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2004年10月の購入録 −神保町・早稲田の古本まつりにも行く、の巻− (2004.12.12掲載)

 2004年10月は、早稲田・神保町で行われた、いわば「東京の古本二大イベント」 にも行ったし、古本業界の生き字引、八木福次郎氏のトークショーも聞けたし、個 人的には珍しいと思う本も買えたし、なかなかよい月だったのではなかろうかと思 っています。
 そんな10月の様子を、振り返ってみましょう。

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2004.10.1(金)
【新刊】漫画を2冊
・MEE『はいぱーぽりす 10』(2004年,角川書店)
・川原泉『ブレーメンII 5』(2004年,白泉社)
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2004.10.2(土)
【古本】
第19回早稲田青空古本祭にて
・鈴木康之『新・名作コピー読本』 (1987年,誠文堂新光社)
 広告のコピーを紹介した本。
・『人気ゲーム 裏ワザ大全集 1・ 2』(1985年,二見書房)
 ファミコンのゲームの攻略本。 1985年なので、初期の頃。この本、 小学生の頃持っていたのを思い出 して、懐かしさのあまり購入。
【新刊】出版社からの直販
・天牛新一郎『われらが古本大学』(1988年,ブレーンセンター)
 →大阪の天牛書店の創業者の話をまとめた本。

 漠然と行こうと思っていた「第19回早稲田青空古本祭」に、やっぱり行くことにす る。場所は穴八幡宮(早大文学部前)。テントを貼っていたけれど、野外ということ で、なんとなくお祭りっぽい感じがする。こういう古本市もいいなあ。気温が高くて、 暑かったけれどね。
 購入したのは先程紹介した3冊。

 行きは地下鉄だったが、帰りは都電に乗ってくる。早稲田大学のキャンパスを横 目に見ながら都電の駅まで(▼大隈講堂と都電の早稲田駅)。
   
 大学は学園祭も近いのだろう、活気があった。しかし、俺は学生特有のあのノリ や勢いは苦手だ。別に年をとったからではなく、大学生の頃から苦手だった。その 頃から、図書館や古本屋に入り浸っていたくらいなので。

 でも、周辺の商店街はなんとなくいい感じだった。大学の同好会や卒業生の記念 ペナントをつくる店なんて、なかなかないよなあ。

 都電で早稲田から町屋まで。町屋のまわりでも少しうろうろする。中古のテレビゲ ームショップでゲームを買う。

・プレイステーション用『ダンス! ダンス! ダンス!』(1998年,コナミコンピュータ エンタテイメント新宿)
 音楽にあわせてキャラクターを踊らせるゲーム。自分の持っている音楽CDを使 える点が面白そうだったので購入。
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2004.10.5(火)
・雑誌『まるごと川原泉 第2号』(白泉社)
 マンガ家川原氏の傑作選を中心に、単行本未収録・書下ろしのエッセイなどが収 録された雑誌。
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2004.10.7(木)
・雑誌『ぼくドラえもん 16号』(小学館)
 特集は「のび太の二十世紀生活。」。20世紀の子ども文化をドラえもんから振り 返る、という内容。

 会社帰りに御茶ノ水・神保町に行ったものの、本の購入は1冊のみ。その代わり 久々に買う気満々でCD屋をまわり、CDを買う。ディスクユニオン、ジャニス3、ヴィ レッジヴァンガードというおなじみのコース。

【CD】
・V.A.『STEPS TO VILLAGE』(2004年,DGR30018A-C)
 3枚組みのJAZZのコンピレーション。

【中古CD】
・平沢進『AURORA』(1994年,POCH-1328)
・ザ・コレクターズ『虹色サーカス団』(1988年30CH-309)
・島谷ひとみ『シャンティ』(2002年,AVCD-17095)
・東京パノラママンボボーイズ『マンボスパイ2』(1992年,TECN-30154)
・coba『conscious nega(subconscious)』(1998年,TOCT-10222)
・ホブルディーズ『ゴールデン プアー ボーイズ』(1994年,SRCL-2902)
・L⇔R『LAUGH+ROUGH』(1992年,PSCR-5172)
・石野卓球『stereo nights』(2001年,KSC-372)
・シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー『sentimental journey』(2001年, PSCR-5952)
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2004.10.8(金)
【新刊】
・中原英臣:監修『お医者さんも知らない健康の知恵300』(2004年,光文社 知恵の森文庫)
→食べ物やダイエットに関する知識を紹介する本。

