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木の葉燃朗の読房より愛を込めて

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2005年2月


2005年2月1日(火)
バランスわるっ!

 あ、バランスが悪いのは俺の心身のバランスじゃないですよ。たしかに最近危ういけれど。

 今日、こんな看板を見つけました。ピンボケですが。

焼肉屋の看板

 「焼肉」でかすぎ。

 見えにくいと思いますが、左下に店の名前が赤く「ジャクソン」と書いてあります。

焼肉ジャクソン5

 ジャクソン5。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
玄侑宗久『死んだらどうなるの?』(2005年,ちくまプリマー新書)

→著者は僧侶であり、芥川賞作家。この本は下記四章からなる。
 第一章 死とはなにか?
 第二章 「あの世」って、どういうところ?
 第三章 魂って、あるのかな?
 第四章 あらためて、死とは何か

 かなり多くの感じにルビが振られていて、なるほど中高生からを対称にしていることが分かる。
 ただし、本の内容はなかなか難解。それでも、次のような部分には興味を惹かれる。

 著者が中学三年生の頃、日本脳炎で四日間ほど意識不明になった経験から考えたこと。
「死の瞬間みたいなときがあるとすれば、それはどうやあ本人にとって怖かったり苦しかったりするものではなさそうだ、ということ。つまり今の意識がそのまま死の瞬間まで続くのではない、という確信と言ってもいいだろう」(p.14)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・泉麻人『なぞ食探偵』(2005年,中公文庫)

→「ドイツ風ライス」、「ゼリーフライ」など、メニューに書かれた名前からは謎の料理を実際に食べに行った記録。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・佑木瞬『女子寮の中』(2004年,新風舎)

 タイトルどおり、現役の女子高校生が撮影した高校の女子寮の様子の写真集です。

 立ち読みで一通り眺めてしまったので、買わなかったのだが、変な意味じゃなく面白かった。同級生が撮影したからこそのリラックスした雰囲気が感じられて、「青春だ」と思った。
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●木の葉燃朗のサイトはこちら→本の話と小説と、身辺雑記のページ:がらくた放送局
●メールマガジンもやっています。サンプルと申し込み方法は下のURLにて(もちろん無料)。
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page141.html

●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。



2005年2月2日(水)
それほど大したことがない話を

●「フラッピー」というパズルゲームをご記憶か?
 我ながら、「ご記憶か?」ってどんな言い回しだよと思ってしまいますが。
 ファミコンやパソコンで人気のあった「フラッピー」が、Windows用のフリーウエアで復刻されています。
http://flappy.netfarm.ne.jp/

 追加マップは有料だけれど、無料の基本マップもなかなか歯ごたえがあります。
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●多分関東ローカルだろうけれど、
 2月3日(木)26:25〜27:50、テレビ東京で「ムーミン〜パペットアニメーション8作品〜」が放送されます。
 「パペットアニメーション」ということは、俺が知っているアニメーションとは違うんだと思う。声もすべて岸田今日子らしい。これは録画。
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※ 俺のサイト「木の葉燃朗のがらくた放送局」に、1月20日に行われたぜんじろうさんのトークライブ『ぜんじろうの処方せん・一回め』のレポートを載せました。よかったらご覧下さい。下記のURLです。
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page154.html
 「ぜんじろう 旅の途中」http://www.mimi33.biz/zenjiro.htmlのコーナーもどうぞ。

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
玄侑宗久『死んだらどうなるの?』(2005年,ちくまプリマー新書)

→著者は僧侶であり、芥川賞作家。この本は下記四章からなる。
 第一章 死とはなにか?
 第二章 「あの世」って、どういうところ?
 第三章 魂って、あるのかな?
 第四章 あらためて、死とは何か

 今日は読むのを休み。
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●読み終えた本
・泉麻人『なぞ食探偵』(2005年,中公文庫)

→「ドイツ風ライス」、「ゼリーフライ」など、メニューに書かれた名前からは謎の料理を実際に食べに行った記録。

 風呂の中で最後まで読んでしまう。もとが新聞連載ということで、マニアックで面白い内容をマニアックでない人でも楽しめるように書いている。これはすごく難しいと思うのだが、泉氏は昔からそういう文章が多い。すごいなあ。

 登場するメニューは、名前だけ聞くと木になるものが多いのだが、特に興味を持ったのが「いも重(埼玉・川越)」(pp.138-139)。俺は名前だけで、サツマイモの天ぷらがごはんに乗ったものを想像した。
 ところが、そうじゃないんですね。じゃあどんな食べ物か?

 それは、この本を読んで確かめていただいた方がいいかと。

 あと、京都には「木の葉丼」があるらしいよ(pp.164-165)。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・桜玉吉『御緩漫玉日記 1巻』(2005年,エンターブレイン)
→マンガ。雑誌『コミックビーム』(エンターブレイン)連載。

 作者はもともと、雑誌『ファミ通』が『ファミコン通信』だった頃から、ゲームのパロディマンガや日記マンガを描いていた方。
 その後、『コミックビーム』で自分の身辺や私生活を(桜氏自身の心身の不調とかも含めて)赤裸々に描くマンガを断続的に連載している。

 今回は、これまでどおりの日記マンガの間に、「おっとりエロ」をテーマに、フィクションともノンフィクションともつかない、女性アシスタントとの日々が描かれる。
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●買った本
・なし
 雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)、買い忘れました。
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●気になる本
・平間至『No music,no life.』(2004年,マガジンハウス)

「97年から続くタワーレコードのポスターキャンペーン「No music,no life.」の集大成。300名を越える参加アーティストと写真家・平間至が紡ぎ出す、音楽で生きる喜び」(bk1の紹介文)

 先日ぱらぱらと立ち読みをして、なんとなく眺めていたいと思った。気になる
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2005年2月3日(木)
マジですか?

 マジです。

 次の戦隊ヒーローは、「魔法戦隊マジレンジャー」(http://www.mimi33.biz/column/diary_data/diary08/www.tv-asahi.co.jp/magi/です。

 「ハリーポッター」ブームにあやかったのだろうか。

 魔法を使う五人の兄弟が主人公とのこと。

 最初、山上兄弟(プロフィール)みたいな感じかと思っちゃった。

 あ、山上兄弟は魔法じゃなくて手品のマジックか。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
玄侑宗久『死んだらどうなるの?』(2005年,ちくまプリマー新書)

→著者は僧侶であり、芥川賞作家。
 今日も読むのを休み。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→特集は「テニスの王子様」、「ドラマ第一回批評」、「特捜戦隊デカレンジャー」など。
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●気になる本
石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会:編『131人の女たちの告発』(2005年,石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会)

→あ、内容には全然興味ないです。読むつもりもないです。

 この「石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会」がつくって、自分たちで発行した本なんだと思うけれど、編者も発行者も「石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会」というのは、なんとかならなかったのか。
 本屋で探したり予約したりするのに言いにくいぞ、こりゃ。『「石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会」から発行されている「石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会」編の本はありますか?』、『は?(多分そうなる)』、『ですから、「石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会」がー』、
 …もういいですね。
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2005年2月4日(金)
YMO関連のテクノ歌謡コンピレーション三枚組!

 この話、前も書いたかも。もしそうだったらごめんなさい。

・CD『イエローマジック歌謡曲』(2004年,MHCL-490)

 「YMOの3人が作詞・作曲・編曲・プロデュース等、何らかの形で関わった「テクノ・ポップ歌謡曲」的な音源を3枚に集大成。」ということです。

 下記の【参考】のリンク先に収録予定曲が掲載されています。それぞれのサイトで曲順など若干違いますが、次のような曲が収録される模様です。
・酒井司優子「コンピューターおばあちゃん」
・スターボー「ハートブレイク太陽族」
・川上さんと長島さん「きたかチョーさん まってたドン」
・安田成美「風の谷のナウシカ」
・真鍋ちえみ「ねらわれた少女」

 もちろん、定番ともいえる下記のような曲も収録予定。
・矢野顕子「春咲小紅」
・シーナ&ザ・ロケット「ユー・メイ・ドリーム」
・イモ欽トリオ「ハイスクール ララバイ」
・山下久美子「赤道小町ドキッ」

 これは、買います。これが三枚組みで4,200円(税込)なら、買いです。俺にとっては。

【参考】
レコード会社の紹介ページ:http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCL000000490
Amazon.co.jpの紹介ページ:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0006TPHSA/garakuta07-22

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ということで、本日の、
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●読んでいる本
最相葉月『熱烈応援!スポーツ天国』(2005年,ちくまプリマー新書)

→2002年の冬から、2004年の夏まで、マイナーなスポーツの競技場で、主に観戦する人を取材した本。

 スポーツ観戦に熱中する人を「観戦症」と呼び、面白く、かつ熱く紹介している。最相氏にも熱さが観戦している回もある。
 これは面白い。一番初めに、最近認知度が上がった女子サッカーを持ってきているのも、構成として上手いと思う。その後、競輪・ビリヤード・ラクロス・スポーツチャンバラなどを観戦する人を取材している。
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●読み終えた本
玄侑宗久『死んだらどうなるの?』(2005年,ちくまプリマー新書)

→著者は僧侶であり、芥川賞作家。

 俺にとってはなかなか難解だったが、同じくらい興味深かった。
 各種の宗教に加えて、古今東西の哲学・物理学も引用され、頭が刺激される。

 例えば、「縁起」、「無常」、「色即是空」の説明があるのだが、少し引用してみよう。

 「『存在し、しかも存在しない』という状態は、仏教では『空』と表現される」(p.108)。「どんな物体も粒子も現象も、あるいは宇宙全体のどんな存在も、何も、絶対的な普遍性をもたない」(p.108)。
 このことを、コップ一杯のコカコーラを、人間と犬と鳩とコウモリには違った感じ方をするという例で説明する。

 そして、「モノが常に観察者やその他の条件との相互依存のなかに存在するのが『縁起』、刻々と変化するから変わらぬ実態などない、というのが『無常』である」(p.110)。「しかもこれは、いかなる粒子についても、また意識についても当てはまると仏教では考える。粒子であれ意識であれ、固定して概念化したものが『色』だが、それらは実態ではないから、しつこく『色即是空』と申し上げているのである」(p.110)。

 そして、その後にまさしく書かれているのだが、「量子力学は、ようやくにしてこの認識に到達したといえるだろう」(p.110)ということで、仏教と量子力学との考え方に共通点が見えてしまうのである。

 これは面白い。
 ただ、玄侑氏と似たような表現で、エセ科学や怪しい宗教の考え方を広めようとする者もきっといるはずで、それを混同しないように注意をしないといけないと思う。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・別冊宝島1114・森岡浩:監修『名字の新聞』(2005年,宝島社刊)
「名字別の特ダネ満載! 名字の由来や同じ名字の偉人・著名人、名字別の運勢など、あなたの名字の事件、物語を大スクープ! 名字全国ランキング10,000位までを収録」(bk1の紹介文)

 コラムアパートなでしこ荘3号室のあ・そ・び盛りさんの2月2日のコラムや、同じく2月2日のお題場で苗字の話題が出たので、ちょっと気になる本。
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2005年2月5日(土)
ここのところ買ったCDの話。

 ここのところずっと仕事で、あまりコラム向けのネタもないので、そんな話です。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
【ここ数日で買った中古CD】
 かなり脈絡なく買っています。まだ全部聴き込んでいません。本当はそれじゃダメなんだけれどね。

