木の葉燃朗の読房より愛を込めて
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2004年11月
2004年11月1日(月)
サラリーマンは、気楽な、家業と、きたもんか?
11月1日の「お題場」のお題が通勤なので、そこで思い出した話をします。
まあ俺も、こんな顔して (顔は関係ないよ)サラリーマンなのですが、この間ふと、「俺の生活時間帯は平均的サラリーマンに比べてずれているのではなかろうか」と疑問に思いました。
例えば、先日仕事の都合で、12時半頃に昼飯を食べに行ったら、店がえらい混んでいた。その店にはたまに行くのだが、そこまで混んでいたのは初めてだった。
いつもは午後1時から2時の間に昼飯に出るのだが、その時間には同じ店でも比較的人が少ないので、12時半頃の光景にびっくりしたわけです。
そこで思ったことが。
昼休みが12時から1時と決まっている人々にとっては、混んでいるのが当たり前なのではないか。むしろそれに驚いている俺が変わっているのではないか。
そういえば。
朝の通勤時に乗る電車も、例えば9時過ぎのJR山手線に乗ることが多いです。そうすると、まあもちろん混んでいるのだけれど、8時半頃の山手線に比べたら30分の差なのにぜんぜん違う。たまに早く仕事に行くときに乗りますが、あれこそまさに通勤地獄ですね。
そう思うと、オフピークの時間で生活している俺は、まだまだ恵まれているのかな。 給料もオフピークだけれど。
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ということで、
2004.11.1(月)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・森村泰昌『芸術家Mのできるまで』(1998年,筑摩書房)
→森村氏のエピソードをまとめた半生記。
森村氏が高校生の頃の美術部顧問の言葉が、印象に残る。絵を描くにあたっては、 「『レイバー』と『ワーク』を使い分けなさい」(p.128)。「レイバー」は「労働」を意味する。
つまり、 「『レイバー』としての仕事は別に持ち、絵は『ワーク』つまり売買を目的とせず自分自身のために取り組むライフワークとしてやり続けなさい」(p.129)という考え方が、この顧問の先生にはあった。
この考え方が必ずしも正しいとはいえないが、「ワーク」で生活できる人は、才能や努力や運のある限られた人だとも思う。なんとなく気になる言葉だ。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・山口瞳ほか『山口瞳の人生作法』(2004年,新潮文庫)
→まだ現物は見ていないのだが、これは気になる。
新潮社のサイトの紹介文は下記の通り。
「人生には、ルールはないが、作法(マナー)がある。迷ったときは、この人を見よ! 礼儀、酒、仕事、野球、将棋、競馬、文学。山口瞳には男のダンディズムがいっぱい詰まっている。中学の同級生が語る少年時代、治子夫人が明かす若き
日のラヴレター、サントリー時代の同僚が語る江分利満氏の素顔、そして山口瞳が愛した国立の町……。知られざるエピソードと秘蔵写真満載の「山口瞳読本」決定版」
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http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page141.html
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2004年11月2日(火)
「本日ノ行動ヲ推理セヨ」
えー、ちょっと高飛車な物言いなので、改めます。
木の葉燃朗の本日の行動を推理してちょんまげ。
鍵となるのは下の三枚の写真。
あ、「この三枚の写真で面白三題噺をつくってください」ということじゃないですよ。
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ということで、
2004.11.2(火)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・泉麻人『東京自転車日記』(2000年,新潮文庫)
→東京都内を自転車で巡った様子をつづったもの。
前半は東京の西、中央線なら高円寺から荻窪のあたり、地下鉄丸ノ内線の荻窪から新高円寺のあたり、京王井の頭線なら浜田山、高井戸あたりが主に登場する。
このあたり、俺にはあまり土地勘がない場所で(特に井の頭線や更に南の京王線)、しかも街よりも自然風景の話が多い。しかし、泉氏の街を見る視点は常に変わらないので、色々面白いものを発見している。その様子を読むのが面白い。
後半には、俺に馴染みのある東京北東部も登場するし、なぎら健壱氏とのツーリングの様子も収録されているので、ますます楽しみだ。
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●読み終えた本
・森村泰昌『芸術家Mのできるまで』(1998年,筑摩書房)
→森村氏のエピソードをまとめた半生記。
最後に、この本に載っているセルフポートレート(写真)について。
撮りおろしのモノクロ写真も収録されているのだが、すべて女装した写真。しかし、これがまたなかなか美しい。
しかし、それだけでなく、なんとなく見ていて不安になるというか鳥肌が立つ(これは文字通りの意味で)ような気がする。モノクロの写真だから美しいのであって、動いたり、色がついたりしたら同じ気持ちでは見られないような。
これが芸術というものなのだろうか?
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・とくになし
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2004年11月3日(水)
波田陽区って誰よ?
なかなかしょうもない小ネタです。
俺はテレビで波田陽区を見たことがありません。それ以前に、二ヶ月くらい前だよ、その名を聞いたのも。未だにどういう人かよく知らないよ。
そもそも、はじめは名前が読めなかったよ。
だから、「ギター侍」という呼び名を聞いても、みんなが「○○じゃなーい」とか「○○斬り」とか真似するのを(これ、波田陽区だよね)読んでも、わからん。ちなみに真似するのを見たり聞いたりしたことはありましぇん。文章で読んだことしかないです。
そんな「ギター侍」が流行語になっているのは、にわかに信じがたい。個人的には、 ペナルティの「ぷにょんぺ」の方がよっぽど流行語なのに。
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ということで、
2004.11.3(水)本日の、
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●読んでいる本
・泉麻人『東京自転車日記』(2000年,新潮文庫)
→東京都内を自転車で巡った様子をつづったもの。
個人的には、やっぱり商店街などを自転車で走り回る様子の方が面白い。
例えば、「『琺瑯看板の巣』を見に行く」(p.157-165)での、JR高円寺駅そばのホーローを壁に貼りまくっている薬局(既にないそうです)や、「日の丸産院」という名の駄菓子屋(もともとはお産婆さんだった)を見てまわる様子なんか、面白いなあ。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・みなもと太郎『お楽しみはこれもなのじゃ』(2004年,角川書店)
→bk1の紹介文は、
「2004年度手塚治虫賞受賞をした著者の漫画評論集。漫画にまつわる想いをイラストや名セリフと共に紹介した「マンガファンのバイブル」。1976〜79年『マンガ少年』連載。1997年河出書房新社刊の再刊」
タイトルといい、内容といい、映画の名セリフを紹介した、 和田誠『お楽しみはこれからだ』シリーズのパロディなんですね。
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2004年11月4日(木)
今日は、音楽の話をみっつ
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1. コンピレーションCD『風街クロニクル〜another side of happyend〜』(MHCL-427〜MHCL-428)発売。
下記URLがCDショップHMVの紹介です。
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=1820643
「1973年の『はっぴいえんど』解散後に生み出された奇跡の楽曲をコンパイル!」(上記サイトより)ってことで、大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆の四氏が関わった曲を集めた二枚組CDです(作詞はすべて松本氏)。
はじめの三曲が「君は天然色」(大滝詠一)・「ハイスクールララバイ」(イモ欽トリオ)・「風立ちぬ」(松田聖子)、その後もかなりバラエティに富んだ選曲ですよ。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
2. 『ゲームボーイ』で演奏するバンド、欧州で人気
詳しくは下のURLのニュースをどうぞ。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041104205.html
ポーランドのバンド「ゲームボーイズ・オーケストラ」( 公式サイト・英語)は、任天堂の『ゲームボーイ』で曲を作っている。
公式サイトからサンプル曲をダウンロードして聴いてみたが、たしかに音源はゲームボーイ。でも曲は、なんというか、あまりポップではなかった。聴いた曲がたまたまかもしれないけれど、「ノイズ」って印象だった。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3.倉橋ヨエコ、ニューアルバム 「東京ピアノ」(POCE-2508)、11月21日発売。
これはほとんど自分用メモですね。
インディーズながら、じわじわと人気を集めている歌手、倉橋ヨエコの新しいアルバムが出ます。
試聴コーナーはないのですが、下記の公式サイトで独特の世界を感じることができましょう。
http://www.kurahashiyoeko.com/
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ということで、
2004.11.4(木)本日の、
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●読んでいる本
・喜味こいし、戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
→夢路いとし・喜味こいしの漫才(高座を文字に起こしたもの)、いとし・こいし論などを集めた本。
最初に掲載された二人が漫才をする様子の写真(おそらく晩年のもの)を見て、感動してちょっと泣きそうになる。
そしてなによりもまず、中ほどに掲載されている「いとし・こいし名作選」を読む。面白い! これは面白い。ふたりがしゃべっている様子が目に浮かぶ。
「交通巡査」、「こいしさん、こいしさん」などのおなじみのネタが掲載されている。
しばらくは楽しめそうだ。
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●読み終えた本
・泉麻人『東京自転車日記』(2000年,新潮文庫)
→東京都内を自転車で巡った様子をつづったもの。
最後に掲載されているのは、「なぎら健壱さんと行くディープなボク東(ボクはサンズイに旧字体の墨)自転車紀行」。
亀戸から富岡八幡宮・深川不動尊、洲崎神社、佃島・月島、両国と巡るルート。
これを読むと、本当の江戸、江戸っ子というのは、このあたりだよなあと、「なんちゃって江戸っ子」の俺は思うのであった。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・なし
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2004年11月5日(金)
ちょこちょこと細かな話を
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
●ヒロシさんの著書 『ヒロシです』(扶桑社)の発売を記念して、
楽天ブックスのサイトにヒロシさんのインタビューが載っています。下のURLです。
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/pickup/interview/hiroshi_h/?rb76
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
●明日は、