 仕事で行ったセミナーでもらってくる。こういう本もしっかり読んでしまう俺。
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2004.10.9(土)
【古本】
ディスクユニオン新宿店にて
・GORO特別編集『YMO写真集 OMIYAGE』(1981年,小学館)
・『MOMIAGE』(1999年,東芝EMI)
 おそらく、CDの特典の非売品パンフレット。
・1983 YMO JAPAN TOUR パンフレット『CHAOS』(1983年)
 活動記録、参加したレコードなどの記録も収録されている。ハードカパーのかなり しっかりしたつくり。

 CD屋で、YMO関連の古本が何冊か売られていた。しかも、サブカルチャー系の 古本屋の相場に比べたらビックリするほど安かった。有無を言わさず買いました。
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2004.10.13(水)
【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
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2004.10.15(金)
【新刊】
・田宮俊作『田宮模型をつくった人々』(2004年,文藝春秋)
 田宮模型の現社長による、田宮模型にかかわった人々のエピソードの紹介。
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2004.10.16(土)
【古本】
・パラダイス山元『ザ・マン盆栽2』(2003年,文春文庫PLUS)
 マン盆栽について詳しく知りたい方は下のサイトをどうぞ。
 日本マン盆栽協会公式サイト マン盆栽パラダイスhttp://www.mambonsai.com/
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2004.10.18(月)
【新刊】
・夏目房之介『マンガの深読み、大人読み』(2004年,イースト・プレス)
 目次は「1部 マンガ読みの快楽」、「2部 『あしたのジョー』&『巨人の星』徹底 分析」、「3部 海の向こうから読むマンガ」
・いしいひさいち『んなアホな!』(2004年,双葉文庫)
 このところ双葉文庫で刊行されているいしいひさいち傑作選の一冊。
 この本は「とくにさだまったキャラクターをもたないものを吹き寄せ風に編んで一 本としたもの」(p.158)とのこと。
・長山靖生『「人間嫌い」の言い分』(2004年,光文社新書)
 光文社のサイトから紹介文を引用すると、「変わり者の多かったあまたの文士の 生き方などを引きながら、煩わしい人間関係や世間との距離の取り方を説く」本、 とのこと。
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2004.10.19(火)
【新刊】
・池谷伊佐夫『神保町の蟲』(2004年,東京書籍)
 神保町にまつわるエッセイと、神保町の古書店のイラストをまとめた本。
 
 下記のトークショーで、古本界の長老の話を聞いてきた。。

・トークショー「古書通信編集長・八木福次郎夜話…私がであった本・人・街 …」
 2004年10月19日(火)19:00〜、東京古書会館地下ホールにて

 八木福次郎氏は、古書情報誌『日本古本通信』の現役の編集長。聞き手はイラ ストレーター池谷伊佐夫氏、司会進行はライター・編集者の南陀楼綾繁(河上進) 氏。

 八木氏は89歳という高齢なのだが、声も、話し方も、歩き方も非常にしっかりして おり、とてもそうは見えなかった。
 また、語られる人や出来事、本の話が、非常に面白かった。江戸川乱歩が古本 屋を営業していた頃の話を、本人から聞いたことがあるとか、吉川英治が新聞社 に勤めていた頃に本名で書いた小説(幻の本といわれているらしい)とか、色々な 話を聞いているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。
 ちなみに、会場には観客として岡崎武志氏の姿も。
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2004.10.21(木)
【新刊】
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
 特集は「スネ夫」。大槻ケンヂ氏へのインタビューもあり。
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2004.10.23(土)・25(月)
 定期的に見に行っているCD屋で中古CDを購入。23日は秋葉原、25日は御茶ノ 水へ行ったが、本の購入はなし。

2004.10.23(土)
【中古CD】
・チカ・ブーン『CHICA BOOM』(1992年,VICL-264)
・ガーデンズ『A Place in the Sun』(1998年,TFCC-88129)
・ダイヤモンドサッカー テーマソング『ドラム・マジョレット』(2002年,EPCE-5138)

