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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

およそ週刊ペースで、気になる本の小ネタ、最近読んだ・読んでいる本を紹介していきます。メールマガジンでも配信。

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2008年7月

2008.07.05号

■本の小ネタ

●コクヨS&T、新シリーズの幼児向け絵本「はじめてずかんシリーズ」 - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20080627/1016087/

 図鑑絵本です。コクヨは最近知育玩具に力を入れているようです。

●アマゾン、4億5000万円で落札した希少本を日本初公開:ニュース
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080703/1005772/

 Amazon.comが、J.K.ローリング(「ハリー・ポッター」シリーズ)の手作り本をサザビーズのオークションで落札したそうです。「落札で得た収益は、J.K.ローリング氏が設立した欧州のこどものための慈善団体「The Children's Voice」に全額寄付された」(上記記事より)とのこと。
 果たしてこれが、すべてのAmazonの利用者にとっていいことだったのか、という疑問はある。

■読んだ本

べつやく れい『ひとみしり道』(メディアファクトリー)
 ひとみしりであるイラストレーター、べつやく れいさんが、ひとみしりについて考えたり、話し方教室の体験講座に参加したり、フリーマーケットに参加したりするエッセイマンガ。
 私も人見知りなので(年をとって徐々にそうでなくなってきたし、私の場合はどちらかというと無愛想なのだが)、色々「そうだよねえ」と思う部分がある。特に「だまされにくい」というのは、よく分かる。
 あと、べつやくさん、字うまいなー。内容と関係ないし、いまさらかよという感想ですが。

GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌] 雑誌『GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌]』 マイクロマガジン社
 ファミコンなどの懐かしゲームから最新のゲームまでを紹介する雑誌。今号の特集は「『テイルズ オブ』シリーズ特集」と「竹本泉ゲーム特集」。私はどちらもあまり思い入れがないので、「よし、遊んでみよう」という気持ちまではならなかったな。

 詳しい目次などは下の公式サイトでどうぞ。
GAMESIDE(ゲームサイド)公式サイトへようこそ!
http://www.gameside.jp/index.htm

■読んでいる本

武満 徹(小沼 純一:編)『武満徹対談選―仕事の夢 夢の仕事 (ちくま学芸文庫 タ 26-1)』筑摩書房  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 杉浦康平氏との対談では、西洋とアジアの音楽の違いが考察されている。西洋音楽は、演奏が難しく、一部の「天才」が文化を進める。対してアジアの場合は、生活、その場所と音楽が関連していて、誰もが演奏できる。ただ、その場で演奏されないと意味がない。
 そして日本の場合は、一人で演奏し、暗い雰囲気がある。

 また辻靖剛氏との対談でも、西洋・日本の音楽が話題になる。西洋では、若くても演奏技術があれば認められる(それこそ7-8歳でも)。しかし日本の雅楽の場合は、その人・人生とその人の音楽が分かちがたい、という。

 ヤニス・クセナキスとの話になると、西洋の中でもドイツが構造や構成を重視し、フランスが音や音色を重視する話も出てきて、これもまた面白い。またクセナキスは、コンピュータを使用して、絵を描くことがそれが音になるという「ユピックス」というシステムを当時開発している。楽器の演奏や記譜法などの技術がなくとも、音楽をつくる才能を発揮できるという考えに基づいたようだ。これ、今のシーケンスソフトや、TENORI-ONなどに通じる考えではなかろうか。


2008.07.12号

■本の小ネタ

●夏の文庫フェア
 新潮文庫、角川文庫、集英社文庫のガイドブックをもらってきました。新潮文庫には、比較的「文学」を読んで欲しいという思いを感じる。他2社は売り抜けというか売り逃げというか、そうした雰囲気を感じる。
 夏の文庫フェアが始まると、私も独自のおすすめ文庫紹介をしたくなる。ちくま文庫や講談社学芸文庫、東京創元社や早川書房の各文庫シリーズあたりからセレクトしてみたくなる。

