がらくたフリートーク

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2003年2月
2月26日(水) 音楽トーク再び の巻
「どうも、へっぽこです」
「木の葉萌美です」
「お、久しぶりだ。ということは今回は芸能関係のトークだね」
「そうです。今回はおすすめのCDを紹介します。早めに紹介しておかないと、有名になっ てから『実は前から注目していたんです』と言っても信用されないから」
「そんなことに意地にならなくてもいいんじゃないか」
「いや! これは大事です。例えばテツandトモなんて、わたし『爆笑オンエアバトル』に出始 めの頃から注目していたのに、今ファンだって言ったら絶対に『にわかファン』扱いですよ。 ちなみにテツandトモの歌では『全部嘘なのよ』が好きです」
「わかったよ。じゃあ思う存分紹介したまえ」
「では、まず1枚目。OVERROCKET『POPMUSIC』(2003年,GOCA-2003)。簡単なプロフィ ールを紹介すると、OVERROCKETはボーカリストの本田みちよ・田中フミヤの主催する < TOREMA> 、細野晴臣の主催するレーベル <Daisy world> などで作品を発表してきた鈴木 光人・電気グルーヴのライブにステージ・メンバーとして参加するエンジニア渡部高士の3人 からなるエレクトロポップ・ユニットです。結成は1997年と比較的最近ですが、印象として は、ファミコンのBGMみたいな音が鳴る曲もあるし、PSYS(サイズ)を彷彿とさせるような曲 もあるし、1980年代のエレクトロポップという感じです」
「懐かしいねえ、PSYS。1980年代から90年代にかけて活動した男女2人のユニットです。メ ンバーのひとり松浦雅也氏は、後にプレイステーションのゲーム『パラッパラッパー』(1996 年)をヒットさせます」
「シンセサイザーを子守唄に育った私にとっては、とにかく音がリズムもメロディーもかっこ よくて。ボーカルも、かっこいい歌い方もかわいい歌い方もできて、これは新たな歌姫の誕 生だな、と」
「『シンセサイザーを子守唄に育った』って、そんなの坂本龍一の娘かSF映画で描かれる未 来の赤ん坊ぐらいだろう」
「そのつっこみもどうかと思いますね」
「(無視して)もう1枚は?」
「倉橋ヨエコ『婦人用』(2002年,WINN82094)です」
「お、それってついこの間燃朗も日記で書いていたな(2月15日(土) 燃朗のますらお日 記)。そんなにいいの?」
「いい。もう衝撃的。昭和歌謡+ジャズで、自称『ジャズ歌謡』というジャンルなんですが、ま さにそうとしか言いようがないです。独特の歌い方とピアノは、クセになりますよ、きっと」
「ちなみに倉橋ヨエコさんに関するサイトを紹介しておくと、レコード会社インタビューCD試 となっています」
「ということで、また『これはいい!』というCDを見つけたら紹介します。以上、木の葉もえミ ュージックでした」
「兄貴の『木の葉もえロック』と同じくらいの語呂の悪さだな」