2004.10.25(月)
【中古CD】
・ユニコーン『スプリングマン』(1993年,SRCL-2618)
・真心ブラザーズ『I will Survive』(1998年,KSC2-220)
・真心ブラザーズ『Great ADVENTURE』(1996年,KSC2-157)
・hal『way of my attitude』(1997年,VICL-857)
・hitomi『LOVE LIFE』(2000年,AVCD-11878)
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2004.10.27(水)
【新刊】
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
 特集は、映画『ハウルの動く城』、新ドラマ第一回の感想、「西部警察」などなど。
【古本】
・嵐山光三郎:編『山口瞳「男性自身」傑作選 熟年編』(2003年,新潮文庫)
 山口瞳氏のエッセイを再編集したもの。柳原良平氏のイラストも入っています。
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2004.10.29(金)
【新刊】
・長井好弘『寄席おもしろ帖 第2集 おかわりッ』(2004年,うなぎ書房)
→落語・演芸に関する色々な話を紹介した本。
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2004.10.30(土)
【新刊】
・毎日ムック『神田神保町古本屋散歩』(2004年,毎日新聞社)
 毎年10月中頃、神田の古本まつりや、読書週間にあわせて発行される神保町の 古本屋を紹介する本。
 神保町だけでなく、JR中央線・東急東横線・地下鉄千代田線の沿線の古本屋 や、古書の似合う喫茶店の紹介、世界の古書店めぐりなどの記事も掲載されてい る。

・喜味こいし・戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
 
 「雨の神保町、なんとはなしの寂しさよ」ということで、休日出勤を昼で終えて、神 保町へ行く。開催中の「神田古本まつり」「神保町ブックフェスティバル」に行く のが目的である。

 このイベント、厳密には別のものですが、行われているのは神保町の書店、古本 屋街なので、訪れる人にとってはひとつの大きなイベントだと思います。
 ちなみに、神保町についてはよかったら下のリンク先の地図を参照してください。 俺が作成したのものです。http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page093.html

 さて、10月30日の神保町の様子です。

 神保町に向かう途中からだんだんと雨が強くなる。不安に思いつつも、まずは 京古書会館で開催されている古書展(古本市)へ行く。
 今日は、出店している店もいつも以上に気合が入っていて、本当の古本好きの 人に向けた本がばっちりと並んでいた。小僧の俺が気軽に買えるような本は少な く、購入なしで出てくる。人も結構多かったし、やや疲れた。

 それから、雑貨も売っている本屋ヴィレッジ・ヴァンガードと、中古CD屋ジャニ ス2へ。店の中を一通り歩くが、今日はどちらでも購入はなし。天候のせいか、いま いち気分が乗らない。
 そこから三省堂書店へ。ここで毎日ムック『神田神保町古本屋散歩』(2004 年,毎日新聞社)を購入。
 なお、三省堂では北方謙三氏のサイン会も開催されていた。
 その後すずらん通りをぶらぶらする。晴れだったら、すずらん通りには各出版社 などのワゴンが出て、大勢の人でにぎわうのだが、雨天のため中止。雨にぬれる ワゴンが、物悲しい感じを沸き起こさせた。
 
 すずらん通り沿いでは、中古CD屋のジャニス3東京堂書店、地方出版社の本 やミニコミの多い新刊書店書肆アクセスなどを見て歩く。古本まつりにあわせて神 保町に来た人が多いようで、どの店にも人が多かった。そんな感じで、なんとなく見 てまわるだけでも疲れてしまう。
 それでもジャニス3でCDを購入。
・桜井秀俊『インテリア』(1999年,KSC2-270)
・D&D『LOVE IS A MELODY』(1998年,AVCD-11639)

 それから、神保町交差点を渡って、靖国通り側へ出る。岩波ブックサービスセ ンターで、探していた喜味こいし・戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004 年,岩波書店)を購入。

 その後、日本特価書籍を覗く。ここは新刊本の割引や、ぞっき本(特価本。色々 な事情があって、定価よりも安く販売される本)が並ぶ。しかし、今日は購入はな し。

 天気も悪いし、なんとなく疲れてしまったので、今日は不本意ながらこのくらいで 帰ってくる。

 2年前に大量に本を買ったものの、昨年・今年と、古本まつりの時期の神保町で は惨敗しているなあ。

 ちなみに過去の古本まつりの様子は、古本日記のバックナンバーに掲載してい ます。興味がある方はどうぞ。
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