その後渋谷のタワーレコードによって、代官山のライブハウス晴れたら空に豆まいてにライブを聴きに行く。
タワーレコードで4枚CDを買う。
@タワーレコード渋谷店
i
am robot and proud『UPHILL CITY REMIXES & COLLABORATIONS』(YOUTH-094)
i am robot and proudのリミックス&コラボ曲が収録されたアルバム。コラボはMiyauchi Yuriとの3曲(うち2曲は同じ曲の別バージョン)、リミックスはトクマルシューゴら6組によるもの。
Chopin:
14 Waltzes, Barcarolle, etcDinu Lipatti『Chopin:WALTEZ』(EMI・5099996593028)
ディヌ・リパッティによるショパンのワルツ集。リパッティは、以前偶然試聴して心をつかまれて以来、見つけると買っている。病気のため若くして亡くなっている(1917年-1950年)のだが、優れたピアニストのため録音も残っており、そこでは命を懸けているような演奏を聴くことができる。
Detroit
Symphony Orchestra/Leonard Slatkin『Rachmaninov:Symphony no.2,Op.27/Vocalise,Op.34,No.14』(NAXOS・8.572458)
デトロイト交響楽団・レナード・スラットキン(指揮)『ラフマニノフ:ヴォカリーズ / 交響曲第2番 ホ短調Op.27』
ラフマニノフの交響曲第2番を収録したCDがナクソスからリリース。試聴したら、最初からすごく印象的で、ちゃんと聴きたいと思い購入。
Rafael
Kubelik, Bavarian Radio Symphony Orchestra『Mahler: Symphony No.1(CD+Catalogue)』(Audite・AUD10022)
Audite(アウディーテ)というドイツのレーベルのカタログとCDがセットになったもの。CDに収録されているのはマーラー『交響曲 第1番 ニ長調「巨人」』。値段が格安なので買う。
晴れたら空に豆まいてでのライブでも、山田リイコさんのCDを買う。「SUPER GIRL」と「ねぇママ」の二曲の入ったシングル。今年発売予定のミニアルバムの収録予定曲を先行リリース。これまでライブでしか聴くことができなかったので、CDを購入できて嬉しい。
2010.03.21(日)
ふらふらと近所の本屋に行く。二冊購入。
山田
風太郎『青春探偵団』 (ポプラ文庫ピュアフル)
山田風太郎が書いたジュルナイルのミステリー。高校生が主人公の連作短編集。こういう作品があったとは。珍しさに惹かれて買う。
雑誌『Number
750r(創刊30周年特別編集 日本サッカー マイ・ベストゲーム。)』(文藝春秋)
サッカー日本代表・Jリーグの試合の中から日本サッカーのキーポイントになった試合を振り返る特集。時代としては、1990年代以降が中心。
特に興味深かったのは、まず2006年5月30日、ドイツW杯直前のドイツとの親善試合。中澤佑二選手は、あの試合はベストとまでは言わないが代表の可能性を感じさせる試合として挙げている。しかし、あの試合がピークになってしまい、本大会では期待通りの力を発揮できなかったという思いもあるという。
そしてもうひとつ、1999年4月24日。ナイジェリアでのワールドユース決勝、スペイン戦。
トルシエ監督の下、高原、小野、稲本、遠藤、小笠原、本山、などなど、後に日本代表の中心となり、現在も活躍する選手が揃った「黄金世代」。私も当時深夜の生中継を見て、(ユース世代ではあるが)世界の強豪に引けをとらない戦いを続け、スペインとの決勝に上り詰める代表に興奮した。
しかし、スペインには0-4で完敗する。すでに明け方に近い時間、その中継を見ながら「ここまで差があるのか」と思った記憶がある。
しかしこの記事を読むと、この試合の前、トルシエ監督の「奇行」があったらしい。この試合当日の朝の散歩の途中で、いきなり練習を始めて選手のコンディションを落とした話は、当時コーチだった山本昌邦氏の著書でも紹介されていたので知っていた。だがそれだけでなく、ミーティングで「お前らはスペインに勝てない」と言ったらしい。その意図は不明だが、当時のメンバーだった手島和希氏によれば「スペイン戦の時だけ監督の雰囲気が違った」(p.66)らしい。
2002年のW杯のトルコ戦(いきなり前の試合から先発メンバーを入れ替えた)の時もそうだが、トルシエ監督は勝負師としてはナーバスになりがちだったんじゃないかと、改めて感じてしまう。
最後に、2005年11月5日。ナビスコカップ決勝で、ジェフがガンバをPK戦の末退けて初優勝した試合。この試合を振り返ったイビチャ・オシム氏へのインタビューが、試合内容だけでなく、事前の準備、現在のジェフへの思いも語られていて興味深い。
2010.03.25(木)
渋谷Wasted Timeへトークショー『POP2*5ナイト「筑波万博コンピ発売記念! 安西史孝&TPOナイト」』を聴きに行く。