映画『お父さんのバックドロップ』を見に行きたいと思っています。映画の公式サイトは下記のURLです。
http://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
●そして、
渋谷パルコPart1地下のロゴスギャラリーで行われているイベントにも行く予定。
・新世紀書店 仮店舗営業中
http://www.super-jp.com/shinseiki/
架空の書店のアイデアを展示し、同時に古本などの販売も行うイベント。17日までです。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
とりあえずこんなところです。
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ということで、
2004.11.5(金)本日の、
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●読んでいる本
・喜味こいし、戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
→夢路いとし・喜味こいしの漫才(高座を文字に起こしたもの)、いとし・こいし論などを集めた本。
やっぱり二人の漫才の部分(いとし・こいし名作選)が面白いなあ。いとしさんが亡くなるまで、二人の漫才がずっと現役だったことが分かる。
「わが家の湾岸戦争」のような時事漫才(内容は全部湾岸戦争関連の固有名詞のダジャレの連続というのがまたすごい)や、「ファーストフード初挑戦」(平成十三年)のような、新しい物事を取り入れた漫才も収録されている。
それから、ひとつ面白かったエピソードは、夢路いとし・喜味こいしという名前を 「どちらが、それぞれの芸名を名のるかは兄弟でじゃんけんをして決めた」(p.36,戸田学「夢路いとし・喜味こいしの時代」)ということ。
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●読み終えた本
・パラダイス山元『ザ・マン盆栽2』(2003年,文春文庫PLUS)
→マン盆栽について簡単に説明するのは非常に難しいが、「盆栽にフィギュアを置いたジオラマのようなもの」と思っていただければいいかと思います。
そのマン盆栽の家元であるパラダイス山元氏の作品を紹介した本。
それぞれの写真から、物語を感じさせるなあ。
「マン盆栽について、もう少しくわしく」という方は、下のサイトをどうぞ。
・日本マン盆栽協会公式サイト マン盆栽パラダイス
http://www.mambonsai.com/
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・なし
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2004年11月6日(土)
渋谷で映画と本のイベントを
今日は、なんとも身も蓋もない日記です。ご了承ください。
9時頃起床。洗濯したり風呂に入ったりしていたらあっという間に10時。身支度をして、10時半に家を出る。今日は渋谷に行く。
ちなみに、書店を中心とした渋谷の地図、昔俺がつくったものがあるので、よかったらご覧ください。
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page102.html
1時間くらいで渋谷着。まずは南口近くの古本センター http://www.kosho.ne.jp/~sanei/へ。何冊か購入。
それからシネ・アミューズへ。ここで12:20からの映画『お父さんのバックドロップ』 http://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.htmlを見る。見る前に泣くだろうなあと思っていたが、最後やっぱり泣く。
その後少し遅い昼ごはんは回転寿司。値段が均一でない店なので、「今いくら分くらい食べているか」が気になってしまう。我ながら悲しい性格。
その後、まんだらけを見たり、センター街のあたりを歩くが、人は多いし、その歩き方やたむろの仕方もなんとなく無秩序だし、落ち着かない。やっぱり俺にとっては、渋谷は目的の場所に行って帰ってくるだけの町だと改めて思う。
ということで次の目的地、パルコPart1へ。地下のロゴスギャラリーで行われているイベント「新世紀書店」 http://www.super-jp.com/shinseiki/を見てくる。ここは架空の書店のアイデアを展示し、同時に古本などの販売も行うイベント。17日まで。
並んでいる本ももちろん面白いのだが、その本の並べ方もまた面白い。思わぬところにも本が置いてあったりして、見ているだけでも飽きない。
例えば、番号、顔写真、値段、出身地、好きな食べ物だけが掲示されていて、その番号がついた本は包装されていて買うまで中身が分からない、というコーナーもある。買う方は、わずかな情報と包装された本の大きさだけで本を買う。
ギャラリー内をじっくり見て、古本も数冊購入。イベントをプロデュースしている、ライターでオンライン古書店主の北尾トロさんとも少しお話しする。
その後、同じフロアのパルコブックセンターも見て、1冊本を購入。
ということで、帰ってくる。映画とイベントについては、後日また詳しく書きます。
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ということで、
2004.11.6(土)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・喜味こいし、戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
→夢路いとし・喜味こいしの漫才(高座を文字に起こしたもの)、いとし・こいし論などを集めた本。
今は色々な方のいとこい論の部分を読んでいる。
上岡龍太郎氏のエッセイにあった 「いとこい先生が、自分たちのことを万年二位だと言ってはったのが、正にそれなんですね。本当にどこといって悪いところがないという作品に仕上げるというのは、これこそ本当にすごいことなんです」(p.57)というのが、いとし・こいしの漫才の魅力だったのかなあと思う。
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・嵐山光三郎:編『山口瞳「男性自身」傑作選 熟年編』(2003年,新潮文庫)
→山口瞳氏のエッセイを再編集したもの。
なんというかこう、語り口に自分をも貶めるユーモアがある。だから、色々と意見していても、素直に聞ける。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
【新刊】
・映画パンフレット『お父さんのバックドロップ』
・川野将一『ラヂオブロス』(2004年,バジリコ)
・ガイドブック『新世紀書店 仮店舗営業中 フロアガイド』
【古本】
・広島鉄道学園:編『鉄道俗語略語集』(1968年,交友社)
・雑誌『広告批評 1988年2月号 特集:顔の研究1988』(1988年,マドラ出版)
・雑誌『POPEYE 1986年10月10日号 特集:1986年版ザ・カタログ』(1986年,マガジンハウス)
・都市生活を楽しむ会:編『首都圏博物館ガイド』(1990年,JICC出版局)
・赤瀬川原平『僕の昔の東京生活』(2003年,筑摩書房)
・川上弘美『物語が、始まる』(1999年,中公文庫)
・最相葉月『絶対音感』(2002年,小学館文庫)
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●気になる本
・なし
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2004年11月7日(日)
予定を変更しまして細かなネタをお送りします。
昨日行ってきたイベント「新世紀書店」と映画『お父さんのバックドロップ』の話は明日以降で。
=-=-=-=-=-=-=
1.この写真、分かるかなあ?
地下鉄の駅で見つけて撮影。写真だと分かりにくいかも知れませんが、実物は絵が浮かび上がるんです。
最初ビックリして、看板のそばをうろうろしてしまったよ。
=-=-=-=-=-=-=
2.ディズニーキャラクターを採用した「ディズニーフラッシュメモリ」が発売。
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2004/056_1.html
=-=-=-=-=-=-=
3.PC WATCH内コラム「山田祥平のRe:config.sys:ITと書物の共存」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1105/config025.htm
丸の内の「丸善」、新宿の「ジュンク堂書店」の開店の話から、本そのものと本に書かれた中身の話について。
=-=-=-=-=-=-=
4.NHKアーカイブスで小さんと花禄の両師匠が競演
・11月7日(日)23:45〜、NHK総合「NHKアーカイブス」にて。
「小さん・花緑 超時空二人会」、小さん師匠の「笠碁」の二本立。
http://www.nhk.or.jp/archives/fr_yotei.htm
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ということで、
2004.11.7(日)本日の、
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●読んでいる本
・嵐山光三郎:編『山口瞳「男性自身」傑作選 熟年編』(2003年,新潮文庫)
→山口瞳氏のエッセイを再編集したもの。
印象に残った部分を印象します。ある土地にふさわしい俳句をつくる必要が生じたらどうするか?
「なんでもかんでも、『時雨るゝや……』とやってしまえばいい。/たとえば、隅田川であれば『時雨るゝや白鬚言問吾妻橋』」(p.111)。
誰もが面白く感じるわけではないと思うけれど、俺はこういう話を読みながら「いいなあ」と思うのでありました。
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・喜味こいし、戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
→夢路いとし・喜味こいしの漫才(高座を文字に起こしたもの)、いとし・こいし論などを集めた本。
最後に読んでいる、戸田学『夢路いとし・喜味こいしの時代』の部分を少し残して、ちょっとお休み。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
そういえば、 雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)の最新号を買い逃しているので買ってきます。
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●気になる本
・田中栞『古本屋の女房』(2004年,平凡社刊)
→bk1の紹介文 「古本大好きが高じて憧れの古本屋さんと結婚。全国各地の古本屋へ子連れでセドリ旅行の日々。売上げ不振のゴタゴタで離婚を考える…。古本屋の女房が初めて綴る痛快エッセイ」
著者は編集者を経て現在は校正者。そして横浜の古書店「黄麦堂」夫人。
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2004年11月8日(月)
新しい書店の形を見せてくれる展示会「新世紀書店」の紹介です。
渋谷のパルコPart1地下の、ロゴスギャラリーで行われている「新世紀書店」 http://www.super-jp.com/shinseiki/を紹介します。これは架空の書店のアイデアを展示し、同時に古本などの販売も行うイベント。
展示されている書店のアイデアは、次の五つ。もちろん、並んでいる本はすべて購入できるし、本に関するグッズ類も購入できる。
ちなみに、書店のコンセプトは会期中変わらないと思うが、並んでいる本のジャンルは本の売れ方などにより多少変化するかもしれません。ご了承ください。
なお、引用部分(斜体部分)は新世紀書店のサイトの紹介より。
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・room # 295 bookstore
全部屋が本屋という雑居ビルの一室を模した展示。特定のジャンルに絞った本が並ぶ。
本に関する本、広告の本、翻訳本など。
・ramblin' books
「『本と、本を楽しむ時間』を提供する店」。本だけでなく、その本に関連する色々なものも展示される。といっても、本棚のような想像できるものだけではない。思わぬものがセットになっている。ヒントは「本と、本を楽しむ時間」。
寺山修司、アンディ・ウォーホルなどの本が並ぶ。
・bookshop CRAFT
本棚、椅子・机、ブックカバー・しおりなど、 「本を読む人のための『気持ちのよいもの』を売るお店」。ここでは、本はあくまで展示用。メインはグッズ。
