「木の葉燃朗のがらくた書斎」トップ>>木の葉燃朗の週刊ほんトーク>>2009年2

木の葉燃朗の週刊ほんトーク

およそ週刊ペースで、気になる本の小ネタ、最近読んだ・読んでいる本を紹介していきます。
メールマガジン(木の葉燃朗の週刊ほんトーク - まぐまぐ!)ではサイトにない余計な話も含めて配信中。

週刊ほんトークの目次へ

【広告】  楽天ブックス   オンライン書店bk1

2009年2月 2月7日号 02.14号 02.21号


2009年2月7日号

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●本の小ネタです。

◆【共同通信】直木賞の泡坂妻夫さんが死去 紋章上絵師の顔も
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020401000482.html
 私は欠かさず読んでいた読者ではないのだが、数冊は読んでいる。
 特に新潮文庫の『しあわせの書 迷探偵ヨギ・ガンジーの心霊術』と『生者と死者 酩探偵ヨギガンジーの透視術』の二冊はすごいです。普段本を読まない知人が驚いたのを覚えている。 ご冥福をお祈りします。

◆本の購入に関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2009/090202/
 ネット上のアンケートなので、必ずしも正しい傾向かは分かりませんが。
 「30代以下の1割が、『本は全く読まない』」。かわいそうにねえ、本を読まないなんて。

◆ロゴヴィスタ、USBメモリーに収録した「現代用語の基礎知識2009」- デジタル - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20090206/1023392/
 「光学ドライブを持たないネットブックなどでもスムーズにインストールできる」(上記記事)。そういうことか!

◆たごもりのりこさん原画展@阿佐ヶ谷図書館
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8064619.htm
l 上のリンクは私が書いたブログのエントリです。

●たごもりのりこ原画展〜『どうぶつどどいつドーナッツ』より
●日程:2月3日(火)〜28日(土) *19日(木)は休館
●開館時間
 ・平日(月〜土)・・・・・ 午前9時〜午後8時
 ・日曜日・祝日 ・・・・・ 午前9時〜午後5時

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●続いて、読んだ本について。

■五百沢 智也『歩いて見よう東京』(岩波ジュニア新書)を読み終え、続いて同じ著者の『図解 新東京探訪コース』(岩波ジュニア新書)を読んでいる。
 それぞれ、1994年、1988年に刊行。地方から、高校生が5日間東京を見学することを念頭に置いたガイドブック。

 とはいえ岩波書店なので、結構アカデミック。そして、極力歩くことを推奨している。東京駅丸の内口から出発して皇居周辺を歩いたり、本郷(東大)・早稲田・三田(慶応)など大学をめぐったり、一日かかるコースも。

 読んでいると、久々に地図を片手に東京を歩きたくなる。意外な場所が近いことも分かる。

アマゾン:
『図解 新東京探訪コース』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4005001394/garakuta07-22/ref=nosim/
『歩いて見よう東京』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4005002331/garakuta07-22/ref=nosim/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
■キャサリン・サンソム『東京に暮す 1928〜1936』 (岩波文庫)を読み終える。
 著者はイギリスの外交官夫人。文章にユーモアがあり、また日本への愛情も感じる。戦前の昭和の日本に、こうした外国人の方がいたことが、なんとなくうれしい。

アマゾン:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003346610/garakuta07-22/ref=nosim/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
■ゲームサイド編集部編『RPG伝説 〜90年代編II〜』(マイクロマガジン)も読んでいます。
 テレビゲーム・パソコンゲームの中で、代表的なRPGを紹介した本。雑誌『GAME SIDE』、その前身である『ユーゲー』、『ユーズド・ゲームズ』といった雑誌に掲載された記事が中心。

アマゾン:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896373111/garakuta07-22/ref=nosim/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
■雑誌『Number』の最新号(722号)も。特集は『言葉力。 2009年の監督論』。
 スポーツ監督の魅力を、言葉という点から取り上げる。イビチャ・オシムへのインタビューは興味深い。

アマゾン:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001QT6EPE/garakuta07-22/ref=nosim/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▲このページの一番上へ


2009.02.14号

●まずは本の小ネタです。

■画家の書棚にみる 昭和アート・ブック史:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/
 画家宮本三郎氏の蔵書の公開。美術館は自由が丘から歩いて行けるくらいの場所のようです。
 ・3月22日(日)まで。
 ・開館時間:午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
 ・休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日に当たる場合は翌火曜日が休館)。

■クラフト・エヴィング商會の装幀 「ちくまプリマー新書」100点を記念して: 筑摩書房からのお知らせ / INFOMATION&TOPICS
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/entry/117
 新宿の紀伊國屋書店本店にある画廊で行われている。
 ・日時 2月12日(木)〜2月24日(火)
 ・会場 新宿紀伊國屋画廊

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●で、読んだ本です。

■長嶋有『ねたあとに』(朝日新聞出版)を読み終える。
 山荘で過ごす夏の日々を描いた小説。山荘はちょっとおんぼろっぽいが、集まる人たちはみな楽しそう。
 そして、山荘ではいろいろな「遊び」をする。それは麻雀牌を使った「ケイバ」だったり、独自のルールを加えた軍人将棋だったり、言葉を使った遊びだったりする。