2月22日(土) 見に行くぞ、この映画! の巻
「どうも、燃朗です」
「へっぽこです。今日はまず、過去のフリートークをご覧ください。『6月30日(日) 大一番の 結果発表の巻』からの一部抜粋です」
−−−−−−−−−−
最下位決戦はブータン勝利 4−0でモントセラト下す
 【ティンプー30日共同】国際サッカー連盟(FIFA)ランキング202位のブータンと最下位 2 03位の英領モントセラトが30日、ブータンの首都ティンプーでサッカーの“最下位決戦” を 行った。試合は4−0でブータンが勝利し、試合後、サッカーを通じた友情をたたえ「双 方と も勝者」を意味する半分に分けたトロフィーが両チームに授与された。
 試合は終始ブータンのペースで進んだ。前半4分に主将のワンギャル・ドルジ選手(26) がゴール。後半22分、同選手がFKでさらに1点。その後もデニシュ・チェトリ選手(16)がシ ュートを決めたほか、ドルジ選手がハットトリックとなる3点目を決めた。
 FIFA公認の親善試合で、試合会場には早朝から市民ら数千人が詰めかけた。子どもた ちが顔に色とりどりのペインティングをするなどして両国を声援、“本番”のW杯さながらの熱 気に包まれた。国王の二男のジゲル・ウゲン・ワンチュク王子らも観戦した。
 モントセラトの選手はヒマラヤ山脈の山あいに位置するティンプー到着後、高山病に苦し み、ウィリアム・ブラムウェル監督(49)は「選手たちはかなり参っていた。でもベストを尽くし たよ」と語った。
−−中略−−
「この試合については、ぜひ詳しく見てみたいねえ。この試合を取り上げたドキュメンタリー 映画がつくられるそうだし、見たいね。少林サッカーの100倍見たいね」
−−−−−−−−−−
「ということで、この試合を追ったドキュメンタリー映画『アザーファイナル THE OTHER FINAL』が、3月にいよいよ公開されます」
「これは久々に見たい映画ですね」
「俺は間違いなく行くな。3月1日から3月28日まで渋谷のシネクイントで上映されますので、 興味がある人は是非。その後、大阪でも上映予定があるようです」
「しかし、なんだか宣伝みたいだなあ」
「じゃあ、ここでひとこと。映画の公式サイトに各界著名人の絶賛コメントがあるのですが、 その中のうじきつよしのコメント。『真にサッカーを愛し、人類を愛するのなら、僕はあの日、 ヨコハマではなく、ブータンにいるべきだった!!』。これはいかがなものか」
「ちなみにヨコハマというのは、6月30日にワールドカップサッカーの決勝戦、ドイツ対ブラジ ルが行われた横浜国立国際競技場のことですね。ブータン対モンテセラト戦は、この決勝 戦と同じ日に行われました。まあ、映画の絶賛コメントとしてはいいんじゃないの」
「いや、気に入らない。どうせタダでもらったチケットで決勝戦を見て、『ロナウドすげ 〜』なんて言っていたに違いないんだ。それが手のひら返したように『ヨコハマではなく、 ブータンにいるべきだった』なんて。じゃあブータンに行けよ! 今からでも遅くないか ら」
「おまえむちゃくちゃだな。そもそも、『タダでもらったチケットで決勝戦を見て』って単な るおまえの想像だろ。いい加減な物言いをするな」
「えー、最後はフリートークらしくなったところで、終わりです」

2月20日(木) 笑ってる場合ですか の巻
「俺は昔から(笑)が気になって仕方がない。俺は木の葉燃朗」
「なんだそのハードボイルドみたいな始まり方は」
「ハードボイルドだど!」
「あ、内藤陳。えー内藤陳さんといえば、現在は冒険小説の書評で有名ですが、かつては 『トリオ・ザ・パンチ』というコントグループを率いたコメディアンでした。『ハードボイルドだ と!』はその頃のギャグです」
「で、(笑)だ。いつから文章の中に使われ始めたのかは定かではないが、始めは文字通り 笑っている様子を表現するために使われていた」
「座談会などに出てきた記憶があるな」
「それがいつしか、普通の文章にもでてくるようになった。照れ隠しや『これは冗談ですよ』と いうことを表す記号として使われている。これがどうも好きになれない」
「それは、なんとなくわかるな。まあ、絶対にやめろとは言わないが」
「効果的に使っている人もいるけれど、中には『いい加減にしろ! セガサターンしろ! と思う場合もある」
「後半全然関係ないけどな」
「俺は(笑)を使うなら、そのかわりにどんな表現を使うかを考えるね。笑う場合も、『あは は』なのか『がはは』なのか『うひゃひゃ』なのか『ぽっぽろぽっぽろ』なのかを具体的に書き たい」
「最後の具合の悪い鳩みたいな声はなんだ」
「(無視して)照れ隠しや冗談であることを示す場合だって、(笑)に変わる表現を考えると文 章に色々な可能性が広がるぞ。『なんちゃって』なのか『なーんていってみたりなんかしちゃ ったりして』なのか『ぽっぽろぽっぽろ』なのか」
「えー、ふたつめは広川太一朗氏を彷彿とさせますね。ところで『ぽっぽろぽっぽろ』という のは……、」
「(やはり無視して)最近は(苦笑)とか、(爆)なんていう表現もあるな。(爆)は『爆笑』か。あ とは(汗)なんてものもあるな」
「(爆)なんて、知らないと訳がわからないだろうな」
「そうだよ。『今日さあ(爆)、コーヒーショップで(爆)若い(爆)カップルが(爆)すごい(爆)ケ ンカ(爆)していてさあ(爆)』なんて文章があったら、『おまえボンバーマンか!』と言いた いね」
「それも相当訳がわからないぞ」
「我々は言葉を重ねることで新しい世界への扉を開いていきたいのです。例えば『だめだこ りゃ(長介)』と書くのではなく、『だめだこりゃ』『あ、いかりや長介』と書きたい」
「訳のわからない文章と訳のわからない事例で読む人間を煙に巻くな!」