・マイブックストア
本を購入した人が、ストックから本を並べることができる。
大判の写真集や画集が面出しで並んでいて、普通の書店とは違った棚の雰囲気で面白かった。
・She Hates Books
「活字嫌いの人に、活字本との出会いを提供します」。CDが展示されていて、そのCDのイメージにあった本が並んでいたり、包装されていて中身のわからない本を買うコーナーもあったりする。
これは、色々な人の推薦する本が並ぶのだが、買う前に分かる情報は、推薦する人の顔写真、出身地、好きな食べ物と本の値段だけ。後は包装された本の大きさくらいしか情報がない。
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多分、本や古本があまり好きでない人にも楽しめるし、本好きの人は自分の既成概念を超える書店のアイデアに出会えると思う。開催は17日までですので、興味がある方はどうぞ。
購入してきたのは次の三冊。
・広島鉄道学園:編『鉄道俗語略語集』(1968年,交友社)
鉄道関連の「業界用語」を集めた本。とはいえ、一般向けではなく、働く上で必要な用語のようだ。でも、読むと面白い。「いもカーブ」、「のりほ」、「むさつ」なんて、鉄道ファンには常識なのかもしれないが、普段はなかなか聞きなれないよねえ。
・雑誌『広告批評 1988年2月号 特集:顔の研究1988』(1988年,マドラ出版)
・雑誌『POPEYE 1986年10月10日号 特集:1986年版ザ・カタログ』(1986年,マガジンハウス)
こういう雑誌は、当時を感じさせて面白い。特に、なんとなく記憶のある1980年代の生の情報は、やっぱり面白い。
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ということで、
2004.11.8(月)本日の、
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●読んでいる本
・嵐山光三郎:編『山口瞳「男性自身」傑作選 熟年編』(2003年,新潮文庫)
→山口瞳氏のエッセイを再編集したもの。
興味深かったのが、
「へのへのもへじで顔を描くのを、私の子どもの頃は、みんな、へへののもへじと言っていた」(p.255)
という記述。山口瞳氏の子どもの頃と言うと昭和の戦前だが、当時はそうだったのかなあ。
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●読み終えた本
・喜味こいし、戸田学:編『いとしこいし漫才の世界』(2004年,岩波書店)
→夢路いとし・喜味こいしの漫才(高座を文字に起こしたもの)、いとし・こいし論などを集めた本。
諸氏によるいとし・こいしの思い出(小松左京・西川きよし・藤田まこと・森光子など)も面白かったし、戸田学・織田正吉の両氏によるいとし・こいし論も面白かった。
しかし、二人の漫才を活字にしたものの面白さには、かなわない。やっぱり本物が一番強い。
そうおもうとつくづく残念なのは、二人の漫才の舞台を見る機会がなかったこと。テレビやラジオでは何度も見聞きしていたけれども。
DVDなどがあるのなら、買ってこようかしらん。
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●購入した本
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→特集は「ドラえもんのひみつ道具」。
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●気になる本
・とくになし
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2004年11月9日(火)
映画『お父さんのバックドロップ』の感想
11月6日に、渋谷のシネ・アミューズで、 映画『お父さんのバックドロップ』( 公式サイト)を見てきました。
あらすじは下記の通り。
小学生の一雄は、母を亡くし、父の牛之助、そして祖父の松之助とともに、父の故郷大阪に引っ越して来た。一雄はプロレスが嫌いで、プロレスラーの父のことも嫌いだった。牛之助は所属のプロレス団体でヒール(悪役)に転向するが、ある時無謀とも言える戦いに挑む。
原作は中島らも氏の小説。 『お父さんのバックドロップ』(1993年,集英社文庫)に収録されている(リンク先はオンライン書店のbk1)。
感想をいくつか。結末などはぼやかして書きます。ちなみに、役名の後ろの( )の中は、演じる俳優さんです。
それから、11月3日の零まどかさんのコラムでもこの映画が紹介されていますので、あわせてご覧ください。
---
・登場するオヤジ達が、みんないい。牛之助(宇梶剛士)、プロレス団体のマネージャ菅原(生瀬勝久)、牛之助の父松之助(南方英二)、その他プロレスラーも空手家もみんな。特に松之助は、笑いの場面が多いのだが、それだけにラスト近くの演技に感動させられる。
それから後半に、牛之助とは別のレスラーにとあるエピソードがあるのだが、その一連のシーンも俺は好きだ。
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・一雄役の神木隆之介は、みんな絶賛しているが、たしかに顔つきも演技もいい。彼が出演する 映画「インストール」(片岡K監督)の予告編を劇場で見て、全然興味ないのに見に行ってもいいかなと一瞬思ったくらいだから。
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・大阪の下町って、ああいう雰囲気なのかと思った。「東京もん」には入り込めない空気を感じた。でも、東京の下町の長屋なんかと雰囲気が似ているのかもしれないと思った。
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・一雄のなくなった母親(奥貫薫)が、一雄の母親への思いに説得力を与えている。登場するシーンは短いのだが、印象に残る。
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・見る前に泣くだろうなあと思っていたが、最後やっぱり見ながら泣く。
特に牛之助がリングに上がる直前、そしてリングに上がってから、見ていてずっと泣きっぱなし。リングに上がった後で、試合を見る人(劇中で会場にいる人、テレビ観戦する人、そして映画を見ている人たち)の空気が変わる瞬間がある。そこがラストの感動につながる。
話としては想像通りなのだが、でも感動した。予想ができても、「いいものはいい」ことを感じさせてくれる。
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漠然とだけれど、好き嫌いはある映画だろうなあと思う。格闘技(プロレス)、父と子の対立、大阪の雰囲気、情けないが一生懸命生きる親父など、映画の魅力の部分が、受け入れられない人がいると思う。
映画の予告編を見てもらうのがいいのかもしれない。予告編を見て、本編を見たいと思った人には、たぶん期待通りの映画になっていると思う。俺は予告編の期待通りで、見てよかったと思ったな。
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ということで、
2004.11.9(火)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
明日からは、
・川野将一『ラヂオブロス』(2004年,バジリコ)
を読もうと思っています。
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●読み終えた本
・嵐山光三郎:編『山口瞳「男性自身」傑作選 熟年編』(2003年,新潮文庫)
→山口瞳氏のエッセイを再編集したもの。
なんというかこう、読んでいてしみじみと「いいなあ」と思えたエッセイ集。
俺も、山口瞳氏みたいな文章を書ける大人になりたい。
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●購入した本
・なし。
明日は 雑誌『テレビブロス』の発売日。
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●気になる本
・とくになし
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http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page141.html
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●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。
2004年11月10日(水)
テレビ番組の感想です。
●録画したままだったテレビ番組 『みのサリバンショー!〜お笑い秋の大感謝祭!爆笑芸人大集合〜』(10月25日、テレビ東京)を見た。
http://www.tv-tokyo.co.jp/getuenta/back/041025/
いきなり、「笑うのは健康にいいんです。がん治療にも使われています」という始まり方で、 どうしようかと思った。
それでも一応まっとうな2時間のネタ番組だった。まあ、 アシスタントが清水圭、デーブ・スペクター、ダチョウ倶楽部というのがまっとうかどうかは置いておいて。
下の出演者を見たら、なんとなく納得できるでしょ。
アホマイルド、アメリカザリガニ、アンガールズ、アンジャッシュ、インスタントジョンソン、江戸むらさき、CUBE、劇団ひとり、さくらんぼブービー、サブミッションズ、次長課長、シャカ、だるま食堂、どーよ、パペットマペット、ハローバイバイ、Bコース、ヒロシ、ペナルティ、ホーム・チーム、ライセンス、安田大サーカス
しかし、 問題はやはり司会のみのもんた。やりたい放題もいいところで、逆に面白かったくらい。
ペナルティ脇田に教えてもらったギャグ(「乳首が、ずれてる、ポリスマン」)を、随所で繰り返してはご満悦だったりとか、若手芸人のトークを教訓的にまとめたりとか。「ネタなんて先輩にぬすまれてこそ本物」なんて言ってた。ちなみにこれは、ダチョウ倶楽部上島がインスタントジョンソンの「お疲れちゃーん」をぱくろうとしたエピソードのまとめ。
で、みのも「お疲れちゃーん」をやろうとして、「乳首が、ずれてる…」をやってしまい、 それまでの流れ台無し。
ただ、ラストのブッチャーブラザーズ・ゆーとぴあの特別出演は良かったなあ。
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ということで、
2004.11.10(水)本日の、
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●読んでいる本
・川野将一『ラヂオブロス』(2004年,バジリコ)
→『テレビブロス』に連載されていた、ラジオ番組の紹介コラム。
読んでいると久々にラジオが聴きたくなる。実は今NHK-FMを聴きながらキーボードを打っている。
今のラジオも面白そうだと感じさせてくれる本。これがテレビ情報誌で連載されたのは、『テレビブロス』だからこそという感じがする。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・ 雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→主な特集は「中村獅童の丹下左膳」、「ドラマ『愛のソレア』、荻野目慶子インタビュー」、「ドラゴンクエスト[」など。
でも、一番興味を惹かれたのは松鶴家千とせ師匠のブログの紹介(下のURL)。テーマは「タイポグラフィ」とのこと。わっかるかな〜。
http://www1.bbweb-arena.com/chitose/2004331224920_blogB001.htm
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●気になる本
・池谷裕二『進化しすぎた脳 中高生と語る〈大脳生理学〉の最前線』(2004年,朝日新聞社)
→bk1の紹介文は 「2004年春に慶応義塾ニューヨーク学院高等部で行われた脳科学講義の記録。自由意志からアルツハイマー病の原因まで、柔軟性を生むために発達したヒトの脳のメカニズムをわかりやすく語る」
著者が糸井重里氏と対談した 『海馬』(2002年,朝日新聞社)は、なかなか興味深い本でした。
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2004年11月11日(木)
面白い絵を見つけました。
通勤途中、近所を歩いていて見つけた絵です。
やや、分かりにくいので近づいてみましょう。
「オー、ウキヨーエ! ウタマーロ!」
…とでも言うと思うか!
