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2005年1月の購入本 −年の初めのためしとて、終わりなき余の古本買い−  (2005.3.13掲載)

 1月は、久々に高円寺・吉祥寺の古本屋を回りました。その他は、いつもどおりという感 じで、色々と本を買っています。あとは、比較的CDを買うことが多かったです。
 それでは、振り返ってみましょう。
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2005.1.2(日)
 ここ数年、年末年始は元旦しか休めない年が続いていたが、今年は久々に連休が取れ たので、なんとなく正月らしい気分になる。映画館に行って、「僕の彼女を紹介します」 (2004年,韓国,クァク・ジェヨン監督)を見てくる。
 その後、古本の買い初めをしようと近所の古本屋へ。しかし、営業はしているものの「こ れは」という本には出会えなかった。それでも、漫画とCD中心の店でCDを購入。

【中古CD】
・YMO『X∞MULTIPLIES(増殖)』(ALCA-52718)
 復刻版。オリジナルは1980年。YMOの曲とスネークマンショーのコントが交互に収録さ れているCD。
・坂本龍一『千のナイフ』(1994年,COCA-12152)
 復刻版。オリジナルは1978年。YMO結成以前に製作された、坂本龍一の初のアルバ ム。

 年末に『コンパクトYMO』(1998年,徳間書店)という本を読んだので、YMO関連のCDが 気になっている。
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2004.1.5(水)

【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
 主な特集は「新ドラマ紹介」、「前クールのドラマの採点」、「三国志」、「新春!お笑い大 繁盛!」
 お笑い特集は「次長課長・東京ダイナマイト対談」、「アンガールズ・おおひなたごう(マン ガ家)対談」、「サバンナ八木の怪獣大百科紹介」など。 
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2004.1.7(金)
 年始の仕事も一旦落ち着いたので、帰りにお茶の水へ寄り道する。

【新刊】ヴィレッジ・ヴァンガードお茶の水店にて
・雑誌『ぼくドラえもん 22号』(小学館)
 特集は「遊ぼう!笑おう!ドラえもんごっこ大作戦」。巻頭にスチャダラパーが登場して います。
・美馬亜貴子:監修『テクノ・ポップ』(2004年,シンコー・ミュージック)
 「70年代後半〜80年代の音楽シーンを席巻したテクノ・ポップ。英・米・欧の重要アー ティストはもちろん、YMOを始めとする日本のシーンもたっぷり紹介。定番から埋もれた 名盤まで、強力執筆陣が徹底的にフォロー」(オンライン書店bk1の紹介文) 
 このところ、テクノポップのCDにはまっている。しかし、俺は1980年代は小学生だったの で、当時のテクノポップはほとんど知らない。ということで、このディスクガイドを購入。
 いやあ、またCDが欲しくなるなあ。

 それから、CDショップの「ディスク・ユニオン」・「ジャニス3」でも中古CDなどを購入。

【中古ビデオ】
・YMO『HURRAH』(1996年,ALVA-9701)
 1979年、アメリカでのライブ映像。YMOの三人と、渡辺香津美(ギター)、矢野顕子(キー ボード)、松武秀樹(コンピュータ)のステージ。
 これはかっこいい。全体的になんとなく荒削りな感じで、画質も音もそれほど良くはない が、でもかっこいい。

【中古CD】
・辻香織『光る海』(2004年,DJCN-10011)
 プロデュース・編曲はザ・カスタネッツの小宮山聖。彼女は『春待ち詩(うた)』(2004年, DJCN-10010)というフォーク・ロックのカバーアルバムも出しています。
 声がかわいい。そして、曲調が声にあっている。
・越美晴『ボーイ・ソプラノ』(2001年,TECN-18753)
 復刻版。オリジナルは1985年発表。細野晴臣の設立した「ノンスタンダード」レーベルか ら発表され、細野晴臣withF.O.Eプロデュースのアルバム。クラシックの「野ばら」や「アヴ ェ・マリア」のカバーも収録されている。
 しばらくはこのあたりの1980年代の細野晴臣氏に関連するCDを探してきて聴く日々が 続くでしょう。
・D.F.O『White Hole』(2003年,TECN-20933)
・遊佐未森『ハルモニオデオン』(1989年,33-8H-5121)
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2005.1.9(日)
 1月8日(土)〜10日(月)は三連休だったため、その真ん中の9日には、久々に高円寺・ 吉祥寺という中央線沿線の古本屋を巡る。買った本、CDを順番に紹介します。
 まずは今回のルートから。

