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木の葉燃朗の読房より愛を込めて

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2004年12月


2004年12月1日(水)
来年の手帳は、

 黒革の手帖。

 ではなくて。

 毎年来年の手帳には苦労します。仕事用は、会社で買う手帳があるので、とりあえずそれでよし。なんでもよし。どうでもよし。

 問題は、プライベート用。これが毎年のようにスタイルを変えつつ、うまくいったためしがない。

 というのも、俺の手帳は、読書と本を買った記録を書くことが中心になります(すごく特殊な使い方ですが)。

 そうすると、ページの見開きの左が月間予定(ここに読んだ本を書いていく)、右が自由記入(買った本を書いていく)という形が望ましい。週間予定はいらないが、買いたい本のリストを貼り付けておける自由記入のページは欲しい。

 そもそも、そんな形式の手帳がないのです。そこで、毎年自作をします。

 今年は、前半はA5サイズのルーズリーフを使って、月間予定と自由記入をつくりました。

 しかし、大きすぎて手軽に鞄から出せず、6月で挫折。

 その後はB5サイズのリングノートに移行。それなりに使い勝手は良くなりました。

 でも。

 最近週間の予定表も欲しいし、自由に記入できるメモも欲しいし、よく考えたらアドレス帳だっているし、欲しい本のリストは来年以降も使いまわしたいし、でも手軽に持ち運びたいし……。

 わー! わかんなくなってきた!

 来年は何年かぶりにシステム手帳にしてみようと思っています。東急ハンズでも行って探してきます。
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ということで、

2004.12.1(水)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。

 血液型占いの話が出てくる。俺は昔から血液型占いは信じていない。なぜなら根拠がないから。

 血液型による性格の分類は、実は分類する側が勝手に決めているのである。

 例えば、ヨーロッパでは「A型対B型=『ヨーロッパ人』対『アジア人』=『白色人種』対『黄色人種』=『高等』対『下等』という図式でとらえようとした人たちがいた」(p.68)。

 なぜかというと、「白色人種、とくに北ヨーロッパ人ではA型が多く、南と東へ向かうほどA型が減りB型の割合が多くなる」(p.68)から。つまり多数派にとって都合がいい解釈がされている。

 一方日本では、1930年代に古川竹二というひとの「血液型による気質の研究」が、血液型占いの種本の元祖である。

 日本での性格分類は、「A型は消極的、保守的」(p.68)というマイナスの評価、B型は「『積極的』、『チャレンジ精神旺盛』」(p.68)ということで、ヨーロッパとは逆の評価である。

 でも、これも現代日本の意味づけで、かつてならA型はまじめ、B型は自己中心的と言われただろう。

 ちなみに、日本人の血液型の割合は、A:O:B:AB=4:3:2:1です。かつてA型がよく言われて、B型によい評価がなかった理由は、ここにあると考えられます。

 というように、性格分類は時代や地域でまったく異なっていて、そのため血液型による性格分類は信用ならないのです。

 それでもまだ信じたい人は、例えばさっきのヨーロッパの例のA型を「ドイツ人の血」、B型を「ユダヤ人の血」に置き換えてみると、血液型の性格分類がいかに恐ろしいことかわかるのではないでしょうか。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→新潮社のサイトの紹介文。

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある」春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で釣竿の番を頼まれもする。まごまごしつつも発見や喜びにあふれた日日の暮らしを綴る、深呼吸のようにゆったりしたエッセイ集。

 そういえば、小説は読んだことがあるけれど、エッセイ集は読んだことがなかったなあ。
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2004年12月2日(木)
新宿に行ってきました。

 新宿に行ってきたことをわざわざ報告するのもどうかと思うのですが、たまにはいいのではないかと勝手に決めて、書きます。箇条書きで。

・地下鉄大江戸線で新宿に行く。

 大江戸線は、東京で一番最近出来た地下鉄なので、とにかくどの駅も地下の奥深くに駅のホームがある。

 俺は、地下街は嫌いではないのだけれど、駅だけで、しかも地下奥深くにあるとなんとなく不安になる。

・そんな地下から地上に上がって、ルミネにある新刊書店ブックファーストへ。

 ここは少し前まで青山ブックセンターだった場所。青山ブックセンターの倒産に伴う閉店の直前に来たことを思い出す。

 ちなみに、青山ブックセンターは経営再建中で、青山本店と六本木店は営業再開しました。しかし、他の店は別の書店が入っているようです。

 デザインの本や写真集も、独立してコーナーが取られていて(10平方メートルくらいの大きさ)、普段はあまり見ないのだが、ざっと見て歩いた。たまにはこう普段全然見ない本を見るのも面白いですね。

 カフェも併設されていて、なかなかおしゃれ。カフェ=おしゃれという俺の感じ方がすでにおしゃれじゃないけれど。

・それから、画材・文具の店世界堂に行く。

 ここで来年の手帳づくりのための材料を買う。といっても買ったのはシステム手帳のリフィルですけれども。

・三越の中に新しく出来たジュンク堂書店を見る。

 この本屋には本を縦に積む平台がほとんどなくて、図書館のような本棚に、本を表紙を出して、あるいは背表紙を向けて並べている。

 平台がなくても、目立つ本は目立つので、本棚の間を歩いているだけでも面白い。

 ここにもカフェが併設されています。おしゃれですね。

・その後で同じ三越の中のLOFTの文房具売り場も見てくる。

・それからDISK UNIONに行く。

 ここの新宿本店の地下に向かう階段は、漫画太郎や根本敬のイラストが壁に書かれていて、なかなか強烈。

 その地下でBOAのCDを買う俺(ボアダムスじゃなくて、BOAのCDです)。

・最後は東急ハンズに行く。

 ここで手帳関連のうち、追加で欲しかった物を購入。

 東急ハンズの、特に文具のコーナーは、いつ行っても面白いなあ。買う買わないは別として、見てくるだけでも面白い。
 そして、帰ってきました。今日買った材料でどんな手帳を作ったかは、機会をつくってご紹介しましょう。

 一応、下のような感じで完成しました。




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ということで、

2004.12.2(木)本日の、
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●読んでいる本
・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。

 占いや予言の類が、それらしく感じさせるために使っているテクニックの話が、面白い。

 例えば対句形式。これは、次のようなテクニック。

 「血液型がA型は消極的だといわれても、納得しにくくても、A型は消極的でB型は積極的」(p.132)などと言われると、それらしく感じてしまう。「単独では説得力の弱いことも、二つ以上のことを対比させて言われると、説得力が増すように思われる」(p.132)。

 その他に、比喩や物語化なども紹介される。

 これは、占いだけではなく、詐欺なんかでも使われる可能性のあるテクニックなので、そういうものがあることだけでも知っておくといいのではないかと思う。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→新潮社のサイトの紹介文。

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある」春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で釣竿の番を頼まれもする。まごまごしつつも発見や喜びにあふれた日日の暮らしを綴る、深呼吸のようにゆったりしたエッセイ集。

 昨日気になった本だが、立ち読みしたらやっぱり気になって買ってくる。
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●気になる本
・前田建設工業(株)『前田建設ファンタジー営業部』(2004年,幻冬舎)
「かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない! 実在の大手ゼネコンが、「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組みました。前田建設内「ファンタジー営業部」の取り組みを紹介する」(bk1の紹介文)

 前田建設工業は実在の会社(サイト)。「ファンタジー営業部」は、空想上の建物を造る際のシミュレーションを行うコーナー。

 今は「銀河鉄道999」が地球から発車する際の高架橋をシミュレーションしています。
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2004年12月3日(金)
買おうかどうしようか迷っていたら、

 いつの間にかニンテンドーDSが発売されていました。
 ニンテンドーDSの機械そのものは面白そうなのだが、「是非これを遊びたい」というゲームがないのが踏ん切りのつかない理由。

 いくつか興味を惹かれるソフトもあるし、ゲームボーイアドバンスのゲームも遊べるので決して買って損ではないと思うのですが、まだ決心がつかない。

 そもそも、ゲームで遊ぶ時間があるのかなあ、俺には。
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ということで、

2004.12.3(金)本日の、
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●読んでいる本
・安斎育郎『だます心だまされる心』(2004年,NHK出版)
→12月からのNHK教育「人間講座」のテキスト。

 「思い入れ」と「思い込み」の違いの話は、面白かった。

「対象に惚れ込む強く深い『思い入れ』なしには、問題を解決するための強烈な意志も湧いてこないでしょう。だから『思い入れ』は必要なのですが、『問題解決の道はこの方向しかない』といった『思い込み』は思考の可能性、柔軟性、融通性を狭め、結果的に問題の本質とは違う落とし穴にはまる危険があるのです。『思い込み』にとらわれると、真実を見極める目が曇ります」(p.62)

 時として思い入れが思い込みになってしまうことがあるからなあ。
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●読み終えた本
・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。

 読んできて、占いがなぜ信用されるのかは、次の理由に尽きるのではないかと思った。

 世界や自分自身を、「なんからの法則に支配された秩序あるものとみなしたいのだ」(p.185)、「けっして行き当たりばったりのでたらめではなく、一貫性があると言いたいのだ」(p.185)。

 そうすると、自分のやっていることに取り敢えずの裏付けができて、安心するってことなのだろう。

 しかし、俺は自分で決めて、後悔したり喜んだりしたいなあ。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・特になし
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2004年12月4日(土)
本の情報をふたつ

●『タイムスリップグリコ<思い出のマガジン>』発売
http://www.ezaki-glico.com/release/20041201/index.html
「1ページごとに蘇る青春。懐かしの人気雑誌が超ミニチュアサイズで登場。
記事だけでなく、広告や折込み付録のポスターまでリアルに再現しました」


