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木の葉燃朗の読房より愛を込めて

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2006年8月


2006年8月1日(火)
いわゆる、書店の「ロングテール現象」について解説した記事(asahi.com)と、これからのリアル書店をちょっと考える

●木の葉燃朗のブログを読む

 asahi.comの中に、実店舗の書店とネット書店の本の売れ方の違いを解説した記事がありましたので紹介します。いわゆる「ロングテール現象」についても書かれています。

・asahi.com記事
http://book.asahi.com/clip/TKY200607090179.html

 読んで感じるのは、Amazon.co.jpなどは、物流コスト(膨大な倉庫を確保し、そこから迅速に商品を出荷する仕組みを作るための費用)を確保するために、その他のコストをものすごく抑えているんだろうなあということ。例えば、Amazon.co.jpは広告費はほとんど使っていないだろう。テレビや雑誌に広告を出さないのは当然として、インターネットのバナー広告すら出していないはず。
 出しているのは、せいぜいGoogle アドワーズ広告(Googleで検索した時に出てくる「スポンサー」ですね)と、後はユーザーがリンクをするアフィリエイト(「Amazonアソシエイト」と呼んでいる)くらいじゃなかろうか。
 人件費も、少なくとも倉庫で物流業務に従事する人のコスト管理についてはかなりシビアであることが、『アマゾン・ドット・コムの光と影』でも書かれているようだ(俺は未読なので、断定はできないのですが)。

オンライン書店ビーケーワン:アマゾン・ドット・コムの光と影・横田 増生著『アマゾン・ドット・コムの光と影』(2005.4,情報センター出版局)
「出版業界のタブーをものともせず、急成長した要因は何か。徹底した秘密主義の裏側では何が行われているのか。元・物流業界紙編集長が覗いたネットビジネス、その裏側に広がる底辺。月刊『文芸春秋』掲載を大幅に加筆修正する」(オンライン書店bk1の紹介文)

 そうしてコスト削減した分を流通システムにつぎ込んで、これまでの販売店では不可能だった、1ヶ月に1冊しか売れないような商品も揃えて、きっちり販売し利益を上げることを実現するロングテール現象を可能にしたのだろうと思う。

 じゃあ中小の書店がどう対抗するかを考えると、俺は「組み合わせ」がキーワードになると思う。商品データ(著者が同じ、ジャンルが共通など)だけでは分からない、「雰囲気・設定が似ている」とか、「ある作品に影響を受けて書かれている」とか、現物及びその周辺情報に触れないと分からないような観点から、複数の本を組み合わせて紹介する。
 Amazon.co.jpなどでも、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というのが表示されているが、ああいう統計的なデータではなく、もうちょっと感性に働きかけるようなね。
 ある種のセレクトショップのような、もう少し具体的にいえばヴィレッジヴァンガード(※)的な特徴を出していければいいのではと思うのだけれど。少なくとも俺は、そういう店が近所にあれば足繁く通いたいし、気持ちの上で、本はなるべくそういう店で買いたくなる。
 でも、取次(本の問屋)を通す今の書店の流通制度だと、難しい部分もあるのかなあ。欲しい本がすぐに書店に入ってこない(特に中小の店は)などの問題点はずっと言われているからねえ。
 自分が好きな小売店について、もう少し考えてみようかなあ。「どうしてネットではなく、この店で買うのか」ってことを。

ヴィレッジヴァンガード http://www.village-v.co.jp/

オンライン書店ビーケーワン:ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を・菊地 敬一著『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』(2005.12,新風舎文庫)
 創業者であり現社長の菊池氏によるエッセイ集。

 ちょっと前にもブログでロングテールなどについて考えた記事がありますので紹介します。

060730-01 気になる本:『テレビCM崩壊』(2006.7,翔泳社)の話と、パレートの法則でもロングテールでもない部分で勝負する戦略の話
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/3860582.html
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●気になる本
 シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠氏の自伝が出ています。8月5日(土)にはディスクユニオン下北沢店でサイン会も開催とのこと。

オンライン書店ビーケーワン:’60sロック自伝・鮎川 誠著『’60sロック自伝』(2006.7,音楽出版社)
「ロックのない人生なんか考えられんよ…。鮎川誠、初のロック自伝。著者のバンド、シーナ&ザ・ロケッツの原点でもある’60sロックの魅力をリアルに綴る。「鮎川誠が選ぶ’60sシングル&アルバム・ベスト100」も収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

・diskunion日本のロック・インディーズ館ストアブログ>2006年08月01日
http://blog1.musicfield.jp/du_ds1_bf/archives/2006/08/post_21.html

・出版社の特設サイト(壁紙のダウンロードも可能)
http://www.cdjournal.com/Company/products/ayukawa/

 下の本は鮎川氏監修によるディスクガイドのようですので、あわせてご紹介。

オンライン書店ビーケーワン:ロックンロール・鮎川 誠監修『ロックンロール 俺たちの愛したパンク/ロック/ブルース』(2005.8,学研)
「ロックンロール生誕50周年。一家に一枚の大名盤から、ルーツにあたるブルース、R&B、ビート・バンドに王道ロック、パンク&ニューウェイヴ、更には日本のロックンロールの名盤まで、ロックンロールのエッセンスを網羅」(オンライン書店bk1の紹介文)

 シーナ&ザ・ロケッツのベスト盤はこちら。

THE GREATEST SHEENA&ROKKETS
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SHEENA & THE ROKKETS 柴山俊之 武川雅寛 麻生香太郎 シーナ 鮎川誠 クリス・モスデル 細野晴臣
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●読み終えた本
オンライン書店ビーケーワン:レナード現象には理由がある・川原 泉『レナード現象には理由がある』(2006.6,白泉社)
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本

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●木の葉燃朗のサイトを読む



2006年8月2日(水)
音楽雑誌『FADER 11』を買う

●木の葉燃朗のブログを読む

 直木賞作家三浦しをんさんは、ボーイズラブ小説が好き。

 ボーイズラブ小説とは、身も蓋もない言い方をすれば、「女性向けホモセクシャル小説」です。

 まあ、有名な話ですけれどね。
 まあ、その顔ならボーイズラブに走るのも(げほげほげほげほげほげほげほげほげほげほ)。

 そんな話はどうでもいいんじゃ。

オンライン書店ビーケーワン:まほろ駅前多田便利軒・三浦 しをん著『まほろ駅前多田便利軒』(2006.3,文芸春秋)
「お困りの節はお電話ください。多田・行天コンビが迅速に解決いたします−。東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか…」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本
2006.08.02(水)
【新刊】
・雑誌『TV Bros.』(東京ニュース通信社)
 主な特集は下記のとおり。
 ブロス百物語/THE 禅/目指せオレ流 クールビズ

