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木の葉燃朗の週刊ほんトーク いきなり始まったこのコーナー。 タイトルどおり、およそ週刊ペースで 本に関するあれこれの情報を紹介しようと思います。基本的には、自分のブログ(木の葉燃朗の「本とデジタルと俺の日常と」)に
掲載したものの再録ですが、 ブログに載せきれなかった小ネタなども あわせて紹介していきます。 ■2005年12月 【 2005年12月12日〜12月25日号 】 2005.12.25掲載 【 2005年12月5日〜12月11日号 】 2005.12.13掲載 ■今年の各種ランキングが続々発表 まずはミステリーから。 『このミステリーがすごい! 2006年版』と『本格ミステリ・ベスト10 2006』が発売となりました。 ・『このミステリーがすごい! 2006年版』(2005.12,宝島社) 「2005年のミステリー界を総括する一冊。2005年ベストテン、横山秀夫と米沢穂信のインタビュー、人気作家53人の特別書き下ろし「私の隠し玉」、第4回「このミステリーがすごい!」大賞発表、バカミスの世界等を収録」(オンライン書店bk1の紹介ページ) ・探偵小説研究会:編著『本格ミステリ・ベスト10 2006』(2005.12,原書房) 「2005年のミステリ情報を一冊に凝縮。国内・海外本格ミステリ・ランキングをはじめ、作家へのインタビューや座談会など、小説に映画、ライトノベル、コミック、同人誌、ゲームにいたるまで、あらゆる分野のミステリを網羅」(オンライン書店bk1の紹介ページ) 両方で国内編一位を獲得したのは、東野 圭吾著『容疑者Xの献身』。 ・東野 圭吾『容疑者Xの献身』(2005.8,文芸春秋) 「天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は、愛した女を守るため完全犯罪を目論む…。数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー。『オール読物』連載を単行本化」(オンライン書店bk1の紹介ページ) また第26回日本SF大賞も発表になりました。飛 浩隆氏の『象(かたど)られた力』です。 ・飛 浩隆『象られた力』(2004.9,ハヤカワ文庫JA) 上記短編集の中の「象られた力」は、2005年の星雲賞日本短篇部門も受賞しました。 ・日本SF作家クラブ>日本SF大賞について http://www.sfwj.or.jp/list.html ・日本 SFファングループ 連合会議>星雲賞について>星雲賞リスト http://www.sf-fan.gr.jp/awards/list.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■鉄人28号「原作完全版」として復刊 横山光輝氏の『鉄人28号』が、原作完全版として復刊されます。 ・横山 光輝『鉄人28号 1』(2005.11,潮出版社) ・横山 光輝『鉄人28号 2』(2005.11,潮出版社) (オンライン書店bk1の紹介ページ) 「原作完全版」について調べてみたら、原画が紛失している部分については、元アシスタントの方が過去の単行本の絵をトレースして復元しているようだ。 当時各種雑誌に掲載された作品を、鮮明な印刷状態ですべて収録するとのこと。 ・参考:東京新聞記事 http://ad.jp.doubleclick.net/jump/tokyo-np.cwp.jp/tokyo-news/thatu/top.htm;sz=468x60;ord=101894? 月一回のペースで、約二年間刊行されるようです。 『鉄人28号』はきちんと読んだことがないので、この機会に読んでみようかなあ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■昭和30年代の本が目立つ今日この頃 おそらく、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の上映にあわせてだと思いますが、書店で昭和30年代に関する本を目にします。 ・『ALWAYS三丁目の夕日オフィシャル・フォト・ブック』(2005.11,日本テレビ放送網) 「日本映画史上類を見ない空前のスケールで昭和30年代の街並みが再現された映画「ALWAYS三丁目の夕日」の舞台裏。各スタッフが制作過程の秘密を明かすオフィシャル・フォト・ブック」(オンライン書店bk1の紹介文) ・西岸 良平『三丁目の夕日映画化特別編』(2005.10,小学館) 立ち読みして印象に残った本は、例えば下記のような本。 ・吉田正幸『「思い出力」クイズ 昭和30年代編』(2005.10,小学館) 「あの遊び、あのテレビ、あの笑い、あのヒーロー! 昭和30年代の思い出を、さまざまな形式の「クイズ」を解くことで、再び思い出し、記憶に定着させる「思い出力」。これで脳を活性化! 