 ラインナップは下記の通り(別途シークレット一種含む)。

001 月刊平凡 1972年7月号 平凡出版(現マガジンハウス)
002 POPEYE 1976年創刊号 平凡出版(現マガジンハウス)
003 少年画報 1965年1月号 少年画報社
004 CAR GRAPHIC 1976年2月号 二玄社
005 花とゆめ 1985年9月5日号 白泉社
006 Olive 1985年1/3・18号 マガジンハウス
007 ARENA37℃ 1983年5月号 音楽専科社
008 4年の学習 1977年12月号 学習研究社(学研)
009 鉄道ファン 1984年4月号 交友社


 これは気になるねえ。12月7日から北海道、東北で、来年1月25日から関東、甲信越、静岡県で発売、その他地区には順次拡大予定とのこと。
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●「岩波アクティブ新書」12月分で終刊

 「岩波アクティブ新書」は、それまでの岩波新書と違い、時事的な内容、実用書的な内容が多く、俺も注意して見ていたのだが、残念ながら終刊。

 個人的な意見としては、時事的な内容と、岩波書店の「書店から出版社へ返品できない買い切り制度」とがうまくかみ合わなかったのではないかと思う。
 最近は色々な出版社が新書を出していたことも影響しただろうなあ。
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ということで、

2004.12.4(土)本日の、
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●読んでいる本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 明日から読みます。
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●読み終えた本
・安斎育郎『だます心だまされる心』(2004年,NHK出版)
→12月からのNHK教育「人間講座」のテキスト。

 色々なたとえ話やエピソードが、結構面白い。例えば、思い込みをテストする次のような問題。

【問題】
「坂道を重い荷物を山ほど積んだ荷車が登っています。前に引き手、後ろに押し手がいます。前の引き手に聞くと、『後ろで押しているのは、私の息子です』と答えます。後ろに回って押してに聞くと、『前で引いているのは、私の父ではありません』と答えます。二人の関係はどうなっているのでしょうか?」

 簡単な問題ですが、これが分からない人はちょっと思い込みが強いと用心した方がいいですよ。
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●購入した本
・雑誌『まるごと川原泉 第三号』(2004年,白泉社)
→公式サイト:http://www.hakusensha.co.jp/maru_kawahara/

 川原泉氏のマンガ、エッセイなどを再編集した雑誌。

 最終号の今号の主な収録作は、「銀のロマンティック…わはは」、「美貌の果実」、「笑う大天使 第三部」など。

 このラインナップは、泣くね。読んだら。

・雑誌『ぼくドラえもん 20号』(2004年,小学館)
→特集は、「コロコロコミックvs小学館の学年誌」。どちらも「ドラえもん」が連載された雑誌です。
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●気になる本
・雑誌『街ぐらし』(エフジー武蔵)
→特集はずばり、「上野ソナタ」。

 街を紹介するおしゃれな雑誌でしたが、なんだかなあ。
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2004年12月5日(日)
これは旨い!

 俺は、飲むタイプのゼリーが好きなのですが、最近新しい商品を見つけました。

・ロッテ『ハンディデザート<杏仁豆腐>』



 想像以上にちゃんとした杏仁豆腐だった。

 姉妹品として、『ハンディデザート<マンゴープリン>』もあります。

 もうちょっと詳しい話は、下のロッテのサイト内でどうぞ。

●デザートに新革命…それは「飲むデザート」!
『ハンディデザート<杏仁豆腐>』『ハンディデザート<マンゴープリン>』新発売
2004年10月19日(火)から首都圏・中部・関西で発売
http://www.lotte.co.jp/news/news163.html
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 ちょっとだけ宣伝。

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ということで、

2004.12.5(日)本日の、
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●読んでいる本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 日常にあるようなことを書いているのに、ものすごく面白い。この面白さは、内田百閨E武田百合子・山口瞳などのエッセイから連なる流れなんじゃないかと、勝手に思っている。。

 例えば、「突然スパゲッティーナポリタンが食べたくなって、困った」(p.52)という一文から始まる「ナポリタンよいずこ」(pp.52-54)とか、生牡蠣を一度に十個も二十個も食べておなかをこわし、それでも七十個も食べてなんともなかった友人の話を聞いて悔しくて、また食べてしまう「生牡蠣とキノコ」(pp.61-63)とか。

 文章も、するするっと頭や心に入ってくるのに、印象に残って味わい深い。「うまいそばみたいな文章」だな(この例えはうまくないけれど)。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・下村彦四郎『書店の人と商品をどうするか』(2004年,出版メディアパル)
→bk1の紹介文「マイナス成長に苦しむ現在の出版販売の最前線にいる書店人に向けた、書店復興への智恵とヒントが満載の書籍販売実務書。「棚の整理学」「書店はどうすればよいのか」に次ぐ復刻第3弾。1966年刊私家本の新装版」

 著者紹介も。「1927〜2004年。京都市生まれ。オーム社書店勤務を経て、エムエス経営研究所を設立。著書に「書店はどうすればよいのか」「棚の生理学」など」

 多分、この本自体は俺が読んでもちんぷんかんぷんだろうが、気になるといえば気になる。
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2004年12月6日(月)
今日は珍しく今後の映画の話

 これから公開される映画の話。

1.「ハサミ男」
 原作:殊能将之(講談社文庫)・監督:池田敏春・出演:麻生久美子・豊川悦司・阿部寛・他。R-15指定。

 原作はミステリー小説で、今年の初め頃から映画制作中の話は聞いていたが、とんと情報がないなあと思っていた。

 そうしたら、10月に行われた「東京国際映画祭2004」で上映されたらしい。し、知らなかった。

 また、2005年3月より都市圏で単館ロードショーとのこと。

 すごく気になるのは、原作はミステリー小説だけあって大掛かりなトリックがある。これをどうやって映画にするのか、ということ。

 まだまだ情報は少ないのですが、原作者が自分のサイト内で紹介ページを作成しています。

●映画「ハサミ男」勝手に広報部
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/hasamiotoko-movie/index.html
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2.「笑う大天使(ミカエル)」
 原作:川原泉・監督:小田一生・主演:上野樹里。2006年公開予定。

 川原泉氏のマンガ(白泉社文庫)が実写映画化。もう15年以上前のマンガなんだよなあ。でも、根強いファンが多いんだよなあ(俺もそのひとり)。

 絵も、少女漫画の中では、俺には抵抗なく読めたし、内容もコメディなのだが、ラストは泣ける。

 主演には、映画「スウィングガールズ」の主演でブレイクした上野樹里。
 
 「こんなんじゃなーい」という映画になりそうな気もするが(今年、マンガを実写映画化して、そういう無残な結果に終わった例もあるし)、まあ現時点では楽しみ。

 制作が頓挫しないことを祈ります。配給がアルバトロス・フィルムというのも気になる。「アメリ」のような結果になるか、「えびボクサー」のような結果になるか(めちゃくちゃな例えだ)。
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ということで、

2004.12.6(月)本日の、
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●読んでいる本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 今日は、読むのはお休み。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・諸星大二郎『キョウコのキョウは恐怖の恐』(2004年,講談社)
→マンガ家諸星大二郎氏の短編小説集。

「「キョウコさんだっけ?どういう字を書くの?」 女は、恐怖の恐と書く「恐子」と名乗る。「恐い思いをするのはあなたかもよ…」 「暗黒神話」など独特の作品世界を持つ漫画家が、日常に潜む「恐怖」を鮮やかに描く短編集」(bk1の紹介文)

 こ、こえー。
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2004年12月7日(火)
前衛的写真作品:作品名「拡張するアイデンティティ」



 えー、タイトルは適当です。

 写真、見えますでしょうか?

 「黒いメロンパン」。サスペンス映画のタイトルじゃないですよ。

 こりゃあ気になる、ということで、買ってきました。そして、食べてみました。

 味は普通のメロンパンでした。一応、まわりにちょっとチョコレートがコーティングされているけれど、そんなに「チョコ」って感じでもなかったです。

 その前に直径15cmくらいあって、食べるのが大変だったよ。
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ということで、

2004.12.7(火)本日の、
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●読んでいる本
・砂川啓介『カミさんはドラえもん』(2001年,双葉社)
→著者は俳優・タレントで、大山のぶ代さんのご主人。

 まずは「ドラえもん」についての砂川・大山両氏の対談を引用します。

砂川 もうすぐ二十五年、四半世紀になるということだもんね。
大山 そう、二十五年やったらいいんじゃないかと思っているの。そのときは大々的にオーディションをやって、”この人”という人に託しましょうとみんなで話し合っているの。私の真似じゃなくてね、」
(pp.229-230)

 なんと、「ドラえもん」の「オーディションで声優交代」という考えは、出演する声優さんの側にあったのか。
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●読み終えた本
・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 やっぱり、作家として名を成す人には特殊な感受性と、それを文章にする才能があるんじゃないかと思う。

 例えば川上氏は、子どもの頃ハンカチでものを包むのが好きだった、という。

 「一つのものを包み終えて、しばらくは、手の中でもてあそんだり撫でてみたりする。しかるのちに、息を潜めて、結び目を解く。
 その瞬間が、いちばん好きだった。結び目を解く、その瞬間」
(p.188)

 この、ちょっと読むとなんでもないような文章を、どうして読む者の心に引っかかるように書けるのだろう、この人は。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・『ゲームセンター「CX」』(2004年,太田出版)
「スペースインベーダー、ドラクエ、ポケモン…。僕らを夢中にさせてくれるゲームを生み出したクリエイターたちに有野晋哉がインタビュー。ドット絵自由帳つき。CS放送フジテレビ721で放送された番組を単行本化」(bk1の紹介文)

 テレビ番組の方は、たまに地上波でダイジェストが放送されるのを見ているが、面白い。

 この本も、気になるなあ。
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2004年12月8日(水)
ついにパソコンから香りが! やっぱりさすが21世紀だ! と思いきやそんなニュースそっちのけで数学の問題に悩む!