2月15日(土) 燃朗のますらお日記 の巻
 「ますらお」というのは、一人前の男を意味する言葉ですが、例によって適当につけたタイ トルです。
 さあ、久々の日記だ。2月14日に上野へ行ってきました。なんだか、日記というと休みの 日に上野へ行った内容が多い気がするが、仕方がない。事実なのだから。
 ちなみに、上野やアメ横についてよりくわしく知りたい方は、こんなページも参考にしてみて 下さい → ■eうえの■アメ横公式ページ

 さて、まずはJR上野駅しのばず口を出てすぐの松竹ビデオショップへ行く。上野松竹の地 下にあります。ここは2月19日(水)で閉店とのことで、すべてのビデオ・DVDが半額になって いる。別に松竹の映画のビデオだけでなく、洋画・邦画・アニメーションやアダルトまで、一 通りある。どんどん売れていくだろうし、閉店まであまり時間もないが、興味がある人は行って みたらどうだろうか。
 俺は『ベスト・オブ・モンティ・パイソン PARROT SKETCH NOT INCLUDED』(1999年, ポリドール)を買いました。好きなんですよ、モンティ・パイソン。メンバーの中ではエリック・ア イドルが一番好きかな。芸達者な感じがする。日本では吹き替えを広川太一朗が担当したこ ともひいきする理由のひとつか。
 こんなのわかる人にしかわからない話だ。そもそも今日は服を買いに来たんだよ! 油を 売っている場合じゃない(それでもモンティ・パイソンについて知りたい人は、公式ページ(英 語) か日本のファンサイトのひとつPYTHONOLOGY TODAYでどうぞ)。

 ということで、『空飛ぶモンティ・パイソン』のテーマソングを頭の中で歌いながらアメ横へ。 その前におもちゃ屋のヤマシロヤに寄り道。ここの1階は最近流行りつつあるおもちゃ、新し い商品が並ぶので、どうしても気になってしまう。ここで「あたしンちコレクション2」(セガトイ ズ)を購入。実は結構好きなんだよ、『あたしンち』。「あたしンちコレクション2」には、中に小 さいフィギュア・キーホルダー・根付けのいずれかが入っています。ちなみに、今回は父の 根付けが出ました。わーい、さっそくPHSのストラップに使おう(嘘だけど)。

 だから服を買いに来たんだってば! ということで、いよいよアメ横へ。今日は普段着よ りも、仕事にも着ていけるような「ぱりっ」とした服が欲しいので、そうした品揃えの店を中心に 回る。アメ横では、茶色のローファーと赤・紺のストライプのネクタイを購入。すみません、店 の名前は忘れました。だいたい、アメ横で買い物するときは特定の店で買うよりも、「アメ横 で買う」という感覚なもので。
 それでも、特定の店を目当てにして行く場合もある。今日もガラクタ貿易や、スーツカンパ ニー、それからアメ横からは少し外れるがABABの中のユニクロにも行った。ユニクロは普段 着を買う時に行くので、今日は軽く見る程度。ガラクタ貿易では、服よりもおもちゃや小物を 見る。スーツカンパニーでは、よさそうなジャケットかコートがあったら買おうと思ったのだ が、これというものは見つからず。

