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木の葉燃朗の週刊ほんトーク

タイトルどおり、およそ週刊ペースで 本に関するあれこれの情報を紹介しようと思います。基本的には、自分のブログ(木の葉燃朗の「本と音楽の日々」)に 掲載したものの再録ですが、 ブログに載せきれなかった小ネタなども あわせて紹介していきます。

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2007年3月

[2007.03.19-2007.03.25号]
[2007.03.26-2007.04.01号]
*上記期間については、ブログに本に関するエントリが(「気になる本」を除き)掲載できなかったため、割愛します。

【2007.03.12-2007.03.18号】(2007.03.21掲載) このページの先頭に戻る
■「どうして勉強しなくちゃいけないの?」とか言う子どもがいたら、内田樹先生に倣ってこう答えよう
■本屋のレシートを送ると、図書カードが当たるキャンペーン。面白いのは対象金額

■自分の本のデザインが気に入らない作家はどうすればいいか? ジェームズ・バーナード・フロスト氏の場合(私のアイデアもちょこっと)
■ブックオフがセカンドライフの中に出店

■「どうして勉強しなくちゃいけないの?」とか言う子どもがいたら、内田樹先生に倣ってこう答えよう

 下の記事で、内田樹氏の『下流志向』を取り上げています。
ビジネスの言葉が『下流志向』を生む〜教育を、仕事を、値切ってませんか (超ビジネス書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
内田 樹 講談社 (2007/01/31) 売り上げランキング: 140
(Amazon.co.jpの紹介ページから引用)
出版社/著者からの内容紹介
 日本の子どもたちの勉強時間は年々短くなり、いまや世界でも最低水準になってしまった。彼らは、積極的に「学び」から逃避している。その結果が学力低下を招いているのである。 また、若者たちも「労働」から逃避している。85万人といわれるニートは、自らの意思で知識や技術を身につけることを拒否して、自分探しをしながら階層下降している。 格差社会ニッポンのなか、逃げ続ける新しいタイプの弱者たち。 このままでは日本社会に未来はない。なぜこのような事態が訪れたのか、処方箋はあるか──いまもっとも注目される論者が、難問に挑む!

著者について
 内田 樹(うちだ たつる) 1950年東京生まれ。東京大学仏文科卒。東京都立大学人文科学研究科博士課程を中退後、同大学人文学部助手を経て、現在は神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想。『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『「おじさん」的思考』(晶文社)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)など著書多数。
(引用終わり)  上の日経ビジネスオンラインの記事で面白かったのは、次の部分だな。
日経ビジネス オンラインの記事より引用)
では結局、「何のために勉強するのか?」  「その問いには答えられない」というのがウチダ先生の答えだ。

(引用終わり)

  さらに下記は『下流志向』からの引用部のようなので、孫引きになりますが、
日経ビジネス オンラインの記事より引用)

「学校教育の場で子供たちに示されるもののかなりの部分は、子供たちにはその意味や有用性がまだよくわからないものです。(中略)それらのものが何の役に立つのかをまだ知らず、自分の手持ちの度量衡では、それらがどんな価値を持つのか計量できないという事実こそ、彼らが学校に行かなければならない当の理由だからです。」

(引用終わり)

 これが正確な答えかどうかは、分からない。ただ、「どうして勉強しなくちゃいけないの?」とか言う子どもに、「うっせいやい! そんなこと考えてる暇があったら勉強しろい!」と、落語のおとっつぁんのような答えができますわね。  そして思い出してみると、自分が子どもの頃(1980年代)でも、親や周りの大人に同じような質問をして同じような答えをもらった記憶がある(「うっせいやい!」とは言われなかったけれど)。  ちなみに、私は以前下記の本を読んだのですが、この本でも共通したテーマが登場します。

 みなさんはもしかすると、『学ぶ』ということを、先生が有用な知識や技術を与えてくれる対価として、生徒がしかるべき対価を払うことで成立する『取引』のようなものだと考えてやしませんか?  (中略)  でも、学ぶというのは、そういうことではありません
(『先生はえらい』pp.23-24)
師が師でありうるのは、師がいかなる機能を果たすものであるかを、師は知っているけれど、自分は知らないと弟子が考えているからです
(『先生はえらい』p.171、原文は傍点つき)

先生はえらい
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内田 樹 筑摩書房 (2005/01) 売り上げランキング: 845

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■本屋のレシートを送ると、図書カードが当たるキャンペーン。面白いのは対象金額