■恵比寿タワーカフェ にて
・雑誌『FADER 11』(HEADZ)
 音楽雑誌です。表紙はカールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen)とマンガ『よつばと!』(あずまきよひこ)のダブル。これがまずすごいよね。
 特集も表紙のとおりで、「ヴィジブルミュージック」と「Roots & Edges of Electronic Music」。
 「ヴィジブルミュージック」は「マンガと音楽」。それで、先日イメージアルバム『よつばと♪』が発売されたマンガ『よつばと!』が表紙なわけです。

オンライン書店ビーケーワン:よつばと!(電撃コミックス)・あずまきよひこ『よつばと!(電撃コミックス)』(メディアワークス)
「」(オンライン書店bk1の紹介文)

「よつばと!」イメージアルバム「よつばと♪」
栗コーダーポップスオーケストラ 栗原正己
ジェネオン エンタテインメント (2005/04/02)
売り上げランキング: 578


 「Roots & Edges of Electronic Music」では、シュトックハウゼンや高橋悠治などの諸氏へのインタビューが掲載されています。

Amazon.co.jpでカールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen)のCDを探す
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●気になる本
 俺もシステム手帳派なので、こういう本は気になる。なかなかうまく使いこなせてなくてねえ。

オンライン書店ビーケーワン:システム手帳の極意・舘神 竜彦著『システム手帳の極意』(2006.6,技術評論社)
「システム手帳の賢い使い方、今まで誰も教えてくれなかった使い方を詳しく解説。さらに、「夢実現系手帳」の紹介や、どんなタイプのシステム手帳でも使えるワザ・情報、パソコン連動の方法も掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ちなみに同じ著者によるシステム手帳の入門編といえるのが下の本のようです。これも気になる。

オンライン書店ビーケーワン:システム手帳新入門!・舘神 竜彦著『システム手帳新入門!』(2004.11,岩波書店)
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●読み終えた本

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●木の葉燃朗のサイトを読む



2006年8月3日(木)
買ったCD(8/2)

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

2006.08.02(水)購入もん
【CD】
■恵比寿タワーカフェ にて


カラフルファンファーレ



ROCO
インディペンデントレーベル (2006/08/02)



1.スペシャルメニュー
2.カラフルファンファーレ
3.ジンジン
4.メロディーアーチ
5.スモールタウンショップ
6.ケセラセラピクニック
7.ポーカーゲーム
8.Don't Worry, Be Happy
9.エッフェル塔でまってるよ
10.ソライロ

・V.A.『Compounds+Elements-An Introduction To All Saints Records』(HNCD-1510)
1. Andy Partridge & Harold Budd “Ceramic Avenue”
2. Marconi Union “Sleepless”
3. Brian Eno & Jah Wobble “Like Organza”
4. Brian Eno “Triennale”
5. Djivan Gasparyan “7th December 1988”
6. Brian Eno “Blissed”
7. Harold Budd “Widows Charm”
8. Brian Eno “Neroli”
9. Harold Budd “The White Arcades”
10. Roger Eno “Winter Music”
11. Djivan Gasparyan “Brother Hunter”
12. Jon Hassell “Out Of Adedara”
13. Vacabou “Russia In White”
14. Brian Eno “Fractal Zoom”
15. Brian Eno & John Cale “Cordoba”
16. Roger Eno “Fleeting Smile”
17. John Cale “Do Not Go Gentle Into That Good Night”
18. Harold Budd “Marion Brown”
 BRIAN ENOのレーベルのサンプラー(そのレーベルのミュージシャンの曲をあつめたコンピレーション)。ものすごい安かったので購入。
 まだ2回くらいしか聴いていないけれど、アンビエントあり、エレクトロニカあり、民俗音楽風の曲あり、クラシック風の曲あり、盛りだくさんです。
 多分、この手の曲は、聴いていると退屈で眠くなるって人もいると思う。俺も電車の中で座って聴いていたら、なんだか気持ちよくなって眠くなった。でも、俺は聴いていて気持ちがいい。

・レーベルのサイト(英語)
http://www.allsaintsrecords.com/


・このCDの公式サイト(英語・音楽が流れます)


Amazon.co.jpでBRIAN ENOのCDを探す
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●気になる本
オンライン書店ビーケーワン:ネクストガール・日経BPムック『NEXT GIRL(ネクストガール)』(2006.8,日経BP社)
「今の時代は、エロカワイイ、めちゃモテ、ちょいワル…。むき出しの欲望がウケています。芸能界を見ても、そんな人が人気です。でも、時代は反動を繰り返しながら進むもの。次に来る「品がある」若手女優を紹介」(オンライン書店bk1の紹介文)
 まあ、日経BP社ののサイトだって、「ちょいモテ」なんて話題を取り上げているので、「むき出しの欲望」云々を言えた義理じゃないと思うのですが、まあそれはそれ。個人的には品がある女優さん好きだしね、俺。

 公式サイトによれば、特集はふたつ。
1.『女優白書』:下記15人の撮り下しフォト(オールロケ)&ロングインタビュー
藤井美菜/福田麻由子/谷村美月/高部あい/平田薫/夏帆/大久保麻梨子/麗菜/松岡璃奈子/美崎悠/天川美穂/西原亜希/徳永えり/仲里依紗/榮倉奈々

2.美人アナウンサーの宝庫『セントフォース研究』
 セントフォースは、テレビ局の社員ではないアナウンサーが多数在籍する会社のようです。
 高樹千佳子・小林麻央・杉崎美香の撮り下しフォト&インタビュー、中田有紀・舟橋明恵・戸塚貴久子の対談など。

■公式サイト http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/next/b/
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)
・古道具屋ロバート・チルダン、その顧客田上信輔。田上の取引先、スウェーデン人バイネス。チルダンのもう一組の顧客、梶浦夫妻。
・ウィンダム=マトソンの工場をクビになったフランク・フリンク、
・フランクの分かれた妻ジュリアナと、彼女の家に住み着くジョー・チナデーラ。
・それぞれの登場人物をつなぐ二冊の書物:『易経』と、小説『イナゴ身重く横たわる』

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本

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●読み終えた本



2006年8月4日(金)
読んだ本:川原 泉『レナード現象には理由がある』

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む
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●読み終えた本
オンライン書店ビーケーワン:レナード現象には理由がある・川原 泉『レナード現象には理由がある』(2006.6,白泉社)
収録作
「レナード現象には理由がある」
「ドングリにもほどがある」
「あの子の背中に羽がある」
「真面目な人には裏がある」

 川原泉氏の新作マンガ。同じ高校を舞台に、異なる主人公たちが登場する短編集。

 「レナード現象には理由がある」は、成績・スポーツ・容姿とも完璧だが、それゆえ人間らしさに欠け、孤高の存在である飛島穂高君と、成績はそれなりだけれど、やさしい心と不思議なヒーリングの力を持つ蕨よもぎさんが、恋愛と言えるような言えないような関係になっていく。