なんだか、歯をむき出しているように見えるし、いしいひさいちのマンガに出てくるキャラクターみたい。泥かセメントのようなもので、全面的に汚れも目立ちます。
でも、なんとなく面白くて、好きだなあ。左上の「日本の美」というのも、なんだかいいなあ。
うちの近所には、このような アーティスティックなスポットがあるのです。
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ということで、
2004.11.11(木)本日の、
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●読んでいる本
・川野将一『ラヂオブロス』(2004年,バジリコ)
→『テレビブロス』に連載されていた、ラジオ番組の紹介コラム。
しかしまあ、いろんなラジオ番組があるもんですねえ。この本で紹介されている番組のタイトルを一部紹介しよう。
「近藤真彦くるまっち」・「おすぎとこうじのあぶない関係」・「高原兄の一発deナイト」・「乙葉っスル」
ちなみに私は、いずれの番組も聴いたことがありません。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・『カノッサの屈辱』(2004年,フジテレビ出版)
→bk1の紹介文 「1990年フジテレビ深夜枠で始まった「カノッサの屈辱」(91年度ATP賞グランプリ受賞)。真面目とおバカの境界線のギリギリっぷりは今なお語り草となっている。この番組を単行本化した91年刊を復刻」
おー懐かしい。テレビ番組「カノッサの屈辱」は、当時の流行やサブカルチャー、企業のシェア争いなどを、世界史の講義に見立てて紹介する深夜番組だった。
中学生の頃、見た記憶があるなあ。
この頃の単行本は、ぜひ復刊してほしい。『カルトQ』とか『たほいや』とか。
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2004年11月12日(金)
ほぼ週刊イベント情報。
ちなみに「◎」はぜひ行こうと思っているイベント、「○」はなんとなく興味があるイベントです。
【もうすぐ終了】
◎新世紀書店 仮店舗営業中
http://www.super-jp.com/shinseiki/
11月5日〜17日、渋谷パルコPart1地下のロゴスギャラリー。
架空の書店のアイデアを展示し、同時に古本などの販売も行うイベント。
→行ってきました。感想は 俺のブログをどうぞ。
○秋の 「東京メトロ沿線ウォーキング」
11月13日(土) 〜麻布十番・芝公園・カレッタ汐留・六本木ヒルズ〜
http://www.tokyometro.jp/news/2004/2004-16.html
→東京メトロの沿線を各自のペースで歩くイベント。
【まだまだ継続中】
○佐藤可士和展 BEYOND
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/index.html
11月27日(土)まで、ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて。
→佐藤氏はキリンの「極生」・「体質水」、六本木の「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」などを手がけたアートディレクター。
○「NINTENDO WORLD Touch! DS」
http://www.nintendo.co.jp/n10/nwt/
→任天堂の新しい携帯用ゲーム機「ニンテンドーDS(12/2発売)」で実際に遊ぶことができるイベント。全国で開催。
今後の会場は、11月13日(土)・14日(日)東京・ビッグサイト 東4ホール、11月23日(火・祝)札幌・アクセスサッポロ 大展示場、11月28日(日)
福岡・西日本総合展示場 新館A・B、いずれも9:00〜16:00です。
◎映画『お父さんのバックドロップ』
http://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.html
10月9日より公開。原作は中島らも。監督:李闘志男、主演:宇梶剛士。
→見てきました。感想は 俺のブログをどうぞ。
○南洋一郎と挿し絵画家展
鈴木御水・椛島勝一・梁川剛一の挿し絵を中心に〜密林冒険小説から怪盗ルパン全集まで〜
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
文京区弥生2−4−3・弥生美術館にて、12月25日まで
→ちなみに弥生美術館の隣には竹久夢二記念館があります。こちらでは「生誕百二十周年記念 竹久夢二展 vol.5 竹久夢二名作選」を開催中。
◎「エノケンと浅草の笑い」展
http://www.taitocity.net/taito/shitamachi/event.html
10月1日(金)〜17年1月30日(日)。休館は、毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)。午前9時〜午後4時30分
下町風俗資料館(台東区上野公園2−1)にて
入館料:一般300円、小中高生100円
◎大(Oh!)水木しげる展
江戸東京博物館にて2004年11月6日(土)から2005年1月10日
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2004/1106/200411.html
【これから開始】
○『パトレイバーの源泉展』
・名古屋 2004年11月20日(土)〜23日(火・祝)
明治安田生命ホール(愛知県名古屋市中区新栄町1-1 明治安田生命名古屋ビル16F)・東京 2004年11月26日(金)〜28日(日)
上野 鈴の屋 東京都台東区上野1-20-11 鈴之屋ビル
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ということで、
2004.11.12(金)本日の、
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●読んでいる本
明日から
・山口瞳『男性自身 素朴な画家の一日』(1988年,新潮文庫)
を読みます。
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●読み終えた本
・川野将一『ラヂオブロス』(2004年,バジリコ)
→『テレビブロス』に連載されていた、ラジオ番組の紹介コラム。
読み終えて、「最近ラジオ聴いてないなあ」、「なんとなく、ラジオ聴きたいなあ」と思った。
著者の思惑通りになっているのかもしれないが、中高生の頃毎日のようにラジオを聴いていた者としては、血が騒いだ。
まだまだラジオも面白そうだ。
それから、ラジオとは少し離れた話も、なかなか面白い。東京に遊びに来た同性(男)の友人を観光案内する時に、 「意外と喜ばれるのが都内事件現場巡り」(p.186)なんて話は、ちょっと興味深かった。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・淀川長治、佐藤有一『ビデオ・DVDで観たい名画200選』(2004年,光文社知恵の森文庫)
→タイトルどおりの本だとは思うが、気になる。
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2004年11月13日(土)
マイケル・補遺
タイトルは適当につけました。
さて。
今日はしょうもない話をいっこだけ。
先日本を探していて、書店で検索結果を印字しました。下の紙が出てきました。
「いちいひさいち」って誰や! 「いちいひさいち in CUBIC-CROSS」とか書いてみたりして(我ながらしょうもないなあ)。
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ということで、
2004.11.13(土)本日の、
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●読んでいる本
・山口瞳『男性自身 素朴な画家の一日』(1988年,新潮文庫)
この間久々に山口瞳氏の本を読んだので、別の本も読みたくなり、読み始めた。
うまく紹介できないのだが、「何時間でも聞いていられるような親戚のおじさんの話」を活字にしたとでも言えばよいのだろうか。
「旅は一種の決意であり、あるいは一種の錯覚だと思う」(p.50)
とか、
息子さん(山口正介氏)とテレビでメジャーリーグのワールドシリーズを見ていて、そのあとに六大学野球を見て、
「息子は、こう言った。/『これは同じスポーツなんだろうか』/まったく、どうも、その通りなんだから、困ってしまう」(p.86)
とか、なんとなくいいんだよなあ。
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●読み終えた本
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→買ったままだった17号、18号を続けて読む。特集は順番に「スネ夫」、「ひみつ道具」。
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●購入した本
・なし
今日は近所の古本屋を全部で五軒回ったのですが、購入はなし。CDやマンガも買えなかった。
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●気になる本
・有本倶子:編『山田風太郎疾風迅雷書簡集 昭和14年〜昭和20年』(2004年,神戸新聞総合出版センター)
→bk1の紹介文 「自他共に不良学生と認めた旧制豊岡中学在学中から浪人時代、「風」「雷」のニックネームで呼びあった小西哲夫へあてた19通、中学時代に親交を結んだ吉田靖彦へ宛てた終戦の年までの22通を収録」。
読んで面白いかどうかは分からないが(作家の若き日の日記や手紙が面白いとは限らない)、読んではみたい。
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2004年11月14日(日)
掲示板のパーラー耳カキでも話題になったCDがまもなく発売。
・電気街のアルバム誕生…誰もが知る曲ズラリ
http://news.goo.ne.jp/news/sanspo/geino/20041114/20041114-s-11.html
上の記事では 「東京・秋葉原の電気街に軒を連ねる大手家電量販店のCMソングを一堂に集めた」となっていますが、それは間違いでして、実際は東京を中心に店舗展開する家電量販店のテーマソングを集めたCDです。収録されているのは下記の曲。
1. 石丸電気の歌
2. オノデンボーヤCMソング
3. コジマ It's a Happy "YASUI" World !
4. ハートでさくらや
5. サトームセンCMソング
6. HELLO、SOFMAP WORLD
7. ビックカメラのCMソング
8. ヤマダ電機の唄
9. ヨドバシカメラの歌
今のところ秋葉原にあるのは、1・2・5・6の店です。
しかし、毎日のようにこれらの歌を聴いている身としては、このCDは勘弁して欲しい。
どうせなら、秋葉原に店を構える「LAOX」とか「ロケット」とか「あきばお〜」とか「秋葉館」とかの歌も入れればよかったのに。
ちなみに秋葉館ってあんまりメジャーな店じゃないけれど、アラビア風のテーマソングやアースウィンド&ファイアーのパクリみたいなテーマソングを流していて、結構気に障る、じゃなくて、気になります。
CD会社の紹介ページは下記のとおり。
http://www.ponycanyon.co.jp/wtne/cdj/pcca02106.html
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ということで、
2004.11.14(日)本日の、
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●読んでいる本
・山口瞳『男性自身 素朴な画家の一日』(1988年,新潮文庫)
今日面白かったのは、こんな話。「暮しの手帖」の花森安治氏の話。
花森さんは、こうも言われた。/「いい原稿を貰ったり、いいネタを掴んだら、それをそのまま発表してはいけないよ。それはしまっておいて、その次に掴んだいい材料とあわせて特大号を造るんです」(pp.127-128)
「このとき、いままで十万部吸っていた雑誌なら、十五万部に増刷する。宣伝費もかける。そうすると、次の次の号の出来が悪くても、十万部には落ちない。そうやって部数をふやしてゆくという話だった」(p.129)
俺はこの考え方は今では必ずしも正しいとは思わない。ただ、面白い考え方ではあると思う。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・特になし
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2004年11月15日(月)
バタースイートサンバ
ちょっとバターについてインターネットで検索していました。
色々見つけました。
まずは 「純良バター」。
まあこれは、色々なメーカーで同じ名前をつけていて、特に珍しくはないようです。
しかし、俺は 「良純バター」だと思ってしまった。
良純と言えば この方。「気象予報士だけじゃなくて、色々手広くやってんだなあ」と思ってしまった。
まあそれは置いておいて。次に見つけたのが、
「はちみつバター」
そ、そんな食べ物が。なんと甘美な響き(遠い目)。
食べたことのある方は、ぜひ感想を教えてください。
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ということで、
2004.11.15(月)本日の、
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●読んでいる本
・赤瀬川原平『ぼくの昔の東京生活』(2003年,筑摩書房)
→1950年代後半の赤瀬川氏の経験と、当時の東京の文化や町についてのエッセイ。
第一章の「ぼくの東京生活白書」で、色々なアルバイトを経験している様子が書かれている。これが面白い。
サンドイッチマンにはじまり、お盆彫り、アドバルーンの監視、装飾屋と、色々な職に就く。そして、生活も色々な友人と同居をする。仕事仲間や友人も変わった人が多く、当時の様子がなんとなく楽しそうに感じる。
もちろん、原平氏にとってはお金もあまりなく、初めて出てきた東京での生活なので大変だったとは思うが、思い出として語ると楽しいものなのかもしれない。
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●読み終えた本
・山口瞳『男性自身 素朴な画家の一日』(1988年,新潮文庫)
一読するとなんでもないような話が、すごく面白い。
夏の間2ヶ月近くホテルで生活して仕事をした話とか、自分の周りがみんな老人ばかりに見えるという話とか。
その中に時々挟まれる思い出話や、氏の考えなどが面白かった。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・小谷野敦『評論家入門』(2004年,平凡社新書)
→サブタイトルは「清貧でもいいから物書きになりたい人に」。
この著者の本だから、タイトルどおりの実用書ではないと思う。気になる。
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2004年11月16日(火)
芸術の秋だから渋谷でポップ・アートを見ようの巻
今日は普通の日記です。でも、一応タイトルに偽りなしです。
それから、店の名前が固有名詞で出てきますが、「そういう名前の店があるんだねえ」くらいに読み飛ばしてください。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
今日は渋谷へ行くことにする。
まずは渋谷マークシティへ。この中にあるzoff他、いくつかのメガネ屋を回って、新しくつくる予定のメガネのフレームを探す。しかし、ピンと来るものがなく、今日は見送る。
それから、ラーメン屋天下一品で昼食。久々にラーメンを食べたら、普通の量なのにお腹がいっぱいになってしまう。
腹ごなしに、中古CD屋のRECOfan、書店のブックファーストを見て歩く。ブックファーストで三冊購入。
それから、パルコPart1地下のロゴスギャラリーへ。行われているイベント「新世紀書店 仮店舗営業中」 http://www.super-jp.com/shinseiki/を見に行く。これは架空の書店のアイデアを展示し、同時に古本などの販売も行うというイベント。
詳しくは、先日俺のブログにも書きましたので興味がある方はどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/konohamoero/e/0b96b4d4b759b1596f5b4e0b10e58799
ただ、本日はここでは本は買えず。
その後、東急Bunkamuraザ・ミュージアムに行く。「流行するポップ・アート」 http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/popart/展を見る。
ポップ・アートについては全然詳しくないけれど、見ているだけでなかなか楽しかった。
マルセル・デュシャンのレディメイド(普通に売っている日常品を、なにも手を加えずそのまま芸術作品として展示した)作品の「瓶掛け」とか、俺も知っているアンディ・ウォーホルやロイ・リクテンスタイン(Roy
Lichtenstein、カタカナでは「リキテンシュタイン」他の表記もある)の作品などが展示されていた。
他にも、女性用の靴に釘をいっぱい詰めたルーカス・サマラス「靴箱」とか、分解したチェロをセメントに埋め込んだアルマン「お尻のきれいなチェロ」とか、同じくアルマンの、「本物のゴミをアクリルの箱の中で固めた作品」(タイトルは失念しました)とか、興味深かった。
「流行するポップ・アート」は、Bunkamuraでは12月26日(日)まで、その後全国各地を巡回する予定です。
渋谷では最後に古本屋の古書センターへ行くが、ここでも購入はなし。今度は地下鉄銀座線で上野広小路へ行く。
少し歩いて、JR御徒町駅そばのディスカウントデパート多慶屋に行き、Yシャツを買う。それからアメ横をぶらぶらして、ユニクロに行って、パーカーを買う。
で、帰ってくる。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
こんなただただ事実を書いただけの内容ですみませんなあ。
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ということで、
2004.11.16(火)本日の、
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●読んでいる本
・赤瀬川原平『ぼくの昔の東京生活』(2003年,筑摩書房)
→1950年代後半の赤瀬川氏の経験と、当時の東京の文化や町についてのエッセイ。
第二章「ちょっと昔の文化生活」は、1950年代後半の文化、物品に関するエッセイ。
見出しは「洋式トイレ」、「深夜喫茶」、「オート三輪」、「輪ゴムとセロテープ」など。
こうしたものが世の中に初めて登場した時、どのように感じたのかが分かって面白い。
今では既に定着している、あるいはなくなってしまったものばかりだから、はじめの印象と言うのは、なかなか貴重ではないかと思う。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
いずれも新刊
・小谷野敦『評論家入門』(2004年,平凡社新書)
・町田忍『懐かしの町 散歩術』(2004年,ちくま文庫)
・雑誌『お笑い通信 Vol.1』(2004年,日経BP社)
→若手芸人のネタ・トークなどをを収録したDVD付きの雑誌。出演はドランクドラゴン・アンタッチャブル・アンガールズ・チョップリン・ヒロシ・東京03など。
詳しくは 公式サイトをどうぞ。
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●気になる本
・村上春樹・吉本由美・都築響一『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』(2004年,文芸春秋)
→bk1の紹介文は 「名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里を、ムラカミ隊長と「東京するめクラブ」が徹底探検。近場の秘境、魔都、パラダイスでの驚天動地の発見満載の旅行記。『TITLE』連載を単行本化」。
今日立ち読みしたのだが、著者の取り合わせと内容が気になった。
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2004年11月17日(水)
最近興味のあるテレビ「クイズ!スパイ2/7」
ではお話させていただきます。テレビの話。
フジテレビで毎週土曜日の深夜に放送されている「クイズ!スパイ2/7」、これは面白い。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/spy72/
ルールを公式サイトから引用すると次の通り。
----------
この番組は、解答者7名からなるクイズ番組。その7人は、1つのクイズ問題を全員で考え、全員で一つの答えを導き出します。正解したらそのまま次の問題へ。
不正解だった場合は、7人のうち1人を脱落させなければなりません。
ただし、その7人の中には2人の「スパイ」が混じっており、事前に全ての答えを知っているスパイは、誤った答えへとみなを誘導し、他の出場者を全員脱落させることが目的です。一方、スパイ以外の5人のプレーヤーは、流れの中でスパイ2人を探し出し、2人とも脱落させることが出来たら勝ちとなります。
スパイ2人、もしくはプレイヤー5人どちらか一方が全員脱落した時点でゲーム終了!
