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木の葉燃朗の読房より愛を込めて

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2005年4月


2005年4月1日(金)
うーん、困った。

・「文化保護法」次期国会で成立へ−書籍・CD・テレビゲームなど規制対象に(qooニュース)

 これは簡単に言うと、古本や中古CD・中古ゲームなどの売り買いを禁止する法律です。

 本やCDは、再販制度(再販売価格維持制度)によって定価で販売されていることが認められていますが、中古品は公安委員会から古物商として認められれば、価格などは自由に決めて売買が可能です。
 しかし今回の法律が成立すると、古本・中古CDなどが古物から除外されます。また、それらの商品を古物として売買できるのは著作権管理者か著作権者に限定されます。

 つまり、本なら出版社(または作者自身)、CDなら発売元(もしくはミュージシャン)が中古品を管理するということです。
 そうなるとほぼ間違いなく、在庫がある限りは中古品が売られることはなくなります。

 本やCDが一種の文化財であり、かつ最近売り上げが落ちているのは中古市場の影響だということ、海外に対して、こうした商品を輸出するにあたっての管理体制強化が、背景にあるようです。

 でもそうしたら、古本屋も中古CD屋も成り立たなくなりますよね。これは、実はかなり由々しき事態なのです。もちろん色々な反対意見が出るでしょうから、そのまま成立とはならないでしょうが、心配だなあ。




 ……と、小難しいことを色々書いてきましたが、まあ全部嘘です。こんな法律の計画があるなら、これまで話題にならないわけがないですね。

 この下は本当ですよ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 なんとなく不気味だったり不条理だったりする短編小説を集めたアンソロジー。

 泉鏡花「雨ばけ」、夏目漱石「夢十夜 第二夜」、内田百閨u北溟・虎」の三篇を読んだ。

 見事に訳が分からない。この分からなさがすごいなあ。
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●読み終えた本
池谷伊佐夫『神保町の虫』(2004年,東京書籍)

→神保町にまつわるエピソードや、神保町の古書店のイラストを掲載した本。

 最後に「あなたも神保町の古書店主に」という文章があり、これが神保町で店を構えるために必要な手順や、最近神保町に出店した古書店主へのアンケート結果を記載していて、面白い。

 最近、ネットでの古書店開業のノウハウを紹介した文章はあって、それももちろん面白いけれど、やっぱり古本好きにとって、神保町に店を持つのも一つの夢だろうなあ。
 俺は買う方専門だから、古本屋開業を考えたことはないが、神保町に住みたいと思ったことはある。

 別の話だけれど、神保町の喫茶店「さぼうる」の名前の由来は、スペイン語の「味」のことらしい。俺はずっと「サボる」が語源だと思っていたよ。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・小内一『日本語表現大辞典 比喩と類語三万三八〇〇』(2005年,講談社)
日本語表現大辞典

「近現代作家264人、作品数868から文章を書く参考になる表現例をのべ約3万3800収録した表現辞典。ある言葉から連想する様々な表現を知ることが出来るように構成。巻末に約7000語(句)を語彙総索引として列挙」(bk1の内容紹介)

 価格は4,200円なのだが、内容によってはかなり安いのではないだろうか。いきなり買うには覚悟がいるが、ちょっと読んでみたい。気になる
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2005年4月2日(土)
珍しく説教臭い話

 四月になったので、街には新入社員があふれています。
 しかし新入社員というのは、なんでああ群れるのだろうか。なんかゆるゆるした感じの連中が多くて、腹が立ちます。

 あれはたぶん、山口瞳氏の本を読まずに社会人になったからだと勝手に断言しよう。

 俺は、山口氏の本を読むことで、会社員になるにあたっての不安が随分解消されたのを覚えている。同時に頑張る覚悟も決めた。

 例えばこんな本を読んだのを覚えています。
諸君!この人生、大変なんだ(講談社文庫)
山口瞳〔著〕・常盤新平編

礼儀作法入門(新潮文庫)
山口瞳著


 今の新入社員諸君も、お互いに携帯電話のメールアドレスなんか交換している時間があるなら、こういう本を読みたまえ。
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ということで、本日の、
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・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 ゼビウスについて書いた「ゲームフリークはバグと戯れる」と、細野晴臣氏について書いた「観光音楽」を読みたくて買った古本。

 ビデオゲームの「ゼビウス」が、これまでのテレビゲームと異なる魅力を持っているのは、ゲーム内での敵ではなく、コンピュータ・プログラムとの戦いが繰り広げられるところだ、という記述は、興味深い。
 色々なところで読んだ記憶があるが、オリジナルは中沢氏の意見だったのかなあ。

 ちなみに上の話は、いわゆる「バグ」や「裏技」のことを意味しています。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→今日は読むのを休み。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
川上弘美『古道具 中野商店』(2005年,新潮社)
古道具中野商店

「小さな古道具屋に集う人々のちっともかっこよくない恋愛。世代をこえた友情。どこかあやしい常連たち」(bk1の内容紹介)

 川上弘美氏が書く古道具屋を部隊にした小説。この内容がすでに気になる
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2005年4月3日(日)
晩メシにおけるプラシーボ効果

 また小難しいタイトルをつけやがって俺。

 まあ、まずはここ数日の俺の晩メシのメニューをご覧下さい。

3月31日(木)
 回転寿司(12皿)。

4月1日(金)
 いなば和幸のロースかつ定食

4月2日(土)
 天下一品のラーメン+鳥のから揚げ+小ライスのセット

4月3日(日)
 九州じゃんがららあめんのぼんしゃん全部入り

 「豪勢なもんばっか食いやがって。だからやせないんだ。痛風になってからじゃ遅いぞ」などと思う方もいるでしょうが、今回書きたいのはそういう話ではありません。

 疲れているときは、体力がつきそうなことが見た目に分かるものを食べた方が元気になる気がする。

 これすなわち「晩メシにおけるプラシーボ効果」。「プラシーボ」というのは、偽薬のこと。「プラシーボ効果」は、薬としての効能がないけれども、その薬と似た形のものを飲むと、薬の作用と同じ効果が出ることを意味します。

 で、なにを言いたいのかというと、「この食べ物はスタミナがつくんだ、元気になるんだ」と思って食べれば、実際スタミナに関係ない食べ物でも元気になる気がするんじゃないかと思ったわけですよ。

 で、俺が食べたら元気になりそうと思ったものを意識的に食べているのです。最近、会社の仕事が忙しくて、昼メシが食えなかったり、もりそばを5分くらい食べていたりするので、晩メシくらいは精のつくものを食べようと思ったわけです。

 しかし、よくよく考えると、元気が出る食べ物が寿司にトンカツにこってりしたラーメンというのも、俺も単純だなあ。
 あ、そういえば「ピグマリオン効果」ってのもあってね。でもこの話は長くなるのでまた今度。
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ということで、本日の、
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・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 細野晴臣についての「観光音楽」、南方熊楠についての「共生の森」、サーカスと戦争の関係についての「綱わたり」を読む。

 「綱わたり」に出てくる、戦争の技術がサーカスを生んだって話が、面白かったなあ。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→芥川龍之介「煙草と悪魔」を読む。

 これもまた、なんだかシュールな話。あらすじを書いてしまうと面白くなくなってしまうので書けないけれど。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
トレイシー・ローズ(野沢敦子:訳)『トレイシー・ローズ』(2005年,WAVE出版)td>

「伝説のポルノクイーン初の自叙伝。長年にわたる性的虐待と親の育児放棄、20日で20本のハードコアポルノ映画の撮影をこなす生活からの脱出、その後の女優やミュージシャンとしての成功と女性としての幸せな日々を語る」(bk1の内容紹介)

 副題は「15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?」。気になりませんか? 気になるよねえ? 気になる
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2005年4月4日(月)
本も読まずにテレビばっかり見ていた

 せっかく仕事が休みなのに、外に出る気が全然おきなくて、家で録画したテレビ番組や買い置きしていたDVDをずっと見ていました。
 どんなのを見たかというと。

・『ゲームセンタ−CX BONUS STAGE4』
→フジテレビのCSで放送している番組のダイジェストを地上波で放送したもの。
 よゐこの有野氏が難解ゲームに挑んだり古いゲームのあるゲームセンターを訪れたりする内容。

 今回はファミコンの「スーパーマリオブラザーズ3」のクリアに挑戦(残念ながら途中でギブアップ)と、スーパーファミコン「プリンス・オブ・ペルシャ」のクリアに挑戦(こちらは成功)。
 あとは、千葉にある中古ゲームショップ探訪記。

 有野氏がゲームに挑戦しているのを見ると、子どもの頃友達の家でみんなでファミコンをやったのを思い出す。

 番組は本にもなっています。ゲームクリエイターへのインタビューもあり。
ゲームセンター「CX」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『オンエアバトル爆笑編 第七回チャンピオン大会』
 出場したのは、前回チャンピオンアンタッチャブルを含む下記11組。

麒麟 / 飛石連休 / 三拍子 / パンクブーブー / アンタッチャブル / トータルテンボス / ハマカーン / タカアンドトシ / タイムマシーン3号 / 磁石 / キャン×キャン

 なんと全組が漫才。その中でチャンピオンの座を勝ち取ったのはタカアンドトシ。でも、全体的に面白かった。個人的にはタイムマシーン3号もよかった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『オオギリンZ』
 日本テレビで土曜深夜に始まった番組。
 芸人とタレントが、大喜利で対決するという内容。
 芸人5名と、タレント1名が、お題に一回だけ回答し、すべてワープロ打ちして無記名になった回答を、審査員のゲストが順位付けする、というもの。

 上の説明だけ読むと面白そうな気がするかもしれません。
 でも、全然だめだった。

 大喜利って、回答者の答えの言い方とか、フリップを使うなら文字の書き方とか、文字を見せるタイミングとか、そういう雰囲気や間も含めて面白さが出るんじゃないかと思うのが、そういうものがすべて無視されている。

 それで、「お笑い芸人が大喜利でガチンコ勝負」って言われてもねえ。そもそもどこまで本当にガチンコなのか。

 来週以降は、見ません。
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・映画『あたしンち』
 この感想は、耳カキの投稿コーナーに新しく出来た「ねぇムービー」に書きましょう。

 原作は、下記のけらえいこさんのマンガです。
あたしンち
けらえいこ著

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
DVD『VisualYMO:the Best』
→YMOのライブ映像やCM、ビデオクリップなどをあつめたDVD。年代順のYMO略史にもなっています。

 CDでオリジナルの曲を聴いていても、ライブでは曲の雰囲気が変わっているのが聴いていて楽しい。
 あとは、副音声に高橋幸宏氏のナレーション(解説)が入っているので、もう一度見ます。
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ということで、本日の、
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・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 上に書いたような理由から、本日はお休みです。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→そんなこんなでこちらも今日はお休みです。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
康芳夫『虚人魁人康芳夫』(2005年,学研)

「伝説の暗黒プロデューサー初の完全自伝。ネッシー捕獲探検隊結成、オリバー君招聘、「家畜人ヤプー」プロデュース…。今だから語れる秘話逸話の数々を満載」(bk1の内容紹介)

 なんというか、表紙の写真からしてインパクトがでかい。内容もなかなか怪しげな印象で気になる
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2005年4月5日(火)
♪とっても とっても とっても とっても

♪とっても とっても だぁいすぅきよー
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ということで、本日の、
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●読み終えた本
熊谷貫:撮影『広末涼子写真集 No make』(1998年,集英社)

「どこにでもいそうな、でも特別なスーパースター広末涼子の、ノーメイクの素顔がたくさん詰まった写真集。1万字インタビューも収録する」

 古本屋で買った広末涼子の写真集を、ここ数日読んで、というか眺めていました。17歳から18歳にかけての、テレビ・CMの収録現場、歌のステージ、オフの写真などを集めたものです。

 いまさら、おまえが言うなというご意見は承知の上で、しょうちのすけで言います。

 当時の彼女のかわいらしさは、奇跡ですよこれは。
 少女であり、少年ぽくもあり、大人の女性に近づきつつもあり、というバランスの中で撮影された数々の写真が、なんとも言えないくらいいい。

