「木の葉燃朗のがらくた書斎」トップ>>アーカイブス>>木の葉燃朗の読房より愛を込めて

木の葉燃朗の読房より愛を込めて

<<2005年6月 ▲目次へ 2005年4月>>

2005年5月


2005年5月1日(日)
ゴールデンウイーク向けイベント情報

 ゴールデンウイークですねえ。まあ、俺は盆暮れ関係なく仕事をする業界(小売業)なので、あまり実感はないです。5月3日〜5日もばっちり仕事だし。

 しかし、連休中のみなさんに愛を込めて、面白そうな催しを紹介します。
 ちなみに、東京近郊が多いのは、選定基準が「俺が行きたいとか、行ったとか」になっているためです。ご了承ください。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●タイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜
5月9日(月)まで、新宿タカシマヤ10階催会場にて
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event2/index.html

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●特別展示「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展
●特別展示「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展
●新規収蔵展示「蒙古高原の旅 江上波夫コレクション」展

本郷、東京大学総合研究博物館にて、5月8日(日)まで
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●『よしもと芸人Tシャツ』展
新宿、ルミネtheよしもと、ロビーにて、5月31日(火)まで 
http://www.fandango.co.jp/lumine/camp/index_4y.html#01

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 これらはいずれも、先日行ってきました。なかなか面白かったですよ。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●「文化遺産としてのモダニズム建築―DOCOMOMO100選展」
http://www.docomomojapan.com/docomomoexhibition.html
3月12日(土)〜5月8日(日)、松下電工汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1-5-1)にて
→「同潤会アパートメントハウス」や「東京中央郵便局」などの「カラー写真パネル、設計原図、模型、資料、年表、地図など。約300点」が展示されているようです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●映画がいっぱい ─和田誠のシネマランド─
5月8日(日)まで、KPOキリンプラザ大阪(大阪市中央区宗右衛門町7-2)にて
http://www.kirin.co.jp/active/art/kpo/art/now.html

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●「アールデコ展」
 上野、東京都美術館にて
 6月26日 まで、休室日 毎週月曜日(5月2日は開室)
 9:00から17:00まで(入場は閉室の30分前まで)
http://www.tobikan.jp/museum/art_deco.html
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●「印刷革命がはじまった:グーテンベルクからプランタンへ」
・印刷博物館にて(東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル)
・2005年4月23日(土)〜7月24日(日)(毎週月曜日休館、7月18日は開館)、
 10:00〜18:00(本展示室入場は17:30まで)
・入場料: 大人800円、大高生500円、小中学生200円
http://www.printing-museum.org/jp/exhibition/planning/050423/index.html

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●みうらじゅん的映画祭
4月30日〜5月27日、渋谷ユーロスペースにて
http://www.eurospace.co.jp/detail.cgi?idreq=dtl1114666749
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●地下室の古書展VOL.5
5月8日(日)〜10日(火) 午前10時−午後6時半
神田神保町、東京古書会館にて
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/
・会期中、『古本道場』(ポプラ社)刊行記念、
 角田光代×岡崎武志トークショー『古本道場』実況篇”を開催
5月8日(日)午後7時〜(要整理券)

〜・〜・〜・〜・〜・〜・

 それから、日経BP社のサイトで、日本国内の主要水族館の案内をしている記事も見つけました。
 興味がある方は参考にどうぞ。

●ライフスタイル/“街ネタ”“旬ネタ”ウォッチング GWは水族館に行こう!
http://nikkeibp.jp/style/life/topic/trend/050426_aquariums/
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・川上 弘美『古道具中野商店』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:古道具中野商店

 中野商店という古道具屋に集う人たちの、色々なエピソードを描いた連作短編集。

 4分の3くらい読みました。とにかく、登場人物が変わっているのが面白い。
 中野商店のアルバイト、ヒトミさんの視点で話が進み、店主の中野さん、同じくバイトのタケオ、中野さんの愛人サキ子さん、中野さんの姉で「ゲイジュツカ」のマサヨさんとその恋人丸山さん。こうした人々を中心に色々な人がちょっとずつ変な行動をして、面白いエピソードが登場する。

 例えば、中野さんが女にペーパーナイフで刺される話が出てくる。これだけ聞くと陰惨な事件を想像するが、そうはならない。
 お客さんの女性から、買ったペーパーナイフを砥石で研ぎなおせと言われた中野さん、砥石を持って、指定された商店街のはずれに行くと、「そこにしゃがんで、わたしのペーパーナイフをお研ぎ」(p.86)などと言われてしまう。
 言葉に素直に従って、そのまま道端でペーパーナイフを研ぎ、女性に渡したところ、いきなりそのペーパーナイフで刺されてしまう中野さん。
 しかしペーパーナイフなので、それほど大きな怪我にはならず、一応入院する。

 笑っていいのか分からないが、笑ってしまった。本の中では、この様子がもっと詳しく書かれていて、とにかくなんだか面白い。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・雑誌『ユーゲー 6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー 6月号(No.19)
 定期購読しているゲーム雑誌。
 今回の特集は。「ハンディゲーム機グラフティ」、「3Dダンジョン 探索の達人」、「ヘラクレスの栄光シリーズ」。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・Fulghum Hunter S.『タフガイ用語の基礎知識』(2005.4,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:タフガイ用語の基礎知識

「あらゆるジャンルの「男必携」の知識とノウハウとトリビアを真面目に紹介し、「男」ライフを目指すユーモア・ノンフィクション。とりあえず形から入って男を磨く。魂焦がす男たちの知的武装バイブル」(bk1の内容紹介)

 一見まともそうな本ですが(そうでもないか)、めちゃめちゃな本のようだ。
 調べてみたら、掲載されている「タフガイ用語の基礎知識」というのは、ヌーディスト・ビーチの場所、ハンガリー語で「乾杯!」、芝刈り機レースの必勝法、ジミヘンの墓の場所、ガラガラヘビの料理法、危険な職業の種類、などなど、らしい。
 …なんじゃそりゃ気になる

 さらに姉妹編として、下の本も出ている模様。これまた気になる
・Fulghum Hunter S.『試すな危険!冒険野郎ハンドブック』(2003.5,早川書房)
オンライン書店ビーケーワン:試すな危険!冒険野郎ハンドブック

「一般市民にはおよそ無関係な挑戦を完全網羅し、その実行手順を惜しげもなく大公開! どこまでも現実的な前代未聞の作戦マニュアル」(bk1の内容紹介)
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月2日(月)
デジタル歌舞伎俳優「勘クローン」

●デジタル歌舞伎俳優「勘クローン」(gooニュース)
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFPkfuln20050429059/

 さも普通のニュースのようだが、なんだか変で笑えるぞ、これは。
 「勘クローン」とは、中村勘三郎を襲名した旧「中村勘九郎」のデジタル・クローンらしい。

 「デジタル・クローンは音声指示などによって、生きているような自律的な動きが可能な映像表現技術で、CGよりリアルな動きが特長」らしいです。

 とりあえず、リンク先の記事の写真を見てください。あれが「勘クローン」らしいです。
 よりによってその表情か。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・山根一眞『スーパー書斎の遊戯術』(1997年,文春文庫)
→書斎に置けるような、情報関連の小道具を色々と使った様子のレポート。
 タイトルどおり、半分遊びのような使い方をするものが多い。

 もとは1988年の本です。まだパソコンも一般には普及しておらず、ましてインターネットもまったく普及していなかった頃の情報収集の様子が分かって面白い。

 で、どんな話が出てくるかというと、「書斎で眠くなったらファイロファックスの手帳を枕にすると具合がいい」(pp.30-35)とか、「年賀状にミシン目で切り取れる名刺をつけておくといいと思ったら、実際にあった」(pp.61-65)とか、どうでもいいといえばどうでもいい話だが、面白い。

 なんだか、色々な文房具や道具が買いたくなってくる。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・川上 弘美『古道具中野商店』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:古道具中野商店

 読み終えたら、恋愛について思いを馳せてしまった。

 例えば、主人公ヒトミさんがバイトしている古道具屋の主人、中野さんのお姉さんのマサヨさんのこんな言葉。
 マサヨさんの恋人の丸山さんが、突然亡くなってしまい、そのお通夜の帰り。

「『世界で一番愛してる』とマサヨさんが言った。つぶやくのでもなく、声を張り上げるでもなく、ただの会話の続きのように、言った。(中略)
『丸山に、そのこと、言いそこねたわ』」
(p.258)

 なんでもないようなシーンなのだが、なんか深い。
 それから、同じくマサヨさんによる、こんな言葉。ヒトミさんに「性欲こそがいちばん激しく人を恋愛へとつき動かす」(p.223)という話をしてから、マサヨさんは丸山さんとは性欲じゃなかったかもしれないと言う。

「だって、丸山がいなくなってから、あたし、淋しくてしょうがないのよ。
 マサヨさんはそう言ってから、鼻をくすんといわせた。
 淋しいのと、性欲と、関係あるんですか。わたしは聞いた。
 今までの経験だとねえ、性欲だと、淋しくならないで、まずはいらいらする。
 いらいら。わたしはつぶやいた。
 まず最初はね。それから、そのあとしばらくして、淋しさがやってくる。
 そういう順番なんですか。
 そういう順番なのよ。
 そうなのよ。とマサヨさんは続けた。そうなのよ。あたしねえ、淋しいだけって、はじめてなの」
(p.223)

 なんだか、男女の仲って、難しいもんだねえ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・週刊SPA!編集部編『旭山動物園の奇跡』(2005.4,扶桑社)
オンライン書店ビーケーワン:旭山動物園の奇跡

「平成16年夏、月間入園者数で上野動物園を抜いて日本一になったのは、北海道の小さな動物園。お客を猫じゃらしにする「もうじゅう館」、水中を飛ぶペンギン等、ユニークな展示方法の旭山動物園の38年間の歴史を振り返る。」(bk1の内容紹介)

 この旭山動物園の入場者数が日本一になったニュースは、読んだ記憶がある。いったいそこにどういう理由があるのか、気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月3日(火)
本当に好きな人にはたまんないだろうなあ

■コンテナを降ろす特徴的なギミックをフル再現!
 タカラ「フルアクションサンダーバード2号」(impress)

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050428/toy182.htm

 サンダーバードは、俺はそんなに夢中になって見た記憶はないのですが、上の記事によればファンの人にとってはたまらない出来みたいです。

 全長50cmくらいあって、電動ギミックでコンテナの脱着もできるようです。

サンダーバード 1/144 フルアクションサンダーバード2号
(リンク先はAmazon.co.jp)

━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・山根一眞『スーパー書斎の遊戯術』(1997年,文春文庫)
→書斎に置けるような、情報関連の小道具を色々と使った様子のレポート。
 昨日「なんだか、色々な文房具や道具が買いたくなってくる」と書いたが、その思いがどんどん強くなってくる。

 使っている手帳のリフィル(ページ)を追加したくなったり、ノートパソコンが欲しくなったり、それらをうまく入れて持ち運ぶ鞄も欲しくなったりする。

 そして、実はそれらのものはなくても生活には支障がなかったりする。むしろ邪魔になったりする可能性もある。

 それでも欲しいと思わされてしまう。罪な本だぜ。でも面白い。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・岡崎武志・角田光代『古本道場』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:古本道場
「古本道の師匠がくりだす、6つの指令。無事、古本道をきわめられるのか? 新直木賞作家による古本入門。ポプラ社のウェブマガジン『ポプラビーチ』連載に加筆訂正し、書き下ろしを加えて単行本化」(bk1の内容紹介)

。俺の好きな古本関連のライター岡崎氏と、直木賞作家角田氏の、古本にまつわるレポート、エッセイをまとめた本。これは気になる。とにかく、読みたい本。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月4日(水)
俺はなぜ書店に行くのか?