 「ドングリにもほどがある」は、超平均的であるが超楽天的な亘理実咲さんと、彼女にインスピレーションを受ける、同じく平均的なのだが実は覆面作家としてデビューしている友成真一郎君が、やはり恋愛のようなそうでもないような交流をしていく(二人で公園にドングリやクルミを拾いに行ったりする)

 「あの子の背中に羽がある」は、柔道部キャプテンで容姿端麗、真面目な保科聡真君が、隣に越してきた小学六年生の若宮遥ちゃんの背中に羽根が見える、そしてこれがどうやら一目惚れの症状らしい(友成真一郎君の説によれば)、という話。

 「真面目な人には裏がある」は、兄同士が実は同性愛者で、同棲を始めてしまう同級生の日夏晶さんと塔宮拓斗君の話。日夏さんは友人の草壁さんの影響でボーイズラブにはまりつつある、という設定もあります。

 ……というあらすじを読むと、ちょいとSFとかファンタジーとか、あるいはアブノーマルな話をイメージする人もいるかもしれない。でも、いい意味で驚くほど抵抗なく読めて、かつ読後感は充実している。ジャンル分けをすれば少女漫画ですが、俺(29歳男)が読んでも非常に面白い。
 その要因はまず、独特の絵にあるだろう。これは川原氏の他の作品とも共通しているが、リアリティのある絵とデフォルメされた絵が、物語の緊張と緩和のリズムにあわせて描かれる。また時には絵と物語にギャップがあって(リアリティのある絵で変なセリフを発したり)、その落差が笑いにつながっている。「…BL小説」、「BL?/何の略だろう/ビジネス・/ロジスティッ/クス?」(「真面目な人には裏がある」,p.124)とかね。

 あとは、キャラクターがみな(高校生たちも含めて)大人というか、老成した感じなのも、俺は好き。だから独特のユーモアが生きてくるんだろうなあ。川原氏の作品が「哲学的」と言われるのも、こうした点が影響しているのだと思う。
 もちろん、そういう部分を強く表に出した人物造形はされていないのだが、みな人生の意味とか、人としてやっていいこと悪いこととかを、心の深いところで直感的に分かっていそうな感じ。だからセリフや行動が薄っぺらくない(もちろん、物語上あえて薄っぺらい人物も、時々は出てくる)

 それと個人的に好きなのは、話が進むごとに、前の作品に登場したキャラクターが登場してきて、徐々に高校を舞台にした群像劇的な側面も出てくること。学園もので群像劇って、好きなんだよなあ。
 下の川原氏のインタビューによれば、いずれも同じ時期の別のキャラクターの話を描いていて、これからもこのシリーズが続いていくそうなので、楽しみです。

(参考)
・Yahoo!ブックス>インタビュー>川原泉
http://books.yahoo.co.jp/interview/detail/07166800/01.html


オンライン書店bk1で川原泉作品を探す
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●気になる本
 「怪奇大作戦」の研究書です。円谷プロダクション監修とのことなので、オフィシャルと言ってよいのでしょう。でも、内容にクレームがついて再放送、ビデオ・DVD化もされず、欠番とされている24話については触れられていない。
 仕方ないのかもしれないけれど、なんだかなあ。

オンライン書店ビーケーワン:怪奇大作戦大全・荻野 友大編 / 白石 雅彦編 / なかの 陽編 / 円谷プロダクション監修『怪奇大作戦大全』(2001.9,双葉社)
「円谷プロが「ウルトラセブン」の後に送り出した傑作特撮ドラマ「怪奇大作戦」を様々な角度から検証する。ホラーの枠を越えためくるめく映像美の世界に、豊富な資料や、出演者・スタッフのインタビューなどから迫る」(オンライン書店bk1の紹介文)

 ちなみに、「怪奇大作戦」24話や「ウルトラセブン」12話などについては、下記の本で紹介されています。

オンライン書店ビーケーワン:放送禁止映像大全・天野 ミチヒロ著『放送禁止映像大全』(2005.7,三才ブックス)
「「ウルトラセブン」第12話はなぜ封印されたのか? 存在が知られながらも決して見ることができない263の映像作品を紹介し、不適切とされている表現を時代背景とともに解説する」(オンライン書店bk1の紹介文)

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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本



2006年8月5日(土)
グルーヴィジョンズが手がけたHALFBYのプロモがいい感じ、という話

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

 HALFBYのビデオクリップがTOY'S FACTORYのアーティストページで公開されています。
 「screw the plan」と「Rodeo Machine」の二本。いずれも「GROOVISIONS(グルーヴィジョンズ)」が手がけている。

 HALFBY(ハーフビー)は、何度かCDショップで視聴したことがあるのだが(タワーレコードとかヴィレッジヴァンガードでは結構紹介されています)、なんとなくピンとこなかった。
 でも、このクリップは面白い。曲にあわせて、CGがノリノリで踊って歩き回る。主人公がポロシャツにチノパンのあやしいおじさん風(顔は描かれていないのだが、なんとなくそんな感じがする)なのも面白い。個人的にはオフィスらしきところを駆け回る「screw the plan」が面白かったなあ。
 下記のURLから見ることができます。

・TOY'S FACTORY>HALFBY
http://www.toysfactory.co.jp/halfby/index.html


(参考)
・グルーヴィジョンズ公式サイト
http://www.groovisions.com/


screw the plan (LIMITED EDETION)
screw the plan (LIMITED EDETION)
posted with amazlet on 06.08.03
HALFBY OLYMPIC LIFTS 高橋孝博
トイズファクトリー (2006/07/26)
・HALFBYのメジャーデビューシングル

GREEN HOURS
GREEN HOURS
posted with amazlet on 06.08.03
HALFBY
インディペンデントレーベル (2005/10/05)
売り上げランキング: 42,543
・インディーズ時に発表したアルバム
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●気になる本
 作家山田風太郎氏の、育児日記とのこと。氏の日記は結構な数が出版されているが、これはまた雰囲気が違った感じで気になります。

オンライン書店ビーケーワン:山田風太郎育児日記・山田 風太郎著『山田風太郎育児日記』(2006.7,朝日新聞社)
「奇想天外な物語で大向こうをうならせた破天荒系・戦中派作家、山田風太郎が、30〜40代に書き残した、わが子との愛情いっぱいの日々。嫁ぐ娘に贈った「秘蔵の日記」を公開」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派不戦日記』(2002.12,講談社文庫)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派不戦日記

「連日のように続く空襲、人類初の原爆体験、無条件降伏、終戦直後の異常な混乱と進駐軍の上陸……日本への憂情と青春の鬱屈をかかえた1人の医学生がかつてないドラマチックな年、昭和20年1年間の体験を克明に記録した日記。歴史の激動の中を懸命に貪欲に生きる庶民の生活史としても貴重な資料である」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派虫けら日記』(1998.6,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派虫けら日記