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この内容といい、雰囲気といい、1990年前後のフジテレビの「知的サブカル深夜番組」をほうふつとさせる。
今のところ、出演者はタレントが多いが、これを「たほいや」や「TVブックメーカー」などに出演していたようなメンバーで行うと、より面白くなるはずだ。間違いない。
上記のふたつの番組をご存じない方に紹介すると、たしか次のような方々が出演していたはずだ。なお、間違いはあるかもしれない。
・たほいや:森雪之丈、大高洋夫、周富徳、松尾貴史、三谷幸喜、小林恭二、えのきどいちろう、川勝正幸、デッツ松田、山田五郎、など。
・TVブックメーカー:糸井重里、鴻上尚史、泉麻人、青木謙知、栗本慎一郎、など。
なお、この「クイズ!スパイ2/7」の 司会は長井秀和。
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ということで、
2004.11.17(水)本日の、
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●読んでいる本
・小谷野敦『評論家入門』(2004年,平凡社新書)
→ 「読んで、書く、ということが好きで、そういうことの好きな人も基本的に好き」(p.19)な著者が、評論の読み方、評論を書くにあたってのポイントを書いた本。
まだ読み始めたばかりなので、とりあえず目次を掲載しておきます。
ものを書くという仕事−まえがきにかえて
第一章 評論とは何か−「学問」との違い
第二章 基本的な事柄とよくある過ち
第三章 評論をどう読むか
第四章 『日本近代文学の起源』を読む
第五章 評論家修行
第六章 論争の愉しみと苦しみ
第七章 エッセイストのすすめ、清貧のすすめ
あとがき
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●読み終えた本
・赤瀬川原平『ぼくの昔の東京生活』(2003年,筑摩書房)
→1950年代後半の赤瀬川氏の経験と、当時の東京の文化や町についてのエッセイ。
第三章「町の手ざわり」は、当時の東京の町の様子。
登場するのは「信号機」、「郵便ポスト」、「坂道」、「アーケード」などなど。
中でも、「神社」(pp.203-205)が印象に残る。
赤瀬川氏が故郷を訪ねたときに、町の様子が随分変わってしまった。しかし、神社だけは 「鳥居も、寄進者の名を列記した石の柵も、池も、本殿も、その裏側の薄暗い土の地面も」(p.204)変わっていなかったという話。
これを読んで俺の住む町について思い浮かべると、たしかにその通りなんだよなあ。神社やお寺は変わっていない。これは面白かった。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・特になし
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2004年11月18日(木)
今日は本の話だけでご勘弁を
ちょっと体調もよくないので。
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ということで、
2004.11.18(木) 本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・小谷野敦『評論家入門』(2004年,平凡社新書)
→ 「読んで、書く、ということが好きで、そういうことの好きな人も基本的に好き」(p.19)な著者が、評論の読み方、評論を書くにあたってのポイントを書いた本。
「第七章 エッセイストのすすめ、清貧のすすめ」が面白そうなので、先に読んでみた。
次のような部分が、印象に残る。
物書きという仕事は、 「注文仕事をつぎつぎ書いているだけ、ということになって、虚しさを覚えることになるかもしれないが、どんな職業だって、涙なくしてできるものなどありはしない。だが、現代においては、逆に言うならば、インターネットを使ってどんどん言いたいことを世間に公表できてしまう。私はむしろ、そんなことに自己満足しないで、たとえ安くてもいいから、原稿を売ることを目指してもらいたいのである」(p.228)
ここで俺が考えたのは、物を書く仕事というのは、専業でないといけないのかということ。
例えばサラリーマンをしながら、文章を書こうというのは考え方が甘いのか。それは単なる趣味のレベルで、「自己満足」なのかということ。おそらく小谷野氏はそう思っているのだろう。
趣味として物を書きたい人は、この本の読者に想定されていない。例えば次のような部分がある。 「ただ自分の書いたものを人が読んでくれればいい、というような人は、インターネット上にだらだらと書いていればいい」(p.40)。
今の時点ではうまくまとまらないが、金にならない文章を書くことの意味はなんなのか、少し考えてみたい。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・恩田陸『蛇行する川のほとり』(2004年,中央公論新社)
→2002年〜2003年にかけて全三冊で発表された小説。
俺はこの三冊本を読んで、感想を自分のサイトに書いたので、それを下記に紹介しておきます。
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2003年11月24日(月) 久々に一気読みした小説
恩田陸『蛇行する川のほとり 全3巻』(2002年-2003年,中央公論新社)
恩田氏の小説のエッセンスが詰まっているような小説。登場人物は高校生の男女。舞台は、夏休みの両親が旅行に出た女生徒の家。そしてその家に集まった人々から、その町で過去に起こった事件が語られていく。
限られた時間・空間だからこそ流れる濃密な時間。そしてそこで語られる過去。これこそ恩田陸作品の魅力だと、俺は思っている。
それからもうひとつの大きな魅力は、登場する人物である。主人公の少女は大人の女性と子どもの間くらいに位置し、まわりの人間からは魅力ある存在なのだが、本人にはまだその自覚はない。そしてそんな主人公が憧れる年長で大人びた少女達。舞台によってはリアリティがなくなってしまう存在だが、学園小説・青春小説という大人の存在が希薄な作品では、そうした10代の人物もいきいきと動いている。特にこの小説では、少女から大人の女性への精神的な成長というテーマがあるため、特に登場人物が魅力的に感じた。
ミステリーと書かれているが、語られる事件に過去にないほど斬新な驚きはない。しかし、犯人・トリックには意外性があり、真相の解明に至るまでの展開には夢中になって読んでしまう。全3巻なので、まず1巻を読んでみるといいと思う。1巻を読みとおした人は、きっと最後まで一気に読みとおしたくなる。
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2004年11月19日(金)
今日は風流に、俳句の話。
まあだいたい、俺が上のようなタイトルを書く時はあんまり風流な話じゃないのです。
さて。
伊藤園の「お〜いお茶」が、俳句を募集しています。
http://www.itoen.co.jp/new-haiku/
で、先日買った「お〜いお茶」に書かれていた俳句です。
みかん箱昨日満員だったのに
山梨県の12歳の女性の俳句です。
この俳句から、なにを想像しますか?