 今日も仕事だったのですが、探している本があったので、出勤前に書店に行きました。

 JR駅構内の書店は、最近は普通の書店と変わらないくらいの規模で、かつ朝から営業していることが多く、なかなか便利です。
 駅ビルの書店も、朝早くから営業している場合があり、これもなかなか便利。

 で、本屋の中を歩きながら、「ネット書店とは違うリアル書店の魅力・価値」を色々考えました。

 この点については、人によって色々な意見があると思いますが、俺が最近思うのは、

「見なくていい本、見たくない本も目に入るところが、リアル書店の魅力」

 ということです。ちょっと考えをまとめますので、続きはまた明日。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・春風亭柳昇『寄席花伝書 人間社会の道しるべ落語道 』(2000.11,青也コミュニケーションズ)
オンライン書店ビーケーワン:寄席花伝書

→世阿弥が編んだ『風姿花伝』(花伝書)のエッセンスを元に、師匠自身の噺家としての経験もあわせ、現代風に書かれた人生いかに生きるべきかという本。

 名言と面白いエピソードにあふれています。

 名言を一個紹介すると、「習慣は第二の天性なり」(p.111)。これは師匠オリジナルの言葉ではないらしいが、これを次のように表現している。

「落語は今日勉強しても今日すぐうまくはならない。もっと困るのは今日怠けていても今日下手にならないことだ」(p.102)

 だからどうしても怠け、気がつくと下手になっているということ。
 「継続は力なり」って、そういうことなんだよなあ。

 それからエピソードもひとつ。

 かつて寄席では、前座には見出し(高座の脇にある、その出演者の名前を書いた紙)がなかった。これを書くようになったのは柳昇師匠が前座の頃に「自分で書いて出してしまった」(p.44)のが始まりだったとか。
 そこで文句を言われた時に用意しておいた返事がまたふるっている。

「自分は野戦帰りの重機銃隊員です。戦友も来れば元部下も見に来てくれます。名前がないと帝国軍人の威信にかかわるから出したのです」(p.44)

 よくよく考えると、あまり理屈が通っていない気もするが、それが全員に見出しの出る元になったのだから、すごいよなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・山根一眞『スーパー書斎の遊戯術』(1997年,文春文庫)
→書斎に置けるような、情報関連の小道具を色々と使った様子のレポート。

 単行本は1988年刊行なので、当時の情報処理や知的生産の様子がうかがえて面白かった。携帯電話もインターネットも一般には普及していない時代。ノートパソコン自体も、ようやく普及し始めた頃である。

 例えば、当時ファックスが使用され始めて、ある雑誌編集者に「私はファックスで原稿を送る人とは仕事はしませんっ!」(p.122)と言われた著者が、一度も担当者の顔を見ないで仕事が出来るファックスには「非人間的な面もあるらしい」(p.122)と考える部分。
 いまならEメールだけで完結して、顔どころか声も筆跡も知らない、もっと言えば本当にいるのかどうかも分からない人ともコミュニケーションできるんだものなあ。非人間的といえば、これほど非人間的なこともないのかもしれない。

 それから、「電話はどこにいても、どこにでも行けるのと同じ。これは、基本的に人間に自由をもたらす」(p.240)というのも、実は携帯電話が普及してみると、電話に束縛される不自由な面があったりした。
 いざ普及してみると色々と分かることもあるんだなあ。

 あと、ちょっと気になったのが、著者がつくば万博の「二十一世紀ポスト」に投函したフロッピーディスクの話。
 当時使用していたワープロのデータを入れたフロッピーが、2001年の元旦に著者のもとに届く予定になっていた。そのフロッピー、果たしてワープロが無事動いていて、読み込みできたのだろうか。
 これを考えると、データを保存するメディアと、それを読み込むハードウエアの関係も色々と考えてしまう。

 例えば、今、フロッピーディスクのドライブがついていないパソコンも増えている。これから先、MOやCD-ROMも使われなくなるかもしれない。そういうときに、情報をどうやって保存すべきか。これはなかなか大きな問題かもしれない。

 出てくる機械にはさすがに古いものも多いが、それでも色々なことを考えさせてくれる本。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・岡崎武志・角田光代『古本道場』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:古本道場
「古本道の師匠がくりだす、6つの指令。無事、古本道をきわめられるのか? 新直木賞作家による古本入門。ポプラ社のウェブマガジン『ポプラビーチ』連載に加筆訂正し、書き下ろしを加えて単行本化」(bk1の内容紹介)

 気になった本は即買ってくる。『ポプラビーチ』連載も読んでいたが、やっぱり本の形になるとまた違った魅力があるなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・へっぽこ調査室:文・タナカカツキ:得『このへんでドロンします 昭和へっぽこフレーズ大全 』(2005.4,幻冬舎コミックス)
オンライン書店ビーケーワン:このへんでドロンします

「エンジョイやフィーバーなど、周囲の人を腰くだけにさせてしまうヘンな日本語「へっぽこフレーズ」。「へっぽこ度」の高いと思われるものを勝手に厳選。頼まれもしないのにまとめたフレーズ・ガイド」(bk1の紹介文)

 要するに死語を集めた本のようですね。こういう本って、言葉の選び方や面白がり方がうまいとすごく面白いのだが、うまくないとものすごくつまらなくなる。
 この本そのものが「へっぽこ」になっていないか、気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月5日(木)
俺はなぜ書店に行くのか?(その2)

 昨日の続きです。昨日は、ネット書店と比較して、

「見なくていい本、見たくない本も目に入るところが、リアル書店の魅力」

 と書きました。これをもうちょっと考えてみます。

 その前に、上に書いたことが魅力にならない人がいます。

 例えば、本屋に入って、棚には目もくれずレジへまっしぐら。店員さんに、本の名前を言うか、新聞広告の切抜きを渡して「これちょうだい」という人。
 そういう人は、ネット書店を活用した方がいいと思います。

 そうではなく、とりあえず本が好き、本屋が好きな人は、本屋をぶらぶら歩いて、目的以外の本も見ることは意味があると思います。なぜか?

 もちろん、それまで知らなかった本を見つける、ということがまずある思います。俺もそうやって新しい本た作家に出会った経験があります。

 しかし、俺が強調したいのはもうひとつの利点。

 「つまんない本やどうしようもない本の中でこそ、魅力ある本がより一層魅力的に浮かび上がる」ということです。

 本屋にある本の多くは、少なくともある人にとっては、一生読むこともない本です。ただ、もちろん色々な趣味嗜好の人がいるので、「万人にとって不要な本」というのはまずないでしょう。多分そういう本は、本になりません。

 で、ここからは俺個人の例ですが、本屋の棚を見て歩くと、「こんな本を出すなんて、紙資源の無駄だ!」と思う本があるわけです。最近の例で言うと、……、まあそれは止めておきますが、とにかく「こんな本を売るなんて!」と思う本があるわけです。

 しかし、そういう本が周辺にあるからこそ、自分の好みの本が目立つというのも事実。これはネット書店では味わえない醍醐味です。だから俺も、ネット書店も利用しつつ、本屋通いもやめられないのです。

 ……なんだか俺、すごく当たり前のことを堂々と書いていますか? もしそうだったら恥ずかしいですが、自分がネット書店とリアル書店を使い分けている理由を突き詰めたらここに行き着いたという次第。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・岡崎武志・角田光代『古本道場』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:古本道場
 古本道場主の岡崎氏による様々な指令を綴った部分と、その指令に沿って、角田氏が古本屋を歩く部分からなる。どちらも面白い。

 角田氏の古本屋めぐりは、一見ほのぼのしているが、実は色々とユーモラスである。

 カウンターでお茶を飲みながら好きな本を読める古本屋では「今度弁当持参できていいですか。思わずそう言いそうになる」(p.46)とか、『のらくろ』全巻をアメックスのカードで買っているのを見て「私も年をとったら『ガラスの仮面』全巻、とか、『はじめの一歩』全巻、とか、大根買うみたいに買ってやろう、などと思う」(p.64)とか。

 一方の岡崎氏の文章も、いつにもまして面白い。

 子どもの頃に欲しくても買ってもらえなかった『わんぱく王子の大蛇退治』という本を見つけ、「年がいもなく『おおーっ!』と古本屋で大声を出して、店主を驚かせ」(p.30)、「『先生、なにか掘り出しものでもありましたか』と聞かれ、まさか『そうなんだよ、あの『わんぱく王子の大蛇退治』を見つけたよ』とも言えず、『いやあ、なあに』と照れてごまかした」(p.30)という話は、特に面白かったなあ。

 俺が行ったことがない本屋もたくさん出てきて、読み進めるのが楽しみ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・春風亭柳昇『寄席花伝書 人間社会の道しるべ落語道 』(2000.11,青也コミュニケーションズ)
オンライン書店ビーケーワン:寄席花伝書

→世阿弥が編んだ『風姿花伝』(花伝書)のエッセンスを元に、師匠自身の噺家としての経験もあわせ、現代風に書かれた人生いかに生きるべきかという本。

 勉強になる話が多かったです。芸だけではなくて、生き方そのものにも応用できる部分が多い。

 例えば「歳をとっても芸が新鮮なら売れる」(pp.131-133)という言葉がある。ここで出てくるのがこんな話。

「早い話が毎日同じ道を歩いていれば目をつむっていても歩けるが、馴れない道だと地図を見たり、人に聞いたり、大変である。落語はその大変だがなくてはいけないのだ」(p.132)

 人生も、そんな気がしますなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・かんべ むさし『理屈は理屈神は神』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:理屈は理屈神は神

「SF作家が出会った「おもろい神さま」。縁もゆかりもなかった宗教世界に、人生の後半から足を踏み入れた。いきつ、もどりつ、考えつつ、ユーモラスに綴るおもしろ信心体験記」(bk1の紹介文)

 著者はSF作家なので、この本もタイトルから小説だと思っていました。
 でも、信心体験を綴ったノンフィクションの模様。ちょっと気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月6日(金)
キャッチセールスに出遭ったなら

 昨日、会社の帰りに秋葉原の駅前で、見ず知らずの今風のねえちゃんに、
「これからどこか行かれるんですか?」
 と聞かれました。

 一秒くらいで「これはキャッチセールスに違いない」と思い、その後二秒くらい、どう対策を取るべきか考えました。

 声をかけられてから、一言も言葉を発していなかったので、これを幸い「外国人のふりをしよう」と考えました。

 今冷静に考えると、無謀です。無茶です。

 でもその時は、それが最善だと思ったんだよねえ。

 で、そのねーちゃんに向かい、手を動物の口のようにぱくぱくさせて、「アー、ニホンゴ、ハナセナイ」と言おうとしました。
 とっさには無理だわ。

 結果、手をぱくぱくさせながら「うぇ、うぉ」と言葉にならない声を発していたら、向こうからあいまいに笑って逃げて行きました。

 勝った。いや、勝ったのか? そもそも勝ち負けの問題なのか。

 しかし、これで分かったことがひとつ。

 キャッチセールスに出遭ったなら、相手に「この人とは係わり合いにならない方がいい」と思わせたら勝ち。

 やっぱり勝ち負けにこだわる俺。

 まともに話してもこちらがそんをするだけなので、この方法はいいかもしれない。♪ド−ミーファーソーラー。シレない。
 そこで、「この人とは係わり合いにならない方がいい」と思わせる方法をいくつか考えました。

・奇声を発する(甲高く大きい声の方がなおよろし)
・やたらとつばを飛ばしてしゃべる
・手をぱくぱくさせながら「うぇ、うぉ」と言葉にならない声を発する(実証済み)
・タバコ、ハンカチ、財布などを携帯電話に見立て、会話しているふりをする

 みなさんもいいアイデアがあったら、教えてください。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
 明日からは、
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」

 を読みましょうかねえ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・岡崎武志・角田光代『古本道場』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:古本道場
 古本道場主の岡崎氏による指令に沿って、角田氏が古本屋を歩いたパートと、その感想と次の指令を書く岡崎氏のパートからなる本。

 岡崎氏はもちろん、角田氏も本、古本屋を見るときの視点が明確なので、読んでいて非常に面白い。岡崎氏が最初に書いている「わたしはわたしの風邪をひく」(p.7)、つまり「自分の趣味、興味、関心を第一の価値基準に置く」(p.7)古本の楽しみ方ができる人の古本屋めぐりの様子は、読んでいて非常に面白い。