●NTTコム、「香り」をネットで提供−東京・新宿で公開実験
http://www.asahi.com/tech/nikkanko/NKK200412070008.html

 パソコンに「香り発生装置」を接続して、プログラムによって装置の中の32種類の香りを調合するらしい。

 これがすごいと思う前に、俺はちょっと考えてしまった。

 32種類の香りを調合すると、全部で何種類の香りができるんだ?

 昔数学の組み合わせの問題で勉強した記憶があるか、お、思い出せない。

【問題】
 32種類の香りのうち、1種類だけを取り出す組み合わせから、32種類全部を取り出す組み合わせまで、異なる香りの組み合わせを全部数えると、何通りになるでしょう。
 異なる香りの組み合わせなので、@−@、A−Aなどの組み合わせは出来ません。また、例えば@−AとA−@などは同じ組み合わせとして考えます。


 俺がパソコンで表をつくって計算した結果は5984通りなのだが、あってる?

 数学に強い人に是非教えていただきたい。

 例えば@ABの三つだったら、@・A・B・@−A・@−B・A−B・@−A−Bで7通りでしょ。

 @・A・B・Cなら全部で15通り。これは素朴に数えれば出来る。そこから先はお手上げ。
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ということで、

2004.12.8(水)本日の、
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●読んでいる本
 明日からは、
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
 を読みます。
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●読み終えた本
・砂川啓介『カミさんはドラえもん』(2001年,双葉社)
→著者は俳優・タレントで、大山のぶ代さんのご主人。

 ちょっと泣いた。

 色々知らなかったエピソードが出てきて、その時の、決して書き易くはないことも書かれている。
 大山のぶ代さんが、2001年の夏に癌の手術のため入院していた話や、夫婦が二度子供を授かりながら、流産・未熟児で生後三ヶ月で亡くなってしまった話など。

 そういう中で、二人でどう生きていこうと思ったかという話を読んだら、そりゃあ泣くよ。
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●購入した本
・雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→主な内容は次の通り。

・ここがヘンだよ! 韓流ドラマ
・ドラマ「怪奇大家族」大研究
・愛と青春の大映ドラマ
・神木隆之介インタビュー
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●気になる本
・長井秀和『マジネタ』(2004年,楓書店)
「昼間やゴールデンの時間帯でやるネタとしてそぐわないものばかりを集めた、最強のネタ本。間違いない! 長井秀和の本能と衝動で書き殴った一冊に、打ちのめされてください」(bk1の紹介文)

 この紹介文と、あまり聞き慣れない版元の名前。これは、気になるなあ。
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2004年12月9日(木)
昨日書いた数学の問題も気にかけつつ、

 今日は別の話。しかし、俺はほとほと数学が苦手だったことがよおく分かりました。

 最近買ったCD付きお菓子です。
=====
1.「ゲームサウンドミュージアム ナムコット編」(メガハウス)
http://www.megahouse.co.jp/products/foodtoy/gamesound/index.html

「ゲームソフトの中で人気の高いナムコのタイトルよりオリジナルサウンドを厳選しました」(公式サイトより)

 ゲームのBGMを収録したCDがおまけ。

 ファミコン世代としてはこれはやはり手が出ます。

 その前に、おまけじゃなくて全部の曲が収録されたアルバムでも出ればいいのにと思ってしまう俺。
=====
2.「ReCD オリジナル+カバー」(北陸製菓)
http://www.horico-web.com/recd/product/index.html

「CDには60年代の名曲とそれらをリスペクトする現在のアーティストによるカバーの計2曲入り。カバー曲はほとんど新録音源。CDは全部で12種類+シークレットで、音楽を楽しんでほしいから「プラスチックケース」入りです」(公式サイト)

 収録曲は下記の通り。1枚のCDにオリジナルとカバーの2曲入り。()内はカバーしているミュージシャン。

●荒木一郎「いとしのマックス」(クレイジーケンバンド with 荒木一郎)
●田辺靖男&中尾ミエ「Go!Go!レンタカー」(ゴーグルエース)
●越路吹雪「サン・トワ・マミー」(夜のストレンジャーズ)
●ザ・ゴールデン・カップス「本牧ブルース」(ザ・ヤング)
●中山千夏「ZenZenブルース」(渚ようこ)
●ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」(スーツケースローズ)
●森山加代子「五ひきの仔ブタとチャールストン」(Umekichi)
●ザ・カーナビーツ「恋をしようよジェニー」(ザ・キャプテンズ)
●前川陽子&ヤングフレッシュ「ひょっこりひょうたん島」(花団)
●引田三枝子「砂に消えた涙」(メトロトリップ)
●ザ・フォーク・クルセダーズ「帰ってきたヨッパライ」(ミルクティース)
●いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」(ザ・シロップ)
 ※ライナーノーツはすべてサエキけんぞう氏。

 昭和歌謡と言われてもあまり実感の湧かない俺でも、興味を惹かれました。今回は「サン・トワ・マミー」が出ました。
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ということで、

2004.12.9(木)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 第一章が戦争末期の昭和19年の日記。とにかく食べることへの執着がすごい。

 ただ、その執着というのが「食うや食わず」ということではなく、非常にわがままな印象を受ける。読んでいて腹立たしくなる部分もちらほら。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・川上弘美『あるようなないような』(2002年,中公文庫)
→エッセイ集。この間読んだエッセイ集『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)があまりに面白かったので、2年前に出版されていて、未読だったこちらも購入。

・雑誌『Number 617 12/23号』(文芸春秋)
→特集はJリーグ、特に浦和レッドダイヤモンズ。
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●気になる本
・永江朗『恥ずかしい読書』(2004年,ポプラ社)
「いつでも、どこでも、読書する。哲学書から官能小説まで、読書する。ひっそり、ふむふむ、読書する。「読書」という淫靡な快楽を徹底追求したら…。こんなことになってしまいました! 達人・永江朗の変則的読書生活大公開」(bk1の紹介文)

 他の人がどのように本を読んでいるのか。これは、気になる。
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2004年12月10日(金)
木の葉燃朗の「ケッ、ケッ、ベストセラーズ」

 「たまにはベストセラーも読め! さもなくばピーター・セラーズにするぞー」ということで(8割がた妄想)、耳の穴カキ麻呂からなぜか送られてきたこの本。そのままにしておくのももったいないので、読んでみました。ああ、貧乏性な俺。

 さて、どんな本かねー。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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 かなり面白かったです。少なくとも、読んで損はしなかった。
 
 ただ、耳の穴カキ麻呂は、もう勝手に本を送りつけてこないように。
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 そういえば、オンライン書店bk1で、俺の書いた書評を取り上げてもらいました。

 毎週10本のオススメ書評を掲載するコーナーがあります。下のURLです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_message.cgi/40ab6cacd05070101993?aid=p-garakuta57186&tpl=genre/16/index.html

 12/11-12/17までの間、ここに俺が投稿した書評が載ります。
 川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(2004年,新潮文庫)の感想です。良かったら読んでみてください。

ということで、

2004.12.10(金)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 今日は、雑誌『Number』を読んでいたのでお休み。
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●読み終えた本
・雑誌『Number 617 12/23号』(文芸春秋)
→特集はサッカーJリーグの浦和レッドダイヤモンズ。
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●購入した本
・明和電機『明和電機ナンセンス=マシーンズ』(2004年,NTT出版)
→現在開催中の「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」(公式サイト)の図録。会場だけでなく、書店でも販売されています。

 初台の東京オペラシティ内、NTTインターコミュニケーション・センターで、12月26日までやっています。今日行ってきました。

・『ゲームセンター「CX」』(2004年,太田出版)
→よゐこの有野晋哉による、ゲーム作家へのインタビュー、ゲームへの挑戦などをまとめた本。

 CS放送のフジテレビ721で放送中の番組の書籍化。

・うるまでるび『おれボテ志 デラックス 0・1・2歳編』(2004年,アドニス書房)

→webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(通称:ほぼ日)」で連載されている、子育てイラストエッセイ。

 うるまでるびは夫婦のイラストレーターで、そのふたりの息子「ボテ志(仮名)」の成長が、ほぼ毎日描かれる。

 最近の「ほぼ日」で、唯一といっていいくらい楽しみなコーナー。
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●気になる本
・横山泰行『「のび太」という生きかた』(2004年,アスコム)
「頑張らない。無理しない。でも、あなたの夢はきっと叶います…。「ドラえもん学」研究者が発見した、楽して幸せな人生を手にいれる「のび太メソッド」を解説。達成感や爽快感を体に覚えさせることで、苦手意識を克服しよう」(bk1の紹介文)

 著者は「富山大学教育学部教授。ドラえもん研究の第一人者で、「ドラえもん学」創始者」。
 「のび太メソッド」って、「のび太的生き方」ってことだと思うが、気になる。
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2004年12月11日(土)
『ヒロシです』の感想は、しばらく載せておこう。

 耳の穴カキ麻呂がちゃんと読むように。コラムの後半は、今日も更新しています。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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・12/10、東京オペラシティ内、NTTインターコミュニケーション・センターで開催中の「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」(公式サイト)に行ってきました。早速自分のサイトにレポートを書いたので、良かったらこちらからご覧ください。

ということで、

2004.12.11(土)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 今日も読むのはお休み。
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●読み終えた本
・雑誌『まるごと川原泉 第三号』(2004年,白泉社・公式サイト
→川原泉氏のマンガ、エッセイなどを再編集した雑誌。全三号なので、今回が最終号。

 収録されたマンガは「銀のロマンティック…わはは」、「美貌の果実」、「笑う大天使 第三部」など。

 どれも久々に読んだが、やっぱりちょっと泣く。
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●購入した本
 ネットの古本屋、古本すうさい堂に注文していた本が届く。

・佐久間英夫『テクノのススメ』(1999年,ブルース・インターアクションズ)
・山下武『古書礼讃』(1986年,青弓社)
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●気になる本
・川本三郎『我もまた渚を枕』(2004年,晶文社)
「消えゆく下町を見つめてきた著者が、変化の激しい東京を一歩離れ、「旅」に出た。向かうは、千葉、埼玉、神奈川など東京近郊16の町。心の隠れ里をさがし求める街歩きエッセイ。雑誌『東京人』に連載したものを単行本化」(bk1の紹介文)

 川本三郎氏の街歩きエッセイは、これまでも数冊読んでいるので、気になる。
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2004年12月12日(日)
朝の7時ごろ秋葉原を歩いていたら、

 今日はPSPの発売日だそうで、どこもかしこも行列でございました。あ、もちろん俺が歩いていたのは仕事ですよ。

 しかし、日本のメーカーも流通業も、もっと「欲しい人が欲しい時に欲しい物を買える」工夫が必要なんじゃないのか?

