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[振り返れ!2009]2009年、印象に残った本
2009年に読んで印象的だった本について書いておきます。2009年に読んだのは、活字の本と一部(記録している限りの)雑誌やマンガを含めても80冊。減ったと思う。大学生の頃は100冊以上読んでいたからなあ。そして本の感想を書くことは更に減っている。年か、年取ったか俺。
そんな中で、自分の考え方に影響を与えた本を5冊選びました。2009年刊行の新刊4冊(うち一冊はマンガの上下巻)、2009年刊行ではない古本1冊、
今年前半の俺の一番大きなテーマになったのは、「働くってどういうこと?」ということ。前の勤め先に色々な問題が生じて、転職をすることになって、という中で、会社だけでなく仕事ということについてあれこれと考えていた。
そんな中で特に印象的だったのは上の二冊。自ら会社・店などを持ち、自分が納得の行く仕事をしている人たちへのインタビュー『自分の仕事をつくる』。世界的な自動車メーカー・スズキの社長兼会長が、「経営者も労働者も必死で働く」という、いい意味で中小企業的な経営の考え方を紹介した『俺は、中小企業のおやじ』。
アイランズ編著『地図から消えた東京物語―新旧地図で比較する東京の20年』(東京地図出版)
東京についての本は、東京で生まれ、生き、そして東京で死んでいくのであろう自分にとっては、常に興味の対象となる。2009年も色々な本を読んだけれど、現在と20年前の東京の同じ場所を比較して、なにが変わったのか(ということはなにが変わっていないのか)を紹介する本。
今から20年前くらいの近い昔なら、自分の記憶もうっすらとはあるし、1980年代・90年代の東京についてはこれまで本も読んできたので、当時に対する面白さも感じる。
[書評]東京はなにが変わったか、なにが変わっていないのか:アイランズ編著『地図から消えた東京物語―新旧地図で比較する東京の20年』 http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8107142.html
桜玉吉『4コマ漫玉日記 酸』(エンターブレイン・BEAM COMIX)
桜玉吉『4コマ漫玉日記 アルカリ』(エンターブレイン・BEAM COMIX)
桜玉吉先生久々の新刊。とはいえかつて刊行された本の増補版のような内容ではあるのだけれど。それでも、最近の玉吉先生の様子がわずかながら伺えるのは嬉しい(『ファミ通』に掲載されているのだが、最近『ファミ通』読んでいないので)。
かれこれ20年以上気にしている漫画家というのは(漫画家でなくても作家やミュージシャンなど含めても)そういないので、やはり気になるのです。
一瀬 大志・児玉 修一『ハイパーヒッチハイカーズ―炎のインターネット冒険旅行日記』(1999年・テンブックス)
最後は15年位前に出た古本を。当時大学生だったふたりの日本人が、始まったばかりのインターネットのメール、掲示板を駆使して、泊めてくれる人を探しながらアメリカでヒッチハイク旅行をした記録。インターネットという道具が、正しい人たちに正しく使われていた(ことが多かった)時代を感じさせて、今との落差にちょっと驚く。私がネットを道具として使おうと強く思うようになったきっかけのひとつの本。
[書評]古き良きインターネット黎明期:一瀬 大志・児玉 修一・『ハイパーヒッチハイカーズ―炎のインターネット冒険旅行日記』 http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8636725.html
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