・つじあやの『COVER GIRL』(2004年,VICL-61378-9)
→カバーソングの二枚組。「tokyo side」は、多彩なアレンジで「パレード」(山下達郎)、「年下の男の子」(キャンディーズ)、「星に願いを」などを歌う。
 「kyoto side」は、彼女らしいウクレレの弾き語り。屋外での録音などもある。「チェリー」(スピッツ)、「結婚しようよ」(吉田拓郎)、「お世話になりました」(井上順)など。

・クライズラー&カンパニー「フォルテッシモ」(1995年,ESCB-1719)
→葉加瀬太郎も在籍していたユニット。クラシックのカバーを中心としたベスト盤。

・フェアチャイルド『フラワーバーガー』(1989年,D32A-0424)
・フェアチャイルド『ギミックス』(1991年,PCCA-00253)

→若き日のYOUの歌声が聴ける。

・THE BOOM『ジャパネスカ』(1990年,CSCL-1516)
→俺はどちらかと言うと「島歌」や「風になりたい」の印象が強いので、このアルバムのタイトル通りスカのリズムのノリのよさは意外。でも、いいアルバム。

・小川美潮『ウレシイノモト』(1992年,ESCB-1278)
→このオリエンタルな感じは、好きだなあ。

・ユカリフレッシュ『yukari's perfect!』(1997年,escd-002)
→よく知らなかったけれど、ジャケットからなんとなく想像して買ったらその通りの音楽だった。
 想像って、「おしゃれでポップ」という、単純かつ貧困な想像だったんだけれどね。
 このCDそのものはわりとあり。

・yurimari「街路樹」(1999年,AVDT-20051)
→yurimariはASAYANのオーディションデビューだよなあ、たしか。
 1曲バラードでわりといい曲があった記憶があって買ってみたが、これではなかった。しかし、この曲はこの曲であり。

・スィンギング・ポプシクル『スィンギング・ポプシクル』(1998年,SRCL-4324)
→バンド名が気になって買う。多分、「ギターポップ」と言うのだと思う。こういう音楽も、意外と好き。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 上記の感想、「お前わかってねえなあ」という部分がありましたら、ぜひご教授ください。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
 明日から、
・赤瀬川原平『科学と抒情』(1992年,新潮文庫)
 を読みます。
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●読み終えた本
最相葉月『熱烈応援!スポーツ天国』(2005年,ちくまプリマー新書)

→2002年の冬から、2004年の夏まで、マイナーなスポーツの競技場で、主に観戦する人を取材した本。

 取材に際し、最相氏が自身に課した制約がなかなか興味深い。
@特別な事情がある場合を除き、「事前に取材依頼は行わず、当日券で入場すること」(p.10)
A「応援を真似してみること」(p.10)
B「できるだけ予選から決勝まで観戦すること」(p.10)

 そして、マイナーだが熱い観戦者がいるスポーツの特徴も、また面白い。
@「観客数と関係者の数にあまり差がない。つまり、観客イコール選手、選手イコール観客」
A「選手はフレンドリー」
B「グッズが豊富」
C「スポンサーがつく競技は賞金・商品、来場者へのおみやげが用意されている」
D「あらゆる年齢層が楽しめるようになっている」
E「『スポーツ』という言葉をかぶせてオリンピック公式種目化を目指している」
F「Eの競技では、国会議員が主催団体の役員をつとめていることが多い」
G「中に入ってみないと会場だとわからない資金難の競技も多い」
H「選手と観客と主催者がみんな楽しそうで一体感がある」
(pp.10-11)

 俺もこの本を読んで、「今年はJ2(Jリーグの2部)となでしこリーグ(女子サッカーリーグ)をスタジアムで観戦しよう」という思いを強くしたのであった。
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●買った本
・なし

 雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)の新しい号が出ているので、明日買ってきます。
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●気になる本
やなせたかし『人生なんて夢だけど』(2005年,フレーベル館)

「86歳。ぼくの人生は、これから始まる! あるときは漫画家、またあるときは絵本作家、シナリオライター、作詞家、作曲家、歌手、編集者等々。マルチクリエイターやなせたかしの自伝。『中日新聞』等連載「この道」に加筆」(bk1の紹介文)

 やなせ先生86歳かあ。バイタリティあるなあ。どんな半生を過ごしてきたのか、気になる
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2005年2月6日(日)
耳カキのカフェイベントのお話

 トップページからもリンクされていますが、「〜『日刊 耳カキ』プレゼンツ バレンタインデー企画〜 ワンデイ冥土カフェ 『ミミィ』」の話をしましょう。
http://www.mimi33.biz/2_13event.html

 俺は今回、カフェのウエイターに挑戦します。「耳カキファミリーのきたないどころ(男子)」筆頭として、顔はきたないけれど心はきれいな接客でおもてなしします。
 ちなみに、俺は普段着ではなくカフェらしい服装をすべく、色々準備しています。ある意味、コスプレです。見に来てください。爆笑・失笑、お待ちしています。

 それから、当日はブックレットの販売と、フリーペーパーの配布も予定しています。フリーペーパーはイベントのために鋭意製作中です。

 ということで、お越しいただける方はぜひイベントでお会いしましょう。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・赤瀬川原平『科学と抒情』(1992年,新潮文庫)
→森羅万象を、ある時は「科学」し、ある時は「抒情」して生まれたエッセイ&絵日記。

 この本の面白さは、色々考えて行くうちに、話が「ぐでぐで」になってしまう面白さです。普通、「ぐでぐで」で、かつ面白いというのはなかなか難しいのだが、そこはさすが赤瀬川原平氏。

 梅昆布茶をかき混ぜているうちに、その中に「棒渦巻きギャラクシー」を見つけ、宇宙の形状に話が進む「空虚に沿って物質は分布する」(pp.31-44)などは、よくわからないがなんだかすごい。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→特集は「ドラ・グッズだけで人は生きてゆけるか? ドラえもんで暮らそう!」
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内田樹『先生はえらい』(2005年,ちくまプリマー新書)

「「先生はえらい」のです。たとえ何ひとつ教えてくれなくても。「えらい」と思いさえすれば学びの道はひらかれる。だれもが幸福になれる、常識やぶりの教育論」(bk1の紹介文)

 ちくまプリマー新書三冊目。立ち読みしたら面白そうだったので買ってくる。
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●気になる本
大住良之『アジア最終予選』(2005年,双葉社)

「ジョホールバル、ドーハ…、激しい戦いの明暗を分けたものとは? 1993年と97年のサッカーワールドカップ「アジア最終予選」の記憶と記録をたどり、2006年のアジア最終予選におけるジーコ・ジャパンの戦い方を探る。 」(bk1の紹介文)

 俺もサッカー好きのはしくれとしては、気になる。もうすぐ最終予選も始まるし。
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2005年2月7日(月)
読みました(このみ)

 間下このみって、どんだけの人が覚えているんだ。なんてことを言いつつ、読みましたよ、この本。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【1】
 またもや耳の穴カキ麻呂から送られてきた本。今回は江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)。映画化もされて、この原作も随分売れているようです。
 で、やっぱり読んでしまう貧乏性な俺。早速読みはじめました。

 …。
 ……。
 ……うーん。うーん。

 ダメだダメだダメだ!
 と、思わず放り投げそうになってしまいました。しかし、ふと、「これはこの本の内容に問題があるわけじゃないのかもしれない」と思いました。
 もちろん、俺に問題があるわけでもない。
 じゃあ、なにに問題があるのか?

 本を読む環境です。

 そこで、この本を読むのにふさわしい場所に行くことにしました。

 ……。

 着きました。
東京タワー01
(続く)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 東京タワーへ行った記念に、東京タワーオリジナルキャラクター「ノッポン」の耳カキを買ってきました。
ノッポン耳カキ
 このコラムを読んでいただいる方2名に、どどんとプレゼントします。
 2月17日(木)までに、mail@mimi33.bizへ、メールでご応募ください。件名「ノッポン」で、お名前(ハンドルネームで結構です)、返信先メールアドレスをご記入ください。当選者は「日刊 耳カキ」内で発表するとともに、メールでご連絡致します。コラムの感想なども書いていただけるとありがたいです。

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●読んでいる本
・赤瀬川原平『科学と抒情』(1992年,新潮文庫)
→森羅万象を、ある時は「科学」し、ある時は「抒情」して生まれたエッセイ&絵日記。

 「人間は天才を生んで凡才を育てる」(pp.208-219)を読んで、思い出したことがある。このエッセイは、文章でも絵でも、子どもの要素がある方が面白く、「子供は天才だとつくづく思う。ほとんど超能力をもっている。どうしてそれを棄てて大人になってしまうのか」(p.212)という話から、例によって考えが色々と広がる話。

 で、思い出したのはこんな記憶。
 幼稚園の頃、動物のぬり絵に非常にアバンギャルドな色使いで色を塗ったことがあった。まあ、当然当時は「アバンギャルド」なんて知らないのだが、とにかく普通の動物にはない色(ウサギが紫とか、猫が青とか)で塗った。
 それをねえ、周りの大人に笑われて「ぬり絵ってこんなんじゃないのよ」と言われて、それからそれなりの色で塗るようになった。

 これが、天才になったかもしれない存在が凡人として歩み始めた一歩だったのではないかと。もちろん、俺が天才だって言いたいのではなく、子どもがいわゆる「つまんない大人」になるきっかけは、案外こういうところにあるのではなかろうかと、そう思うわけです。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
美香&詩織+萌デジ製作委員会『萌えからはじまるデジタルライフ こうなっていたんだ!?パソコン&IT編』
(2005年,幻冬舎コミックス)

「萌えっこキャラがあなたにPC指南! 初心者から実用的な知識を欲する貴方まで、これを読めばデジタルライフが更に楽しく♪」(出版社サイトの紹介文)

 「萌えからはじまる」って、意味不明だ。気になる
 そもそも、そんなものからはじまるのはやめてクダサーイ。
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2005年2月8日(火)
江國香織『東京タワー』、いよいよ本の内容を紹介します。

 昨日はよく考えたら、本に関する話は全然していないからなあ。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【2】
 東京タワーで『東京タワ−』を読んでいます。

 主人公は、友人同士の二人の大学生。しかし、俺はこの二人のどちらにも全く共感できない。これは、多分俺が大学生の頃に読んでも同じことを思っただろう。一番接点を持ちたくないタイプだ。

 あ、読む人が読んだらネタバレになるようなことも書くかもしれませんので、読みたくない人は飛ばしてください。あと、江國香織さんのファンも読み飛ばしてください。江國香織さんも読んでらしたら、読み飛ばしてください。

 一人目の大学生は「透」。こいつは、年上の人妻「詩史さん」とお付き合いしている。肉体関係もある。要するに不倫ですな。それで、この詩史さんにどっぷりと依存してしまって、すべてを詩史さんにゆだねることが幸せだと思っている。

 例えば、詩史さんと過ごすことで「自分だけの生活が見つかった」(p.47)とか、「自分は詩史さんによって存在させられている」(p.47)だの、「詩史さんに与えられる不幸なら、他の幸福よりずっと価値がある」(p.57)、更には「詩史とでなければ言葉をかわしても意味がない、という気がした。詩史に対してしか、自分の言葉は上手く機能しないのだ。詩史とでなければ、食事などしたくなかった」(p.141)。

 くわー。なんなんだおまえ。

 しかもこの詩史さんというのも、ちょっとどうかと思うタイプの女性。まず、「代官山」にある「セレクトショップ」を経営していて、大晦日には親しい友人を家に招いて「年越しパーティ」をしちゃったりして、更に透と二人で「軽井沢」の別荘に旅行しちゃったりなんかしちゃったりする。
 そんなセレブでハイソな(自分で言っていてあんまり意味はわからない)方なのに、しゃれた中華料理屋で、透に「行ったことはないけれど、東南アジアっぽい店だね、ここ」(p.161)と言われて、「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」(p.161)なんて答えたりする。