 その様子を描いたこの小説自体も、遊び心に満ちている。長嶋氏や氏の知人と思われる人物、長嶋氏の作品をもじった名前が次々と登場し、元ネタを知らなくても面白いが、知っているとなお面白い。

 ただ、私小説にはなっていない。登場する、長嶋氏がモデルと思われる作家の名前が(名字はナガヤマだが)「コモロー」という全然違う名前になっていることで、私小説であることからひらりと避けているような印象を受ける。

アマゾン:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022505311/garakuta07-22/ref=nosim/

■アイランズ編著『地図から消えた東京物語―新旧地図で比較する東京の20年』
(東京地図出版)を読んでいる。
 1986年と現在と、同じ場所の東京の地図を見比べて、なにが変わったかを見る本。

 これは、とても興味深い。東京で生まれて育ちながら、会社勤めを始めるまで東京の街に興味を持てなかった(怖かったのです)自分にとって、当時の東京の様子はとても興味深い。今の私が1980年代の東京に興味を抱いているのは、当時見ること、行くことが間に合わなかった場所への憧れが大きい。

 当時を知っている人には、懐かしいと思います。

アマゾン:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4808509571/garakuta07-22/ref=nosim/

■五百沢 智也『図解 新東京探訪コース』(岩波ジュニア新書)は読むのをちょっと休み中。
アマゾン:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4005001394/garakuta07-22/ref=nosim/

■ゲームサイド編集部編『RPG伝説 〜90年代編II〜』(マイクロマガジン)も休み中。
アマゾン:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896373111/garakuta07-22/ref=nosim/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●先週出かけた、本関連の展示会やイベントなど。

2/8 [展覧会]たごもりのりこ原画展「どうぶつ どどいつ ドーナッツ」より@阿佐ヶ谷図書館
2/8 [展覧会] 「原研哉デザイン展 「本」 友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで。」@武蔵野市立吉祥寺美術館

▲このページの一番上へ


2009.02.21号

●本のネタです。

葛飾図書館+葛飾図書館友の会 スペシャル・トーク・ライブ(葛飾区立図書館)
http://www.lib.city.katsushika.tokyo.jp/sptalk08.html
日時 2009年2月22日(日)午後1時30分〜4時30分
会場 葛飾図書館3階・第2会議室(入場無料)
※事前申し込みは不要です。当日直接会場にお越しください。

 当日休みだし、地元だし、行こうかと思っています。

広告批評ファイナル・イベント クリエイティブ・シンポシオン2009
http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200902/kokokuhihyo200903.html
■2009年3月12日(木)・13日(金)・14日(土)・15日(日)・17日(火)
■梅窓院 祖師堂(東京都港区南青山)
 広告批評によるトークセッション。

三省堂書店 公式ブログ 神保町本店 - 3月8日:ビジネス社刊『昭和の東京』出版記念 路上観察学会 物件品評会
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2009/01/38-2.html

 三省堂書店神保町本店で本を買うか予した人が参加可能。むう、私はすでに別の書店で買ってしまった。

江戸東京博物館:特別展「手塚治虫展」
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2009/0418/200904.html

 4/18-6/21、江戸東京博物館にて。

複数の雑誌を1冊に――ナカバヤシのWeb製本サービス - ITmedia Biz.ID
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/20/news095.html

 ナカバヤシの「Fueru FINEBOOK」

Web製本サービスFINEBOOK
http://www.fueru.jp/finebook/

●読んだ本・読んでいる本です。

・アイランズ編著『地図から消えた東京物語―新旧地図で比較する東京の20年』を読む。感想はブログにアップ。

[書評]東京はなにが変わったか、なにが変わっていないのか:アイランズ編著『地図から消えた東京物語―新旧地図で比較する東京の20年』
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8107142.html

・五百沢 智也『図解 新東京探訪コース』を読み終える。1988年に刊行。高校生が、東京の街の様子を知るために歩くためのガイドブック。
 前みたいに、東京のあちこちに、「そこに行く」事を目的に行きたいという思いがわいてくる。今はその土地にある場所(お店なり美術館なり映画館なり)に行くことがほとんどで、しかもぶらぶら歩く余裕もなくなっているので。

・小林まこと『青春少年マガジン1978〜1983 KCDX』を読む。
 ギャグを入れた回顧録ではあるのだが、マンガ家の過酷さも垣間見える。仲間のマンガ家の、1983年以降についてあえて書いたことに、同じ時代を一緒に駆けた同士への思いみたいなものを感じる。

・いしいひさいち『だからどーした劇場』(双葉文庫)を読んでいる。
 ノンジャンルの四コママンガ集。ダジャレから、オチを理解するのに時間がかかるものまで、バラエティに富んでいる。

・渡部昇一『続 知的生活の方法』(講談社現代新書)を読んでいる。
 どちらかというと、当時のご本人がどのような知的生活を送っていたか、という具体例から「知的生活とは?」を考える内容。

▲このページの一番上へ


【広告】  楽天ブックス   オンライン書店bk1

週刊ほんトークの目次へ

「木の葉燃朗のがらくた書斎」トップ>>木の葉燃朗の週刊ほんトーク>>2009年2

inserted by FC2 system