「あの時代、青空だけは美しかった。20歳の青年は、軍需工場で働いていた。医学校を志しながら、本を読んでいた。どんな将来のためかまるでわからないまま」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派焼け跡日記 昭和21年』(2002.8,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派焼け跡日記

「戦後最大の物語作家・山田風太郎は、敗戦の翌年、24歳の医学生であった。激動する日本、占領下での生活、戦争、天皇、変節する人々、青春を透徹した目で克明に綴る作家デビュー前夜の初公開日記」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派闇市日記 昭和22年昭和23年』(2003.6,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派闇市日記

「医学生として学ぶかたわら、作家への道を模索する日々と混乱する戦後日本を感性豊かに綴る。昭和21年を記録した2002年刊「戦中派焼け跡日記」に続く、一級の昭和史資料ともいうべき一冊」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派動乱日記 昭和24年昭和25年』(2004.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派動乱日記

「江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光らとの交流を深め、インターン生ながらも本格的に作家活動にのめりこむ日々と、不穏な世情を綴った日記を初公開。この無頼な生活からあの探偵小説は生まれた! 一級の昭和史新資料」(オンライン書店bk1の紹介文)

・山田 風太郎『戦中派復興日記 昭和26年昭和27年』(2005.10,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:戦中派復興日記

「昭和26年1月1日より27年12月2日までの未公開日記を収載。江戸川乱歩、横溝正史らとの交友、戦後復興の様子を克明に記した、一級の昭和史新資料。作家・山田風太郎の歴程が初めて明らかにされる」(オンライン書店bk1の紹介文)

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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本

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●読み終えた本



2006年8月6日(日)
買ったCD:『つみきみほベスト』

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

2006.08.03(木) 購入もん
【CD】
Amazon.co.jp より


ベスト
ベスト
posted with amazlet on 06.08.06
つみきみほ
ポニーキャニオン (2003/01/16)
売り上げランキング: 74,670

1. 森へ帰ろう(シングル・ヴァージョン)
2. CASTLE ON A CLOUD
3. 少年
4. 時代よ変われ
5. サヨナラのあくる日
6. 君はララバイ
7. 星の人
8. おまじない
9. 楽園
10. エンジェルの苺わいん
11. 森へ帰ろう(アルバム・ヴァージョン)
〜つみきみほ主演映画『精霊のささやき』より〜
12. オープニング・テーマ
13. 新田とみほのテーマ
14. 再会
15. エンディング・テーマ

 つみきみほの「時代よ変われ」(作詞:松本隆・作曲:細野晴臣・編曲:清水信之)は、下のコンピレーション(『イエローマジック歌謡曲』)で聴いて、「すっげえ」と思っていた。
 バグパイプを使った、ヨーロッパの民俗音楽のようなメロディーとアレンジに、松本隆氏による刺激的な歌詞(死や性のイメージが歌われる)、そして当時のつみきみほさんのボーイッシュな写真(今でもきれいだけれどね)! 全部ひっくるめて「すっげえ」曲だと思う。

 そんなわけでずっと気になっていたこのCD、購入しました。第一印象は「アレンジが凝っているなあ」ということ。1曲目の「森へ帰ろう」からして、クラシック調のイントロだし、2曲目の「CASTLE ON A CLOUD」は『レ・ミゼラブル』の劇中歌のカバーだしね。
 全体的に、アイドルポップスっぽくない曲が続く。でも、それがむしろ独特の雰囲気を持っているし、個人的にはアレンジワークも含めて好き。

(参考)
・All About>テクノポップ>「侮れないつみきみほ」
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20030305/ 

イエローマジック歌謡曲
オムニバス マナ 近田春夫 シーナ&ザ・ロケッツ 金井夕子 南佳孝
Sony Music Direct (2005/02/23)
売り上げランキング: 2,302

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●気になる本
 マンガの描き方やマンガ入門の本は、手塚治虫、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎などの諸氏を始め、色々な方が書いていますが、しりあがり寿氏もこの度出版されました。
 テクニックそのものというより、マンガという表現についての話が中心のようです。気になる。

オンライン書店ビーケーワン:表現したい人のためのマンガ入門・しりあがり 寿著『表現したい人のためのマンガ入門』(2006.7,講談社現代新書)
「マンガやイラスト、映画において成功のかなりの部分は「売れる」ということ。描きたいことを描いて、しかも売れるにはどうすればいいか、マンガだからできることとは何か。多様なマンガ表現を追究する著者が説くマンガ入門書」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:石ノ森章太郎のマンガ家入門・石ノ森 章太郎著『石ノ森章太郎のマンガ家入門』(1998.10,秋田書店)

オンライン書店ビーケーワン:藤子・F・不二雄のまんが技法・藤子・F・不二雄著『藤子・F・不二雄のまんが技法』(2000.4,小学館)

オンライン書店ビーケーワン:マンガの描き方・手塚 治虫著『マンガの描き方』(1996.7,光文社)
「」(オンライン書店bk1の紹介文)

しりあがり寿氏の著作をオンライン書店bk1で探す
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●読み終えた本
オンライン書店ビーケーワン:高い城の男・フィリップ・K・ディック著 / 浅倉 久志訳『高い城の男』(1984.7,早川書房)
「【ヒューゴー賞受賞】第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから15年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作! (早川書房目録より) 」(オンライン書店bk1の紹介文)

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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)

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●買った本
 吉祥寺でしこたま買いましたが、後日書きます。



2006年8月7日(月)
8/6購入CD:WEST END GIRLSのサンプル盤

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

206.08.06(日) 購入もん
【中古CD】
■吉祥寺 RARE にて
・WEST END GIRLS「非売品サンプル版」

1.GO WEST
2.WEST END GIRLS

 色々説明が必要なのですが。
 まずこのCDは、ラジオ局やテレビ局に配布されたものです。一応CDのレーベル面にはプロモーション用に貸与したものであることや、転貸・譲渡の禁止が書かれているのですが、それがなぜ中古CDショップにあるのかは、まあ色々、むにゃむにゃ……。

 で、「WEST END GIRLS(ウエスト・エンド・ガールズ)」とは、という話。彼女たちは、スウェーデン出身の女性デュオです。7月26日に、全曲Pet Shop Boysの曲をカバーしたアルバム『WE LOVE ペット・ショップ・ボーイズ』の日本盤が発売されました。
 「WEST END GIRLS」というユニット名自体がPet Shop Boysのヒット曲から取られているだけあって、全編オマージュとなっているようです。また、ビジュアルイメージも、ヘルメットや光沢のあるツナギなど、Pet Shop Boysっぽい(下記の記事参照)。

