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2005年7月購入本 (2005.11.20 掲載)
 7月は、前半に風邪をひいた影響もあり、前半はあまり本を買えませんでした。しかし、後半は少しずつ調子が戻ってきたという実感がありました。
 そんな7月の購入本です。

 なお、特に記入がなければ、本のリンク先はオンライン書店bk1、CD・DVDなどのリンク先はAmazon.co.jpとなっています。

7月2日(土)
新刊】
・雑誌『ユーゲー 20号』(マイクロマガジン社)

  定期購読しているゲーム雑誌の最新号。特集は「falcomの世界」。1980年代から1990年代にかけてパソコン中心にヒット作を生み出したメーカーの振り返り。
 第二特集は「忍者ゲーム特集」というのもすごい。

7月3日(日)
 一週間くらい本屋に行っていなかったので、やっぱりそわそわしてきて、帰りにJR上野駅に直結した明正堂書店アトレ上野店へ行ってくる。二冊買ってきました。

【新刊】  明正堂書店アトレ上野店にて
・恩田 陸『図書室の海』(2005.7,新潮文庫)
オンライン書店ビーケーワン:図書室の海

 気になっていた短編集を買ってくる。

・天野 ミチヒロ著『放送禁止映像大全』(2005.7,三才ブックス)
オンライン書店ビーケーワン:放送禁止映像大全

「『ウルトラセブン』第12話はなぜ封印されたのか? 存在が知られながらも決して見ることができない263の映像作品を紹介し、不適切とされている表現を時代背景とともに解説する」(bk1紹介文)
 下の本とも共通したテーマだが(下の本は未読)、映像作品に絞り、数多く紹介している。一作品あたりのページ数は二ページとやや少ないが、面白そう。

・安藤 健二『封印作品の謎』(2004.10,太田出版)
オンライン書店ビーケーワン:封印作品の謎

「いまだに、存在のみ知られながら決して目にはできず、密かに語り継がれる作品がある。これらの物語はなぜ「封印」されてしまったのか? 戦後の特撮、マンガ、ゲームを中心に、関係者の証言から謎に迫る新世代ルポルタージュ」(bk1紹介文)

7月6日(水)
 なんとなく神保町に行きたくなって、行ってきました。
 たぶん、古本屋街全体をぶらぶら歩いたのは二、三ヶ月ぶりくらいだと思う。
 靖国通りを九段下方面から歩くと、通り沿いに吉野家や専門学校ができていたり、ヴィレッジヴァンガードの近くに新しい古本屋(美術関係が中心)や、Tシャツ屋ができていたりと、色々と変わっていました。

【新刊】 三省堂書店 神田本店にて
・新沢としひこ・もとしたいづみ作/たごもりのりこ絵『なぞなぞごてん』(2005.7,鈴木出版)
オンライン書店ビーケーワン:なぞなぞごてん

「1日1問、1年中なぞなぞ三昧。「どんなにどんなに食べたくても、昼や夜には食べられない。お姫様でも食べられない。はてなんざえもん?」 シナリオとペープサートの型紙つきで、お楽しみ会でも使えます」(bk1紹介文)

・森村 泰昌『時を駆ける美術』(2005.7,光文社知恵の森文庫)
オンライン書店ビーケーワン:時を駆ける美術

 美術の面白さについて解説した本。

@ワンダーにて
・雑誌『彷書月刊 7月号』(彷徨社)
 古本に関する記事と、古本の目録(通信販売用のカタログです)からなる雑誌。特集は「このさき諸星大二郎一丁目」。

日本特価書籍にて
・尾辻 克彦『肌ざわり』(2005.5,河出文庫)
オンライン書店ビーケーワン:肌ざわり

 尾辻克彦は赤瀬川原平氏の別ペンネーム。これは氏の短編小説を集めた本。

・山田 風太郎『あと千回の晩飯』(1997.4,朝日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:あと千回の晩飯

「いろいろな徴候から晩飯を食うのもあと千回くらいなもの」−飄々とした書き出しから始まり、独創と卓見にあふれる文章で死生観を語る。巧まざるユーモアと笑いと驚きに満ちた最新エッセイ集」(bk1紹介文)