 「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」

 素晴らしい言葉ですね。


 ああ、疲れる。久々に読書で気力体力を消耗している。こんな時は、東京タワー展望台からの景色を眺めて気分転換しよう。
東京タワーよりお台場を臨む
 わー、あれはお台場だー。
(続く)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 東京タワーへ行った記念に、東京タワーオリジナルキャラクター「ノッポン」の耳カキを買ってきました。
ノッポン耳カキ
 このコラムを読んでいただいる方2名に、どどんとプレゼントします。
 2月17日(木)までに、mail@mimi33.bizへ、メールでご応募ください。件名「ノッポン」で、お名前(ハンドルネームで結構です)、返信先メールアドレスをご記入ください。当選者は「日刊 耳カキ」内で発表するとともに、メールでご連絡致します。コラムの感想なども書いていただけるとありがたいです。

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●読んでいる本
内田樹『先生はえらい』(2005年,ちくまプリマー新書)

→教育についてというより、コミュニケーションについて書かれた本。

「あなたが『えらい』と思った人、それがあなたの先生である」(p.12)と定義して、「人間が誰かを『えらい』と思うのは、どういう場合か?」(p.12)についてあれこれ考える。

 そして登場するのが、次のような文章。
「恋愛が誤解に基づくように、師弟関係も本質的には誤解に基づくのです(p.18・強調部は、原文では傍点付き)。

 これは、なかなか面白い本かもしれない。
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●読み終えた本
・赤瀬川原平『科学と抒情』(1992年,新潮文庫)
→森羅万象を、ある時は「科学」し、ある時は「抒情」して生まれたエッセイ&絵日記。

 赤瀬川氏の直感の鋭さを感じたなあ。
 例えば、色々な価値の高騰、暴落について考えていて、「上がっているのは電気と宗教」(p.173)で、その次にこんな文章が登場する。

「カメラが暴落しそうになりながらも、何とか持ちこたえているのは、カメラが半分電気に身を任せてしまっているからかもしれない。いまやカメラは光学製品というより電子製品といった方がいいのだから、いずれ電気のほうに正式に入籍するのかもしれない」(p.173)

 そして21世紀になり、カメラはデジタルカメラとして「電気のほうに正式に入籍」しているのである。

 でも。
 デジタルじゃないカメラが残っていくであろうことも、別の部分を読むと分かる。デジタル時計よりもアナログ時計が普及していることに、その理由が見出せる。

「電子化による量産で時計があふれた結果、時計の実用性が薄まり、時計が抒情的物品に移行したところで、人々は実感の方を選んだのだ」(p.259)

 俺はカメラには詳しくないのだが、ライカとか、ロモ(LOMO)とかのカメラは、抒情で愛好されているんだろうなあ。
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●買った本
・なし
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●気になる本
間下このみ:写真・届かなかったラヴレター発刊委員会:編『届かなかったラヴレター Special editio』(2005年,文芸社)

「とっておきの涙、贈ります−。あの人に伝えられなかった想いをラヴレターにしてみました。03年刊より33編を抜粋し、再構成した、Special edition」(bk1の紹介文)

 昨日、「間下このみって、どんだけの人が覚えているんだ」と書いた後で、ネットで調べてみたら、びっくり! は、びっくり。
 写真作家として写真集を出しています。本人の公式サイトもありますが、日高のり子みたいな感じになっていて、当時の面影がない。
 しかし、10年以上のブランクを空けて写真作家としてデビューですか。さすが、ただものではない(これが言いたかっただけかよ)。
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2005年2月9日(水)
『東京タワー』、全五回の本日は第三回です。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【3】
 東京タワーで『東京タワ−』を読む。本日は第三回目です。

 昨日紹介した透とともに、もうひとりの主人公が、同じく大学生の耕二です。
 これがまあ透よりもたちが悪い。

 あ、ネタバレの可能性もありますので、これから小説を読みたい、映画を見たい、そして泣きたい、という方は、どうぞ読み飛ばしてください。

 こいつは、高校生の頃に同級生女子の母親と不倫した経験を持つ。その後、現在は喜美子さんという人妻と付き合い、一方で由利ちゃんという女子大生とも付き合っている。そして、父親は「かなり政治的な部類の医者」(p.170)で、就職を前に企業の重役と会食をしたりする。

 それだけでもいけ好かないのだが、こいつの女性に対する考え方がもう。

・女性を「捨てるのはこっちだ、と、決めている。/いままでもそうだったし、これからもそうだ。」(p.45)
・由利ちゃんといるときに喜美子さんから電話がかかってきて「女は、いったいどうしてこう身勝手なのだろう。人間にはそれぞれ個別の事情があるということをまるで無視して生きているのだ」(p.123)

 いや、おまえの方が身勝手だろう。

 他にも、「大学の奴らってさ、なんか刹那的じゃない?」(p.39)、「なんていうか、いましかたのしめねえみたいなさ」(p.40)なんていう台詞の後に、「たのしく生きるには金が要るし、たのしく生きられなければ生きる意味がない」(p.44)なんていう独白が入ったりする。「刹那的な大学の奴ら」と、こいつはなにが違うのだろう。

 だんだん、読むのがつらくなってきた。

 ということで、気分転換に、ガラスの床から地上を覗いてみました。
東京タワーガラス床1
 うひー、怖い。
 しかし、勇気を出して片足をガラスに乗せてみました。それでも一分くらい逡巡しました。
東京タワーガラス床2
 ひゃー。
 でも、思い切ってもう片方の足も乗せてみました。
東京タワーガラス床3
 ひょえー。

 …そんな様子を、外国人観光客の方に笑われました…。
(続く)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 東京タワーへ行った記念に、東京タワーオリジナルキャラクター「ノッポン」の耳カキを買ってきました。
ノッポン耳カキ
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
内田樹『先生はえらい』(2005年,ちくまプリマー新書)

→教育についてというより、コミュニケーションについて書かれた本。

 もう少しで読み終わるのだが、今日は休み。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
丹羽基二・牧野恭仁雄『佐藤さんの本(日本の苗字シリーズ1)』(2005年,浩気社)

「苗字に隠された家の歴史を覗くシリーズ。第1巻はやまと心の美しさを表す佐藤さん。佐藤の姓の「系譜」「家紋」「名づけ」「歴史上の有名人」がわかります。知れば知るほど、自分の苗字に愛着がわいてくる」(bk1の紹介文)

 ちなみに、同シリーズで下記の本も出ています。まさか「木の葉さんの本」は出ないだろうが、俺の本名の本はいつ出るのか、気になる
・鈴木さんの本(日本の苗字シリーズ 2)
・高橋さんの本(日本の苗字シリーズ 3)
・田中さんの本(日本の苗字シリーズ 4)
・渡辺さんの本(日本の苗字シリーズ 5)
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2005年2月10日(木)
なんだか話題になっていて嬉しい今回の感想文。

 でも、次の企画も決まってるってドユコトデスカ?(あ、ロボットみたいなしゃべり方になっちゃった) 次は斉田直世『現役女子大生キャバ嬢が教える ちょいモテ男になる技術』(2005年,幻冬舎)を場末のキャバクラの前で読みたかったなあ(うそ)。
 それはさておき、感想文の第四回です。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【4】
 こんばんは。「東京タワーで『東京タワ−』を読む」の時間がやってまいりました。

 本日は第四回目、いよいよ物語のクライマックスを紹介します。ここからは、本当にネタバレの可能性もありますので、十分ご注意ください。

 まず、透のクライマックス。詩史さんの軽井沢の別荘に旅行に行き、二人で泊まります。しかしその翌日、来るはずのない詩史の夫が来る。
 すわ、修羅場! とりあえず服を持って、風呂場に隠れます。

「透は、自分がふるえていることに気づいた。言われるままに風呂場に隠れ、夫の襲来に備えた。無事にきりぬけることなど不可能だった」(p.167)

 しかし、詩史さんと夫は、なにごともないかのように二人で別荘から出て行きます。その後、透も一人で別荘から出て、帰ります。

 以上。どうですか。その後、透と詩史さんは何事もないかのように会います。そこでこいつがなんと言うかと思ったら。

「一緒に生活しないで一緒に生きるっていう、条件をのむことにしたよ」(p.244)、「店に就職させてほしい」(p.245)

 くわー。なんなんだおまえ(あ、これ二回目だ)。そんなに「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」なんて言う女性(あ、これも二回目だ)のそばにいたいの?

 まあ、これで透の話は本当におしまいです。一方、耕二の方はどうかというと。

 由利ちゃんとの二股がばれたわけではないが、喜美子さんからの電話に出なかったことで、喜美子さんに捨てられる。さらに、高校の頃の同級生吉田(不倫した最初の人妻の娘)に付きまとわれ、由利ちゃんとの関係もぎくしゃくする。

 つまりですね、これまで女性を人扱いせずにわがままを通してきたら、すべての女性に人間らしく怒りをぶつけられて鼻っ柱を折られるという、身の程知らずにふさわしい最後を迎えます。

 でも、こいつは全然成長しません。つきまとう吉田に「お前さあ、俺に何か言いたいことがあるんならはっきり言えよ。何か言いたいことがあるんだろ? 昔のこと根に持ってさあ、つきまとうのっマズくない? 謝れって言うなら謝るし、土下座しろっているならするけどさ、あれはもう終わったことなんだよ。俺にとっては」(p.238)なんて言って、その後で透に吉田のことを「あいつガキなんだよ」(p.283)と言ったりする。

 挙句の果てに、ラストシーンで、バイト先の客である別の女(年上の男と付き合っている)とどう付き合うかを考える、という終わり方。
 ……なんか、なんなんだろね。

 はあ、やっと読み終えた。あまりに気分が鬱々としてきたので、特別展望台に登ってみました。ここは更に高いので、景色がまた違って見えます。
東京タワーより汐留を臨む
 わー、あれが汐留シオサイトかー。

 明日はラストで、まとめの感想を書きます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
赤瀬川原平『その日の結論』(1998年,NHK出版)

→1994年7月〜1997年12月の雑誌『放送文化』(NHK出版)連載のエッセイをまとめたもの。

 テーマは特にないが、その時その時の事件などについて、赤瀬川氏自身が考えたとりあえずの結論を提示していくスタイル。
 それゆえ、「なるほど!」と思う部分も、「申し訳ないけれど、それはなんか変だなあ」と思う部分もたくさんある。でも、その当時に赤瀬川氏が考えた生の記録が残るという意味では、面白い。
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●読み終えた本
内田樹『先生はえらい』(2005年,ちくまプリマー新書)

→コミュニケーションの視点から考えた教育論。

 俺もそう思っていたのだが、「『学ぶ』ということを、先生が有用な知識や技術を与えてくれる対価として、生徒がしかるべき対価を払うことで成立する『取引』のようなものだと考えてやしませんか?」(p.23)という問いがある。

 どうやらそうじゃないらしい。

 一気に結論らしい部分を紹介してしまうと、「弟子は、師は私の知らないことを知っているはずだと想定したことによって、何かを(しばしば師が教えていないことを)学んでしまいます。そして、何ごとかを学びえた後になってはじめて、その学習を可能にした師の偉大さを思い知るのです」(p.171.強調部は原文では傍点付き)となる。