 それから、ひとつ不思議だったのが、本を読んでいる間は、古本屋に行きたいという思いが湧いてこないこと。もちろん、読み終えると、むくむくとそういう思いが湧いてくるのだが。

 これは、角田氏が街や古本屋を歩く様子が、一種の物語や小説のように読むことが出来るからだと思う。そう、角田氏の古本屋めぐりの様子は、もちろん興味深いレポート、エッセイであるとともに、面白い短編小説でもあるのである。

 古本に関する本はそれなりに読んできた俺ですが、これは新鮮な読書経験だった。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
【新刊】ヴィレッジヴァンガード自由が丘店
・野崎昭弘『逆説論理学』(2003.5,中公新書)

→論理学に関する新書版の本。

 大学生の頃、同じ著者の『逆説論理学』(1980年,中公新書)を読んで面白かった記憶があり、その姉妹編とのことなので買ってみる。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(2005.5,翔泳社)
オンライン書店ビーケーワン:教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

「生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史。各時代ごとにテーマ分けされた個人サイトの解説を60万字にも達する膨大なテキストで書き下ろす」(bk1の紹介文)

 詳しくはまだ現物を立ち読みしていないので分からんが、なんだか面白そうな内容だ。気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月7日(土)
新しい「ドラえもん」をようやく見ました

 わざわざ新声優の第一回目を録画しておきながら、今日まですっかり見そびれていました。

 感想は、声には違和感がない。なぜなら、アニメーションとしてすでに「べつもの」だったから。

 キャラクターの絵も、俺が見ていた頃(といっても大学生くらいまでは見ていたので5〜6年くらい前)とは随分違うし、ドラえもんの性格も随分違う。
 どちらかというと、これまでの半分保護者的なドラえもんではなく、「オバケのQ太郎」のQちゃんみたいな、やんちゃな感じだった。

 じゃあつまらないかというと、そんなことはないです。ちゃんと藤子F先生のSFマインド(これは「すこしふしぎ」であるとともに「Science Fiction」でもある)や、オチのつけ方のうまさは変わらないなあと思う。

 だから、ドラえもんの声が違うことは、あまり大きな問題ではありません。昔のドラえもんとは色々違うけれど、芯は変わらないアニメーション。その色々のひとつが声ってことで。

 むしろ、のび太のママの声が三石琴乃さん(セーラームーン、などの声の方)だったことに、時間の流れを感じたよ。

 ただ、オープニングテーマがあの「♪あんなこっといっいな」の女子十二楽房によるインストバージョンというのは、どうかと思うぞ。
 なんだか、飲食店の有線放送で流れるBGMみたいになってしまっている。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
→中古ゲームと、知名度こそ低いが良質なゲームを紹介する雑誌。

 ハンディゲーム機グラフティ(ゲームウオッチやゲームボーイなど)という特集が、なかなかマニアック。

 他には、「メタルマックス」という戦車を操るゲームの流れを汲む新作がPS2で出るとか、編集者が中古ゲームショップで掘り出し物を探す企画など、面白い。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」

→こっちは今日は結局読んでおりません。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
 bk1に注文していた本が三冊届く。

・恩田 陸『「恐怖の報酬」日記』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:『恐怖の報酬』日記

「イギリスとアイルランドには、とても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない−。作家・恩田陸は、飛行機恐怖症を克服できるのか? 酩酊混乱のイギリス、アイルランド紀行エッセイ。『IN・POCKET』連載を単行本化」

連載の第一回だけ読んでいて、面白そうだと思っていた。単行本化されたので購入。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・恩田 陸 『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

「本屋さんに愛される作家は、いかにして誕生したか? デビュー以来14年にわたる「小説以外」の活動を一冊に集約。読書遍歴、デビュー前夜、創作の舞台裏…。恩田陸のすべてが分かる、決定版・恩田陸大事典」

これも、刊行が発表されたときから楽しみにしていた。
最近は恩田氏の小説はそれほど読んでいないのだが、一時期夢中になって読んだし、今でも読みはじめたら間違いなく夢中になるだろう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『ちょっとできるビーケーワン』(2005年,インプレス)
オンライン書店ビーケーワン:ちょっとできるビーケーワン

「オンライン書店ビーケーワンの利用の仕方を分かりやすく解説した冊子。欲しい本の検索方法から購入までを、画面付きの手順で説明しています。 ※本書をご購入の方に、もれなく100ポイントのビーケーワンポイントをプレゼントいたします。 ※本書はビーケーワンでのみ購入可能な、ビーケーワンのオリジナル冊子です」

これはbk1の販促グッズみたいなものです。価格が100円で、購入すると100円分のポイントがもらえるので、まあついでにと思って。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・綱島理友:著・綿谷寛:絵『プロ野球ユニフォーム物語』(2005.4,ベースボール・マガジン社)
オンライン書店ビーケーワン:プロ野球ユニフォーム物語

「プロ野球草創期の全日本のユニフォームから新球団・東北楽天ゴールデンイーグルスまで、全球団の歴代ユニフォームデザインを網羅。プロ野球70年の歴史をユニフォームのデザインから俯瞰する、異色のビジュアル図鑑」(bk1の紹介文)

 ちょっと高いのだが、興味を惹かれる。気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月8日(日)
神保町の古書会館でのトークイベントへ

 今日も今日とて仕事だったのですが、定時で切り上げて一路神保町の古書会館へ。

 ここで、「地下室の古書展」という、いつもとはちょっと趣の違う古本市が開催されています。10日(火)まで。

 古本の販売だけでなく、イベントもあり、今日は作家角田光代氏とライター岡崎武志氏によるトークショー「『古本道場』実況篇」が開催された。これを聴きに行ってきました。
 もちろん、開演前に、会場をしっかり見て、がっつり古本も買ってきました。

 トークは、あまりテーマをきっちり決めずに、ふたりの共著『古本道場』の話や、本・古本について、それから色々なエピソードと、非常に楽しかった。

 岡崎氏による、ここ4-5年で、古本を買う女性が増え、女性向けの古本屋も増え、また新しい価値を持った古本がでてきたという話は、興味深かった。

 それから、角田氏が『古本道場』の一節を朗読したのだが、これが素敵だった。書いた方自身の朗読というのは、役者さんの朗読とはまた違った魅力があります。角田氏のやさしい雰囲気の声が、よかった。

 イベント後はサイン会もあり、俺も『古本道場』にサインを頂いてきました。

【参考】
・岡崎武志・角田光代『古本道場』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:古本道場
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」


 千利休についての本なのだが、やはり赤瀬川氏なので、直線的には話が進まない。

 「I-一 利休へのルート」では、まず利休や侘び寂びに対立するものとして前衛芸術の話がはじまり、そこから「トマソン」(路上にある、無意味だが面白みのある建築物、など)に話が進む。

 これがどう利休につながっていくか、ちょっとわくわくする。

 利休についても、俺はまったく詳しくないのだが、赤瀬川氏の解説は面白い。利休の木像を見ての「どんと腰のすわった漁業組合の組合長というか、そんな感じ」(p.12)という印象が、いきなり面白かった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
→中古ゲームと、知名度こそ低いが良質なゲームを紹介する雑誌。

 今日はこちらを読むのはお休み。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
【古本】地下室の古書展にて
・福島正実『SFの世界』(1971年,三省堂)
福島正実『SFの世界』
 当時のSFに関する解説書。
 目次に「1 宇宙人はいるか」、「2 円盤学入門」とあるところを見ると、SF小説だけではなくもう少し広い範囲を解説しているようだ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・槌田満文『読書名言集』(1985年,日本古書通信社・こつう豆本69)
槌田満文『読書名言集』
 読書に関する古今東西の名言を紹介した本。上の画像がほぼ原寸大です。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・紀田順一郎『読書の整理学』(1971年,竹内書店)
紀田順一郎『読書の整理学』
 目次には「I 情報の蒐集」、「II 情報の整理」、「III 読書生活メモ」とある。読書を中心とした知的生活についての本。
 既に持っている気もするのだが(紀田氏のこうした本は何冊か持っている)、そんなに高くなかったし思い切って買ってしまう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『Tate Modern』
『Tate Modern』
 洋書。どうやら、イギリスにあるTate Modernという美術館のガイドブックのようだ。俺のつたない英語力を駆使して読解した限りでは。

 写真も多いし、下にあるように、本のページが上にも開くようになっている珍しいつくりなので、興味を持って購入。
『TateModern』02
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・山口瞳『酒飲みの自己弁護』(1979年,新潮文庫)
山口瞳『酒飲みの自己弁護』
 山口瞳氏の酒に関するエッセイを集めたもの。イラストは山藤章二氏。
 俺は酒を飲むことはほとんどないが、こういう本は好きです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
【新刊】ヴィレッジヴァンガード お茶の水店にて
・とよ田みのる『ラブロマ 4』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ラブロマ 4

→高校を舞台にしたラブコメ漫画。

 なんというか、ものすごく変わっているけれど、ものすごく純真な連中の集まった話。
 青春だなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・高橋一郎/萩原美代子/掛水通子/谷口雅子/角田聡美『ブルマーの社会史』(2005.4,青弓社)
オンライン書店ビーケーワン:ブルマーの社会史

「女性解放運動に出自を持つブルマーがたどった、明治期の輸入から戦後までの社会的・歴史的な変遷を読み解き、社会学・歴史学の視角から女性の身体性をめぐる葛藤と闘争の物語を紡ぎ出し、セクシュアリティの歴史的変容に迫る」(bk1の紹介文)

 うーん、気になる
 …へ、変な意味じゃないぞ!
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月9日(月)
「代金分の無記名の定額小為替を」って、懐かしいなあ。

 実は、とあるミニコミを買おうと思っています。
 それで問い合わせをしたところ、返信としてもらったのが「代金分の無記名の定額小為替をご郵送ください」。

 これ、個人的にはすごく懐かしいなあ。

 なんのことか分からない方もいらっしゃると思いますので、説明を。
 「定額小為替」とは、「現金を小口定額の為替に換えて送付する送金方法」(郵便貯金公式サイトより)のこと。

 つまり、俺が郵便局で現金を定額小為替に換えて、郵送します。受け取った人は、それを郵便局の窓口に持って行き、氏名などを記入すれば、為替に書かれた金額を現金として受け取れる、というもの。

 メリットは、わざわざ現金書留にせず普通郵便で送れることや、為替に代える手数料が一律十円ということなど。
 デメリットは、最大でも1000円分のため、高額をやり取りする場合は他の方法(普通為替や口座への入金)の方が手間や手数料がかからないこと。

 ただ、1000円未満のお金をやり取りする場合は便利だと思います。
 で、ミニコミを通販で買う場合、価格がそれほど高額でないこともあり、支払を定額小為替と指定されていることがあります。俺も高校生の頃は、パソコン(MSXですよ)のミニコミを、よく買ったなあ。

 そんなことを思いながら、郵便局で現金を定額小為替に換えてきました。

 なんの本を買うかは、届いたら紹介します。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」


 そもそも、赤瀬川氏がこの本を書くようになった理由としては、映画『利休』(1989年,勅使河原宏 監督)の共同脚本を書くことになったのが直接のきっかけらしい。

 俺は映画は未見だが、最初に監督がキャスティングをイメージしていた人物というのが、非常に意外だった。
 なにせ、秀吉がビートたけしで、利休がマーロン・ブランドだというのだから(p.75)。

 実際には、利休を三國連太郎、秀吉を山崎努がそれぞれ演じたらしい。これも面白そうだが、あり得たかもしれない組み合わせも面白そうだ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
→中古ゲームと、知名度こそ低いが良質なゲームを紹介する雑誌。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・GEEK@アキバBlog『アキバのディープな歩き方 アキバBlog2005 』(2005年,ソフトバンクパブリッシング)
アキバのディープな歩き方

「にゅーあきば.こむブランドのムックの一発目! アキバBlogに掲載された記事を「萌え」「事件」「POP」などのカテゴリーに分類。毎日アキバを徘徊し続ける著者だからこそ見つけることが出来たアキバのディープなスポット満載の読み物的ガイドブックです。巻頭に地図(4つ折)、口絵。巻末には紹介したショップのデータをカラーページで掲載、今、注目のアキバの真の姿が見えてくる??? 本当にディープなアキバの見所が満載!! 」(bk1の紹介文)