【高円寺】
 西部古書会館→珍屋(中古CD屋)RARE(中古CD屋)
【吉祥寺】
 古本センター→RARE(中古CD屋)→マイティレコード(中古CD屋)→ヴィレッジヴァンガ ード(書店)ディスク・ユニオン(CD屋)アトモスフィア・レコード(CD屋)→藤井書店(古 本屋)→よみた屋(古本屋)すうさい堂(古本屋)

 そして、購入したのは次のとおり。

【古本】
西部古書会館にて
・梅棹忠夫:編『私の知的生産の技術』(1988年,岩波新書)
 岩波新書創刊50年を記念して募集された論文「私の知的生産の技術」の入選作と、梅 棹氏のエッセイをまとめたもの。
 この手の知的生産に関する本、意外と好きです。俺は全然知的生産できていないけれ ど。
・藤本ますみ『知的生産者たちの現場』(1984年,講談社)
 著者は1966年〜1974年、梅棹忠夫氏の秘書を務める。上の本を手に取った後だった ので、やはり欲しくなり購入。
・川本三郎『微熱都市』(1985年,白水社)
・『イモ欽トリオの笑うんだランド 良い子・悪い子・普通の子』(1981年,ワニブック ス)
・『電子ゲームの「快楽」』(1987年,日本ソフトバンク)
 遠藤雅伸・安田均、中沢新一・竹田青嗣の対談。
・神谷明『みんな声優になりたかった』(1994年,主婦の友社)
 中堅からベテランの声優との対談集。

吉祥寺 古本センターにて
・後藤健生『サッカーの世紀』(1995年,文
芸春秋)
・後藤健生『ワールドカップの世紀』(1996
年,文芸春秋)
・後藤健生『世界サッカー紀行』(1997年,
文芸春秋)
藤井書店にて
・赤瀬川原平『その日の結論』(1998年,NHK出版)

よみた屋にて
・RPGギルド『RPG100の疑問vol.2』(1989年,BNN)
 「ドラゴンクエスト」や「ウィザードリィ」のようなRPG(ロールプレイングゲーム)を遊んでい る時にふと湧き上がる疑問と、その回答を紹介した本。


すうさい堂にて
・小齋秀樹『Goalへ 浦和レッズと小野伸
二』(2001年,文芸春秋)
・高田文夫:責任編集『キンゴロー』(1992
年,ワニブックス)
 かつて放送していたテレビ「たまにはキンゴ
ロー」の番組本
・みうらじゅん『飲み屋のロック』(1997年,
ソフトバンク)
 対談集。登場するのは、真心ブラザーズ、
スチャダラパー、いとうせいこう、山田五郎、
安斎肇、森若香織、田口トモロヲ、西城秀樹
などなど。
・泉麻人『家庭の事情』(1998年,光文社)

【CD】ヴィレッジ・ヴァンガード吉祥寺店にて
・V.A.『ベスト・ヒット・スカ』(2004年,CTCR -14357)
 1980年代のポップスとスタンダード・ナンバー のスカ・アレンジを集めたコンピレーション。
【中古CD】
珍屋にて
・P-MODEL『ランドセル』(1992年,WPCL-604)
 オリジナルの発表は1980年。P-MODELの二枚目のアルバム。
・THE ART OF NOISE『THE BEST OF THE ART OF NOISE』(P32P-202156)