 ここをいきなり読んでも分からないと思うが、そこまでの部分をきちんと読んでも、俺にはやっぱりわからない。
 でも、それこそがこの本が狙っていることらしい。
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●買った本
・長嶋有『猛スピードで母は』(2005年,文春文庫)
→長嶋有氏の小説が文庫本になったので、買ってくる。

 ブルボン小林名義の本は読んでいても、長嶋有名義の小説は読んでなかったんだよなあ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
いしいひさいち『武士道満腹物語』(2005年,双葉文庫)

→二ヶ月に一度のお楽しみ、双葉文庫のいしいひさいち傑作選。
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●気になる本
本郷陽二『ZONE(ロックバンドの夢伝説)』(2005年,汐文社)

「北海道でのインディーズ活動を経て、01年メジャーデビューしたティーンエージャーの女の子4人グループ「ZONE」。紅白出場、初ツアー、メンバーの脱退等、彼女達の今までの活動を振り返りつつ、その複雑な心の中を探る」(bk1紹介文)

 初めはそんなに気にならなかったが、下のニュースを読んでしまった後ではやっぱり気になる
ZONE、4・1解散 (サンケイスポーツ) - goo ニュース
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2005年2月11日(金)
今回の感想文、本編としては本日が最終回でございます。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【5】
 長らくお付き合いいただきました「東京タワーで『東京タワ−』を読んだらなにか分かるんじゃないかなプロジェクト2005」、いよいよ最終回です。

 結局読んで思ったのは、詩史さんに支配されて自分がない透、女性だけでなくなにに対してもわがままに振る舞い、自分が世界の王様のつもりでいる耕二、こいつらは人とのコミュニケーションの大変さも醍醐味も分からない不幸な人間なんだということ。
 俺は、コミュニケーションの大変さかつ醍醐味のひとつには、他の人間とポジティブな感情を共有・共感することがあると思う。この小説になんとなく面白さを感じないのは、登場人物の関係がみんな一方通行だからじゃなかろうか。

 それを端的に表しているのが、帯のキャッチコピーにも使われている「恋はするものじゃなく、おちるものだ」(p.43)という透の言葉。
 いや、恋はするものだろ。自分たちの意志で、色々と苦労しながらもするものだろ。

 あと、なぜタイトルが『東京タワー』なのか、最初理解できませんでしたが、東京タワーに来て分かりました。

 この小説での「東京タワー」は、男性のシンボルなんだわ、色々な意味で。
 主人公達が、最後まで眺めるだけで東京タワーに行かない(つまり、畏怖していて近寄れない)のも、大人の男性の存在が希薄、あるいは類型的な人物が多いのも、主人公が、言ってしまえば「だらしない子ども」なのも、すべて「男性のシンボルとしての東京タワー」との対比なんだ、きっと。

 まあ、多分作者も編集者も大多数の読者も、そんなこたあ考えてないだろうけれどね。
(終わり)

 明日は総集編として、いつものコラムをお休みし、これまでの【1】〜【5】を一挙掲載します。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
赤瀬川原平『その日の結論』(1998年,NHK出版)

→1994年7月〜1997年12月の雑誌『放送文化』(NHK出版)連載のエッセイをまとめたもの。

 いじめの問題を、かなり力を入れて論じている部分が何箇所かあり、赤瀬川氏にしては珍しいなあ(肩に力が入るのがね)と思った。
 それだけに、迫力がある。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
鈴木健二『今、読書が日本人を救う 鈴木健二の「読書のすすめ」』(2005年,グラフ社)

「日本人よ、テレビを半分捨てて本を読め! 本離れの右肩上がりの線と家庭や学校での暴力が急増する線とは並行して進んでいるのだから…。35年間テレビの中で働き、5年間図書館長としてたくさんの本に接してきた著者の提言」(bk1紹介文)

 たしかに紹介文のとおりだと思うが、そもそも本を読む気もない人にどうやってこの本を読んでもらうのか。著者がどんなことを書いているのか、気になる
 知らない人のために、著者は元NHKの名アナウンサー。実は映画監督鈴木清順の弟。
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2005年2月12日(土)
総集編「東京タワーで『東京タワー』を読む」

 今週一週間にわたってお送りしました無駄な情熱の空回り企画「東京タワーで『東京タワー』を読む」。本日は最終回ということで、通常のコラムをお休みし、これまでの全五回をまとめて掲載します。
 このコラムの最後にプレゼントのお知らせもありますので、お楽しみに。

江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)

【1】
 またもや耳の穴カキ麻呂から送られてきた本。今回は江國香織『東京タワー』(2001年,マガジンハウス)。映画化もされて、この原作も随分売れているようです。
 で、やっぱり読んでしまう貧乏性な俺。早速読みはじめました。

 …。
 ……。
 ……うーん。うーん。

 ダメだダメだダメだ!
 と、思わず放り投げそうになってしまいました。しかし、ふと、「これはこの本の内容に問題があるわけじゃないのかもしれない」と思いました。
 もちろん、俺に問題があるわけでもない。
 じゃあ、なにに問題があるのか?

 本を読む環境です。

 そこで、この本を読むのにふさわしい場所に行くことにしました。

 ……。

 着きました。
東京タワー01
(続く)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
【2】
 東京タワーで『東京タワ−』を読んでいます。

 主人公は、友人同士の二人の大学生。しかし、俺はこの二人のどちらにも全く共感できない。これは、多分俺が大学生の頃に読んでも同じことを思っただろう。一番接点を持ちたくないタイプだ。

 あ、読む人が読んだらネタバレになるようなことも書くかもしれませんので、読みたくない人は飛ばしてください。あと、江國香織さんのファンも読み飛ばしてください。江國香織さんも読んでらしたら、読み飛ばしてください。

 一人目の大学生は「透」。こいつは、年上の人妻「詩史さん」とお付き合いしている。肉体関係もある。要するに不倫ですな。それで、この詩史さんにどっぷりと依存してしまって、すべてを詩史さんにゆだねることが幸せだと思っている。

 例えば、詩史さんと過ごすことで「自分だけの生活が見つかった」(p.47)とか、「自分は詩史さんによって存在させられている」(p.47)だの、「詩史さんに与えられる不幸なら、他の幸福よりずっと価値がある」(p.57)、更には「詩史とでなければ言葉をかわしても意味がない、という気がした。詩史に対してしか、自分の言葉は上手く機能しないのだ。詩史とでなければ、食事などしたくなかった」(p.141)。

 くわー。なんなんだおまえ。

 しかもこの詩史さんというのも、ちょっとどうかと思うタイプの女性。まず、「代官山」にある「セレクトショップ」を経営していて、大晦日には親しい友人を家に招いて「年越しパーティ」をしちゃったりして、更に透と二人で「軽井沢」の別荘に旅行しちゃったりなんかしちゃったりする。
 そんなセレブでハイソな(自分で言っていてあんまり意味はわからない)方なのに、しゃれた中華料理屋で、透に「行ったことはないけれど、東南アジアっぽい店だね、ここ」(p.161)と言われて、「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」(p.161)なんて答えたりする。

 「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」

 素晴らしい言葉ですね。


 ああ、疲れる。久々に読書で気力体力を消耗している。こんな時は、東京タワー展望台からの景色を眺めて気分転換しよう。
東京タワーよりお台場を臨む
 わー、あれはお台場だー。
(続く)
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【3】
 東京タワーで『東京タワ−』を読む。本日は第三回目です。

 昨日紹介した透とともに、もうひとりの主人公が、同じく大学生の耕二です。
 これがまあ透よりもたちが悪い。

 あ、ネタバレの可能性もありますので、これから小説を読みたい、映画を見たい、そして泣きたい、という方は、どうぞ読み飛ばしてください。

 こいつは、高校生の頃に同級生女子の母親と不倫した経験を持つ。その後、現在は喜美子さんという人妻と付き合い、一方で由利ちゃんという女子大生とも付き合っている。そして、父親は「かなり政治的な部類の医者」(p.170)で、就職を前に企業の重役と会食をしたりする。

 それだけでもいけ好かないのだが、こいつの女性に対する考え方がもう。

・女性を「捨てるのはこっちだ、と、決めている。/いままでもそうだったし、これからもそうだ。」(p.45)
・由利ちゃんといるときに喜美子さんから電話がかかってきて「女は、いったいどうしてこう身勝手なのだろう。人間にはそれぞれ個別の事情があるということをまるで無視して生きているのだ」(p.123)

 いや、おまえの方が身勝手だろう。

 他にも、「大学の奴らってさ、なんか刹那的じゃない?」(p.39)、「なんていうか、いましかたのしめねえみたいなさ」(p.40)なんていう台詞の後に、「たのしく生きるには金が要るし、たのしく生きられなければ生きる意味がない」(p.44)なんていう独白が入ったりする。「刹那的な大学の奴ら」と、こいつはなにが違うのだろう。

 だんだん、読むのがつらくなってきた。

 ということで、気分転換に、ガラスの床から地上を覗いてみました。
東京タワーガラス床1
 うひー、怖い。
 しかし、勇気を出して片足をガラスに乗せてみました。それでも一分くらい逡巡しました。
東京タワーガラス床2
 ひゃー。
 でも、思い切ってもう片方の足も乗せてみました。
東京タワーガラス床3
 ひょえー。

 …そんな様子を、外国人観光客の方に笑われました…。
(続く)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
【4】
 こんばんは。「東京タワーで『東京タワ−』を読む」の時間がやってまいりました。

 本日は第四回目、いよいよ物語のクライマックスを紹介します。ここからは、本当にネタバレの可能性もありますので、十分ご注意ください。

 まず、透のクライマックス。詩史さんの軽井沢の別荘に旅行に行き、二人で泊まります。しかしその翌日、来るはずのない詩史の夫が来る。
 すわ、修羅場! とりあえず服を持って、風呂場に隠れます。

「透は、自分がふるえていることに気づいた。言われるままに風呂場に隠れ、夫の襲来に備えた。無事にきりぬけることなど不可能だった」(p.167)

 しかし、詩史さんと夫は、なにごともないかのように二人で別荘から出て行きます。その後、透も一人で別荘から出て、帰ります。

 以上。どうですか。その後、透と詩史さんは何事もないかのように会います。そこでこいつがなんと言うかと思ったら。

「一緒に生活しないで一緒に生きるっていう、条件をのむことにしたよ」(p.244)、「店に就職させてほしい」(p.245)

 くわー。なんなんだおまえ(あ、これ二回目だ)。そんなに「日本も中国も東南アジアも、アジアだもの、似てるわ」なんて言う女性(あ、これも二回目だ)のそばにいたいの?

