2004年1月 1月31日(土)年末年始のテレビを振り返る
の巻 1月13日(火)キミはしりとりクイズを知っているか? 俺は知らない! の巻 ●しりとりクイズをやろうぜ! ■いきなりなんなんだよ。 ●しーりーとーりーくいず! ZOO(※1)のメンバーを3人挙げなさい! ■えーと、えーと……。だからなんなんだよ! ●いやあ、実はこの間、電車の中で3歳くらいの男の子がお父さんに 「しりとりクイズやろう」って言い出してさあ。もう気になって気になって。 ■で、それはなんなんだ。 ●よくわからん。 ■よくわからんことをやろうとするな。 ●だって子どもが「しーりーとーりーくいず。ずーっとうごくものは なんでしょう?」って言ったんだぜ。 ■な、なんなんだその問題は。 ●で、お父さんの答えは「うーん、自動車」。 ■また漠然とした答えだな。間違っちゃいないが、当たりでもなさそうだぞ。 ●で、子どもは「ぶー、はずれ。じゃあヒント。ずーっとうごきます」。 ■えー、それヒントじゃなくて、問題を繰り返しているだけですね。 ●お父さんの答えは、「じゃあ、電車」。 ■また親父さんもやっつけ仕事みたいな答えだな。それって、子どもの 適当な思いつきに適当に付き合っていただけなんじゃないの? ●まあ、そこで俺は電車を降りたんで、結局「しりとりくいず」が なんなのかは謎だったんだよ。ということで、勝手にルールを考えました。 要するに、しりとりとクイズを交互に繰り返せばいいんじゃないか。 ■ようやく話がこのトークの冒頭に戻ったわけね。しかし、 「しりとりとクイズを交互に繰り返せばいい」って、根本的に意味不明だからな。 ●ということで、「ずっこけ三人組」の主人公の名前は? ■さっきと問題が違うぞ。でもそれはわかる。「モーちゃん・ハチベエ・ハカセ」だ。 ●「セ」だな。「『聖闘士星矢』の作者、車田正美の他のマンガ作品をひとつ挙げよ」 ■「リングにかけろ」。 ●「ろ」。うーん、「ロンドンをホームタウンとする、イングランド プレミアリーグのサッカーチームをふたつ挙げなさい」。 ■フルハム・アーセナル。(※2) ●「ル」。うーん、ルかあ。 ■なあ。これ、面白いか? ●ええとっても。みんなも合コンなんかでやってみて、盛り上がってね。 最高に知的なゲームだよ。それじゃ。 ■そんないい加減な話で終わりかよ。 ※1 ZOO:1990年代に人気があった音楽&ダンスのユニット。もう少し詳しい話はこちらで。 ※2 ちなみにチャールトン・チェルシー・トットナムも正解。 1月8日(木)新春から芸能人についてのしょうもない話 「(左手にメモ帳、右手にペンを持って、ペン先をなめながら)大変だー、ニュース、ニュー ス!」 「おまえは昔のマンガの新聞委員か」 「モーニング娘。から辻ちゃんと加護ちゃんが脱退しちゃうー」 「はあ、そうですか。俺、ちょっと近所に年始のあいさつ回りに行ってくるわ」 「なんでですか?」 「いや、モーニング娘。って興味ないんだよ。それに、なんだかあまりに人の出入りが多く て、なにがなにやら解らなくなってる。『さくら組』、『おとめ組』ってのもよく解らないし」 「『うしろ指さされ組』というのもいますよ。♪うーしろゆび」 「(裏声で)♪うーしろゆび」 「♪さーされぐみ」 「(裏声で)♪さーされぐみ。おい! おい! それ、おニャン子クラブだからね。モーニング 娘。とは全然関係ないからね」 「いや、そうとも言えないんだよ。おニャン子クラブがやっていたけれど隠していたオーディ ションやメンバー間の競争をテレビで堂々と見せたのがモーニング娘。の手法なんだね」 「いいよそんなもっともらしい分析。それにその子ども向け学習番組の博士みたいな口 調はなんだ」 「ちなみに『モーニング娘。となり組』というのもあります。♪とん、とん、とんからりんの 〜」 「♪となりぐみ〜。