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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

およそ週刊ペースで、気になる本の小ネタ、最近読んだ・読んでいる本を紹介していきます。
メールマガジン(木の葉燃朗の週刊ほんトーク - まぐまぐ!)ではサイトにない余計な話も含めて配信中。

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2009年3月 3月1日号 3月7日号 2009.03.14号  2009.03.22号 2009.03.28号


3月1日号

●本の小ネタ

第30回西荻ブックマークのお知らせ | 西荻ブックマークお知らせ
http://n-bookmark.jugem.jp/?eid=107
 「ダークサイド・オブ・ザ・探偵小説 昭和20年代編−雑誌「妖奇」をめぐって−」、3月15日(日)、西荻窪にて。

Topics | ブックファースト:秋葉原店閉店のお知らせ
http://www.book1st.net/blog/topics/index.php#a007493
 2009年3月19日(木)で閉店。うーん、一年持たなかったかあ。
 書泉と有隣堂が近くで営業していて、かつあまりマニア向けでない品揃え(だから私なんかは逆に入りやすかった)というのが、厳しかったのかなあ。

《アマゾン、Kindle2を発表》 非常に薄く、スタイリッシュに
http://itnp.net/category_betsu/14/2355/
 Kindle2というのはアマゾンが販売している電子ブックのデータを読むための端末。現時点ではAmazon.comのみで販売。
 外見は、持ち運びしやすそう。どれくらい読みやすいものなのだろうか。

オンライン書店ビーケーワン bk1スタッフが選ぶ「50冊のSF小説」<特集:世界天文年2009>
http://www.bk1.jp/books/contents/booklist/0902_sfbest
 定番って感じのものもあるけれど、最近の作品もあり。いずれにしても、こういうブックガイドを眺めると刺激になる。

●読んだ・読んでいる本

『intoxicate (イントキシケイト)』
 タワーレコードが隔月刊で発行して、店舗で発行しているフリーペーパー。タワーレコードは、他に『tower』、『bounce』とフリーペーパーを出していますが、私は一番好み。
 というのも、取り上げるジャンルがジャズ、クラシック、現代音楽、映像(ミニシアター系映画など)、アートなどなどなので。 
 大きい(複数フロアの)タワーレコードだと、ジャズやクラシック、映画DVDのフロアにだけ置いてあることもあります。
 今号は落語特集で、表紙は柳家小三治師匠。読んでいて、映画『小三治』の公開が始まっていることを知り、あわてて見に行く。
 あと、DVD『落語娘』のミムラさん、いーなー。昔から(ドラマデビューの頃から)好き。

intoxicate (イントキシケイト):http://blog.intoxicate.jp/

『ぶらあぼ 3月号』
 定期購読している音楽雑誌。クラシックのコンサート情報を中心に、CD情報なども掲載されている無料の情報誌。チケットぴあや一部CDショップに行けば配布しているので無料でもらえるのだが、手数料を払うと自宅に送付してもらえる。 
 『ぶらあぼ』、私にとってはクラシックコンサートの情報源として重宝している。クラシックのコンサートの8割は、『ぶらあぼ』で知ってチケットを買っている(残りはコンサートでもらうチラシ)。
 今号も、気になるコンサートのページをぺりぺりと破いて手帳に綴じる。
 でも、実際に行けるのは1割あれば多い方なんだよなあ。それが寂しい。もっとコンサートやライブに行きたい。自分に自由になるお金(給料)と時間(勤務時間)が、ちょうどいいバランスになる仕事がしたい。

WEBぶらあぼ クラシック音楽情報 - WEBぶらあぼ : クラシック音楽情報サイト:
http://www.mde.co.jp/

渡部昇一『続 知的生活の方法』(講談社現代新書)
 最初は、自分が真似できるかどうかを考えた時に、やや回り道みたいな話が多いと思ったのだが、徐々に参考になる話が出てくる。
 経済的自立と知的生活をいかに両立させるかとか、論文は書き始めてから課題が分かってくるとか。

ゲームサイド編集部編『RPG伝説 〜90年代編II〜』
 最近ゲームを遊ぶ時間がなかなかないのだが(相変わらずPSPの『ウイイレ10』は遊んでいる)、読んでいるとまたRPGで遊んでみたくなるなあ。
また紹介の仕方が、今現役でゲームを遊んでいる人だけでなく、昔は遊んだという人や今は仕事や違う趣味に時間を取られている人の琴線に触れるような内容になっている。

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2009.03.07号

●本の小ネタ

・東京創元社|Webミステリーズ!(桜庭一樹):続々・桜庭一樹 読書日記
http://www.tsogen.co.jp/web_m/sakuraba0903_1.html