 まあ、これで透の話は本当におしまいです。一方、耕二の方はどうかというと。

 由利ちゃんとの二股がばれたわけではないが、喜美子さんからの電話に出なかったことで、喜美子さんに捨てられる。さらに、高校の頃の同級生吉田(不倫した最初の人妻の娘)に付きまとわれ、由利ちゃんとの関係もぎくしゃくする。

 つまりですね、これまで女性を人扱いせずにわがままを通してきたら、すべての女性に人間らしく怒りをぶつけられて鼻っ柱を折られるという、身の程知らずにふさわしい最後を迎えます。

 でも、こいつは全然成長しません。つきまとう吉田に「お前さあ、俺に何か言いたいことがあるんならはっきり言えよ。何か言いたいことがあるんだろ? 昔のこと根に持ってさあ、つきまとうのっマズくない? 謝れって言うなら謝るし、土下座しろっているならするけどさ、あれはもう終わったことなんだよ。俺にとっては」(p.238)なんて言って、その後で透に吉田のことを「あいつガキなんだよ」(p.283)と言ったりする。

 挙句の果てに、ラストシーンで、バイト先の客である別の女(年上の男と付き合っている)とどう付き合うかを考える、という終わり方。
 ……なんか、なんなんだろね。

 はあ、やっと読み終えた。あまりに気分が鬱々としてきたので、特別展望台に登ってみました。ここは更に高いので、景色がまた違って見えます。
東京タワーより汐留を臨む
 わー、あれが汐留シオサイトかー。

 明日はラストで、まとめの感想を書きます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
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 長らくお付き合いいただきました「東京タワーで『東京タワ−』を読んだらなにか分かるんじゃないかなプロジェクト2005」、いよいよ最終回です。

 結局読んで思ったのは、詩史さんに支配されて自分がない透、女性だけでなくなにに対してもわがままに振る舞い、自分が世界の王様のつもりでいる耕二、こいつらは人とのコミュニケーションの大変さも醍醐味も分からない不幸な人間なんだということ。
 俺は、コミュニケーションの大変さかつ醍醐味のひとつには、他の人間とポジティブな感情を共有・共感することがあると思う。この小説になんとなく面白さを感じないのは、登場人物の関係がみんな一方通行だからじゃなかろうか。

 それを端的に表しているのが、帯のキャッチコピーにも使われている「恋はするものじゃなく、おちるものだ」(p.43)という透の言葉。
 いや、恋はするものだろ。自分たちの意志で、色々と苦労しながらもするものだろ。

 あと、なぜタイトルが『東京タワー』なのか、最初理解できませんでしたが、東京タワーに来て分かりました。

 この小説での「東京タワー」は、男性のシンボルなんだわ、色々な意味で。
 主人公達が、最後まで眺めるだけで東京タワーに行かない(つまり、畏怖していて近寄れない)のも、大人の男性の存在が希薄、あるいは類型的な人物が多いのも、主人公が、言ってしまえば「だらしない子ども」なのも、すべて「男性のシンボルとしての東京タワー」との対比なんだ、きっと。

 まあ、多分作者も編集者も大多数の読者も、そんなこたあ考えてないだろうけれどね。
(終わり)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 東京タワーへ行った記念に、東京タワーオリジナルキャラクター「ノッポン」の耳カキを買ってきました。
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2005年2月13日(日)
なんかこう、ともかく、ありがとうございました。

 2月13日(日)、『日刊 耳カキ』プレゼンツ ワンデイ冥土カフェ 『ミミィ』、無事終了しましたのでご報告します。
 たくさんの方にご来場いただき、のんびりとした雰囲気が漂いながらも、熱気のあるカフェイベントとなりました。
 詳しい話は、来場者の方、コラムニストの方が掲示板やコラムで感想など書かれるかと思います。俺も近くご報告したいと思います。
 ご来場いただいた皆さんも、掲示板などでイベントのことを気にかけてくださった皆さんも、ありがとうございました。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 本日より、
・坂本龍一『SELDOM-ILLEGAL』(1991年,角川文庫)
 を読み始めたところです。
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●読み終えた本
赤瀬川原平『その日の結論』(1998年,NHK出版)

→感想はまた後日。
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・長嶋有『猛スピードで母は』(2005年,文春文庫)
→こちらも読み終えました。感想はまた後日。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・特になし
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2005年2月14日(月)
一応、本に関する話題を

●3月9日に、新宿ルミネ2にヴィレッジヴァンガード(公式サイト)がオープン予定だそうです。
→我が家からは、お茶の水店に続き近い店になるので、楽しみです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●明日は、高円寺にある古本酒場「コクテイル」(公式サイト)で行われるライターの岡崎武志さんのイベント(トーク・歌など)に行ってきます。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 ここからはまた別の話。
 大浩建設さんの2月14日のコラムを読んでいて、俺も学生のころ脂肪肝と言われたのを思い出しました。当時通っていた大学の医学部の病院で。今より更に15kgくらい太っていた頃のことです。
 その時医者が言った、「つまり、君の肝臓はフォアグラのようになっているわけだよ」という台詞が忘れられません。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・坂本龍一『SELDOM-ILLEGAL』(1991年,角川文庫)
→坂本氏の話した内容をまとめた本。

 最初に、坂本氏がアメリカの映画に出演するかもしれない、という話が出てくる。マイケル・ダグラスが主演の映画でで、「準主役みたいな形で」、「マイケルのパートナーになる役」(p.12)。
 脚本では五十がらみの男になっているが、マイケル・ダグラスが「リュウイチ、お前いくつ? 三十六、あ、べつに三十六でもいいんだよね、脚本かえちゃえば」(p.13)などと言われたりする。

 それで、この話の最後に「映画のタイトルは『ブラック・レイン』っていうんだけど」(p.16)と出てきてびっくりした。多分、実際には高倉健が演じた刑事のことなんじゃないかと思う。それを坂本氏が演じたかもしれないというのは、意外だった。
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●読み終えた本
赤瀬川原平『その日の結論』(1998年,NHK出版)

→最後まで読んでも、赤瀬川氏の力の入った感じが意外で、印象に残った。
 例えば次のようなところが、特に印象に残る。

しかし日本は本当に過保護の国ですね。(中略)/「白線の内側でお待ちください」/なんて駅のホームでのうるさい放送、何故いつまでもやるんだろうか。/日本は責任逃れの国である。(p.200)
ふつうに考えて、自分の趣味で人を何人も殺すようなものは人間ではない。人の世で生きていく資格がないわけで、人格が欠如している。でも人権ということだけでいうとそういうものにも人権があることになり、そこのところがまったく理不尽である。(p.261)

 でも一方で、赤瀬川氏らしい部分もある。例えばこんなところ。

何でもそうなんだ。つまみ食いにしたって、ちゃんと正式な手続きを踏んで食べるよりは、正式ではないやり方でちょこっと隠れて食べる、その方が美味しい。(p.220)
役に立たないこと、一銭にもならないことというのは馬鹿にされる傾向があるけれど、でもそれがないと、ぽっくり死んでしまうことがよくあるのである。ここのところはようく考えて下さい。(p.270)

 下の文章は、覚えておこうと思う。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・長嶋有『猛スピードで母は』(2005年,文春文庫)
→芥川賞受賞作「猛スピードで母は」と、「サイドカーに犬」の二編を収録した短編集。

 読んでいて、はらはらどきどきするわけではないのだが、いつしか夢中になってしまう。不思議な魅力があった。映画になったら、面白いんじゃないかなあと思う。
 最近読んだ小説の中では、川上弘美氏の小説に近い。でも、もっと現実と地続きな感じがする。

 次のような部分が、特に印象に残る。「猛スピードで母は」で、主人公にの少年に対し母親が言う言葉。
「『若いときは、こんなふうに可能性がね。右にいってもいい、左にいってもいいって、広がってるんだ」母はだんだん両手の間隔を狭めながら
『それが、こんなふうにどんどん狭まってくる』とつづけた。
『なんで』
『なんででも』母はそういうと両手の平をあわせてみた。」
(p.124)
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●買った本
・なし
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●気になる本
平岡正明『大落語(上・下)』(2005年,法政大学出版局)

「中学3年の夏休みに落語論を書いた著者。それから約半世紀、少年時代のトラウマをばっさり斬って、封印されていた落語の記憶を解き放つ。落語世界をアクロバティックに拡張する革命的落語論」(bk1紹介文)

 お堅い本を出す出版社、『山口百恵は菩薩である』という本で知られる著者、それで内容が「革命的落語論」。
 ううむ、気になる
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2005年2月15日(火)
牛にひかれて高円寺参り(適当)

 仕事を終えてから、高円寺に行ってきました。古本酒場「コクテイル」(公式サイト)で開催された「岡崎武志フォークとトークの会 前編」で、話と歌を聴いてきました。

 しょっぱなに、本を貯め込んで床が抜けたニュースを紹介し、岡崎氏が高円寺に住んでいた頃の部屋の様子を紹介。それから、青春18きっぷを使っての鉄道旅行の話、コクテイルでポスター展「古本屋のグラ◆ヒック展」を開催中の石丸澄子さんとのトークなど、面白い話が聞けた。

 岡崎氏の弾き語りによる、フォークソング(吉田拓郎・友部正人などの曲)の披露もあり、歌を聴きながら、「高円寺にはフォークが似合う」と言われているのを実感した。かっこよかったなあ、岡崎さん。

 最後には、岡崎氏の古本オークションもあり、俺も一冊落札する。
 それから、図々しくも岡崎氏の本にサインもいただいてしまった。サインとともに俺の似顔絵も描いていただいて、感激。「きみ、前にも見たことあるなあ」と覚えていただいていて、更に感激。一昨年、岡崎さんも参加した北尾トロさんのトークイベントにお邪魔していたのである。その時のレポートは下記でどうぞ。

【参考】■ トーク&ライブイベント「北尾堂ナイト」レポート 2003.12.26 高円寺 円盤にて
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page122.html


 コクテイル自体も、お酒も料理もおいしいし、古本も買えるし、実は初めて行ったのだがいいお店であった。
 3月にもこのライブの後編が開催されるので、ぜひ行きたいと思う。

 帰りに、同じ通りにある古本屋「ZQ」に寄り道。芸能・サブカル関連のの本・CD・ビデオが多い店。この品揃えは、好きだなあ。中古CDを2枚購入。

・P-MODEL『IN A MODEL ROOM』(1992年,WPCL-603)
→P-MODELのファーストアルバム。元は1979年の作品
・ユカリフレッシュ『NEW YEAR'S FRESH』(1999年,escd008)
→この間偶然買ったCDが良かったので、また買ってみる。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。まずは、大野克夫と大野雄二へのインタビューを読んでいます。
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●読み終えた本
・坂本龍一『SELDOM-ILLEGAL』(1991年,角川文庫)
→坂本氏の話をまとめた本。

 学生の頃の話などもあって、ほとんど知らないことも多く、面白かった。
 坂本氏は、進む道が一般人とは違っていたんだなあと思った。父親が編集者で、3歳くらいからピアノをずっとやっていて、高校・大学では学生運動に参加して、でも大学院に進んで、そのままスタジオミュージシャンになって、さらにレコードも出して、YMOに参加して、という歩みが。

 あと、YMOについて言った次のような言葉が、面白かった。アルバム『BGM』以降のレコーディングについて、
「村上龍と村上春樹が同じ部屋で二人で小説書いているような感じだと思ってくれればいいの。もう耐えられない」(p.148)
 なるほどねえ。

 それから、1980年代後半の時点で、今のインターネットでのメールのやり取りやIP電話のようなものを期待している部分があって(pp.21-23)、これは面白かった。当時はまだパソコン通信の時代だからなあ。
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●買った本
いずれも古本
・福永武彦『随筆集 秋風日記』(1978年,新潮社)
・中沢新一『雪片曲線論』(1985年,青土社)
・林巧『B級グルメ伝説』(1996年,扶桑社)

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●気になる本
今井健策・ファンルーツ・インターナショナル『サッカーを愛する人の英語』(2005年,国際語学社)

「フィールド、ポジション、スタジアム、試合、移籍用語など、サッカー専門用語を英語で習得できる。イングランドとアメリカにおける細かな表現の違いも収録。観戦・観光に使える用語、便利な表現集も収録」(bk1紹介文)

 語学って、こういう自分に興味のある部分から勉強するのがいいのかもしれない。気になる
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2005年2月16日(水)
自分が今聞いている曲を発信できるソフト