書き込み式「自分史年表」付き」(オンライン書店bk1の紹介文) ・奥成達:文・ながたはるみ:絵『なつかしの昭和30年代図鑑』(2005.11,いそっぷ社) 「広辞苑もチキンラーメンもクレージーキャッツもソノシートも少年マガジンも、みんなみんな昭和30年代生まれだった。活気があってエキサイティングだったあの時代を思い出す、学校生活や遊び、流行についてのエッセイ」(オンライン書店bk1の紹介文) ・町田忍『貧しくても元気だった懐かしの昭和30年代』(2002.12,扶桑社) 「喫茶店や映画館に人気が集まった。街中に活気が満ちていた。家にテレビがやってきた。お菓子についてたおまけに一喜一憂した。今もあの時代の薫りが色濃く残る建物、場所、モノたち…。あなたの昭和へタイムスリップ!」(オンライン書店bk1の紹介文) 俺はさすがに生まれる前なので、1980年代などに比べたらそれほど思い入れはない。 でも、当時の商品(電化製品とかお菓子とか)や、建物には興味がある。多分、これから更に年を取ったら、昭和30年代が面白く感じるんだろうなあ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■早川書房の「異色作家短篇集」の新装版が刊行されています。 早川書房の「異色作家短篇集」が、新装版で刊行されています。 俺も叢書の名前くらいしか知らなかったのですが、早川書房の紹介ページを読むと、元々1960年に、ミステリー・SF・ホラーなどの作品から選ば れ、全18巻で刊行されたそうだ。1974年からは、改訂版として全12巻が再刊されたとのこと。 そして今回の復刊では、全20巻で刊行される。 ・早川書房 > 「異色作家短篇集」紹介ページ http://www.hayakawa-online.co.jp/newsbody.asp?newsid=000929 現在までに四冊が刊行されている。 ・ロアルド・ダール著 / 開高 健訳『キス・キス』(2005.10,早川書房) 「予期せぬ出来事が日常の扉を開き、あなたをさりげなく訪れる…。全篇に漂う黒いユーモア、微妙な残酷さ、構成の巧みさ、豊かな文章力を 特徴とするダールの短篇集。「天国への登り道」ほか全11編を収録」(オンライン書店bk1の紹介文) ・フレドリック・ブラウン著 / 星 新一訳『さあ、気ちがいになりなさい』(2005.10,早川書房) 「稀代のストーリーテラー、ブラウンの短篇集。表題作のほか、「ぶっそうなやつら」「おそるべき坊や」など、読者の予想を裏切るひねりの テクニックと鋭いオチの切れ味を味わえる、愉快、痛快、奇々怪々の12話を収録」(オンライン書店bk1の紹介文) ・シオドア・スタージョン著 / 小笠原 豊樹訳『一角獣・多角獣』(2005.11,早川書房) /I>(オンライン書店bk1の紹介文) 「幻獣が微笑み、人外が嗤う。ページを開けば異形博物館の開館時間…。伝説の珍獣をめぐる皮肉な物語「一角獣の泉」や、代表作「めぐりあ い」など、一癖もふた癖もある異色中の異色作家、スタージョンの傑作10篇を収録」(オンライン書店bk1の紹介文) ・リチャード・マシスン著 / 吉田 誠一訳『13のショック』(2005.11,早川書房) 「些細なスピード違反が、引っ越してきた平凡な男が、突如として日常を切り裂き恐怖に染める! 「激突!」「地球最後の男」など、ホ ラー、SFの名手である著者が、魅力を存分に発揮した13の物語」(オンライン書店bk1の紹介文) ロアルド・ダールにフレドリック・ブラウンなど、ううむ、気になるラインアップだ。 リチャード・マシスンの「激突!」は、スティーブン・スピルバーグがはじめて監督したテレビ用映画の原作です。 DVD:『スティーブン ・スピルバーグ「激突」セット』 (Amazon.co.jpの紹介ページ) 次回は2006年1月にジョルジュ・ランジュラン/稲葉明雄訳『蝿』とシャーリイ・ジャクスン/深町眞理子訳『くじ』が出る予定。 その後の刊行予定は下記の通り。ジャック・フィニイの『レベル3』は、読んだことがないので読んでみたい。 ジャック・フィニイ/福島正実:訳『レベル3』 レイ・ブラッドベリ/吉田誠一:訳『メランコリイの妙薬』 スタンリイ・エリン/田中融二:訳『特別料理』 ジェイムズ・サーバー/鳴海四郎:訳『虹をつかむ男』 ロバート・ブロック/小笠原豊樹:訳『血は冷たく流れる』 ジョン・コリア/村上啓夫:訳『炎のなかの絵』 ロバート・シェクリイ/宇野利泰:訳『限がいっぱい』 チャールズ・ボーモント/小笠原豊樹:訳『夜の旅その他の旅』 マルセル・エイメ/中村真一郎:訳『壁抜け男』 ダフネ・デュ・モーリア/吉田誠一:訳『破局』 レイ・ラッセル/永井淳:訳『嘲笑う男』 若島正・編『アンソロジイ:アメリカ篇』 若島正・編『アンソロジイ:イギリス篇』 若島正・編『アンソロジイ:世界篇』 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■12/23、高円寺コクテイルにて岡崎武志さんのトークイベント開催 12月23日(金・祝)、高円寺の「古本酒場コクテイル」にて、岡崎武志さんのトークイベントが開催されます。 