・CD Journal.com 記事
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=12125


 曲の雰囲気は、まさしく女性版Pet Shop Boysという感じ。これはアルバムも欲しくなるなあ。

ウィ・ラヴ・ペット・ショップ・ボーイズ!
ウエスト・エンド・ガールズ
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/07/26)

01. I'm not scared
02. Domino Dancing
03. Suburbia
04. Rent
05. Shopping
06. You only tell you love me when you’re drunk
07. West end girls
08. Being boring
09. Love comes qinckly
10. It's A Sin
11. Jealousy
12. Go west

 公式サイト(英語版)では、PVも見ることができますよ。

・WEST END GIRLS http://www.westendgirls.se/


 あわせて、Pet Shop Boys関連のサイトも紹介しておきます。

・bounce.com>特集 http://www.bounce.com/articleset/articleset.php/278


Amazon.co.jpでペット・ショップ・ボーイズのCDやDVDを探す
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●買った本
2006.08.07(月) 購入本
■オンライン書店bk1 にて

オンライン書店ビーケーワン:吾妻ひでお作品集成 夜の帳の中で・吾妻 ひでお『吾妻ひでお作品集成 夜の帳の中で』(200607下旬,チクマ秀版社)

 1980年代前半の作品を中心にまとめた短編集。わりとHでシュールで、かつ暗めの作品が多い。
 でも、くせになりそうな面白さを感じる。
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●気になる本
 「寺門興隆」(興山舎)という、住職向けの雑誌に連載されている、お坊さんからの悩み相談と、玄侑氏のお答えをまとめた本のようです。
 住職向けの雑誌というのがあるというのが、まずちょっとびっくり。まあ、あっても全然不思議ではないけれどね。例えば学校の先生が読む雑誌だってあるわけだし。
 そして、タイトルどおり、「お坊さんだって悩んでる」んですなあ。知らない世界を覗き見できそうな面白さと、超越した存在というイメージのあるお坊さんの人間味を知ることができそうで、気になります。

オンライン書店ビーケーワン:お坊さんだって悩んでる・玄侑 宗久著『お坊さんだって悩んでる』(2006.7,文春新書)
「お葬式、お墓、ペットの埋葬問題から、死刑やボランティアへの考え方まで、お寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚が答えます。ややこしい現代を生き抜くための道標となる人生問答集」(オンライン書店bk1の紹介文)

(参考)
・文藝春秋サイト内の紹介ページ(赤瀬川原平氏による書評もあり)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/6/60/51/4166605186.shtml
・興山舎>「寺門興隆」 http://www.kohzansha.com/jimon.html
・玄侑宗久 公式サイト http://www.genyu-sokyu.com/
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)
 ちょっと、色々、経済の勉強が必要になりまして。

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本



2006年8月8日(火)
夏といえば文庫フェア

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む


(↑書店でもらえるガイドブック)

 夏といえば各出版社の文庫フェア。学生の夏休みや、社会人もお盆休みには本を読みましょう、しかも行楽地にも持ち運べて値段も手軽な文庫をね、ということでやっているんだろうなあ。
 現在大々的にフェアを行なっているのは、新潮文庫・集英社文庫・角川文庫の三社。
 年によっては、幻冬舎文庫とか、講談社文庫のミステリー作品のフェアなんかが行なわれますが、毎年というわけではないようです。個人的には1990年代後半のハヤカワ文庫のフェアが結構好きだったのだが、これも今は不定期のようです。

 三社のサイトを紹介しましょう。

・新潮文庫の100冊 http://100satsu.com/


・集英社文庫 ナツイチ http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/


・角川文庫 夏の100冊 http://www.kadokawa.co.jp/dis/100/


 新潮文庫のサイトは、結構力が入っています。1976年からの歴代の100冊の紹介、更に各年のポスターの画像を見ることもできる。
 また、web上に自分自身の本棚を作って、読んだ本・読みたい本を管理することもできます。
 集英社文庫は、蒼井優さんがイメージキャラクターで、オリジナルムービーや、石田衣良氏との対談が掲載されています。
 角川文庫は、全作品を掲載して、読者のコメントが読めるというシンプルなつくり。宮崎あおいさんがイメージキャラクターで、宮崎さんのコメントがついている本もあります。

 しかし、各社のラインナップとも、あまり心躍らないなあ。ちょっと前は、普段読まないような古典などが多く入っていて、それなりに「なるほど、こういう本も読もうか」と思ったのだが、最近は超定番とでも言うべき夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・カフカ・カミュ、などなどと、失礼ながら10年もすれば作品も作家も忘れられていそうな現代作家の作品という、なんだか面白みのないラインナップ。
 まあでも、普段本を読まない人向けの企画と考えれば妥当なのかな。

 こういうのを見ていると、俺も「オレ文庫! 夏の100冊」などと考えてみたくもなるが(出版社の垣根を考えなければラインナップの幅は広がるからね)、大変そうなのでやめておきます。
 気になる文庫本があれば、bk1やAmazon.co.jp(↓)で探してみてください。

   

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●気になる本
 プチプチってまさにあの梱包用のプチプチです。
 梱包財のメーカーで、「プチプチ」を商標登録している川上産業(株)による本のようです。

 明和電機(アーティスト)・石井麻里(洋菓子研究家)・いとう耐(漫画家)・安齋肇(イラストレーター)・竹熊健太郎(文筆家)・加瀬清志(放送作家・日本記念日協会代表)などの諸氏も本に参加しているようです。

オンライン書店ビーケーワン:プチプチOFFICIAL BOOK・プチプチ文化研究所編『プチプチOFFICIAL BOOK』(2006.8,エンターブレイン)
「プチプチ好きによる、プチプチ好きのための究極本。「プチプチでどれだけヒマがつぶせる?」「動物も果たしてプチプチするのか?」などの疑問を徹底検証。プチプチを使ったおもしろグッズ、プチプチのうたなども紹介する」(オンライン書店bk1の紹介文)

・川上産業(株) http://www.putiputi.co.jp/
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●買った本

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●読み終えた本



2006年8月9日(水)
8/6に吉祥寺で買った本

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む
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●買った本
2006.08.06(日) 購入本
【古本】
■吉祥寺 よみた屋 にて


オンライン書店ビーケーワン:いしいひさいち選集 8・いしい ひさいち著『いしいひさいち選集 8』(1985,双葉社)

オンライン書店ビーケーワン:いしいひさいち選集 18・いしい ひさいち著『いしいひさいち選集 18』(1989,双葉社)

オンライン書店ビーケーワン:いしいひさいち選集 20・いしい ひさいち著『いしいひさいち選集 20』(2001.1,双葉社)

オンライン書店ビーケーワン:いしいひさいち選集 27・いしい ひさいち著『いしいひさいち選集 27』(1992,双葉社)

オンライン書店ビーケーワン:いしいひさいち選集 30・いしい ひさいち著『いしいひさいち選集 30』(2001.1,双葉社)

