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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

およそ週刊ペースで、気になる本の小ネタ、最近読んだ・読んでいる本を紹介していきます。
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2008年10

(目次)

2008.10.04号

2008-10-11号

2008.10.18号

2008.10.25号

(広告)

bk1

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2008.10.04号

■本の小ネタ

●印刷博物館:企画展示:【企画展示】ミリオンセラー誕生へ! −明治・大正の雑誌メディア−
http://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/080920/index.html

会 期 :2008年9月20日(土)〜2008年12月7日(日)
休館日 :毎週月曜日(ただし、10/13、11/3、11/24は開館。10/14日、11/4、11/25は休館。)
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
入場料 :一般500円、学生300円、中高生200円、小学生以下無料
 ※20名以上の団体は各50円引き
 ※65歳以上の方は無料
 ※身体障害者手帳等お持ちの方とその付き添いの方は無料

 雑誌の発展を紹介する企画展。

●国際子ども図書館:展示会のお知らせ「童画の世界−絵雑誌とその画家たち」
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2008-03.html

開催期間 2008年9月20日(土)〜2009年2月15日(日)
会期中の休館日 月曜日、こどもの日を除く国民の祝日・休日、年末年始
資料整理休館日 毎月第3水曜日
開催時間 午前9時30分〜午後5時
会場 国際子ども図書館3階 本のミュージアム
入場無料

●お知らせ:創業100周年記念出版について:講談社「おもしろくて、ためになる」出版を
http://www.kodansha.co.jp/news2/

 11月から2年にかけて、100冊の書き下ろしを刊行するとのこと。月4〜5冊の刊行が多いか少ないかは私には判断できかねるけれど、出版社としての規模の大きさは感じる。

■読んだ本

テルちゃん玄侑 宗久『テルちゃん』(新潮社) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 三編の中編小説を収録。フィリピンから嫁いで来たエテル(彼女がテルちゃん)と、周りの人々に起こる出来事を描く。
 静かな話だけれど、人が生きること、それから「家族」で暮らすことについて考えさせれくれる。

片山 ユキヲ『空色動画 1』(2008.04・講談社シリウスKC・ISBN : 978-4-06-373113-2) オンライン書店bk1Amazon.co.jp

 女子高校生がアニメーションをつくる面白さに魅了されて、という話。
 とはいえ、タイトルに「空色」とあるように、カラッとしていてさわやか。主人公が三人いて、一人は内気なマンガ・アニメーション好きなのだが、他二人はハイテンションな帰国子女と、バンドでベースを弾くロックな子という組み合わせも珍しい。
 そして周囲の友達も、今どきの普通の女子高生が、三人の描くアニメ(パラパラマンガ)の面白さに夢中になる。
 この設定だから、アニメーションの持つ魅力がより明確に感じられる。

カラスヤサトシ『カラスヤサトシ』(講談社アフタヌーンKC) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

カラスヤサトシ『カラスヤサトシ 2』(講談社アフタヌーンKC) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

カラスヤサトシ『萌道』 (竹書房バンブー・コミックス)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 カラスヤサトシ氏のマンガをまとめて読む。『カラスヤサトシ』・『2』は、お題に答える四コママンガ。ご本人の思い出や周辺で起こる出来事を描く。
 『萌道』は、都内(一部)大阪のメイドカフェなどの「萌えスポット」を取材したレポートマンガ。萌えの持つ妄想力と、カラスヤさん流の妄想力がぶつかり合って、そこに笑いが生まれる。
 いずれも密度が濃い。

うつうつひでお日記 その後 吾妻 ひでお『うつうつひでお日記 その後』(2008年9月・角川グループパブリッシング) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 『うつうつひでお日記』の続編。2006年12月から2008年3月までの日記。公式サイトに掲載されているもの(ただしバックナンバーは公開されていないので、本を買う価値もあり)。
 『うつうつひでお日記』とは異なり、マンガではない。文章とイラスト。絵日記みたいな感じ。後半は、イラストの比率も多いし、半ページくらいのマンガも少しある。
 内容は、吾妻先生の食事、本やテレビの感想。イラストは女の子の絵が中心。吾妻先生に興味がないとなにが面白いか分からないかもしれないが、私は面白かった。

