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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

およそ週刊ペースで、気になる本の小ネタ、最近読んだ・読んでいる本を紹介していきます。
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2008年3月

週刊ほんトーク(2008.03.02号)

■本の小ネタ

・BCCKS / ブックス - BCCKSはカンタンにwebの「本」が作れるサイトです
http://bccks.jp/

・Japan.internet.com Webビジネス - BCCKS が Web 上に自分の本や雑誌を作る「BCCKS」のテストを開始
http://japan.internet.com/busnews/20080229/6.html
・ウェブ上に「本」を作成--新コンセプトのブログ風サービス「BCCKS」、オープンテスト開始:ニュース - CNET Japan http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20368465,00.htm

 電子ブックが作れるサービス。下のサイトで使用されていたサービスが、登録すれば誰でも利用可能になったようです。
・TDC BCCKS ―33冊のブックと、77枚の絵はがき展
http://tdc.bccks.jp/

・ 「夢は無限 藤子・F・不二雄展」開催!5/25まで:杉並アニメーションミュージアム
http://www.sam.or.jp/event.php

 行ってみたいと思っています。

・ ブックファースト神田駅前店閉店のご案内:Topics | ブックファースト
http://www.book1st.net/blog/topics/index.php#a005084

 秋葉原に移転って形なのでしょうね。

・ 創刊20周年フェア 講談社文芸文庫 : 講談社「おもしろくて、ためになる」出版を
http://www.kodansha.co.jp/bungei_20th/

 フェア及び復刊を行なうとのこと。講談社文芸文庫は、書店に並んでいて欲しいと思う文庫のひとつ。ただ申し訳ないけれど、敷居が高い感じがしてなかなか手が伸びない。

・ FeBe:オーディオブック -フィービーはビジネス書や自己啓発本などの書籍、また講演などを耳で楽しむオーディオブックのポータルサイトです。-
http://febe.jp/top/index.html
・ 書籍のダイジェストの音声:話題の本や新刊を耳で立ち読み!書籍のダイジェストをiPodなどに入れて楽しもう!─新刊JP─
http://www.sinkan.jp/top/index.html

 どちらも株式会社オトバンクの運営。

・米Amazon.com、日本円で支払えるサービス開始
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/22/18555.html

 Amazon.comにしかない(Amazon.co.jpにない)ものを買う時には便利ではないでしょうか。

・Japan.internet.com Webファイナンス - アスキー消滅、メディアワークスに吸収合併
http://japan.internet.com/finanews/20080229/3.html

 今はアスキーも角川グループだったのか。

・ 「マガジン」と「サンデー」、漫画離れ阻止へタッグ:NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース−内外の事件・事故や社会問題から話題のニュースまで
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080228AT1G2703E27022008.html
・ 時事ドットコム:少年サンデー、マガジンがタッグ=コナン&金田一傑作選で合同増刊号
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2008022701000

 出版社の垣根を超えて本を出すということは、それくらい切羽詰っているのかも、という気もする。

■読んだ本

泉 麻人『電脳広辞園』(アスキー)Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 ちょっと気になったのは、泉氏の他の著作に比べて、情報に対する掘り下げ方が浅いように思える点。なんというか、ネットで出てきた情報をそのまま出しているとでも言えばいいか。例えば、「ビル・ゲイツの秘密の日記」を本当にビル・ゲイツの日記だと思っている節もあり(p.254-255)、「”茂吉”という歌人の作品」(p.191)について評論したwebサイトに言及しているが、それが斎藤茂吉であることにはいっさい触れていなかったり、「もう一歩踏み込んで欲しい!」と思うところが多い。  むしろ、旅先の郵便局で貯金をする「旅行貯金」のように、泉氏自身の興味の強い話題をもっとたくさんネタにして欲しかったと思う。

植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」戸井 十月『植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」』 (2007/12、小学館)Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 芸能を、仕事として、真面目に真剣に追及した人だったのだと思う。  黒澤明監督の『乱』から出演を依頼されたとき、黒澤明を諌めた話も、意外ではあるが植木氏の芯の強さを感じた。

■読んでいる本

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(浅倉久志:訳)『たったひとつの冴えたやりかた』 (ハヤカワ文庫SF)
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 三編の短編(あるいは中編)を収録した作品集。
 表題作「たったひとつの冴えたやりかた」は、最初「あれ、ティプトリーらしくないのでは?」と思ったが、読み進めるとやはりティプトリーらしい話。シリアスだけれど美しい物語。

哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- (講談社学術文庫 1855)山川 偉也『哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- 』(2008年、講談社学術文庫 1855) Amazon.co.jp で詳細を見るオンライン書店bk1楽天ブックス
 ディオゲネスを中心として、当時のギリシアの哲学の主流の考え方や、それにディオゲネスがいかに異を唱えたかなどが、少しずつ分かってくる。難しいけれど、刺激を受ける本です。

・梅棹忠夫『私の知的生産の技術』(1988年、岩波書店) Amazon.co.jp
 「私の知的生産の技術」というテーマで募集した論文の入選作を収録した本。梅棹忠夫氏の文章は、巻頭の「『知的生産の技術』その後」のみです。
 途中まで読んでいる限りでは、「私の知的生産の技術」というよりも、「私の知的生活」という感じがする。それぞれの方の知的生活を読む、という点では興味深いが、自分の生活に取り入れるのは少し難しいかもしれない。20年前と今では前提となる状況が異なる部分も多いし。


週刊ほんトーク(2008.03.09号)

■本の小ネタ

・TITLE_読者の皆さまへ
http://www.bunshun.co.jp/mag/title/next.htm

 文藝春秋の雑誌『TITLE』、休刊です。

・雑誌メディア復権のカギが見えてきた (BOOM(ブーム)!):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080303/148744/?P=1

 『TITLE』休刊を最初に紹介しつつ。「雑誌の復権のキーワードがネットワーク化」とのこと。複数の雑誌で同じテーマの記事や広告を掲載すればいいという話。

・東京創元社|創元推理・SF文庫の基本図書フェア
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0803kihon.html

・新風舎、文芸社へ事業を譲渡、未完成本1000人分 - ニュース - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz08q1/564003/
・(プレスリリース)新風舎 | 表現する人のための出版社
http://www.pub.co.jp/s/singpoosha/contents_singpoosha/corp080306_01.aspx

 本を書きたい人は、自費出版本を書店で流通させたいという希望を一度考え直したらいいのではないか。まずは周りの知人に原稿をコピーしてホチキスで綴じて配るところから始めてもいいのではないか。

・杉並北尾堂
http://www.vinet.or.jp/~toro/

 サイトのリニューアル、扱う古本のジャンル入れ替えのため、全古本3割引セールを実施。2008年3月10日まで。


■読んだ本

・梅棹忠夫『私の知的生産の技術』(1988年、岩波書店) Amazon.co.jp
 「私の知的生産の技術」というテーマで募集した論文の入選作を収録した本。
 中に、専業主婦の方の論文が二本あって、この内容は興味深かった。家事労働に知的生産の技術を導入し、効率的に行い、いかに自分の時間を確保するかという内容。必要に迫られての工夫だけに、非常にうまいと感じた。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(浅倉久志:訳)『たったひとつの冴えたやりかた』 (ハヤカワ文庫SF)
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 「たったひとつの冴えたやりかた」・「グッドナイト、スイートハーツ」・「衝突」の三編を収録。この三編を紹介する、という形式の物語。いずれも宇宙を舞台にしたもの。共通するテーマは、「先駆者の決断」だろう。最初はティプトリーっぽくないと思ったのだが、読んでいるとやはりティプトリーっぽい。

■読んでいる本

哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- (講談社学術文庫 1855)山川 偉也『哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- 』(2008年、講談社学術文庫 1855) Amazon.co.jp で詳細を見るオンライン書店bk1楽天ブックス


週刊ほんトーク(2008.03.16号)

■本の小ネタ

・団塊世代と自費出版 - ビジネススタイル - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/dankai/080312_syuppan/
 これまでの自費出版ブームは、印税で儲けられるという勘違いに支えられ、破綻した。これからは、書く人間の思いや考えを残す手段として新たな(そして本来的な)自費出版の動きが進むのではないかという予測。そしてそれを支えるのが団塊世代だろうという話。
 ただ、そうなると出版するまでもなく、ブログでいいのではないかと思う。本という形が欲しいのは分かるけれど、コストを考えたら、ブログを書く→原稿が溜まったら自費出版という流れが増えていくだろう。

■読んだ本

哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- (講談社学術文庫 1855)山川 偉也『哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- 』(2008年、講談社学術文庫 1855) Amazon.co.jp で詳細を見るオンライン書店bk1楽天ブックス
 当時のギリシアで主流だった考えがどんなもので、ディオゲネスはその時代にどういう生き方をして、最終的に哲学者になるに至ったか。非常に難しいのですが、興味深く読んだ。
 特にアレクサンドロス(大王)やプラトン・アリストレテレスの考え方の根底にある、上から世界を見た時に善とされる価値観と、それを下から見て悪と考えたディオゲネスの価値観の対立が興味深い。