 桜庭一樹さん、ご結婚なされたそうで。

・*Noriko Tagomori's Blog* | 今川図書館
http://news.tagoya.org/?eid=827733

 たごもりのりこさんの原画展、3月12日(木)〜3月31日(火)に杉並区の
今川図書館に巡回(日程は予定)とのこと。

●読んだ・読んでいる本

 異常な多忙に見舞われておりまして、雑誌『ゲームサイド 4月号』と
雑誌『TV Bros. 3月7日号』をちょっとずつ読んでいる。

 『ゲームサイド 4月号』の特集は「バイオハザード」シリーズなのだが、
私は「バイオハザード」シリーズを遊んだことはなかったし、あまり興味も持っていなかった。
 でも、特集を読むと魅力を感じる。この雑誌は、知らないゲームを面白いと思わせるのが
うまいんだよなあ。以前も同じ編集部の別雑誌『ゲームレベル1』で、「メタルギア」シリーズを
紹介しているのを読んで、同じような感想を持ったのを思い出した。

 『TV Bros.』は、相変わらず。でも、ぱらぱら眺めた限りでは、巻頭の家電特集は面白そう。
明和電機土佐社長や株式会社HORI(ゲームのコントローラーなどを製造)へのインタビューとか。
 あと、映画コーナーの深田恭子さんインタビュー(『ヤッターマン』)! フカキョンキュートです。
デビュー当時の10代の頃より、今の方が俺は断然好き。

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2009.03.14号

●本の小ネタです

・マルイ|新宿マルイカレン|店舗のご案内
http://www.0101.co.jp/stores/guide/store020.html
 新宿の紀伊國屋書店本店の近く。ヴィレッジヴァンガードが入っている。

・ネタは自身か 泡坂妻夫さん謎めく絶筆 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090311bk05.htm
 泡坂妻夫の絶筆となった原稿が3月21日発売の『オール読物 4月号』(文芸春秋)に掲載とのこと。「ヨギガンジー」ものらしい。
 気になるので買ってみようかなあ。

・佐倉市立美術館 ―山川惣治展 少年王者・少年ケニヤのいた昭和
http://www.city.sakura.lg.jp/museum/exhibition/yamakawa_top.htm
会期 2009年(平成21年)2月7日(土)〜3月22日(日)
休館日 月曜日
開館時間 午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
会場 佐倉市立美術館 2・3階展示室

・ブラザーが“業務用”電子ペーパー端末 大量の書類、コンパクトに持ち歩き - ITmedia Biz.ID
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0903/12/news079.html
 電子ブックというよりは、仕事用の書類を印字せずにデータを持ち運ぶことを念頭に置いた端末とのこと。

・青山ブックセンター:「東京アーツ&クラフツマップ」 ABC各店にて配布中!!
http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200903/tokyoacmap.html
 4月5日まで上野の東京都美術館で行われている展覧会に合わせたショップのガイドブックとのこと。

●読んでいる本です。

・西村 佳哲『自分の仕事をつくる』(ちくま文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480425578/garakuta07-22/ref=nosim/

 デザイン関連の仕事を中心に、その人の仕事が(生き方)充実していて、かつ仕事の成果が受け入れられている人(と会社)を取材したルポ。
 最近仕事についてものすごく悩んでいるので、手にとって読む。最初に書かれている「こんなもんでいいでしょ」(p.10)という送り手の思いとそれが見える仕事の結果の否定に、考えさせられる。
 何事も情熱をもって臨まねば、と思う。

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2009.03.22号

●本の小ネタです。

・東京創元社|文庫創刊50周年記念アンケート
http://www.tsogen.co.jp/wadai/sfbunko50th.html
 テーマは、「あなたにとって、創元SF文庫を代表する1冊とは何か?」

・京都国際マンガミュージアム:特別展「冒険と奇想の漫画家・ 杉浦茂101年祭」展
http://www.kyotomm.jp/HP/2008/12/sugiura101th.php
期 間2009年3月20日(金・祝)〜5月24日(日)
 気になるけれど、京都かあ。東京でも巡回展をしてくれないだろうか。

・祝!スタジオボイス400号 - intoxicate (イントキシケイト)
http://blog.intoxicate.jp/content/2009/03/400-0fd7.html
 「タワーレコード渋谷店7Fでは、400冊の表紙を並べてみることができます」とのこと。

