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燃朗のがらくた古本日記

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▲2007年11月の古本日記へ

2007年11月1日(木) 神田古本まつり訪問記

 久々に昼の神保町にやってきた。本日は第48回神田古本まつりの最終日。靖国通り沿いに、三省堂の辺りまで歩道に書棚が並ぶ。この形式になったのってここ数年だと思うのですが、ぶらぶら歩きながら本を見ることができて、気になる古本屋には入って、と、なかなか楽しい。

BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 第48回 東京名物 神田古本まつり 開催

 この日は天気が不安でしたが、一番西の地下鉄の出口(A1出口)から東に歩き始める。

 まず、@ワンダーへ。2階の文庫・新書コーナーで、気になって探していた新書を購入。

[古本]
「@ワンダー」にて

言葉・狂気・エロス―無意識の深みにうごめくもの (講談社現代新書)
丸山 圭三郎
講談社 (1990/06)
売り上げランキング: 168316


 最初の見出しが「イカ天・ドラクエ・AI(人工知能)」というのが、惹かれます。
 今年(というかつい先月)講談社学術文庫に入りました。
言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの (講談社学術文庫 1841)Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

田口 善弘『砂時計の七不思議 粉粒体の動力学』(1995年、中公新書)
オンライン書店bk1楽天ブックスAmazon.co.jp

サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ
下條 信輔
中央公論社 (1996/10)
売り上げランキング: 13816


 中公新書の理系の本を二冊。
 『砂時計の七不思議』は、粉粒体についての本。タイトルにある砂時計の他、電車の乗客や道路を走る車も粉粒体として考察する内容。
 心理学の本で新書というと、怪しげなものが多い印象がありますが、『サブリミナル・マインド』は東京大学の講義を元にしていることもあり信頼出来るし、かつ興味深そうで、購入。

 それから、北沢書店の1階にあるブックハウス神保町も覗く。絵本と新刊特価本(いわゆる「ぞっき本」)の店です。
 さらにヴィンテージでサブカル系の雑誌の棚を見てから、新刊特価といえば忘れちゃいけない日本特価書籍。ここは、ぞっき本と思しき新刊もあるし、新書の新刊を一割引で販売しています。
 本日は新書を2冊、それからSF・特撮系の大判の本を1冊購入。

[ぞっき本]
「日本特価書籍」にて

百万人の超現実―特撮・怪獣・SF・ホラー キーワードLIB
聖 咲奇
朝日ソノラマ (2003/12)
売り上げランキング: 279096


 SF・ホラーなどの、主に映像作品にまつわるキーワードを解説した本。モノクロですが、図版も多数掲載されています。

[新刊]
「日本特価書籍」にて

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)
佐々木俊尚
文藝春秋 (2007/10/19)
売り上げランキング: 945


 今、ネットでなにが主流になりつつのあるのか、キーワードごとにまとめた本。

草野球をとことん楽しむ (新潮新書)
降籏 学
新潮社 (2007/10)
売り上げランキング: 15925


 自らも草野球でプレーする著者が、草野球について書いた本。
 本当に草野球の話だけを書いているようです。ちょっと面白そうなので購入。

 このあたりで、ちょっとずつ雨が降ったりやんだりで、歩道の本棚や店頭の均一台にビニールを掛けはじめる店もちらほら。
 神田古書センターも、店頭からは本が避難されていました。そこで2階の中野書店漫画部へ。
 ここでも、マンガも含めて数冊購入。

[ぞっき本]
「中野書店漫画部」にて

ケダモノ時代
ケダモノ時代
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赤瀬川 原平
毎日新聞社 (2002/12)
売り上げランキング: 627369


 赤瀬川原平さんのエッセイ集。「な、なぜ中野書店漫画部に!」と思ったのですが、持っていない本だし、お買い得な価格なので、喜んで買う。

[古本]
「中野書店漫画部」にて

石上三登志『手塚治虫の奇妙な世界』(1977年、奇想天外社)
 手塚治虫氏の作品解説・キャラクター図鑑・手塚氏との対談などを収録。作品の図版もちゃんと掲載されています。
 今は文庫化されていますが、これは奇想天外社から出た元の本です。

(文庫版)楽天ブックスオンライン書店bk1Amazon.co.jp

手塚治虫『上を下へのジレッタ 1』(1980年、奇想天外社)
 第一巻しかなかったのですが、とりあえず買ってくる。
 講談社の『手塚治虫漫画全集』にも入っていますが、まったく同じ内容かどうかは定かではありません。手塚先生の作品はバージョン違い(というか単行本化の際に加筆修正する)が大量にあることで有名なので。

(手塚治虫漫画全集版)
1 上を下へのジレッタ (1) (手塚治虫漫画全集 (171))Amazon.co.jp楽天ブックスオンライン書店bk1
2 上を下へのジレッタ (2) (手塚治虫漫画全集 (172))Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

石ノ森章太郎『サイボーグ009 時空間漂流民編』(学研・ノーラコミックス)
 この一冊で完結しているようなので買ってくる。

 古書センターの隣の新刊書店岩波ブックセンターも見る。岩波書店の本だけではなく、他社の本も扱っています(ただ、岩波書店の本はしっかり揃っている)。比較的固めの本や専門書が多い。本・出版関係の本を集めた棚や、レジ前の新書・文庫の平積みは、昔から好きです。

 岩波ブックセンターの横、靖国通りとさくら通りの間の路地、それから神保町A6出口の周辺で、青空古本市を実施。小雨が降ったり止んだりの中、見ることのできる(ビニールのかかっていない)場所を中心にささっと見る。

