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2003.7.29(火)・8.14(木)・9.2(火) 六本木書店めぐりの巻(2003.9.23掲 載)

 ということで、都会の書店めぐり第3弾は、六本木です。実はこの年になるまで二 十数年余り、六本木って行った記憶がない。多分行ったことがなかったんだと思 う。そんな俺がなぜ六本木に降り立ったのか、そのあたりからお話して参りましょ う。
 ちなみに、今回も地図をつくっています。ご参考までに。

■7/29(火)古本屋の敵は新刊書店で討つ〜
 そもそもこの日は、六本木ヒルズの中にあるヴァージンシネマズ六本木に、映画 を見に行ったのである。見て来たのは「ジャック・タチ・フィルム・フェスティバル」の 『左側に気をつけろ』(1936年フランス,ルネ・クレマン監督)・『郵便配達の学校』 (1947年フランス,ジャック・タチ監督)・『ぼくの伯父さんの休暇』(1953年フランス, ジャック・タチ監督)の3本立て。といっても、『ぼくの伯父さんの休暇』以外は10分く らの短編映画ですけれど。それで、せっかくなので、ついでに六本木駅周辺の本 屋・古本屋をまわる予定を立てていた。
 ということで、映画館を出たあとで、まずは六本木ヒルズ内にあるヴィレッジヴァ ンガードへ行く。ここはものすごく広い。ヴィレッジヴァンガードには、吉祥寺・お茶 の水・自由が丘に行ったことがあるが、そのどれよりも広い。通路にも余裕があ り、地下にもかかわらずかなり開放感がある。しかし、店の雰囲気や置いてある商 品は間違いなくヴィレッジヴァンガード。中でも、CDコーナーはなかなかの充実ぶ り。
 うろうろと歩いていたら、あっという間に1時間以上が経過してしまった。いやあ、 すごいなあ。ここではCDを1枚購入。『RELOADER A Tribute To The  Beatles』 (DOP54)。イギリスのビートルズのトリビュートアルバムだが、歌っている人は全員 知らない。でも、試聴したらなかなかいい出来だったので、購入。

 それから、まずは六本木交差点の周辺にある古本屋二件を目指す。小雨の中、 竦書店誠志堂誠志堂古書店へ。どちらも六本木通りに面した場所に店を構え ています。今年三月に閉店した誠志堂書店と同じ名前が使われているということ は、なにか関係があるのかなあ。場所も、誠志堂書店があった六本木交差点に近 いしなあ。
 なんてことを考えながら両店の中を見て歩いたのだが、個人的には惨敗でした。 誠志堂古書店の方は、店頭がタバコ屋になっていて、そちらがメインといった感 じ。本は、ハヤカワポケットミステリが目立ったけれど、他は特徴のあるジャンルは 見つからなかった。それから、全体的に本が埃っぽかった。
 竦書店の方は、文庫・新書やマンガから、歌舞伎、映画・音楽・芸能、歴史な どの本が揃っている。ただ、やはりちょっと埃っぽいのと、比較的値が張ることもあ って、ここでも購入はできず。
 なお、この二軒の印象は、あくまで初めて六本木を訪れた俺にとってのもので す。昔から六本木に来ている人にとっては、また別の思い入れもあるだろうし、ファ ンの人もいると思う。ともかく、六本木交差点のそばに古本屋があるということは紹 介したかった。興味がある人は足を運んでみてください。