 売る側の立場を知ると、行列が出来るのは、得することは少ないと思う。

 店員も早くから出して、その分給料は払うし、場合によっては警備員も必要。で、ゲーム機は一般的にそんなに原価と売価の差がない(=儲けが少ない)から、テレビや雑誌が行列を取材する宣伝効果を考えて、まあ損はしない程度なんだろうと思う。

 『ヒロシです。』の感想は、しばらく掲載します。でも、掲示板パーラー耳カキの耳の穴カキ麻呂の「本、また送りますね〜」が、きわめて心配。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.12(日)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 今、昭和十九年の日記の部分を読んでいる。

 俺の印象では、昭和十九年というと、太平洋戦争も末期で、食べ物に乏しい、と思っていた。

 しかし、地方はもちろん、東京でもあるところには食べ物があった。そして当然、それを食べていた人もいた。

 例えば福島県の会津坂下というところに映画のロケに行った際の記録。昭和十九年五月二十三日のこと。

「昼は、川勝食堂で、ビフテキ、チキンカツ、ボイルエッグスに、親子丼」(p.38)。そして「今夜も菊寿軒へ弟子たちと行く。冷奴、野菜煮、とろろその他、酒もふんだん」(p.38)

 限られた人たちは、当時でもこういう生活が出来たということが、ちょっと衝撃的だった。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・永江朗『いまどきの新書』(2004年,原書房)
「いまや新書はなんでもありだ。論文、エッセイ、対談、語り下ろし…。圧倒的な刊行点数のうち、何を選び、どう読むか。著者おすすめの137冊を紹介。各評には関連ブックリスト付き。『週刊朝日』連載「新書漂流」をまとめる。」(bk1の紹介文)

 最近立て続けに本が出ている永江氏。気になる。
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2004年12月13日(月)
気になるような気にならないようなニュース

●似てない「ヨン様」で騒ぎ−韓国・春川
http://news.goo.ne.jp/news/picture/jiji/20041211/2197506.html
「冬ソナ」の舞台、韓国北部の春川で、せっかく設けた俳優ペ・ヨンジュンの等身大の像(写真)が「似てない」と騒ぎになった。彫刻家は廃棄すると恐縮。市長が「改めて制作を依頼」と言明、何とか収まりそう【時事通信社】

 リンク先には写真も載っています。しかし、どうでもいいヨン。

 あ、雑誌『AERA』(朝日新聞社)の電車の中吊り広告のダジャレみたいになってしまった。

 こんな分かりにくい例えで大丈夫だろうか。

 『ヒロシです。』の感想は、しばらく掲載します。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.13(月)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 第二部は「食談あれこれ」ということで、食べ物に関する色々なエッセイをまとめている。例えば次のような話。

・カレーパンやコロッケパンなどの菓子パンを「駄パン」と呼び(駄菓子からの連想らしい)、値段のわりに味がいいので「駄パンも亦、よきかな」(p.100)という「駄パンその他」。

・関東にあった「牛鍋」が、徐々に関西の「すき焼き」に変わっていく様子を実体験から紹介した「牛鍋からすき焼きへ」。

 読んでいると、無性に腹が減る。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・フリーペーパー『ぱすねっとNAVI 2004年冬号』(パスネット協議会)
→パスネットは、関東の一部私鉄、地下鉄などで使用できるプリペイドカード。

 そのパスネットの沿線情報を紹介した冊子。

 クリスマスイルミネーションや、初詣の情報が中心だが、榎本加奈子インタビューなどもある。
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●気になる本
・永江朗『作家になるには(なるにはBOOKS 33)』(2004年,ぺりかん社)「読書離れが叫ばれて久しい日本。一方で、携帯電話やインターネットでの配信小説など、新しい形の読書が広まりつつある。素晴らしい小説の世界と作家への道を解説する」(bk1の紹介文)

 この本を読んだだけでは作家にはなれないだろうなあ。

 しかし、またまた永江氏の本。12月はどんどん出ているなあ。気になる。
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2004年12月14日(火)
12/18は女子サッカーを見に行きます。

 チケットも買いました。

◎KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2004
日本女子代表 対 チャイニーズ・タイペイ女子代表
日時:平成16年12月18日(土) 昼のゲームを予定
会場:東京・西が丘サッカー場
http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=pick&0=2477&lf=lady&yymm=

 この話題に関連して、俺のサイトのフリートークコーナーで書いた文章を一部掲載します。
---
■この試合、行くの?
●行くつもり。西が丘サッカー場にも一回行ってみたいし。
■アテネオリンピックから新しいメンバーも加わったし、
 新生なでしこジャパンにも頑張って欲しいですね。

●あれ? なでしこジャパンなの?
■そうだろうが。なにを言っているのだ。
●いや、例えば、男子代表はトルシエ監督の頃はトルシエジャパン、
 今のジーコ監督ならジーコジャパン。で、女子代表は監督が変わったじゃないか。
■えー、「なでしこジャパン」はチームの愛称で、監督名+ジャパンではありません。
 そもそも「なでしこ」って誰だよ?

●前の上田監督は、「上田なでしこ」って名前じゃなかったのか?
■なんだその「土田よしこ」みたいな名前は。
●つる姫じゃ〜っ!

■分かるかなあ。その前に話がサッカーからずれ続けているけれど大丈夫か。
---
 こういう対話形式の文章を定期的に掲載していますので、よかったら読みに来てね。

 『ヒロシです。』の感想は、しばらく掲載します。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.14(火)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・『ゲームセンター「CX」』(2004年,太田出版)
→よゐこの有野晋哉による、ゲーム作家へのインタビュー、ゲームへの挑戦などをまとめた本。

 登場するのは、「スペースインベーダー」の生みの親、西角友宏氏、「ゼビウス」の遠藤雅伸氏、「ダービースタリオン」の薗部博之氏などなど。

 もちろんこれらゲームクリエイターの方々の話も面白いのだが、予想以上に有野氏の話の引き出し方がうまい。普通にゲームが好きな人として(つまり、マニアではない見方で)話を聞くので、思いもよらないエピソードを引き出したりする。
 ううむ、面白い。
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●読み終えた本
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
→喜劇役者古川緑波の、食べものに関する文章を集めた本。

 もはや、こだわりというよりも執念ですね、これは。

 町や人を評価する際に、食べ物が基準になってしまうこともある。例えば、

「名古屋ってとこ、戦前から戦争中にかけて、僕は好きじゃなかった」。「というのは、食いものが、何うにも面白くなかった」。「それが、戦後派、変わりましたね、食いもの屋の多いこと、贅沢になったこと。驚くべし」。「だから、戦後は、名古屋行きは、苦にならない」。(以上、すべてp.189)

 はじめ、なんとなく食に対する贅沢さ、わがままが読んでいて腹立たしかったが、ここまで徹底してくると、苦笑いするしかなくなってくる。
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●購入した本
・たかぎなおこ『150cmライフ。 2』(2004年,メディアファクトリー)
「150cmの日常生活の、ちっちゃな出来事たちを描きました。バランスぴったりのヘアスタイル、大人っぽくみえるメイクテクなど、150cmな女の子向けのお役立ち情報もたっぷり!」(bk1の紹介文)

 身長178cmのおっさんが買ってごめんなさい。
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●気になる本
・神奈月『神奈月の顔芸103!!』(2004年,日本文芸社)
「武藤、谷亮子、イチロー、ベッカム、中村獅童、松本幸四郎・染五郎・たか子親子、ペ・ヨンジュン、ブラッド・ピット…。レスラーから野球選手、歌手、俳優、外国人タレントまで、息もつかせぬ爆笑の顔マネ・オンパレード!」(bk1の紹介文)

 表紙に掲載された数々の写真を見ただけで、気になる。
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2004年12月15日(水)
ショックガンの食玩は売っていますか?