 俺は実は、今の広末涼子さんも「あり」なのですが(大学生の頃は、「ややなし」だった)、当時のかわいらしさは、うまく言えないが、衝撃だった。
 NTTドコモのCMで初めて見たんだと思う。「あの子は誰だ!」と、話題になったものです。

 いやあしかし……、あ、もうこの話いいですか。
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 「ゴジラの来迎 もうひとつの科学史」を読んでいます。
 ただ、まだゴジラの話は出てこなくて、ルドルフ・シュタイナーとオカルト科学の話が登場している。キリスト教における天使を、科学の上でどう位置付けるかという話など、怪しげだがなかなか面白い。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今読んでいるのが、稲垣足穂「星を売る店」。

 泉鏡花や漱石の短編が、仮名遣いなども含め、古文のような雰囲気なのに比べ、稲垣足穂の文章まで来ると、SF小説みたいな感じがする。
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●買った本
 オンライン古本屋の杉並北尾堂に注文していた古本。 まだ新刊でも刊行されているようです。

植草甚一『植草甚一の収集誌』(1994年,晶文社)
植草甚一の収集誌

植草甚一『植草甚一の読書誌』(1994年,晶文社)
植草甚一の読書誌

植草甚一『植草甚一の散歩誌』(1994年,晶文社)
植草甚一の散歩誌


 前に『古本とジャズ』(1997年,角川春樹事務所)という文庫サイズのエッセイ集は読んだことがあるが、本格的に植草甚一を読むのは実は初めてです。
 楽しみだなあ。
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●気になる本
坂上二郎『脳梗塞をぶっ飛ばせ。』(2005年,主婦と生活社)

「本当に治るのか。声が出るのか。そりゃ不安でした…」 発症から8ケ月で舞台復帰。「奇跡の復活」を支えた医療とリハビリとは? コント55号の二郎さんの元気が出る闘病記」(bk1の内容紹介)

 二郎さんが脳梗塞だったというのは知らなかった。気になる
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2005年4月6日(水)
変わりゆくアキハバラその2

 先日秋葉原で工事中のでがいビルを紹介しましたが、一部出来上がりました。
 それとともに、駅前の様子もだいぶ変わりました。

 まずはこちらをごらんください。これは見慣れた秋葉原の電気街口です。
秋葉原01

 しかし、視線を右にずらすと、こんな風になっています。
秋葉原02

 でかいビルが出来ています。見上げてみましょう。
秋葉原03
 全部飲食店が入っています。

 これで驚いていたらいけません。さらに右です。
秋葉原04

秋葉原05
 このビルはダイビルといい、既に使用されていて、大学の研究室などが入っています。

秋葉原07

秋葉原07

 これが今の秋葉原の駅前です。さらに色々なビルが立つ予定です。

 ちなみにダイビル内のイベントスペースで、「北原照久コレクション展」が行われており、俺も見てきました。

 展示そのものはこじんまりした感じでしたが、ビルに入れたのが面白かったなあ。秋葉原とは思えなかった。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 「ゴジラの来迎 もうひとつの科学史」を読み終える。
 いやあ、俺にはなかなか難しい。でも、興味深い部分も多い。ゴジラのような巨大爬虫類が、「『未熟性』『幼児性』を感じさせる」(p.145)、例えば「立ち上がったときのその姿は、歩き始めたばかりの幼児を連想させる」(p.145)という話などは、特に印象に残る。

 こうした部分からゴジラの人気を考えるのも、面白そう。
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・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 稲垣足穂「星を売る店」を読み終える。

 文庫本でわずか15ページだが、ものすごく頭を使う。想像力を要求されるというか。
 それくらい、登場する単語や、書かれている文章が、なんとも不思議。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『広告批評 2005年4月号』(マドラ出版)
→特集は「広告のカタチ」。
 広告の内容だけでなく、いつ、どこで、なにを、だれに、どのように見せるかに注目して、新しい広告を紹介している。
遠田雄志『組織を変える〈常識〉』(2005年,中公新書)

→会社などの「組織の常識」は、現実とはズレている、という話と、その古い組織の常識をいかに捨てて、新しい常識を身につけるか、という本。

 帯に書かれた「自分の会社がくさってると感じたら−」というコピーに引かれて購入。
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●気になる本
目からウロコの編集部 新名著研究班:編『図解 今さら読むのはバカバカしい?ベストセラー50冊(目からウロコのさんぶん図解)』(2005年,第三文明社)

「読み逃したあの名著を「読んだかぶり」! ベストセラーを誰もが正しく理解できるように、あらすじと図解でまとめる。「五体不満足」も「ハリー・ポッター」も「日蝕」も、ぜんぶまとめて頭に入る」(bk1の内容紹介)

 ブックガイドって、あるジャンルのスタンダードの紹介や、現在手に入らない本の紹介なら分かるんだけれど、ベストセラーのブックガイドはどうも好きになれない。それでもまあ、気になる
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2005年4月7日(木)
人気沸騰のあの二人に遭遇

 今日は久々に御茶ノ水と神保町へ行って、色々買って、心の充電をしてきました。

 本当は職場の秋葉原で帰りに寄り道して充電すればいいんですけれどね。電気街だし。
 でもあの街では俺は消耗する一方ですよ、とほほ。

 そんなこんなで、色々CDを買いました。島谷ひとみアンダーワールド、あとはゲルニカglobeザ・カスタネッツ。更にThe KIX・S

 隣に大木ひびき師匠がいたら、「お前ばらばらやな」と言われるようなラインナップですね。

 しかし、この話は明日します。更にとんでもねえことがあったので。

 帰りに、地下鉄の神保町の中を歩いていると、茶髪とアフロという二人組のにいちゃんがいました。
 「あは、なんかトータルテンボスみたい」と思った一瞬、そこが神保町であることを改めて思い出しました。

 東京吉本のオフィスは、このあいだ神保町に移転したよなあ。
 そう思ってもう一度よく見たら、

 トータルテンボスでした。

 はんぱねえ。いやあ、びっくりした。
 でも、ふたりとも普通のおにいちゃんのような雰囲気をかもし出していました。周りも会社員が多かったためか、気づかれていなかった模様。

 ちなみに、歩いているときも藤田さんが左、大村さんが右と、漫才と同じ立ち位置でした。やっぱり漫才と同じ立ち位置の方が話しやすいのかね。

 以上です。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 はじめに戻って、「雪片曲線論」の部分を読んでいる。
 ここでフラクタルの話が出てきて、俺は読んでいてほとんど理解できないのだが、なんとなく感覚的に面白い。もう少し読みすすめると、色々分かってきそう。
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・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→今日は読むのは休み。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『Number 625 4月21日号』(文芸春秋)
→特集は「創刊25周年特別編集 日本代表『彼らの証言』」
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●気になる本
秋庭俊『帝都東京・地下の謎86』(2005年,洋泉社)

「東京の地下には疑惑が蠢いている。小さな公園の下に地下鉄の車両が並んでいたり、銀座に幻の地下街が眠っていたりする。なぜ、政府・都・東京メトロは情報を開示しようとしないのか? 東京の主要な地下の「謎」を集める」(bk1の内容紹介)

 なんとなく、考えすぎたり疑いすぎたりしてトンデモ本になっているような気もするが、こういう「東京の隠された秘密」みたいな本は、荒俣宏先生の小説『帝都物語』を思い出させてくれて気になる
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2005年4月8日(金)
昨日買ったCDの話

 昨日は神保町でトータルテンボスを目撃して、ひとり「やっびゃあ」と思っていたのですが、その前に色々とCDを買ったのでありました。

 「そんな話ここに書くな」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、たまにはいいじゃないの。

 全部中古CDです。

●ディスクユニオン神保町店にて
・島谷ひとみ『GATE〜scenaIII〜』(2003年,AVCD-17303)
・アンダーワールド『アハンドレットデイズオフ』(2002年,V2CP-140)
→この二枚を一緒にレジに持ってきたスーツ姿の男を見て、店員さんはどう思っただろうか。

 ちなみに、アンダーワールドはちゃんと聴いたことがなかったので、この機会にと思いまして。イギリスのテクノのユニットです。

 島谷ひとみは、単に好きなんです。

●神保町ジャニス3にて
・ゲルニカ『新世紀への運河』(1988年,30CH-310)
・globe『CRUISE RECORD 1995-2000』(1999年,AVCG-7006-7)
・ザ・カスタネッツ『マーケット』(1998年,ARCJ-81)
・The KIX・S『90's〜The BEST〜』(1998年,TECN-31419)
→この四枚を一緒にレジに持ってきたスーツ姿の男を見て、店員さんはどう思っただろうか。
 「どういう音楽の趣味なのか、わかんねえ」と思ったんだろうなあ。持って行った俺でさえわかんねんだから。

 ゲルニカは、戸川純・上野耕路・太田螢一の三氏によるバンド。最近読んだテクノ関連の本()に必ず出てきたゲルニカ。どうしても気になって、買いました。

 globeは、なんで買ったんだっけ? たぶん、今なら素直に聴ける気がしたんだと思う。

 ザ・カスタネッツは、日本のバンドです。テクノポップではありません。どっちかというとギターポップです。うまく言えませんが、とにかく、好きなんです。

 The KIX・Sのは、ベスト盤ですね。女性二人組のユニットです。今なら素直に聞ける気が…、それはもういいですね。なんとなく懐かしかったんです。

例えばこんな本
田中雄二『電子音楽In The〈Lost〉World』(2005年,アスペクト)
・美馬亜貴子:監修『テクノ・ポップ』(2004年,シンコー・ミュージック)

・佐久間英夫『テクノのススメ』(1999年,ブルース・インターアクションズ)
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 はじめの「雪片曲線論」の後半になると、タオイズムとかフラクタル理論の詳しい話が出てきて、このあたりは面白い。
 フラクタル理論は、「自然のかたちはスケールをちいさくしていけばいくほど、複雑で不規則でノン・スタンダードなものになっていく」(p.86)という考え方。海岸線の例などが挙げられている。

 うまく説明できなくてもどかしいのですが、この話は読んでいるとなんだか面白いんですねえ。
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・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→森鴎外の「寒山拾得」の最初のあたりをちょこっと読む。

 なんだか、いきなり文章が脱線しているというか、ぐでぐでな感じで、意外だけれど面白そうな気がする。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
格闘技探偵団・亀井誠:著『プロレス、K-1、PRIDE「禁忌(タブー)」の読み方』(2005年,日本文芸社)

「リングに上がった途端に勝敗が読めるK・H、大学空手部員にボコボコにされたN・T…。非難轟々、抱腹絶倒!? 絶対表に出ることのない「内輪話」「秘話」満載の最強格闘読本
(bk1の内容紹介)

 完全に下世話な興味ですが、気になる
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2005年4月9日(土)
モテ論議について俺からもひとこと

 本日は、現在掲示板パーラー耳カキで活発に交わされている「モテ論議」について、思うところがありますので書かせていただきます。

 モテロンギって、特撮ドラマに出てくる怪獣みたい。

 以下、俺が妄想した怪獣モテロンギの登場するストーリーです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 東京都内のX市に、ある夜宇宙より隕石が舞い降りた。その中には、宇宙星人に捨てられた小さな怪獣、モテロンギが閉じ込められていた。

 次の日。学校の裏山に隠れていたモテロンギを、小学生の少女ミハルが見つける。ミハルは、小さく、今にも死んでしまいそうなモテロンギを見て、涙を流す。モテロンギを見過ごすことが出来ず、ミハルは毎日少しずつミルクやパンを与える。

 日に日に元気を取り戻していくモテロンギ。しかしそれは、ミハルの与える食べ物のおかげではなかった。
 ミハルの涙を浴びたモテロンギは、力が少しみなぎるのを感じた。そう、モテロンギは、もともと日本人の涙と似た成分を持つ液体を活動エネルギーとしていたのである。

 夜な夜な人を驚かし、怖がらせて涙を流させ、力を蓄えるモテロンギ。そうとは知らず、毎日食べ物を与えるミハル。

 しかし、ある日モテロンギの存在が発見されてしまう。逃げようとするモテロンギ。その時、それまで蓄えられていたエネルギーにより、モテロンギは巨大化するのであった。

 出動する地球防衛舞台、そして巨大ヒーロー。ヒーローとの格闘の末、モテロンギはエネルギーを使い果たし、地球に降りてきた時と同じ小さな姿になる。
 動かなくなっていくモテロンギ。ミハルはモテロンギを抱いたまま涙を流すが、その涙を浴びても、もはや再び動くことは出来なかった。

