11月22日(土) 輝く汗は美しい! の巻
「女子バレーのワールドカップ、あたしは結構夢中になって見たわけですが、偶然とはいえ
色々な意味でドラマチックだったと思います。今回はこの盛り上がりを分析してみようと思い
ます」
「また、大それたことを」
「でも、へっぽこさんも見ていたでしょ」
「ええ。応援しながら見ていて、力が入りましたけれどね。じゃあ、とにかくしゃべってみな
よ、とりあえず」
「まず、バレーボールという競技の一般性がありますよね。ルールも理解しやすいし、学
生時代に男女とも一度は経験したことがあるでしょう。体育の授業で、必ずと言っていいほ
どやりますからね。そのあたりが、野球やサッカーに比べて、熱心なファンでない人もなんと
なく見て、引き込まれてしまう原因ではないでしょうか」
「そうかもしれないなあ」
「また、チームの選手構成もドラマを感じさせるものになっていました」
「そうなの?」
「ええ。アトランタオリンピックに出場したキャプテンの吉原選手。シドニーオリンピックの予
選で敗れた竹下・杉山・高橋選手。新世代の栗原・大山・木村選手と、見る人それぞれが
思い入れを強く持てる個性を持った選手がいるわけですよ。それから、出場予定だった鈴
木洋美選手が怪我のためメンバーから外れて、それでもベンチに入っていた、なんていうエ
ピソードもあるわけです」
「にわかファンのわりに詳しいね」
「そりゃあ毎日のようにテレビみてましたから」
「ああ、その毎日のようにテレビで放送していたことは、やっぱり影響が大きいよね。特に独
占中継をしているフジテレビ系列では、ニュースなどでも大々的に取り上げていたわけだ
し」
「まあ、たしかに選手のエピソードを紹介して盛り上げる方法は、最近のスポーツではよくあ
りますよね。しかし、本当に盛り上がった理由は、やっぱり試合ですよ、試合のよさ。勝
てそうな相手にはしっかり勝つ。勝てそうにない相手にも何試合かは勝った。そうして最終
戦までオリンピック出場の可能性を残す成績というのが、狙ったってできない一番の盛り上
がりにつながったわけですよ」
「ちなみに、試合の結果は下のような内容です。『3-0』などとあるのは、勝ったセットの数で
す」
東京:国立代々木体育館
11月1日 日本 3-0 アルゼンチン/11月2日 日本 3-0 エジプト/ 11月3日 日本 3-2 韓
国
名古屋:名古屋レインボーホール
11月5日 日本 1-3 イタリア/11月6日 日本 0-3 アメリカ
北海道:北海道立総合体育センター
11月8日 日本 3-0トルコ/11月9日 日本 3-1ドミニカ/11月10日 日本 3-2 ポーランド
大阪:なみはやドーム
11月13日 日本 0-3 ブラジル/11月14日 日本 3-2 キューバ/11月15日 日本 0-3 中国
「特に北海道での3連勝と、あとがないキューバ戦での勝利は、すごかったですよ。特にキュ
ーバって、『強い』というイメージがあるから、第5セットまでもつれて勝って、最終戦にオリン
ピック出場への望みをつなぐなんて、ドラマですよ。でも、最後の中国は強すぎた。イタリア
やアメリカ相手なら決まっていたようなスパイクも、ことごとく止められてましたからね」
「ということで、日本は5位となり、残念ながらワールドカップでのオリンピック出場権獲得は
逃しました。でも、まだチャンスがあります。来年、アジア予選を兼ねて行われる世界
最終予選で4位以内に入れば、出場できます」
「また来年、応援しましょう。それから、ワールドカップバレーは現在男子が行われています
ので、これも見たいと思います」
「ということでえらくまともなスポーツの話。お送りしたのはへっぽこと」
「木の葉萌美でした」
11/14(木) またまた、映画の話 の巻
「個人的に楽しみな映画といえば、実写版ルパン三世ですね」
「ルパン三世を目黒祐樹が、次元大介は田中邦衛、銭形警部は伊東四朗が演じるのか
な?」
「それは日本でつくられた実写版の『ルパン三世 念力珍作戦』(1974年,東宝・国際放映)
のキャスティングだろうが」
「実は、今日の本題はルパン三世ではありません」
「じゃあ話を振るな!」
「この冬の燃朗の注目映画を紹介します」
「また中途半端にマイナーな映画ですか?」
「なにを言うか! えー、一部では原作:みうらじゅん、脚本:宮藤官九郎、監督:田口トモロ
ヲというなかなかすごいスタッフの『アイデン&ティティ』が話題です。たしかに俺もちょっと見
たい」
「『アイデン&ティティ』は、舞台は1980年代、主人公はロックバンドをやっていた若者たちと
いう青春映画です。俺も興味が惹かれるなあ」
「おまえも昔バンドやってたからなあ。名前はたしか『モダン・タイムス・オーケストラ』だっ
け?」
「えー、俺はバンドはおろか音楽は聴く方専門だからね。それから、『モダン・タイムス・オー
ケストラ』というのは、元電気グルーヴのまりんこと砂原良徳氏がアマチュア時代にやって
いたバンドですね。これ、何人の人がわかるんだ?」
「しかし、ロックもいいけど俺はやっぱりテクノ。ということで、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監
督作の『1980』も見に行きたい」
「これは、タイトルどおり1980年の東京を舞台にした映画。生徒・教育実習生・教師として同
じ学校で過ごすことになった3姉妹を主人公とし、当時の雰囲気が描かれた青春映画です」
「ということで、この冬も楽しみな映画がいっぱいです。ちなみに、全国一斉ロードショーのよ
うな映画にどんなのがあるのかはわかりませんので、そのあたりは皆さん自身で調べてくだ
さい」
「まあ、我々は我々に似合う映画を見ようということです」
11月1日(土) 燃朗の名盤・珍盤・ミニスカパンの巻
「ミニスカパンって、三浦理恵子・来栖あつこ・上良早紀が2001年に結成した企画物の音楽
ユニットですね」
「そんな注釈が必要なタイトルをつけるな!」
「つけたのはおまえだ! そもそも、この企画の正式タイトルは『名盤・珍盤・バンバンバ
ン』だからね」
「(無視して)さあ、今日紹介するのは、『1+1 ISHIDATE+NAGOYA Feat dj takawo』
(KAERUCAFE,KACA1093)です」
「めっそうもない、その通りです」
「どっちなんだよ!」
「白状しますと、どんな音楽かは知らずに買いました。ちなみに、インディーズ盤なのでどこ
CDショップにもあるわけではないと思います。ご注意を」
「カエルカフェは、サンプリング用のCDを中心に出しているレーベルのようです。詳しくは
webサイトをご覧ください」
「それで、このCDはディスコサウンドにあわせてサンプリングされた石立鉄男、故・名古屋
章の両氏の声が発せられるという、非常にかっこいい内容です」
「たしかに、これはクセになるかもしれない」
「ばっかも〜ん」
「えー、今燃朗が名古屋章さんの真似をしましたが、誰もわからんですな。ちなみに名古屋
さんの『ばっかも〜ん』もこのCDで聞くことができます。しかし、今となっては貴重じゃない
か、これは」
「そうかもしれない。更に、両氏が競演したwebドラマ『1+1』も、東芝のサイトから無料で見
ることができます」
「また、ふたりの声をもっと堪能したい方には、名古屋氏、石立氏の声を収録したCDもカエ
ルカフェから出ていますのでどうぞ」
「いやあ、久々に有益な情報を読む人に提供できたね」
「自分で言うな!」
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