普通は、「みかん箱の中のみかんが、次々食べられてなくなる」様子を描いたものと思うでしょう。
俺、「漫才の営業」を思い浮かべた。
舞台はデパートの屋上。昨日は同じ会場が満員だったのに、今日自分たちがみかん箱の上に立って見ると、お客さんがほとんどいない。そんな物悲しさを感じさせる俳句。
普通はそんなこと想像しないわな。
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ということで、
2004.11.19(金)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
明日から
・町田忍『懐かしの町 散歩術』(2004年,ちくま文庫)
を読みます。
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●読み終えた本
・小谷野敦『評論家入門』(2004年,平凡社新書)
→ 「読んで、書く、ということが好きで、そういうことの好きな人も基本的に好き」(p.19)な著者が、評論の読み方、評論を書くにあたってのポイントを書いた本。
一気に読み終える。
物を書いて食べていくことに、相当な覚悟が必要なことが、文章から伝わってくる。例えば次のような部分。
評論家やエッセイストになることについて 「年収五百万でいいから、人交わりをするよりは本を読んだりものを書いたりして生きていきたいと思う人だけが、その道を選んでもらいたい」(p.16)
「書くだけで年収三百万に達するのも、また容易ではない」(p.17)
第五章 評論家修行は、見出しを見るだけでも分かるとおり、「有名作家たちの苦難」、「私の場合−小説家志望から評論へ」、「世間の無視に焦りが……」、「新書は執筆したけれど」、「ああ、苦節十年」など、大変さが良く分かる。
この本を読むと、「俺は一生アマチュアで行こう」と及び腰となってしまう。
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●購入した本
・雑誌『ユーゲー 2005年1月号』(マイクロマガジン)
→中古ゲーム及びマイナーゲームの専門誌。
特集は下記の通り。
・「みんなのゲーム評議会(読者投稿をもとに、古今のマニアックなゲームを紹介)」
・「僕たちの好きなもえるゲーム(消防ゲームなど、炎に関係するゲーム。「萌える」ではなく「燃える」)」
・「桃太郎電鉄シリーズ(ファミコン時代から15年以上続くボードゲームの特集)」
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●気になる本
・特になし
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2004年11月20日(土)
ピンから兄弟
「ピンからキリまで」という言葉があります。「はじめからおわりまで」、「最高から最低まで」という意味です。
語源は、「ピン」がポルトガル語の「pinta」。これはサイコロなどの「1」を意味し、第一、最上という意味もあります。
そして「キリ」が同じくポルトガル語の「cruz」。これは十字架のことで、そこから転じて「10」を意味し、終わり、最後という意味もあります。
まあここまではつまらない雑学紹介みたいな話。
で、 俺は「ピンからキリまで」の「ピン」も「キリ」も別の意味だと勝手に考えていた。
「ピン」は、虫ピンや安全ピンなどのピンだと思っていました。
そして「キリ」は穴を開けるための「錐」だと思っていました。
つまり、「ピンからキリまで」とは 「ピンで開く小さい穴を通る精密なものから、錐で開く大きな穴を通る粗雑なつくりのものまで」という意味だと思っていました。
高校生くらいまでろくに調べもせず、自分の考えた説を疑っていなかった。
若いって怖いね。
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ということで、
2004.11.20(土)本日の、
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●読んでいる本
・町田忍『懐かしの町 散歩術』(2004年,ちくま文庫)
→ 「銭湯に代表されるように、庶民生活の中に長年とけ込んでいながら、記録されることなく消えていってしまうような風景」(p.277)に心惹かれる著者が、町歩きの面白さを紹介する本。
読んでいると自分もふらりと歩きに行きたくなる。
入門編として、次のようなタイプ別町歩き術が紹介されている(pp.8-101)
「東京タワー(観光名所の歩き方)」
「向島(下町の歩き方)」
「丸の内・大手町(オフィス街の歩き方)」
「川口(変わりゆく町の歩き方)」
などなど。そこで撮影される看板や店の建物も、面白い。向島にある「ほねつぎ」の看板とかね。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
そういえば、毎月20日は、
・フリーペーパー『メトロミニッツ』(スターツ出版)の配布日で、
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)の発売日だった。
明日、買って、貰ってきます。
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2004年11月21日(日)
パーラー耳カキの話題に便乗して、
流行語の話です。
「新語・流行語大賞」の 過去の受賞歴を紹介しているサイトがあります。
http://www.jiyu.co.jp/singo/index.html
過去の流行語を見ると、定着したもの、「なんじゃそら」と思うものなど、色々出てきて面白い。いくつかピックアップしてみましょう。
1984 流行語部門・大衆賞
「す・ご・い・で・す・ネッ」受賞者:所ジョージ(エンターティナー)
→「エンターティナー」って肩書きもすごい。
1985 新語部門・表現賞
「キャバクラ」受賞者:新富 宏((株)レジャラース社長)
→まさか受賞しているとは思わなんだ。
1985 流行語部門・大衆賞
「私はコレで会社をやめました」受賞者:三好重恭(アルマン(株)代表取締役)
→みんな覚えているかなあ。20歳より若い人は知らないんだろうなあ。
1987 新語部門・表現賞
「ノリサメ」受賞者:高田純次(タレント)・兵藤ゆき(タレント)
ノッているかと思うとサメている、まったく新しいタイプの人物群を「ノリサメ族」と言う。/受賞者は、そういうノリサメを演技として巧妙に演じられるタレントとして評価された。
→聞いたことないよ。
1988 流行語部門・大衆賞
「5時から(男)受賞者:高田純次(タレント)
→また高田純次!
1989 流行語部門・大衆賞
「こんなん出ましたけど〜」受賞者:泉アツノ
→この人、今なにしてんだろう。
今日は1984年〜1989年までしか読んでいないのですが、面白そうなので明日も紹介するかもしれません。
ちなみに去年は、下記のとおり。
2003 年間大賞
・毒まんじゅう
・なんでだろう〜
・マニフェスト
2003 トップテン
・勝ちたいんや!(星野仙一)
・コメ泥棒
・SARS
・年収300万円
・バカの壁
・ビフォーアフター
・へぇ〜
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ということで、
2004.11.21(日)本日の、
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●読んでいる本
・町田忍『懐かしの町 散歩術』(2004年,ちくま文庫)
→ 「銭湯に代表されるように、庶民生活の中に長年とけ込んでいながら、記録されることなく消えていってしまうような風景」(p.277)に心惹かれる著者が、町歩きの面白さを紹介する本。
応用編が「テーマ別散歩のすすめ」、上級編が「マイテーマを見つけよう」。
「テーマ別」とは、名古屋の金シャチ、小田原の二宮金次郎像などのシンボルキャラクターを探したり、福生の米軍基地や横須賀の軍港など、基地のある風景を歩いたり。
「マイテーマ」とは例えば、東京の「銭湯はなぜ、お寺のような形なのか」を調べるため、都内及び全国の銭湯を見て歩く。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・フリーペーパー『メトロミニッツ』(スターツ出版)
→特集は、楳図かずお・柳家喬太郎など10組へのインタビュー。
・フリーペーパー『メトロガイド』(スターツ出版)
→特集は「クリスマス」。もうそんな時期か。
・雑誌『ぼくドラえもん』(小学館)
→特集は「藤子・F・不二雄からのメッセージ」。
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●気になる本
・特になし
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2004年11月22日(月)
流行語大賞の話の続き
1990年から2000年までを駆け足で見ていきましょう。ちなみに昨日は1984年から1989年を見てみましたので、興味がある方はバックナンバーをどうぞ。
●1990 新語部門・表現賞
「アッシーくん」受賞者:自称「アッシーくん」たち
→『自称「アッシーくん」たち』って誰なんだよ。
●1991 表現部門・銀賞
「紺ブレ」受賞者:自称紺ブレ着こなし自慢代表
→また出ました「自称」。
●1991 特別部門・特別賞
「チャネリング」受賞者:大川隆法
「釈迦、マホメッド、キリストから日蓮、坂本竜馬とまでチャネリング、つまり交信できると言い、チャネリング宗教の第一人者を自称」
→またまた自称! それと、たしかに当時「チャネリング」って流行したけれど、賞をあげていて、しかももらっていたんですねえ。
●1992 大衆語部門・銀賞
ちなみに「小金沢クン」はこのCMきっかけにして“本物の”歌手デビューを果たした。
→あの時はまだデビュー前だったのか。
●1993 大衆語部門・銅賞
「お立ち台」受賞者:古宇田敬子(お立ち台ギャルNo.1)・小川啓子(お立ち台ギャルNo.1)
受賞者は、「お立ち台」ギャルNo.1を決めるスーパーセクシーナイトで優勝した栃木県代表の古宇田と、埼玉県代表の小川。
→今や「ジュリアナ東京」すらないもんなあ。
●1996 トップテン入賞
「アムラー」受賞者:正統「アムラー」を自認する皆さん
→お、今度は「自称」じゃなくて「自認」。たいして違わない気もしますが。
●1998 特別賞
「ボキャ貧」受賞者:小渕恵三(内閣総理大臣)
●1999 大賞
「ブッチホン」受賞者:小渕恵三(内閣総理大臣)
→なんだかんだ言って記憶に残る人物だったんじゃないかと思う。
●1999 トップテン入賞
「ミッチー・サッチー」受賞者:浅香光代(女剣劇・女優)
●1999 トップテン入賞
「だんご3兄弟」受賞者:古屋光昭他(NHK「おかあさんといっしょ」)
●2000 大賞
「おっはー」受賞者:慎吾ママ(フジテレビ「サタ★スマ」)
→このあたりになると、非常に刹那的というか、その場限りというか、そんな言葉が増えてきましたね。
その他、下のサイトで全受賞内容を見ることができますので、興味のある方はどうぞ。
http://www.jiyu.co.jp/singo/index.html
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ということで、
2004.11.22(月)本日の、
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
著者と、夫の作家武田泰淳氏、夫の友人で中国文学者の竹内好氏の旅の様子。
まだ読みはじめだが、当時のものの値段や、食べ物の様子など、細かく書かれていて面白い。
自宅からロシア行きの船に乗るため、横浜へ向かう様子から始まる。一番初めのが、迎えに来た人のかみそり負けの様子という面白さから、一気に引き込まれる。
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●読み終えた本
・町田忍『懐かしの町 散歩術』(2004年,ちくま文庫)
→ 「銭湯に代表されるように、庶民生活の中に長年とけ込んでいながら、記録されることなく消えていってしまうような風景」(p.277)に心惹かれる著者が、町歩きの面白さを紹介する本。
カメラを持って町に行きたくなる。
もちろん、著者ほど色々面白いものを見つけることは難しいと思うが、とにかく町歩きが楽しそうに思えてくる。
それから、著者のコレクションに対する 「安価で、どこにでもあり、日々消耗され残りにくく、他人が収集していないもの」(p.150)を集めようという考え方は、見習いたい。
ちなみに町田氏の公式サイトは下記のURLです。
http://www.edo.net/machida/index.html
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・新潮文庫の『文豪ナビ』シリーズ
→新潮社の紹介ページは こちら。
シリーズは次の七冊。夏目漱石・芥川龍之介・三島由紀夫・太宰治・川端康成・谷崎潤一郎・山本周五郎。
俺は、その作家が書いた本をそのまま読めばいいんじゃないかと思うのだが、そうもいかないのかなあ。
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2004年11月23日(火)
♪かーっぱかーっぱカッパのマークの、かっぱっぱーるんぱっぱー
えーと、歌が混ざっていますが、あまり気にしないでください。
昨日、かっぱ橋道具街を歩いてきました。場所は、浅草と上野の中間くらい。地下鉄銀座線の田原町が最寄の駅です。
道具街についての詳しくは下記の公式サイトをどうぞ。
http://www.kappabashi.or.jp/
道具街に入ると、印象的な建物がおでむかえ。
・右側がコーヒーカップになっています。
・道路をはさんで反対には、有名なコックさんの像が。
道具街は、大きな車道をはさんだ両側に、調理関係・食器・装飾関係を中心としたさまざまな専門店が立ち並ぶ。これは、好きな人なら一日いても飽きないなあ。俺も楽しかったなあ。
例えば、
・「ラーメン・そば」というのぼりがあって、「お、昼飯にするか」と思ったら、 「そういうのぼりの専門店」だったとか、
・ショーケースはあっても、中になにも入っていなくて、「はて、ここは何屋かな?」と思ったら 「ショーケースの専門店」だったとか、
・「うまい棒」などのお菓子を卸し用の大パッケージで販売している店で、「そうか、昔近所にあった駄菓子屋はこういうところで仕入れていたのか」と思ったり、
・看板やメニューの紙などは、既製品があって、マンガ喫茶とか中華料理屋とか、店にあったものがきちんと売られているとか、
色々なことがわかって面白かった。
自分で料理屋とかカフェなんかをはじめたいと思う人は、行ってみるといいと思います。箸やストローなどの小さなものから、流し台やショーケースのような大きなものまでそろうので。