- 本屋さんへ行こう!キャンペーン : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 読売新聞で、本屋で本を買ってレシートを送ると、抽選で図書カードをプレゼントするキャンペーンを行っています。
 対象は新刊書店で買った場合のみ。駅の売店やコンビニエンスストア、古本屋は対象外です(詳しくは上のリンク先でどうぞ)。

 「おっ」と思ったのは、対象が税込150円以上のレシート、ということ。「1500円」の誤植かと思ったけれど、「150円」で正しいです。
 キャンペーンをきっかけに本をたくさん買ってもらおう、ということでなく、「いつもコンビニエンスストアなどで買っている雑誌でもいいので、本屋で買ってね」ということなのでしょう。
 週刊誌や漫画雑誌も、だいたい200円くらいからの価格設定ですから、普段こういう本だけを買う人も書店に呼ぼう、ということでしょう。
 期間中、期間後の書店への来客数や売上が気になります。期間中は増えるかもしれないが、キャンペーン後の数字が増えるかどうかで、書店で本を買う習慣が定着するかどうか、ある程度の傾向が見えるかもしれない。
 私も今度応募しよう。

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■自分の本のデザインが気に入らない作家はどうすればいいか? ジェームズ・バーナード・フロスト氏の場合(私のアイデアもちょこっと)

 出版社がデザインした表紙が気に入らず、ある策を練った作家がいるとのこと。
- PatioTalk: 駆け出し作家、本の表紙に反抗する
 それがアメリカのジェームズ・バーナード・フロスト氏。処女作"World Leader Pretend"が、自身の意向とは異なりSFチックな表紙にされたことが納得できなかったとのこと。  そこで、

「フロスト氏はデイブ・ワーンケというイラストレーターを雇い、本の表紙カバー(左側)の上に貼り付けるビニール製のステッカー(右側)を作製した」(上記記事より引用。画像も)とのこと。
 うーん。コストはかかりそうだけれど、自分のアイデアにこだわって、それを形にしたという意味では面白い。

 私なら、ネット上にパスワードをかけて本のカバーのPDFファイルをアップするかな。アメリカの本には、カバーという概念がないようだけれど、日本なら自然と出てくるアイデアではなかろうか。
 パスワードは、「小説の○○ページに一番初めに出る人名」とかにしておけばいいのではなかろうか。ネット上でパスワードを書かれるのが嫌なら、たとえば「推理小説の犯人の名前」など、ネタバレをパスワードにしたら、あまりみんなバラさないのではないかと思う。
 まあ、デザインした人が許可してくれるなら、ばんばんダウンロードして(別の本にも)使ってもらうのもいいかもしれない。広告なんかも入れてね。

James Bernard Frost.com(英語)

World Leader Pretend
World Leader Pretend
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James Bernard Frosh Griffin (2007/02/20)

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■ブックオフがセカンドライフの中に出店

 ブックオフ(BOOK OFF)がセカンドライフ(Second Life)内にバーチャル店舗を出店したそうです。

ブックオフの懐かしいCMを巨大スクリーンでストリーミング配信。 店舗の上空の本棚に囲まれた巨大迷路をゴールするとアバタ用のオリジナルTシャツ等の無料配布をしています!

ブックオフサイト内のトピックスより引用)

 私はまだセカンドライフをやっていないので、詳しい様子は分からなかったのですが、実際にセカンドライフ内で店舗の周りを歩く様子を録画した動画を公開している人がいました。

・YouTube>>セカンドライフ内の渋谷エリアにあるブックオフ店

 動画は、まだ開店前の様子です。まあ、たしかにブックオフです。
Second Life

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【2007.02.26-2007.03.04号】【2007.03.05-2007.03.11号】(2007.03.14掲載)このページの先頭に戻る

■訃報:ジャン・ボードリヤール(フランスの哲学者・社会学者)
■各社の新書を分類図に配置してみた
■細野晴臣『対談の本』、オンライン書店bk1で予約すると特別記事メール配信の特典つき
■ジュンク堂書店池袋本店に「赤瀬川原平書店」開店
■ジュンク堂書店新宿店が増床
■読書録に載らない本の感想:GAME SIDE (ゲームサイド) 2007年 04月号
■扶桑社新書、創刊ラインナップの内容紹介とタイトルを読むと、まるで○○のようだなあ
■ 『コミック・ガンボ』に夏目房之介・江川達也両氏の『坊っちゃん』をめぐる対談が掲載
■読書録に載らない本の感想:雑誌『TV Bros.(テレビブロス) 2007年3月3日号(2007年3月3日〜2007年3月16日)』