テーマであったTPOのCDを買う。1STアルバムと、未発表&レア音源を収録したCDの二枚組。
TPO『TPO1-25th
Anniversary Edition』(EGDS34/35)
2010.03.27(土)
青山のギャラリーときの忘れもので人形作家井桁裕子さんの展示を見て、ギャラリートークを聴いて、渋谷のユーロスペースのレイトショーで映画『掌の小説』を見る。
その合間に、渋谷のタワーレコードでCDを買う。
@タワーレコード渋谷店
Meredith Willson『THE MUSIC MAN』(NAXOS・8.120886)
ナクソスにはミュージカル曲のシリーズもあるらしく(初めて知った)、これは1957年のブロードウェイミュージカル『THE MUSIC MAN』の全曲集。
試聴は出来なかったけれど、ブラスを使った音楽らしく、「ビッグバンドみたいな感じかな」と気になって買う。
Steven Mayer(P)『Art TaTUM:Improvisations』(NAXOS・8.559130)
ナクソスからテイタム『即興曲集』と聞くと、「どの時代のクラシックの作曲家かしら」という感じですが、20世紀アメリカのジャズピアニスト、アート・テイタムの作品なんですねえ。一曲目から有名な「二人でお茶を」だし、「恋人よ我に帰れ」も入っています。
完全にジャズ寄りの演奏ではなく、クラシックらしい厳密さに捕らわれ過ぎてもおらず、程良くクロスオーバーしている感じ。
帰ってきたら、注文していたCDが届いていた。
@bk1
竹原ピストル『オールドルーキー』(PMF129)
1 不覚にも宇宙だと思った
2 メルセデスベンツ
3 流れ弾
4 オールドルーキー
5 LIVING
6 マイセルフ
元・野狐禅の竹原ピストルさんのソロアルバム。野狐禅のことは、すごく熱心なファンではなかったが、倉橋ヨエコさんと対バンしたライブを何度か聴いたことがあって、聴くとだいたい泣いていた。曲が良いとか歌詞が良いということもあるのだけれど、歌っている姿そのものに心惹かれたのを覚えている(同じような感情を抱くのは、タテタカコさん)。
ソロとしての活動は、枝川公一さんが読売新聞に連載している「東京ストーリー」というルポで取材されていたのを読んで知り、CDを注文する。
2010.03.29(月)
@古本市場
千田善『ユーゴ紛争 多民族・モザイク国家の悲劇』(講談社現代新書)
先日、千田さんの講演(トークセッション)を聴きに行きました。千田善さんは、旧ユーゴスラヴィアが専門分野の国際ジャーナリストだけれど、サッカー好きとしては「オシムの通訳」としてのイメージが強い。しかし講演の中で、旧ユーゴスラヴィアについての説明があり、その中で著作を紹介されていて、この本に興味を持った、現在新刊は品切重版未定なのだが、古本が比較的入手しやすいので、注文する。
2010.03.31(水)
雑誌『TV Bros 2010年4月3日号』
■アントニオ猪木さん、好きか嫌いかは別にして(私は猪木さんは怖いのだけれど)、改めてスケールの大きい人だと思う。
■お、ザ・コレクターズの新譜が出る。
ザ・コレクターズ『青春ミラー(キミを想う長い午後)』
■そして、映画『ブロークン・フラワーズ』の音楽も担当したエチオピアのジャズ・ピアニスト、ムラトゥ・アスタトゥケのアルバムも気になります。
Mulatu
Astatke『Mulatu Steps Ahead』
■映画コーナーでミルクマン斉藤さんが取り上げている「オーケストラ!」、見たいです。
映画「オーケストラ!」公式サイト:http://orchestra.gaga.ne.jp/(音出ます)
■あと、レビュアーが平均して高評価の「17歳の肖像」も。
「17歳の肖像」公式サイト:http://www.17-sai.jp/
■漫画コーナーの紹介を読んで、『テルマエ・ロマエ』、面白いんだろうなあと思う。
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ
I』(BEAM COMIX)
■音楽コーナーの岡本俊浩さん、それから川勝正幸さんが「DOMMUNE(ドミューン)」について言及している。これは、Ustream(ユーストリーム)という、インターネットでの映像生中継サービスを使った映像チャンネルであり、そのスタジオ。仕掛け人は宇川直宏氏。トークショーやDJを中継して、盛り上がっている。
私はDOMMUNEで中継されているコンテンツ自体にあまり興味がないので、なんとも評価のしようがないのだが、Ustreamのような動画生中継サービスそのものからは、面白いものが生まれてくると思う。今は玉石混交で、しかも石が相当多い印象があるけれどね。
■山田広野監督のコラムで、銀座シネパトスの特集上映「奇想天外シネマテーク8 SF・ファンタジー編:」を知る。銀座シネパトスの上映は面白そうなものが多いのだけれど、なかなか足を運ぶチャンスがない。
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