 うーむ。
 気に障る。あ、いや、気になる
 本の内容よりは、「毎日アキバを徘徊し続ける」というのがどういう人なのか気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月10日(火)
久々に、町で撮影した写真を

丼屋
 丼屋の看板です。見ての通り、写真入りのメニューがでかでかと貼られています。

 でもこれ、宣伝としてはある意味で店の考え方が明確なんじゃないかと思う。
 どんな食べものがいくらかを、単純だがはっきり見せているというのは、面白いと思った。

 店の前にサンプルを置いたり、メニューのポスターを貼ったりというのは、よくあるけれどね。ここまで堂々と看板になっているのは、初めて見た。

 ただ、ここで食べてみたいかというと、それはまた話が違ってきます。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」


 「序 お茶の入り口」、「I 楕円の茶室」を読み、「II 利休の足跡」を読み終えました。

 「II 利休の足跡」では、利休に関係のある様々な場所(堺・京都など)へ赤瀬川氏が行くのだが、その中で韓国に行く話がある。ここで、日本と他の国の似ているところ、違うところを意識するシーンがあって、これが興味深い。

 例えば、韓国語の発音には「激音」「濃音」などがあるらしい。特に「濃音」というのは、「空気を腹の底の方から出して、喉のいちばん奥のところで発音する」(p.149)という。
 赤瀬川氏がこれを実際に試してみて、「この発音には相当な力がいる。その一音だけを発するならともかく、それを恒常的に会話の中で発するとなると、大変な体力を要する」(p.149)と感じている。

 そして、これに対し日本語は「ほとんどが口腔前部での、いわゆる口先だけの言葉がほとんど」(p.150)と思うのである。

 この話が、即両国の文化の面に影響するとは言い切れないが、なんだか興味深い。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・亜美伊 新『「ラブホ」の経営学』(2005.5,経済界)
オンライン書店ビーケーワン:「ラブホ〓」の経営学

「ラブホテルの経営者は今どのようなことを考え、斜陽を乗り越えて儲かる産業にしていくべきか。ラブホテルの設計・プロデュース1600軒以上を手がけた著者が、もの凄く儲かるので誰にも教えなかったその秘密を初公開!
(bk1の紹介文)

 「設計・プロデュース1600軒以上」って、いわば巨匠だ。
 しかしこの本、いったいなにが書いてあるのか、非常に気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月11日(水)
この間買ったCDの話

 今日は休みだったけれど、自分の部屋の掃除をしていたら一日終わってしまいました。

 そこで、先日買ったCDを紹介します。

●V.A.『スカでヒッパレ! 昭和歌謡 Vol.2』(2002年,amcm-10034)
スカでヒッパレ!昭和歌謡 Vol.2


 タイトルどおり、昭和の歌謡曲をスカアレンジでカバーしたCDです。
 タイトルとかジャケットの雰囲気だけだと、どうかと思うんですが、これは買って正解でした。

 収録されているのは下記の通り。

01.勝手にシンドバッド/森若香織 with ARTS
02.男の勲章/BILLY THE SPIKES
03.恋のフーガ/倉橋ヨエコ with DALLAX
04.飾りじゃないのよ涙は/MOTORS
05.待つわ/うつみようこ
06.浪漫飛行/FORCE
07.学園天国/マイアミバズーカヘッド
08.我が良き友よ/オレンシヂマート
09.ハチのムサシは死んだのさ/スペース☆ライダー
10.め組のひと/CAMEL
11.襟裳岬/Whats Love?
12.夢で逢えたら/SHOPLIFTER

 森若香織が歌う「勝手にシンドバッド」が、いきなりいいんですね。その先は、初めて知ったミュージシャンも多いが、選曲がいいなあ。これが全部ノリのいいスカアレンジになっています。

 倉橋ヨエコは、俺が前から好きな女性シンガーソングライター。今回の「恋のフーガ」は、ボーカルのみを担当し、普段とは少し歌い方も違うが、かっこいいです。
 うつみようこは、元メスカリン・ドライブ、SOUL FLOWER UNIONのボーカリスト。メロディも歌詞も、間違いなく「あみん」の「待つわ」なのに、別の曲に聞こえます。
 Whats Love? には、昭和歌謡をスカアレンジでカバーした『温故知新』(2003年)というアルバムもあって、これもおすすめです。

・What’s Love?(ワッツラブ?)『温故知新』
温故知新

━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」


 「III 利休の沈黙」を読んでいます。ちょっと寄り道のような話が出てきて、でもそれが最後はちゃんと利休と関係してくる。これが赤瀬川氏の本の面白いところ。

 例えば、ヨーロッパではトイレの小用の後、あまり手を洗わないらしい。その代わり、食事の前には必ず手を洗うそうだ。日本は、どちらかというと逆ですね。
 これは、どこで手を洗ったという安心感、言い換えれば気休めを得るかという話になります。

 他には、相撲と野球は、中に間を含むという点で類似している、という話もある。だから、両者には「仕切り直しがあること、ふと内面的に土をならしたりすること、観ながらやたらに飲食すること」(p.193)などの共通点があるという。

 読んでいて、時々利休の話からどこかへ行ってしまうのだが、これがなんだか楽しい。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
 雑誌『テレビブロス』は明日買います。なにしろ家から一歩も出なかったもので。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・朝日新聞be編集部:編『マニュアル不要のパソコン術』(2005.4,講談社ブルーバックス)
オンライン書店ビーケーワン:マニュアル不要のパソコン術

「ちょっとした「隠れ機能」を利用したり、「設定」にひと工夫したりするだけで、あなたのパソコンの使い勝手は、見違えるほどよくなります。迷惑メールの「自動削除」、パソコンを好調時の状態に戻す「復元」など、知っておけば絶対トクする優れワザを厳選して紹介。本書があれば、もはやマニュアルは不要です」(講談社サイトの紹介文)

 こういう本って、パソコンを始めたばかりの人向けではあるのだが、ちょっと読んでみると、意外に役立つことを改めて知ったりする。だから油断できない。気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月12日(木)
♪つったん、つたたん、つったん、つたたん

♪つったん、つたたん、つったん、つたたん、……

●ツタンカーメン王の顔、CTスキャンで再現◇ロイター
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/comp/374416

 上のリンク先には再現された顔の写真も載っています。

 でも、「はあ、そうですか」くらいの感想しか湧かなかった。
 よくよく考えると、ツタンカーメンが古代エジプトの王様ってことは知っているが、具体的になにをしたのか、俺、よく知らないわ。

 日本で時々ある「これが最新技術で再現された今川義元の声です!」とか、そういうのに近い「はあ、そうですか」ぶりだ。

♪つったん、つたたん、つったん、つたたん、……
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」

 今日は読むのは休み。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
→特集のひとつ「3Dダンジョン探索の達人」を読んでいるが、なんだか懐かしい。

 「3Dダンジョン」のテレビゲームというのは、洞窟などの迷路の中を、主人公の視点で歩くゲームのこと。具体的なゲーム名を挙げると、「ウィザードリィ」とか、「女神転生」シリーズとか、まあ色々とあります。

 昔はこの手のゲームにも夢中になったなあ。もう今やそれだけ熱中してゲームをする気力も体力もなくなってしまったが。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
雑誌『テレビブロス』
 特集は、

・アニメ「ケロロ軍曹」
・遠藤憲一
・大阪万博

 俺、遠藤憲一さんと遠藤賢司さんがごっちゃになってたわ。今回の特集を読んで分かった。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・スーザン・シャピロ『私をふった5人の男』(2005.1,早川書房)
私をふった5人の男

「人生に迷った時は別れた男に会いに行こう! 結婚前の恋人を次々と探し出しては当時のホンネを徹底取材。ちょっとハタ迷惑で大胆な試みに挑戦した体当たりドキュメント。昔の恋人とのデートで見つけた本当の愛とは?」(bk1の紹介文)

 なんだか、映画『ハイ・フィデリティ』みたいな話だ。気になる
 『ハイ・フィデリティ』、見たことなくて、簡単なあらすじしか知らないけれど。

【参考】
DVD『ハイ・フィデリティ』(2000年,アメリカ・スティーブン・フリアーズ監督)
ハイ・フィデリティ

━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月13日(金)
♪ばんばん、かばばん、かばばばん、ばばん

 ♪ばんばん、かばばん、かばばばん、ばばん、……

 昨日とおんなじ展開だ。

 ビッグビジネスはバッグのチェックから始まる、かどうかは知りませんが、仕事用のカバンを新調しました。

バッグ01

 底に中敷き(中敷って言うのか分かりませんが)が入っていて、型崩れしません。見た目よりも物が入って、なかなかいいです。まだ使い始めて一週間経っていませんが、馴染みはじめています。

 ちなみに、それまで使っていたカバンはこちら。

バッグ02

 さすがに、三年近く使って、くたびれてきたので、仕事以外の用途に使おうかと思います。
 しかしこのカバンは、仕事関係のものだけでなく、寄り道して買った本とかCDとかお菓子とかおもちゃとか、色々詰め込んで歩いたなあ。愛着があるので、捨てませんよ。

 …ふと思ったが、他人のカバンの話なんて別に面白くもないよなあ。これが例えば山口瞳氏がいつも持ち歩いていたカバンの話だったりしたらまた違うが、俺のカバンじゃねえ。

 やっぱり、カバンを語るにもカンバンが必要なようで。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・恩田 陸 『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

 作家恩田陸氏の、エッセイ・コラムを集めた本。
 比較的本に関する話が多いが、他にも色々と面白い話が多い。

 「憂鬱な音楽」(pp.20-22)では、エリック・サティの「ジム・ノペティ」、時代劇「大岡越前」のテーマ、ビートルズの「ヘイ・ジュード」などが挙げられている。
 そうか、「ヘイ・ジュード」で憂鬱になる人もいるのか。

 他にも、「東京の隙間」(p.23-25)での次のような話には、共感できる。
「東京という町は、連続のようでいて不連続の町である。散歩を愛する方々ならば分かるだろうが、私鉄や地下鉄の駅から駅の間を歩くと、『こんなふうに続いていたのか』と驚かされることがある」(p.23)

 これは、思いますね。最近も東京駅周辺を歩いていてそう思った。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛 』(1990.1,岩波新書)

赤瀬川原平「千利休」

「III 利休の沈黙」の中の、沈黙に関する次のような考察が面白かった。

「無口とは、しゃべることがないので言葉の出てこない状態である。それともう一つ、しゃべりたいことはたくさんあるのに、言葉がいっこうに出てこない、という状態があるのである」(p.200)。

 これを、言葉が時間的・空間的に間に合わない、と表現している。その例として、「男女間に燃え上がる感情」(p.201)とか、「ツーアウト満塁という場面で、バッターが監督に呼ばれる。このときの両者」(p.201)などが挙げられる。

 なんとなくわかります。ピンとくる、というか、なんというか。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・横山泰行『ドラえもん学』(2005.5,PHP新書)
ドラえもん学

「詳細なデータに基づき、国民的アイドルの誕生秘話と作品の妙味を活字だけで追う意欲作。ドラえもんがコミュニケーションの潤滑油に」(出版社サイトの紹介文)

 著者は、「ドラえもん学」を創設した富山大学教育学部教授。大学の先生が、どのように研究しているのか、気になる

【参考】
・横山教授によるドラえもん研究サイト「ドラえもん学コロキアム」
http://www.inf.toyama-u.ac.jp/doraemon/
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月14日(土)
十万円七万円五万円運命の分かれ道

 買い物について、ちょっと面白い記事を見つけました。

・時には“高い買い物”をして脳を刺激しよう(nikkeibp健康・米山公啓氏)
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/
onair/kenkou/brain/372670


 といっても、あくまでも「高いものを買う時の緊張感」や、「事前に下調べをすること」が脳を活性化させるという話です。
 なにも考えずにドカドカと高いものを衝動買いするのは、これは頭を使っていることになりません。