 しかし、薄れゆく意識の中、モテロンギは知った。「人間が涙を流すのは、怖いときだけではない。なにかを大事に思うときにも、涙を流す」と。
 今度生まれてくる時には、誰かに大事に思われて生きようと思いながら、モテロンギの命は消えゆくのであった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 なんだこれは。

 そもそも、名前がモテロンギである必然性、ゼロ。


 自分で書いていて自分が馬鹿に思えてしまいましたが、まあいいや。掲載してしまいます。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 なんだか、読んでいると色々なことを思い巡らす本だ。
 だから、書いてあることがあんまり頭に入ってこなかったりする。
 でもまあ、たまにはこういう読書も大事ですよ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→読むのは休み
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
中川いさみ『うなされ上手』(2005年,晶文社)

「上手にうなされたい! 起きてる時もうなされたい! 海や山で、彼女と二人でうなされたい! うなされながらも最後にはちょっと泣きたい! とっておきのうなされエッセイ。『Weeklyぴあ』連載から厳選抽出して加筆」(bk1の内容紹介)

 著者は『くまのプー太郎』などで知られるマンガ家さんですね。どんなエッセイを書くのだろうか、気になる

【参考】
自選クマのプー太郎 バナナ(Big spirits comics special)
中川いさみ著

自選クマのプー太郎 チーズ(Big spirits comics special)
中川いさみ著

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2005年4月10日(日)
週末は新宿でマチネーを

 おう! マチネーマチネー。

 さて。

 昨日4月9日は、新宿のシアターアプルで、知り合いのダンススクールが主催するダンスの昼公演を見てきました。

 ダンスについては詳しくないし、井上陽水以上にダンスはうまく踊れない俺ですが、そんな俺でも面白かったですね。ちょっと感動しました。

 ゲネプロで舞台の写真撮影をして、レポートもつくりました。下のサイトに載っているので、よかったらご覧下さい。

・スタジオクリエイトhttp://s-nakagawa.jp/index.html→真ん中上の「☆TOPICS☆ 2005.4.9 シアターアプル公演レポート追加!」をクリック。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 その帰り、新宿の紀伊国屋書店本店のそばで見かけた貼り紙。
陥没している為
 明朝体ででっかく「陥没している為」。それだけ。

 こ、こわい。

 その下にも文字が書かれていて、日焼けして消えたんだと思いますが、なんて書かれていたのかさっぱりわかりません。
 だいたい、なにが陥没しているんだよ。

 もしも「(そこの地面は)陥没している為、この貼り紙の前に立たないで下さい」だったら、怖すぎる。読んでいるうちに地面の下に引きずり込まれたりして。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。

 なんとなく読みたくなり、ちょっとずつ読み始めています。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 困ったことに、今日は読んでいません。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→なんとこちらも、読むのは休みです。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
パメラ・S・ターナー:作・ヤン・ナッシンベンネ:絵『Hachiko』(2005年,フレーベル館)
オンライン書店ビーケーワン:Hachiko

「人々は、当たり前のように渋谷駅のハチ公前で待ち合わせをします。秋田県で生まれた1頭の秋田犬が、大都会渋谷で人々の出会いを見守っているのは、こんな物語があるからです…。ひとりの外国人が出会った、ハチ公の物語」(bk1の内容紹介)

 忠犬ハチ公の話ですが、いったいどういう話を書いているのだろうか? タイトルが「ばんばひろふみ」さんの「SACHIKO」みたいなことも含めて気になる
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2005年4月11日(月)
東京で、住んでみたいな、こんな街

 こんな調査結果を見つけました。

・住んでみたい街・働いてみたい街ランキング
http://www.major7.net/trendlabo/001a.htm
・住んでみたい街ランキング とっておきデータ
http://www.major7.net/trendlabo/001b.htm
(新築マンションポータルサイト「MAJOR7」調べ


 結果によると、首都圏で住んでみたい街ベスト10は、1位:自由が丘・2位:吉祥寺・3位:横浜。
 以下順番に、二子玉川・恵比寿・品川・広尾・代官山・青山・鎌倉。

 リンク先を見ていただくと分かりますが、自由が丘はダントツですね。たしかに、おしゃれだけれどなんとなく落ち着いているのが魅力的なのかもしれないですね。

 でも、俺自身の意見としては、なんとなくイメージとしてはいい街だけれど、実際住むのに不便そうな街が多い気もする。二子玉川・広尾・代官山・青山などは、どういう街なのかイメージできません。ほとんど行ったことないし。

 で、俺が首都圏で住んでみたい街は、まず神保町。これははずせません。あとは、中央線の沿線ですね。荻窪なんか、いいかもしれない。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 今第三部「高原のスピノチスト」を読んでいて、これはチベット仏教の話である。

 「グル」とか「ポア」などの用語が出てきて、どこかで聞いたことがありますが、チベット仏教で使われる場合の意味が分かる。話の内容も、ある部分は怪しげな宗教の話のようにも感じるのだが、なかなか魅力的でもある。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
 読むのは休み。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→やはり読むのは休み。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
土井英司『成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方』(2005年,ゴマブックス)
オンライン書店ビーケーワン:成功読書術

「元・Amazonのカリスマバイヤーにして、メールマガジン「ビジネス・ブック・マラソン」の発行人が「読書の技法」を一挙公開。「学問のすゝめ」等、古今東西の名著のなかにこそ、成功へのヒントが詰まっている」(bk1の内容紹介)

 俺はわりとこういう本を軽く立ち読みして、なんとなくむかむかするのが好きです。これで色々やる気が出ます。我ながら変な性格。
 そういう意味で気になる
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2005年4月12日(火)
これからの音楽の可能性を感じるフリーペーパー

ということで、本日の、
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●買った本
・フリーペーパー『Deizon』

 たまたま見つけてもらってきました。「聞く音楽フリーマガジン」と書いてあります。

 名前の通り、9曲が収録されたコンピレーション。エイプリルレコード湯島レコードというふたつのレーベルのミュージシャンの曲が収録されています。

 曲の一部だけ、というのではなく、ちゃんと1曲まるまる収録されています。これが無料というのは、なかなか豪華。

 ちなみに、湯島レコードは、ゼロストの音源だけをリリースするというレーベル。「ゼロスト」については、レーベルのサイトから引用しておきましょう。

ゼロスト作品は著作権自体はアーティスト・クリエーターに帰属しているが、その扱いの自由度を限りなく開放しています。すなわち、商用・非商用での改変または非改変(原曲のまま)の無条件使用可能(届出不要)、商用・非商用での氏名表示や再利用の無条件使用可能(届出不要)というものです。
http://blog.livedoor.jp/yr05/archives/10850243.html

 色々面白い試みがあるんだなあ。
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●読んでいる本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。

 YMOのディスコグラフィーが載っていまして、この紹介文を読むと、後期のCDも改めて聴きたくなる。
 俺はアルバムでいうと「テクノデリック」以降は、あまりちゃんと聞いていなくて、ライブ盤やベスト盤で後期の曲を聴いているような感じなのである。

 「浮気なぼくら」や「サーヴィス」などのアルバムも、きちんと聴こうかなあ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
→読むのは休み。
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●読み終えた本
・なし
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●気になる本
・長山靖生『いっしょに暮らす。』(2005年,ちくま新書)
オンライン書店ビーケーワン:いっしょに暮らす。


 「いっしょに」といっても、単に家族だけではなく、さまざまな形での共同生活について考察した本のようだ。なんとなく気になる
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2005年4月13日(水)
USENが開始する「パソコンで見るテレビ」

 メディアとインターネットの関係がとか、色々な人が言っていますが、「わたしにゃーそういう難しいことはわかりませんので」、とりあえずこういうサービスを利用してみようかと思います。

●パソコンテレビ「ギャオ」
http://www.gyao.jp/
「ブロードバンド環境(実測値下り1Mbps以上)で、WindowsXP、WindowsMediaPlayer10をご利用の方であれば、誰でもすべてのコンテンツをご利用いただけます」とのこと。

 無料の会員登録をすると、現時点でも映画「シカゴ」や「マライア・キャリー来日記念スペシャル・イベント」、アニメ「あしたのジョー」・「魔法の天使クリィミーマミ」などを見ることが出来るそうです。

【参考】
・USENが無料ブロードバンド放送を開始,ISPフリーで視聴可能
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20050405/158503/

●鈴木貴博のビジネス散歩:第50回「メディア・通信融合」論の行方
http://premium.nikkeibp.co.jp/bits/bits_column/column_d50_01.shtml
→こっちの記事は、また違った視点での考えが書かれています。
 あるテレビ局の番組を、好きなときに見ることが出来ればいいのに、とか、テレビ番組ではなくテレビCMを個別に配信する方がビジネスとしては効率がいいとか、そういう話です。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 明日から、改めて、
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 を読んでいきます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。

 こっちも少しずつ。
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●読み終えた本
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
→様々なテーマに関する論文を集めた本。

 ようやく読み終えた。俺にとってはものすごく難しい本だったが、ところどころ出てくるエピソードなど、面白い部分も多かった。
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●買った本
 ここ数日で買った本のうち、紹介を忘れていたものをまとめて紹介。

2005.4.12(火)
【新刊】ブックファースト渋谷店にて
●『芸人バイブル』(2005年,宙出版)
→お笑い芸人のインタビュー集。登場するのは、浅草キッド、キャイ〜ン、よゐこ、ヒロシ、ますだおかだ、カンニング、アンジャッシュ、バナナマン、エレキコミック、田上よしえ。
 このラインナップだったら、俺は買います。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●堀井令以知『ことばの由来』(2005年,岩波新書)
オンライン書店ビーケーワン:ことばの由来

→タイトルどおり、「『ひょんなこと』とはどんなこと?」(本の帯より)とか、「どっこいしょ」とは、「べそをかく」とは、などを解説した本。

 一時期ほどではないにせよ、こういう本は好きなんです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
●辻谷秋人『サッカーがやってきた ザスパ草津という実験』(2005年,NHK生活人新書)
→今年からJリーグのJ2に昇格した「ザスパ草津」を追ったノンフィクション。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
【古本】渋谷、古書サンエーにて
●雑誌『IN・POCKET 2004年6月号』(講談社)
→講談社の、文庫サイズの雑誌。その月の講談社文庫のPRが中心ですが、なかなか面白いのです。
 この時の特集は、「伊坂幸太郎」、「角田光代」。

 どっちに興味があったかはお分かりですね。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
2005.4.13(水)
【新刊】
●雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→特集は、ドラマ最終回の採点、アニメ「ハチミツとクローバー」、対談:草野仁×浅草キッド、'05ブロスが選ぶ好きな男・嫌いな男、など。
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●気になる本
・鈴木知之『ゴキブリだもん』(2005年,幻冬舎コミックス)
「森林のゴキブリが、害虫のゴキブリが、ペットのゴキブリが…鳴く、泳ぐ、脱皮する、求愛する、子育てする、薬になる、食べられる! 愛らしいゴキブリたちの生の姿を紹介する」(bk1の内容紹介)

 表紙の写真はあえて載せません。怖いもの見たさの気持ちがあれば上のリンクをクリックしてみてください。
 俺は書店で見つけて、手に取るのをためらいました。気味わる、じゃなくて、気になる
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2005年4月14日(木)
「絵本とキャラメル」って、子どもにとっては正統派の楽しみだよね。

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ということで、本日の、
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●買った本
・絵本付きおかし『ぐりこえほん』
ぐりこえほん1
 グリコのオマケに、小さな絵本がついたものです。
 絵本は小ぶりではありますが、オールカラーだし、ハードカバーだし、なかなかしっかりした出来です。
ぐりこえほん2
 中はこんな感じ。
ぐりこえほん3
 グリコのキャラメルをなめながら絵本をパラパラめくっていると、「子どもの頃にこういう経験があったなあ」と思い出す。