RARE吉祥寺店にて
・YMO『公的抑圧(PUBLIC PRESSURE)』(2003年,MHCL-206)
 復刻版。オリジナルの発表は1980年。1979年の海外でのライブの様子を収録したアル バム。

アトモスフィアレコードにて
・東京パノラママンボボーイズ『東京パノラママンボボーイズ完全盤』(2002年, TECN-35767-68)
 二枚組のベスト盤。

古本センターにて
・『JAZZ 9 DJANGO REINHARDT(ジャンゴ・ラインハルト)』(1995年,DOH- 3423009)

【中古ビデオ】
ディスク・ユニオンにて
・YMO『プロパガンダ』(1993年,PCVA-50021)
 1984年の映画のビデオ。1983年のYMOの散開コンサートの映像と、物語部分の映像が ミックスされている。台詞はほとんどなく、映像は様々なイメージの場面を切り取ったよう であり、前編にYMOの音楽が流れる。
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2005.1.11(火)
【古本】オンライン書店杉並北尾堂から購入
・とり・みき『とり・みきの映画吹替王』(2004年,洋泉社MOOK)
 漫画家のとり・みき氏による、洋画の吹き替え声優へのインタビュー集。登場するの は、大平透、小原乃梨子、大塚周夫、野沢那智、山寺宏一、などなど。
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2005.1.14(金)
【新刊】三省堂書店 神田本店にて
・岡崎武志『古本生活読本』(2005年,ちくま文庫)
 古本にまつわる色々な話題についてのエッセイ集。 

 またまた会社帰りにお茶の水・神保町に寄り道。ルートは下記の通り。

 ディスク・ユニオン お茶の水駅前店→ディスク・ユニオン 神保町店→三省堂書店 神 田本店→ジャニス3→ジャニス2→ヴィレッジ・ヴァンガード お茶の水店

 本は一冊だったが、中古CDは10枚くらい買ってくる。

【中古CD】
ディスク・ユニオンお茶の水駅前店にて
・かぼちゃ商会『チキチキドンドン』(1997年,KICS-631)
 「ネオちんどん」のキャッチフレーズに違わず、オリジナル・カバーの様々な曲を、チンド ン屋の楽器で演奏する。2曲目の「タイトゥン・アップ」と「聖者の行進」をミックスした曲で、 「こりゃすげえ」と思いました。
・ザ・コレクターズ『コレクターナンバー5』(1991年,COCA-7747)
・COBA『ROOTS?』(1995年,TOCT-8725)

ディスク・ユニオン神保町店にて
・808STATE『Gorgeous』(1993年,WMC5-484)
・dip in the pool『dip in the pool』(1986年,32XM-17)
・dip in the pool『Retinae』(1989年,32XM-87)
・小川美潮『4to3』(1991年,ESCB-1120)
 小川美潮と、dip in the poolの甲田益也子は、いずれも細野晴臣の1990年代半ばのユ ニットLOVE PEACE&TRANCEのメンバー(もう一人、遊佐未森もメンバー)。そのあたりの 興味から購入。

ジャニス3にて
・電気グルーヴ『The Last Supper(初回生産限定版)』(2001年,KSC2-394-5)
 ボーナスCD付の初回限定版。ブックレットには、ディスコグラフィー・年表・グッズ紹介な どあり。
・TWO-MIX『COLLECTION BOX Categorhythm』(2002年,WPC7-10161-4)
 永野椎菜と高山みなみのユニット。4枚組みのベスト盤。 
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2005.1.18(火)
【古本】
・星新一『ほら男爵 現代の冒険』(1973年,新潮文庫)
・夏目漱石 他『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→漱石の他、泉鏡花・内田百閨iけん)・芥川龍之介・稲垣足穂・森鴎外・夢野久作などの 作品が収録されている。
・F.ガタリ・田中泯『週刊本35 高速と禅炎』(朝日新聞社)
→俺にとっては難解な本だが、この「週刊本」シリーズそのものに興味があること、本の 最後に、これまでの週刊本の刊行リストが載っていること、価格が予想以上に安かったこ とで、購入。