あと、「小売も可」の店も多かったので、自分の家で使うものを探すのもいいと思います。小物はまとめて販売が多いですけれども、一個から販売してくれる店もあるようです。
最後に、大通りからちょっと入ったところで見つけた気になる写真を。
(甲高い声で)「どうも、かっぱ橋へようこそ」。
大通り沿いにはあまりないのですが、小さな路地の店の前ではカッパの置物を2〜3体見ました。
なぜヨガのようなポーズなのかは不明です。
ハチミツ屋です。「Honey」を「ハネー」と表記しているのが、看板の年季を物語っています。 「はちみつ」「ローヤルゼリー」「花粉」って、すごいな。
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ということで、
2004.11.23(火)本日の、
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
この本に登場する主要な人たち、それは武田泰淳氏、竹内好氏、旅行のメンバーであった当時80歳の銭高老人だが、みな今では鬼籍に入っている。そして著者の百合子氏自身も、亡くなっている。
そう思って読むと、楽しそうな旅行の様子も、どこか寂しく感じてくる。
飛行機のトラブルで、アルマ・アタに行けなくなったことに落胆する泰淳氏を見ながらの次の部分など、ちょっと泣けてくる。
「『(前略)よっぽどアルマ・アタに行くのが楽しみだったらしい。見てやってください。この、しょんぼりとねてる恰好。カマトトにもみえるけど−−何だかカワイソウだ』
私はおかしがって話していたのに、カワイソウと発音したら、どうしたんだろう、急に涙が浮かんでこぼれた。」(pp.63-64)
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
三鷹と吉祥寺の古本屋を回ってきました。
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【すべて古本】
三鷹 古本上々堂にて
・古川緑波『ロッパの悲食記』(1995年,ちくま文庫)
・雑誌『話の特集 1994年5月号』(話の特集)
→特集:ファミコンで遊ぶ
・砂川啓介『カミさんはドラえもん』(2001年,双葉社)
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吉祥寺 藤井書店にて
・米谷知己『ギタリストに送るヤマハQY70めちゃラク作曲法』(1999年,リットーミュージック)
・森村泰昌『空想主義的芸術家宣言』(2000年,岩波書店)
・森次晃嗣『ダン モロボシダンの名をかりて』(2000年,扶桑社文庫)
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吉祥寺 古本すうさい堂にて
・みうらじゅん・山田五郎・泉麻人・安斎肇『崖っぷち大賞完結編 崖っぷちオヤジ』(1999年,毎日新聞社)
・太田垣晴子『こんな生活』(2002年,メディアファクトリー)
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●気になる本
・特になし
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2004年11月24日(水)
こんなCDもある。
・「マギー審司のマジック!ミュージック」(2004年,KICG-8259)
http://www.kingrecords.co.jp/others/others/magic.html
子供が集まる場所で大人がマジックを披露したり、エンタテインメントをするときのレクリエーション・ミュージックです。人気絶頂お笑いマジシャンであるマギー審司が選曲監修をしました!
また、ブックレットには楽しくエンタテインメントを演出するためのワンポイントアドバイス付き!
★手品を成功させるためのコツ★観客をひきつける話術★効果的な音楽の使い方について★誰でも簡単にできる一発マジックの紹介、など
興味がある方は探してみてください。
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ということで、
2004.11.24(水)本日の、
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
なんというか、それほど特別な出来事が書かれていなくても、読んでいて引き込まれる。例えばこんなところ。
ある町で、自分の庭を公開している九十六歳の老人がいる。その老人と、日本からの旅行者のメンバーである八十歳の銭高老人が握手をする。
「私たちは拍手をして、二人の姿を写真に撮った。私だけ写真を写すのがのろかった。銭高老人が握った手を放そうとすると、老主人は私の方を指さして〈まだ撮れていない人がいるから、もう少し握手を続けていよう〉と銭高老人の手を両手で包みこみ、芸能人のようにポーズをとっていた。
銭高老人は握手を続けている間、
『やあ、めでたい。めでたい。あんたも長生きをされて。おめでとうさん。おめでとうさん』と、そればかり、震える声でくり返していた」(p.162)
こういう描写が、俺はいいなあと思う。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
仕事が忙しくて 『テレビブロス』(東京ニュース通信社)も買いそびれました。
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●気になる本
・石田衣良『アキハバラ@DEEP』(2004年,文芸春秋)
→ 「電脳街の弱小ベンチャーに集まった若者たちが制作した傑作サーチエンジン「クルーク」。ネットの悪の帝王にすべてを奪われたとき、おたくの誇りをかけたテロが、裏アキハバラを揺るがす…。『別冊文芸春秋』連載の単行本化」(bk1紹介文)
「気になるか」と聞かれたら「気になる」と答えます。
「読むか」と聞かれたら「読みません」と答えます。
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2004年11月25日(木)
もう、あれだ! きょうは、その、
要するに本の話しか書きません。
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2004.11.25(木)本日の、
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
すごく陳腐な言い回しをするが、「事実は小説より奇なり」と思う。
本当に旅行に行って、出てくる人も出来事も全部事実の記録なのだが、小説のような面白さなんだな。
特に登場人物がみんな面白い。著者と、夫の作家武田泰淳氏、泰淳氏の友人で中国文学者の竹内好氏、その他、無名人の銭高老人(当時80歳)、ツアーコンダクターの山口氏、更には行く先々の町に暮らす人々まで、非常にいい言葉を話し、印象に残る行動をしている。
それをきちんと面白く記録した百合子氏は、これは普通の人にはない才能だと思う。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・ 雑誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)
→特集はゴジラの映画「ゴジラ FINAL WARS」、ドラマ「演技者。」
最近どんどん読みでがなくなっているテレビブロス。
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・安斎育郎『だます心だまされる心』(2004年,NHK出版)
→12月からのNHK教育「人間講座」のテキスト。もちろん、番組を見なくても、本単体で読めるようになっている。
著者はJapan Skepticsという 「超自然現象を批判的・科学的に究明する会」(著者紹介より)の会長。
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・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。
俺、占いは大嫌いで、それだけにこういう客観的な立場で書かれた本は気になって購入。
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・梅森浩一『面接力』(2004年,文春新書)
→著者は外資系金融機関での経験を書いた 『「クビ!」論』(朝日新聞社)で有名になった人。現在は大学講師や、コンサルティング会社を主催し、ビジネス書を出版している。
面接のテクニックというよりは、「対話力」についてまとめた本のようである。
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●気になる本
・特になし
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2004年11月26日(金)
久々にイベント情報
俺のサイトでは、ほぼ毎週掲載していますので、よかったらこちらもご覧ください。
●木の葉燃朗のがらくた放送局 http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/
【もうすぐ終了】
○工藤強勝「書物の形・色・素材」展
12月3日(金)まで 千代田区神田錦町3-18-3
竹尾 見本帖本店2階( http://www.takeo.co.jp/)
http://www.typo.or.jp/news/
→ 「工藤強勝氏がデザインした数点の本について、サムネイルスケッチから原寸指定紙、DTP出力見本、色校正紙、そして完成本まで、デザインの生成のプロセスが展示されます」(紹介文より)
【まだまだ継続中】
○流行するポップ・アート
2004年11月6日(土)〜12月26日(日)
開催期間中無休
10:00〜19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
Bunkamuraザ・ミュージアムにて
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/popart/
◎日本サッカーミュージアム特別企画「TOYOTA CUP 栄光の歴史」
日時:2004年11月2日〜2005年1月末(予定)
場所:日本サッカーミュージアム B2 ピッチ 企画ゾーン
http://www.11plus.jp/plan.html
→「TOYOTA CUP」は、サッカーのヨーロッパと南米のクラブチームのチャンピオンがクラブチーム世界一を決める試合。
その「TOYOTA CUP」の歴史を振り返る展示。
◎「エノケンと浅草の笑い」展
http://www.taitocity.net/taito/shitamachi/event.html
10月1日(金)〜17年1月30日(日)。
休館は、毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)。午前9時〜午後4時30分
下町風俗資料館(台東区上野公園2−1)にて
◎大(Oh!)水木しげる展
江戸東京博物館にて
2004年11月6日(土)から2005年1月10日
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2004/1106/200411.html
【これから開始】
◎KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2004
日本女子代表 対 チャイニーズ・タイペイ女子代表
日時:平成16年12月18日(土) 昼のゲームを予定
会場:東京・西が丘サッカー場(東京都北区西が丘3-15-1)
http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=pick&0=2477&lf=lady&yymm=
→ちなみに会場までは、地下鉄三田線の本蓮沼駅から徒歩、またはJRの赤羽駅からバス。
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ということで、
2004.11.26(金)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
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・梅森浩一『面接力』(2004年,文春新書)
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・日経ベストPC+デジタル 増刊『厳選アイテム 2004冬』(日経BP社)
→パソコン関連を中心とした商品の紹介。
吉村さんも全部で3ページコラムを書いています。
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●気になる本
・特になし
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http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/page141.html
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●コラムは毎日更新していますので、以前の分は下の[ バックナンバー ]からどうぞ。
2004年11月27日(土)
♪ほんわかぱっぱ、ほんわかぱっぱ、
ということでドラえもんの話です。
アニメ版の声優変更のニュースの衝撃がまだ残っていて、色々ドラえもん関係のサイトを見る日々を過ごしています。
で、見つけたネタをご紹介。
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1.林屋たい平師匠による『ドラ落語』
http://dora-world.com/rakugo/rakugo_f.html(リンクするとサンプル映像が再生されます)
→ドラえもんの話を、落語にする(もちろん登場人物はそのままで)という試み。
無料で見ることができます。まだ見ていないけれど、これは面白そう。
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2.ドラえもん博士クイズ
http://www.dora-movie.com/
→ドラえもんに関するマニアックなクイズに挑戦できる。最後までたどり着くと、特製スクリーンセーバーがもらえる。
全部で四つのレベルがあって、一番難しいレベルは、かなり難しい。例えば、
問題:「ドラえもん音頭」。かろやかなのは?
・はずむたんそく
・ゆれるあたま
・しろいおなか
なんて、すぐ出てこないよなあ。
ちなみに、何度でもチャレンジできるので、根気があれば最後までたどり着けます。俺も一応スクリーンセーバーを貰いました。
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3.に、ニセえもんだ!