■訃報:ジャン・ボードリヤール(フランスの哲学者・社会学者)

 フランスの哲学者・社会学者のジャン・ボードリヤール氏が、3月6日に亡くなったとのこと。享年77歳。
 『消費社会の神話と構造』(1970年)は、大学生の頃に読んだなあ。たしか、デザイン・ブランドに関するレポートを書いた時に、ゼミの教授のアドバイスを受けて読んだのだと思う。
 ご冥福をお祈りします。

消費社会の神話と構造 普及版
ジャン ボードリヤール Jean Baudrillard 今村 仁司 塚原 史
紀伊國屋書店 (1995/02)
売り上げランキング: 2889
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、フランス現代思想を代表するボードリヤールの代表作で、現代消費社会を鋭く分析した本として高い評価のある本である。家庭電化製品や衣料、車といった各種の商品は、その使用価値だけで用いられるのではなく、社会的権威や幸福感といった他人との差異を示す「記号」として現われる。ここに消費社会の秘密を解く鍵があるという。さらにこうしたモノ=記号を生産されたモノに限定することなく、社会の森羅万象―ファッションから広告、教養や健康への強迫観念、暴力まで―にあてはめて考察することで、現代社会の様々な神話と構造をえぐり出すことに成功している。評判の高かった同書名訳書の〈普及版〉。
(Amazon.co.jpの紹介ページより引用)

(参考)

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■各社の新書を分類図に配置してみた

 あまりにあっちこっちの出版社から新書が刊行されているので、ちょっとこれをネタに遊んでみようと思いまして。
 分類図をつくって、そこに代表的な新書を配置してみました。あくまで私のイメージを図にしてみた程度の話ですが。

(クリックすると拡大します)
各社の新書を分類図by木の葉燃朗

 縦軸に「教養⇔サブカル」、横軸に「新興⇔伝統」を配置しています。
 なお、「新興・伝統」もあくまで私のイメージですので、実際の創刊年とは必ずしも一致していません。また、一般的なグラフでマイナスの意味を持つ「下」・「左」に、「サブカル」・「新興」の要素を持ってきたのは、私の恣意的な判断です。この点もあらかじめご了承ください。
 ということで、話半分で見ていただければと思います。私自身は、配置を考える中で自分の各新書に対するイメージが再確認できて、なかなか面白かったです。
 「この新書はそこじゃなくてこの辺だろ」とか、「カッパブックスがねえ」、「ゴマブックスがねえ」などのご意見、また「自分も分類図作ってみた」などのご連絡がありましたら、メールなどなどでお知らせください。

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細野晴臣『対談の本』、オンライン書店bk1で予約すると特別記事メール配信の特典つき

 細野晴臣さんの新刊が出るようです。オンライン書店bk1では、「『対談の本』の当店にて事前予約をして頂いた方に対し、発売後に特典として書籍未収録の特別記事を限定でメール配信致します」とのことなので、早速予約しました。

オンライン書店ビーケーワン:対談の本【予約特典つき】・細野 晴臣『対談の本【予約特典つき】』(2007.3,マーブルトロン,\2,100)bk1の紹介ページ

「【『対談の本』の当店にて事前予約をして頂いた方に対し、発売後に特典として書籍未収録の特別記事を限定でメール配信致します】96年から98年にかけて『エスクァイア日本版』誌で連載されていた「ホソノ・アワー」「問答2001」をカップリングした対談&トーク本。大滝詠一、ムッシュかまやつ、高野寛ら豪華アーティストを迎えたPart1「ホソノ・アワー」は細野晴臣氏がディスクジョッキーを務めるラジオ番組を模し、ゲスト持参の音源も紹介。さらに、「門前の小僧」が師匠である細野晴臣に教えを乞うPart2「問答2001」は、対話形式による『アンビエント・ドライヴァー』(好評既刊)の続編とも言える内容です。単行本化に際し、特別ゲストを招いた最新語り下ろしを追加。また、架空のラジオ番組という「ホソノ・アワー」の設定を、様々なヴィジュアル素材をパッチワークするなど、賑々しいアートワークを盛り込んで楽しい一冊とします。特別CD&ポスター付き」

(オンライン書店bk1の紹介文)

Amazon.co.jp>>細野晴臣関連商品

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■ジュンク堂書店池袋本店に「赤瀬川原平書店」開店

 ジュンク堂書店の池袋本店7Fは、著名人によって本をセレクトした期間限定の「○○書店」が期間限定でつくられるのですが、昨年末から赤瀬川原平さんセレクトの「赤瀬川原平書店」になっていたようです。