■読んでいる本

スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み (ハヤカワ文庫JA)野田 昌宏『スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み』 (ハヤカワ文庫JA)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 最初に、スペース・オペラの魅力を語り、続いてスペース・オペラに限らず、小説の書き方が解説される。
 親しみやすい語り口で、面白い。

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2008-10-11号

■本の小ネタ

●青山ブックセンター:青山ブックセンター×流水書房  1万円の図書カードが当たる! 秋の読書キャンペーン (2008年10月10日〜11月10日)  
 http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200810/1_200810101110.html

 1回に1,000円以上買い物すると、スタンプを押してもらえる。スタンプがたまったらくじを引けて、当たると図書カードがもらえる。
 1,000円ごとにスタンプ一個にしないと、何度もレジに行く人が出ないだろうか。つまり、1,000円の本を10冊買う場合、一度にレジを打ってもらってもスタンプ一個だけれど、10回に分けてレジを打つとスタンプ10個になるのではないか。

●「自分で値段を決められる」教科書、Web で公開 - japan.internet.com Webビジネス
 http://japan.internet.com/busnews/20081007/12.html

 アメリカのマーケティングの教科書。
 ユーザーが値段を決めていい情報って、相手のことを知らない限り「タダでいただき!」となるのがオチだろうと思う。もともとつくった人のファンだから、お金を払うものだと思う。そういう意味でファン限定で配信するのがいいのかもしれない。

●Topics | ブックファースト:ブックファースト新宿店が11月6日にオープンします!
 http://www.book1st.net/blog/topics/index.php#a006511

 新宿西口の「モード学園コクーンタワー」内。カフェ&ギャラリーやイベントスペースなども併設されるとのこと。
 ところでルミネ新宿の二店舗はどうするんだろうか。

●あらたにす:読書の秋 おすすめ100冊大集合
 http://allatanys.jp/S001/ex30100.html

 一応書いておくと、「あらたにす」は読売・朝日・日経の記事を読み比べられるサイト。
 読書の秋特集なのだが、なんとなくのっぺりしていて、なにをアピールしたいのが明確でない。

●ブックオフオンライン、中古コミックの1〜3巻がランダムに5セット入った“福袋” | 情報・通信 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20081007/102982/

 在庫処分?

●3分LifeHacking:新刊を買い逃さないための4つのオンラインサービス - ITmedia Biz.ID
 http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0810/09/news067.html

 Amazon.co.jp関連のサービスがメインですが、オンライン書店にはたいてい同じサービスがある。自分が主に使っているオンライン書店のサービスを使えばいいと思う。
 
■読んだ本

スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み (ハヤカワ文庫JA)野田昌宏『スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み』 (ハヤカワ文庫JA)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 後半は、書斎や椅子、原稿用紙・ワープロの選び方(このへんは時代を感じる)、書けたものをどうやって人に読んでもらうかまで、実践的な内容になっている。

GAME LEVEL (ゲーム・レベル) 1 2008年 11月号 [雑誌] 雑誌『GAME LEVEL (ゲーム・レベル) 1 2008年 11月号』(マイクロマガジン社) Amazon.co.jp楽天ブックス

 特集は「ロックマン」、「ファイヤーエムブレム」など。いずれも新作が出ることで、シリーズを紹介する。
 「ロックマン」は懐かしかったけれど、全体的に創刊号ほどのパワーはなかった。創刊号が200点くらいの充実度だったともいえるけれどね。
 ライターさんの力量がはっきり出る雑誌だと思う。

空色動画 2 (2) (シリウスコミックス)片山 ユキヲ『空色動画 2』(講談社・シリウスコミックス)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 先日読み始めたマンガの最新刊。アニメーションを描く面白さに目覚めた女子高生の活動を描く。
 第一巻にあった疾走感(初期衝動みたいなもの)は、やや薄まったけれど、これからどうなるかという期待感は抱かせてくれる。