【古本】 @ワンダーにて
・『お笑いタレント事典』(1996.10,キネマ旬報社)
オンライン書店ビーケーワン:お笑いタレント事典

「よゐこ・バカルディー・ホンジャマカ・浅草キッドなど最近TVで大活躍の人気の若手から、全く無名の若手まで、総勢309組を1冊に収録した1冊。業界初のお笑いタレント人名事典」(bk1紹介文)
 1996年当時のマギー審司・原口あきまさ・はなわ・バナナマン・長井秀和・劇団ひとり(スープレックス時代)・前田健・カンニング・次長課長などの写真を見ることができる。これは貴重だ。面白い。

・串間 努『ザ・駄菓子百科事典』(2002.2,扶桑社)
オンライン書店ビーケーワン:ザ・駄菓子百科事典

「酢昆布、あんず菓子、ライスチョコレート、ベビースターラーメン…。10円玉10枚で山盛り買えたあの頃。あのなつかしい駄菓子屋グッズに隠されたヒミツを、全国各地で徹底取材」(bk1紹介文)

・山根一眞『スーパー書斎の仕事術』(1989年,文春文庫)
 先日山根氏の『スーパー書斎の遊戯術』(1997年,文春文庫)を読み、面白かったので、他の本も探していた。まず一冊見つけて購入。

一誠堂書店にて
・寺田 寅彦『柿の種』(1996.4,岩波文庫)
オンライン書店ビーケーワン:柿の種

・内田百閨w東京日記 他六編』(1992年,岩波文庫)
・柏木 博『日用品の文化誌』(1999年,岩波新書)
・深川 英雄『キャッチフレーズの戦後史』(1991年,岩波新書)

 店頭に岩波文庫・岩波新書が並んでいたので、購入。なんとなく岩波文庫が買いたくなる時って、あるんだよなあ。

7月7日(木)
【新刊】
・雑誌「テレビブロス」(東京ニュース通信社)
 特集は「ドラマ最終回批評」、「映画『魁!!クロマティ高校』」、「電気グルーヴ・スチャダラパー」など。

7月10日(日)
 7月の上旬は、久々に小説を書きました。古本と古本屋の専門誌『彷書月刊』を刊行する彷徨舎が主催する『第五回古本小説大賞』に応募しようと思いまして。
 経過はまた後日報告しますね。

7月11日(月)
 これを見ると夏という気がしてきます。
夏の文庫フェア
 そうです、各出版社の「夏の文庫フェア」の小冊子。かれこれ10年くらい、毎年本屋でもらってきています。

7月14日(木)
【新刊】 オンライン書店bk1にて
・佐々木 まこと写真:零 まどか:文『ぼく、となりのわんこ。』(2005.8,オークラ出版)
オンライン書店ビーケーワン:ぼく、となりのわんこ。

「たまには、となりのわんことはなしてみよう。こころがほっこりできるから…。Webマガジン「日刊耳カキ」連載のコラム「屯田(名人)のモンゴリアンチョップな古狸」掲載の「わんこ」写真をまとめ単行本化」(bk1紹介文)

・いしい ひさいち『大阪100円生活』(2005.6,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:大阪100円生活

「バイトくんの生活が解き明かす、日本経済。バイトが本業でも大学には通う21世紀の大学生。ぼろアパートに住む3人組の小さな生活」(bk1紹介文)
 四コママンガと、いしい氏のエッセイからなる本。エッセイが若い頃の思い出話になっていて、こういう話が読めるのは珍しい。

7月15日(金)
 第133回直木賞は朱川湊人『花まんま』、芥川賞は中村文則「土の中の子供」と決定しました。
 ……どちらも不勉強にして作家・作品とも存じ上げませんでした。
 ちなみに受賞作以外の候補作は下記のとおり。個人的には恩田陸氏のファンなので、直木賞は氏が受賞したらいいなあとは思っていたのです。

【直木賞候補】
絲山秋子『逃亡くそたわけ』
恩田 陸『ユージニア』
古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
三浦しをん『むかしのはなし』
三崎亜記『となり町戦争』
森 絵都『いつかパラソルの下で』
【芥川賞候補】
伊藤たかみ「無花果カレーライス」
楠見朋彦「小鳥の母」
栗田有起「マルコの夢」
中島たい子「この人と結婚するかも」
樋ロ直哉「さよなら アメリ力」
松井雪子「恋蜘蛛」

文芸春秋サイト
 直木賞 http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/
 芥川賞 http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/
オンライン書店bk1 芥川賞・直木賞候補作及び候補者の既刊作品
http://www.bk1.co.jp/contents/booklist/0507_jushou.asp/p-garakuta57186

