がらくたフリートーク

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2003年10月
10月29日(水) 全然関連のないふたつの話 の巻
「ボタンを叩く真似をしながら、『へえ〜〜〜』と語尾を伸ばして言うのはやめてクダサ ーイ。木の葉燃朗です」
「久々だな、その始まり方。どうも、へっぽこです」
「だいたいね、ボタンを1回叩くごとに1回『へぇ』と音が出るわけですよ。それを横着しやがっ て。テーブルはばんばん叩くくせに、『へぇ』は1回だけか!」
「そのどうでもいい憤りはどこかよそでやってくんな」
「そんなに自分で言うのが面倒なら、ボタンを買いな!
「えー、『1/1へぇボタン』、11月7日、バンダイより発売です」
「もしくはこれを使いな」
「えー、webサイトに『へぇボタン』をつくっている人が世の中にいるのですね」
「ところで前回書いた格言ですけれどね」
「いきなり話が変わるな。『絵がつまらなくても、額縁だけでも見て帰ろう』というものですね」
「そうです。これは『自分がなにか経験する以上、なにがしかのものを得よう』という意味 ですね」
「ずいぶん抽象的だなあ」
「絵と額縁の話もそうですし、例えば本を読んでいて内容がつまらなかったら、文字のレイア ウトやデザインだけでも参考にならないか考えたり、人の話が面白くなくても、自分なら同じ 場面・同じテーマで面白い話ができるかを考えたり、色々な場面で応用できますよ」
「なんだか、もっともらしいだけにうさんくさいなあ」
「格言は、今後も考え出したら紹介していくよ」
「おっ、新展開」

10月24日(金) 一応、本の話 の巻
「いやあ、この間駅で電車を待ってたら、30代中盤くらいのわりと綺麗な女の人がいたんだ よ。でも、なぜかランドセルを背負っててさあ。まあ、片方の肩だけだけれどね。俺、『もし や、今セレブなマダムの間ではランドセルを背負うのがおしゃなのか!?』って思った の。あるいはその女の人はちょっと危ない人なのかなあとかさ。まあ、そのあとで女の子が 『ママー』って言いながら駆けてきて、『ああ、娘さんのを代わりに持っててあげただけなの ね』という、普通の結末だったんだけれどね。木の葉燃朗です」
「その長い小噺はなんなんだよ。へっぽこです」
「タレントの佐藤江梨子さんが、『気遣い喫茶』(2003年,扶桑社)を出版しました。掌編小説 や詩を集めた本らしいよ。『らしい』というのは、現物を読んでいないからだけれども。柳美 里が絶賛して本の帯に推薦文を書いたとか、めちゃめちゃな言葉のセンスで、逆に本人が 書いたことが明らかだとか、話題だけは沸騰です。でも、俺が気になったのは、『気遣い喫 茶』の『遣』『違』に見えたこと。すごいアバンギャルドなタイトルだなあと思って」
「おまえ今日話が長いよ!」
「『気がちがったのかい』、『いえ、字がちがったのです』」
「それ、落語の『平林』のサゲですね。だからなんの話だよ!」
「この間、春風亭柳昇師匠の『柳昇の新作格言講座』(2001年,講談社)を読みまして。非 常に面白かったんで、俺もひとつ新しい格言を考えました。『絵がつまらなくても、額縁だ けでも見て帰ろう』というものです」
「はあ。いったいこのトークはどこに行くのだろう。ところでそれはどういう意味ですか」
「それは次回」
「そんなの続きものにする話じゃないだろうが」