 それは売っていませんでしたが、こんな食玩を買いました。

・「よしもとお笑い劇場」(ブルボン)
→お笑い芸人のDVDがついてくるお菓子。

ラインナップは下記の五組。
 ・やすしきよし
 ・B&B
 ・ザ・ぼんち
 ・中川家
 ・インパルス


 今回は「中川家」が出ました。前に買った分は「インパルス」でした。

 いずれも、ライブを収録した20分程度のネタだった。

・「とうきょうお笑い劇場」(ブルボン)
→こちらは関東の芸人。

ラインナップは下記の五組。
 ・春日三球・照代
 ・内海桂子・好江
 ・おぼん・こぼん
 ・18KIN
 ・シャカ


 2個買って、「18KIN」と「春日三球・照代」が出ました。これは10分くらいのネタ。

 三球・照代は、独特の間が面白かったなあ。やっぱり気になるのは、若手よりも伝説の芸人のネタの方。

 どのネタが収録されているのか、考えるとまた寝らんなくなっちゃう。

 『ヒロシです。』の感想は、しばらく掲載します。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.15(水)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 明日からは、
・川上弘美『あるようなないような』(2002年,中公文庫)
 を読みます。
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・『ゲームセンター「CX」』(2004年,太田出版)
→よゐこの有野晋哉による、ゲーム作家へのインタビュー、ゲームへの挑戦などをまとめた本。

 あまりにゲームの話が面白そうなので、久々にファミコンを引っ張り出して遊んでしまった。

 「ダービースタリオン」という、競馬の競走馬を育てるゲーム。
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●購入した本
・なし

 ちなみに、明日は雑誌『テレビブロス』が、年末のためかいつもと違うスケジュールで発売。
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●気になる本
・坪内祐三『文庫本福袋』(2004年,文芸春秋)
「話題の本、シブい本、探していた本…。文庫には出会いが溢れている。当代随一の本読みの達人が贈る、知的好奇心満載の読書案内。『週刊文春』連載を単行本化」(bk1紹介文)

 俺は必ずしも坪内氏の文章が好きなわけではないが、この本はちょっと気になる。
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2004年12月16日(木)
「どこまでやるの?」「ドーンとやってみよう!」

 そんなニュースです。

・欽ちゃん球団「オーナーは…ある女優」
http://news.goo.ne.jp/news/nikkan/geino/20041216/p-et-tp0-041216-0008.html

 欽ちゃんこと萩本欽一氏が、来春社会人野球のクラブチームを設立。

 自ら監督を務め、ヘッドコーチに鹿取義隆氏(元巨人・西武)が就任。

 オーナーは、ある女優に依頼するとのこと。

 すみません、今日はこれだけです。

 『ヒロシです。』の感想は、しばらく掲載します。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.16(木)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 予定を変更して、
・明和電機『明和電機ナンセンス=マシーンズ』(2004年,NTT出版)
 を読んでいます。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
雑誌『テレビブロス』
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●気になる本
・魔夜峰央『魔夜峰央の「ダリ的魔法術」』(2004年,小学館)
「ダリ作の絵画「目覚めの一瞬前、柘榴の実のまわりを一匹の蜜蜂が飛んで生じた夢」をモチーフに、イメージの錬金術師・魔夜峰央が解き明かすダリの謎。パタリロ殿下とミーちゃんのハチャメチャ漫画「ダリ的魔法術」講座も収録」(bk1の紹介文)

 『パタリロ!』のあの方がこういう本を。気になる。
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2004年12月17日(金)
なんかこう、今日は細かいニュースで、

■「新世紀エヴァンゲリオン」モデルのiPodが発売
http://lalabitmarket.channel.or.jp/ipod_eva.html
→曲は「残酷な天使のテーゼ」しか聴けなかったりして(もちろん嘘です)。

■日米検索語ランキング

・米AOLの04年検索キーワード・ランキング、デバイス部門で「iPod」が健闘
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/it/349806
・Yahoo!「2004 新着情報 検索ワードランキング」
http://picks.dir.yahoo.co.jp/new/review2004/
→AOLの2位が「lyrics」で、記事では「叙情詩」と翻訳されている。

 これはラップのリリックと関係があるのではないかと思うが、どうだろうか?

■燃朗は今日、新宿のタワーレコードに行って来ました。
→目的は歌手倉橋ヨエコのインストアライブ。レポートは下のURLで(俺のブログです)。
http://blog.goo.ne.jp/konohamoero/e/d4fb327db1fd26473d87a79de8a9e341

■燃朗は明日、東京の西が丘サッカー場にサッカーを見に行きます。
→日本女子代表の強化試合。対チャイニーズ・タイペイ女子代表。
http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=pick&0=2477&lf=lady&yymm=

 最後のふたつは、ニュースでもなんでもない、単なる俺の近況報告じゃん。
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『ヒロシです。』の感想は、本日で掲載を終わります。
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・ヒロシ『ヒロシです。』(2004年,扶桑社)

 自虐漫談でおなじみのヒロシさんのネタをまとめた本です。

●面白うて、やがて哀しきヒロシかな

 俺は、ヒロシさんのネタは好きだし、笑えるだろうなあと予想しながら読み始めた。

 たしかに笑えた。でもそれとともに、こう「胸をかきむしりたくなるような切ない気持ち」になった。その理由は、「自虐ネタ」というところにあるのだと思う。

●ヒロシ&キーワード

 この本で出てくるネタの種類を分けると、ヒロシさんの「子どもの頃の嫌な思い出」、「昔からいかにもてないか」、「いかに貧乏か」、「いかに小心者か」、「自分の輝ける姿を夢見る」などが主な内容。テレビで披露されているネタもそうですね。

 これが、俺自身と少しでも重なる部分があると、すっごい切なくなる。もっと言えば、自分の隠しているダークサイドを見るようなつらさがある。

 特に、本にはそれぞれのネタの下に解説もついているのだが、これも悲しさを倍増させる。

●すごいよ!!ヒロシさん

 そう言えば、俺にはひとつ疑問があった。それは、「ヒロシさんはこれだけ人気があるのに、まわりに真似をする人が少ないなあ」ということ。その理由も、この本でネタを続けて読んで、なんとなく分かった気がする。

 ヒロシさんの真似をして自虐ネタを考えると、2、3個でつらくなってくるのである。冗談でもなかなか真似はできない。
 そんな自虐ネタをつくり続けて人前で披露するヒロシさんには、とにかくすごいと思った。

●そんなヒロシに惚れました

 そんなわけで、ネタは十分に堪能したのですが、最後に驚くべきおまけが。

 あとがきのような形で、ヒロシさんから読者へのメッセージがあるのだが、これが泣ける。ひとことで言えば、「勝ち組には分からない意地」がにじみ出たメッセージ。

「ヒロシさん、かっこいいよ!」
 そう思って、俺は本を閉じたのであった。
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ということで、

2004.12.17(金)本日の、
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●読んでいる本
・明和電機『明和電機ナンセンス=マシーンズ』(2004年,NTT出版)
→「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」の図録。

 明和電機の作品自体はなかなかくだらないものが多くて、そこが好きなのだが、それを創るためのアイデアや設計、製造過程がかなりしっかりしたものだと分かる。
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・川上弘美『あるようなないような』(2002年,中公文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 なんとなく、物の見方が浮世離れしているような気がする。これはほめ言葉としてね。

 幻想的な世界を表現できる人というのかなあ、うまく言えないけれど。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・雑誌『書斎の復活 知的生活の実践』(1980年,ダイヤモンド社)
・雑誌『続続・書斎の復活 知的生活の実践』(1982年,ダイヤモンド社)
・雑誌『書斎の復活 '83秋季号』(1983年,ダイヤモンド社)

→全部古本。読書や書斎について、色々な人の方法を紹介した雑誌。
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●気になる本
・宇佐和通『THE都市伝説』(2004年,新紀元社)
「友だちの友だちから聞いた話なんだけど…。人面犬、口裂け女、てけてけ、トイレの花子さん。子供のころにきいたあのコワイ話、彼らがもう一度、あなたに会いにくる!」(bk1の紹介文)

 紹介文を読む限りでは安易な本のような気もするが、まあ気になる。
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2004年12月18日(土)
サッカーを見てきました。

 日本女子代表の強化試合。対チャイニーズ・タイペイ女子代表戦。
http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=pick&0=2477&lf=lady&yymm=

 結果は下のニュースにあるとおり、11-0という大差での勝利でした。

・新生なでしこ、台湾に大勝 大橋監督の初戦飾る
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20041218-00000019-kyodo_sp-spo.html

 試合に関しては、俺は素人なのであまり書けないけれど、FWの荒川選手がパワーがあった。相手選手に囲まれても簡単にはボールを渡さないところがすごかった。

 それから、中盤の右サイドに入った宮間選手も、身長はそれほど大きくない(157cm)のだが、ドリブルで相手を抜くプレイも多く、うまいと思った。

 録画中継が、関東では今日の深夜、日本テレビで放送されるので、興味がある方はどうぞ。

 それから、久々にスタジアムでサッカー観戦したが、寒いけれどやっぱりいいなあ。西が丘サッカー場は、初めて行ったけれど、客席とグラウンドも近いし、なんとなくのどかな雰囲気が漂う。

 国立競技場のような雰囲気もいいけれど、このスタジアムもいいなあ。

 またサッカー見に行きたいなあ。天皇杯も見に行くか。

 ところで、写真がないのはカメラを忘れたからです。

 帰りにJR赤羽駅のまわりをちょっと歩いたが、商店街があちこちにあって、面白かった。もう少し時間があればゆっくり見たかった。

ということで、

2004.12.18(土)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・川上弘美『あるようなないような』(2002年,中公文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 エッセイの中に、川上氏のお母さんの話が出てくる。このお母さんも、なかなかユニークだ。

 例えば、川上氏が「世の中の人全員が自分のことを蔑み嫌っているのではないかと思い込む瞬間が」(p.159)あって、そんな時お母さんならどうするかを尋ねる。

 するとこんな答えが返ってくる。

「人の思いの底をくよくよわずらったってしょうがないでしょ。自分の思いの底だってわからないんだから。できるだけきれいなところを見ることにしてるから、自己嫌悪にはならないの」
(p.160)

 なんか、すごいよね。
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●読み終えた本
・明和電機『明和電機ナンセンス=マシーンズ』(2004年,NTT出版)
→「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」の図録。

 本を読んでいると、あまりに興味が湧いてきて、ライブのDVD『メカトロニカ』(2004年,MHBL-13)を買ってきてしまった。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・『机上空間(エイムック 979)』(2004年,えい出版社)
「文房具とデスクトップ小物及びその使いこなしの提案を満載。特集は「センスのよい「机・椅子・文房具」が欲しい!」 ドイツの筆記具ブランド、ラミーのすべて、2005年手帳&ノート構築ガイダンスほかも収録」(bk1の紹介文)