 すごく分かりにくい説明で恐縮ですが。
 iTunesをお使いの方は、「音ログ」http://otolog.jp/というサービスを使って、自分が今聞いている曲をリアルタイムでweb上に表示することができます。

 ユーザー登録をして、音ログコントローラーというソフトをダウンロードして、音ログコントローラーを起動してからiTunesで音楽を流すと、自分の音ログに聴いている曲、ジャケット写真などが表示されます。
 俺も早速登録してみました。ジャケット写真が全然違う場合があるのは仕方ないが、なかなか面白い。

konohamoeroの音ログ http://otolog.jp/konohamoero

 更に、これを自分のサイトにも表示できる「音ログ × POQUE」というサービスもある。
 これを使うと、下のような画面(Flash)が表示される。

(俺がiTunesで曲を聴いている間はリアルタイムで更新されます)


 ただ、一部のブログでは表示できない場合もあるようです。

 下の記事なども参考にしてみてください。
●iTunesで今聴いている曲をブログに表示しよう!
http://blog.nikkeibp.co.jp/arena/ipod/archives/2005/01/post_10.html#more
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。

 菊地俊輔、山下毅雄、キダ・タロー、小林亜星、冨田勲などの諸氏の紹介もある。遠藤賢司、杉作J太郎、ナンシー関のテレビについてのコラムも掲載されている。

 テレビのサントラ、劇伴とも呼ばれますが、こういうCDを買う機会はあまりない。
 でも、テレビのサントラって、やっぱり耳に残る曲ばかりなので、こういう本を読むと買いたくなってくるなあ。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし

 雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)が今日出ていますが、明日買います。
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●気になる本
ポール・コリンズ『古書の聖地(シリーズ愛書・探書・蔵書)』(2005年,晶文社)

「英国ウェールズの田舎町ヘイ・オン・ワイ。世界中から愛書家が集まるこの町に、アメリカの新進作家が移り住んだ。数百万冊の古書に埋もれた町で第一作の誕生にかける日々…。ユーモアあふれる滞在記」(bk1紹介文)

 ウェールズには「世界中から愛書家が集まる」町があるのか。愛書家ってことは、古書店街じゃなさそうだけど、いずれにしても気になる
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2005年2月17日(木)
こんな飲み物のパッケージ

 寒かったので、ホットのミルクセーキを買ってきました。
ミルクセーキ

 なかなかポップな絵柄ですね。
 ぐるっと回すと、マンガが載っています。
ミルクセーキのマンガ

 かわいい絵柄にだまされかけますが、なんかナンセンスな雰囲気が漂うぞ、このマンガ。
 もうひとつ。このマンガの下の注意書きが。
このストーリーは商品の中身とは関係ありません

「このストーリーは商品の中身とは関係ありません」

 関係あったら困っちゃうよ。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。

 今日は『テレビブロス』を読んだので、こっちは読んでいないのですが、もうひとつ特集がありまして、それは「エルヴィス・コステロ」となっています。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→表紙・特集は、しりあがり寿『真夜中の弥次さん喜多さん』映画化記念。映画の監督・脚本の宮藤官九郎と、原作者しりあがり寿の対談、主演の長瀬智也・中村七之助へのインタビュー。映画の内容紹介もある。
 でも、興味を惹かれない。

 その他の特集は、昼のドラマ「冬の輪舞」、「メガネに目がねえ!!」(テレビに登場する色々なメガネさん)など。
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●気になる本
出久根達郎『まかふしぎ・猫の犬』(2005年,河出書房新社)

「あのころ、袖ふりあった人々の、忘れえぬ想い出、身辺さまざまにまつわるエピソード、あの風景、この食べものに関する懐かしい記憶の数々が、まざまざとよみがえる。なにものにもかえがたい、芳醇の一期一会。エッセイ集」(bk1紹介文)

 まさしく「まかふしぎ」なタイトルで、気になる
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2005年2月18日(金)
会社帰りに神保町へ行った、ってまたそんな話かよ!

 じゃあ、買ったCDではなく、見かけた珍奇な人々を紹介しましょう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●ヴィレッジヴァンガードお茶の水店にいたカップル。女性が男性に、色々マンガについてのレクチャーをしながら店内を歩いていた。

 でもねえ。いきなり「藤子不二雄はドラえもんだけじゃないっつ!」と力説していて、「ああ、聞いている彼氏お気の毒に」と思ったよ。
 「漫☆画太郎ってすごいんだよ!」とも言っていたなあ。

 なんのマンガか分からないが、「これは絶対読まなきゃダメ、基本!」とも言っていた。
 うわあ、一番聞きたくない言葉。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●地下鉄で座っていたおじさん。やたらと足を振り回したり(おでかけの子どもみたいな感じ)、腕を上に伸ばしたりをずっと繰り返していた。

 多分、エコノミークラス症候群になるのを防ぐために時々体を動かしていたんだと思う。

 ずっと動きっぱなしだったけれど。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●やっぱり、素直に買ったCDについて書いておけばよかった。

【CD】
・モダンチョキチョキズ『レディメイドのモダン・チョキチョキズ』(1997年,KSC2-178-9)
・国本武春『国本づくし』(1995年,FLCF-3592)
・hal『二十歳のころ』(1999年,VICL-60378)

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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 単に臨終の際の記録だけではなく、その人物の評伝にもなっている。歴史上の人物から昭和の犯罪者まで、色々な人が亡くなった年齢の若い順・時代の古い順に紹介される。

 やっぱり、今の自分と同年代で亡くなった人の記録が気になる。 石川啄木や北村透谷は26歳で、沢村栄治は27歳で、円谷幸吉や夏目雅子は28歳で、それぞれ亡くなっている。

 これらの人々が、なくなってから何年も経っていても名前が残っていることを思うと、のんべんだらりと生きている自分が恥ずかしくなる。

 それから、中には凄惨な死に方をしている人もいるわけで、そうでなくても人が亡くなった時の話を続けて読んでいると、おかしくなりそうになる。
 休み休み読むことにします。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。
 ちょっと中断
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
春風亭柳昇『与太郎戦記』(2005年,ちくま文庫)



 春風亭柳昇といえば、いまやわが国では、一人もいなくなってしまいまして…。
 故・春風亭柳昇師匠の太平洋戦争中の軍隊での体験を綴った本。気になる

 と思ったら、俺、この本の元版(1983年、立風書房から出た新装版)を持っていました。これは次に読もう。
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2005年2月19日(土)
今日は、久々にニュースを紹介して、

 おしまい。東京は寒いです。そちらはどうですか?(誰? 誰に聞いてんの?)

●こどものおやつの定番「グリコ」に、手のひらサイズのミニ絵本がついた『ぐりこえほん』新登場
http://www.ezaki-glico.com/release/20050214/index.html
→「『あかずきんちゃん』『ももたろう』等の名作童話の他に、創作絵本や図鑑などバラエティに富んだ16種類の絵本を準備」とのこと。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●アップル、渋谷に直営店「Apple Store, Shibuya」をオープン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0216/apple.htm
→「開店時期は2005年夏」で、「具体的な店舗住所などは現時点で未定」らしい。
 ううむ、渋谷かあ。なんとなくイメージが違う気もするが、どこにできるんだろう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
●メッセージをささやく、録音再生機能付き携帯ストラップ
http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/359405
→「天使のささやき」「悪魔のささやき」の2タイプが発売されています。
 「携帯電話のボイスメモでいいじゃん」という声はなしだ!
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

(追記)
 コラムアパートひなぎく荘、屯田(名人)さんのコラム「モンゴリアン・チョップな古狸」、2月17日(木)の一枚目の写真、かっこいー! なんとなくSF映画の一場面を思い起こさせます。必見。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 山田風太郎氏の、次のような言葉に、色々なことを考えてしまう。
「もし自分の死ぬ年齢を知っていたら、大半の人間の生きようは一変するだろう。
 従って社会の様相も一変するだろう。
 そして歴史そのものが一変するだろう」
(p.158)

 多くの芸術家が、生前は評価されずに不遇のまま亡くなっていったことも、紹介されている。「ゴッホの生前に売れた絵は、ただ一枚だけであった」(p.166)とか、宮沢賢治は生前は「二十八歳のとき、詩集『春と修羅』第一集一千部を自費出版しただけ」(p.179)とか。

 人間って、どう生きるてどう死んでいくのが幸せなのか、というようなことも考えてしまう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。
 またまた中断
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
【新刊】
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→今号で最終号。特集は「夢いっぱい!ドラえもん未来学」
・角田光代『愛してるなんていうわけないだろ』(2000年,中公文庫)
→直木賞作家角田氏のエッセイ集。
 書店でフェアをやっていて、その中でタイトルが気になったこの本を買ってくる。

【古本】
・雑誌『電撃 HOBBY MAGAZINE 6周年記念特別号Vol.3』(2004年,メディアワークス)
→古本というか、ぞっき本(未使用で古本屋に流れた本)。
 ガンダムの限定版プラモデルが付録なので、気になって買ってくる。

【フリーペーパー】
・『メトロニミッツ』(スターツ出版)
→東京の地下鉄の駅の一部で配布している雑誌。
 特集は「天ぷらの名店」、「東京の銭湯」など。
 木村祐一・山田五郎・藤原新也などの諸氏の連載もある。
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●気になる本
下久住マサ『ドップリ!』(2005年,東京漫画社)

「限界まで片付けない、思い切って時計を捨てる、物忘れ・イズ・ビューティフル、ウケ狙いはやめる、ダイエットは明日からやればいいなど、いろいろやめてしまうことで、ユルユルと自分が変わる方術を紹介する」(bk1紹介文)

 著者名も、タイトルも、本のレイアウトも下とそっくり。内容は、下の本の脱力系という感じ。こういう本を元の本から半年で出版するパワーは気になる

上大岡トメ『キッパリ!』(2004年,幻冬舎)

「今すぐできてかんたん、お気楽、たいした覚悟もいらない、大金もかからない、5分間で自分を変える60個の方法。Shes net連載コラム「5分で自己改革」から厳選しました」(bk1紹介文)
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2005年2月20日(日)
ちょっと面白いお絵かきソフト

 Windows用のフリーウエアですが、ちょっと面白いお絵かきソフトを見つけました。

・「ウゴツール」http://mclover.net/Program/Ugo.htm

 かつてのテレビ番組「ウゴウゴルーガ」のような、揺れる絵が描けるソフト。描いた絵は、アニメーションGIFとしても
保存できます。
 早速インストールして、描いてみました。

ウゴツールで描いた絵

 なんとも「うにうに」していて、面白い。

 文字も書けます。

ウゴツールで書いた文字

 頭わるそうだなあ。文面も含めて。

 遊びで使うには、面白いかもしれません。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 次のようなエピソードを読むと、後年名を残す人も、死してなお不遇という時期があるのだなあと思う。
 エドガー・アラン・ポーの話。ポーは、死後自分の墓をつくる金もなく、親戚がようやく墓石を作ったが、「完成直前に、脱線した汽車が飛びこんで、その墓石を砕き、それっきりになってしまった」(p.218)。「それ以後二十六年間墓標も立てられず、二十七年間にしてはじめて墓が作られたが、その建立式に出席したアメリカの作家は、おいたるホイットマンだけであった」(p.219)
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・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・特になし
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2005年2月21日(月)
映画『moog(モーグ)』を見る