 六本木通りを西南に、六本木ヒルズに戻るように歩くと、二軒新刊書店がある。 あおい書店青山ブックセンター。どちらも深夜まで営業している。あおい書店は 午前1時まで、青山ブックセンターは午前5時半まで(日・祝は午後10時まで)。
 あおい書店は一般的な品揃え。とはいえ、2階にはデザイン関連の本や、社会科 学系の本も多い。ここで3冊購入。
・KAWADE夢ムック『文藝別冊 総特集 山口瞳 永久保存版 江分利満氏の研 究読本』(2003年,河出書房新社)
 最近著作の復刊も多く、ちょっとしたブームになっている山口瞳氏の特集号。初 めての小説『愛別離』をはじめ、未発表の小説、エッセイ、対談などが掲載されて いる。
・桜玉吉『なぁゲームをやろうじゃないか2』(2001年,講談社)
 かつて、雑誌『ファミコン通信』(アスキー,現在は『ファミ通』としてエンターブレイ ンより刊行中)で連載された漫画「しあわせのかたち」で、俺と同世代の人には知 名度の高いであろう桜玉吉氏の漫画。ゲームの紹介と銘打っていながら、実際は 私生活や自主的な(出版社から頼まれてもいない。当然取材費は自腹)取材の様 子を描いた、エッセイ漫画というか紀行漫画というか、非常に不思議な味がある。
・高野文子『るきさん』(1996年,ちくま文庫)
 これも漫画。主人公は20代後半と思しき女性、「るき」さん。彼女ののんびりとし ていてどこかユーモアのある日常を描いている。名前は前から知っていたが、たま たま立ち読みしてとても面白そうだったので、購入。
 久々にマンガを2冊購入しました。

 青山ブックセンターは、フロア構成もちょっと独特。入口から1階に入ると、新刊書 や雑誌が並ぶ。その奥にある階段を上った1.5階に、文庫やデザイン関係・広告関 係の本などの棚がある。1.5階のレジ横の階段を上ると、映画関連・写真集・マンガ などの置かれた2階にたどり着く。ここのマンガコーナーは、数こそ少ないものの、 一部を除いて立ち読み可能なので、特に探しているマンガがなくても、立ち読みし て面白そうな本を探せそうだ。そして、2階から1階の入口そばに直接上り下りする ための階段がある。
 ここでは購入はなかったが、本を眺めているだけでも面白いなあ。

 青山ブックセンターを出て、もう一度六本木交差点へ。ここから芋洗坂に入り、し ばらく下っていくと、東京ランダムウォーク六本木ストライプハウス店が見える。東 京ランダムウォークは、俺は神保町にある神田店にたまに行くことがある。この六 本木店も、店の雰囲気がいい。入口から入ると、1階は半地下のフロアになってい る。ここは、写真集・美術関係の本が多い。和書だけでなく洋書もそろっている。そ れとともに、社会科学系の本も多い。地下のフロアに降りると、活字の洋書と外国 文学の棚がほとんどを占める。外国文学も、単行本・新書・文庫と種類を問わず並 べられている。更に、1階から階段を昇ると踊り場にCDが置かれていて、試聴もで きるようになっている。この階段は売り場の真ん中あたりにあるので、CDを聴きな がら店内を眺めることもできる。
 ここでは1冊購入。
小谷野敦『性と愛の日本語講座』(2003年,ちくま新書)
 恋愛・性愛に関する言葉がいつからどのように使われるようになったのかを考察 している。著者は同じちくま新書で『もてない男』(1999年)『バカのための読書術』 (2001年)など、なかなか刺激的な題名の本を出している。この本も、結構すごいタ イトルだよねえ。

 と、いうことで、初めての六本木はなかなか面白かった。もちろん、本屋しかまわ っていないので、限られた印象なのだが。機会を見つけてまた来たいと思う。

■8月14日(木)〜ということで早速また行ってきました〜
 今日は、会社帰りに六本木ヒルズのヴィレッジヴァンガードに行ってきた。それか ら、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIにも。我ながら豪雨の中よくやるよと思う。しか し、このふたつの店だけで合計3時間近く過ごした。いやあ、時を忘れるとはこのこ とだ。