 なぜかチョコレートやキャンディーではなく、キャラメルなんだよなあ、俺の場合。

【参考】
●「ぐりこえほん」公式サイト
http://www.ezaki-glico.net/ehon/index.html
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今日読んだのは下記の短編。

・森鴎外「寒山拾得」
→中国の唐の時代が舞台。坊主に出会う官吏の話。
 読み終わったあと、ぽかんとしてしまうような。「え、これで終わり」と。

・横光利一「頭ならびに腹」
→駅に急停車した電車に乗り合わせた人々の話。
 右往左往する群集と、まわりに我関せずの小僧(子僧)の対比が面白い。

・夢野久作「霊感」
→ある双子と、ひとりの女性に起きた奇妙な事件の話。
 推理小説のようでもあり、怪奇小説のようでもあり、はたまた落語のようでもあり。
 こういう話、好きです。

・萩原朔太郎「死なない蛸」
→タイトルどおり、蛸についての掌編。文庫本で2ページ弱。
 短いけれど、不気味な話。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●読み終えた本
・なし
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●気になる本
・加山雄三『I am music!』(2005年,講談社)
加山雄三IamMusic

「バイエル74番を1時間半でマスターしたのは8歳の時。ベートーヴェンの「皇帝」を聴いて突然涙したのは12歳。14歳で初めて作った曲は、後の大ヒット「夜空の星」…。加山雄三が語る、音楽的人生論」(bk1の内容紹介)

 こんな本が読める日が来るなんて、「しあわせだなぁ」。気になる
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2005年4月15日(金)
五反田経由、神保町行き、6.2kgの小さな旅

 最近、古本屋や古書展(古本市)に行っていなかったので、なんだか調子が悪かったんです。そこで、久々に行ってきました。

 初めに五反田の南部古書会館で開催されていた古書展を覗いてから、神保町へ。ここでも東京古書会館で開催されていた古書展を見て、さらに最近出来て気になっていた「古書モール」にも行く。あとは神保町の古本屋・本屋を数軒見て歩く。

 より細かな話は、後日俺のサイトにアップします。取り急ぎ買った本のタイトルと、ちょっとした説明だけ掲載。

 ちなみに6.2kgというのは、今日買った本の総重量です。
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ということで、本日の、
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●買った本
【五反田 南部古書会館 古書展「本の散歩展」】
・田村修一『山本昌邦 勝って泣く』(2004年,文藝春秋)
→山本昌邦氏はサッカーのアテネオリンピック監督。現在Jリーグジュビロ磐田の監督。
・川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2003年,新潮社)
・刈部謙一『盧延潤(ノ・ジョンユン)「裏切り者と呼ばれて」 』(2002年,河出書房新社)
→盧延潤選手は、Jリーグのサンフレッチェ広島・セレッソ大阪・アビスパ福岡でプレーした選手。現在は韓国Kリーグでプレーしている。
・神吉晴夫『俺は現役だ カッパ大将発言集』(1964年,オリオン社)
→神吉晴夫氏は、光文社の創立に携わり、「カッパ・ブックス」などのシリーズを考案した人。
・島秀之助『プロ野球審判の眼』(1986年,岩波新書)
・平出隆『白球礼讃 ベースボールよ永遠に』(1989年,岩波新書)
・スティーヴン・パイル『おかしなおかしな大記録』(1983年,文藝春秋)
→世界各地の「とほほ」と思ってしまうような人物・出来事を紹介するユーモアエッセイ集。
・デリス・ウィン:編・常盤新平:編『ミステリー雑学読本』(1982年,集英社)
・落語ナビゲート隊:編著『落ナビ』(2001年,文芸社)
→寄席の紹介、当時の新真打へのインタビューなど。
・『エイティーズ[八〇年代全検証]いま、何がおきているのか』(1990年,河出書房新社)
→討議:いとうせいこう×上野千鶴子×山崎浩一、吉本隆明インタビュー、対話:浅田彰×蓮實重彦、など。扇田昭彦氏の演劇論、柏木博氏のデザイン論他、当時の文化についての紹介。
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【神保町 東京古書会館 古書展「がらくた市」】
・秋山忠右『Nippon Air Scope』(1999年,京都書院アーツコレクション)
→日本の風景をヘリコプターの上から撮影した写真集。文庫サイズ。
・外山滋比古『新・学問のすすめ アウトサイダーの世界』(1984年,講談社学術文庫)
・外山滋比古『日本の文章』(1979年,北斗出版)
・澁澤龍彦『澁澤龍彦コレクション2 オブジェを求めて』(1985年,河出書房新社)
→澁澤龍彦氏が古今東西の書物から選んだ断章集。
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【神保町 中野書店 漫画部】http://nakano.fms.co.jp/
・いしいひさいち『となりの山田くん 5』(2002年,東京創元社)
・いしいひさいち『となりの山田くん 9』(2003年,東京創元社)
・いしいひさいち『ドーナッツブックス いしいひさいち選集 2 丸と罰』(1983年,双葉社)
・いしいひさいち『ドーナッツブックス いしいひさいち選集 3 健康と平和』(1983年,双葉社)
・いしいひさいち『ドーナッツブックス いしいひさいち選集 4 玉子と乞食』(1983年,双葉社)

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【神保町 書肆アクセス】http://www.bekkoame.ne.jp/~much/access/shop/index.htm
・林哲夫『忘茶庵用印』(2005年,スムース Pブック)
→A5サイズの豆本。表紙に古本を再利用するなど、凝ったつくり。林哲夫氏は本に関するミニコミ『スムース』の同人。
・林哲夫『読む人』(2005年,スムース文庫)
→林哲夫氏のスケッチ集。
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【神保町 古書モール】http://www.uranus.dti.ne.jp/~munta/
・佐野正幸『1988年10・19の真実 [近鉄・ロッテ]川崎球場が燃えた日』(2004年,光文社知恵の森文庫)
→1988年10月19日、近鉄バファローズがパ・リーグ優勝をかけてロッテとダブルヘッダーを戦った一日を追ったノンフィクション。
 当時、俺はバファローズが好きな小学生でした。
・山根一眞『スーパー書斎の遊戯術』(1997年,文春文庫)
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今日は、先日買った雑誌『Number』を読んでいたので休み。
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・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●読み終えた本
・なし
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●気になる本

・桐山秀樹『マンガ道、波瀾万丈』(2005年,徳間書店)オンライン書店ビーケーワン:マンガ道、波瀾万丈

「名作漫画家は、「人生の達人」だった−。弘兼憲史、本宮ひろ志、小林よしのり、ちばてつや、モンキー・パンチなど、戦後に誕生した名作マンガの巨匠や、現代の人気漫画家を取材し、創作の舞台裏を描く」(bk1の内容紹介)

 全員ではないが、何人かのマンガ家については気になる
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2005年4月16日(土)
眠いときは寝たらええんじゃ

 ということがわかる記事。

○仕事中の眠気に負けよう! “20分昼寝”のススメ
http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/370092i


 「15〜20分程度の短い時間で切り上げる昼寝」をすると、「頭をさえさせたり、疲れを取ったりといった、リフレッシュ効果がある」という。

 このくらいの時間なら、夜眠れないということもないそうです。

 ちょっと意外だったのは、昼寝の前にコーヒーを飲むといいという話。「カフェインは、脳に届くのにおよそ30分程度かかる。20分の昼寝なら、目覚めの頃にちょうどカフェインが効き出す」ということらしい。

 ちなみに、昼に眠くなる理由は、脳内の体内時計の「覚醒と睡眠の繰り返しは、約半日周期のリズムでも起きている」から、らしい。

 そういえば、山田風太郎先生が、一日を二分割して、二回に分けて寝ているという話をしていたのを読んだ記憶がある。資料等調べていないので、断言は出来ませんが。

 もしこれが風太郎先生のエピソードで間違いなければ、さすが医学部を出ておられるだけのことはある。体験から体の仕組みを理解されていたんだねえ。

 なんだか今日の文章はいつにも増してぐでぐでした感じですが、それは俺が眠いからです。コラムをアップしたら、早めに寝ます。明日も6時起きで仕事だし。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今日読んだのは下記の二編。

・宇野浩二「化物」
→熊の着ぐるみを着せられて、見世物に出される男の話。
 途中のスリルと、最後のすかされるようなどんでん返しが面白い。
 どこかで読んだような気もするが、この話を元にした話だったのかもしれない。

・梶井基次郎「愛撫」
→猫に関する妄想の話。
 絵を思い浮かべて読むと、なかなか不気味で心地いい。
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・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
 古本屋「古本すうさい堂」に注文していた本が届く。
高木ブー『第5の男』(2003年,朝日新聞社)
オンライン書店ビーケーワン:第5の男

→「「何もしなかった」からこそ、ここまで来ることができた。バンドマン、ドリフターズ、愛妻の死、そしてウクレレ・ブーム。「人生で大事なことは運と実力とチャンス」と信じて歩いてきた著者が語る「半生」と「反省」」(bk1の内容紹介)
 表紙の写真、いい顔だなあ。
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・明和電機『明和電機魚器(なき)図鑑』(1997年,NTT出版)
「兄の社長と弟の副社長が結成する総合芸術ユニット「明和電機」が開発した、ナンセンスすぎるマシーンたち26を大公開。副社長のマンガによる「ボツ魚器」解説を巻末に付したお徳用。〈ソフトカバー〉」(bk1の内容紹介)
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・昨日古本を買いまくった様子のレポートを、俺のサイトに早速掲載しました。
2005.4.15(金) 五反田経由、神保町行き、6.2kgの小さな旅 (2005.4.16掲載)
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page024.html
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●気になる本
・下川純一郎:撮影『青木さやか写真集 Ou` voyezーvous?』(2005年,集英社)

 あ、みなさんあんまり気にならないですか? 俺はわりと気になる。リンク先で表紙の写真を見ることが出来ますが、色々な意味で衝撃的です(あまりに衝撃的なので画像を載せる勇気がありませんでした)。
 「色々な意味」っていうのは、「首から上」と「首から下」ってことで。

 あと、タイトルは「どこ見てんのよ」のフランス語訳です。あ、これもどうでもよろしい?
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2005年4月17日(日)
村上春樹氏と川上弘美氏に関するwebサイト

 村上春樹氏と川上弘美氏に関するwebサイトを紹介。
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1.村上モトクラシ
http://www.shinchosha.co.jp/murakami/main.html
 村上春樹氏の著作・翻訳書を紹介するサイト。約半年間の期間限定のものらしい。
 新潮社のサイトの一部となっているが、他の出版社の本も紹介していくそうです。

 しかし、俺村上春樹氏の本って読んだことないんだよねえ。
 ファンの方にはぜひオススメを教えていただきたい。学生時代に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をすすめられたが、読んでいません。
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2.川上弘美氏、最新作『古道具中野商店』について語る。
http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/jisaku3.cfm?ISBN=441204-X
 上のサイトから、川上氏自身が『古道具中野商店』を紹介しているのを音声で聞くことができる。

 川上さんの声って、落ち着いた感じでいいなあ。
 あと、紹介が面白くて、本が欲しくなる。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今日読んだのは下記の一編。

・久生十蘭「謝肉祭の支那服−地中海避寒地の巻−」
→日本人の男女、コン吉とタヌキが、謎のモンド公爵にヨーロッパを連れまわされる話。

 旅行記のようでもあるが、なんだか登場人物がちょっとずつ変。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・『MSX MAGAZINE永久保存版 3』(2005年,アスキー)
オンライン書店ビーケーワン:MSX MAGAZINE永久保存版 3

「今回はついにベールを脱ぐ『1チップMSX』を大特集!他にもZ80の生みの親、嶋正利氏と西和彦氏の対談や現在サクラ大戦で人気の女優、横山智佐さんのインタビュー記事など内容盛りだくさん。さらにエミュレータで復活不可能と言われていた『カオスエンジェル』、『聖拳アチョー』、『プリンセスメーカー』をはじめとした懐かしのMSXゲームを多数収録」(出版社によるbk1での内容紹介)

 1990年代半ば、世の中が「Windows95」で沸き返る頃もなおMSXを使っていた身としては気になる
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 MSXっていやあこんなニュースも。

●CDJournal.com:MSX一台のみで制作されたゲームトロイカ・アルバム発売に!
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=8672

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●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年4月18日(月)
たまにはこんな休日も