10月14日(火) 格闘技について書く の巻
「K-1ですよ」
「あなたの名前ですか?」
「そう、ぼくけいいち。 藪恵壹」
「えー、藪さんは阪神タイガースのピッチャーです。『やぶ けいいち』と読みます。それで、 K-1ですね」
「ルールもわからんでリングにあがらんときや!」
「いきなりかよ。しかも、どこの言葉づかいなんだ、それ」
「いやあ、この間のK-1グランプリ2003開幕戦、すっきりしなかったなあ」
「説明しますと、この開幕戦では、11月に東京ドームで行われる決勝トーナメントの出場者 を決める全7試合が行われました。K-1は、1年中やっているような印象を持っている人もい るかもしれませんが、実はそれまでの試合はこの11月の決勝戦を目指した予選といっても 過言ではないのです」
「まあ、最近は中軽量級の『K-1 WORLD MAX』もありますが、俺にとってはK-1といえばこ のヘビー級なんですよ」
「それで、燃朗がなにに憤っているかというと」
「フジテレビの中継に登場した藤原紀香の髪型だ!」
「そこじゃねえだろ」
「藤原さんは公式ページの日記で、『マッシュ・バング・ウルフ』という髪型だと書いていまし た。『ムッシュ・ビバンダム』みたいなもんすかね。ね、へっぽこさん」
「なんで俺に同意を求めるんだよ。ちなみに、ムッシュ・ビバンダムというのは、タイヤメーカ ミシュランのマスコットキャラクターですね」
「それで、K-1ですがね、メインカードとその前の試合がどちらも同じような反則負けというの はどうなのよ」
「ようやく戻ったなK-1の話に。そうです、全7試合のうち、第6試合のシリル・アビディ対フ ランソワ・ボタ戦、第7試合のボブ・サップ対レミー・ボンヤスキー戦のいずれもが、ダウンし た相手を殴ったため反則負けという決着になりました。しかも破れたのは優勝候補とも言 われていたボタ、サップの両選手」
「いずれも殴られたアビディ、ボンヤスキーの両選手が試合続行不可能になったための処 置です。まあ、この反則負けは当然と思うのですが、最近はK-1での経験が少ない選手が 多くて、2〜3年前くらいのような『うまくて強い選手同士の試合』が少ない気がするなあ」
「まあ、あくまで印象としてだけれど、それは感じるね。世代交代の時期ということなのかね え」
「あと、K-1 JAPANで優勝した選手が開幕戦を経ずにいきなり決勝戦に出場するシステム も疑問だよなあ」
「それは、やっぱり日本人選手が決勝に出場すると盛り上がるからさあ」
「でも、あんまり『日本人選手だから』という思い入れはないんだよなあ。まあ、いい試合を 見せてくれれば、いち観客としては文句は言いませんよ」
「というわけで、決勝戦の組み合わせは下記のように決まりました。燃朗予想としては誰を 優勝に推しますか?」
 第1試合 シリル・アビディ対ステファン・レコ・・・@
 第2試合 ピーター・グラハム対レミー・ボンヤスキー・・・A
 第3試合 レイ・セフォー対武蔵・・・B
 第4試合 アレクセイ・イグナショフ対ピーター・アーツ・・・C
 準決勝 @の勝者対Aの勝者/Bの勝者対Cの勝者
 決勝 準決勝を勝ち抜いた2名による
「レイ・セフォー」
「ほう。根拠は」
「ううん。たぶん、決勝トーナメントは消耗戦になると思うんだよ。一番スタミナを消耗せず に、怪我をせずに行った選手が最後に残ると思う。そう考えると、組み合わせを見たときに セフォーかなと」
「さあ、予想が当たるかどうか、1ヵ月後に大反省会を行いますよ」
「なんで『反省会』って決まっているんだよ」