「岡崎武志の今年買った古本ベスト30」 ・日時:12月23日(金・祝) 19時開場・19時半開始 ・場所:高円寺「古本酒場コクテイル」 http://koenji-cocktail.com/ ・料金:チャージ1500円+1ドリンクオーダー コクテイルは、古本屋と酒場が合体したお店、お酒を飲み、おつまみを食べながら、古本を買うことが出来る。 予約受付は電話またはメールにてとのこと。電話番号・メールはコクテイルのサイトからご確認ください。 俺は早速電話で予約しました。 【 2005年11月28日〜12月4日号 】 2005.12.7掲載 ■「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」でファッションショー開催 六本木ヒルズにある書店「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」で、「THEATRE PRODUCTS 2006 S/S catwalk with Sony Walkman@TTR」というファッションショーが開催された。 営業時間中に、モデルが店内を練り歩いたらしい。特別なBGMは流れず、来場者には11月発売の携帯音楽プレーヤー「ウォークマンA」が貸し出される。この「ウォークマンA」を聞くと、ファッションショーのBGMが流れている、というもの。 ちょっと現代芸術のパフォーマンスみたいで、面白い。この会場に選ばれるというのは、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」らしい。 ・参考記事:RBB TODAY:http://www.rbbtoday.com/news/20051202/27503.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■ またもトイレットペーパーに書かれた本が! ・『トイレ川柳大賞〜おしりもうなった傑作選〜』(2005年,TOTO出版) http://www.toto.co.jp/News/senryu/buy.htm(TOTO出版の紹介ページ) トイレについての川柳が印刷されたトイレットペーパーです。 TOTO出版のサイト(上記URL)、または一部書店にて購入可能です。 今年、下の「本」も同じようにトイレットペーパーに印刷されて発売されました。 ・トイレットブック:荒川修作・マドリン・ギンズ:著、河本英夫:訳『建築する身体――「命」って、建築できるの?』 http://www.shunjusha.co.jp/news/2005/02/toile.html(春秋社の紹介ページ) これからも、トイレットペーパーになにかを印刷するというアイデアが出てくるかもしれない。 ヌード写真とか官能小説の一場面を印刷するというのはどうかね。見た(読んだ)後に使用して、また見たく(読みたく)なったらまた買えば販売する方としても定期的な需要が見込めて……。 失礼しました。 あとは、本以外の形で文章を印刷して発売するということも、色々と想像できる。Tシャツなどは今でもあると思いますし、お茶の缶に俳句を印刷している例もある。あと、なにがあるかなあ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■室井佑月氏膵臓を半分と脾臓を全部摘出 詳細はblogで綴られています。 ・室井佑月blog:http://muroi-yuzuki.cocolog-nifty.com/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■知らなかった、『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン』 先日下の号を買ってきました。 ・『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン Vol.5』 (2005.11,講談社) この号の特集は「キャプテンウルトラ」。他に、人形劇ドラマ「Xボンバー」(これは見た記憶がある!)や、「スーパージャイアンツ」(宇津 井健の全身タイツ姿の写真もしっかり掲載)など、面白そうな内容です。 これまでに下記の4冊が出ており、今後も月2回刊行で全11冊になるとのことです。知らなかった。 今後は「悪魔くん」、「スペクトルマン」、「怪奇大作戦」などの特集が予定されているようだ。おお、血が騒ぐ。 ・講談社BOOK倶楽部 > 特撮ヒーローBESTマガジン http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/tokusatsu/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■12月3日、ジュンク堂池袋本店に、「萩尾望都ラララ書店」がオープン 2006年5月31日までの期間限定。