 行ってまいりました、映画「MOOG(モーグ)」(2004年,アメリカ,ハンス・フェルスタッド監督)。
映画「MOOG」
 MOOGシンセサイザーを開発し、電子音楽の生みの親と言われるロバート・A・モーグ博士のドキュメンタリー。「MOOG」は、日本語で「ムーグ」と発音されていましたが、正しい発音は「モーグ」とのこと。

 開演前から、映画館の中にシンセを使った曲が流れる。ニュー・オーダーの「ブルーマンデー」とか、ガーション・キングスレーの”Baroque Hoedown”(ディズニーランドの「エレクトリカル・パレード」で使われた曲)とか。Minimoogのシンセサイザーも展示されている。

 映画では、内容ももちろんいいのだが、劇中に流れるシンセの電子音がたまらない。俺はテクノポップも好きだけれど、シンセサイザーの音がなにより好きなんだということを再確認する
 モーグ博士は、科学者だが神秘的な思想も垣間見られて、ちょっと意外で面白かった。基板の電子回路を見ているだけで音楽を感じるとか、物理的には知覚できないものがあるとか。農園で野菜を有機栽培する姿も、意外だった。
 ただ、ムーグシンセサイザーはライブでこそ聴いて欲しいとか、音楽は演奏者と聴衆の相互作用だという話などは、なるほどと思った。

 ライブ映像も多いが、流れるのはさわりだけなのでもっと見たくなる。特にモーグシンセサイザー黎明期の演奏風景は、もっと見たかった。
 70分ってあっという間だったなあ。面白かった。

 現在のところは、シブヤ・シネマ・ソサエティで、レイトショー(21:20-)のみの上映です。

●公式サイト:http://www.nowonmedia.com/MOOG/
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 作家高橋和巳氏の話が、ちょっとじんとくる。

 晩年の昭和四十六年、「新しい家を買うことを夢想しはじめ、『鎌倉にええ家さがしてな』『芝生で陽なたぼっこした』『土いじりするんやで。鉢買うて来て、花つくるんや』と、うわごとのようにいい」(p.229)、奥さんに実際に家を見てくるように話をする。
 そして、奥さんが見てきた家の様子を「『おなじこと、なんべんでもいいから喋ってくれ』といい、その図面をひろげさせて、ひろびろとした庭、陽あたりのいい縁側、まわりの山肌のなごやかな色、ひっそりなびいている竹藪、誰もいない道などの風景を、繰返し繰返し、話させた」(p.230)。

 今のつらさを忘れるために、希望のある未来に思いを馳せるというのは、誰でも同じなんだなあと思った。
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・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→タイトルにやられて購入。このタイトルはうまいなあ。
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●気になる本
・特になし
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2005年2月22日(火)
新宿に行きました。

 いいタイトルが思い浮かばないで、そのまんまです。 

 新宿に行ってきました。目的は、展示会をひとつ、トークライブをひとつ、それと買い物。
 詳しくはまた後日書きますので、今日は概要だけ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
○design∞(デザイン無限大)くらしを創るデザインの力
 ―くらしの夢 デザインの力―

 リビングデザインセンターOZONEにて
 http://www.ozone.co.jp/WebX?13@84.hZUka8OGUQA.0@.32348c98
→これまで日本でつくられた家電製品・文房具・台所用品などを紹介し、あわせてこれからの製品のアイデアも展示していた。
 展示は、大々的にということではなかったが、年代順に並んだ製品は、興味深かった。特にラジカセ・ポータブルステレオなどは、年代ごとの製品を見ることができて、面白かった。

 展示だけでなく、リビングデザインセンターOZONE自体が、家・建築・インテリアに関する様々なショップ・ショールームの集合体で、興味深かったです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
○吉本興業presents「ぜんじろうの処方せん 2回め」
 新宿歌舞伎町ロフトプラスワンにて
→ぜんじろうさんのトークライブ。若手ピン芸人に悩みを話すという内容。
 ゲストは井上マー、椿鬼奴、増谷キートン、ハローケイスケ、山本吉貴

 先月の第一回よりも、ぜんじろうさんがリラックスしていたような印象を受けた。あまり時間配分も気にせず、場を仕切ることに心配もせず、その場その場にあった話が飛び出した。特に印象に残ったのは、

・マネージャさんが、間違えてぜんじろうさんの隣の家(マンションの部屋)に大事な荷物を送ってしまった話。
・ぜんじろうさんが、東京本社にあいさつに行くのが緊張する話。今後どうやって挨拶に行くかのアイデア。
・ぜんじろうさんの登場時のポーズの変更が必要になった話。

 などなど。この話はまた改めて。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
○本日の買い物
【CD】
・V.A.『イエローマジック歌謡曲』(2005年,MHCL-490-492)

→YMOの三人が関わったテクノ歌謡を、CD三枚に納めたCD。
 明日からじっくり聞きます。曲目をみるだけでわくわくですね。

【中古CD】
・細野晴臣『メイキング・オブ・ノンスタンダード・ミュージック』(2001年,TECN-18751)
→もとは1984年に発売されたもの。

【中古DVD】
・YMO『YMO Giga Live』(1998年,BBBE-1008)
→1979年グリークシアター、1979年ハラー、1980年日本武道館、1981年ウインターライブ、1983年散開ライブの中からライブ映像を収録したDVD。

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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。
 今日は休み。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。

 ジャンルごとにサントラCDの紹介がされている。「アニメ/特撮」とか、「CMソング」とか、改めてCDで聴いてみたくなった。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
八木真澄『ぼくの怪獣大百科』(2005年,扶桑社)

「お笑いコンビ・サバンナの八木真澄が手帳に描きためた、100体の愛すべき怪獣たちを紹介。独特の雰囲気をそのまま伝えるために、基本的にオリジナルの手帳を活かしてまとめる。相方・高橋茂雄のコメント付き」(bk1紹介文)

 とうとう出ました。立ち読みしたら、本当にテレビで見た手帳の文字・絵がそのまま使われていました。どのくらい売れるのか、どういう人たちが買うのか気になる(←鈴々舎南風さん使ってくれてありがとうございます)。
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2005年2月23日(水)
やっぱりこのCDはすごい

・V.A.『イエローマジック歌謡曲』(2005年,MHCL-490-492)

→YMOの三人が関わったテクノ歌謡を収めた、CD三枚組。

 いやあ、お腹一杯ですわ、これだけまとめて聴くと。でも、かつてラジオで聞いたことのある曲や、うわさだけ聞いていた曲をまとめて聴けて、幸せです。

 1枚目の1曲目が、マナ「YELLOW MAGIC CARNIVAL」(ティン・パン・アレーのカバー)で、その後も次のようなキラーチューン(使い方あってる?)が目白押し。
シーナ&ザ・ロケット「ユー・メイ・ドリーム」
コズミック・インベンション「コズミック・サーフィン」
川上さんと長島さん「きたかチョーさん まってたドン」
戸川純「玉姫様」
キララとウララ「タキシードムーンで夕食を」
 などなど。

 もちろん、次のようなの定番の曲も入っています。

イモ欽トリオ「ハイスクール ララバイ」
スターボー「ハートブレイク太陽族」
山下久美子「赤道小町ドキッ」矢野顕子「春咲小紅」
 などなど

 ここからまた、色々なCDが欲しくなるなあ。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

 タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 各章のはじめに、色々な人の死に関する言葉が掲載されているのだが、これが印象に残る。例えば、
「自分と他人との差は一歩だ。しかし人は永遠に他人になることは出来ない。
 自分と死者との差は無限だ。しかし人は今の今死者になることも出来る。
 −−−山田風太郎」
(p.290)

 意味深いなあ。
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●読み終えた本
・雑誌『レコード・コレクターズ 1996年7月号』
→特集は「TVサントラ大作戦[国内編]」。

 JoJo広重氏の「アニメ/特撮」CD紹介の、次のような文章が印象に残った。

「誰だって子供の時代はあった。その幼少の頃からザ・バンドやクラプトンといった渋い音楽を聴いていた、などという方はおられるまい。やはりテレビの子供向けアニメや怪獣モノを見て育ったはずである。そして主題歌や挿入歌、BGMを意識的・無意識的に耳にしていただろうし、それが本人の初めての音楽経験であることが大半ではないだろうか」(p.64)

 そうだよなあ。俺も、多分子どもの頃ファミコンに夢中で、ファミコンのBGMをずっと聴いていたのが、今の音楽の嗜好にも影響を与えていると思うもの。
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●買った本
・なし
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●気になる本
大倉徹也『わが愛しきパ・リーグ』(2005年,講談社+α新書)

→もう何回も書いているのだけれど、俺は日本プロ野球には絶望している。楽天イーグルスができようとも、ホークスの親会社がソフトバンクになろうとも、欽ちゃんの「ゴールデンゴールズ」が話題になろうとも、多分今シーズンも日本の野球は見ない、きっと。
 でも、こういう本は気になる
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2005年2月24日(木)
このCDもすごい

 えーその前に。

 そうか、JOJO広重氏は非常階段の人か!
 お題場 2月24日を参照ください。

 すみません、すっかり知識が抜け落ちていました。この辺がリアルタイムで経験していない人間の弱み。

 更に恥を忍んで告白しましょう。

・モダンチョキチョキズ『レディメイドのモダン・チョキチョキズ』(1997年,KSC2-178-9)

 俺、今月買った↑が初めて買ったモダンチョキチョキズのアルバムです。
 いやあ、「日刊 耳カキ」でコラムを書かせてもらっていながら、我ながらこれは罪ですね。わがままは男の罪でそれを許さないのは女の罪ですね(あ、余計なことは言わなくていいですか)

 しかし、「いまさらお前が言うな」というのを承知で言うと、かっこいいですねえ。
 もちろんモダンチョキチョキズは知っていたし、シングル「ジャングル日和」を中学生の頃に買ったり、雑誌『パチパチロックンロール』で記事を読んだり、「モグラネグラ」ほかたくさんのテレビ番組で見ていたりしていたのですが、改めてアルバムを聴いたのは今回が初めてでございました。

 当分の間、昨日書いたV.A.『イエローマジック歌謡曲』(2005年,MHCL-490-492)とともに、ヘビーローテーションになるでしょう。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 今日は今日で、再販された
・スーザン『コンプリート・スーザン』(2005年,MHCL-497-8)
 を買ってまいりました。高橋幸宏氏プロデュースで、これもまたいいんだ。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

→著名な作家が、若くして、中には名を成す前に亡くなっていることを改めて知る。もちろん本の著者略歴などで、いつ生まれていつ亡くなったかは見ているはずだが、エピソードとともに読むと、なるほどと思わされる。

 夢野久作は、かの『ドグラ・マグラ』を自費出版した翌年に、脳溢血で四十七歳で急逝しているとか、小栗虫太郎は戦後まもなく、四十五歳の時、疎開先で飲んだ焼酎にメチルアルコールが入っていたことを原因に急逝したとか、二葉亭四迷も四十五歳の時、新聞の特派員としてロシアから日本に帰る船上で亡くなったとか。

 なんだか、人が亡くなったときの話を続けて読むと、死が怖くなって生きたいと思うようになってくる。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→身近なエピソードをもとに書かれた会計学の本。

 「普段はケチケチしてもいいけれど、たまにはパッとしたい」(p.42)というのは、「かなり危険な思想」(p.42)らしい。どういうことかというと、
「たとえば、毎日100円節約して、たまにパッと5万円を使った場合、次のようになる。
 100(円)×365(日)−5万(円)=△1万3500円(△はマイナスを意味する)」
(p.42)
 といことで、「節約した気になっているだけで会計を見ていない」(p.42)そうだ。