 それなら多慶屋の紳士服売場でも見ようとアメ横を御徒町に向かって歩く途中で、中田商 を見てみる。ここはミリタリー用品の専門店で、各国の軍隊で使っている服や鞄などが並 んでいるマニアご用達の店。興味本位で店頭をちらちら覗いていたら、「御徒町店でスウェ ーデン軍のコートを無料配布しています」との張り紙。へえー、無料配布ねえ。
 …なに? それは聞き捨てならない。ということで、御徒町の駅のそばにある店の方に行っ てみる。すると、店頭にありましたよ。30〜40着がハンガーラックに架かっている。既に何人 かの人が物色していた。俺も混ざって試着してみる。かなり厚手で、ずしりと重い。その分、 今着ているコートよりもかなり温かい。スウェーデンは寒いだろうからねえ(我ながらいいかげ んな発言だな)。丈夫そうだし、デザインもなかなかいい(軍服っぽくない)ので、頂いてきまし た。これです(画像)

 その後、御徒町の多慶屋へ。、モスグリーンのハーフコート、黒の長袖ポロシャツ、チノパ ン、白と水色のワイシャツを1枚ずつ、購入。チノパンを裾上げしてもらうのに2時間くらいか かるとのこと。後日取りに来るのも面倒だし、一旦帰るには中途半端なので時間をつぶすこ とにする。ということで、多慶屋の向かいの明正堂書店NTT上野店で、雑誌『TV Bros.』(東 京ニュース通信社)恩田陸『象と耳鳴り』(2003年,祥伝社文庫)を買う。しかし、あと1時間 半近くどうしようか。御徒町の駅構内の「らーめん粋家」で遅い昼食のラーメンを食べながら 考えた。その時、御茶ノ水のヴィレッジヴァンガードに行こうと思い立つ。我ながら素晴らしい 行き当たりばったりぶりだ。

 ということで、コインロッカーにここまで買った荷物を入れてJR山手線、総武線を乗り継い で御茶ノ水へ。駅から明治大学・三省堂に向かう坂を下って、ヴィレッジヴァンガードへ到 着。いつものように店内をうろうろする。しかし、ここでは驚くほど時間が早く過ぎていくなあ。 あっという間に1時間近く経過。ここでは、CDを1枚買う。店内のBGMとして流れていたもの で、本やグッズを見ている最中もどうにも気になって仕方がなかったのである。それが倉橋ヨ エコ『婦人用』(2002年,WERNER INDIES NETWORK/WINN 82094)。「ジャズ歌謡」という ジャンル分けがされていた。俺が聴いた第一印象は、「針の振り切れた矢野晶子」。これ誉 め言葉ですよ。BGMで流れていた曲に惹かれていきなり購入するなんてめったにないです から。なお、詳しく知りたい人は、レコード会社のページインタビューを見て勉強しよう。俺 もこれから勉強します。
 それから、2月23日にヴィレッジヴァンガードが阿佐ヶ谷で飲食店「ダイナー」を始めるそう ですよ。唐突な情報でなんですが。
 CDを持って、御徒町へ戻る。しかし、御茶ノ水に来たのに本屋にも古本屋にも寄らなかっ たよ。俺としては非常に珍しい。