 月曜日ながら休日だった今日、久々に目的も決めずぶらぶらとしてきました。

 まずは、日比谷シャンテシネで映画「ベルンの奇蹟」 を見る。1954年、スイスワールドカップでドイツが優勝した時期を舞台にした映画。
ベルンの奇蹟

 そのあと、銀座で行われる写真展を見る。ガーディアン・ガーデンでの『第24回写真「ひとつぼ展」』。みな1970年以降に生まれた若い写真家で、俺は誰も名前を知らなかったが、それでも興味深かった。
 個人的には、京都の建物を撮影した岡村佳代子『変化するグリッド』という作品が興味深かった。でかいビルの隣に、昔ながらの木造家屋が建っているのを通りの向かい側から撮影したような写真が並ぶ作品。
銀座ガーディアン・ガーデン

 その後、銀座の山野楽器とかApple Storeとかを覗く。あとは有楽町のビックカメラでノートパソコンが欲しいと思ったりもする。

 そこから、歩いて丸の内へ。丸の内OAZOに初めて入ってみる。とはいえ見たのは丸善だけね。
丸の内OAZO

 さらにあるいて日本橋へ。これまたはじめてCOREDO日本橋に入ってみる。とはいえ見たのはガレージショップというタカラの運営する雑貨屋だけね。
COREDO日本橋

 最後に九州じゃんがららあめんの日本橋店で昼飯だか夕飯だか分からない時間にラーメン食べて帰ってくる。

 という、まあなかなか充実した休日でした。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 今日読んだのは、次の二編。

・坂口安吾「風博士」
→ある博士の失踪にまつわる話。

 探偵小説風の始まり方なのだが、最後でそんなものは一気にすっ飛ばされて、なんとも気味の悪い、すっきりしないラストが待ち構える。

・牧野信一「ゼーロン」

 馬とともにブロンズ像を運ぶ男の話。
 なんというか、もっと長い話の一場面を切り取ったような印象。だから、読んでいて奇妙な感じがしてしょうがない。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
 丸の内OAZO内の丸善にて。

・いしいひさいち『戦場にかける恥』(2005年,双葉文庫)
オンライン書店ビーケーワン:戦場にかける恥

→双葉文庫で定期的に出ているいしいひさいち傑作選です。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・川上弘美『古道具中野商店』(2005年,新潮社)
「「好きをつきつめると、からっぽの世界にいってしまうんだな。」 学生街の小さな店に集う人たちの、なんともじれったい恋。世代をこえた友情。どこかあやしい常連たち…。なつかしさと幸福感にみちた長篇小説。『新潮』掲載」(bk1の内容紹介)

 昨日、著者の声による商品紹介を新潮社のサイトで聞いたら、やっぱり欲しくなって買ってきました。
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●気になる本
・恩田陸『劫尽童女』(2005年,光文社文庫)
劫尽童女

「この世のものならぬ真実。我々の持ち得ぬ叡知。…この少女は人間なのか? いま最も注目される作家が拓く新境地。季刊『ジャーロ』連載に加筆修正しまとめる」(bk1での内容紹介)

 単行本のときは読み逃していた小説が文庫化。これを気に読もうかなあ。気になる
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2005年4月19日(火)
こいつは懐かしい! 「カルトQ」YMO大会の再現テキスト

 下のサイトに、フジテレビのクイズ番組「カルトQ」のテーマ「YMO」の回を書き起こしたページがあります。
・http://www1.u-netsurf.ne.jp/~ozawa/ymo/ymo.html

 知らない人へご説明すると、「カルトQ」とは、1991年〜1993年にフジテレビ系列で放送されたクイズ番組。
 1992年の途中までは深夜のローカル放送でしたが、その後全国放送されました。

 特定のテーマに関する、非常にマニアックな知識を競うクイズで、知らないテーマだと問題の意味すら分からないこともありました。ある意味、新しいクイズの形をつくったと思う。
 今でも、ある分野のマニアックなクイズを「カルトクイズ」と呼んだりしますよね。

 で、そのYMOの回の話。当時電気グルーヴのメンバーだった、まりんこと砂原良徳氏が優勝しています。多分、我が家にもまだ番組を録画したビデオがあると思う。
 放送された頃はYMOの再結成直前で、アルバムが再販されたり、ラジオや雑誌で取り上げられていました。

 当時中学生だった俺も、その頃はじめてYMOを聴き、夢中になっていました。実は予選会への参加応募のハガキも送りました。
 フジテレビから電話があって、予選の筆記試験の案内をもらったのですが、たしか学校の行事があって断念したのでした。多分、卒業記念で学校が生徒を映画館に連れて行くとか、そんなの。

 今思えば、そんなもんすっ飛ばして予選に行っておくんだった。予選落ちは間違いなかっただろうが、思い出にはなったよなあ。ああ、懐かしい。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。

 YMO特集は既に読み終えていて、いまは「はっぴいえんどファミリーの今昔」をちょっとずつ読んでいる。
 でも、YMOに比べてしまうと読むときの力の入りようがどうしても違ってきてしまいますね。
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●読み終えた本
・『文豪ナンセンス小説選』(1987年,河出文庫)
 次の二編を読んで、全部読み終える。

・石川淳「知られざる季節」
→自分の伯父やその妾などとの関係を厭う男が、聾唖となって過ごす日々を描いた話。

 ラストは、それほど珍しい展開ではないが、それまでの流れから読むと意外な終わり方だった。

・中島敦「文字禍」
→バビロニア王国を舞台にした、文字の霊の話。

 話に出てくる書物狂の老人の話が、うすら怖い。文字や書物のことはよく知っていても、現実のことはまったく分からない、という人物。
 俺もそうなんないように気をつけないと。
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●買った本
・なし
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●気になる本
テリー・ジョンスン:監修『決定版ヘタうま大全集 7日間の短期集中プログラムで確実にヘタくそになる 』(2005年,ブルース・インターアクションズ)
オンライン書店ビーケーワン:決定版ヘタうま大全集

「ヘタうま絵の描き方を指南し、多数の実例を収録。やや過激な性表現などもあり。風味あふれる活版刷りで、袋綴じつき。誠文堂新光社1986年刊「ヘタうま略画・図案辞典」を大幅に加筆し、再構成」(bk1での内容紹介)

 テリー・ジョンスンとは湯村輝彦氏ですね。気になる方はどうぞ。
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2005年4月20日(水)
ひとこと。「なかなか、いい本だ」

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ということで、本日の、
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●読み終えた本
●『芸人バイブル』(2005年,宙出版)
オンライン書店ビーケーワン:芸人バイブル

 お笑い芸人へのインタビュー集。登場するのが、みな俺が読んでみたかった人ばかり。順に紹介しましょう。

・浅草キッド
「やっぱりね、自分のキャパ以上のことは出来ないんです」「分不相応のことをしても意味ないなって。例えば、大酒飲んで暴れまわるとか、アイドルを口説こうとか、大金を豪快に使い果たそうとか、いかにも芸人らしい豪快な欲ってあるじゃないですか、それは自分にはキャパオーバーなんじゃないのって思った瞬間、芸人人生楽になりましたねぇ」(p.13、博士)
「ウチのお袋なんて2年前、ついに殿に会って、”息子がこんなまっとうに生きて食べられるようになったのはたけしさんのおかげです”、って土下座しましたからね。傍目から見たら、本当に恥ずかしくて、なにやってんだ!っていうシーンで殿も困っていたけど、俺も現に親になって子供がいるんだけど、親からしてみれば自分の馬鹿息子を面倒見てくれて、一丁前に家庭まで持てるようにしてくれた人に、そんなことするのって当然だなあって納得できるんだよね。今考えると、そこまでしてくれた殿と土下座してくれた母に感謝したよ」(p.20、玉袋)

・キャイ〜ン
「人に笑ってもらうってことは人生最高の快感なんです。笑わせる、笑ってもらうとか、そういう意識はもう度外視。とにかく、自分がおもしろいと思うヤツと組んで、人に笑ってもらうことができた時の気持ちよさは、もうそれ以上のものはないですね」(p.29、天野)
「僕は天野クンの書くネタをどう表現すれば天野クンが喜んでくれて、みんなが笑ってくれるか、そればっかり考えています。もっといえば、だから、僕みたいな才能のない芸人でも、天野クンみたいな相方と組めばやっていけるんですよね」(p.32、ウド)

・よゐこ
「他の出演者を押し退けてまで、前に出るっていうのは苦手ですね。四番バッターやなくて永遠の二番手。ひな壇の後ろの方でええですわ(笑)」(p.41、濱口)
「一度社会人やってた分だけ、違和感はありますね。汗流して稼ぐのと違うから、バチが当たるんじゃないのかなとか…。いいのかなあ?みたいなのがあるんですよ」(p.45、有野)

・ヒロシ
「今のスタイルでいったら、僕は終わるでしょうね。みんな言ってるでしょ、アイツ消えるだろうなって。はっきりいってそういうことを言われるのはうっとおしいですね。だって、自分で一番わかってますから。でも、ブームが来てくれて、ブームに乗れてよかったです。もしブームが来なかったら、やっぱり今でも僕はバイトしていたでしょうからね。普通の生活が出来るようになって、ああよかった」(p.54)

・ますだおかだ
「オンエアバトルがなかったら、今の『M-1』も『エンタの神様』もできあがってなかっただろうなと思いますよ。だから、僕らを含めて若手芸人にとってNHKは神サマですよ、お笑いにとって先駆けですよ」(p.60、増田)
「とにかく、おもしろい人に早くなりたいですね。こういう展開できたら、コイツなんかおもしろいことやりそうだなっていう……。コイツ出るから、ちょっと見ようかなっていうね、そういう存在になりたいです。例えば、間寛平さんのようなね」(p.67、岡田)

・カンニング
「MCをやる人なんかはとくにすごい技術を持っているんです。だから僕はMCが困った時に、竹山にふれば何とかしてくれるだろうって思ってもらえるような武器になりたい」(p.75、竹山)

・アンジャッシュ
「でも、お笑いやめたら、じゃオレは何するんだろう?って。そしたら、やめるって思ってしまえば、好き勝手やっちゃえ、と。例えば、自殺する勇気があるくらいなら、何やっても怖くないでしょ。それと同じで、お笑いやめる勇気があれば、なんでもできるって、怖いことないって思えた」(p.80、渡部)
「ブームは怖いと思います、絶対に去るものだし。でも、いいんじゃないの。たぶん、見てる方もはらはらしたり、コイツらもうすぐ終わるだろうなって思ったりしていると思うけれど、でもブーム無しでしぼんでいくより、ブームが来てワッと注目されて売れた方がいいじゃないですか。だって奇跡みたいなもんですもん、瞬く間に一番になることなんて」(p.88、児島)

・バナナマン
「多分ね、芸人はみんな”これは絶対面白いだろう”って思ったネタがまんまとウケた時のガツン! ってくる感覚を一度は味わってるはずなんですよ。それを経験しちゃうと麻薬みたいなもんで、また味わいたいって思ってやめられなくなる」(p.94、設楽)
「ホントにお笑い以外はやったことないですから、僕からお笑いを取ったら何も残らないですよ。”自分にとってお笑いとは…”なんて、今まで改めて考えたことはなかったですけど、ちょっと大それたこと言っちゃえば、天職だと思ってます。32年間生きてきて、これだけ続けたものは他にないですからね」(p.101)

・エレキコミック
「ボケの方がおもしろいし目立つからボケ役になりたい人の方が多いと思うけれど、テクニックがついていくのはツッコミの方なんです」(p.106、今立)
「カメラの前で自然体でいる芸人なんていませんよ。みんなパワー出しまくっているし。素の顔はみんな違います。違う顔を徹底して見せている人が売れているんじゃないですか」(p.113、谷井)

・田上よしえ
「100%正解だって思ってやっても80%不正解なんてこともあったりして。それでも軌道修正はすべて自分ですから、毎回血だらけですよ。女はほんとに芸人なんてやるもんじゃない! 普通に嫁に行くべきだ!!」(p.120)

 やはり、みなそれなりのキャリアを積んだ、若手と中堅の中間の世代だけに、苦労もしていて、考え方がシビア。そして、自分を客観視して、自分達についてきっちりと語ることが出来る、という印象を受けた。
 こういう人たちが、これからも残っていくんじゃないかなあ。