 考え方としては面白い。ただし、これは単なる金額の計算だというのも忘れないようにしないといけないと思う。
 「パッと5万円を使った」というのは抽象的なので、具体的になにに使ったのか(浪費なのか投資なのか)などを考えると、一概に悪いとも思えない。

 ただ、色々考えさせてくれて面白い本。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
・坪内祐三『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』(2005年,新潮社)
「1960〜80年代。ありとあらゆるジャンルでキラ星の如く登場しては消えていったあの雑誌たち…。小学生の頃から雑誌小僧で、雑誌が一番輝いていた時代に青少年期を過ごした著者による、百科全誌的思い入れクロニクル」(bk1紹介文)

 俺は坪内氏の本は、ちょっとクセがある感じがして、無条件で好きではない。でも、この本の内容は気になる
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2005年2月25日(金)
じゃあ、今日は全部本の話で

【その1】
・「ヴィレッジ ヴァンガード」の新宿ルミネ店が3月9日オープン予定。
→ルミネ2の4Fにできるそうです。現在同フロアにある「ブックファーストルミネ新宿2店」は5Fへ移転するとのこと。
 東京都内で、ここまで大きいターミナル駅そばにヴィレッジ ヴァンガードができるのは初めてなので(吉祥寺店や下北沢店はあるけれど)、開店したら行ってみたい。
・ヴィレッジ ヴァンガード公式サイト:http://www.vvvnet.com/
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・読売新聞キャンペーン「書店に行こう!」
http://www.yomiuri.co.jp/adv/syoten/index.htm
→作家・読書家の有名人へのインタビューがありますが、個人的には「まあ、この人の言っていることは別に」という顔ぶれ。他は出版社へのリンクなど。
 図書券の当たるプレゼントクイズがあったので、これは応募しました。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

→タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 学生時代歴史が苦手だった俺にも、興味深い話がたくさん登場する。例えば、

・平賀源内は、人を斬って入った牢の中で亡くなった(pp.415-416)
・フランシスコ・ザヴィエルがなくなったのは布教のために赴いた中国だった(pp.327-328)
・エチオピアのマラソン選手アベベは、自動車事故で下半身不随になった後、パラリンピックにも出場した(pp.256-257)

 などなど。こういうエピソードを勉強すれば、俺ももっと歴史が好きになっていただろうに。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→身近なエピソードをもとに書かれた会計学の本。

 タイトルの疑問の答えを紹介しましょう。

「なんと、『さおだけ屋』なる商売はそもそも存在しなかったというわけだ。
 お得意様に他の商品を配達するついでに『さおだけ屋』を営業している金物屋もあるらしい」
(p.33)

 答えだけ聞くと「なーんだ」という感じかもしれない。しかし、これは会社が利益を出す方法をうまく使った商売である。つまり、
「利益を出すためには、
  ・売り上げを増やす
  ・費用を減らす
 のふたつの方法しかない」
(p.36)
 ということで、特に「てっとり早く利益を出すためには、『費用を減らす』ことを考えるほうが賢明だろう」(p.38)となる。金物屋が商品を配達するついでに営業するさおだけ屋は、この費用を減らした商売としての条件を見事に満たしているのである。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
今柊二『ガンダム・モデル進化論』(2005年,祥伝社新書)

「<プラモデルの覇者「ガンダム」は今も進化している!>
登場以来四半世紀、プラモデル界の王者として君臨し続ける最強のガンダム模型(モデル)――〈ガンプラ〉は、なぜ、人々を熱中させるのか? 昭和三十年代、国産初のプラモデルを世に送り出した玩具・模型業界は、やがてテレビが次々に生み出すヒーロー、キャラクターと連動して急発展を遂げた。サンダーバード、仮面ライダー、マジンガーZ、宇宙戦艦ヤマト・・・・・・そして誕生した『機動戦士ガンダム』とガンプラ。その着脱交換可能なモビルスーツというメカは、たちまち少年たちを虜にした。アニメと併走しつ、ついに親子二代のファンを獲得したガンプラは今なお「らせん進化」を続ける・・・・・・。サブカルチャー界の鬼才が放つマニア必携の画期的ガンプラ年代記(クロニクル)!」
(祥伝社webサイトより紹介)

 著者はミニコミ『畸人研究』でもおなじみ。俺もガンダムプラモを作った世代としては気になる
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2005年2月26日(土)
食いもんのニュース

 なんか、寒さで気力も体力も落ちているので、食いもん関係のニュースを三つ紹介しておしまいです。ごめんちゃい。

○シドニーで「ワサビチョコレート」発売
http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/361006

○「1枚ずつ微妙に色合いや味が違う」、カラフルな幾何学模様の板ガム
http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/361456

○ブルーノートの名盤をパッケージにあしらったカップコーヒー
http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/361396

 あ、本の話は一応書いていますよ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

→タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。
 今日は読むのは休みです。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→身近なエピソードをもとに書かれた会計学の本。

 各章のタイトルが、そのまま身近な疑問になっていて、それに対する答えが会計学の紹介になっていて面白い。
 例えば第二章は「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎−連結経営−」で、第三章は「在庫だらけの自然食品店−在庫と資金繰り−」
 俺は数学も経済学も経営学もとんと分からないが、そんな俺でも面白く読めています。
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●読み終えた本
・なし
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●買った本
・なし
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●気になる本
山本昌邦『山本昌邦指南録』(2005年,講談社)

「伝えるは伝わるに非ず。世界に勝つ日本型組織と日本型リーダーシップの研究と実践の物語。巻末には1993年から2004年までの「日本の世界大会全記録」を収録する」(オンライン書店bk1の紹介文)

 もうすぐJリーグも開幕。今シーズンからジュビロ磐田の監督となった著者の考え方は、気になる
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2005年2月27日(日)
今の秋葉原はこんな感じになっています。

 まあ、知っている方にはどうってことない風景でしょうが、久々に見る方には驚きではないかと思います。

秋葉原

 今、秋葉原の駅前には、こんな(▲)ビルがばんばん完成しています。上のビルは、電気街口を出てすぐ、昔バスケットボールやスケボーのできる広場だった位置にできています。

秋葉原02

 同じビルを電気街の交差点から臨む(▲)。手前にあるのが、かつての秋葉原のランドマーク、ヤマギワ東京本店です。比較するとビルの大きさも想像していただけるのではないでしょうか。

 多分、今年一年で更に風景が変わります。人の流れも変わるのかなあ。多分、「電気街まで来る人」と「駅そばの高層ビルだけで用事を済ます人」に二分されるんだろうなあ。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→身近なエピソードをもとに書かれた会計学の本。

 今日読んだ中で面白かったのはこの部分。

・「50人にひとり無料」とは、「全員に2%割引」とほとんど同じ意味であるが、捉え方は全く変わってくる(pp.185-188)。

 詳しく説明すると、まず「50人にひとり無料」とは「100人にふたり無料」ということである。これは100分の2を無料とする、つまり2%の割引をしているのと同じ意味であるということ。「全員が2%割引」といわれても大したことがないようだけれど、「50人にひとり無料」と言われると注目を集まるよなあ。

 逆に、こういうことに惑わされないのが、「数字に強い」ということになるらしい。
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●読み終えた本
山田風太郎『人間臨終図巻 I』(2001年,徳間文庫)

→タイトル通り、古今東西の様々な人物の亡くなったエピソードを紹介している本。全三巻。

 作家、有吉佐和子がなくなった時の様子があるのだが、謎めいていて興味を惹かれる。前日も普段と変わった様子もなく、自殺・他殺が考えられるような外傷・嘔吐の跡もなく、53歳で急逝していること。死後病院で解剖・精密検査を受けたが、「死因不詳」と発表されたこと。亡くなる前夜、母親が二度彼女の寝室を覗いていること。非常に不思議である。

 実は有吉佐和子の本は読んだことがないが、どんな人だったのか、著作を読んでみたくなる。テレビ番組「笑っていいとも」で、一時間他のコーナーをすっ飛ばしてしゃべり倒したというようなエピソードは知っているのですが。

 その前に、この本の2巻・3巻も読んでみたい。
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●買った本
・なし
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●気になる本
・高橋源一郎『読むそばから忘れていっても 1983−2004マンガ、ゲーム、ときどき小説』(2005年,平凡社)
「「ああ。もう、どうなってもいい…」 マンガの濁流に飲み込まれた男、至福読書20年史! もー、マンガばっかり読んで暮らしたくなっても関知しないぞ。幻の小説1編も掲載。『スコラ』掲載ほかをまとめたマンガ論」(オンライン書店bk1の紹介文)

 あまり最近の高橋氏の本は読んでいないのだが、これはタイトルから過去の文章も掲載されているようなので、気になる
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2005年2月28日(月)
今日は、本の話だけね。

 色々ネタはあるけれど、うまくまとまらんです。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
角田光代『愛してるなんていうわけないだろ』(2000年,中公文庫)

→著者は今年一月、第132回(平成16年度下半期)直木賞を受賞した作家。
 元は1991年発行のエッセイ集。恋愛の話や、身の回りの出来事などが書かれている。

 意外でしょ、俺が直木賞作家の恋愛エッセイを読むなんて。

 当時著者は20代前半。今の俺よりも若い時期に書いている。だから、キラキラした若さを感じる。俺が知っているのは、今の角田氏なわけで、だからこれはなんとも不思議な読書体験。

 このエッセイ集の印象だけだと、わりととんがっていて、屈折してるなあと思う。

 明日以降、面白かったところをちょっとずつ紹介していきます。
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●読み終えた本
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(2005年,光文社新書 191)

→身近なエピソードをもとに書かれた会計学の本。
 昨日までに紹介した部分以外では、次のような話が面白かった。

・節約は絶対額で考える(1000円のものを50%引きで買って500円得するより、101万円のものを1%弱引きで買って1万円得する方が得である。pp.39-40)
・家賃はまとめて数か月分払うと、大家さんに非常に喜ばれる(経営者が資金のショートを非常に心配していることを示す例。pp.83-84)
・目標は、「自分が実現できそうだと思っているラインよりも、少し高めに設定するのがコツ」(p.104。チャンスロスを防ぎ、かつ自分のやる気を高める方法)
・「根拠がたいしてなくても、とにかく数字を使って話をすれば主張を受け入れてもらいやすくなる」(p.123)

 本の目的が「@会計の本質を大まかにつかんでもらう/A苦手意識をなくして、身近なものとして会計を使ってもらう」(p.6)となっているので、多分厳密に言うともう少し説明が必要な部分もあると思う。しかし、数学も経済学も経営学もとんと分からない、俺でも面白く読めて、会計の基礎はなんとなくつかめた。
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●買った本
・フリーペーパー『さんぽけっと』(日本民営鉄道協会)
→一部私鉄の駅で配られる季刊のフリーペーパー。泉麻人氏のエッセイなどもあって、なかなか面白かった。
 「かった」?
 そう、今号で休刊らしい。ひそかなファンだったので残念。
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●気になる本
木田元『新人生論ノート』(2005年,集英社新書)

「故郷、記憶、運命、笑い、死、性格…人生にまつわるさまざまなテーマは、日本を代表する哲学者の目にどう映ったのでしょうか。「哲学者の人生論」といっても、著者の木田さんは、戦後の一時期、闇屋をやったこともあるというユニークな哲学者。ご自身の経験をもとに、東西の古典から時には流行歌やテレビドラマの一節まで交えて軽やかに語った、独特の味わいを持つ人生の書です。」(集英社のサイトの紹介文)

 最近、各社の新書が気になる
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