 色々と考えて、悩んでから、「がっちり買いまショウ」ということです。
 逆に言えば、安いものでも、よく吟味して考えれば、脳の刺激になるってことだな。

 あと、遠足や旅行は、準備が結構楽しいのも、これと関係があるのかもしれない。

【追記】
←のせろりあんさんの5/14のコラムの一番下、落葉積郎(おちばつもろう)の画像、なんかいいなあ。「ルパン三世がどうにかなっちゃったみたいな感じ」で。「魔法少女ララベル」は東映アニメーション作品とのことですが、このキャラクターはなんとなくタツノコプロ作品っぽいですね。
 ちなみに、落葉積郎と木の葉燃朗の関連性の有無は、今度命名者に聞いてみます。

━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・恩田 陸 『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

 作家恩田陸氏の、エッセイ・コラムを集めた本。

 恩田氏が作家と会社員の仕事を両立をしていた頃のエピソードが面白い(「二重生活」pp.53-55)。

 編集者とよく行く店に、たまたま会社の同僚と行く羽目になり、店主に「恩田さん」と呼ばれてしまい、会社の同僚がバツイチだと勘違いした、とか。

 会社にかかってきた原稿催促に電話に、ぺこぺこ頭を下げて「××日前に必ず送ります」と言っている自分が、前に会社で見たサラ金に追われた人にそっくりだと気づいた、とか。

 しかし、恩田氏は会社員と作家を両立させた後、今のような有名作家になったんだなあ。すごいよなあ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
 なんだか、久々にテレビゲームがやりたくなってきた。それも、じっくり時間をかけてといていくようなゲームが。

 いざ買うと、途中で挫折しちゃうんだろうけれども。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・横山泰行『ドラえもん学』(2005.5,PHP新書)
ドラえもん学

→立ち読みしたら、しっかりした内容で、面白そうだったので買ってきました。

・ぴあMOOKS中部『愛知万博ぴあ 愛・地球博応援BOOK 』(2005.4,ぴあ株式会社中部支局)
オンライン書店ビーケーワン:愛知万博ぴあ

→愛知万博、行こうと思っているんです。

 特定の展示が見たいというよりは、万博というものの雰囲気を実際に感じて来たいと思いまして。
 ここのところ、大阪万博に関する展覧会に行ってきたので(自分のサイトでレポート書きました)、そんな思いが強くなっています。

 次にこういう機会がいつあるか分からないからねえ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・東京国立博物館:監修・新潮社:編『こんなに面白い東京国立博物館』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:こんなに面白い東京国立博物館

「東京国立博物館は、どこまで面白くなるのか。国宝最多所有、文字通り「宝の山」の最新徹底ヴィジュアル・ガイド。1991年刊の全面改訂版。データ:2005年3月現在」(bk1の紹介文)

 上野の東京国立博物館には、実は行ったことがないのだが、「こんなに面白い」なんて言われちゃうと気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月15日(日)
韓国のネット中毒は日本よりずっとすごい

 前から、韓国ではインターネットカフェでゲームに夢中になって亡くなった人がいるとか、ネット中毒ぶりを色々聞きますが、こんなサービスもあるそうです。

・ネットで友達の輪 サイワールド(韓国)(asahi.com)
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/
TKY200505100149.html?to


 サイワールドは、個人のサイトを集めたサイトらしい。利用者は国民の約4分の1とのこと。
 他に特徴は、原則として実名を公開すること、他に年齢・性別も登録すること、個人情報から検索が出来ること、他の利用者を「友人」に登録して、他の参加者と区別できること。

 なんだか、日本のソーシャルネットワーク(mixiのようなサービス)と似ていますなあ。サイワールドは日本への上陸も検討しているとのこと。

 上の記事には書いてありませんが、サイワールドで公開された個人情報をもとに脅迫事件が起こるなど、色々問題も起こっているようです。

 こういうのがどんどん流行してくると、俺なんかはもっと原始的な方法でのコミュニケーションが取りたくなる。実際に会って話すとか、ミニコミを発行するとかさ。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・恩田 陸 『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

 作家恩田陸氏の、エッセイ・コラムを集めた本。

 「週末の風景」(pp.47-48)というコラムが、印象に残る。恩田氏が会社員との兼業だった頃、金曜夜の会社帰りに買い物をする際の考えや気持ちを綴った短いコラム。

 これを読んで思ったのが、俺は「土日の連休を前にした金曜夜の開放感」を、もう何年も感じてないということ。
 だいたい、盆も正月も関係なく、3-4日仕事して、1日休む生活を続けているのですが、そうなると「学生時代の土曜の午後」とか、いわゆる「会社員の花金の夜」みたいなうきうきした感じを持つことは少ない。

 それでも、休みの前には色々寄り道しているけれどね。

 本の内容と全然関係ない話だ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・タツミムック『東映ヒロインMAX Vol.01  「特捜戦隊デカレンジャー」&栄光の東映ヒロイン大集合!』(2005.1,辰巳出版)
オンライン書店ビーケーワン:東映ヒロインMAX Vol.01

「史上初、東映ヒロインリスペクトマガジン誕生! 巻頭特集は「特捜戦隊デカレンジャー」の木下あゆ美&菊地美香。「美少女戦士セーラームーン」の小松彩夏らも登場。永久保存版企画・東映ヒロイングラフィティも収録」(bk1の紹介文)

 どちらかというと「東映ヒロイングラフィティ」の方が気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月16日(月)
明和電機のDVDを久々に見て、やっぱり泣く

 特に理由はないのですが、久々に明和電機のDVDを見ました。2003年にパリで行われたライブの映像です。
 で、また同じところでちょっと泣きました。「かっこよくて泣ける」って、珍しい体験で、自分でも不思議なのですが。
・明和電機『メカトロニカ』
明和電機『メカトロニカ』

 特に、「Pocket Calculator→君に胸キュン→スカイハイ→淋しい熱帯魚」と、カバー曲のテクノポップ風演奏の後、オリジナルの「地球のプレゼント」を演奏し、いったんステージから人が消えた後が素晴らしい。

 それまでの余韻を感じていると、ステージ上に置かれた機械だけで「夢見るシャンソン人形」が演奏されて、再びメンバーがステージに登場する。あの「機械だけがステージで音楽を奏でる」というSFっぽいシーンが、たまらないなあ。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
 明日からは
・横山泰行『ドラえもん学』(2005.5,PHP新書)
ドラえもん学

 を読みます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『ユーゲー 2005年6月号』(マイクロマガジン社)
ユーゲー
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・恩田 陸 『小説以外』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:小説以外

 作家恩田陸氏の、エッセイ・コラムを集めた本。

 色々と面白い話はあるのだが、本・映画・音楽の話がやっぱり気になる。
 特に「架空長編アンソロジー」(pp.214-220)という、長編小説10本の叢書を考えるエッセイや、『自分の葬式に流してもらいたい歌謡曲』という、タイトルそのままのエッセイは、恩田氏のそれまで愛してきた読書・音楽の歴史が分かって、楽しい。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・村上 宣寛『「心理テスト」はウソでした。』(2005.4,日経BP社)
オンライン書店ビーケーワン:「心理テスト」はウソでした。

「「血液型人間学」はもちろん、診察室の「ロールシャッハ法」、就職試験の「内田クレペリン検査」、性格検査の定番「YGテスト」まで、実はみんな事実無根!? 有名な心理テストで何が予測できるのかとその根拠を探究する」(bk1の紹介文)

 心理テストや血液型占いって、信じる信じないは自由だが、それとは別に「嘘っぱちかどうか」を考えるのも必要だと思うんだな。
 「嘘っぱちだと分かっているけれど、信じる」ことが大事な場合もあるわけですから。
 とにもかくにも、この本は気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月17日(火)
「面白ければいい」というのも、大事な価値観だ

 今日、録画しておいた「第35回 NHK上方漫才コンテスト」を見ました。見たことのない芸人さんも見ることが出来て、ありがたかった。
 登場したのは下記8組。

・NON STYLE:エレベータに閉じ込められたら
・南海キャンディーズ:恋愛ドラマ
・天津:オタクとメイドのやりとり
・千鳥:友人の話
・つばさ・きよし:道で絡まれたら
・なすなかにし:学校の先生と生徒
・レギュラー:慣れないニュースキャスター
・イシバシハザマ:六分咲き劇場


 優秀賞が千鳥とつばさ・きよし。最優秀賞がレギュラーでした。
 レギュラーの「あるある探検隊」以外のネタは、初めて見ました。ツッコミの西川も笑いすぎで、なんとなく「ぐでぐで」な感じだったが、それでも一番笑ったのはレギュラーだった。

 ただ、賞を取るとしては難しいのかなあと思っていた。うまいという意味では、つばさ・きよしやNON STYLE、なすなかにし(いずれもはじめて見ました)の方がうまかった気がする。

 だから、レギュラーが最優秀賞と聞いたとき、びっくりした。と同時に、「面白かったらそれで評価する」というのも、明確な価値観だよなあと思った。

 で、その後吉村編集長の「原宿キッス」http://www.mimi33.biz/pon.phpを読んだら、『最近、どんどん「完成度の高い笑い」「キレイな笑い」に対する興味がなくなってきている』とあってちょっとビックリ。シンクロニシティーボーイズ。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・横山泰行『ドラえもん学』(2005.5,PHP新書)
ドラえもん学


 本に登場するデータを読むと、色々と意外なことが分かる。

 今日読んで驚いたのは、「ドラえもんの新作短編は、1991年でほぼ終わっていた」ということ(p.73)。その後、F先生がなくなる1996年までは、大長編ドラえもんだけに集中されていたのであった。

 その間も『コロコロコミック』や小学館の学年誌(『小学○年生』)にドラえもん短編は掲載されていたが、それは過去の作品の再録だったんだねえ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・サンプラザ中野『大きな玉ネギの下で』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:大きな玉ネギの下で

「「あの頃」の匂いがする。曲が聴きたくなる…。ケータイ&Web連載で反響を呼んだサンプラザ中野の青春恋愛小説を単行本化。たのしくてせつなかった、’80sがよみがえる! 」(bk1の紹介文)

 上の本が出ていると聞いて、検索したら、もう一冊サンプラザ中野関連の本が見つかりました。

・サンプラザ中野・川口一晃『サンプラザ中野と川口一晃の株価チャートここだけ見ればいい』(2005.5,青春出版社)
オンライン書店ビーケーワン:サンプラザ中野と川口一晃の株価チャートここだけ見ればいい

「数あるテクニカル分析の中から、投資活動にすぐに役立つものを厳選し、その見方をやさしく解説する。チャートの仕組みを詳しく知りたい人のために、各チャートの計算方法、作成方法も別枠で紹介する」(bk1の紹介文)

 出す本の妙な幅の広さが気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月18日(水)
おお届いた届いた!