 双葉社から出ている、いしいひさいち氏の傑作選「ドーナッツブックス」シリーズ(新書版)が店頭均一にあったので、持っていない分を購入する。

■吉祥寺 バサラブックス にて

オンライン書店ビーケーワン:山下清の放浪日記・山下 清著 / 池内 紀編・解説『山下清の放浪日記』(1996.6,五月書房)
「裸の大将東京を脱出して、旅に出る。「学園から逃げ出す事」「もと居た八幡学園が恋しくなる事」など、気ままな放浪者の「放浪日記」。TVドラマ「裸の大将」の原作、58年刊「放浪日記」をあらたに編集した」(オンライン書店bk1の紹介文)

 山下清の本は、前に赤瀬川原平氏が紹介している文章を読んで、一度読みたいと思っていた。この本は装丁もいいし、ちょっと立ち読みしたら面白そうだったので、買ってきました。

■古本すうさい堂 にて
 古本すうさい堂は、リニューアルのためこの日で一旦休業へ。9月から、古本と古着の店「IGGY」としてリニューアル予定とのこと。
 ということで、店主さんは黒いスーツで店番。喪主であり故人という、なんとも不思議な設定。落語の「粗忽長屋」みたい。
 店内はセールだったので、御香典、という感じで古本を買う。

オンライン書店ビーケーワン:百人力新発売・Feel and Bank of Intelligence著『百人力新発売』(1988.11,ネスコ)
 当時の各方面の文化人に、短いコラムというか小論文というか、そんなものを書いてもらってまとめたもの。
 俺が気にになる人だけ挙げても、赤瀬川原平・石津謙介・泉麻人・川勝正幸・北原照久・鏡明・篠原勝之(クマさん)・綱島理友、などなどの名前がある。
 他にも、蛭子能収・池田満寿夫・岡崎京子・いしかわじゅん・桜沢エリカ・黒木香・しりあがり寿・栗源慎一郎・中尊寺ゆつこ・近田春夫・ナンシー関・根本敬・団鬼六・ねじめ正一・みうらじゅん、なども登場している。

オンライン書店ビーケーワン:緑の性格・チチ松村著『緑の性格』(2000.7,新潮社)
「「緑の性格」は世界を変える! ギターデュオ・ゴンチチの人気ミュージシャンによる愉快な人生の指南書。心を緑色に染めて贅沢はせず、クラゲのように流されるまま、ユラユラとラク〜に生きませんか」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:コンピューターの宇宙誌・紀田 順一郎著 / 荒俣 宏著『コンピューターの宇宙誌』(1992.11,ジャストシステム)
 紀田・荒俣の両氏と、梅棹忠夫、山根一真、立花隆、林望、西垣通、藤幡正樹の6氏がそれぞれ行った対談をまとめたもの。

オンライン書店ビーケーワン:ワタシ・いがらし みきお著『ワタシ』(1989.5,白泉社)
 『ぼのぼの』でおなじみの著者による、1988年の文章による日記。おお、こんな本があったとは知らなかった。

オンライン書店ビーケーワン:仮面ライダー本郷猛の真実・藤岡 弘著『仮面ライダー本郷猛の真実』(1999.2,ぶんか社)
「「仮面ライダー」放送初日、藤岡弘はロケ中に負った重傷のため、病院のベッドで自らのテレビ初主演の画面を見た。いつ完治するか分からぬ不安、激痛と戦いつつ…。命を懸けた青春。その撮影秘話を公開」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:あの人気マンガの続きが読みたい!・別冊宝島『あの人気マンガの続きが読みたい!』(2005.8,宝島社)
「マンガ業界では続編、リバイバルものが花盛り。北斗の拳は蒼天の拳、スーパードクターKはK2、シティーハンターはエンジェル・ハート、ぼくの地球を守ってはボクを包む月の光など、人気マンガの続編マンガを徹底ガイドする!」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:あいどる・ウィリアム・ギブスン著 / 浅倉 久志訳『あいどる』(1997.9,角川書店)
「21世紀の東京。ロックシンガーのレズが恋したのはホログラムの「あいどる」レイ・トーエイ。「あいどる」をめぐって現実世界と電脳世界が交錯する、W・ギブスンの最新ヴァーチャル・ハードボイルド」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:時空ドーナツ・ルーディ・ラッカー著 / 大森 望訳『時空ドーナツ』(1998.10,早川書房)

オンライン書店ビーケーワン:ハッカーと蟻・ルーディ・ラッカー著 / 大森 望訳『ハッカーと蟻』(1996.9,早川書房)
 ちょうどP・K・ディックを読んでいたので、海外のSFが気になって何冊か購入。でも、ルーディ・ラッカーの本は訳者を確認してから買えばよかった。大森望氏……、うーん(むにゃむにゃ)。

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●気になる本
 俺なんかは、「電子音楽」というと、どうしてもテクノポップやエレ・ポップを思い浮かべてしまいますが、この本はもっと芸術寄りというか学術寄りというか、前衛音楽というか、歴史的にテクノポップやエレ・ポップの前段階に位置する(のであろう)
 高橋悠治・一柳彗の両氏を始め(すみません、目次をぱっと読んで俺が一応名前を知っていたのはお二人だけでした)、多くの方を紹介しているようです。

オンライン書店ビーケーワン:日本の電子音楽・川崎 弘二著『日本の電子音楽』(2006.7,愛育社)
「1950年代、電子的に合成された発振音や磁気テープを素材にした新しい音楽の世界が開けはじめた。戦後日本の音楽界に旋風を巻き起こした「電子音楽」の軌跡を、厖大な資料と関係者へのインタヴューによって再現」(オンライン書店bk1の紹介文)

・ディスクユニオンのショッピングサイトでの紹介ページ(目次・紹介文あり)
http://diskunion.net/detail.php?goods_id=EXP350&genre_id=5

 なお、同じテーマを扱った本として、下記2冊もおすすめしたい。俺は実はまだ読破できていないのですが、2冊ともしっかりと持っています。

オンライン書店ビーケーワン:電子音楽In The〈Lost〉World・田中 雄二著『電子音楽In The〈Lost〉World』(2005.3,アスペクト)
「未来派、ミュージック・コンクレート、電子音楽、シンセサイザー音楽、ジョン・ケージからサンプリングまで電子技術を駆使した世界の音楽を記録した「レコード芸術」1600余枚を、一冊にまとめたオールカラーガイド」(オンライン書店bk1の紹介文)

オンライン書店ビーケーワン:電子音楽in JAPAN・田中 雄二著『電子音楽in JAPAN』(2001.12,アスペクト)
「ロックンロールの誕生と同じ1955年に生まれ、20世紀の音楽史の中でももっとも劇的だった日本の電子音楽の歴史を詳細に綴ったノンフィクション。アスキー1998年刊「電子音楽イン・ジャパン」の増補改訂版」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本