漫画家萩尾望都氏のセレクトによる本を販売します。 原画展やトークライブなどのイベントも開催するようです。 ・ジュンク堂書店 > 萩尾望都ラララ書店 http://www.junkudo.co.jp/hagiorarara.htm 萩尾氏の漫画は、大学生の頃下の二冊は読んだ。『百億の昼と千億の夜』はやや難しかったけれど、「11人いる!」は面白かったなあ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【 2005年11月1日〜11月27日号 】 2005.11.28掲載 今回は初回なので、増刊号ってことで11月中の情報をまとめて紹介。 ■エッセイスト山崎えり子容疑者、公正証書原本不実記載・同行使の疑いで逮捕 下の記事を読みますと、容疑は2001年に他人の戸籍を使って婚姻届を提出したこと。 山崎容疑者は男性一人・女性一人と同居しており、この女性から戸籍を譲り受け、男性との婚姻届を提出したそうだ。 山崎容疑者は前夫との離婚をせず、別居し、1994年頃から上記の男性と暮らしていたらしい。 また、著書で紹介されていた、卒業した大学や、公務員としての勤務経験、海外生活なども詐称だったらしい。 なんだか複雑な話で、まだ色々な話があるのではないかと想像される。 ちなみに、山崎容疑者は、『節約生活のススメ』(1998年,飛鳥新社)が80万部を超えるベストセラーになった。この手の本に興味がない俺でも知っているくらい有名になった本です。 ・asahi.com http://www.asahi.com/national/update/1125/TKY200511250216.html ・NIKKEI.NET http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051125AT1G2500825112005.html ・SANSPO.COM http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200511/sha2005112601.html それから、下のサイトは、どうやら本人が作っていたサイトのようです。 ・山崎えり子の無知の知 http://homepage2.nifty.com/minitomato/ ページの最初に、こんな言葉が載っています。 「私は本を書かせていただき、多くの方に読んでいただきました。 でも、いろいろなことを調べれば調べるほど、自分の無知さ加減がわかり、恥ずかしくなりました。 これからはこの『無知の知』を座右の銘としてこのページのタイトルにしました」 色々と考えさせられてしまう。たしかに自分の無知を自覚して、色々と知恵をつけていったのかもしれないが、それが悪知恵だったということなのかね。 ■クイズ:この本なんでしょう。 下の写真、俺の部屋にある本です。 さて、これはどういう本でしょう? 「買ったはいいけど読んでいない本」と答えた方、おしいです。 ちなみに「買ったはいいけど読んでいない本」はこの5倍くらいあります。 正解は「読んだけれどまだ読書録をサイトにアップしていない本」です。これもなかなか問題だ。 少しずつ感想アップしていきます。 ■ヴィレッジヴァンガード高田馬場店訪問記 昨日11月23日、オープン当日のヴィレッジヴァンガード高田馬場店に行ってきました。簡単な感想を。 店の大きさは、比較的こじんまりとしています。行ったことのある店と比較すると、お茶の水店の半分くらいかなあ。新宿ルミネ店と比べても少し小さい。でも、ラクーア(水道橋の東京ドームシティ内)に比べたら、大きいかな。 オープン初日なので、「高田馬場店らしさ」は、これから出てくるのかな、という印象です。 昨年、新宿ルミネ店のオープン当日に行ったときにもそれを感じました。ヴィレッジヴァンガードは、オープンしてから徐々に売場に手が加わって、味が出てくるのだと思います。 例えば、まだまだPOPが少なかったり、商品の並び方も平均的な印象だったり。でも、紛れもなくヴィレッジヴァンガードらしさはあります。 それから、一点「おっ」と思ったのは、漫画も含めてほとんどの本にビニールの覆いがないこと。 ヴィレッジヴァンガードでは、活字の本には、もちろんビニールはありません。あらかじめパッケージされているものは別として。 でも、漫画は立ち読み防止のため(だと思う)、ほとんどにビニールが横に巻かれています。一部、一冊だけ立ち読み用にしている本もあります。 しかし、オープン当日の時点では、漫画もほとんどビニールがなく、立ち読みできました。 もしかしたら、開店準備が忙しくてビニールまで手が回らなかったのかもしれない。でも、もしも今後も「漫画にもビニールはしない」という方針が続けば、画期的かもしれないと思いました。 これは、お客さんのモラルも関係あると思うけれどね。 これから、高田馬場に行く機会があれば、また立ち寄りたいと思う。 