 TSUTAYAは、けやき坂と芋洗坂が交差するあたりにある。1階がスターバックス カフェと書店、2階がCD・DVD・ビデオ・ゲームの販売とレンタルとなっている。この1 階の本屋が、なかなか面白い。本は文庫とかハードカバーといった分け方ではな く、ジャンルごとに並んでいる。あるジャンルに関する本は、ハードカバーも新書も 文庫も大型の写真集なども、全部まとめて並んでいる。これは、ちょっと新鮮な感 じだった。本のジャンルは、美術・デザインなどの本が目立った。他には、旅行関 係、食に関する本も多い。その分、小説などはちょっと少ない。文庫や新書も、扱う ジャンルに関係あるものにしぼって置いている。
 しかし、棚を眺めているだけでも飽きない。さらに、店内のスターバックスに買っ た本を持ち込むこともできる。また2階のレンタルCDはすべて試聴可能なので、か なり長い時間を過ごすことができる。六本木ヒルズの中心からはちょっとだけ歩く が、ここは行く価値あるわ。ちなみに、営業時間は午前7時から午前4時まで。スタ ーバックスも同様のようです。ううむ、六本木の本屋って、夜ふかしなのね。
 ただ、TSUTAYAでは購入はなし。本日買って来たのはCD2枚。いずれもヴィレッ ジヴァンガードで見つけました。
・ワッツラヴ?『温故知新』(2003年,ワーナーミュージック,WPC6-10245)
 昭和の歌謡曲をスカでカバーしたアルバム。店内で流れていたのを聴いて気に なって、購入。「あの鐘を鳴らすのはあなた」、「なごり雪」などが収録されている。
・JIVE BUNNY THE MASTERMIXERS『THE VERY BEST OF JIVE BUNNY THE MASTERMIXERS』(MCCD 505)
 輸入盤です。詳細はわからんのだが、洋楽のヒットのノンストップミックスみたい なCD。これも店で流れていたのが気になって購入。衝動買いに近いですね。
 しかし、今日はは古本はおろか、本の話さえ出てこないですな。まあ、そういう日 もありますよ。

■9月2日(火)〜またもや、気がつけば六本木〜
 この日は昼間渋谷へ行った帰りに、六本木ヒルズ内のヴィレッジヴァンガードと、 青山ブックセンターに行く。それぞれ1時間くらい店内を見て歩く。webデザインに関 する本など立ち読みする。最近自分のページのデザインについてあれこれ考えて いるのである。しかし、個人的にはいわゆる「ホームページのつくりかた」の本より も、全然関係ない本の中にヒントがあるような気がする。特に自分のページは個人 の趣味のページだからなあ。内容も文章ばっかりだし。
 ということで、購入したのは特にwebデザインとは関係のない次の2冊。
・講談社:編『世界がよくわかる国旗図鑑』(2003年,講談社)
 ヴィレッジヴァンガードにて購入。世界各国、各地域の国旗を紹介した本。小学 生向けのようだが、データも最新で、意外な話も出てくるので、面白そうだと思って 購入。似ている国旗を並べたり、国旗の持つ意味を紹介したりするページなど、興 味深い。ヴィレッジヴァンガードはこういう本を大々的に並べるところがさすがだ。
・雑誌『広告批評 特集:ラーメンズ』(2003年,マドラ出版)
 青山ブックセンターにて購入。『広告批評』は特集によっては買っている。今回は お笑いコンビラーメンズを取り上げている。ページの半分近くを使って、インタビュ ー・対談などが掲載されている。これは買わないわけには行くまい。

 購入した本は2冊でしたが、時間の過ごし方としてはなかなか充実したものでし た。本当はTSUTAYAや東京ランダムウォークにも寄りたかったが、これは時間と 体力と相談して見送った。まあ、これはまた今度ということで。

■まとめ
 ということで、以上がこの夏の六本木書店めぐりです。古本の話も、本の話も少 なくて、おのぼりさんの東京見物みたいになっておりますが、まあ古本日記番外編 みたいなものだとお思ってご了承ください。




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