この話、前に「耳カキ」のどこかで出た気もする。もしそうだったらごめんなさい。
●「ドラえもん」そっくりキャラ、米国政府関連団体サイトに登場で物議
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/pc/345469
該当するアメリカのサイトは↓です(英文サイト)。
http://www.fcc.gov/cgb/kidszone/
真ん中の一番上に、堂々と出ていますが、たしかに似ている。顔はほぼそのまんま。
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ということで、
2004.11.27(土)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
もうすぐモスクワでの旅行が終わる部分を読んでいる。著者と夫の武田泰淳氏、その友人竹内好氏は、スウェーデンのストックホルムに向かい、他の人々もそれぞれのルートを進むことになる。
ここまで読むと、一期一会の旅だったんだなあと改めて思う。
例えばレニングラードのプーシキンの家を訪ねた時の記述。
「署名帳に名前を書いた。また来ることがあるだろうか、そのときにはあの部屋番の老婆は死んでいるだろうな−−名前を書く間、そんなことを思った」(p.229)
その他にも、著者がまた来ることがあるのだろうかと思う場面が、何度かあった。
そういう思いが、ここまで詳しい日記を書かせたのかもしれないと思った。
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●読み終えた本
・梅森浩一『面接力』(2004年,文春新書)
→面接や小論文の際に必要とされる「対話力」について紹介した本。
なかなか面白いことは書いてあるのだが、「もう少し具体的に知りたい」と思う部分が多い。
しかしそれでも、面接のテクニック(受験する側も審査する側も)として、下記のような部分は興味深かった
・「仮に〜として」の問いかけに注意する
・「間」と「沈黙」のテクニック
・「あなたは見られている」から「私を見てもらう」へ
目次は次のとおり。
はじめに−面接・小論文に必要な力とは
第1章 コミュニケーションとは何か
第2章 対話力をどう生かすか
第3章 知っておきたい面接のテクニック
第4章 転職・リストラを乗り切る法
おわりに
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●購入した本
京成の駅でもらった
・フリーペーパー『京成らいん』
→特集はクリスマスのイルミネーション。もうそういう時期ですか。
あと、小野真弓のインタビューも。しかし、彼女顔の雰囲気が随分変わった気がする。
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●気になる本
・あずまきよひこ『よつばと! 第三巻』(2004年,メディアワークス)
→マンガ。今風のややアニメ向きの絵柄なのだが、ストーリーが面白い。
ちょっと変わった女の子が、色々な日常的出来事に周りの人々と出会うのだが、主人公の女の子「よつば」が、本能的に行動するので、周りとのギャップが笑いを生む。
最近の中では、単行本が出るのが楽しみな数少ないマンガのひとつ。
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2004年11月28日(日)
もうクリスマスだなあ……
というわけなのか分かりませんが、上野公園で動物のオブジェがライトアップされていました。
下の写真は、パンダのオブジェです。時間が経つにつれ、光の色が変わります。
見ていて、なかなか面白かった。
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ということで、
2004.11.28(日)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
後半に、ロシアでの旅行グループを解散し、著者と夫の武田泰淳氏、その友人竹内好氏の三人だけで、スウェーデンのストックホルムを訪ねる話がある。
この部分はおまけかな、と思っていたが、実はこれがまた面白い。
例えば、百合子さんがある店で「ワインショップ?」と訊ねると、野菜スープを出されてしまう。そこで、 「この次入る店では『ワインドリンク』と言おう、言ってから目を据えて、ふらついて見せよう」(p.280)と考え、実行する。
次の店でその通り行動すると、店主に気味悪そうに見つめられるが、コップに飲みかけの酒をついで出してくれた。しかし、酒を瓶ごと買って行きたいので、
「これはグラスワインね。グラスはノー。スモールはノー。リトルはノー。瓶ごとの酒を下さい。ビッグボトルを下さい。アイ ウォント ビッグボトル」(p.280)
と言ってみる。
すると、もっと大きなコップに酒を入れてきてくれる。
「ここは酒屋ではないようだ。私はもしかしたら、アルコール中毒の女と思われ、同情されたのかもしれない」(p.280)と思い、結局出されたお酒は 「わるいから飲んでしまう」(p.280)のである。
百合子さんは当時44歳なのだが、すごくパワフルだよなあ。
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●読み終えた本
・日経ベストPC+デジタル 増刊『厳選アイテム 2004冬』(日経BP社)
→パソコン関連を中心とした商品の紹介。
吉村さんの、高円寺カフェ案内で飲み物を飲んでいる時の「いいお顔」は必見です。
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●購入した本
・あずまきよひこ『よつばと! 第三巻』(2004年,メディアワークス)
→昨日の気になる本、早速買ってきました。
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●気になる本
・小林信彦『日本の喜劇人』(1982年,新潮文庫)
→ 「エノケン、ロッパから萩本欽一、たけしまでの喜劇人たちの素顔を具体的な記述の積み重ねで鮮やかに描きだす喜劇人の昭和史。」( 新潮社サイトの紹介文)
品切れだと思っていたが、復刊されていたようです。
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2004年11月29日(月)
みんなこんな大変な思いをしていたのね
昨日、コンサートのチケットの電話予約に多分生まれて初めて挑戦しました。
……
1時間近く全然つながらない! そのうちに予約が満席になったらしい。なんなんだこれは! 21世紀なのにこんなことがあっていいのか!?(これは適当な感想)
そうか、みんなこんな大変な思いをして予約をしていたのか。これは、チケット取れたらなにを差し置いてでも行くよなあ、そりゃあ。
俺なんて、電話の話し中の音や、「ただいまつながりにくくなっております」のメッセージを何度も聞いていたら虚しくなってきましたよ。
俺はコンサートには向いていないんだ。将来、「コンサートに出ろ」と言われることがあっても断ろう。
どちらかというと、展覧会や映画のように、当日行ってもすぐ入れるイベントや、スポーツの試合のように、よっぽどのことでもなければ満員にならないイベントに、ひょこっと行くのが向いているのだと思う。
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ということで、
2004.11.29(月)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。
まだ読み始めです。目次は次の通り。
第一章 何から何を占うのか
第二章 占いと科学
第三章 異常性と偶然性
第四章 対立と対句
第五章 相としてとらえる
第六章 占いは何をしているのか
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●読み終えた本
・武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(1982年,中公文庫)
→昭和44年の6月から7月にかけての、ロシア旅行の様子を記録した本。
俺が、 「うまく説明できないけど好きな作家」というと、ひとりは山口瞳さん。そしてもうひとりは、武田百合子さんなんだよなあ。
俺が色々書くよりも、「ちょっと引用してみるから、読んでみてくださいよ」と紹介するのが一番いい気がする。
例えばこんな部分。
百合子さん、夫の武田泰淳氏、その友人竹内好氏が三人で食堂を探していたところ、
「ホテル近くまで歩いてきたとき、スコールと書いてある看板をみつけた竹内さんは、
『スコールと書いてあるからには、きっとビアホールか、それとも食べものの店だ。あの店にきめたよ』と言った。近づいてみると、その店の飾り窓には靴ばかりがあった。それも埃りのかかった、古い男もののサンダルばかりが放り出されたように積み重なっていた」(p.287)
俺、こういう話大好き。たいしたことは書いていないのに、面白いんだよなあ。
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・小林旭『さすらい』(2004年,新潮文庫)
→新潮社のサイトの紹介文は次の通り。
「ターザンごっこが大好きで、4歳で入った児童劇団でも悪戯(いたずら)三昧。17歳で映画界入りしたのは「かっこいい外車に乗りたかったからさ」と嘯(うそぶ)く。体を張って演技をする彼は、やがて“日活ハリウッド”の屋台骨を支えるスーパースターにのし上がる。ひばりとの生活。裕次郎との確執。借金地獄もあった。日本映画に「熱き心」を捧げる永遠のマイトガイが、その半生と“これから”を語った感動の書」
まあ十中八九インタビューなどをまとめた本だが、そんなこたあいいのです。
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2004年11月30日(火)
そろそろ今年一年を振り返る時期になってきたと、
思うのが次の記事。
●「間違いない!」「イチロー」「災」、今年象徴するキーワード
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/lifestyle/346333
「全国の男女を対象にインターネットでアンケート調査した結果」とのこと。設問と答えを記事から引用すると、
・「2004年あなたにとっての流行語は?」
「間違いない!!」(13%)
「残念!」(11.3%)
「チョー気持ちいい」(9.9%)
→しかし、どれも日常生活で使われるような言葉だなあ。「残念!」って言われても、俺波田陽区をテレビで見たことないので、どんな風に使われるのか分かりませんよ。
・2004年を象徴する人物
「イチロー」(19.9%)
「ブッシュ米大統領」(14.9%)
「北島康介」(8.5%)
「小泉純一郎」(7.2%)
「ペ・ヨンジュン」(6.4%)
「堀江ライブドア社長」(5.1%)
→「堀江ライブドア社長」という表記が変だと思う。「三木谷楽天社長」とは言わんだろう。
・「2004年を表す漢字一文字は何か」
「災」(13.5%)
「震」(9.5%)
「乱」(5.6%)
→これは毎年別のアンケートでも決められるが、ここ数年はあまりいい言葉がないねえ。
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ということで、
2004.11.30(火)本日の、
※本に貼ってあるリンクは、断りがなければオンライン書店bk1へのリンクです。
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●読んでいる本
・板橋作美『占いの謎 いまも流行るそのわけ』(2004年,文春新書)
→著者は現在、東京医科歯科大学教授。専攻は文化人類学。現在日本の迷信(俗信)を文化人類学の知見からとらえなおす作業をしている(本の著者紹介より)。
本の中に、 「反証可能性を持つものが科学であり、原理的に反証不可能なものは科学ではない」(p.86)というカール・ポパーの主張が出てくる。
なんのこっちゃ、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
これは、 「都合の悪い証拠を説明できる仕組みをはじめからそなえている」(p.86)ものをうかつに信じてはいけないということ。占いもそうなのである。
例えば。
「占いは、どれも、当たらない場合の説明が簡単である。悪い占いが当たらなかったときは、あなたががんばったから結果を変えることができたのだと言い、よい占いが当たらなかったときは、よい占いに安心して怠けていたからだ、と言う」(p.87)。
要するに、後からいくらでも言い訳ができると。そういうものの当たる当たらないについて考えたって仕方がない。都合よく結果が変えられるのだから。
こういう本を読んでおくのは大事だ。
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●読み終えた本
・なし
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●購入した本
・なし
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●気になる本
・北橋 隆史『知ってるようで知らないものの名前』(2004年,幻冬舎)
→ 「ネクタイの細い所は何ていう? 鏡餅にのっているみかんの正しい名称は? ふだん何気なく目にしたり、使ったりしているけれど名前の知られていないモノを取り上げ、部位名とその由来やエピソードをイラストを交えて解説する」(bk1の紹介文)
鏡餅に乗っているみかんに呼び名があるの!? みかんじゃないの?
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