 あと、資料として、「倉本美津留インタビュー」、「マネージャー座談会」、「お笑いヒストリー」、「お笑い賞レース」、ライブハウス・スクール・プロダクションのガイドも掲載されている。
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●読んでいる本
 明日からは、
・辻谷秋人『サッカーがやってきた』(2005年,NHK生活人新書)
オンライン書店ビーケーワン:サッカーがやってきた

 を読みます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・ハローケイスケ『ハローケイスケのあやしいアンケート』(2005年,宝島社)
オンライン書店ビーケーワン:ハローケイスケのあやしいアンケート

「子供のころのおやつは、いつも歯磨き粉だった」「バスト100センチだがAカップだ」 Yes or No? 読んで笑えて、答えて楽しい爆笑アンケート集」(bk1の内容紹介)

 ハローケイスケさんって、こういうネタをやる人なんだねえ。気になる
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2005年4月21日(木)
古本を買うときの醍醐味のひとつ

 まあ、あくまで俺にとっての醍醐味のひとつ。

 新刊書店では品切れで手に入らないけれど、だからといって古本屋ですごくよく見るわけでもない本があります。
 「あります」というか、俺にとってはそういう本が多いです。名前だけ知っていて、なかなかめぐり合えない本。

 筋金入りの古本好きの人は、そういう本を気合を入れて探したり、結構値が張っても思い切って買ったりします。

 しかし、根性もお金もない俺は、ちょこちょこと古本屋を覗いてはお目当ての本が自分に買える価格で並んでないかを眺めるような生活をしています。

 そんな中で、目当ての本をひょっと、納得できる値段で見つけると、
「おお、古本の女神が微笑んだ!」
 と思うことがあります。ちなみに、古本の女神は、女優で例えると緒川たまきみたいな感じです。

 今日は古本の女神がちょっとだけ微笑んだね。
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ということで、本日の、
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●買った本
自由が丘 西村文生堂にて

・村松友視『百合子さんは何色』(1997年,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:百合子さんは何色

→武田百合子氏が亡くなった後に書かれた評伝。
 これは、しばらく探していた。見つかるときはひょっこり見つかるもんですねえ。

・春風亭柳昇『寄席花伝書』(2000年,青也コミュニケーションズ)
オンライン書店ビーケーワン:寄席花伝書

→故・柳昇師匠が、自らの経験、先輩からの話などをまとめた、生き方の本。
 本自体は新刊でも手に入りますが、署名入りだったので迷わず買いました。

 この二冊を手に取ったら、他にも面白そうな本が色々見つかって、一緒に購入。

・西条昇『ニッポンの爆笑王100』(2003年,白泉社)
オンライン書店ビーケーワン:ニッポンの爆笑王100

→川上音二郎から、エノケン、ロッパ、エンタツ・アチャコと始まり、爆笑問題・ナインティナインあたりまで、時代ごとの「爆笑王」を紹介した本。
 この情報量は、勉強になりそう。そして面白そう。

・読売新聞社会部『東京今昔探偵−古写真は語る』(2001年,中公新書ラクレ)
オンライン書店ビーケーワン:東京今昔探偵

→東京にかつてあり、今は消えてしまった「千住のお化け煙突」、「淀橋浄水場」などを紹介した本。

・如月小春『如月小春のフィールドノート』(1984年,而立書房)
→劇作家の故・如月小春氏による、演劇に関するエッセイ・評論をまとめた本。

・南伸坊『単なる冗談』(1994年,ちくま文庫)
→1989年に書かれた、当時の時事的エッセイ。
 しかし、前に買ったまま読んでいなかった『無用な御意見』(1989年,大和書房)の改題した文庫版だったことを知る。くーっ。
 これもまた古本を買う醍醐味のひとつ。負け惜しみ。
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●読み終えた本
・辻谷秋人『サッカーがやってきた』(2005年,NHK生活人新書)
オンライン書店ビーケーワン:サッカーがやってきた

 早速読み終えました。ただ、今日はまとまった感想を書く時間がないので、また明日。

 ひとこと。ザスパ草津というチームを、表面的にしか知らなかったが、一歩踏み込んだ話が読めて、読んだ価値があった。
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●読んでいる本
 明日からは、この間買った
・雑誌『広告批評 2005年4月号』(マドラ出版)
 を読もうかなあ。
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・雑誌『THE DIG No.40』(2005年,シンコーミュージック・エンタテイメント)
→特集は「YMO」、「はっぴいえんどファミリーの今昔」、「ジェスロ・タル」。
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●気になる本
 ・特になし
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2005年4月22日(金)
日本のサッカーの可能性を色々と考える

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ということで、本日の、
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●読み終えた本
・辻谷秋人『サッカーがやってきた』(2005年,NHK生活人新書)
オンライン書店ビーケーワン:サッカーがやってきた

 草津生まれのスポーツ・ジャーナリストである著者が、サッカーチーム「ザスパ草津」を取材したノンフィクション。

 ザスパ草津というチーム、クラブは、決して順風満帆にここまで来たなわけではない。また現在も、色々と課題は抱えている。

 それでも思うのは、自分の町にサッカーチームがあって、それが人々の生活と関わっていること。
 さらに、ヨーロッパでは、それがもっと顕著である。

 それが分かるのが、かつてはドイツのチームでプレーし、現在はJリーグを目指してJFL(全国規模のアマチュアリーグ)の愛媛FCでプレーする友近聡朗選手の話。

 ドイツでは、「平日はそれぞれの仕事をしているが、土曜になるとサッカーを見る」(p.200)。ここで見るのは、ブンデスリーガという、日本で言えばJリーグのJ1にあたるレベルの試合。
 そして、「日曜日の午前中には教会に行く。そして午後になると、今度は地元のチームを応援するために集まってくる」(p.200)。これは、例えば四部リーグなど、下位のリーグのチームであっても変わらない、という。

 一方、日本でもここまで浸透はしていなくても、サッカーが地域に根付きつつある年もある。鹿嶋(鹿島)とか、浦和とか、新潟とかね。

 そう思うと、「おらが町のチーム」がないのは、くやしい。
 もちろん東京にも、「東京ヴェルディ1969」と「FC東京」というチームはある。しかし、どちらもホームグラウンドは調布の味の素スタジアムである。

 我が家からは、調布に行くのは浦和や柏に行くのとほとんど変わらないのである。
 そんなこともあって、両チームに肩入れすることには心理的抵抗がある。

 だから、もう少し東京の東側にサッカーのクラブがあればと思わずにはいられない。

 あまり本の内容と関係のない俺の願望の話になってしまいましたが、そんなことを考えさせてくれる。

 もちろん、「ザスパ草津」の二〇〇四年のJリーグ(J2)昇格までの経緯が、コンパクトだがしっかりとまとめられていて、ノンフィクションとして読み応えがあります。
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●読んでいる本
・雑誌『広告批評 2005年4月号』(マドラ出版)
広告批評2005年4月号
→俺は、普段テレビをほとんど見ないので、特にテレビCMについては情報源として参考になる。
 最近一ヶ月くらいの雑誌・新聞・ポスターも含むCMについて、注目点を紹介しているので。

 今回の特集は、最近五年間くらいの新しい広告の動きの紹介で、これもまた面白い。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・『球場物語』(2005年,ベースボール・マガジン社)
オンライン書店ビーケーワン:球場物語

「球場、それは夢が始まる場所。魅惑の聖地甲子園球場、東京ドーム誕生秘話、懐かしのフランチャイズ球場、ボールパークの歴史、現役選手&OBが選ぶ想い出の球場などを紹介。12球団本拠地と全国464地方球場ガイドも収録(bk1の内容紹介)

 地域に根ざしたスポーツを考えたとき、野球にもまだまだ可能性はあるように思う。特に地方の球場をどう活かすか。そういう意味で、「全国464地方球場ガイド」というのが気になる
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2005年4月23日(土)
「池袋から御茶ノ水は地下鉄なら15分だ! 急げ!」(見知らぬおじさん)

 えー、タイトルは見知らぬおじさんに言われたのではなく、俺自身の下調べの結果です。

 本日は、午前中に「池袋西口公園古本まつり」に行きました。東京芸術劇場前の池袋西口公園に、古本屋さんが出店した青空古本市。

 天気もいいし、のんびりしていたのですが、公園内で昼寝する人、弁当を食べる人、尺八を吹く人もいて、その中で老若男女が古本を見て歩くという、なかなかカオスな雰囲気でした。

 これは4月26日まで、10:00-20:00(最終日18:00)で開催されています。

 その後、神保町へ。東京古書会館で行われたトークショー、「古本屋の著作を語る」を聞いてきました。古本界の重鎮である八木福次郎、青木正美の両氏が、古書店の店主・店員が書いた・関わった本を紹介しながら、古書店や出版に関する過去のエピソードを語る。

 俺は古書店や出版に詳しいわけではないが、そんな俺が聞いても面白い話が満載であった。

 あわせて、東京古書会館で開催中の「古本屋の書いた本」展を見て、さらに東京古書会館で開催している古書展(古本市)を覗いて、神保町を歩いて、帰ってくる。

 結局古本ばっかかよ!
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ということで、本日の、
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●買った本
【池袋西口公園古本まつりにて】
・東谷暁『困ったときの情報整理』(2001年,文春新書)
オンライン書店ビーケーワン:困ったときの情報整理

 情報整理とか、勉強法とかの本には、「これ!」という一冊はないと思うので、とにかく数を読んで、自分に取り入れられる部分を読むことにしようと思っている。
 ということで、著者についてなど、くわしくは知らなかったが、買ってみる。
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・中村 雄二郎『術語集 気になることば』(1984年,岩波新書 黄版)
術語集

 「アイデンティティ」、「エントロピー」、「パラダイム」など、現代思想に関係する用語を解説した本。大学生の頃、こういう勉強をしたなあ。だから今でもこういう本は気になる。
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・桂枝雀『らくごDE枝雀』(1993年,ちくま文庫)
らくごDE枝雀

 枝雀師匠の高座は、テレビやラジオで見聞きしたことはあるが、本は読んだことがなかった。もちろん、ちくま文庫で著作が出ているのも知っていたが、なんとなくタイミングが合わなかった。今回ひょっと見つけて、購入。
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・永江朗『インタビュー術!』(2002年.講談社現代新書)
インタビュー術!

 刊行当時話題になったのは知っていて、書店でも見た記憶があるが、なぜか読み逃していた本。これもひょいっと見つけて、購入。
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・志村けん『志村流 金・ビジネス・人生の成功哲学』(2002年,マガジンハウス)
オンライン書店ビーケーワン:志村流

 芸人さんがビジネス風の話をする本は、企業秘密を明かすことにもなるので、どのくらいまで書いているのか気になって購入。
 こういう「ビジネス書っぽい本」、結構好きです。
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【神保町 東京古書会館にて】
・『「古本屋の書いた本」展図録』(2005年,東京都古書籍商業協同組合)
「古本屋の書いた本」展図録1
 神保町で行われる展示会の図録。展示されている本を紹介している。
 古本屋が書いた・関わった本のデータとしても貴重。
「古本屋の書いた本」展図録2
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
【神保町 古書モールにて】
・赤瀬川原平『千利休 無言の前衛(1990年,岩波新書)
千利休

 先日読んだ赤瀬川氏の『目利きのヒミツ』にこの本の話が出てきて、印象に残っていたので購入。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 事前に想像していたよりは、買った本の数は少なかったですね。
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●読み終えた本
・雑誌『広告批評 2005年4月号』(マドラ出版)
広告批評2005年4月号
→今回の特集は、最近五年間くらいの新しい広告の動き。

 色々と面白かった。広告って、色々な方法が考えられているんですねえ。

 山形で、電車の窓に「曇った窓に指で書いた文字」風のステッカーを貼ったスープの広告とか、アルゼンチンのビール会社が、スポンサーになっているサッカーチームのユニフォームに、母の日の試合だけ会社名ではなく選手の母親の名前を入れたとか、特に興味深かったなあ。
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●読んでいる本
 明日からは、
・遠田雄志『組織を変える〈常識〉 適応モデルで診断する』(2005年,中公新書)
オンライン書店ビーケーワン:組織を変える〈常識〉

 を読む予定です。
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●気になる本
・特になし
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2005年4月24日(日)
近所の駐車場で見つけた貼り紙

駐車場で!