 出版社名の「えい」は、本当は漢字で「木世」を一文字にした字を書きます。

 こういう文房具そのものを、あれこれ買うことはほとんどないが、こういう本は気になる。
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2004年12月19日(日)
シンクロニシティ・ボーイズ

 すいません、タイトルと本文はあまり関係ありません。

 シンクロニシティ(synchronicity)は「共時性」と訳され、「心に思い浮かぶ事象と現実の出来事が一致すること。ユングの用語」という意味です。

 俺の方は、単なる偶然の話です。
 
 今日は仕事で、昼休みに珍しく日経新聞を読んでいました。俺は家では日経新聞はとっていないし、会社の休み時間に読むこともまずありません。

 それで、読んでいたら「芸術・教養」欄に、この間行った「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」の記事が載っていました。まあ、それは特別不思議ではない。日経新聞が取り上げるのは、ちょっと場違いな感じで面白かったが、不自然ではなかった。

 その後、同じページのすぐ下を見たら、「前衛美術の時代」という連載で、「ハイレッド・センター」が取り上げられていた。「ハイレッド・センター」は、高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之の三氏による前衛芸術のグループ。

 俺は前に赤瀬川原平さんの『東京ミキサー計画』(1994年,ちくま文庫)を読んで、「ハイレッド・センターってすげえことやってたんだなあ」と思っていたので、「おお、ここにも俺の読みたい記事が」とびっくり。

 最後に、その横にあったのが、作家川上弘美氏のエッセイ。まさに今本を読んでいる川上氏のエッセイ。

 ここにきてさすがに、「こ、このページは俺が読むためにあるようじゃないか」と思いましたよあたしゃ。

ということで、

2004.12.19(日)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 これから読んでいきます。なかなか面白そう。
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●読み終えた本
・川上弘美『あるようなないような』(2002年,中公文庫)
→作家川上弘美氏のエッセイ集。

 最後の方に掲載されている「エレクトロニックカフェに行った」と「あるようなないような(1〜9)」では、日本にインターネットが普及し始めた頃の様子が垣間見れて面白い。

 「エレクトロニックカフェに行った」は1996年のエッセイで、今で言うインターネットカフェ。正確には今のインターネットカフェとはちょっと違って、「普通のカフェにインターネットにつながるパソコンがある」ような感じだ。

 「あるようなないような」は、パソコン通信の専門誌に連載されたもの。川上氏は当時からパソコン通信でメールをやり取りしている。とはいえ、パソコンではなくワープロで。

 なんだか、まだ10年も前ではないのに、すごく前の話を読んでいるようで面白い。
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●購入した本
・なし

 明日は雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)の発売日で、フリーペーパー『メトロミニッツ』(スターツ出版)の配布日。
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●気になる本
・アンソロジー『夢ノキロク』(2004年,産業編集センター)
「飯野和好、メグホソキ、柳原良平らイラストレーターや絵本作家、漫画家たち15人が、「実際に見た夢」をテーマに描いたイラストを、専門家が夢判断。夢にちなんだコラムも収録。夢日記を描く書き込み式ページあり」(bk1の紹介文)

 買うかどうかはともかく、とりあえず見てみたい。気になる。
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2004年12月20日(月)
風邪のため思考能力が著しく低下しております。

 しばらくお待ちください。しばらくってのは24時間くらいね。

 そんな中でも、月2回発行しているメールマガジンはしっかり発行するのであった。

 俺のサイトの更新情報と、気になるニュース・商品・イベントなどをまとめた内容です。もちろん無料です。下のURLでサンプルも読めますのでよかったらごらんください。。
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ということで、

2004.12.20(月)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 前半の「ポスト恋愛論」の中で面白いのは、こんなところ。

 20世紀になって、「『恋愛結婚こそが正しい』という考え方が、西洋で形づくられ、日本にも入ってきた」(p.8)。「これに対して、結婚しなくても恋愛したりセックスしたりしてもいいではないか」(p.8)という人も出てくる。

 しかしこうした中で、「世の中には『もてない男女』、あるいは『恋愛』の相手を見つけられない男女というのがいるではないか、そういう者たちはどうしたらいいのだ、という、まことに簡単な疑問をぶつける人がほとんどいなかった」(pp.8-9)という。

 明確な「もてない派」としては、「そうだよなあ」と素直に思う。恋愛を強制されるのは息苦しい感じがする。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・いしいひさいち『バイトくん3 お早ようさん』(2004年,双葉文庫 ひさいち文庫)
→双葉文庫で復刊されているいしいひさいち傑作選。発売されると無条件で買ってしまう。

 特に「バイトくん」の、金がなく知恵もない大学生たちの、それでもなんだかのんびりしている生活は好きだなあ。

・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→特集は「【新春初夢企画】未来の国からはるばると! ドラえもんがやってきた!」

・フリーペーパー『メトロミニッツ』(スターツ出版)の配布日。
→特集は「パンチの効いたお正月を迎えなさいっ!!」。ユニークなお正月の過ごし方。
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●気になる本
・文芸春秋:編『私の死亡記事』(2004年,文春文庫)
「筒井康隆、若者グループと乱闘し撲殺さる。高峰秀子、往年の大女優ひっそりと。細川護煕、政治だけはろくろを回すようにはいかなかった。各界著名人102名が自らの「死亡記事」を執筆。抱腹絶倒の墓碑銘の数々」(単行本版のbk1の紹介文)

 それほど珍しい企画ではないが、やっぱり気になる。
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2004年12月21日(火)
ちょっともう本格的にダメそうなので、

 24時間待っても風邪が治りません(ヒロシさんのネタのように読んでください)。

 そこで、色々と見つけたニュースを載っけて、今日のコラムはおしまいです。
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・ビックカメラ有楽町店で「Suica」が利用可能に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1221/bic.htm
→「Suica」ってのは、JR東日本が出しているICカード。あらかじめ券売機でカードにお金を溜めておいて、改札を通る。

 最近では駅構内のお店での買い物にも使えるようになっている。それがビックカメラ有楽町店でも使えると。
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・世界最速エレベータ」、世界最高層ビルで稼働
http://nikkeibp.jp/wcs/j/mech/349903
→東芝エレベータが開発したそうな。ところで「世界最高層ビル」って、今はどこなの?

 答えはリンク先の記事で。ほっほー、そんなところにねえ。
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・日本テレコムが“ITで人は幸せになれるのか”の実験を開始
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20041215/153930/
→「ITで人は幸せになれるのか」という漠然とした命題に挑むところが、なんとなくロマンを感じさせますね(自分でもなに言ってんだかよくわからん)
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・パラダイス山元の公認サンタクロース、ライフ。
http://yaplog.jp/santa/
→さすが厳しい試験を受けて認定された公式のサンタさんだけに、精力的に活動されています。
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ということで、

2004.12.21(火)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 今日は、読むのは休み。
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●読み終えた本
・いしいひさいち『バイトくん3 お早ようさん』(2004年,双葉文庫 ひさいち文庫)

・うるまでるび『おれボテ志 デラックス 0・1・2歳編』(2004年,アドニス書房)

・たかぎなおこ『150cmライフ。 2』(2004年,メディアファクトリー)

 ふとんの中で、ずっとマンガやイラストエッセイを読んでいました。詳しい感想は順番にまた後日。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・西田明夫:企画・監修『スーパーマリオネーションスペシャル』(2004年,大日本絵画)
「不朽のSF特撮人形劇「サンダーバード」を支えた「人形(パペット)」にスポットをあてた本格的ビジュアル研究書。スチール・劇中写真300点以上、初公開資料も収録します」(bk1紹介文)

 「スーパーマリオブラザース」の本かと思ったら「サンダーバード」の本で、でもこれはこれで気になる。
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2004年12月22日(水)
深夜の下町にミステリースポットを発見!

 今日は色々飲んで食べて笑って帰ってきまして、すっかり遅くなってしまいました。

 駅からタクシーに乗ろうとしたら、タクシー乗り場に人の行列がいるのに、タクシーは1台もない。

 そこで、歩いて帰ることにしました。

・ここからスタート


 まあ、学生時代は、タクシーに乗る金なんてどこをひっくり返してもないので、よく歩いて帰ってきました。そんなことを思いながらぷらぷら歩いて、そろそろ自分の住む街にたどり着いたその時!

 俺は驚くべき場所を目撃したのだった!

 以下明日。

・予告編の画像

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ということで、

2004.12.22(水)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・雑誌『散歩の達人』(交通新聞社・公式サイト
→今回の2005年1月号の特集は、「巻頭特集●中央線マニアックス」

 うーん、気になる。
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2004年12月23日(木)
深夜の下町にミステリースポットを発見の巻(続き)

(前回のあらすじ)
 夜中の一時ごろにほろ酔い気分で歩いていた俺が見つけたものとは?