営業時間は10:00〜24:00、年中無休とのことなので、高田馬場をご利用になる方は行かれるのもよろしいのでは。地図を紹介しておきます。 ・Mapionの地図 ・Googleローカルの地図 ・ヴィレッジヴァンガード公式サイト http://www.village-v.co.jp/ ■大活字本のオンデマンド出版 大活字本を中心とした、「講談社オンデマンドブックス」が、11月21日にオープンしています。 ・講談社オンデマンドブックス http://www.bookpark.ne.jp/kodb/ ・参考記事(nikkeibp) http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/415039 オンデマンド出版のメリットは、注文を受けて本をつくるので、買う側にとっては絶版がないこと。また売る側にとっては在庫リスクがないこと。 例えば、年に100冊しか売れない(けれども100冊は確実に売れる)本でも、注文に応じて販売し続けることが可能なわけです。 今までのつくりかただと、どうしても作成時のコストを下げるために、一度に数千、数万の単位でつくって、それが売り切れたら追加の作成は難しかった。もちろん、更に数千、数万の単位で販売が見込める場合は、増刷(重版)となるわけですが。 そのため、オンデマンド出版では、学術書など、(比較的)販売数は少ないが確実に販売できる本が多くラインナップされています。小説やマンガの復刊なども、されている場合がありますね。 大活字本というのも、(比較的)販売数は少ないが確実に販売できる本として、需要はあるよなあ。他にも色々な可能性が考えられると思う。 ちなみに、強いてデメリットを挙げれば、まだ一般に書店で販売される本よりも値段が高いことはあると思う。 でも、今後例えばpdfなどのデータだけを販売し、印刷や製本は買った人が行うことにして、更に値段を下げるようなことも可能かもしれない。オプションで製本までしてもらってもいいし、自分でプリンタで印刷してもいい。データをパソコンのモニタで読んでもいい。 いわゆる電子ブック(専用の機械の画面上で読む活字やマンガ)よりも、こういう形のオンデマンド出版の方が普及しやすいように、俺は思う。 ■『笑う大天使』が映画化されるんですよね。 川原泉氏の漫画『笑う大天使』が、実写映画として来年公開予定です。原作は1987年から1998年までの連載だから、20年弱の時を経ての映画化です。 監督は小田一生氏。出演は、上野樹里(司城史緒 役)・関めぐみ(斉木和音 役)・更科柚子(平愛梨 役)・伊勢谷友介(司城一臣 役)・ほか。 原作の一部のエピソードを映画化するのだろう。期待半分、不安半分だが、楽しみ。 『笑う大天使』、原作は面白かったなあ。連載されていたのは少女漫画雑誌(白泉社の『花とゆめ』)ですが、俺でも抵抗なく読めました。俺は、大学生の頃単行本で読みました。1996年とか1997年とか、そのくらいの時期です。 ・川原 泉著『笑う大天使(ミカエル) 第1巻』(1996.9,白泉社文庫) ・川原 泉著『笑う大天使(ミカエル) 第2巻』(1996.9,白泉社文庫) (オンライン書店bk1の紹介ページ) (参考) ・アルバトロスフィルム > 劇場公開情報 > 「笑う大天使(ミカエル)」 http://www.albatros-film.com/movie/michael.html(配給会社の紹介ページ) ・長崎ハウステンボス > 「笑う大天使」撮影日誌 http://www.huistenbosch.co.jp/event/staff/michael/index.html (ロケ地のハウステンボスでの撮影の様子。中には川原氏のインタビュー(写真つき)もあります) ■Amazon.comで、欲しいページだけ買える アメリカのAmazon.comでのお話。 欲しいページだけ本が買える「Amazon Pages」がスタートしました。 ただし、パソコン上(Amazon.comのサイト)でページの画像を見る権利を購入できる、ということです。一ページ分だけ印刷された紙を買えるわけではありません。 また、Amazon.comで購入した書籍の中身について、追加料金を払うとAmazon.comのサイトで閲覧できる「Amazon Upgrade」もスタートしています。 例えば、図書館に行って必要な資料をコピーする代わりに使えそうですね。 こうした出版物のデジタル化は、他の企業でも行っているのですが、その話はまた明日にでも。 【参考記事】 ・HOT WIRED JAPAN http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20051104105.html ・デジタルARENA http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20051104/114137/ ■米Googleでは、著作権上問題のない書籍の全文検索が開始 米Googleの「Google Print」で、著作権上問題のない書籍の全文を検索・閲覧可能になっています。