2006年8月10日(木)
日本語入力環境のないPCでも日本語を入力できるサイト「Ajax IME」

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

 日本語入力できるPCを使用している場合はあまり必要ないですが、例えば海外のネットカフェなどで、日本語入力環境がない場合、下記のサイトで日本語入力が可能です。

Ajax IME http://ajaxime.chasen.org/


 特別なソフトは不要で、webブラウザがあれば日本語入力が可能とのこと。だから、ここで元の文章を作成して、後は自分のブログなり、掲示板なりに貼り付ければいいわけですね。
 漢字なども、一般的なものは問題なく表示されるようです。

 俺は海外に行くことはまずないけれど、可能性がある方はリンクをしておくとよろしいのでは?
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●買った本
2006.08.08(火) 購入本
【古本】
■千葉県市川市本八幡 山本書店 にて


オンライン書店ビーケーワン:創価学会・島田 裕巳著『創価学会』(2004.6,新潮新書)

 私は創価学会でもなんでもないのですが、いったい創価学会ってなんなのか、ということには興味がある。ただ、創価学会についての本は、私が知る限り第三文明社や潮出版社のような、いわゆる「創価学会系」の出版社から出る本(当然創価学会よりの視点で書かれる)か、他の出版社からの「批判・暴露」といった内容の本がほとんどで、正直なところ「どっちも近寄りがたい」雰囲気を持っていた。

 そこでこの本なのですが、著者も上記に挙げたような意識を持っており、「創価学会批判を意図したものでもない。逆に、創価学会を擁護することを目的としたものでもない」(p.23)という内容になっているという。

 ということで買ってきました。
 ちなみに、同じ著者による同じテーマの本が今月出ています。

オンライン書店ビーケーワン:創価学会の実力・島田 裕巳著『創価学会の実力』(2006.8,朝日新聞社)
「創価学会の本当の力とは、いかなるものなのか。そして、どこに問題があるのか。宗教学者の立場から、あくまで客観性を重んじて、この創価学会の本質に関わる問いに迫る。月刊『寺門興隆』連載に大幅加筆して単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)


オンライン書店ビーケーワン:悩ましき買物・赤瀬川 原平〔著〕『悩ましき買物』(2002.6,光文社)
「「金さえあれば解決する」んじゃ買物はつまらない。買物には必要性が必要だ。だが必要がなくても人は買物を必要とする。物を愛し趣味を哲学する日常の芸術家・赤瀬川原平の楽しい買い物思想。『シグネチャー』連載をまとめる」(オンライン書店bk1の単行本時の紹介文)

 赤瀬川原平氏が実際に色々なもの(カメラとかバッグとか古道具とか、カメラとかバッグとか、カメラとか)を買った様子をつづったエッセイ集。
 こういう本が出ていたのは知らなかったなあ。買い物エッセイは他の方も書いていますが、赤瀬川原平さんによる、というところが気になって購入。

※以前書いた「買い物本」についての記事です。

12/28-01 「買い物本」の話:買い物版『TOKYO STYLE』があれば面白いかもしれない
http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/2561450.html
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●気になる本
 紹介文のとおり、2005年の国内外の主要オークションで、どんな作品がいくらで落札されたかのデータブック。多分、私には想像もつかない金額の世界なのでしょう。ちょっと覗き見してみたい。
 でもこの本も結構いいお値段。図書館に入れてもらって読んでみようかなあ。

・日経BP社の紹介ページ(一部pdfファイルで閲覧可能)
http://nd.nikkeibp.co.jp/nd/art06/

オンライン書店ビーケーワン:日経アート・オークション・データ 2006・日経BP社編『日経アート・オークション・データ 2006』(2006.7,日経BP社)
「2005年の主要落札品を作家ごとに写真付きで整理した作家別落札結果一覧、海外オークションで落札された記録を作家ごとに整理した版画市場分析をまとめる。2005年の美術市場の特徴も掲載」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本



2006年8月11日(金)
2006.08.11

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む
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●買った本
2006.08.11(金) 購入本
【新刊】
■オンライン書店bk1 より

オンライン書店ビーケーワン:脱力系女子大教授・白楽ロックビル著『脱力系女子大教授』(2006.7,丸善)
「「不肖・ハクラク」こと白楽ロックビル先生は、伝統ある名門女子大の現役教授。しかしその実態は、おバカ・ふまじめ・ヘソ曲がり!? 『読売新聞』夕刊連載「白楽ロックビルの不肖無精」より抜粋・再構成して単行本化」(オンライン書店bk1の紹介文)

 気になって、bk1に注文した本が届きました。新聞連載の頃から読んでいたけれど、改めてパラパラと読んだが、やはり面白そう。ちゃんと読むのが楽しみ。
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●気になる本
 ケーブルテレビやスカパー! で放送されている下記の番組の書籍化のようです。

・MONDO21>山田五郎の新マニア解体新書 http://www.mondo21.net/variety/yamada/

 山田五郎氏もそうとうマニアックな方ですが、さらにマニアックな方々とのトークを収録しているようです。

オンライン書店ビーケーワン:山田五郎のマニア解体新書・山田 五郎著『山田五郎のマニア解体新書』(2006.7,講談社)
「ビンマニアに降臨した「ビン神1号」って何だ? オオクワガタマニアが教える「ワイルドの証明」って何だ? 博覧強記の元祖うんちく王が11人の強者たちの「迷宮」を解き明かす。熱くて深〜いマニアの世界がこの1冊に凝縮!」(オンライン書店bk1の紹介文)
「知らなかったぞ!熱くて深〜いマニアの世界
博覧強記の元祖うんちく王が11人の強者たちの“迷宮”を解き明かす!!
●団地マニアが探し求める「団地の“おでき”」って何だ!?
●ビンマニアに降臨した「ビン神1号」って何だ!?
●オオクワガタマニアが教える「ワイルドの証明」って何だ!?
●食虫植物マニアが持ってる「ビーナスのまつ毛」って何だ!?
●切手マニア秘蔵の「アメリカ非郵便切手」って何だ!?
●みうらじゅん初公開の「アウトドア般若心経」って何だ!?
ほか」
(出版社サイトの内容紹介)

 ちなみに、ちょっと方向性は違いますが、古今の日本のコレクターを紹介したのが下の本。これは読んだことがありますが、面白かったです。コレクターって、ものを買うという消費活動をしているのだが、そこから色々な価値を生む生産活動をも行っているのだと感じた。

オンライン書店ビーケーワン:おたくの本懐・長山 靖生著『おたくの本懐』(2005.1,ちくま文庫)
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本



