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2004.4.17(土) 春うらら、我は古本買う人ぞ 〜 吉祥寺書店めぐり(2004. 4.20掲載)

 久々に吉祥寺に行こうと思い立つ。かなり暖かかったので、半袖シャツ一枚で出 かけることにする。
 JR中央線の駅を出て、まずは駅の南にある天下一品で昼飯にする。ラーメンと 明太ごはんのセット。久々だ、このこってりしたラーメン。

 その後ブックオフへ。音楽をイヤホンで聴いて雑音を遮り、本やCDを探す。ちな みに雑音というのは、店員のなりふり構わぬあいさつや、つたない店内放送のこと です。
 購入したのは本が4冊。
・泉麻人『コラム百貨店』(1994年,新潮文庫)
・泉麻人『街のオキテ』(1988年,新潮文庫)
 泉麻人の本、特に街歩き関連の本を、読んでみようと思っている。最近、東京に ついての本に、ますます興味が出てきたよ。
・柳家小三治『ま・く・ら』(1998年,講談社文庫)
 落語家の柳家小三治師匠のまくら(落語の本題に入る前のフリートークのような もの)を集めた本。
・松田道弘『奇術のたのしみ』(1985年,ちくま文庫)
 マジックに限らず、パスル・ミステリーなどの話題も紹介している本。
 それからCDを2枚
・倉木麻衣『delicious way』(2000年,GIZA・GZCA-1039)
 最近なんだか倉木麻衣の歌が聴きたくなる。といっても、中古でしか買っていな いけれどね。なんかいいんだよなあ。
・RAZZ MA TAZZ『PRESENT』(1996年,フォーライフ・FLCF-3639)
 ラズマタズは、名前くらいしか知らないが、安かったので買ってみた。前にどこか のCDレビューで紹介されていた記憶があったので、気になって購入。

 それからよみた屋へ。店頭・店内を一通り見て回る。2冊購入。

・泉麻人『新・東京23区物語』(2001年,新潮文庫)
 もう1冊泉氏の本。これも東京関連の本だね。
・菊地信義『装幀談義』(1990年,ちくま文庫)
 装幀とは、本のデザイン(文字の組み方や表紙などのデザイン)のことだと思って ください。菊地氏は数多くの本を手がける装幀家である。その氏へのインタビュー をまとめた本。

 よみた屋を出て、井ノ頭通りを東に行ったところにあるブックステーションへ。ここ では購入なし。この頃からちょっと疲れて、だるくなってくる。そのままJR線の高架 に向かって北上し、高架に沿ってりぶる・りべろへ。店頭の均一台を眺める。ここで も購入なし。

 そのまま駅の方に戻るようにして、今度は駅北口の商店街、サンロードへ。しか し、すごい数の人だ。サンロードの中にある外口書店さかえ書房の店頭を少し見 るが、購入はなし。
 サンロードを途中で西に折れて、東急方面へ。ヴィレッジヴァンガードに行く前 に、どこかで休憩することにする。しかし、どこもかしこも人が多い。なかなかのん びりできそうな店が見つからない。ようやく東急のそばのタリーズコーヒーで休憩。 屋上で風を受けながらアイスココアを飲む。なかなか気分がいい。このままここで 昼寝したいが、そうも行かず、ヴィレッジヴァンガードに向かう。しかし、今日はなん だかあまり欲しい本・CDがなかった。だるかったのと、人が多かったのが原因だと 思う。

 ヴィレッジヴァンガードから吉祥寺通りに出て北上、五日市街道に行き当たった ところで東に進み、藤井書店へ。ここでは2冊購入。本を買ったら少し元気になっ た。我ながらわかりやすい性格だ。

・中沢新一・細野晴臣『観光』(1990年,ちくま文庫)
 ふたりが日本の色々な霊地を旅して、そこで対談する、という本。結構安かった ので購入。店によっては結構な値段をつけている本なので、お得だったかもしれな い。
・織田淳太郎『審判は見た!』(2003年,新潮新書)
 プロ野球の審判にまつわるエピソードを集めたノンフィクション。

 藤井書店の後、そのまま五日市街道を東に進み、すうさい堂へ。下記4冊を購 入。

・『宝島生活暦 街の歳時記』(1978年,JICC出版)
 都市の中で春夏秋冬をいかに生きるかというガイド。エコロジーの視点から書か れている。
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
 『もてない男』(1999年,ちくま新書)の著者による、恋愛に関する論考を集めたも の。
・財徳健治『サッカー・アンソロジー 1』(1999年,NECクリエイティブ)
・財徳健治『サッカー・アンソロジー 2』(2000年,NECクリエイティブ)
 1994年から1999年までの、日本サッカーを中心としたコラムを集めたもの。1が 日本代表チーム、2がJリーグを取り上げたもの。

 その後、ご主人としばらく話す。音楽の話、特撮ドラマの話や、すうさい堂のマル 秘情報など。いやあ、面白かった。
 少々長居してしまったことを反省しつつ、すうさい堂を出て、駅に戻る。駅南の 本センターへ。本1冊、CD2枚購入。

・紀田順一郎『夢の中の本』(1983年,三一書房)
 本に関するコラム、エッセイなどを集めたもの。著者の若い頃の本の思い出など も登場する。
・『JAZZF CHARLIE PARKER』(1994年・DOH-3423007)
・『JAZZG BENNY GOODMAN』(1995年・DOH-3423008)
 いずれも新品特価で販売されていた。パッケージに「DOHOSHA」の文字がある ので、倒産した同朋舎から出ていたCDなのだろうか。詳細は不明。

 古本センターを出て、駅ビルのロンロンに入る。中の弘栄堂書店で、下記2冊購 入。
・武田百合子『富士日記(中)』(1981年,中公文庫)
・武田百合子『富士日記(下)』(1981年,中公文庫)
 『富士日記』は、この間文庫版の上巻を新刊で買って、中・下巻は古本で見つか ればと思ったのだが、見つからないので思い切って新刊で購入。品切れだと思って いたのだが、奥付を見たら、去年から今年にかけて再出荷されているようだ。

 それから、夕飯の場所をどこにするか考えながら、ロンロンを出てうろうろする。 夜になっても、結構人出がある。ハモニカ横丁やサンロードを歩くが、どこも人でい っぱいだ。少し肌寒くなってきて、半袖シャツではややつらいので、結局ロンロンに 戻って中華料理屋で定食を食べる。

 以上でおしまい。JR中央線に乗って帰る。古本屋めぐりにも、今くらいの気候が ちょうどいいねえ。またどこかへ書店めぐりに行こうと思った俺であった。



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