「駐車場で!」

 「!」をつける場所が違うような。変なところで声が裏返ったみたいな。

「犬の散歩(大小便)を」

 散歩=大小便かよ。

 そして結構大事なこととして、この貼り紙は駐車場を少し入ったところにあります。
 だから、この貼り紙を読んだときには、既に「駐車場で! 犬の散歩」をしている可能性があります。大小便は分からないけれども。

 謎が謎を呼ぶ貼り紙だ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。

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●読んでいる本
・遠田雄志『組織を変える〈常識〉 適応モデルで診断する』(2005年,中公新書)
オンライン書店ビーケーワン:組織を変える〈常識〉


 この本は「わが社の常識は世間の非常識」(はじめに・p.i)という言葉から始まり、組織の中での常識を考察する本。
 その常識によって、ある組織が、「時代の流れに適切に対応し、長期にわたって存続・成長してゆく」(p.iii)ためのメカニズムを考える。

 まだ読み初めで、結構難しいのだが、面白い。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・篠崎晃一:監修・佐々木正孝:著『アレ何?大事典』(2005年,小学館)
オンライン書店ビーケーワン:アレ何?大事典

「知らなくても恥じゃない。でも、知っていれば自慢できる! ふだん目にしているのに、名前がわからない「アレ」の名前がわかる事典。世間でどれくらいの人が知っているのか、東西差、世代差などのアンケート結果も紹介する」(bk1の内容紹介)

 表紙にも書かれているような、「知っているけれど名前が分からないもの」の名前を紹介した本です。面白そう。
 例えば、あれの名前の紹介も出てくるんだろうなあ。ほら、えーと、あの…、
 …とにかく気になる
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2005年4月25日(月)
燃朗は萌えとは関係ございません

 秋葉原で働いていて、「もえろう」という名前だと、さぞ「萌え萌え」だと思われがちですが。

 俺、そもそも「萌え」ってなんなのかもいまいち分かりません。

 しかし、今ブームらしいですね。すごい世界が展開されています。

●楽天ブックス→『萌えからはじまるライフスタイル』

 「アニメやマンガの名ゼリフ、名シーンを英訳することで、楽しく英語が覚えられます」という『もえたん』は、聞いたことがある。

 他にも、『萌えからはじまるデジタルライフ(パソコン& IT編)』とか、『萌える株式投資 一獲千金!超豊かなオタク生活』とか、『萌える法律読本(日々の生活篇)』とか、色々あります。

 なんだか、タイトルと表紙を見ただけで気分が優れなくなってきます。

 日本の将来は大丈夫だろうか。三島由紀夫が生きていたらなんと言うだろうか(すみません適当に書いてます)。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・遠田雄志『組織を変える〈常識〉 適応モデルで診断する』(2005年,中公新書)
オンライン書店ビーケーワン:組織を変える〈常識〉

 組織が長期的に存続していくために、組織内の常識を時代にあわせて変えていく重要性を論じた本。

 常識と対立し、常識を変えていくものとして、著者は「互解」という考え方を挙げている。
 これは、「組織の複数の個人の私見が主として私的なコミュニケーションたとえば会話を通して共有された理解」(p.27)。「互解」は相互理解を縮めた著者の造語。

 この互解と常識の関係を考察していく。

 内容自体は面白いのだが、著者が独特の造語をいくつも使うため、読みにくい。「互解」もそうだし、「想像が想像すること」を意味する「想造」なんていう言葉もある。

 面白そうなところをピックアップして読みます。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・恩田陸『「恐怖の報酬」日記』(2005年,講談社)
オンライン書店ビーケーワン:『恐怖の報酬』日記

「イギリスとアイルランドには、とても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない−。作家・恩田陸は、飛行機恐怖症を克服できるのか? 酩酊混乱のイギリス、アイルランド紀行エッセイ。『IN・POCKET』連載を単行本化」(bk1の内容紹介)

 作家恩田陸氏の紀行文。内容も読んでみたいのだが、旅行ガイドブックみたいなちょっと野暮ったい表紙も気になる
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2005年4月26日(火)
♪こーんにっちはっ!

 はい。こんにちは。

 愛・地球博に行く目途は今のところ立っていない俺ですが、とりあえず明日こんな催しを見てこようと思います。

●タイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜
タイムスリップ昭和展
4月27日(水)〜5月9日(月)
新宿タカシマヤ10階 催会場にて開催


 リンク先はタカシマヤのサイトです。

 大阪万博かあ…、まだ生まれてなかったよ。

 それから、東京大学総合研究博物館でも、特別展示「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展が5月8日(日)まで開催されているので、こっちも行ってみようかなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読み終えた本
・遠田雄志『組織を変える〈常識〉 適応モデルで診断する』(2005年,中公新書)
オンライン書店ビーケーワン:組織を変える〈常識〉

 組織が長期的に存続していくための組織の在り方を論じた本。

 抽象的な議論をしている部分は、著者独特の造語もあって分かりにくい。
 ただし、具体例を挙げて解説している部分は、分かりやすく、興味深い。

 著者の考えでは、最も望ましい組織の在り方は「試行型組織」と名付けられている。

 これは、過去に対する未練が強く、相互理解がなかなか形成されない。しかし、一度相互理解が形成されるとその考えの伝播や実験が促進される組織。
 つまり、「過去に対しては未練で未来に向かっては大胆」(p.126)という、一見あいまいで矛盾する組織が、周囲の環境には対応しやすい、ということらしい。

 なるほどねえ。

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●読んでいる本
・読売新聞社会部『東京今昔探偵−古写真は語る』(2001年,中公新書ラクレ)
オンライン書店ビーケーワン:東京今昔探偵

→東京にかつてあり、今は消えてしまった「千住のお化け煙突」、「淀橋浄水場」などを紹介した本。

 これはねえ、面白いですよ。自分が知らない頃の東京を知るというのは、非常に面白い。

 上野動物園の「お猿電車」とか、デパートの屋上遊園地とか、錦糸町にあった巨大なキャバレー「グランド・フォンテン」とか。

 元が新聞記事だったので、コンパクトにまとめられている。それがときに物足りない気もするが、その時はもっと詳しく書かれた本を読むということで。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・伊丹十三:著・「考える人」編集部:編『伊丹十三の本』(2005年,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:伊丹十三の本

「初公開のアルバム、湯河原の家、愛用品、手紙、幻のフィルム、懐かしいCM、未刊行原稿、親交の深かった人々へのインタビュー…。60年代、70年代最高のエッセイスト、伊丹十三の全貌をこの一冊に」(bk1の内容紹介)

 先月の文庫本復刊に続き、またまた新潮社より伊丹氏の本が。
 俺は氏の本をちゃんと読んだことがないのだが、この機会に読んでみようかなあ。気になる
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2005年4月27日(水)
展覧会てんこ盛り

 百展満展。意味はありません。思いつきで書きました。

 さて、今日は休日だったので、色々と展覧会を見てきました。

 まずは、本郷の東京大学総合研究博物館で開催中の特別展示「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展を見る。
「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展

 それから、同博物館で行われていた特別展示「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展新規収蔵展示「蒙古高原の旅 江上波夫コレクション」展も見る。
「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展

 その後、本郷の街をぶらぶらし、古本屋に立ち寄ったりして、御茶ノ水まで歩いてから電車で新宿へ。

 新宿タカシマヤで行われている「タイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜」を見る。
タイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜

 そして、新宿のCD屋や本屋をぶらぶらしていて、偶然ルミネtheよしもとのロビーで『よしもと芸人Tシャツ展』を開催しているのを知り、見てくる。

 今日はそんな、なかなか充実した休日でございました。
 でも、ゴールデンウィーク中はずっと仕事です。

 明日から、それぞれの展覧会について紹介していきましょうね
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読み終えた本
・読売新聞社会部『東京今昔探偵−古写真は語る』(2001年,中公新書ラクレ)
オンライン書店ビーケーワン:東京今昔探偵

→東京にかつてあり、今は消えてしまった風景を紹介した本。

 思いもよらないエピソードが多くて、非常に面白かったなあ。

 上野の不忍池で、1901年に自転車・電動自転車のレースが行われたとか(そのコースはもともと競馬場だった)、今の江東免許試験場があるあたりには、戦前野球場があったとか、隅田川沿い、白鬚橋のそばに日活の撮影所があったとか。

 そして、一番最後に出てきたのが、1940年に東京湾岸を埋め立てて、「東京万博」を開催する計画があった、という話。
 もしも開催されていれば、当時予定されていた東京オリンピックとともに、東京、さらに日本の姿が、今とは違うものになっていたのかもしれない。

 しかし、その1940年から50年以上たった頃に、同じく東京湾岸沿いで開催が予定されていた「世界都市博」も、当時の東京都知事が半ば意地で中止したし、東京という土地はつくづく「博覧会」には縁がないのかもしれない。

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●読んでいる本
 明日からは、
・村松友視『百合子さんは何色』(1997年,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:百合子さんは何色

 を読みます。
 
 武田百合子氏がなくなった際に書かれた評伝。
 著者の村松氏は、中央公論社の編集者時代に百合子氏の夫で作家の武田泰淳氏を担当するなど、昔から親交のあった作家。
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●買った本
古本【本郷 大学堂書店にて】
中村 雄二郎『術語集 II』(1997.5,岩波書店)
オンライン書店ビーケーワン:術語集 2

 現代思想におけるキーワードを解説した本。「安楽死」や「イスラム」、「複雑系」、「ポストモダン」など。
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市橋 芳則『キャラメルの値段』(2002.9,河出書房新社)オンライン書店ビーケーワン:キャラメルの値段
 ものの値段を中心に、昭和三十年代の日本の生活を振り返る本。
 まあ、当時は俺は生まれていませんが、「なつかしいもの」として刷りこまれている物事が登場して、面白そうなので購入。

 レジに持っていったら、レジのおばちゃん(店主さんなのか、そのご家族なのかは不明)から子どもの頃駄菓子屋でどんなものがいくらだったかを教えてもらう。

新刊【ヴィレッジヴァンガード 新宿ルミネ店にて】
・雑誌『もっと! ドラえもん』(小学館)
→単行本未収録の漫画、アニメ情報、グッズ情報など。
 全5冊の刊行を予定。フィギュア付き。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
テレビブロス2005.9号
 特集は、
 ・映画「イン・ザ・プール」。松尾スズキ・オダギリジョーへのインタビュー。
 ・少女漫画特集。美内すずえ先生インタビュー。
 ・ドラマ第一回採点
 
 最近のテレビブロスって、連載も含めて、より一層統一感がなくなってきている気がするなあ。
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●気になる本
堀井 憲一郎『東京ディズニーリゾート便利帖』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:東京ディズニーリゾート便利帖

「ディズニーワールドを徹底検証! 混まないトイレ、アトラクションの人気順位、パレード・花火スポット、レストランの空く時間帯からTDLポップコーンマップまで、今すぐ使える前人未到、抱腹絶倒の超ガイドブック」(bk1の内容紹介)

 堀井憲一郎氏といえば、しょうもないようなことから、なかなか役に立つことまで、色々と調べるコラムで有名。最近はあまり読んでいないし、ディズニーリゾートには縁はない俺ですが、どんなことを書いているのか気になる
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2005年4月28日(木)
燃朗、ついに東大に入る!