 5月9日(月)のコラムで、「とあるミニコミを買おうと思って」いて、久々に「代金分の無記名の定額小為替を」準備した話を書きました。

 そうして注文した本が、本日届きました。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・吾妻ひでお『うつうつひでお日記』(アズママガジン社)
吾妻ひでお『うつうつひでお日記』
→マンガ家吾妻ひでお氏の個人誌。2004年の7月-8月にかけての日記と、女の子のイラストをまとめた本。

 日記は、原稿描きと読書とテレビ観賞の日々。さっきざっと見たけれど、これは面白そう。あとでじっくり読もう。

 俺は吾妻氏の公式サイトにある問い合わせ方法に沿って、直接購入しました。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・堀井令以知『ことばの由来』(2005.3,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

 「通勤の電車の中で吊り革にぶら下がってでも気楽に読めることばの本」(p.iii はじめに)を目的に書かれたそうだが、内容はやや硬い。

 それでも、「指きりげんまん」が遊女の誓いの印がもとという説に対し、「指きりげんまん」を「ユビキリカマキリ」とも言うことから、カマキリの動きをまねたのではないかと考察する部分(pp.6-8)など、面白い。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・横山泰行『ドラえもん学』(2005.5,PHP新書)
ドラえもん学


 『ドラえもん』の魅力が色々と語られていて、それは納得できる。
 個人的に興味深かったのは、『ドラえもん』をめぐる色々なデータ。

 特に世界各国への『ドラえもん』の輸出の話。アジア圏に漫画版が普及しているのは知っていたが、中南米の多くの国では、漫画こそ輸出されていないものの、アニメが普及しているそうだ。

 ただ、欧米にはまだまだ知られていない。その理由は、「ドラえもんがすぐにのび太を助けてしまうので子どもの自立心を奪う」(p.137)というものらしい。
 これを認めた上での、著者の次のような意見が興味深い。それは、映画の原作でもある大長編が欧米で翻訳されていれば、というもの。なぜなら「主人公たちがみずからの力で厳しい冒険を乗り切り、一人ひとりが一歩ずつ着実に成長していく姿が生き生きと描かれている」(p.60)から。

 たしかに、大長編なら昨今のファンタジーブームの作品群に匹敵する魅力ある物語だもんなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・株式会社竹尾:編『Re design』(2000.4,朝日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:Re design

「トイレットペーパー、出入国スタンプ、ゴキブリホイホイ…作家たちの手によって、見事に変貌をとげる日用品。着眼の差異によって浮かび上がる「デザイン」の実像。株式会社竹尾100周年事業「リ・デザイン展」をもとに編集」(bk1の紹介文)

 なんか、面白そうだな、展覧会自体が興味深くて気になる

 あと、この話を前にもしたような気がして、それも気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月19日(木)
俺が「KIHACHI」と言ったらこっちですから

●池袋「新文芸座」で岡本喜八作品一挙上映

5/21(土)〜6/10(金)、日替わりで一日二本ずつ上映します。

ラインナップはこちら

「江分利満氏の優雅な生活」は見に行こう。

他におすすめがあれば教えてください。

【参考】
●新文芸座http://www.shin-bungeiza.com/
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・堀井令以知『ことばの由来』(2005.3,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

 読み進めると、色々と言葉の語源が解説されていて面白い。

 あと、言葉の語源などは、諸説紛々ということも分かる。だから、なにが本当かっていうより、色々あることを楽しんだ方がいい。

 例えば、「お転婆」は、「女史が足早に歩くさまをテバテバと形容した」(p.37)、または「テンマ(伝馬。輸送用の早馬)から」(p.37)、さらには「馴らすことができない、御しがたいの意のオランダ語ontembaar」(p.37)から、とある。

 個人的には、オランダ語っていうのがいいなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・中条省平:編・監修『三島由紀夫が死んだ日』(2005.4,実業之日本社)
オンライン書店ビーケーワン:三島由紀夫が死んだ日


昭和45年11月25日、三島由紀夫、自決。あの日、何が終わり、そして何が始まったのか…。瀬戸内寂聴、篠田正浩、猪瀬直樹ら各界著名人が、三島の死の歴史的意味を考える。没後35年、三島由紀夫回顧展記念アンソロジー」
(bk1の紹介文)

 俺が生まれたときには、三島由紀夫は既にこの世にはいなかった。さらに、氏の著作も学生時代に『行動学入門』を借りて読んだっきり。だが、色々な小説でモチーフにされる氏を読むたび、気になる存在ではある。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月20日(金)
あの頃の俺は、なにになりたかったんだろう

 そんなことを考えました。

●第一生命2004年 ミニ作文アンケート「大人になったらなりたいもの」
http://www.dai-ichi-life.co.jp/news/nr05_06.html

 今年は、男子は
1.野球選手
2.サッカー選手
3.学者・博士

 女子は
1.食べ物屋さん
2.保育園・幼稚園の先生
3.看護師さん

 でした。

 で、俺はなんて書いたかと考えたら、うっすら思い出しました。

「平和なサラリーマンになって、30歳くらいまでに結婚する」だったと思う。

 なんなんだそれは。ウケ狙いだとしても、本気だとしてもつまらんぞ。

 ちなみに、希望通りサラリーマンになりました。でも、平和じゃないです。むしろ、はちゃめちゃです。

 あと、諸事情により30歳までの結婚は無理だ。悪いけれど。

 しかし、小学生の頃は、こんなわけの分からない27歳になっていようとは思わなかったよ。10年後も相変わらずわけの分からない37歳の俺がいるんだろうなあ。
−−−−−−−−−−
ふつぞう さん(5/20のコラム→)
 岡本喜八情報ありがとうございます。「ああ爆弾」の上映日(28日)も休みなので、見てこようかと思っています。
 池袋新文芸座にて追悼・岡本喜八監督の軌跡
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・堀井令以知『ことばの由来』(2005.3,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

 「まったり」が、「柔らかで穏やかでコクのある味」(p.28)を意味する京ことばだったんだなあ。
 なんとなくもともと料理の表現で使われていた印象はあるが。
 人物も「重厚で落ち着きのある人」(p.29)をまったりと読んでいたらしい。

 こっちの意味のまったりは、なんとなくいいね。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・フリーペーパー『メトロミニッツ』(スターツ出版)
メトロミニッツ

 リンク先は公式サイト。

 地下鉄の駅の一部でもらえる無料の情報誌。
 今回は「BuyMa」という、日本全国・世界各地の日本人が参加している買い物サイトを8ページ特集。
 これは、登録した個人がバイヤーとなり、各地の商品を希望者に販売するサイトらしい。

 色々なサービスが出来てるんだなあ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・福井 健策『著作権とは何か』(2005.5,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:著作権とは何か

「いま著作権という権利が、大きな注目を集めている。芸術家や作家などのクリエイターはもちろん、一般ユーザーにとっても、著作権はとても身近な権利になってきている。また、それは巨大ビジネスとなった映像・音楽・出版・ネット産業などの動向さえ時に左右する。では、こうした著作権とは、いったいどのような権利なのだろうか。著作権は、どのような場合に生まれ、具体的にどのようなことが出来て、そもそも何のために存在するのだろうか。本書は、著作権を専門とする弁護士が、著作権の基礎や考え方を、シェイクスピア、デュシャン、手塚治虫など豊富な実例を挙げつつ解説し、著作権と文化の関わりを探る」(集英社サイトの紹介文)

 難しそうな本ではありますが、「シェイクスピア、デュシャン、手塚治虫」という例示が面白そう。気になる
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月21日(土)
同時代を生きる他人の日記って、面白いなあ

━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・吾妻ひでお『産直あづまマガジン増刊 うつうつひでお日記』(2004年,アズママガジン社)
 漫画家吾妻ひでお氏の個人誌(ミニコミ)。2004年の7月から8月にかけての日記漫画。前説にありますが、この漫画の特徴は「事件なし/波乱なし/貧乏/神経症/冷やしラーメン/そば/本屋/図書館」(p.3)である。

 日々の仕事、生活(見たテレビ・聞いたラジオ・買ったもの)、読書を淡々と描いている。しかし、すごく面白い。なんというか、この「他人の日常を垣間見ている感じ」が、わくわくする。我ながら趣味が悪いかもしれないが。

 例えば後に『失踪日記』(2005年,イースト・プレス)として出版される作品は、書き下ろした時点で版元が決まっていなかったとか、「2ちゃんねる」で「電車男」が盛り上がっていて、本になるらしいと言う話をしていたり、中島らもさんの死去のニュースを知った時の話を描いていたり、当時の出来事を吾妻氏がどう考えていたかが分かる。

 それから、カットのように漫画の合間に掲載されている女の子のイラストもかわいらしくて、吾妻氏健在を感じさせてくれる。

 吾妻氏の公式webサイトから通信販売の申し込みが可能ですので、興味がある方はどうぞ。
 http://azumahideo.nobody.jp/

【参考】
・吾妻 ひでお『失踪日記』(2005.3,イースト・プレス)
オンライン書店ビーケーワン:失踪日記

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・堀井令以知『ことばの由来』(2005.3,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

 語源が分かると、色々な言葉がつながってくる。

 例えば、古語のタブル(狂う)から、タクレ・タクラ(愚か)という言葉が生まれた。
 これが、「飲んだくれ」、「ごんたくれ」、「へったくれ」の「たくれ」に全部共通している。

 こういうことが分かるのは、楽しい。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・栗原 亨『樹海の歩き方』(2005.5,イースト・プレス)
オンライン書店ビーケーワン:樹海の歩き方

「誰もが知る自殺の名所、「帰らずの森」とも呼ばれる不可侵の地。「方位磁針が回り続ける」「幻の遊歩道が存在する」等、あらゆる謎を実地調査し、最深部への探索方法までも網羅した完全ガイド。遺体の写真を掲載した袋綴付き」(bk1の紹介文)

 袋とじ、怖い。この本について調べたら、著者達が樹海を歩く中で30人以上の遺体を発見したらしい。ひええ。でも、気になる

 著者は廃墟に関する著作でも知られています(↓)。
・栗原 亨:監修『廃墟の歩き方 探索篇』(2002.5,イースト・プレス)
オンライン書店ビーケーワン:廃墟の歩き方 探索篇

━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月22日(日)
「便利」と「不便」の話。

●合言葉で本人確認する究極の「安心口座」に学ぶこと
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/
jp/const/375881


 東京の巣鴨に本店がある巣鴨信用金庫での、新しい銀行口座のサービスの話。

 この口座、キャッシュカードがない。引き出しには本人が口座を開設した店の窓口に行く必要がある。
 引き出しの際は顔写真付きの証明書が必要で、証明書がなければ口座開設時に写真を撮影する。
 さらに、最大で五つの合言葉を事前に登録しておき、預金を引き出すときに言わないといけない。

 見る人が見れば、不便に感じるかもしれないが、実は1200件以上の契約があるそうです。
 上の記事によれば「人気の理由の一つは、印鑑や通帳が盗まれても、本人でない限り預金を引き出せないという預金者の安心感」とのこと。

 なにが便利でなにが不便かってことは、人によって違うんだなあ。もちろん、24時間預金が引き出せるとか、パソコンでいつでも振込みが出来るとか、そうした点を便利に思う人もいるだろう。

 でも、窓口に引き出しに行くことを不便と思わない人にとっては、めったなことで預金が引き出される恐れのない口座こそ便利(というか、ここでは安心)なわけだ。

 ビジネスチャンスが、眠っていそうな気がします。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2003.11,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:ニシノユキヒコの恋と冒険

 「ニシノユキヒコ」という、女性を愛する男性と関係があった10人の女性が、彼について語る、という形式の連作短編集。

 はじめの「パフェー」(pp.7-27)が、いきなり死んでしまったニシノさんが昔付き合っていた女性に会いに来る話。早い話が幽霊なのだが、女性も、子どもの頃に一緒にニシノさんに会っていた娘も、ごく自然にニシノさんと接する。

 それほど大きなドラマがある話ではないのだが、なんとなくせつなくて、何度も読み返したくなる。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・堀井令以知『ことばの由来』(2005.3,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

 色々勉強になったなあ。「第4章 ニオイと香りはどう違うか」での、次のような似た意味の言葉の比較なども、面白かった。

「一か八か」と「のるか反るか」
「挙句の果て」と「とどのつまり」
「なにげなく」と「さりげなく」
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
 そうりゃあもう、
・吉村智樹『吉村智樹の街がいさがし』(2005年,オークラ出版)
 ですよ。

 明日休みなので、朝一番にセブンイレブン行ってきます。発見できなければ探して歩きます。「街がいさがし」探し。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月23日(月)
今日は色々買った日

 久々になんの予定もない休日だったので、ふらっと買い物に行きました。
 といっても、本はほとんど買っていません。本屋にも、入っていません。そういう日が、たまにあるんです。

 そういうときに、ここぞとばかり服を買ったり小物を買ったりします。
 そんな、他の人が読んでもそう面白くはなさそうな、俺の買い物の記録を書いてしまいます。

 といっても大したことはなくて、最初は近所のコンビニで本を、スーパーでシャンプーと朝食を買いました。

 それから出かけて、御徒町の多慶屋というディスカウントスーパーでYシャツを買いました。仕事に使うシャツとかカバンとかは、大体ここで買います。それなりの質のものが、安く買えます。
 衣料だけでなくて、電化製品や家具、文房具・食品なんかも売っている、いくつかのビルに分かれた結構大きな店です。アメ横からもすぐそばです。