7月16日(土)
 最近、CDやDVDを色々と買いましたので、紹介します。

【CD+DVD】 ディスクユニオンお茶の水駅前店にて
・PLASTICS『HARD COPY』(HIMTB-2015・MTCA-1022)
HARD COPY
 プラスチックスの結成25周年記念のCDとDVD。
 CDは1979年、渋谷屋根裏でのライブ音源。多分、発表することを前提としていない録音だと思うので、音質は最良とはいえない。でも未発表曲も多数入っていて、わくわくした。「Copy」の歌詞違いの「Cash」なんて曲があったなんて!
 DVDは1981年年のアメリカツアーの映像。更に、当時の写真を編集したブックレットも同封されています。
 ちなみに、プラスチックスをあまり知らないけれど聞いてみたい方には、同時に発売された新ベストアルバム『Origato 25』(2005年,VICL-61710)もお薦めします。
・PLASTICS『ORIGATO25』
PLASTICS ORIGATO25


【CD】 Amazon.co.jpより
コンピレーション『EBONY meets IVORY−10 Groovy Fingers on the Keyboard』(2005年,FADS-5001)
 ファースト・エイド・ネットワークというインディーズレーベルによる、キーボードミュージシャンのコンピレーション。
 キーボードといっても、エレクトロだけではなく、ジャズなど様々なジャンルの音楽が収録されています。 俺が好きな倉橋ヨエコさんも一曲参加しています。

・エミリー・シモン『皇帝ペンギン(LA MARCHE DE L'EMPEREUR)』(2005年,UICO-1085)
 フランスのエレポップミュージシャンによる、映画『皇帝ペンギン』のサントラ。
 メロディアスというよりも、自身の声も含めて、色々な音のサンプリングが組み合わさった音楽。映画は予告編を観ただけですが、曲と映像はマッチしている気がする。

【中古CD】 ディスクユニオンお茶の水駅前店にて
・『YMO PERSONAL WORKS』(1996年,ALCA-5107/5108)

 細野・高橋・坂本の三氏のソロ作品を、二枚組みにまとめたCD。
 俺はやっぱり細野さんの曲が好きだなあ。

【中古ビデオ】 ディスクユニオンお茶の水駅前店にて
・YMO『ライヴ・アット・武道館』(1993年,ALVA-105)
 1980年12月27日、武道館でのライブを収録したもの。
 しかし、帰ってから確認したら、前に買ったDVD(下の『YMO Giga Live』)にすべて収録されている内容だった。
 YMOのビデオやDVDも、持っているかどうかのリストをつくって、二重買いを防ごうと思う。
・YMO『YMO Giga Live』
Giga Live

 それから、16日に購入した本です昨日買った本を書いておきます。

【古本】 吉祥寺 古本すうさい堂にて
・MFペーパーバックス『こんなマンガがあったのか! 名作マンガの知られざる続編・外伝』(1999年,メディアファクトリー)
オンライン書店ビーケーワン:こんなマンガがあったのか!

「大メジャーマンガ作品の「後編が描かれなかった読み切り」や「雑誌連載と単行本のストーリーの違い」などほとんど知られていない意外なる穴場に注目し発掘したお宝の数々」(bk1の紹介文)

吉祥寺 藤井書店にて

・湯浅 健二サッカー監督という仕事 (2005年,新潮文庫)
オンライン書店ビーケーワン:サッカー監督という仕事

「人の心を動かす「指揮官の条件」とは何か。若い才能をどう生かすか、いかに心理戦を制するか…。緻密な試合分析も交え、チームをマネージするための「監督のやるべき仕事」を伝授する」(bk1単行本時の紹介文)

 夜、吉祥寺で、古本屋の古本すうさい堂プレゼンツのライブ「あんぷらぐど頂上対決」を見る。ギターの弾き語りによるライブ。
 ラストにはさそりこと舵芽衣子さんのシークレットライブもありました。

7月20日(水)
【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)

 特集は夏のドラマ第一回の採点、他。
 個人的な読みどころは、映画コーナーの『リンダ・リンダ・リンダ』紹介と、最後の方に載っていた明和電機インタビューくらいだったな。

7月21日(木)
 新宿で映画を二本見てきました。

●『亀は意外と早く泳ぐ』(三木聡 監督)http://www.kamehaya.com/
出演:上野樹里・蒼井優・岩松了・ふせえり 他
 上野樹里演じる平凡な主婦が、スパイ募集に応募し、スパイとして平凡に生活する、という話。ただ、単に平凡なだけではなく、と話が進む。