 これは知らなかった。最近、あまり池袋に行く機会がないのだが、久々に行ってみたくなる。

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■ジュンク堂書店新宿店が増床

 新宿の三越アルコット、4F〜6Fに入っていたloftが今年初めに閉店したわけですが、6Fにはジュンク堂書店が増床して入ったようです。

 新宿店はこれまでの7F・8Fとあわせた3フロア構成になりました。池袋本店と並ぶ規模との事。
 個人的には、あまり面積が大きすぎても歩くのに疲れてしまって、むしろ気になる棚が一列でもある方がその書店に行きたくなる。

 それでも、気になったので、久々に行ってきました。やはり思ったのは、「書店は大きければいいというものではない」ということ。この話はまた改めて書きたいと思います。

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■読書録に載らない本の感想:GAME SIDE (ゲームサイド) 2007年 04月号

GAME SIDE (ゲームサイド) 2007年 04月号 [雑誌]

マイクロマガジン社 (2007/03/03)
売り上げランキング: 26688

 中古と、メジャーではないが良作の新作を取り上げるテレビゲームの専門誌。久々にゲームがやりたくなる。この雑誌を読むと、いつもゲームをやりたくなる。
 でも、最近はRPGやアドベンチャーのようなストーリーのあるゲームは、かったるく思うようになってきた。小説も映画も、あまりフィクションを読んだり見たりしないので、ゲームも同じような趣向が出てきたのかもしれない。
 むしろ、最低限の設定だけがあるシミュレーションのように、ゲームの仕組み自体が面白そうなものの方に惹かれる。シューティングなども、時々遊ぶ分にはいいですね(クリアは無理だけれど)。
 そんなことを思いながら、ちょっとゲームソフトを入れている棚を漁っていたら、メガドライブの『ダライアスII』を二本見つけてちょっと戦慄が走る。
 うおーダブリ買いしていた。しかも今まで気が付かなかった。まあ、どちらも300円くらいで買ったからいいのだけれど。
 そのくせ遊びたいPCエンジン版の『究極タイガー』が出てこない。もはやゲームのスイッチを入れるまでが(ゲームを探し出すのが)ゲームになっています。

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■扶桑社新書、創刊ラインナップの内容紹介とタイトルを読むと、まるで○○のようだなあ

 「扶桑社新書」が創刊されました。最近では朝日新書、幻冬舎新書に続く創刊ですね。数年前から新書の創刊ラッシュが続いていますが、まだまだ続くような感じ。文庫の棚も、ハードカバーの棚も、各社でシェア争いが激しいので、比較的参入の少ない新書の棚でシェア確保を狙っているのでしょうかね。
 扶桑社新書の創刊のラインナップは七冊。扶桑社としては、倉田真由美・竹山隆範(カンニング竹山)の二氏の著作と、田中康夫氏監修の本の三冊を目玉にしているようです。
 しかし、表現は悪いけれど、内容紹介とタイトルを読むと、どれも週刊誌の連載のような印象を受けるなあ。
扶桑社新書>>扶桑社新書創刊ラインナップ

オンライン書店ビーケーワン:スキミング・松村 喜秀著『スキミング 知らないうちに預金が抜き盗られる』(2007.3,扶桑社新書,\714)
「カードの便利さにかまけているアナタ、犯罪グループが狙っています。100%の防衛策はありません…。犯罪グループの手口や社会の危機意識の低さなどを明らかにし、「見えない犯罪」の真相に迫る」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:偽装国家・勝谷 誠彦著『偽装国家 日本を覆う利権談合共産主義』(2007.3,扶桑社新書,\714)
「偽装の陰には利権が生まれ、その利権を守るためにタブーや談合がはびこる。そんな日本は「利権談合共産主義」にほかならない。政治から経済、安全保障まで、この国の宿痾を覆い隠してきた「偽装」の数々を検証する」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:だめんず症候群(シンドローム)・倉田 真由美著『だめんず症候群(シンドローム)』(2007.3,扶桑社新書,\714)
「「ダメ男」とは「本当は惚れていない男」のこと。そして、「ダメ恋愛」とは「惚れてもいない男との不毛な恋愛」のこと−。人気コミック「だめんず・うぉ〜か〜」の著者自らが、ダメ恋愛にハマるオンナ心を徹底的に解き明かす」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか・竹山 隆範著『大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか カンニング竹山と考える』(2007.3,扶桑社新書,\714)
「大阪の被害額は東京の1/10以下。防衛のヒントは大阪にある! かつて多重債務による債務整理を経験している著者が、老人や多重債務者など“弱者”を食い物にする犯罪に憤り、自己防衛の術を探った渾身の一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:親より稼ぐネオニート・今 一生著『親より稼ぐネオニート 「脱・雇用」時代の若者たち』(2007.3,扶桑社新書,\777)
「わずか1年で年収1000万円を達成した元フリーター、100社に入社拒否されても月収300万円になった大学生…。現代社会が生んだ革命児「ネオニート」。そんな新世代の若者たちの働き方についてレポートする」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:亡食の時代・産経新聞「食」取材班著『亡食の時代』(2007.3,産経新聞出版,\735)
「「今日、朝ご飯にガムを食べてきたよ」 この類の話は、学校現場では珍しくなくなっている。日本の食卓がおかしい。「食」が「食」でなくなりつつある衝撃のリポート。『産経新聞』連載に加筆して書籍化」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:「脱・談合知事」田中康夫・チーム・ニッポン特命取材班著 / 田中 康夫監修『「脱・談合知事」田中康夫 裏切り談合知事は逮捕、談合排除知事は落選。 』(2007.3,扶桑社新書,\735)
「「政官業学報」の現状追認ペンタゴンに抗い、既得権の利権ピラミッドをぶち壊し続けた「脱・談合知事」田中康夫。談合のカラクリを徹底解明し、長野県政が成し得た談合排除の方程式を探る。田中康夫の特別寄稿も収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