 その後、ユニクロでTシャツとジャケットを買いました。仕事用以外の服は、ユニクロが多いです、あと、タカキューとか。それ以上高い服は、めったなことがないと買えません。

 あとは、HMVでCDとDVDを買いました。
【CD】
・電気グルーヴ×スチャダラパー「Twilight」(2005年,KSCL-823)

【DVD】
・タイムマシーン3号『青春18jキック』(2005年,GNBW-7131)
タイムマシーン3号_青春18キック


 それから、GAPで服を見て、一応見て買うのは見送って(GAPは、俺にとってめったなことがないと買えない服に入ります)、無印良品で文房具とCDを買いました。
 今更ながら、無印良品って、いいね。特に無印良品の文房具はいいわ。

 最後に薬局で目薬を買って帰る。

 たまには、こういう買い物をする日があるのも大事だよなあ。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2003.11,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:ニシノユキヒコの恋と冒険

 「ニシノユキヒコ」という、女性を愛する男性と関係があった10人の女性が、彼について語る、という形式の連作短編集。
 今日は読むのはお休み。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・吉村智樹『吉村智樹の街がいさがし』(2005年,オークラ出版)
 早速買ってきて、読んでいます。
 本になると、ブログの時とはまた違った趣がありますね。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・中村 圭子『石原豪人 「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター』(2004.7,河出書房新社)
オンライン書店ビーケーワン:石原豪人

「昭和40年代、少年雑誌のグラビアページ「大図解」で大活躍した伝説のイラストレーター「石原豪人」の全軌跡。力・毒・色気あふれる50年に及ぶ画業をまとめる。五十嵐光俊らへのインタヴューも収録する」(bk1の紹介文)

 俺はそれほどリアルタイムで石原豪人氏のイラストを見た世代ではないけれど、それでも中学生くらいの頃には何度か本や雑誌で拝見した記憶がある。なんと言ったらいいのか分からないか、色々な感情があふれ出るようなちょっと怖い絵だった。
 ただ、どういう方か実は知らないんですよねえ。だから気になる。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月24日(火)
鉄道と美少女、いいわあ。

 録画していたテレビ番組、NONFIX『その先の私を見に。〜少女と鉄道・2005春〜』(フジテレビ)を見ました。

 ”NONFIX”というのは、フジテレビで深夜に放送されているノンフィクションを放送する番組。その時その時のチームが制作した番組を放送する。
 過去には、映画監督の是枝和裕氏がテレビディレクター時代に携わったノンフィクションが放送されたことがあった。

 で、今回は、女優の堀北真希が鉄道で九州一筆書きの旅をする、という内容。内容は、はっきり言ってそれだけなのだが、この番組はよかった。

 まず、堀北真希ちゃんがいい。彼女を嫌う人はいないであろうと思える屈託のなさ。旅の途中で彼女に出会う老若男女の誰もが笑顔になる。
 あとは、16歳という若さだけれど、自分を過大にも過小にも評価していない客観的な見方も立派。だから、彼女が風景や人々に対して感じることが(ナレーションも自身が担当)、素直に聞ける。

 まあ、なんと言っても、電車・駅舎の風景と、美少女の姿というのは、絵になる。BGMも、懐かしい感じのフォークやポップスが使われていて、センスがいい(これは制作側のうまさ)。
 電車や旅にそれほど興味のない俺でも、楽しめました。

 この番組を見たら、以前見た同じテーマの第一弾が、また見たくなった(その時もビデオに録画しましたが、消してしまいました)。
 DVDが出ているので、買っちゃおうかなあ。

NONFIX 「その先の日本を見に。 ~少女と鉄道~」 堀北真希
NONFIX 「その先の日本を見に。 ~少女と鉄道~」 堀北真希

━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2003.11,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:ニシノユキヒコの恋と冒険

 「ニシノユキヒコ」という、女性を愛する男性と関係があった10人の女性が、彼について語る、という形式の連作短編集。
 小説の中で語られるニシノユキヒコ(西野幸彦)は、もてる。人生の時々で、色々な女性と付き合っていて、女性の扱いもうまく、好かれている。

 でも、なんだか悲しい。ニシノ自身のセリフとして「僕はどうして女のひとを愛せないんだろう」(p.83)と語られるが、彼が愛したのは「女のひと全般」であって、「特定一名の愛すべき女性」ではなかったんじゃないかと思う。

 だから、悲しい。人生が、たった一人の理想の異性を見つける旅だとすれば(この仮定は俺が勝手に考えました)、ニシノユキヒコはその目的にたどり着けずに死んでしまった。なにしろ、最初の短編でいきなり幽霊として登場している。

 もてる、もてないについて、色々と考えてしまった。

 まだ途中だけど、後半全然違う話だったらどうしよう。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・吉村智樹『吉村智樹の街がいさがし』(2005年,オークラ出版)
 やっぱり本の形で読むと、ブログのときとはまた違った面白さがあります。

 特に興味深かったのは、各回のタイトルのうまさ。ブログの時はどうしても本文に注目してしまったのだが、改めてタイトルをよく読むと内容にあったパロディになっている。
 実は半分くらいしか元ネタが分からないのですが、それでもすごさが分かりました。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・パット・ムーア『私は三年間老人だった』(2005.4,朝日出版社)
オンライン書店ビーケーワン:私は三年間老人だった

「85歳の老人に変装した、26歳の若き工業デザイナー。その3年間をつづった愛と勇気のノンフィクション。ユニバーサルデザインの出発点となったドキュメント。1988年刊「変装」の改題」(bk1の紹介文)

 亡くなった永江明氏も、同じような内容の本を書いていた(↓)。「相手の気持ちになる」というときに、本当にその人になるという行動が大事なんじゃないかと思う。そういう意味で気になる。

・永井 明『80歳の世界』(2002.9,角川書店)
オンライン書店ビーケーワン:80歳の世界

━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月25日(水)
サービス残業、してますか?

↑のタイトルは、長嶋茂雄氏の「セコム、してますか?」みたいに読んでください。

●ライフスタイル/アンケート/即問速答
“残業代ゼロ”は、あたりまえ? 5.5割が残業代カット、全額支給は3割強

http://nikkeibp.jp/style/life/enquete/050520_quick_zangyo/

 残業をしても一部、またはまったく残業代が払われない人が、あわせて過半数だったという結果。ちなみに、課長・部長の管理職は、半数以上が残業代ゼロだそうです。

 ちなみに俺は、今は残業したら必ず残業代もらっています。
 なにしろ、入社2年目に、会社が経費削減の意味を取り違えたせいで、月20時間のサービス残業を一年間強いられた経験があるので。

 だいたい、サービス残業というと意味があいまいだけれど、要はタダ働きだからねえ。

 その時に思ったのは、俺は今の会社では「お金をもらう」ことが働く目的なんだということです。
 会社で働く目的は様々で、もちろん仕事が面白いとか、将来のために技能を身につけたいとか、色々な考えがあるけれど、俺は少なくとも今の会社ではお金をもらうため働いています。

 そう割り切ったら、定時で会社を出るのに気兼ねしなくなりました。

 ……この話についてはもうひとつ書きたいことがあるので、明日もまた書くかもしれません。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
 明日からは、
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

 を読もうかなあ。なんか、全然読む本の脈絡がないけれど
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2003.11,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:ニシノユキヒコの恋と冒険

 「ニシノユキヒコ」という、女性を愛する男性と関係があった10人の女性が、彼について語る、という形式の連作短編集。

 読み終えてみて、やっぱりニシノユキヒコは「悲しきもてもて男」だと思った。
 ただ、昨日「彼が愛したのは『女のひと全般』であって、『特定一名の愛すべき女性』ではなかったんじゃないかと思う」というのは、ちょっと違っていた。

 彼はやっぱり、「たった一人の理想の異性を見つける旅」をしていた。そしてそれは、彼が高校生の頃に亡くなった彼の姉だった。
 これは、一番厳しい道だよなあ。自分が若い頃に亡くなった、愛していた異性を理想としたら、その理想の基準に匹敵する異性に出会うのは、難しいよこれは。

 さらに、もててしまうことがニシノの不幸なところだった。妥協をせずに、理想を探し続けて、色々な女性と関係を持ち続ける。それが出来てしまう。ただ、やっぱり理想の異性は見つからないわけで、そうこうするうち女性の方からニシノを捨ててしまう。

 人を愛するのって、きつい部分もあるよなあと思ってしまった。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・倉田光吾郎:著・正木猛・松本崇・木内栄治:写真『タタキツクルコト』(2005.5,インフォバーン)
オンライン書店ビーケーワン:タタキツクルコト

「アニメーション「装甲騎兵ボトムズ」に登場するロボットを鉄で製作し、その模様をブログに発表。大人気となったブログ「なんでも作るよ。」を書籍化。迫力の写真を多数収録する」(bk1の紹介文)

 その写真が気になる。見てみたい。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月26日(木)
なぜあの人は残業するのか?

 今日これから書くのは、あくまで自分の経験に基づいた主観的意見なので、その前提でもってお読みください。

 昨日「会社で働く目的は様々で、もちろん仕事が面白いとか、将来のために技能を身につけたいとか、色々な考えがあるけれど、俺は少なくとも今の会社ではお金をもらうため働いています」と書きました。

 ただ、会社勤めをした方なら経験があるのかもしれませんが、会社には「そう忙しそうではないけれど、やけに会社残っている人」というのがいます。ご当人はそれなりに忙しそうなんだけれど、いまいちなにをしているのか分からない。
 こういう人は、「始業より早く来て仕事を始める」ことはなく「終業後にも会社に残る」というのも特徴的です。

 中には、いればいるだけ残業代が出るから、という人もいるのかもしれません。しかし、わりと裕福そうで、別に残業代を稼ぎたいわけでもなさそうな人もいます。

 それで思ったのは、「ああ、あの人たちはもしかして、家に帰ってもやることがないのではないか」ということ。それ以上あれこれ考えることはありませんが、一日の生活のほとんどが、会社の価値観で過ごしているのではないかと思った。

 で、それはちょっと違うな、と、俺は思うわけです。

 もちろん、仕事と自分のやりたいことが合致する人はそれでも問題がないわけです。
 しかし世の大多数の人は、合致しないけれど、それでも働かざるもの食うべからずだから働いているのではないかと。もしそうなら、会社を離れたところでも価値観を見つけたいと思うわけです。

 これは、今問題のニートとも関係があるのではないかと(いきなり大きく出ましたが)、自分の中で色々と大事なものがあって、それを時々で優先順位をつけて生きていくのがいいのではないかと、会社一筋とか、やりたいことがないと働かないとか、それで果たしていいのかと。

 俺はいったいなにを書いているのかと。

 そんなわけで、明日は仕事も休みなので、池袋の新文芸坐で岡本喜八の映画を見てきます。
 「月給泥棒」(1962年)と「江分利満氏の優雅な生活」(1963年)の二本です。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

 枝雀師の高座の速記と、新作落語の作家小作田定雄氏との対談からなる本。
 いわば枝雀師の理論と実践が一緒に読める本。

 理論の部分も興味深いのだが、やっぱり高座の速記が面白い。俺は枝雀師の落語はテレビの中継を数度見たくらいなのだが、「宿替え」の速記は、なんとなく高座の様子が想像できて、面白かった。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・福井 健策『著作権とは何か』(2005.5,集英社)
オンライン書店ビーケーワン:著作権とは何か

→立ち読みしたら面白そうなので買ってきました。
 目次にも「『ウエスト・サイド物語』はシェイクスピアの盗作か」とか、「『チーズはどこへ消えた?』事件」とか、興味をそそる見出しが並んでいます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『NumberPLUS June2005』(文芸春秋)
→雑誌『Number』の増刊号か、別冊扱いのムックだと思う。