だからなんで古い歌ばっかり出てくるんだよ」 「『ドリフ大爆笑』のテーマソングはこの歌の替え歌です。それから、『メガネドラッグ』のコマ ーシャルソングも『隣組』をヒントに作られたんですよ」 「その話、前にもしなかったか?」 「はあ? とんでもねえあたしゃ神様だ」 「あ、志村だ。志村けんのギャグだ。志村うしろうしろ」 「で、モーニング娘。ですね」 「いいよもう。せっかく話を違う方に持っていこうとしているのに」 「矢口真里大好きっ子のへっぽこさんとしてはどうですか、今のモーニング娘。は」 「ばらすなそういうことを! いや、俺は本当に知らないんだって、モーニング娘。は」 「しかし、『モー娘。』と略して、これを『もーむす』と読むのは変ですよね。『もーむすめ』か、 せめて『もーこ』でしょう」 「いきなりどんな話だよ」 「『もーこ』来襲」 「それ、蒙古来襲ね。それが言いたかっただけかよ!」 「まあ、辻さんも加護さんもふたりでユニット組むらしいし、まだ若いんだから頑張って欲しい ですね」 「ひょっとしてまとめに入ってる?」 「ええ。でも、加護ちゃんって10年後の『あの人は今!』みたいなテレビ番組で、ちょっとき っつい感じの主婦とかになってそうですよね」 「わー、これ以上は危険なので今日のトークは終了です!」 1月3日(土) 後ろを振り返ることでしか見えてこないものもあるんだ! の巻 「今、ファミコンはキている!」 「えー、なにを言っているのですか、あなたは?」 「いや、昨年夏からひそかなファミコンブームが来ていると思ってさ」 「まあたしかに、ファミコンは発売から20年を経て、2003年の月に生産が終了しました。いく つかの雑誌では夏にファミコンを取り上げた特集もありました」 「しかし、多くは『ファミコンは過去のもの』という取り上げ方で、それは個人的に不満だっ た。俺が面白かったのは、ディクスシステムの全ソフトを紹介した『ユーゲーNo.09』(キルタ イムコミュニケーション)くらいだったなあ。『テレビブロス9/13-9/26号』(東京ニュース通信 社)では、ピエール瀧がインタビューで『今でもファミコンで遊ぶかって? 遊んでたらヤバイ でしょう。今はもうPS2とかですよ』(p.5)なんて言っていました。これは悲しかった。ともかく、 ファミコンをいい思い出としか考えられない人は、クリエーターとして大事なものを失っ ているよ」 「そんな過激な」 「だから、俺は桜庭和志はすごくかっこいいと思う」 「えー、それは2003年11月9日の『PRIDEGP2003決勝』で、『リアルドンキーコング』の異名を とるケビン・ランデルマン選手と対戦した桜庭選手が、スーパーマリオの帽子をヒゲをつけ て入場パフォーマンスをしたシーンですね」 「テーマソングも、初めにスーパーマリオのテーマが流れて、泣いたね。桜庭選手はひげダ ンスみたいだったけれど。そう言えば去年の大晦日の格闘イベントはさあ……」 「ファミコンの話だよな」 「そうです。我が家ではファミコンはまだまだ現役ですよ。で、そんなファミコンを振り返り、フ ァミコンの未来を考えるため、こんな展示会はいかが。いかが!」 「それ、柴咲コウのエプソンのプリンタのCMの真似だね。半年前のCMだけどな」 「その展示会とは、2003年12月4日から2004年2月8日まで、恵比寿ガーデンプレイスにある 東京都写真美術館で開催されている『レベルX テレビゲームの展覧会』です」 「これは、すべてのファミコンソフトの展示にはじまり、ファミコンのチラシの展示・世界で最 後につくられたファミコンの様子や、ゲームクリエーターのインタビューなどの映像などを見 ることができます」 「一部のゲームは、実際に遊ぶこともできます。ということで、ファミコンはキている!」 「お前の方がよっぽどキているよ。とりあえず、見に行った後にレポートを掲載しますので お楽しみに」 |