■読んでいる本

泡坂妻夫『泡亭の一夜』(新潮文庫)  Amazon.co.jp

 泡坂氏による新作落語と、寄席の思い出についてのエッセイを収録したもの。
 推理作家らしく、サゲのひねりが効いている。滑稽噺もあれば人情噺もあり、幅が広い。

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2008.10.18号

■本の小ネタ

●小学館集英社、ピントが合うとドラえもんが笑う「ドラえもんデジカメ」 :ニュース - CNET Japan
 http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20382071,00.htm

 カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z20」に付加機能を搭載したもの。

■読んだ本

泡坂妻夫『泡亭の一夜』(新潮文庫)  Amazon.co.jp

 泡坂氏による新作落語と、寄席の思い出についてのエッセイを収録したもの。

歩くひとりもの (ちくま文庫)津野 海太郎『歩くひとりもの』(ちくま文庫) Amazon.co.jp楽天ブックスオンライン書店bk1

 独身生活について、独身生活を送った文学者などについてのエッセイ。
 ある年齢以上になると、独身生活は老いをどう独りで生きるか、という問題になるという。独身で通した文学者の中にも、実は身の回りの世話は妹や姪が行っていたという話は、興味深かった。

 しかしなにより興味深かったのは、この本の文庫化直前に津野さんが結婚したということ。

■読んでいる本

エルマガmook『アートを楽しむ東京地図本』(京阪神エルマガジン社) オンライン書店bk1Amazon.co.jp楽天ブックス

 「アート」をテーマにした東京のガイド付き地図。美術館・ギャラリーと、一緒に行くと良さそうなショップやレストランを紹介している。
 街のセレクトはそんなに偏っていないと思うが、紹介されているギャラリーや店は偏っているように思う。

クリストファー・プリースト著・安田 均訳『逆転世界』(1996.5・創元SF文庫・ISBN : 4-488-65503-3) オンライン書店bk1

 移動する巨大都市の中で生まれ育った主人公が、成人しその外で働くことになる。
 まだ、全貌が分からないが、壮大な話になりそう。

山根 一眞『スーパー手帳の仕事術』山根 一眞『スーパー手帳の仕事術』(1986年、ダイヤモンド社)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1

 ファイロファックスを紹介する本。これが「システム手帳本」の元祖。
 もう20年以上前の本だし、今の山根氏の考え方とは違うところもあるかもしれない。しかし、システム手帳のなにが便利で、どう使うのがいいのかは今読んでも参考になる。

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2008.10.25号

■本の小ネタ

●「時代を変える 図書館サミット」を開催します:お知らせ記事│豊島区立図書館
 http://www.library.toshima.tokyo.jp/info/20080919.html

 スピーチ・シンポジウム・分科会など。

●東京創元社|復刊フェア2008
 http://www.tsogen.co.jp/wadai/fukkan2008.html

 ハインラインやJ・G・バラードの短編集など。

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■読んだ本

いしいひさいち『がんばれ!!タブチくん!! 3 おとぼけ夫婦篇 (3) 』(2008年10月・双葉文庫) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 タブチくんが現役を引退してから、解説者をしていた頃を想定して書かれた四コママンガを集めたもの。

クリストファー・プリースト著・安田 均訳『逆転世界』(1996.5・創元SF文庫・ISBN : 4-488-65503-3) オンライン書店bk1Amazon.co.jp楽天ブックス

 ラストまで読むと、「こんな世界がなぜできたのか」ということが分かる。これは意外だった。
 ただ、ラストがちょっとさらっと進んでしまった気もする。

山根 一眞『スーパー手帳の仕事術』山根 一眞『スーパー手帳の仕事術』(1986年、ダイヤモンド社)  Amazon.co.jpオンライン書店bk1

 イギリスのシステム手帳「ファイロファックス」を紹介する本。イギリスでのショップ・ユーザーのレポート、山根氏自身の使い方のレポート、日本のユーザーのレポートが掲載されている。これが「システム手帳本」の元祖。

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■読んでいる本

エルマガmook『アートを楽しむ東京地図本』(京阪神エルマガジン社) オンライン書店bk1Amazon.co.jp楽天ブックス

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