 毎回ワンテーマのみを取り上げている。今回は「欧州蹴球記 辺境から来た偉人たち」。
 ヨーロッパサッカーの中でも、いわゆる競合国(イタリア、イングランド、スペイン、ドイツなど)以外の国のサッカーや、有名サッカー選手を紹介している。

 表紙ACミランで活躍するウクライナ代表のシェフチェンコ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・『サッカー批評』編集部:編『ニイガタ現象 日本海サッカー天国の誕生をめぐって 』(2004.5,双葉社・
サッカー批評叢書)
オンライン書店ビーケーワン:ニイガタ現象

「新潟のサッカームーブメントとは何なのか? J2のチームでありながらJリーグ最高の観客動員を記録したアルビレックス新潟。そのJ1昇格の原動力と今期の戦力を検証する。『サッカー批評』緊急ルポルタージュ。」(bk1の紹介文)

 『サッカー批評』は読んだことがないのですが、アルビレックス新潟の観客動員数の多さは、昔から詳しく知りたいと思っていたので、気になる。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月27日(金)
入れ替えのない映画館って、なんとなく好き

 本日は予定通り、池袋の新文芸坐で「追悼・岡本喜八監督の軌跡」を見てきました。

新文芸坐02

 本日の上映は「江分利満氏の優雅な生活」と「月給泥棒」の二本立て。

新文芸坐03

 映画の感想は、映画の掲示板「ねぇムービー」に書きました。よかったらご覧ください。

 明日5月28日(土)は、都筑道夫氏の小説が原作の「殺人狂時代」(1967・東宝)と、おとなり(→)のふつぞうさんご推薦「ああ爆弾」(1964・東宝)の二本立て。明日も行こうと思っています。
〜・〜・〜・〜・〜・
 帰りに池袋のタワーレコードや無印良品、WAVE、ロフト、ディスクユニオンなどへ寄り道。タワーレコードでCDとDVDを買いました。

【DVD】
・『公式長編記録映画 日本万国博』(2005年,GNBD-1101)

→大阪万博のドキュメンタリー。なんだか最近万博熱が高まっていて。

【CD】
・ERROLL GARNER『MISTY』(2001年,PLS-CD-364)
・『The Best Smooth Jazz ...Ever!』(2004年,7243-5-79991-2-0)

→ジャズのCDを二枚。下はコンピレーション。
 ジャズのCDを集めたコーナーがあって、そこから購入。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

 枝雀師の高座の速記と、新作落語の作家小作田定雄氏との対談からなる本。

 理論編の分析も、また興味深い。
 まず、笑いのポイントの四分類(p.48)。「変」、「他人のちょっとした困り」、「緊張の緩和」、「他人の忌み嫌うこと」という四点が挙げられる。

 そして、サゲ(オチ)にも四種類がある、という(「サゲにもいろいろありまして」pp.90-125)。これが「ドンデン」、「謎解き」、「へん」、「合わせ」。

 言葉だけだとなんとなく分かるような分からないような感じですが、実際に本を読むと落語を見るときにも参考になりそうな点がいくつも出てきます。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→すっかり買うのを忘れていました。
 連載以外の主な内容は、
・韓国の俳優ヤン・ジヌ
・竹内力
・日本のホラー映画
・過去のドラマのDVD化(対談:久世光彦×小林薫
・スナック菓子「カール」(表紙なども)
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・特になし
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月28日(土)
耳カキ内での「真夜中の弥次さん喜多さん」ブームには乗れず

 本日も、池袋の新文芸坐で「追悼・岡本喜八監督の軌跡」を見てきました。
 普段仕事に行くのと同じ時間に起きて、最初の回から二本、がっつり見てきました。

新文芸坐02

 本日の上映は「殺人狂時代」(1967・東宝)と、「ああ爆弾」(1964・東宝)

新文芸坐03

 映画の感想は、例によって映画の掲示板「ねぇムービー」に書きました。よかったらご覧ください。
〜・〜・〜・〜・〜・
 帰りに池袋のタワーレコード・HMV・東急ハンズへ。それから、サンシャインシティの中で開催されている古本市も覗きました。

 その後、都電荒川線の東池袋四丁目から都電に乗って帰ってくるが、あまりに混雑していて失敗したと思う。くたくたになる。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

→今日は下の雑誌を読んでいて、お休みです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『NumberPLUS June2005』(文芸春秋)
→特集は「欧州蹴球記 辺境から来た偉人たち」。
 ヨーロッパサッカーの中でも、いわゆる強豪国(イタリア、イングランド、スペイン、ドイツなど)以外の国のサッカーや、有名サッカー選手を紹介している。

 ACミランで活躍するウクライナ代表のシェフチェンコ選手のインタビューがあるのだが、ウクライナはソ連崩壊まで色々な国に占領された、重い歴史があるんだと思った。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
【古本】サンシャインシティアルパ古本掘り出し市
・待ぐらしBOOKS 1『お茶の水・神田神保町』(2004.5,エフジー武蔵)
オンライン書店ビーケーワン:お茶の水・神田神保町

→古書店街だけではなく、ホテルや飲食店なども含め、お茶の水・神保町という街を紹介する本。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・鬼塚 忠『ザ・エージェント』(2005.3,ランダムハウス講談社)
オンライン書店ビーケーワン:ザ・エージェント

「「海峡を渡るバイオリン」「考具」「世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本」など、3年間でベストセラーを12冊世に送り出した、日本初の「作家のエージェント」が、自らの軌跡とノウハウを明かす」(bk1の紹介文)

 「売れる本」と「いい本」はどうちがうのか、そのへんも書かれているのだろうか。気になる。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月29日(日)
今、吉祥寺から帰ってきました

 会社帰りに吉祥寺駅そばの「KISS CAFE」http://kiss-cafe.jp/で、古本すうさい堂プレゼンツ「バリヤバい映像の夕べvol.3」というイベントを見てきました。

 吉祥寺の古本屋、古本すうさい堂の秘蔵のビデオを上映する催し。
 特撮ドラマ『スパイダーマン』(東映版)に宮内洋がゲスト出演した回や、クレージーケンバンドのライブに野坂昭如が出演した映像など、貴重な映像を拝むことが出来ました。

 また、DJしおらーめんによる「スクラッチ」ライブで、すごいテクニックを間近で見たり、舵(梶じゃないよ)芽衣子さんによる歌謡ショー(「ヨイトマケの唄」が最高だった)など、なんだかとにかく盛りだくさんで内容の濃い時間を過ごして参りました。

 長時間勤務とあわせて、さすがに疲れたので今日のコラムはこんなもんです。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・『NumberPLUS June2005』(文芸春秋)
→特集は「欧州蹴球記 辺境から来た偉人たち」。
 ヨーロッパサッカーの中でも、いわゆる強豪国(イタリア、イングランド、スペイン、ドイツなど)以外の国のサッカーや、有名サッカー選手を紹介している。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・特になし
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月30日(月)
中国で知名度のある日本のキャラクターは?

 さあなんでしょう。
 俺は「ドラえもん」だと予想していた。しかし、意外な結果が。

 ちなみにドラえもんは、それでも60%が知っていたそうです。

・サーチナマーケティング「知名度高いキャラクターは『クレヨンしんちゃん』」
http://marketing.searchina.net/report/
disp.cgi?y=2005&d=0519&f=research_0519_001.shtml&mb=searchina


 調査はインターネットで12個のキャラクターから選ぶ形式で、男女2000人からの回答をもとにしているとのこと。

 「クレヨンしんちゃん」が約77%。「ちびまる子ちゃん」も70%強が知っていたそうです。
 他にも色々な分析が掲載されていますので、興味のある方は上の記事をどうぞ。

 それから、同じページの下の方に、中国でのイベントに登場したウルトラマンの写真があります。
 なんか、ニセモノっぽいというか、いじめられていそうというか、そんな感じのウルトラマン。これは必見。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
・恩田 陸『『恐怖の報酬』日記』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:『恐怖の報酬』日記

→飛行機嫌いの作家恩田陸氏による、イギリス、アイルランドへの旅行エッセイ。

 まだ読み初めですが、最初の二十ページくらいは、まだイギリスにはいない。それどころか成田空港にもいない。

 持って行くスーツケースを選んだり、本について悩んだりしている。このぐずぐず具合が、いきなり面白い。
 飛行機が嫌いということは、機内の様子もこれから紹介されるんだろうなあ。楽しみ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
落語DE枝雀

→「知的なものには記憶があるが、情的なものには記憶がない」(p.204)という話が、興味深い。

 具体的には、赤ちゃんの笑顔を二回見ても「さいぜん笑た顔見たさかい二へん目はかわいない」てなことはおまへん」(p.205)ということ。
 古典落語が同じストーリーの繰り返しでも人気があるのは、これが理由ではないかと指摘している。

 これは、面白い。色々と応用が利きそう。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・泉 麻人『バスで田舎へ行く』(2005.5,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:バスで田舎へ行く


 いいタイトルですねえ。今日、書店へ行ったのですが、並んでいなかったので詳しい中身は不明。でも、気になる。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年5月31日(火)
どうしても食いたいもの

○吉野家の「あの味」を探し求めて(nikkeibp special 鈴木貴博のビジネス散歩)
http://premium.nikkeibp.co.jp/
bits/bits_column/column_d55_01.shtml


 上のコラムは、2005年2月11日に吉野家の牛丼を1年ぶりに食べたコンサルタントの方が、吉野家のかつての牛丼が食べたいと思い、あちこちで吉野家に入る話。

 「あちこち」ったって、世界を股に掛けるコンサルタント、スケールが違う。
 まず、競馬場内や築地店では今も牛丼がメニューにあるということで、食べに行くのだが、完全にかつての牛丼ではない。

 次に、出張先のアメリカ・シリコンバレーにあった吉野屋で「ビーフ・ボウル」を食べるが、これはアメリカ風になっていてまったく違う味だった。

 そして、別の出張で上海に行った時、とうとうあの吉野家の味に再会できた。めでたしめでたし。

 しかし、最後の「吉野家の牛丼がどうしても食べたくなったら上海に行こう。これが今回の結論である」って、あまり牛丼に思い入れのない俺は「そこまでかよっ!」と突っ込まずにはいられない。まあ、半分は冗談でしょうが。

 で、俺はそこまで食べたくなるものがあるか?

 「天下一品」のこってりラーメンは、時々無性に食べたくなる。それでも、会社帰りに家とは逆方向に電車を二駅乗る程度の執念だけれど。

 あとは、特にないなあ。食べ物は、まずくなければこだわりません。上を望むときりがないから、そこそこでいいです。
━━━━━━━━━━━━
ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読んでいる本
 明日から、
・福井 健策『著作権とは何か』(2005.5,集英社新書)
オンライン書店ビーケーワン:著作権とは何か

 を読みます。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・恩田 陸『『恐怖の報酬』日記』(2005.4,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:『恐怖の報酬』日記

→飛行機嫌いの作家恩田陸氏による、イギリス、アイルランドへの旅行エッセイ。

 俺は、旅行記というよりは恩田氏があれこれと考えているのを読めたことが楽しかった。

 文中で、恩田氏が旅をするのは「日常からの脱出であることは変わらないのだけれど、ゆっくり妄想しに行く、というのが主な目的になったのだ」(p.84)と書かれている。

 その妄想の様子が読める本。もちろんイギリス、アイルランドの様子もしっかり書かれていて面白いのだが、俺はそうした風景を見ながらぼんやり色々考えている恩田氏の頭の中が読めることが面白かった。

 あと、お酒が飲みたくなる。それくらい毎日パブで、同行した編集者氏とビールを飲みまくっている。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●買った本
・なし
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●気になる本
・斎藤茂太『「いい人」が損をしない人生術』(2005.6,PHP研究所)
オンライン書店ビーケーワン:「いい人」が損をしない人生術

 著者は斎藤茂吉の長男で精神科医、北杜夫の兄です。
 タイトルだけ読むと、内容はすごく面白いか、しょうもないかのどちらかにキッパリ分かれそうな気がする。気になる。
━━━━━━━━━━━━
●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。

木の葉燃朗のがらくた書斎」トップ>>アーカイブス>>木の葉燃朗の読房より愛を込めて

inserted by FC2 system