●読んだ本です。

戸塚 啓『マリーシア 〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする』
光文社新書 388
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034918/garakuta07-22/ref=nosim/
 「マリーシア」というポルトガル語は、ある程度サッカーが好きな人は聴いたことがあるだろう。
 しかし、一般的な「狡賢い」という訳語は、マリーシアの一面のみを表している、というのが著者の考え。それを証明すべく、ブラジル人を中心とした選手・元選手への取材を行った結果をまとめている。
 私の感想としては、マリーシアはサッカーの「心・技・体」の「心」にあたるのだと思う。精神的な余裕やタフさ、駆け引きに勝つ頭のよさなど、ボールを扱う技術でも身体能力でもない「サッカーのうまさ」を表すのがマリーシアなのだろう。

・小川 光生『サッカーとイタリア人』光文社新書 382
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034853/garakuta07-22/ref=nosim/
 各地方のクラブチームを中心に、イタリアのサッカーについて取材したノンフィクション。
 ここまでサッカーに(特に自分が生まれた地方のサッカーに)夢中になれるイタリアの人がうらやましい。その愛情の深さに、読んでいて時々涙がこみ上げてくる。プレーしているのがどの国の選手であろうと、自分の贔屓チームで活躍する選手は(例外はあるが)愛するし、たとえ自分のチームが弱くても応援を続ける。それだけに、昇格や優勝の喜びはひとしおなのである。

・病院の待合室で、川上 弘美『なんとなくな日々』(新潮文庫)を読む。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101292388/garakuta07-22/ref=nosim/
 平成13年に岩波書店から刊行されたエッセイ集の文庫化。エッセイの初出は、10年くらい前のものもあるのでしょう。
 そう思って読んでも、意外なほど古い感じがしない(調べ物をするのに、夜古本屋で参考文献を探す場面くらいかな)。なんというか、不思議な感じの時間が流れている人なのだろうなあと思う。
 それから、私は前に川上さんの別のエッセイを「おいしいもりそば」に例えたことがあるのだが、このエッセイ集も、やはり食べ物に例えると和食になる気がする。この本はさっぱりした焼魚定職って感じかな。

 あと、俺も川上さんとデートしてみたいです(なんだ唐突に)。

 ちなみに病院に行ったのは病気ではなく、健康診断だったのです。

・後は『TV Bros.』とか『ぶらあぼ』などの雑誌を読む。
 『TV Bros.』のドラえもん特集はよかった。新旧ジャイアン声優対談とか。

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2009.03.28号

●本の小ネタです。

・asahi.com(朝日新聞社):高野文子さん初の挿絵展 
本紙連載小説「ねたあとに」 - ひと・流行・話題 - BOOK
http://book.asahi.com/clip/TKY200903210100.html
 長嶋有『ねたあとに』の新聞連載中の挿絵。高野文子さんによるもの。
 朝日新聞東京本社コンコースにて4月2日まで。開場時間は午前10時から午後7時。入場無料。

・青山ブックセンター:青山ブックセンター自由が丘店 閉店のお知らせ
http://www.aoyamabc.co.jp/45/45225/post_408.html
 2009年3月末にて。二度目の閉店か。前の自由が丘店は駅前にあって、今ブックファーストになっている。
 今の自由が丘店は、駅から2〜3分くらい歩いて2階に上がった場所にある。昔、何度か行ったことがあります。

●読んだ、読んでいる本です。

・津村 記久子『ポトスライムの舟』(講談社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062152878/garakuta07-22/ref=nosim/
 「ポトスライムの舟」、「十二月の窓辺」の二編を収録。
 どちらも働く女性が主人公。そして、どちらも満たされない人々を描く。
 その満たされない理由は、自ら選んでいない(選べない)という点にあるのではないかと思う。そして、小説の中で「決断した」人物は清々しく感じる。

・鈴木 修『俺は、中小企業のおやじ』(日本経済新聞出版社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314380/garakuta07-22/ref=nosim/
 自動車のスズキの社長兼会長の半生記。
 メーカーにとっての売上高は、本当は材料費をマイナスした金額(いわゆる粗利益額)を考えるべきだとか、経営者は現場を見なければならないとか、小さい場所でも一番になるべきだとか、興味深い話が多い。
 この社長さんの下で働くのは大変だが、車が好きな人は充実して働けるような気がする。

・赤瀬川 原平『散歩の学校』(毎日新聞社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/462031899X/garakuta07-22/ref=nosim/
 赤瀬川 原平さんが東京を散歩する様子をつづった本。
 各回の文章はそんなに長くないけれど、アメ横には「地面に生えてない物すべてがある感じ」(p.12)とか、ヴィレッジヴァンガードは「アメ横と秋葉原とドン・キホーテとごみの日が合体したみたい」(p.48)とか、独特な表現が面白い。

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