既に著作権が消滅している書籍、または著作権が存続していても、公開を許可した書籍などが対象となるのだろう。 ・nikkeibp記事 http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/news/411612 ・Google Print(英語) http://print.google.com/ ためしにGoogle Printで”shakespeare”と入力してみると、”shakespeare”という単語を含む本のページを閲覧できます。俺は英語がほとんどできないので、詳しい使い方は把握できていないのですが。 ただし、著作権の存続している書籍については、米国出版者協会(Association of American Publishers)が著作権侵害に当たるとして提訴している(下記記事を参照)。 ・nikkeibp http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/news/404840 個人的には、著作権の消滅しており、なおかつ容易に手に入りにくい本であれば、内容を検索できるのはありがたいと思う。読むというよりは調べ物が目的となると思いますが。 ちなみに、日本にも著作権の消滅した文学作品を中心に、電子テキスト化を進めている「青空文庫」があります。有名なサイトですが、参考までご紹介。 ・青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/ ■米Microsoftはイギリスの大英図書館の蔵書をデジタル化 書籍のデジタル化の話。Microsoftもプランを発表しました。 大英図書館(英国図書館)の蔵書をデジタル化し、閲覧・検索可能にするそうです。 来年(2006年)開始予定の書籍検索サービス「MSN Book Search」内で可能になるとのこと。 「MSN Book Search」は、著作権の消滅した、または著作権者が許可した書籍をデジタル化し、検索・閲覧可能にするサービスらしい。 こういうサービスが、これから増えていくのだろう。 紙の本はそう簡単に無くならないだろうが、保存の際にデジタル化されるという流れが標準になっていくのかもしれない。 【参考】 ・HOT WIRED JAPAN http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20051107107.html ・デジタルARENA http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20051107/114151/ ■三島由紀夫の未発表原稿(短編小説)見つかる 作家三島由紀夫(1925〜1970)の未発表の原稿が見つかったとのことです。 内容は十代の頃に書いた短編小説(作文)や、ノート・書簡・メモなど、とのこと。 ・読売新聞記事 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051104bk09.htm 12月刊行予定の『決定版 三島由紀夫全集 補巻』(新潮社)に収録されるそうです。 実は俺は、三島由紀夫の本は下の一冊しか読んだことがない。 ・三島 由紀夫著『行動学入門』(1986,文芸春秋) 学生時代、友人が貸してくれたエッセイ集で、それを読んだのだった。 三島由紀夫というと、当時の俺のイメージは「文豪」で、漱石とか鴎外とかと同じくらいの距離感を感じていた。でも上の本を読んで、そう遠くない昔に人気作家(流行作家)だった三島由紀夫の姿を感じて、また違った印象を持った記憶がある。 とはいえ、その後読んでいないのですが。 改めて三島由紀夫を読むとしたら、なにがいいのかなあ。 ■ちくま文庫復刊フェア 読者アンケートをもとに、ちくま文庫の9点(14冊)が復刊されます。全国約200の書店で、復刊フェアが行われるとのこと。先日神保町に行った際、岩波ブックサービスセンターと、書泉グランデで復刊作品が並んでいるのを確認しました。 ・ちくま文庫復刊フェア ラインナップ http://www.chikumashobo.co.jp/top/fukkan/index.html ちなみにラインナップは下記のとおり。翻訳ものが多いです。とりあえず『東京百話』の天の巻・地の巻の二冊を買いましたが、『ギリシア喜劇』なんかも気になるなあ。 ・アリストパネス・高津春繁 他:訳『ギリシア喜劇 I・II』 ・ダンセイニ・荒俣宏:編訳『短篇集 妖精族のむすめ』 ・W.デ・ラ・メア・荒俣宏:訳『妖精詩集』 ・ルイス・キャロル・柳瀬尚紀:訳『もつれっ話』 ・サキ・中西秀男:訳『ザ・ベスト・オブ・サキ I・II』 ・C.ディケンズ・北川悌二:訳『骨董屋 上・下』 ・レイ・ブラッドベリ・仁賀克雄:訳『火星の笛吹き』 ・P.K.ディック・仁賀克雄:訳『ウォー・ゲーム』 ・種村季弘:編『東京百話 天の巻・地の巻・人の巻』 |