 神保町の東京古書会館で行われていた「アンダーグラウンド・ブックカフェ−地下室の 古書展」に行ってくる。ここで三冊購入。

 普段の古書展とは雰囲気が異なり、BGMが流れていたり、棚の配置がゆったりしてい たり、コーヒーの販売もされていたり、「古書会館はこういう風にも使えるんだなあ」という 可能性を感じた。

・アンダーグラウンド・ブックカフェ:http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/

 時間があれば久々に昼の神保町を歩きたかったのだが、都合により断念する。
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2005.1.19(水)
【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
 特集は、450号を記念して、過去の連載の振り返り。これまでの全連載陣の紹介、過去 のコラムの再録など。 
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2005.1.21(金)
【新刊】
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
 特集は、ドラミちゃん&脇役キャラクター。
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2005.1.24(月)
 休みだったが、所用があってお茶の水へ。用事が終わってからお茶の水や神保町の CDショップや本屋を見て歩く。とはいえ、書店では東京堂書店、三省堂書店、書泉グラン デを回った程度。買ったのは次の二冊。

【新刊】
書泉グランデにて
・雑誌『おおきなポケット』(福音館書店)
 小学生向けの雑誌。知り合いのイラストレーターたごもりのりこさんのマンガが掲載され ているので、購入。
・たごもりさんのサイト「たご舎(たごや)」:http://www.tagoya.org/

東京堂書店 本店にて
・泉麻人『なぞ食探偵』(2005年,中公文庫)
 「ドイツ風ライス」、「ゼリーフライ」など、メニューに書かれた名前からは謎の料理を実際 に食べに行った記録。
 もともと読売新聞で週一回連載していて、その頃から楽しみだった。連載当時と同じイラ ストも入っているし、これはなかなか面白そうだ。 

 CDショップも、ディスク・ユニオンお茶の水店とジャニス3でおしまい。
 買ったCDは次の通り。

【中古CD】
・ヲノサトル『弦楽四重奏曲』(2002年,SH-0002)
・一青窈『一青想(初回限定版)』(2004年,COCP-32696)
 ビデオクリップのDVD付きのバージョン。

【CD】
・CHAKRA『CHAKURA』(2002年,ABCS-28)
 オリジナルは1980年。ボーカルは小川美潮。
 
 その後、アメ横周辺をうろうろと歩いてから帰ってくる。
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2005.1.29(土)
 東京タワーに行ってくる。この話はまたいつか書きます。その後、バスで渋谷へ。古本 屋・本屋を見て歩く。購入した本は下記のとおり。
【新刊】ブックファースト渋谷店にて
・桜玉吉『御緩漫玉日記 1巻』(2005年,エンターブレイン)
 マンガ。雑誌『コミックビーム』(エンターブレイン)連載。著者の漫画は、『ファミコン通 信』(現『ファミ通』エンターブレイン)で連載されていた『しあわせのかたち』の頃から、なん だかんだでもう10年以上読んでいる。

【古本】渋谷古書センターにて
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
 特集:TVサントラ(国内編)。大野克夫、大野裕二インタビュー 他
・雑誌『レコード・コレクターズ 1997年3月号』
 特集:クラフトワーク 他
・土佐信道『明和電機 魚コードのできるまで』(2002年,NTT出版)
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2005.1.30(日)
 オンライン書店bk1に注文していた本が届く。この間、俺の書いた書評が「オススメ書 評」に選ばれ、3000円分本を買えるポイントがもらえたので、そのポイントで購入。

【新刊】
・玄侑宗久『死んだらどうなるの?』(2005年,ちくまプリマー新書)
・最相葉月『熱烈応援!スポーツ天国』(2005年,ちくまプリマー新書)
 二冊とも、気になっていた「ちくまプリマー新書」。著者の顔ぶれが、なんとなく筑摩書房 らしくて、気になる。これから更に色々な本が出るのを期待。

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 このような感じで、2005年も本は買い続けています。



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