2006年8月12日(土)
ヴィレッジヴァンガードの菊地社長のインタビューが載っています。動画もありますよ。

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む

 朝日新聞のエンタテインメントサイト「どらく」に、ヴィレッジヴァンガードの菊地社長のインタビューが載っています。動画もありますよ。

・どらく>追跡! フロントランナー>ヴィレッジヴァンガードコーポレーション社長 菊地 敬一さん
http://doraku.asahi.com/hito/runner/060721_02.html

・インタビュー動画
http://doraku.asahi.com/hito/runner/060721.html

 動画で実際に話しているのを聴くと、文章で読むのとはまた違った感じで興味深いです。

 ちなみに、インタビューで話している内容を、もっとじっくり知りたい方には、菊地社長の著書もおすすめ。

オンライン書店ビーケーワン:ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を・菊地 敬一著『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』(2005.12,新風舎文庫)
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●気になる本
 宮沢章夫氏による、1980年代のサブカルチャーのについての講義をまとめた本らしい(目次を読む限りそうだよなあ)。
 私は宮沢氏の著作を読んだことはなくて、氏に関連する(した)劇団、つまり「遊園地再生事業団」や「ラジカル・ガジベビビンバ」、いや違う、「ラジカル・ガジベリンバ」、いやいや「ラジカル・バビベビンバ」(し、舌かんだ!)、……、
 「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」(言えた!)の演劇も見たことがない。

 そんな私でも、この本は気になります。

オンライン書店ビーケーワン:東京大学「80年代地下文化論」講義・宮沢 章夫著『東京大学「80年代地下文化論」講義』(2006.7,白夜書房)
「80年代は、バブルでおたくでスカだったのか? 80年代生まれの学生を前に考え、迷い、口ごもりながら語る、トーキョーアンダーグラウンド・80年代裏文化史。東大駒場キャンパス最奥の密室で行われた講義を収録」(オンライン書店bk1の紹介文)

 紀伊國屋書店のサイトの書籍情報から目次を引用します。
「「かっこいい」とはなにか
ニューウェーブの時代とピテカントロプス・エレクトス
西武セゾン文化の栄光と凋落
YMOの「毒」、“クリエイティヴ”というイデオロギー
森ビルの文化戦略と、いとうせいこうの「戦術」
「アングラ」はなぜ死語になったか
いろいろな質問に答える
由利徹、モンティ・パイソン、ラジカル・ガジベリビンバ・システム
それを好きと言ったら、変に思われるんじゃないか
ゼビウスと大友克洋と岡崎京子、それと「居場所がない」こと
「おたく」の研究、岡崎京子の視線、ピテカンの意味
東京の繁華街の変遷
とりあえずのまとめ―80年代と現在との接続」

(http://bookweb.kinokuniya.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9980982500より引用)

・宮沢章夫氏のその他の著作をオンライン書店bk1で見る。
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本

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●買った本



2006年8月13日(日)
品川庄司の品川祐さんの小説

●木の葉燃朗のブログを読む
●木の葉燃朗のサイトを読む
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●気になる本
 この「品川ヒロシ」さんは、品川庄司の品川祐さんのことです。品川さんは、既に品川庄司のコントを小説化して出版しているようなので、そんなに意外ではないけれどね。

オンライン書店ビーケーワン:ドロップ・品川 ヒロシ著『ドロップ』(2006.8,リトルモア)
「80年代東京・根性焼き・木刀・バット・鉄パイプ。不良になると決めたから、不良でいよう。お笑いコンビ・品川庄司の品川による、本人自身の青春小説。ただし、だいぶフィクションです」(オンライン書店bk1の紹介文)

・スポニチアネックス 記事
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/07/29/01.html

オンライン書店ビーケーワン:POINT-点-・品川 祐著『POINT-点-』(2005.7,竹書房)
「「トモハル、今兄ちゃんが助けてやるからな!」 幼なじみの2人は、悪の組織の下っ端戦闘員だった…。ノスタルジックで切ない友情物語を笑いと涙で描く。芸人コンビ「品川庄司」の長編コントライブを小説+コント戯曲で再現」(オンライン書店bk1の紹介文)

 劇団ひとりに続き、若手芸人が書いた小説としてヒットするのでしょうか!? 

オンライン書店ビーケーワン:陰日向に咲く・劇団ひとり著『陰日向に咲く』(2006.1,幻冬舎)
「お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読んでいる本
オンライン書店ビーケーワン:悩ましき買物・赤瀬川 原平〔著〕『悩ましき買物』(2002.6,光文社)
「「金さえあれば解決する」んじゃ買物はつまらない。買物には必要性が必要だ。だが必要がなくても人は買物を必要とする。物を愛し趣味を哲学する日常の芸術家・赤瀬川原平の楽しい買い物思想。『シグネチャー』連載をまとめる」(オンライン書店bk1の単行本時の紹介文)
 最初の、パチンコと共産主義の話が面白い。「人間は平等に働いて、平等に物を得られるようになる」(p.4)共産主義の考え方について、知り合いが働いていたパチンコ屋で「行くとこっそり玉をくれて、それを使ってやりながら玉がなくなると、またごそっと入れてくれる」(p.4)という思い出と結びつけて、「本当は理想の状態であるはずなのに、何だかやっていてつまらない。そのうち行かなくなった」(p.4)という話をしている。この例え、ちょっと興味深い。

オンライン書店ビーケーワン:ポップ中毒者の手記・川勝 正幸著『ポップ中毒者の手記』(1996.12,大栄出版)
「ホッパーを呼び、スチャダラを押し、ヴィアンの映画を発掘し…。好きの病が高じて火中の栗を拾うエディターが書いた、初のポップカルチャーコラム集。ここ10年の映画と音楽の動きがかなりわかる本」(オンライン書店bk1の紹介文)
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●読み終えた本
オンライン書店ビーケーワン:経済ってそういうことだったのか会議・佐藤 雅彦著 / 竹中 平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』(2002.9,日経ビジネス人文庫)
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●買った本


2006年8月14日(月)
いきなり最終回

 突然ですが、今日で最終回です。なおこれは冗談でもなんでもありません。

 前身サイト「日刊 耳カキ」オープン初日の2004年6月1日から、本日2006年8月14日まで、2年とちょっとの間、サイトがリニューアル中だった2006年2月〜3月上旬を除く毎日(文字通り毎日。嘘だと思う方はバックナンバーを読んでください)、書き続けてきたコラムも、今日でおしまいです。

 ただ、別に私の人生が終わるわけじゃないし、生きている限りはなにかしら書き続けていきます。これから先も私の書いたものを読みたいという方がもしもいらっしゃれば、サイトやブログに遊びに来ていただければ幸いです。

・木の葉燃朗のサイト「がらくた放送局」:http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/
・木の葉燃朗のブログ「本と音楽の日々」:http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/

 はなはだ簡単ではありますが、以上を持ちまして、コラムの最終回と致します。

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