 思えば、去年私が古本まつりに来た時も、小雨がぱらぱら降っていた記憶がある。今年は、10月26日(金)から開催していたのだけれど、26日・27日は悪天候にたたられたんだよなあ。27日・28日はすずらん通り・さくら通りでも屋外出店が予定されていましたが、27日は中止になったようです。

 そんなことを思いながら、白山通りを渡って、古書店街の東側へ。まずディスクユニオンの神保町店に入る。ここでCDを3枚購入。カバンの重さと体力と相談し、この日CDショップに寄るのはここだけにしようと決める。

[中古CD]
「ディスクユニオン神保町店」にて

明けゆく空に
明けゆく空に
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What’s Love? 横山剣 松本雅光 阿久悠
ワーナーミュージック・ジャパン (2002/01/23)
売り上げランキング: 208937


 What’s Love?(ワッツラブ?)のファーストアルバム。スカのリズムに、歌謡曲のようなメロディアスなボーカルが乗る。昭和歌謡をカバーした『温故知新』を買って以来、気になっています。

[CD]
「ディスクユニオン神保町店」にて

ハミング・スイッチ
ハミング・スイッチ
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二階堂和美 YOUR SONG IS GOOD
P-VINE (2007/10/24)
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 二階堂和美さんのニューミニアルバム、買いました。「関白宣言」(さだまさし)・「真夏の果実」(サザンオールスターズ)・「卒業」(斉藤由貴)などのカバーも入っています。

ウィ・アー・ザ・ピペッツ
ザ・ピペッツ
ユニバーサル インターナショナル (2007/10/17)
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 三人の女性ボーカルを中心にした7人編成のバンド。
 曲の雰囲気や衣装なども含めて、なつかしのガールポップのような雰囲気です。

 それから一旦すずらん通りへ。昼飯にキッチン南海の隣の小諸そばでそばを食べる。小諸そば、リニューアルしていた。以前隣にあった別のそば屋(丼飯屋だったっけか)が閉店して、その建物も含めた大きさになっていました。

 それからすずらん通りを東に。書肆アクセスを覗いてから、小宮山書店のガレージの均一台へ。ここで新書を一冊購入。

[古本]
「小宮山書店」にて

笑いについて (1953年) (岩波新書〈第128〉)
マルセル・パニョル 鈴木 力衛
岩波書店 (1953/00)
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 マルセル・パニョルはフランスの劇作家。この本は笑いに関するエッセイをまとめたもののようです。
 旧漢字なので、ちょっと読むのに苦労しそうですが、内容も面白そうだし、購入することにする。

 一旦靖国通りに出るが、田村書店の店頭は、雨のためビニールがかかっており、見るのを断念。

 東京堂書店に行くため、再びすずらん通りへ。しかしそこで、なにかが変なことに気づく。

「ぶ、文省堂書店が、ねえ!」

 店外壁面の均一棚でおなじみの文省堂書店のあった一角が駐車場になっていました(帰ってきて調べたら、少し南に移転していた)。なんとなく、神保町の風景が変わっていることを感じる。

 旧文省堂書店跡地はこんな感じ。

 東京堂書店で、ちょっと大きめの新刊を2冊購入。

[新刊]
「東京堂書店 本店」にて

にちぶんMOOK『決定版!神保町 完全保存版“本の街”ディープガイド!!』(2007.11、日本文芸社)
オンライン書店bk1楽天ブックスAmazon.co.jp
 神田古本まつりの時期には、毎年各社から神保町の書店を中心に紹介するムックが出る。
 その中で、この本で神保町の町並みの今昔が写真で紹介されている。この点に惹かれて購入。

Pen (ペン) 2007年 11/15号 [雑誌]

阪急コミュニケーションズ (2007/11/01)


 特集は「世界の最新デザインから選定! クリエイティブ・アワード 2007-2008」。通常の3倍くらいの厚みで、値段は600円という、非常にお得な感じ。

 はす向かいのふくろう店も見る。

 カバンが相当重くなり、これ以上歩くのが限界になりつつあるので、最後に神保町古書モールを覗く。複数の古書店が棚を持って出店しています。毎日古書展が開かれているような感じ。
 20:00まで営業しているのだが、仕事帰りに来ると途中でCD屋や書店に寄ってしまって、見ることができても急ぎ足になっちゃうんだよねえ。ということで、久々にくまなく見てくる。

 ということで、帰ることにする。帰りは靖国通りの北側の歩道を歩きながら、見るともなく通りの反対の古書店街を眺める。並びの中に、「本と街の案内所」という建物があるのを見かける。しまった、新しく出来たと聞いていて行こうと思っていたんだった。
 だが、もう一度ぐるっと横断歩道を回って行く気力はなく、今度にすることに。

 しかし、靖国通り沿いの古書店街を眺めていると、思ったほど古本屋でぎっしりではないことを実感する。特にここ数年で、ところどころに別の業種のお店(飲食店など)が入っている印象がある。先ほどの文省堂書店の移転といい、神保町も変わっているのだということをつくづく感じる。

 それから、靖国通り北側にドーナツ屋がオープンしていて、ずいぶん人が入っていました。駅のポスターを見て、ミスタードーナツの新業態の店(andonand)ということを知った。

 ということで、そんなに多いわけではないのですが、久々に古本を買った、という気になるくらい買った。


この日買った本とCD


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