 まあ、入るのは簡単です。赤門を潜り抜ければいいので。
東大赤門

 そんなベタな話をしていると時間が足りないので、本題に入ります。

 本郷の東京大学総合研究博物館で開催中の特別展示「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展と、特別展示「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展、さらに新規収蔵展示「蒙古高原の旅 江上波夫コレクション」展を見てきました。

「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展

「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展

 まず、今回はJR上野駅から、「東大構内」行の都営バスに乗りました。普段ぷらぷら歩いている上野の街を、バスで駆け抜けるってのも、なかなか新鮮で面白い経験だったな。

 そのバスを、東大の竜岡門で降りて、東大構内へ。俺のようなお馬鹿は門でブザーが鳴って立ち入りを断られるかと思いましたが、そんなこともなく無事に入れました。

 そんなことを考える時点で既にして馬鹿だ。しかも「アメリカ横断ウルトラクイズ」で、飛行機での筆記テストの点が低いとそのまま東京に返されたのをイメージしているし。
 この例えも分かりにくいし。

 そんなことを思いながら、東大の医学部や理学部の間をぬって歩くと、東京大学総合研究博物館にたどり着く。
東京大学総合研究博物館

 中に入るときに、俺のようなお馬鹿はブザーが…、その話はもういいですね。

 無事中に入り、まずは「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展を見る。展示の内容は、次の通り。

 ・1760年 建築家・版画家、G・B・ピラネージによるローマの銅版画(想像図を含む)
 ・1851年 ロンドン万博。鉄とガラスで造られた『水晶宮』の模型。
 ・1889年 パリ万博。エッフェル塔の模型
 ・1893年 シカゴ万博。写真・模型。
 ・1937年 パリ万博。
 ・1937年 ニュルンベルクに作られた「光のドーム」。政治の芸術化。
 ・1958年 ブリュッセル万博。フィルム「電子詩曲」上映。
 ・1970年 大阪万博。

 特に興味深かったのは、やっぱり大阪万博。当時の写真がスクリーンにエンドレスで流れていて、当時の盛り上がりや、純粋に建築物(太陽の塔や、パビリオンなど)の迫力に感動する。

 それから、ブリュッセル万博での、ル・コルビジェの映像とエドガー・ヴァレーズの音楽による「電子詩曲」も、不気味だけれど見ていてわくわくした。
 「現代音楽」って感じの、ノイズやアンビエントのような音楽が流れるのにあわせて、具体物なのに抽象的なモノクロの写真・イラストが次々と表示される。印象的だったなあ。

 「『Systema naturae』〜標本は語る〜」展は、初めは見る予定はなかったのだが、実際に標本を目にすると、面白かった。

 難しいことは分かりませんが、植物・動物・鉱物の標本を眺めることがとにかく面白かった。
 特に動物の骨ね。クジラやオットセイ、クビワオオコウモリの全身の骨、カモノハシの頭蓋骨など、普段図鑑でも見ることがないものを実際に見て、印象的だった。

 これだけの展示が無料で見られるので、なかなかお得だと思います。デートにおすすめかどうかは、ちょっと分かりませんが。

 明日は新宿編だよ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。

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●読んでいる本
・村松友視『百合子さんは何色』(1997年,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:百合子さんは何色

 随筆家の故武田百合子氏についての評伝。
 
 第一章「百合子さんは何色?」を読んだところです。

 この部分には、百合子氏の夫で作家の武田泰淳氏の話が多く登場する。
 俺は実は、泰淳氏の本は、持ってはいるけれど読んでいないんですよ。でも、この本を読んで、泰淳氏の小説、特に『富士』を読みたくなってきた。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
http://www.bk1.co.jp/product/02536110
・恩田陸『小説以外』(2005年,新潮社)
http://www.bk1.co.jp/bookimages/0253/025361100000.jpg
「本屋さんに愛される作家は、いかにして誕生したか? デビュー以来14年にわたる「小説以外」の活動を一冊に集約。読書遍歴、デビュー前夜、創作の舞台裏…。恩田陸のすべてが分かる、決定版・恩田陸大事典」(bk1の内容紹介)

 実は最近あまり恩田氏の小説は読んでいないのですが、これでもファンを辞任しているので、やっぱり気になる
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2005年4月29日(金)
新宿で展覧会をはしごするの巻

 4月27日に行ってきた展覧会の話、本日は新宿編です。

 東大の赤門を出て、本郷の街をぷらぷらと御茶ノ水まで歩く。そこからJRで新宿へ。

 工事中の駅の線路にトラックが止まっているのを眺めたりしながら、
新宿駅にて
 南口を出て 新宿タカシマヤへ。

 ここで行われているタイムスリップ昭和展 〜EXPO’70とその時代〜を見る。
タイムスリップ昭和展

 まずは1970年の大阪万博関連の展示ということで、タイムカプセルのレプリカ、岡本太郎・三波春夫の両氏に関する展示がある。

 その他、万博関連グッズや、当時のパビリオンの記録映像なども展示されている。

 映像では、サンヨー館での、かっこいいのだが今から思うと非効率的な未来生活の映像が面白かった。
 たとえば、システムキッチンのような装置があり、冷蔵庫や電子レンジ、食器洗い機などが搭載されている。しかしこれが、直径2mくらいの円卓についていて、装置を使うには、機械を操作して円卓を回し、更にそれぞれの装置を操作する。
 かっこいいけれど、時間かかるなあ。でも、ああいう機械って、俺は大好きです。

 またミニシアターもあり、万博の記録映像、岡本太郎氏のドキュメンタリー、昭和のニュース映像を見ることができる。万博の最終日の映像は、ちょっと感動したなあ。パビリオンの人々がみんなで、会場で歌って踊って打ち上げをするんだが、これは祭りの終わりの寂しさを感じた。

 ただ、それぞれの映像が終わると、毎回今年公開の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の紹介が流れるのはやや興醒め。毎回同じ内容で五分近くあると、さすがに一回見たら充分です。

 その先は、万博以外の昭和の暮らしの展示。大阪万博の頃の一般家庭の原寸大模型や、「ウルトラマン」のジオラマ、グループサウンズや歌謡曲のレコードジャケット、グリコのオマケ、雑誌の万博特集号、などなど。
 このあたりは、ちょっとまとまりがなくて中途半端な印象。

 最後に「愛・地球博」の紹介コーナーがあって、展示は終了。

 物販は、昔懐かしの食べ物が食べれらるコーナーもありました。あとは、万博関連の本やDVDと、協賛各社の食玩。うーん、今回の展覧会の図録がないのが残念。
 展示全体としても、面白かったけれど、万博関連の展示意外にはお手軽に準備されたな印象を受けないでもなかった(実際は、色々と準備があったとは思いますが)。

 その後新宿をぷらぷらして、帰りにルミネ2によると、偶然ルミネtheよしもとのロビーで『よしもと芸人Tシャツ展』を開催しているのを知る。面白そうなので、これも見てきました。

 タイトルどおり、吉本興業の芸人さんがデザインしたオリジナルTシャツの展示。詳しくメモするのは忘れてしまいましたが、笑えるもの、笑えないもの、色々とございました。
 ルミネtheよしもとのロビーは入場無料なので、興味がある方はどうぞ。5月31日(火)までです。

 そういえば、ルミネtheよしもとの売店で、これを買いました。

・及川ホタル『及川ホタル ザ・ベスト』
及川ホタルザ・ベスト
 日本歌謡曲界に忽然と現れた才能の原石、及川ホタルのベスト盤。

 まあ、ペナルティの脇田さん(ワッキー)がコントで演じるキャラクターなんですけれどね。
 その歌のカセットが売っているなんて、感激だ。即行で買いました。
 歌は、くせになります。何度も聴いていると。

 あと、余計なお世話かもしれないけど、すごいジャケット写真。

 そんなこんなの休日でした。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
 明日からは、
・川上 弘美『古道具中野商店』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:古道具中野商店

 を読もうかなあ。
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●読み終えた本
・村松友視『百合子さんは何色』(1997年,ちくま文庫)
オンライン書店ビーケーワン:百合子さんは何色

 随筆家の故武田百合子氏についての評伝。
 
 色々と新しいことが分かって、面白かった。
 
 百合子氏が武田泰淳氏と結婚する前に、とある劇作家と恋人だったらしい、とか、十代の頃にすでに同人誌に詩や散文を書いていたとか(これは前に読んだことがあったけれど)、知れば知るほど謎めいた人だ。

 ただ、百合子氏の才能がいかに開花したかについては、著者の村松氏や、この本の中で引用されている埴谷雄高氏の意見に賛成する。

 それは、百合子氏が文章力を高めたのは、夫泰淳氏の口述筆記をしてからではない、ということ。泰淳氏の口述筆記が、百合子氏の文章力を培ったというのは、『富士日記』が出版された当時に、文芸評論家から出た意見らしい。

 俺には分析とか調査とかはできないが、百合子氏の文章の魅力は、百合子氏自身の人間としての面白さ、そしてそれを面白く紹介できる才能にあるんだと思う。

 この本にも出てくるのだが、百合子氏が若い頃にゴムひもを売り歩く中で、かつてお見合いした男性にゴムひもを売ろうとしたとか、埴谷雄高夫妻とお酒を飲んで、家でちゃんと寝ていたのに、泰淳氏が「百合子がいない」と夜中に大騒ぎした話とか。

 こういうエピソードが、面白い話としてちゃんと残っているのがすごいよなあ。

【参考】
・武田 百合子『富士日記 改版 上』(2002,中央公論社)
オンライン書店ビーケーワン:富士日記 上巻


・KAWADE夢ムック『武田百合子』(2004.2,河出書房新社)
オンライン書店ビーケーワン:武田百合子

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●買った本
・なし
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●気になる本
・松本 修『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』(2005.4,ポプラ社)オンライン書店ビーケーワン:探偵!ナイトスクープアホの遺伝子
「1988年の放送開始以来、関西を中心に絶大な人気を誇る長寿お化け番組「探偵!ナイトスクープ」。生みの親である著者が、番組誕生の瞬間から現在までを初めて書き下ろした、爆笑と感動の一冊!」(bk1の内容紹介)

 俺もそんなに詳しくないし、最近なかなか見る機会がないのだが、この番組好きです。詳しくないだけに気になる
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2005年4月30日(土)
今日は吉祥寺へ

 会社帰りに吉祥寺へ行ってきました。吉祥寺 kiss cafeで行われた古本すうさい堂の映像イベン<バリヤバい映像の夕べvol.2>へ。

 次のような映像を見ながら、古本すうさい堂のトークを堪能する、というもの。

・特撮ドラマ「快傑ズバット」一回分をまるまる上映
・「GUITAR WOLF」ライブ映像、
・「東京スカパラダイスオーケストラ」のライブ映像
・ピーター主演、映画『ギニーピッグ4/悪魔の女医さん』。ホラーコメディーで、ワハハ本舗の面々や竹中直人も出演しているが、なんとも腰くだけ。
・古い方の映画版『バットマン』。なんというか、随所にマヌケな部分が見え隠れして最高だった。

 いやあ、面白かった。

 イベントは月一回のペースで行うそうなので、今後も行こうと思います。
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●読んでいる本
・川上 弘美『古道具中野商店』(2005.4,新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:古道具中野商店


 想像通りの面白さ。
 登場人物が、みんなどこかしらユーモラスなのだが、それでも色々な事件が起こる。また人物同士で、色々な気持ちのぶつかり合いやすれ違いもある。

 そうしたあたりが、思わず笑ってしまう面白さを持っていながらも、切ないという不思議な魅力になっている。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【古本】吉祥寺「よみた屋」にて
・赤瀬川 原平 / 赤瀬川 原平〔著〕 / 赤瀬川 原平著『トマソン大図鑑 無の巻』(1996.12,筑摩書房)
オンライン書店ビーケーワン:トマソン大図鑑 無の巻

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・アンソロジー『読書と私』(1980年,文春文庫)
→山口瞳・半村良・庄司薫・北杜夫などの諸氏による書き下ろし。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・
・SEIBIDO SONG BOOKS『CMソング テレビ漫画主題歌付』(1977年,成美堂出版)
→楽譜・歌詞が載った文庫サイズの歌本です。
 CMソングっていうのが珍しいよね。
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●気になる本
・我孫子武丸『弥勒の掌(て)』(2005.4,文芸春秋)
オンライン書店ビーケーワン:弥勒の掌(て)

「妻を殺され汚職の疑いまでかけられた刑事。失踪した妻を捜して宗教団体に接触する高校教師。錯綜する事件、やがて驚愕の真相が…。書き下ろし。我孫子武丸スペシャル・インタヴューも収録する」(bk1の内容紹介)

 ミステリーです。我孫子氏の小説は、最近はなかなか新刊が出なかったこともあり、読んでいないのだが、高校生の頃には随分と読んだ。そんなこともあって気になる
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