●asahi.com(朝日新聞社):伊坂幸太郎さん、直木賞選考対象から辞退 - 文化
http://www.asahi.com/culture/update/0708/JJT200807080001.html

 「通常6月に候補作を決め、著者に受諾するかどうかを確認するが、今回は4月の予備選考の段階で伊坂さんから「今は執筆に専念したい」として辞退の意向が示された」(上記記事)という。
 伊坂さんは、これまで5回直木賞候補になり、5回とも落選している。なんとなく、辞退したくなる気持ちは分かる気がする。

オンライン書店ビーケーワン 第139回芥川賞・直木賞候補作発表!
【第139回芥川龍之介賞 候補作品】
磯崎憲一郎『眼と太陽』 文藝夏号
岡崎祥久『ctの深い川の町』 群像6月号
小野正嗣『マイクロバス』 新潮4月号
木村紅美『月食の日』 文学界5月号
津村記久子『婚礼、葬礼、その他』 文学界3月号
羽田圭介『走ル』 文藝春号
楊逸『時が滲む朝』 文学界6月号

【第139回直木三十五賞 候補作品】
井上荒野『切羽へ』 新潮社
荻原浩『愛しの座敷わらし』 朝日新聞出版
新野剛志『あぽやん』 文藝春秋
三崎亜記『鼓笛隊の襲来』 光文社
山本兼一『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』 文藝春秋
和田竜『のぼうの城』 小学館

●木の葉燃朗の「本と音楽の日々」 トークライブ『「本の家」から「本の町」へ』を聴く
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/7364239.html

 先日行ってきた下記のトークイベントの感想を書きました。
古本・夜の学校 「本の家」から「本の町」へ
出演:北尾トロ+野崎正幸

●自作マンガを投稿・閲覧できるモバイル SNS「マンガゲット」がテスト開始 - japan.internet.com 携帯・ワイヤレス
http://japan.internet.com/allnet/20080707/3.html

■読んだ本

武満徹(小沼 純一:編)『武満徹対談選 仕事の夢 夢の仕事』 (ちくま学芸文庫) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 私は、武満徹の音楽には難解(しかし面白い)という印象を持っているのだが、対話を読むと、非常に明快で分かりやすいし、ユーモアもある。

白土 健 青井 なつき『なぜ,子どもたちは遊園地に行かなくなったのか? (創成社新書 21) (創成社新書 21)』 創成社  楽天ブックスオンライン書店bk1Amazon.co.jp
 閉園してしまった遊園地をテーマにしたノンフィクション。歴史的な記録を紹介する本としては調査不足だし、著者のパーソナルな思い出を語る本としては、著者の年齢やその遊園地に何回通ったかなどが不明で、なんとも中途半端な印象。
 テーマが興味深いだけに惜しいなあ。

■読んでいる本

岡崎 武志 山本 善行『古本屋めぐりが楽しくなる―新・文學入門』工作舎  オンライン書店bk1Amazon.co.jp楽天ブックス
 日本の文学は、現代(まさに今現役の)文学と明治の文豪(漱石・鴎外・太宰など)だけじゃないんだぜ、ってことを感じさせてくれる。


2008.07.19号

■本の小ネタ

●お悔やみ:国語学者の大野晋氏(享年88歳)
 岩波新書の『日本語練習帳』は、私も大学生の頃に読んだものです。ご冥福をお祈りします。

●Zoomii.com http://zoomii.com/
 英語のオンライン書店。本棚に本が面出しで並んでいるのを、画面を動かしながら眺める。クリックすると詳細情報も表示されて、Amazon.comでも買える。GoogleマップみたいにAjaxを使っているんですね。

●漫画出版大手4社、ゲーム機「Wii」への電子コミック配信で合弁会社 - ニュース - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz08q3/578870/