 これです。


 少し、近寄ってみましょう。


 「似顔絵コインランドリー」。なんでしょうこれは? 中を覗いてみました。

 ……

 うわー。







 壁・天井一面に似顔絵が貼られています。

 実は、ここはわが地元ではそれなりに名を知られた場所なのですが、夜中の一時に偶然通りかかると、これはびびる。

 一度に酔いが覚めました。

 また行ってみよう。
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ということで、

2004.12.23(木)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 読んでいると、自分と性とについて、向き合うことになる。

 特に第一部の「ポスト恋愛論」は、恋愛をする人もしない人もできない人も、それぞれに影響を与えている考え方が分かってくる。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・雑誌『散歩の達人』(交通新聞社・公式サイト
→今回の2005年1月号の特集は、「中央線マニアックス」

 気になったので買ってきました。しかし、いきなり「井の頭公園で誌を売る詩人」の写真というのは、なんだか釈然としないなあ。そこを一番に紹介したいのだろうか。
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●気になる本
・『プロ野球選手という生き方』(2004年,アスペクト)
「もしもアナタがプロ野球選手になったら…? ナイター中継を観てるだけじゃ決してわからない、陰に隠れている汗と涙と努力と生活。報道されない部分にこそ本当のプロの人生がある。実在プロ野球選手のリアルな生活を徹底公開!」(bk1紹介文)

 しつこいようですが、俺は日本のプロ野球には絶望して久しいのですが、野球の本には興味を持っています。この本も気になる。
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2004年12月24日(金)
♪りーんごやさーん。あなたはまーちの、りーんごやさーん。

 すみません、適当な歌を歌ってしまいました。

 銀座のアップルストア(公式サイト)に行ってきました。




 マッキントッシュのPCの展示も、もちろんあるのだが、今はやはりiPodのコーナーに人が集まっていた。

 しかし、「いい気分で買い物をする」ための工夫が凝らされているのが、すごいなあと思った。エレベータがガラス張りだったり、使われている棚もおしゃれだったりする。

 「どうせAppleの製品を買うんだったら、有楽町駅周辺の家電量販店ではなくここ」と思わせるような雰囲気がある。

 俺が買ったのはiPodのケースとフィルムです。装着した結果、iPodはこんな感じになりました▼。


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ということで、

2004.12.24(金)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 第二部は「売買春論」。小谷野氏の意見は明快なのだが、売買春を論じる他の研究者の意見は、随分こんがらがっているなあという印象を持った。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ 自腹文庫』(2004年,太田出版)
「あの芥川賞作家が放つ、入魂のゲーム批評。ゲーム好きの彼氏の気持ちがよく分かる(多分)。長嶋有の書き下ろし短編小説「ジャージの一人」収録」(bk1紹介文)

 「ブルボン小林」は、小説家長嶋有氏の別ペンネーム。この人のエッセイは、『ブルボン小林の末端通信』(2003年,光文社カッパブックス)も面白かった。

 古き良き文庫本みたいな装丁(▼)も気になる。

ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ
ブルボン小林著

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2004年12月25日(土)
エノケン・サッカー・神保町

 今日は、下町風俗資料館(台東区上野公園2−1)で行われている「エノケンと浅草の笑い」展を見てきました。

 その後、日本サッカーミュージアムに行って、特別企画「TOYOTA CUP 栄光の歴史」を見てきました。

 それから、久々に神田神保町の書店・CD屋をぶらぶらしてきました。

 詳しい話はまた後日。とりあえず写真をどうぞ。

▼下町風俗資料館






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ということで、

2004.12.25(土)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
 明日からは、
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
 を読みます。
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●読み終えた本
・小谷野敦『恋愛の超克』(2000年,角川書店)
「誰にでも恋愛はできる、誰もが恋愛をしなければいけない、それができないのは不幸な人たちだ」(p.9)という考え方への反論を集めた本。

 なかなか読み応えのある本であった。本の内容については、色々と考えさせられるところがあったので、これからじっくり考えたいと思います。
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●購入した本
 すべて新刊です。
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・ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(2004年,太田出版)

→ゲームの批評とのことだが、実際は古今東西のゲームに関するエッセイのような雰囲気。
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・池谷裕二『記憶力を強くする』(2001年,講談社ブルーバックス)

→著者は脳の中の記憶を司る『海馬』という部分の研究者。

 糸井重里氏との対談本『海馬 脳は疲れない』(2002年,朝日出版社)を前に読んで面白かったので、購入。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
・とよ田みのる『ラブロマ 1巻』(2003年,講談社アフタヌーンKC)
→マンガ。作者名も本の名前も初めて見るのだが、ヴィレッジ・ヴァンガードに並んでいて、面白そうだったので第一巻だけ買ってみる。
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●気になる本
・麻生久美子『いろいろないろ』(2004年,幻冬舎)

「映画「カンゾー先生」でアカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、その後も数々の映画に出演している麻生久美子が、生い立ちから恋愛観までを語る。蜷川実花撮影の屋久島でのフォトも満載」(bk1紹介文)

 本の内容云々ももちろんなのだが、俺はなによりこの女優さんが気になる。
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2004年12月26日(日)
M-1グランプリの話はまたおいおい

 録画していてこれから見る人もいるでしょうから。

 ただ、一言だけ。

 新しいスター誕生の予感。あのグループは、来年色々なバラエティ番組に出るんだろうなあ。
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ということで、本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→今日は休みです。

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・とよ田みのる『ラブロマ 1巻』(2003年,講談社アフタヌーンKC)
→マンガ。正直者過ぎて変な男子高校生と、同じ学校の女子高校生の恋愛を描いたラブコメ。

 のんびりしたといえばのんびり、プラトニックといえばプラトニックな雰囲気が、なかなか面白い。

 絵も、やや記号的だが、俺はこのくらいの方が抵抗がない。

 3巻まで出ているようなので、買ってこようかなあ。

 なお、作者のサイトは▼。もともとはSFやファンタジーを描いていたよう。
NETトキワ荘(仮)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・たかぎなおこ『150cmライフ。2』(2004年,メディアファクトリー)

→身長150cmの著者による、日々のエピソードを集めたエッセイマンガ。

 色々と大変なこと、苦労することがあるんだなあと思う。

 しかしそれでも、色々と工夫しながら日々暮らしている著者の様子は、なんだかほほえましい。身長178cmのおっさんである俺も、楽しめました。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・杉田かおる:著・金子傑:監修『杉田かおる語録』(2004年,ぴあ)


「恋愛において、被害者になったことがない。私はいつも加害者だ−。酔っ払って、焼き鳥を目で食べようとしていた−。私も産みたい。誰の子でもいいから−。恋愛、人生、酒、暴力、仕事。杉田かおるの発言集」(bk1紹介文)

 どう考えても買うことはないが、立ち読みはしてみたい。気になる。
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2004年12月27日(月)
テレビを通じて見た俺ですが、M-1グランプリの感想を書かせてください。

 しかし、読売新聞の三面(芸能人の結婚などのニュースが載る小さなスペースですが)にM-1グランプリの結果が掲載されたのはちょっとびっくり。

・若手漫才日本一に「アンタッチャブル」…M−1GP
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041226i513.htm

 「レコード大賞」なんかと同じ扱いだよなあ。他の新聞にも載ったのかしら。

 さて、俺もM-1グランプリの感想を書かせてください。

 まず、アンタッチャブルは、やっぱり面白かった。俺、アンタッチャブル好きだから、贔屓目かもしれないけれど、でもやっぱり面白かった。決勝も最終決戦も、同じくらい面白いネタを同じくらいのパワーで演じきったと思う。

 南海キャンディーズのネタを見るのは二度目だったのだが、会場の空気がなんとなく変わったのを感じた。会場を自分たちの空気に変えた気がする。来年は有名になるだろうなあと思った。

 麒麟は、田村の動き・川島の声というのが、特に最終決戦のネタで印象に残った。

 タカアンドトシは、個人的に好きだし、テンポも良くて息も合っていたので、最終決戦にすすめなかったのは残念だった。

 POISN GIRL BANDも、「新しい」と思った。どう面白いのかうまく言えないのだけれど、面白かった。

 トータルテンボスは、なんとなく緊張していたように見えた。千鳥も緊張していた気がする。東京ダイナマイトも。東京ダイナマイトは、これまでコントしか見たことがなかったので、コントに比べて違和感があった。

 笑い飯は、ネタの後半からエンジンがかかった気がするけれど、審査員の南原清隆氏(ナンチャン)の「あつさがなかった」というのは、やっぱりその通りだと思った。

 しかし、これだけの漫才が一度に見られたのは、楽しかった。それだけは間違いなく言える。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→人間、もう少し限定して、日本人にとって、「歩く」という行為がいかに大切かを紹介した本。

 日本では、屋外での活動が重視されていたという話など、なるほどなあと思わされる。

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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・とよ田みのる『ラブロマ 2巻・3巻』(2004年,講談社アフタヌーンKC)
→この間第一巻が面白かったマンガを、今出ている分買ってくる。

 高校が舞台で、やや青春ものっぽいんだが、どこか変わったラブコメ。

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●気になる本
・ぴあMOOK『落語ワンダーランド お悩み別作品ガイド100席&古今東西の噺家100人以上登場!』(2004年,ぴあ)

「噺家は、己れの表現力とお客の想像力をたよりに、時空を超えた落語の世界を描き出します。寄席の木戸をくぐって、落語のワンダーランドへあなたもどうぞ! 落語ビギナーQ&A、お悩みを落語で解決する噺の処方箋などを収録」(bk1紹介文)

 紹介文だけでは、どういう本かややわかりにくいが、とにかく気になる。
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2004年12月28日(火)
サッカーと喜劇

 とはいえ、単なる俺の身辺雑誌なのですが。

●12月25日、日本サッカーミュージアムで、特別企画「TOYOTA CUP 栄光の歴史」その他の展示を見てきました。会場はJR御茶ノ水駅から徒歩10分くらいです。

 ミュージアムの前の通りは、サッカー通りという名前になっていました(▼)。「痛快ブギウギ通り」くらいかっこいい名前だぜ(適当な感想)。
サッカー通り

●明日は、東京都北区の西が丘サッカー場で行われる「第26回全日本女子サッカー選手権大会 準決勝」を見てきます。楽しみ。

●先日行ってきた「エノケンと浅草の笑い」展(下町風俗資料館にて来年1月30日まで開催)のレポートを、俺のサイトに書きました。興味がある方は読んでみてね。下のURLです。
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page152.html