10月11日(土) 忘れた頃にやってくる、名盤・珍盤。バンバンバンの巻
「しかし、滞っているなあ、フリートーク」
「おとっつあん、それは言わない約束よ」
「えー、ふたつ申し上げたいことがあります。まず、俺はあなたのおとっつあんではありませ ん。そして、お前誰だ」
「木の葉燃朗です。いやあ、フリートークも、話題探しがなかなか難しくてねえ。とりあえず今 日はCDの紹介をしよう」
「最近ずいぶん買っているよな、CD」
「そうなんだよ。でも、『今週のオリコン7位!』などと話題のCDはまず買わないし、ほとんど 知らないのであしからず」
「その中途半端な順位はなんなんだ」
「(無視して)今日紹介するのは、ワッツラブ?『温故知新』(2003年,ワーナーミュージックジ ャパン,WPC610245)です。昭和の歌謡曲を、スカでアレンジしてカバーしたものです。で も、全部いい曲です」
「誰も悪い曲があるなんていってないだろうが」
「スカはありません」
「それが言いたかったのかよ」
「そうです」
「えー、収録曲は下記の通りですね」
1. あの鐘を鳴らすのはあなた/2. 冬のリヴィエラ/3. なごり雪/4. 木綿のハンカチーフ /5. みちのくひとり旅/6. 襟裳岬/7. 赤いスイートピー/8. 今日をこえて/9. 少年時 代/10. Brazil/11. 知床旅情/12. あの鐘を鳴らすのはあなた/13. トラック・ドライヴィ ング・ブギ/14. 桜のころ (Giant Killing ver.)/15. 夏の思い出
「『桜のころ』は、昨年のサッカーワールドカップの頃に出た日本代表の応援歌ですが、あと はどれも懐かしの曲です。それから、『あの鐘を鳴らすのはあなた』が2曲入っていますが、 1がワッツラブ?と横山剣のデュエット、12はワッツラブ?と小島麻由美のデュエットになっ ています」
「アレンジもかっこいいけれど、やっぱり原曲のよさがあるね」
「そう。更に、詞がいい歌が多い。あまり歌詞って意識しないんだけれど、このCDに入って いる曲は、歌詞を読みたくなるよねえ」
「しかし、普通の感想だねえ」
「まあ、名盤・珍盤の名盤紹介ということで。それから、カラオケに行ったときにリクエストし てもらえれば、このCDに入っている曲ならどれでも歌いますよ」
「お前カラオケなんて行かないだろうが」
「ええ。誘ってくれる人もいないしね。じゃあいいよ、ひとりで歌うから。『♪あー、ふーゆ のー、りびーえらー』…」
「えー、燃朗が流しの歌手よろしく歌いながら行ってしまいましたので、今日のトークはおし まいです」

10月3日(金) ついに見てきたあの映画 の巻
「行ってきたんでしょ、『えびボクサー』」
「え、なんですかそれ」
「なんでそんな反応なんだよ! 行ったんだろうが、映画」
「知りません。『えびボクサー』なんて映画、あるんですか?」
「ひょっとして話したくないの?」
「(元に戻って)いやあ、しょうもない映画だった。くだらないというより、しょうもない」
「ふうん、あんまり笑えなかったんだ」
「ううん、なんというか、人に話して面白い映画じゃないんだよ。頭のいい人が狙った笑いで もなければ、予想を裏切られるようなはちゃめちゃな映画でもない。普通の映画かなあ。設 定もギャグも取ってつけたような感じに普通だったし、期待しすぎたかなあ」
「まあ、とりあえずどんな話なのか聞かせてくれよ」
「主人公は、かつてボクサーだったが、今はパブを経営するさえない中年男。この男が、世 話をしているアマチュアボクサーの男と、そのガールフレンドとともに、一攫千金を夢見て身 長2メートル以上あるえびをテレビ局に売り込みに行く。紆余曲折ありながら、ついにえびを 登場させるテレビ番組のパイロット版の収録が始まるが、そこで中年男はあることに気付く のであった」
「なんだか、身も蓋もないなあ」
「しょうがないだろう、本当にこういう話なんだから」
「で、えびは?」
「それがほとんど動かないんだよ、これが。暴れ出すといけないという設定で、ずっと足 を縛った状態だから。たまに縛った足をはずして、腕が人やものを殴るシーンがあるんだ けれど、実際に歩き回るのは最後の最後だけ。そのシーンは結構間抜けで面白いんだけ れど、そこまではほとんど動かない。これも期待はずれの一因かなあ。俺、絶対にえびが 『ロッキー』みたいにトレーニングするシーンがあると思っていたのに、なかったよ」
「えび以外のギャグは?」
「どちらかというと下ネタとか、下品なネタが多かった。俺はちょっと苦手だな」
「なんかもう少し盛り上がる話はないのか、盛り上がる話は!」
「主演の中年男優は、ガラの悪いローワン・アトキンソンみたいな顔で、ちょっと面白かっ た」
「いまいちだな、その話も」
「でも、俺はあの映画を見たことだけで満足。時代の目撃者になったよ」
「そんなに大げさなもんじゃないだろう。でも、東京での上映は終了しましたが、全国で順番 に上映するみたいですね。まだ詳細は公式サイトにも載っていませんが」
「興味がある人はまあ現物を見てください。こういうのは『見世物小屋』などと同じで、たとえ 予想と違う映画であれ、見たという事実が大事なんです!」
「なんで自分をなぐさめるような話になっているのだおまえは」
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