●『逆境ナイン』(羽住英一郎 監督)http://www.gk9.jp/
原作:島本和彦『逆境ナイン(サンデーGXコミックス) 全6巻』(小学館)
出演:玉山鉄二・堀北真希・田中直樹・藤岡弘、
 校長から廃部を言い渡された野球部が、甲子園出場を目指して様々な逆境を乗り越えていく、というストーリー。

 それから、紀伊国屋書店・ディスクユニオン・ルミネ2のブックファーストにも寄ってきました。買ったCDは二枚。

【中古CD】ディスクユニオン新宿中古センターにて
・LONG VACATION『1979 ORIGINAL SOUNDTRACK』(PR-004)
 1994年のナイロン100℃の舞台「1979」のサウンドトラック。音楽はケラさん率いるLONG VACATIONが担当。これが全13曲中12曲がカバー。
 しかも「ハイスクール・ララバイ」、「テクノポリス」、「ライディーン」、「TOKIO」などをメロディなど一部変えたロンバケ風のカバーになっている。
 この舞台についても尽きせぬ思いはありまして。当時高校生だった俺は見に行くことはできなかったのですが、なにしろ1979年の東京が舞台で、客演に今井佐知子(Qlair)、松野有里巳(ribbon)、宮前真樹(CoCo)がいた。当時金と「演劇を見に行く」という勇気さえあれば絶対に行っていたと思う。

平沢進『BLUE LIMBO』(2003年,CHTE-0025)
BLUE LIMBO
 P-MODEL平沢進のソロアルバム。曲のタイトルが難解そうなところがかっこいいんだよなあ。

 そして購入した本。

【新刊】ブックファースト 新宿ルミネ2店にて
・田淵 義朗・ネット情報セキュリティ研究会:著/川越法律事務所:監修『45分でわかる個人情報保護』(2005.4,日経BP社)
オンライン書店ビーケーワン:45分でわかる個人情報保護

「30の具体的な事例で、個人情報保護の押さえておきたいポイントを解説。社長・部長に一社員、商店主から営業マンまで、どれがNGでどれがOKなのか、現場ですぐに役立つノウハウがぎっしり! 」(bk1の紹介文)
 たまには勉強もしないといけないので。

7月22日(金)
【古本】 オンライン書店杉並北尾堂より
・石川 浩司『すごろく旅行日和』(2000.1,メディアファクトリー)
オンライン書店ビーケーワン:すごろく旅行日和

「サイコロの出目がすべてを決めるスリル、そしてドキドキ感。個性派バンド「たま」のランニング怪人が、独自のルールによる「すごろく旅行」を提案。韓国・台湾にもいっちゃったそのオモシロ旅行を綴る」(bk1紹介文)

・荒俣 宏『荒俣宏の不思議歩記』(2004.11,毎日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:荒俣宏の不思議歩記

「「有尾人」を追っかけた冒険貴族、昭和20年代の狸映画ブーム、「水晶宮炎上実況フィルム」…。珍奇・珍妙なる事や物にぶち当たってはのけぞり、さらに負けじと突っ込む。博覧強記がフル回転。『毎日新聞』連載等を単行本化」(bk1紹介文)

7月25日(月)
  写真展 定点観測による「山手線29駅の32年」 山手線・1973年夏を見てきました。会場は、JR上野駅の中央改札を出たところにある「ガレリア」というギャラリースペース。8月25日(木)まで展示されていました。

山手線29駅の32年01 山手線29駅の32年02

 1973年と今の、山手線各駅のまったく同じ場所の写真が展示されている。また、モニタで画像がスライドのように表示されるビデオも流されている。
 多分、もっと若い頃(東京の街をあまり知らなかった頃)に見ても、それほど興味をそそられなかったかもしれない。しかし、今見ると面白いなあ。
 意外と大きくは変わっていなくて、昔の写真からでもどこだか分かる駅もちらほら。

7月31日(日)
【新刊】
・雑誌『Number 633』(文言春秋)
 特集は「天才少女伝説」。表紙はフィギュアスケートの浅田真央。
 10代の女性アスリートを取り上げている。
 その他、シドニー五輪予選当時の女子バレー全日本のノンフィクション(吉井妙子「敗北を抱きしめて」)や、橋本真也追悼文(門馬忠雄「さらば愛しきプロレスラー」)、末続慎吾インタビューなど。

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