■読んでいる本

『新日本妖怪巡礼団 怪奇の国ニッポン―荒俣宏コレクション〈2〉 (集英社文庫)』 荒俣 宏 集英社
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 東京を振り出しに、日本各地にある神社仏閣など、不思議な伝説や物語の伝わる場所を巡る探訪記。とはいえ、オカルトを頭から信じるのではなく、冷静に、しかし知的に興奮しながら調べていく様子が面白い。

ジャン=ドミニック・ボービー(河野 万里子:役)『潜水服は蝶の夢を見る』(講談社)  
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 この間見た映画『潜水服は蝶の夢を見る』の原作。映画が印象的だったので。
 病気により、意識や記憶はそれまでどおりだが、体は左眼だけが動く状態の著者が綴った文章。周りの人がアルファベットの使用頻度順に「E・S・A・R……」と読み上げていくのに対し、該当するアルファベットで瞬きをする。聴いた人はそれを書き留める。これを繰り返して、単語、文章を作っていく。
 想像力の力強さを感じる。

(参考)木の葉燃朗の「本と音楽の日々」 想像力とそれを表現したい気持ち、表現する手段がある限り:映画感想『潜水服は蝶の夢を見る』
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/6873589.html


週刊ほんトーク(2008.03.23号)

■本の小ネタ

・企画展示室1 展示・上映・イベント 川崎市市民ミュージアム:少女マンガパワー! ― つよく・やさしく・うつくしく ―
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition1.html#shojomanga
  3月30日(日)まで。

・BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [神保町さくらみちフェスティバル]
http://jimbou.info/news/sakura_2008.html
会 期 :2008年3月28日(金)〜3月30日(日)
 ※雨天の場合は中止となります
時 間 :11時〜18時
 「春の古本まつり」として、靖国通り沿いに古本ワゴンが出るそうです。

・INAXギャラリー 巡回企画展 工作の時代 -『子供の科学』で大人になった-
http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001110.html
 東京(3月5日(水)〜5月24日(土)休館日:日祝日)・大阪(6月6日(金)〜2008年8月22日(金)休館日:水曜日、夏期休暇)のINAXギャラリーで巡回(名古屋は終了)。
『工作の時代―「子供の科学」で大人になった (INAX BOOKLET)』 INAX出版  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

・ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクションフェア情報
http://www.hayakawa-online.co.jp/fair/detail_fair.php?special_id=00000056
 「1000人が選んだハヤカワ文庫」という、読者アンケートにもとづいたフェア。

・SF作家のアーサー・C・クラーク氏が死去--「2001年宇宙の旅」など作品多数ニュース - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20369719,00.htm
・ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション新着ニュース
http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000141
・成長を止めない精神:40年来の友人によるアーサー・C・クラークへの弔辞 WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/200803/2008032120.html
 享年90歳。ご冥福をお祈りします。SF作家の巨匠がまたひとり亡くなられました。

・【懐かしい表紙も満載】創刊50周年記念で少年マガジンと少年サンデーが究極のコラボ - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080319/1008255/
 『週刊少年サンデー』と『週刊少年マガジン』のコラボレーション企画について。過去の両誌の一部表紙の画像もあります。

・あの人のセリフ 名言・名セリフ投稿サイト 〜ナポレオンからガンダムまで〜
http://anoseri.kotowa.net/
・japan_internet_com Webビジネス - 名言や名セリフを自由に投稿、「あの人のセリフ」がオープン
http://japan.internet.com/busnews/20080318/1.html
 こういうのは、利用者の傾向で自分に取って面白いサイトかどうか決まってくるのですが。

■読んだ本

石黒 正数「ネムルバカ」徳間書店、RYU COMICS オンライン書店bk1楽天ブックスAmazon.co.jp
 大学生が主人公のマンガ。一冊で完結しています。
 寮が同室で、音楽に打ち込む先輩(♀)とやりたいことの見つからない後輩(♀)のふたりを中心に話が進む。細かなギャグも面白いし、先輩の持つクールな熱さに心惹かれる。「もっと長く続いても」と思うのだけれど、あれですぱっと終わったこともよかったかなと思う終わり方。

たかぎなおこ『30点かあさん 2』(メディアファクトリー)
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 イラストレーターたかぎなおこさんが、自分の子ども時代をモデルに描くマンガ。
 作者のたかぎさんと世代が近いので、なんとなく「懐かしいなあ」と思う出来事もある。こたつから出たくないという気持ちとか。子どものころの共通した思い出というのは、あるのでしょう。
 巻末についている「おとーさんの育児日記」も面白い。娘が「お風呂の中にタコが出てきた」夢を見た話とか、「赤ちゃんがラクだから戻りたい」と言った話とか。