●「本は紙が良い」半数弱--アイシェア、読書に関する調査:マーケティング - CNET Japan
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20377255,00.htm

 「有効回答数は364人」なので、どのくらい信憑性があるかは分かりませんが。

●ちくま日本文学美術館
http://www.chikumashobo.co.jp/special/nihonbungaku/bijutukan/index.swf

 文庫版の「ちくま日本文学」シリーズの表紙イラストを眺め、イラストをクリックするとその作家についての情報が表示される。

オンライン書店ビーケーワン ビーケーワン夏の文庫100冊
 ちょっと目を引くラインナップ。

●新潮文庫の100冊 2008 http://100satsu.com/
 100冊検定というのがあるので、挑戦してみました。中級止まり。

■読んだ本

●こうの史代『この世界の片隅に 中』 (双葉社アクションコミックス)
 昭和19年から20年の広島を舞台にした漫画。戦争の影響はいろいろなところに現れるが、それでも普通の人は普通に一生懸命生きている。
 「普通の人は普通に一生懸命生きている」というのは、物語の舞台によらず、著者の漫画で描かれるテーマ。

●阿部昭『短編小説礼賛』(岩波新書)
 古今東西の短編小説を紹介する。鴎外、モーパッサン、ドーデ、独歩、ルナール、菊池寛、志賀直哉、チェーホフ、マンスフィールド、梶井基次郎、魯迅、ヘミングウエーと取り上げている。
 文学作品を読みたくなる。この本で紹介されている短編でアンソロジーを組んだら、面白いんじゃないかと思う。

●岡崎 武志 山本 善行『古本屋めぐりが楽しくなる―新・文學入門』工作舎
 随筆や詩集も含めて、読むべき本を紹介している。特に随筆には興味が惹かれる。

■読んでいる本

 次は、

●尾崎翠 [ちくま日本文学004] (ちくま日本文学 4)』

 を読みます。


2007.07.26号

■本の小ネタ

●people_vol.78 長嶋有・柴崎友香・福永信 鼎談
http://www.log-osaka.jp/people/vol.78/ppl_vol78.html

 http://www.log-osaka.jp/people/vol.67/ppl_vol67.htmlの三年後版。ネットの文章は以前のものでも「新しい」という印象を持たれることがあるので、更新しようという考えがあったそうです。

●青山ブックセンター:ABCブックフェス2008 この本は本当にいい青山ブックセンター本店にて8月1日より開催!
http://www.aoyamabc.co.jp/20/20_200807/abc200881.html

 8月中、青山ブックセンターの本店を中心に

●ネット時代の著作権――楽譜の青空文庫「IMSLP」の復活:飯尾洋一「ネットエイジのクラシックジャンキー」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080709/1005901/
●ネット時代の著作権――続・楽譜の青空文庫「IMSLP」の復活:飯尾洋一「ネットエイジのクラシックジャンキー」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080717/1006094/

 著作権の消滅した楽譜を公開したサイトが閉鎖して復活するまでの顛末。問題になったのは、著作権の消滅するまでの期間。

●高橋留美子展 It's a Rumic World
http://websunday.net/rumic/

会期:7月30日(水)〜8月11日(月)
会場:松屋銀座8階大催場

●角川、「東京ウォーカー」の情報をネット先行配信、反応を誌面に反映 - ニュース - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz08q3/578954/

 webでの反応の大きさを誌面に反映させるようです。

■読んだ本

読み終えた本はありませんでした。

■読んでいる本

●『尾崎翠 [ちくま日本文学004]』(筑摩書房)
 「こおろぎ嬢」、「地下室アントンの一夜」、「歩行」と読んで、今「第七官界彷徨」を読んでいるところです。
 読んでいて思うのは、小説というよりも、長い長い散文詩のようだということ。読んでいて湧いてくる思いが、詩を読んでいる時のそれに近い。
 それから、これはいい意味でですが、少女漫画の文体に影響を与えているのではないかと感じた。


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