 再び多慶屋へ。チノパンを受け取って、コインロッカーから荷物を出して、家路に着いたの であった。しかし、本以外でこれだけの荷物を買って帰るのは久々であった。

2月9日(日) ゲージツは不思議だ の巻
「へっぽこです」
「どうも、燃朗です。最近気になったニュースを紹介します」
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ゴッホ作品と判明した油彩画、6600万円で落札
 洋画家、故中川一政氏が所有していた美術コレクションのうち、ゴッホの作品であることが 分かった油彩画「農婦」が8日、オークションにかけられ、当初「作者不詳」として1万―2万円 とみられていた予想価格を大幅に上回る、6600万円で落札された。
 落札したのは広島県の住宅建材メーカー「ウッドワン」会長で、「ウッドワン美術館」(同県 佐伯郡吉和村)館長の中本利夫氏(73)。中本氏は2000年にも岸田劉生「毛糸肩掛せる麗 子肖像」を3億6000万円で落札している。
 代理人の画商によると、中本さんは8日朝に出品を知り「ぜひ広島にゴッホを」と購入を決 意したという。同美術館のコレクションに加え、一般公開する予定。
 東京・銀座で開かれたオークションに出品されたのは、中川コレクション168件。「農婦」 は、オークション直前になってゴッホ美術館(アムステルダム)の調査により真作だと分かっ た。
 美術関係者によると日本のオークションでゴッホ作品が取引されるのは初めて。会場には 予想を超える500人以上が参加。〔共同〕 (22:07)
−−−−−
「いやあ、俺はこのニュースを読んで、芸術の不思議を感じた」
「また大げさなことを言って」
「でもさあ、この絵が作者不詳のままだったら、1万円くらいの価値だったわけだろう。それ がゴッホ作だとわかった途端に6000万円だよ。絵は変わらないのに。これは不思議だぞ。 芸術の価値って、どこにあるんだろう?」
「まあ、たしかにそうだな」
「もしこの絵の作者が埼玉県春日部市の日曜画家、石田石次郎さん(65)だとわかっ たとしても、はたして6000万円の値段がついたのか?」
「『石田石次郎さん』って誰だよ。どういうたとえ話だよ」
「無名の人のたとえだよ。しかし俺はこのニュースで、ドラマ『裸の大将』を思い出したよ。最 初はみんな芦屋雁之助演じる山下清のことをぞんざいに扱うのに、正体がわかった途端に 『やましたせんせ〜』って追いかけるだろう。今回のゴッホの絵の騒動も、それと同じじゃな いのだろうか」
「またよくわからないたとえを持ち出して」
「なんにしても、物事に対しては周囲の評判に右往左往せずに、自分にとって良いか悪い かの評価をすることが大事であろう」
「なんだそのもっともらしいまとめ」

2月2日(日) 久々の小ネタ集! の巻
「どうも、へっぽこです」
「おならでしゃべるウルトラ腹話術士、へっこく堂こと木の葉燃朗です」
「…帰れよ。どこへでもいいから」
「まあまあ。今日は久々に意味のない小ネタでトークをつないでいこう」
「いつものことじゃねえか」
「(無視して)長嶋茂雄“巨人軍終身名誉監督”というのは、どうなんだ?」
「どうなんだ、と言われてもねえ」
「これだけ意味のわからない肩書きもないぞ。それに、読売系のメディア以外ではほとんど 無視されている肩書きだしね。これならまだ川渕三郎日本サッカー協会会長の“キャプテ ン”の方がましだぞ。『キャプさぶ』
「なんだよその『キャプさぶ』というのは」
「『キャプテン翼』が略して『キャプつば』なら、『キャプテン三郎』は『キャプさぶ』だろ う」
「その前に『キャプテン三郎』という呼び方は誰もしていないからな」
「そういえば気になるCMがあるんだよ」
「お前は人の話を聞いているのか!」
UFJつばさ証券のCMで、小学生の子どもが九九の暗誦をすると、『しいちがし、しにがは ち、しさんうんよう』って言うんだよ。テストにも、『4×3=うんよう』って書くのね」
「ああ、見たことあるよ」
「で、先生が親に相談に行くと、『おじいちゃん子ですから、口癖がうつったんですねえ』と親 が笑うんだよ。あんなCMやめちまえ! なにがおかしいんだ!」
「なんでそんなに怒るんだよ」
「だいたい、同じ『しさん』でも『4×3』と『資産』の意味が違うことを教えずに義務教育に出し た親がまず悪い! そういう子どもがテレビゲームと現実の区別がつかなくなって人を 傷つけたりするんだ!」
「そんなに大きな話じゃねえよ! それに、テレビゲームと現実の話なんか全然関係な いからな」
「あと、孫の前で口癖のように『資産運用』なんて言っているじいさんもどうかと思うぞ」
「まあ、そうかもしれないけれどさあ」
「そんなCMをつくる前に、『UFJつばさ証券』は『UFJキャプテンつばさ証券』に名前を変 えたらいいんだ。略して『UFJキャプつば証券』」
「なにをうまくまとめたつもりになっているんだよ」
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