『新日本妖怪巡礼団 怪奇の国ニッポン―荒俣宏コレクション〈2〉 (集英社文庫)』 荒俣 宏 集英社
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 日本の古くからの神話や伝説とか、本来の形の(手軽な利益を求めるのでない)風水って、面白いなあとつくづく思う。方角と建築物の配置の関係なども、興味深い。

ジャン=ドミニック・ボービー(河野 万里子:役)『潜水服は蝶の夢を見る』(講談社)  
Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 著者は病気により、意識や記憶はそれまでどおりなのに、体は左眼だけが動く状態となってしまった。その状態で、筆記者がアルファベットを使用頻度順に読み上げ、該当するアルファベットで瞬きをして、文字・単語・文章と作り上げてこの本を書いた。
 どうしても、その書かれ方に注目してしまう。でも、著者がこれまでに蓄積してきた記憶や経験、そして想像力があってこそ、この本が書かれたのだと思う。

■読んでいる本

『寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)』 寺田 寅彦 岩波書店  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 科学者(物理学者)としての客観的な観察力と、文学者としての叙情性の両方を感じる。


週刊ほんトーク(2008.03.30号)

■本の小ネタ

・青山ブックセンター:イシス編集学校「三冊屋」ブックフェア (六本木店:開催中)
http://www.aoyamabc.co.jp/12/12_200803/roppongi.html

 テーマごとに三冊ずつ本を選んで並べている。セットで購入もできるようです。

・永井荷風のシングル・シンプルライフ 世田谷文学館
http://setabun.jp/exhibition/kafu/

会期 2008年2月16日(土)〜4月6日(日)
開館時間 10時〜18時(入館は17時30分まで)
休館日 毎週月曜日
会場 世田谷文学館 1階企画展示室

・弥生美術館・竹久夢二美術館
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
「生誕百年 山川惣治展−戦後日本を勇気づけた「少年ケニヤ」−」

会期: 2008年4月3日(木)〜6月29日(日)
開館時間: 午前10時〜午後5時 (入館は4時30分まで)
休館日: 月曜日、但し4月28日(月)開館、 ゴールデン・ウィーク中は無休

・Webマガジン ヴィレッジヴァンガードプレス VVP
http://www.director-s.com/vvp/index.html
 一部店舗で配布しているフリーペーパーのweb版。最新号は全頁を読めます。

・日経ベンチャーonline ニッポンの社長へ: 丁寧な仕事がアイデアを生む
http://nvc.nikkeibp.co.jp/nveye/nippon/20080326_001109.html
 やなせたかし氏インタビュー。

・私はこれを気に入ったことに驚いた:日経パソコンオンライン
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20080321/296734/?set=bpn
 作家ジェリー・パーネル氏によるAmazonの電子ブックKindleの感想。

・エポック社、「野球盤」にサンデー vs マガジン野球漫画対決特別モデル - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20080321/1008332/
 サンデーとマガジンのコラボレーション、色々始めていますなあ。

■読んだ本

双葉 十三郎『ぼくの特急二十世紀―大正昭和娯楽文化小史』 (文春新書) オンライン書店bk1楽天ブックスAmazon.co.jp
 1910年生まれの著者が、20世紀(大正・昭和)の映画、演劇、海外の探偵小説などについて語りおろした内容をまとめたもの。
 私的な回想という印象だし、「昔は良かった、引き替え今は」という感じの内容だが、著者が御年97歳ということを考えれば、それは当たり前だろうと思う。
 むしろ、こうした記録を残して(話して)くれることは非常に貴重だと思うし、様々なことを記憶していて、回想する著者を尊敬する。

■読んでいる本

星 新一『きまぐれエトセトラ』(角川文庫) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 ノンジャンルのエッセイ集。最初の、本をなかなか捨てられず、 捨てられているのも見ないという話や、現代医学では命に関わらない症状(肩こりやいびきなど)の研究が後回しになっているとか、映画の試写会のハガキを、宛名に「御中」と書いてあるものから選んだら客席が上品なムードだったとか、面白い。

『寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)』 寺田 寅彦 岩波書店  Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス
 「丸善と三越」は、当時の両店舗の様子が描かれていて、非常に興味深い。
 自らの自画像を描きながら、警察官は写真より似顔絵を見ながら捜査した方が見つけやすいのではないかなど、様々なことを考える「自画像」なども面白い。科学的な発想力というか想像力を感じる。もっと少し後の時代に生きていたら、きっと寺田寅彦はSF小説を書いていただろう。


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