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■ 『コミック・ガンボ』に夏目房之介・江川達也両氏の『坊っちゃん』をめぐる対談が掲載

 2月27日配布の『コミック・ガンボ No.7 2007/07』に、夏目房之介・江川達也両氏の対談が掲載されているとのこと。
 「とのこと」というのは、私は雑誌はもらっていなくて、サイトに掲載されたもの(下記リンク先)を読んでいるので。

夏目房之介・江川達也対談:コミック・ガンボ「GUMBO」

 江川氏が、夏目漱石の『坊っちゃん』を漫画化して、『コミック・ガンボ』に連載するのを記念した対談とのことです。江川氏の、嘘みたいな家系の話から始まって、けっこう面白い話だった。
 特に、「坊っちゃんは、明治のサムライである」(上記対談より)と考える江川氏と、「僕の考えは『坊っちゃん=与太郎』なんです」という夏目氏の捉え方の違は面白かった。
 ちなみに私は、『坊っちゃん』は子どもの頃に半分だけ読んだ(そしてそれで堂々と読書感想文を書いた)のですが、その時に坊っちゃんがまっすぐ過ぎておかしな感じになっているところが面白かったのを覚えている。たしか最初の場面は、2階から飛んでみろと言われて、実際に飛んで怪我をして、親に怒られて、次は怪我をしないように飛ぶと答えたエピソードではなかったかと思う。
 だから夏目氏の捉え方に、「ああ、なるほど」と思いました。
オンライン書店ビーケーワン:坊っちゃん・夏目 漱石著『坊っちゃん』(2003.4,新潮文庫,\300)(オンライン書店bk1)
オンライン書店bk1>>著者インデックス>>夏目 房之介
オンライン書店bk1>>著者インデックス>>江川 達也

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■読書録に載らない本の感想:雑誌『TV Bros.(テレビブロス) 2007年3月3日号(2007年3月3日〜2007年3月16日)』

雑誌『TV Bros.(テレビブロス) 2007年3月3日号(2007年3月3日〜2007年3月16日)』(東京ニュース通信社)
 特集は下記のとおり。

  • 適当だっていいじゃない 高田純次、60歳:下記の DVDの発売記念。
    高田純次 適当伝説~序章・勝手にやっちゃいました~
  • 男の花園 ヘイメン! イケメン! イエメン!
  • 公共機関でお食事を:区役所などの食堂紹介。

 意外とイエメンの特集が面白かった 。
 あとは、音楽欄で細野晴臣さんへのインタビューを掲載しているのと、映画『今宵、フィッツジェラルド劇場で』を特集しているのが面白かった記事。『今宵、フィッツジェラルド劇場で』は見に行こう。
 ちなみにこの号は駅の売店で買ったのだが、値段を店員さんに見せるために表紙をぐっと突き出したら(表紙に定価が書いてある)ちょっと怪訝な表情をされた。
 「あれー」と思ったのだが、その後表紙をちゃんと見て納得。なにしろ表紙は瞼に目を書いた高田純次だから。たしかに、いきなりこの高田純次さんの顔を見せられたら、怪訝な表情にもなるわ。

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