●エノケンといえば、先日買ったCD、榎本健一『エノケンの大全集』(1991年,TOCT6019-20・Amazon.co.jpの紹介ページを最近家でずっとかけています。

 このCDの話はまたしたいと思います。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→人間、もう少し限定して、日本人にとって、「歩く」という行為がいかに大切かを紹介した本。

 単なる歩行の話だけでなく、都市のあり方や、人間の生き方にも話が関係してくる。興味深い。

 ちなみに著者は、星新一氏の単行本の表紙・挿絵でおなじみだったイラストレーターの真鍋氏と同一人物ですよ。
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●読み終えた本
・とよ田みのる『ラブロマ 1巻 2巻・3巻』(2004年,講談社アフタヌーンKC)
→なんとも健全だが、なんとも変なラブコメマンガ。こ、これは面白い。書店で立ち読みできる場合は、ぜひ読んでみてください。

 もしもビニールパックされていても、裏表紙に名場面が掲載がされていますので、雰囲気が分かります。俺はこのイラストだけで買って、想像通りの面白さだった。
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●購入した本
・『コンパクトYMO』(1998年,徳間書店)

→YMOに関するデータ・インタビューを集めた本。古本で購入。

 YMO関連の本は、どうしても気になって買ってしまう。
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●気になる本
・光クラブ『架空世界の悪党図鑑』(2004年,講談社)

「アルセーヌ・ルパン、カーツ大佐、ラオウ、力石徹…。古今東西の小説や映画、まんが、アニメ、特撮もののキャラクターは、悪党ほど魅力的。作者の思想の体現者でもある。彼らの特徴を分析し、その生き方を学ぶ」(bk1紹介文)

 タイトルは興味深い。内容は見てみないとなんとも言えないけれども。

 「光クラブ」って著者名は、戦後東大生が結成したヤミ金融の会社名から取っているんだろうが、その辺も含めて気になる。
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2004年12月29日(水)
雪の西が丘サッカー場で、サッカー観戦

 本日、東京は日中の気温が2℃前後、雪が降りました。

 そんな中俺は、北区の西が丘サッカー場でサッカーを観戦してきました。

 第26回全日本女子サッカー選手権大会準決勝、さいたまレイナスFC vs 伊賀フットボールクラブくノ一、TASAKIペルーレFC vs 日テレ・ベレーザの二試合。

041229西が丘サッカー場

 結果は下記の通り。

・レイナス1 PK4-3 1くノ一
・ベレーザ3-1ペルーレ

 試合については、俺が色々書くよりスポーツ専門のニュースやwebサイトなどを見てもらった方がいいと思うので、あえて省略。

 ただ全体的な印象としては、第一試合は、両チームとも天候に合わせて、サッカーのスタイルを変えていた。とにかく前線にボールを上げるサッカーで勝負をした。対して第二試合は、天候の悪い中でも、両チームともいつもどおりパスをまわすサッカーをしようとする展開だった。

 でも、スタジアムで観戦するとやっぱり盛り上がる。いいプレーを見ている間は、寒さを忘れることができた。

041229西が丘サッカー場

 しかし、この条件での試合は選手にとって大変だったろうなあ。選手だけでなく、チームのスタッフ、審判、競技場のスタッフ、そして観客と、みんな大変だったと思う。

 でも、なんとなくスタジアムに一体感があった。

 俺自身もこの雪の中でサッカーを見たのは初めてだったので、大変だった。試合が終わった後は、寒さで体がうまく動かなかったですよ。

 あと、今日は両チームのベンチのすぐ後ろの席で見ていたのだが、監督の指示とか、試合を運営するスタッフの動きとか、テレビで見ていても分からない動きや声を見聞きするという貴重な経験ができた。

041229西が丘サッカー場

 これで今年のスタジアムでのサッカー観戦は見納め。来年もなるべくスタジアムに行きたいと思った。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→イラストレーターの著者による、歩行と人間・都市との関わりについての本。

 色々と勉強になるエピソードもある。例えば、かつて城のまわりに植物を植えたのは、いざというとき武器・薬・食料にするため、実用的な目的で植えていた(p.135)なんて、面白い話だと思った。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・荒川洋治:編『SHINCHOムック 名短篇』(2004年,新潮社)

「この一冊で日本文学100年の魅力を堪能する! 島崎藤村、有島武郎、志賀直哉、芥川竜之介、正宗白鳥、太宰治…。文芸誌『新潮』による永遠の名作アンソロジー。『新潮』が生んだ40作の名長篇の評論も収録。『新潮』別冊」(bk1紹介文)

 時間があれば、ちょっと読んでみたい気もする。そういう意味では気になる。
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2004年12月30日(木)
映画を見ていたらこんな時間だよ

 仕事から帰ってから、テレビ放送を録画した映画「猟奇的な彼女」(2001年,韓国,クァク・ジェヨン監督)を見ていたら、すっかり遅くなってしまった。

 ところで映画は、吹き替えだったし、ノーカットかどうかも分からなかったが、なかなか面白かった。

 初めは、「主演のチョン・ジヒョンがかわいい」程度の興味でも、なんらかの興味を持って見ていると、徐々に引き込まれてくる。

 ラストはまとまり過ぎと言ってしまうとそうなのだが、うまくできていると思う。

 で、単純な俺は監督と主演女優が同じ「僕の彼女を紹介します」(2004年,韓国,公式サイトも見たくなっているのであった。

・参考:Amazon.co.jpの、DVD「猟奇的な彼女」紹介ページ
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
・ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(2004年,太田出版)

→「ブルボン小林」は、小説家長嶋有氏の別ペンネーム。ゲームに関するコラム集。

 取り上げるゲームや、着眼点もさることながら、文章がとにかく面白い。こういう文章書きたいなあ。
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・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→あとがきの部分まできて、読むのを中断。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・レイチェル・モーズリー:著・黒川由美:訳『オードリーの魅力をさぐる』(2004年,東京書籍)

「原著は、これまでなされなかったオードリー・ヘップバーンとその映画を、さまざまな角度から包括的に検討し、映画学の学生や専門家向けにまとめたもの。そのエッセンスを、日本のオードリーファンが楽しめるようにした抄訳」(bk1紹介文)

 俺のような単なるファンにも楽しめるのか、あるいはやや学術的な内容なのかははっきりしないが、それでも気になる。
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2004年12月31日(金)
大晦日らしいことを書くのもどうもなあ、

 今やすっかり天邪鬼になってしまい、盆も正月もない会社で働いてまもなく5年。どうも大晦日らしく今年を振り返ったり来年の抱負を述べたりする気になりません。あまり特別な日という意識はなくて、365日中の1日という感じです。

 そこで、若槻千夏(公式サイト)の話でもしましょうかね。

 最近、若槻千夏が「あり」になってきた。始めてみた頃から、「なし」ではなかったのだが、どんどん「あり」になってきた。

 あ、ここでの「あり」・「なし」は、「自分が好意を持てる、持ってもいいと思える」・「好意を持てない・持つことに納得できない」という意味です。

 それで思うのは、俺もおっさんになったなあということ。

 多分、俺が彼女と同世代だったら、断然「なし」だと思う。でも、「あり」なんだよなあ。20代後半になって、20歳そこそこの女の子がかわいいと思うのは、おっさんだよなあ。

 どこが「あり」か考えて、「なんとなくはすっぱなところ」と回答するのもおっさんだ。あまり夢中になり過ぎていないところも我ながらおっさんだ。

 「あり」とか「なし」とか「おっさん」とか、訳の分からん話ですみません。これで今年のコラム終わりだよ。
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ということで、本日の、
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●読んでいる本
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 を読みます。
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●読み終えた本
・ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(2004年,太田出版)

→「ブルボン小林」は、小説家長嶋有氏の別ペンネーム。ゲームに関するコラム集。

 基本の部分はおもしろコラムなのだが、なかなか鋭い指摘が多い。

・ゲームについてまったく知らない人に話すのは、自分の見た夢の話と同じくらい難しいという「ゲームとは夢のようなもの」(pp.67-71)

「ゲームのルールには必須のものと、守らなくてもいいルールとある」ことを指摘し、「単純」と言われるレトロゲームでも、守らなくていいルールをあえて守ることでより遊び込めるという「野心的に退化する」(pp.132-136)

・かつてのゲームの「なにをもって『作品ぽさ』を感じていたかというと、それはおおむね『メーカー』に依っていた」に納得した「メーカーで買うということ」(pp.142-148)

・「スーパーマリオブラザーズ」が画期的だったのは、「『舞台が昼だ』ということ」、つまり背景が黒でなくなったことだと指摘する「青空の下」(pp.236-239)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
・真鍋博『歩行文明』(1985年,中公文庫)
→星新一氏の単行本の表紙・挿絵でもおなじみだったイラストレーターの真鍋氏によるエッセイ。

 歩くこと、もっと広く言って、屋外での行動について提案している。その根本には、日本人はもともと「生活の舞台が、屋外だった」(p.14)という考え方がある。

 屋外での生活のために、乗物・交通、都市の開発、自然の配置などの点で、色々なアイデアが提案されている。

 路面電車を再評価したり、人間が安全に動くための歩道を提案したり、個々人の家に並木を作り、町中を並木道にしようとか、坂道を上り下りすることで異なる雰囲気の場所に向かっていることが実感できるとか。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・ジークフリート・クラカウアー『探偵小説の哲学』(2004年,法政大学出版局)

「ベンヤミン「ドイツ悲劇の根源」とほぼ時を同じくして書かれ、アドルノに捧げられた探偵小説論、歴史的・現象学的な形象物をモザイクの素材として、合理的理性に支配された近代社会の哲学的・神学的アレゴリー画を描く」(bk1紹介文)

 難解な本であることは想像に難くないが、なんとなく気になる。
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